JP2000000852A - プラスチック成形品 - Google Patents

プラスチック成形品

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JP2000000852A
JP2000000852A JP16874998A JP16874998A JP2000000852A JP 2000000852 A JP2000000852 A JP 2000000852A JP 16874998 A JP16874998 A JP 16874998A JP 16874998 A JP16874998 A JP 16874998A JP 2000000852 A JP2000000852 A JP 2000000852A
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JP
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disk
disk portion
plastic
plastic molded
outer periphery
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JP16874998A
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Tetsuya Ito
徹弥 伊藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートの数に対応した多角形状の傾向を持っ
てしまい、寸法精度の高いプラスチック成形品を得るこ
とができない。 【解決手段】 円板状をなす第1ディスク部13と、こ
の第1ディスク部13の外周から当該第1ディスク部1
3と同心状に拡がり、該第1ディスク部13よりも肉厚
の薄い第2ディスク部14と、この第2ディスク部14
の外周から第1ディスク部13と同心状に拡がり、当該
第2ディスク部14よりも肉厚の厚い第3ディスク部1
5とを具え、第2ディスク部14の表面に等間隔に配さ
れ、最終的に除去される複数のゲート17の基端が第1
ディスク部13および第3ディスク部15の表面よりも
突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状をなすプラ
スチック成形品に関し、特に高い寸法精度が要求される
プラスチック歯車に応用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの成形加工は、複雑な形状
のものを大量生産する場合に有利であり、機械的な強度
がそれほど要求されない歯車などの場合には自己潤滑性
や静粛性あるいは軽量であるなどの点から、金属の切削
加工による歯車などと比較して利点が多い。
【0003】このようなプラスチック成形品は、プラス
チック材料を溶融して金型内に充填し、この金型内で冷
却・固化させることで成形されるが、その成形精度に影
響を与えるのは成形収縮である。プラスチック成形品を
精度よく成形するためには、プラスチック材料を均一に
収縮させる必要があり、具体的には均一にプラスチック
材料を金型内に充填して均一に圧力がかかるようにしな
ければならない。
【0004】従来のプラスチック歯車としては、特開平
8−132542号公報に開示されたものが知られてお
り、ディスク部にゲートが位置する場合、その外周側に
環状の溝を形成してプラスチック材料の流動を制御して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−13254
2号公報に開示された従来のプラスチック歯車では、ゲ
ートの外周側に環状の溝を形成しているものの、ゲート
から流入するプラスチック材料の流動を充分に制御し切
れず、ゲートからの距離によってプラスチック材料の充
填時間差を生じ、結果として真円となるべき形状のもの
がゲートの数に対応した多角形状になってしまい、噛み
合い誤差、特に1ピッチ噛み合い誤差が大きくなってし
まう欠点があった。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、高い寸法精度にて成形
し得るプラスチック歯車などの円板状をなすプラスチッ
ク成形品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるプラスチッ
ク成形品は、円板状をなす第1ディスク部と、この第1
ディスク部の外周から当該第1ディスク部と同心状に拡
がり、該第1ディスク部よりも肉厚の薄い第2ディスク
部と、この第2ディスク部の外周から前記第1ディスク
部と同心状に拡がり、当該第2ディスク部よりも肉厚の
厚い第3ディスク部とを具え、前記第2ディスク部の表
面に等間隔に配され、最終的に除去される複数のゲート
の基端が前記第1ディスク部および前記第3ディスク部
の表面よりも突出していることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明によると、溶融状態のプラスチック
