WO2020049931A1 - 車両用照明装置および車両用ドア - Google Patents

Abstract

車両用照明装置（２１）は、光源（２４）と、光源（２４）に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延び、線形状の発光面（３２）から光を照射する長尺の導光体（２５）とを備え、導光体（２５）には、発光面（３２）の背面に長手方向に配列されて、光の進入方向に直交する方向に延びる凸部（３４）が形成される。凸部（３４）の幅（Ｗ１～Ｗ１２）は光源（２４）からの距離に応じて変化する。導光体の生産性を向上しながら、長手方向に均一な輝度の発光を実現することができる車両用照明装置を提供する。

Description

車両用照明装置および車両用ドア

　本発明は、光源と、光源に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延び、線形状の発光面から光を照射する長尺の導光体とを備える車両用照明装置およびそれを用いた車両用ドアに関する。

　特許文献１は、線形状に発光面を形成する車両内装用のライン照明装置を開示する。ライン照明装置は、長手方向の一端から光源の光を導入し、線形状の発光面から光を照射する長尺の導光体を備える。導光体には、発光面の背面に長手方向に配列され、光の進入方向に直交する方向に延びる多数の切り込みが形成される。切り込みの深さが光源からの距離に応じて徐々に増大することで、長手方向に均一な輝度の発光は実現される。

　特許文献２は、線形状に発光面を形成する車両内装用のライン照明装置を開示する。ライン照明装置は、線形状の発光面から光を照射する長尺の導光体を備える。導光体には長手方向一端から光源の光が導入される。導光体は発光面に沿って長手方向に延びる長尺のレンズに装着される。レンズには、長手方向に延びて導光体を受け入れる溝が形成される。

　特許文献３は、スイッチパネルおよびアームレストの隙間からコンパートメント内に導光体の光を漏らすドアライニング（車両用内装部品）を開示する。アームレストには導光体を収容する収容溝が形成される。アームレストは、収容溝に向かって導光体の移動を案内する案内面と、収容溝内で当該案内面に向き合わせられて、弾性に基づき案内面に向かって導光体を押し当てるリブとを有する。こうして導光体はがたつきなく固定されることができる。

国際公開第２０１４／１９２７９７号公報 日本特開２０１０－７０１２６号公報 日本特開２０１６－１１７３９８号公報

　導光体の形成にあたって成型技術の利用が望まれる。導光体の成型時に金型の形状に基づき発光面の背面に切り込みが形成されれば、切り込みの切削作業は省かれ、導光体の生産性は向上し、生産コストは低減される。しかしながら、切り込みの深さの変化に対応して、金型に変化する高さの突起を精度よく切削加工することは非常に困難であった。

　特許文献２では、導光体はレンズの溝に嵌め込まれて保持されるので、車体の振動等に応じて導光体およびレンズの間に面方向に相対移動が生じると、導光体やレンズの摩擦振動に基づき「キュッ、キュッ」といった擦れ音が生じることがあった。こうした擦れ音は車室内の乗員に耳障りに感じられることがあった。

　特許文献３に開示されるように、棒状の導光体には、光の進入方向に線形に延びる凹溝が形成される。凹溝には、収容溝内で案内面に向き合わせられる爪が係り合う。爪は、爪および案内面の間を通過して収容溝に進入する導光体の移動を許容するものの、凹溝に係り合って収容溝から導光体の離脱を阻止する。こうして導光体はアームレスの収容溝内に保持される。導光体には凹溝の形成が要求されることから、導光体の形状は制約されていた。

　本発明は、導光体の生産性を向上しながら、長手方向に均一な輝度の発光を実現することができる車両用照明装置を提供することを目的とする。

　また、本発明は、導光体およびレンズの擦れ音を抑制することができる車両用照明装置を提供することを目的とする。

　さらに、本発明は、導光体の形状の自由度を広げながら、良好に導光体を固定することができる車両用内装部品を提供することを目的とする。

　本発明の第１側面によれば、光源と、前記光源に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延び、線形状の発光面から光を照射する長尺の導光体とを備え、前記導光体には、前記発光面の背面に長手方向に配列されて、光の進入方向に直交する方向に延びる前記凸部または凹部が形成される車両用照明装置において、光の進入方向に直交する方向に前記凸部または凹部の長さは前記光源からの距離に応じて変化する。