材料がゲートの基端から第2ディスク部に対応する金型
のキャビティ内に流入する。この場合、ゲートの基端が
第1および第3ディスク部の表面よりも突出している、
つまりゲート長が長く設定されているため、プラスチッ
ク材料は第1および第3ディスク部に対応する金型のキ
ャビティへ流入するのに先立って、第2ディスク部に対
応する金型のキャビティ内全体に亙って拡散状態で流動
する。そして、プラスチック材料が第1および第3ディ
スク部に対応する金型のキャビティへ流動する際、第2
ディスク部に対応する金型のキャビティが流路抵抗とな
ってプラスチック材料の半径方向に沿った流動を抑制
し、これを円周方向に拡散させて未充填部分や圧力の低
い部分へ流動する。
【0009】つまり、第1および第3ディスク部に対応
した金型のキャビティへのプラスチック材料の流動は、
第2キャビティ部に対応した金型のキャビティの全周か
ら始まり、プラスチック材料が均一な圧力で第1および
第3ディスク部に対応した金型のキャビティ全体に充填
される。
【0010】このようにして、キャビティ全域に充填さ
れたプラスチック材料が冷却・固化され、金型を開いて
プラスチック成形品を取り出す際に、ゲートは第2ディ
スク部から切除される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるプラスチック成形品
において、ゲートと一直線状をなすように第2ディスク
部の裏面に配され、ゲートと共に最終的に除去される複
数の突起部が突出するものであってもよい。
【0012】また、第2ディスク部の表面および裏面
は、第1ディスク部および第3ディスク部の表面および
裏面からそれぞれ凹んでいてもよい。
【0013】さらに、円筒状をなすボス部をさらに具
え、第1ディスク部は、このボス部の外周から当該ボス
部と同心状に拡がっているものであってもよい。
【0014】なお、このプラスチック成形品が第1ディ
スクの内周および第3ディスクの外周の少なくとも一方
に歯面が形成された歯車であってもよい。
【0015】
【実施例】本発明によるプラスチック成形品を外歯歯車
に応用した一実施例について、その平面形状を表す図1
およびそのII−II矢視断面構造を表す図2を参照しなが
ら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限ら
ず、同様な課題を内包する他の分野の技術にも応用する
ことができる。
【0016】本実施例におけるプラスチック歯車11
は、図示しない回転軸が一体的に嵌着される円筒状をな
すボス部12と、このボス部12の外周からその半径方
向に拡がる円形の第1ディスク部13と、この第1ディ
スク部13の外周からその半径方向に拡がる円環状の第
2ディスク部14と、この第2ディスク部14の外周か
らその半径方向に拡がる円環状の第3ディスク部15と
を具え、第3ディスク部15の外周には所定ピッチの歯
面16が形成され、全体として外歯歯車として機能す
る。
【0017】この場合、ボス部12の内周にスプライン
やセレーションを形成し、図示しない回転軸に対してス
プライン嵌合あるいはセレーション嵌合させるようにし
てもよい。
【0018】第1ディスク部13および第3ディスク部
15の表面は同一平面上にあり、これらの裏面も同一平
面上にあり、相互に等しい肉厚を有する。これに対し、
第2ディスク部14の肉厚は、これら第1ディスク部1
3および第3ディスク部15の肉厚よりも薄く設定さ
れ、第1ディスク部13および第3ディスク部15の表
面から凹むと共に第1ディスク部13および第3ディス
ク部15の裏面からも凹んだ状態となっている。換言す
ると、第2ディスク部14は第1ディスク部13と第3
ディスク部15とを分ける環状の溝として形成されてい
る。
【0019】このプラスチック歯車11から最終的に除
去されるゲート17は、第2ディスク部14の表面側に
等間隔に複数配され、第1ディスク部13および第3デ
ィスク部15の表面から突出するように長尺化されてい
る。本実施例では、これらゲート17と共にプラスチッ
ク歯車11から最終的に除去される複数の突起部18が
各ゲート17と一直線状をなすように、第2ディスク部
14の裏面側に配される。これらゲート17および突起
部18は、このプラスチック歯車11を成形するための
金型を開く際に、成形された第2ディスク部14から自
動的に切り離されるように、直径が例えば0. 5mm程度
の極めて細い寸法を有する。
【0020】このようなプラスチック歯車11を射出成
形する場合、溶融状態のプラスチック材料がゲート17
の基端から第2ディスク部14に対応する金型のキャビ
ティ内に流入する。この場合、ゲート17の基端が第1
ディスク部13および第3ディスク部15の表面よりも
突出している、つまりゲート長が長く設定されているた
め、プラスチック材料は第1ディスク部13および第3
ディスク部15に対応する金型のキャビティへ流入する
のに先立って、ゲート17と一直線状に並ぶ突起部18
に対応する部分および第2ディスク部14に対応する金
型のキャビティ内全体に亙って拡散状態で流動する。そ