　第２側面によれば、第１側面の構成に加えて、前記凸部または凹部の前記長さは前記光源から離れるにつれて大きくなる。

　第３側面によれば、第１または第２側面の構成に加えて、前記凸部または凹部は長手方向に一定のピッチで配列される。

　第４側面によれば、第３側面の構成に加えて、前記凸部の高さまたは前記凹部の深さは一定である。

　第５側面によれば、第１～第４側面のいずれか１の構成に加えて、前記凸部または凹部は、光の進入方向に直交する方向に稜線を有する断面三角形状に形成される。

　第６側面によれば、第１～第５側面のいずれか１の構成に加えて、前記凸部または凹部は長手方向にグループ化され、グループごとで前記凸部または凹部の前記長さは一定に設定される。

　第７側面によれば、第６側面の構成に加えて、個々のグループごとに前記凸部または凹部の個数は一定に設定される。

　第８側面によれば、第１～第７側面のいずれか１の構成を備えた車両用ドアは提供される。

　本発明の第９側面によれば、光源と、前記光源に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延び、線形状の発光面から光を照射する長尺の導光体と、前記発光面の前方に配置されて、前記発光面から照射される光を透過させる長尺のレンズとを備える車両用照明装置において、導光体およびレンズの少なくとも一方の表面には、他方と接触しながら相対移動する際に導光体およびレンズの少なくとも一方の振動を抑制する表面性状を形成する接触体が配置される。

　第１０側面によれば、第９側面の構成に加えて、前記接触体は、前記導光体および前記レンズの少なくとも一方に表面加工される凹凸である。

　第１１側面によれば、第９または第１０側面の構成に加えて、前記レンズには長手方向に延びて前記導光体を収容する溝が形成され、前記接触体は前記溝の内面に配置される。

　第１２側面によれば、第９～第１１側面のいずれか１の構成に加えて、前記接触体は、前記導光体および前記レンズの接触域全域に配置される。

　第１３側面によれば、第９～第１１側面のいずれか１の構成に加えて、前記接触体は、前記導光体および前記レンズの接触域で部分的に配置される。

　第１４側面によれば、第９～第１３側面のいずれか１の構成に加えて、前記接触体は、前記レンズで前記導光体の前記発光面から外側に光を導く領域にあって前記導光体に向き合う入射面以外の領域に配置される。

　第１５側面によれば、第１４側面の構成に加えて、前記入射面は平面である。

　第１６側面によれば、第９～第１５側面のいずれか１の構成を備えた車両用ドアが提供される。

　本発明の第１７側面によれば、光を受け入れる一端から光の進入方向に線形に延び、進入方向に伝播する光を屈折させて進入方向に延びる線形の発光面に向かって反射する反射面を有する棒状の導光体と、前記導光体の中心軸線に直交する特定方向に前記導光体の移動を案内する表面を有する支持体と、前記支持体に形成されて、前記特定方向に案内される前記導光体の移動を制限する第１規制片と、前記支持体および前記第１規制片に対して前記導光体を押し当てる第１位置から、前記支持体の前記表面に沿って前記特定方向に移動する前記導光体の通過を許容する間隔を前記支持体との間に形成する第２位置に前記支持体に対して弾性変形する第２規制片と、前記第２規制片よりも高い剛性を有し、前記支持体に対して相対的に固定される際に前記第１位置に前記第２規制片を拘束する固定部材とを備える車両用内装部品が提供される。

　第１８側面によれば、第１７側面の構成に加えて、前記固定部材および前記第２規制片のうちいずれか一方には他方に接触する突片が形成される。

　第１９側面によれば、第１８側面の構成に加えて、前記第２規制片には前記固定部材に接触する突片が形成される。

　第２０側面によれば、第１７～第１９側面のいずれか１の構成に加えて、前記第１規制片および前記第２規制片は前記導光体の線方向にずれて配置される。

　第２１側面によれば、第１７～第２０側面のいずれか１の構成に加えて、前記固定部材は、前記支持体との間に前記導光体の光を漏らす間隙を形成しながら前記導光体、前記第１規制片および前記第２規制片に覆い被さって、内面で前記第２規制片に接触する壁部材である。

　第２２側面によれば、第１７～第２１側面のいずれか１の構成に加えて、前記導光体は、前記発光面および前記反射面の間で前記反射面に平行に規定される仮想平面で仕切られて、前記支持体および前記第２規制片に接触する半円柱体を有する。

　第２３側面によれば、第１７～第２２側面のいずれか１の構成に加えて、前記固定部材と前記第２規制片とは緩衝材を挟んで相互に接触する。

　第２４側面によれば、第１７～第２３側面のいずれか１の構成を備える車両用ドアが提供される。

　本発明の第２５側面によれば、光を受け入れる一端から光の進入方向に線形に延び、進入方向に伝播する光を屈折させて進入方向に延びる線形の発光面に向かって反射する反射面を有する棒状の導光体と、前記反射面に向き合って前記導光体に並列に線形に延びる本体を有し、車両用内装部材に前記導光体を固定する固定部材とを備え、前記導光体は、前記発光面および前記反射面の間で前記反射面に平行に規定される仮想平面で仕切られる半円柱体と、前記半円柱体の中心軸に直交し軸方向に離れた２つの第１断面で前記半円柱体の曲面の一端から前記反射面に向かって連続する第１曲面と、２つの前記第１断面の間に配置され前記中心軸に直交する第２断面で前記半円柱体の曲面の他端から前記反射面に向かって連続する第２曲面とを有する車両用照明装置において、前記固定部材は、前記第１断面で前記第１曲面に向き合いながら前記本体から延び、前記半円柱体の曲面に接触する部分球面の第１突起を突出させ、前記仮想平面に直交する前記第１曲面の移動に応じて前記半円柱体の曲面から前記第１突起を遠ざける弾性を有する第１支持体と、前記第２断面で前記第２曲面に向き合いながら前記本体から延び、前記半円柱体の曲面に接触する部分球面の第２突起を突出させ、前記仮想平面に直交する前記第２曲面の移動に応じて前記半円柱体の曲面から前記第２突起を遠ざける弾性を有する第２支持体とを備える。

　第２６側面によれば、第２５側面の構成に加えて、前記固定部材は、前記第１支持体の内面から突出し、前記第１曲面に接触する部分球面の第３突起と、前記第２支持体の内面から突出し、前記第２曲面に接触する部分球面の第４突起とを有する。

　第２７側面によれば、第２５または第２６側面の構成に加えて、前記反射面には、前記反射面から外向きに突出し、前記光の前記進入方向に直交する方向に延びる凸部が形成され、前記第１支持体および前記第２支持体の少なくともいずれか一方には、前記中心軸回りの周方向に前記凸部の端に接触する回り止めが形成される。

　第２８側面によれば、第２５～第２７側面のいずれか１の構成に加えて、前記第２支持体は、前記導光体の軸方向に前記第１支持体から外れた位置に配置される。

　第２９側面によれば、車両用ドアは、第２５～第２８側面のいずれか１の車両用照明装置を備える。

　第１側面によれば、発光面から照射される光の輝度の調整は凸部または凹部の長さに基づき達成されるので、金型では導光体の凸部または凹部に対応して凹部または凸部の長さを変化させればよく、金型で凸部の高さや凹部の深さ、凸部や凹部のピッチを変化させるよりも容易に金型は加工されることができる。金型による成型時に凸部や凹部は確立されるので、導光体の生産性は向上する。その結果、生産コストは低減される。