して、プラスチック材料が第1ディスク部13および第
3ディスク部15に対応する金型のキャビティへ流動す
る際、第2ディスク部14に対応する金型のキャビティ
が流路抵抗となってプラスチック材料の半径方向に沿っ
た流動を抑制し、これを円周方向に拡散させて未充填部
分や圧力の低い部分へ流動する。
【0021】つまり、第1ディスク部13および第3デ
ィスク部15に対応した金型のキャビティへのプラスチ
ック材料の流動は、第2キャビティ部14に対応した金
型のキャビティの全周から始まり、プラスチック材料が
均一な圧力で第1ディスク部13および第3ディスク部
15に対応した金型のキャビティ全体に充填される。
【0022】このようにして、キャビティ全域に充填さ
れたプラスチック材料が冷却・固化され、金型を開いて
プラスチック歯車11を取り出す際に、ゲート17およ
び突起部18は第2ディスク部14から切り離される。
【0023】このようなプラスチック歯車11を製造す
るため、180℃に加熱されたポリアセタール樹脂を8
0℃に保温された金型のプラスチック歯車11と対応し
たキャビティ内に毎秒15mmの射出速度で射出し、11
8MPaに保圧して成形した結果、得られたプラスチック
歯車11の噛み合い誤差、特に1ピッチ噛み合い誤差を
従来のものよりも改善できることが判明した。
【0024】
【発明の効果】本発明のプラスチック成形品によると、
第1および第3ディスク部の中間に位置してこれらより
も肉厚の薄い第2ディスク部の表面に、最終的に除去さ
れる複数のゲートを等間隔に配し、これらゲートの基端
を第1ディスク部および第3ディスク部の表面よりも突
出するようにゲート長を長く設定したので、第1および
第3ディスク部にプラスチック材料が充填される前に第
2ディスク部全域にプラスチック材料が充填され、次い
で第1および第3ディスク部にプラスチック材料が充填
される結果、寸法精度の高い円板状をなすプラスチック
成形品を得ることができ、特に高い寸法精度を要求され
るプラスチック歯車を成形する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラスチック成形品を外歯歯車に
応用した一実施例の平面図である。
【図2】図1中のII−II矢視断面図である。
【符号の説明】
11 プラスチック歯車 12 ボス部 13 第1ディスク部 14 第2ディスク部 15 第3ディスク部 16 歯面 17 ゲート 18 突起部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状をなす第1ディスク部と、 この第1ディスク部の外周から当該第1ディスク部と同
    心状に拡がり、該第1ディスク部よりも肉厚の薄い第2
    ディスク部と、 この第2ディスク部の外周から前記第1ディスク部と同
    心状に拡がり、当該第2ディスク部よりも肉厚の厚い第
    3ディスク部とを具え、前記第2ディスク部の表面に等
    間隔に配され、最終的に除去される複数のゲートの基端
    が前記第1ディスク部および前記第3ディスク部の表面
    よりも突出していることを特徴とするプラスチック成形
    品。
  2. 【請求項2】 前記ゲートと一直線状をなすように前記
    第2ディスク部の裏面に配され、前記ゲートと共に最終
    的に除去される複数の突起部が突出していることを特徴
    とする請求項1に記載のプラスチック成形品。
  3. 【請求項3】 前記第2ディスク部の表面および裏面
    は、前記第1ディスク部および前記第3ディスク部の表
    面および裏面からそれぞれ凹んでいることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のプラスチック成形品。
  4. 【請求項4】 円筒状をなすボス部をさらに具え、前記
    第1ディスク部は、このボス部の外周から当該ボス部と
    同心状に拡がっていることを特徴とする請求項1から請
    求項3の何れかに記載のプラスチック成形品。
  5. 【請求項5】 前記第3ディスクの外周に歯面が形成さ
    れた歯車であることを特徴とする請求項1から請求項4
    の何れかに記載のプラスチック成形品。
  6. 【請求項6】 前記第1ディスクの内周に歯面が形成さ
    れた歯車であることを特徴とする請求項1から請求項4
    の何れかに記載のプラスチック成形品。
  7. 【請求項7】 前記第1ディスクの内周および前記第3
    ディスクの外周にそれぞれ歯面が形成された歯車である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載
    のプラスチック成形品。
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CN104723513B (zh) * 2013-12-24 2017-09-19 佳能株式会社 注射模制树脂齿轮及其制造方法

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