　第２側面によれば、光の進入方向に直交する方向に凸部または凹部の長さが増大すると、屈折および乱反射に応じて発光面から照射される光の輝度は向上する。したがって、光源から離れて弱まる光に対して発光面では十分な輝度の発光を確保することができる。

　第３側面によれば、発光面から照射される光の輝度は凸部または凹部のピッチの影響を受けるので、凸部または凹部のピッチが一定に設定されると、凸部または凹部の長さの変化は単純化されることができる。金型の設計は簡素化されることができる。金型の製造コストは低減されることができる。

　第４側面によれば、金型では、導光体の凸部に対応して一定の深さの凹部が形成されればよく、凹部に対応して一定の高さの凸部が形成されればよく、金型の設計は簡素化されることができる。金型の製造コストは低減されることができる。

　第５側面によれば、光は良好に拡散することができる。

　第６側面によれば、発光面から照射される光の粒感は抑制されることができる。

　第７側面によれば、発光面から照射される光の粒感は抑制されることができる。

　第８側面によれば、車両用ドアの生産コストは低減されることができる。

　第９側面によれば、車体が振動して導光体およびレンズの間で面方向に相対移動が生じても、導光体およびレンズの少なくとも一方の表面性状に基づき導光体およびレンズの摩擦振動は抑制されるので、導光体およびレンズの擦れ音は抑制され（または解消され）ることができる。

　第１０側面によれば、擦れ音の抑制にあたって導光体およびレンズの表面に凹凸が形成されるだけなので、摩擦振動の抑制に固有に別部材が取り付けられずに済む。

　第１１側面によれば、導光体はレンズに嵌め込まれてレンズに保持されることができる。レンズの弾性力の働きで導光体の支持は実現されることができる。こうして導光体がレンズに接触し続けても、導光体およびレンズの擦れ音は抑制され（または解消され）る。

　第１２側面によれば、導光体およびレンズの接触域には全域にわたって接触体が配置されるので、接触域全域で導光体およびレンズの擦れ音は抑制され（または解消され）る。

　第１３側面によれば、導光体およびレンズの接触域で部分的に接触体が配置されるので、導光体およびレンズの接触域で摩擦抵抗は適度に調整されることができる。

　第１４側面によれば、発光面から照射される光は接触体で阻害されずにレンズを透過して外側に漏れ出ることができる。

　第１５側面によれば、レンズの入射面は平面で規定されるので、レンズから外側に光を照射する照射面で反射した光は入射面で反射して照射面から放出されることができる。こうして照射面から放出される光は強められることができる。

　第１６側面によれば、車両用ドアで光の装飾効果は達成されるとともに、車体が振動しても車室内の乗員に耳障りな雑音の発生は抑制され（または解消され）ることができる。

　第１７側面によれば、第２規制片が弾性変形に応じて第２位置に位置すると、第２規制片と支持体との間に間隔が確保される。導光体は、支持体の表面に沿って移動し、第２規制片と支持体との間を通過することができる。導光体の移動は第１規制片で制限される。すると、弾性の働きで第２規制片は第１位置に復帰する。第２規制片は支持体および第１規制片に導光体を押し当てる。その後、固定部材が固定されると、固定部材は第１位置に第２規制片を拘束する。したがって、第２規制片は支持体および第１規制片に対して導光体を押し当て続ける。導光体の抜け落ちは防止されることができる。こうして導光体は支持体上に良好に固定されることができる。

　第１８側面によれば、突片の大きさ（高さ）が調整されることで、第２規制片に伝達される押し出し力は調整されることができる。こうして導光体は支持体上に良好に固定されることができる。

　第１９側面によれば、突片の大きさ（高さ）が調整されることで、第２規制片に伝達される押し出し力は調整されることができる。こうして導光体は支持体上に良好に固定されることができる。

　第２０側面によれば、第２規制片の変位に導光体や支持体の弾性変形も利用されることができる。したがって、導光体は楽に第２規制片および支持体の間を通過することができる。

　第２１側面によれば、支持体と壁部材とは組み合わさって車両用内装部品の外観を構成する。間隙は導光体の光を漏らす間接照明を実現することができる。こうして壁部材が固定部材を兼ねることから、第２規制片の拘束にあたって部品点数の増大は回避されることができる。

　第２２側面によれば、支持体および第２規制片は導光体の半円柱体に接触するので、支持体および第２規制片の間から導光体の抜け落ちは防止されることができる。導光体は支持体上に良好に固定されることができる。

　第２３側面によれば、固定部材と第２規制片との間に緩衝材が挟まれるので、固定部材および第２規制片の摩擦に基づく異音の発声は抑制されることができる。

　第２４側面によれば、車両用ドアでは、導光体は支持体上に良好に固定されることができる。

　第２５側面によれば、固定部材は、２つの第１突起と、軸方向に第１突起の間に配置される第２突起とで、少なくとも導光体の半円柱体を３点支持することができる。３点支持の働きで導光体は本体に並列に固定部材に保持されることができる。導光体が仮想平面に直交する方向に移動し、第１突起および第２突起に挟まれる空間を通過する際に、導光体の第１曲面および第２曲面は第１支持体および第２支持体を押し広げる。このとき、導光体の側面は、第１突起および第２突起の部分球面に接触するので、全長にわたって固定部材に接触するわけではなく、導光体の外面に生じるひっかき傷は抑制される。導光体内で光伝搬は良好に維持されることができる。ここでは、２つの第１支持体は相互に接続されて連続してもよい。

　第２６側面によれば、第１突起および第３突起は、半円柱体の曲面と第１曲面とに接触することで、仮想平面に直交する導光体の移動を拘束することができる。同様に、第２突起および第４突起は、半円柱体の曲面と第２曲面とに接触することで、仮想平面に直交する導光体の移動を拘束することができる。こうして固定部材に対して導光体のがたつきは防止されることができる。

　第２７側面によれば、回り止めは導光体の中心軸回りで導光体の回転動作を拘束する。したがって、導光体の中心軸回りで固定部材に対して導光体の発光面の位置は固定されることができる。車両用内装部材に対して光の向きは設定されることができる。

　第２８側面によれば、導光体が仮想平面に直交する方向に移動し、第１突起および第２突起に挟まれる空間を通過する際に、導光体の第１曲面および第２曲面は第１支持体および第２支持体を押し広げる。このとき、第１突起および第２突起の変位にあたって本体の捻れは利用されることができる。第１支持体および第２支持体に要求される弾性は抑制されることができる。固定部材の剛性は高められることができる。

　第２９側面によれば、車両用ドアでは、固定部材は、２つの第１突起と、軸方向に第１突起の間に配置される第２突起とで、少なくとも導光体の半円柱体を３点支持することができる。３点支持の働きで導光体は本体に並列に固定部材に保持されることができる。導光体が仮想平面に直交する方向に移動し、第１突起および第２突起に挟まれる空間を通過する際に、導光体の第１曲面および第２曲面は第１支持体および第２支持体を押し広げる。このとき、導光体の側面は、第１突起および第２突起の部分球面に接触するので、全長にわたって固定部材に接触するわけではなく、導光体の外面に生じるひっかき傷は抑制される。導光体内で光伝搬は良好に維持されることができる。ここでは、２つの第１支持体は相互に接続されて連続してもよい。

図１は本発明の第１実施形態に係る車両用ドアの概念図である。 図２は照明装置の拡大斜視図である。 図３は照明装置の拡大分解図である。 図４は導光体の拡大斜視図である。 図５は導光体上の凸部の拡大断面図である。 図６は凸部の拡大平面図である。 図７は導光体の成型にあたって用いられる金型の拡大断面図である。 図８は下型の拡大部分平面図である。 図９は本発明の第２実施形態に係る導光体の拡大斜視図である。 図１０はレンズおよび導光体の軸心に直交する切断面で観察される断面図である。 図１１はレンズの内面を概略的に示す断面図である。 図１２は一変形例に係る接触体を有するレンズの内面を概略的に示す断面図である。 図１３は車両用ドアの概念図である。 図１４は第３実施形態に係る照明装置の構造を概略的に示す拡大斜視図である。 図１５（Ａ）は図１４の１５Ａ－１５Ａ線に沿った断面図、図１５（Ｂ）は図１４の１５Ｂ－１５Ｂ線に沿った断面図、および図１５（Ｃ）は図１４の１５Ｃ－１５Ｃ線に沿った断面図である。 図１６は図１５（Ｂ）に対応し、アッパードアライニングが外された際に照明装置の切断面を示す断面図である。 図１７は導光体の拡大斜視図である。 図１８は導光体の拡大部分断面図である。 図１９は図１５（Ｂ）に対応し、変形例に係る照明装置の切断面を示す断面図である。 図２０は本発明の第４実施形態に係る照明装置の拡大斜視図である。 図２１は導光体の拡大斜視図である。 図２２（Ａ）は図２０の２２Ａ－２２Ａ線に沿った断面図、図２２（Ｂ）は図２０の２２Ｂ－２２Ｂ線に沿った断面図、および図２２（Ｃ）は図２０の２２Ｃ－２２Ｃ線に沿った断面図である。 図２３（Ａ）は固定部材の拡大正面図、および図２３（Ｂ）は固定部材の拡大背面図である。 図２４は図２２に対応し、固定部材に進入する導光体の様子を概略的に示す断面図である。 図２５は図２０に対応し、軸方向に導光体の２分の１の長さよりも短い長さの固定部材を備える照明装置の拡大斜視図である。 図２６は図２０に対応し、１つの導光体に対して２つの固定部材を備える照明装置の拡大斜視図である。 図２７は図２０に対応し、軸方向に第１支持体に交互に配置される２つの第２支持体を有する固定部材を含む照明装置の拡大斜視図である。

１１…車両用ドア
２１…車両用照明装置
２４…光源
２５…導光体
３２…発光面
３４…凸部
３４ａ…（凸部の）稜線
４８…凹部
Ｐ…（凸部または凹部の）ピッチ
Ｗ１～Ｗ１２…（凸部または凹部の）幅

　以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。

　図１は自動車に搭載された第１実施形態に係る車両用ドアの構成を概略的に示す。車両用ドア１１は、車両の骨格に開閉自在にヒンジ留めされるドア本体１２と、ドア本体１２の内側に張り付けられるドアトリム１３とを備える。ドアトリム１３には、乗員の腕を支持するドアアームレスト１４と、ドアアームレスト１４の下方で小物の収容に利用されるドアポケット１５とが形成される。ドアアームレスト１４の上方でドアトリム１３には車両用ドア１１の開閉にあたって操作されるドアインサイドハンドル１６が組み込まれる。ドアアームレスト１４には窓ガラス１７の開閉にあたって操作されるスイッチ１８と、暗い環境下でドアインサイドハンドル１６やスイッチ１８を照らすほか車両用ドア１１の装飾効果を発揮する照明システム１９が埋め込まれる。

　照明システム１９は、左右のドアアームレスト１４にそれぞれ埋め込まれて、点灯時にドアアームレスト１４の縁を照らし出す照明装置２１を備える。照明装置２１はＬＩＮ通信を介して自動車の制御ユニット（ＥＣＵ）２２に接続される。制御ユニット２２は照明装置２１の点灯および消灯を制御する。ＬＩＮ通信によれば、照明装置２１は制御ユニット２２との接続にあたって１本のワイヤーハーネス２３で直列または並列に接続されることができる。

　図２に示されるように、照明装置２１は、光源２４と、光源２４に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延びる長尺の導光体２５と、導光体２５に覆い被さって、導光体２５から照射される光を透過させる長尺のレンズ２６とを備える。光源２４は、電力の供給に応じて発光体から導光体２５の線方向に光を発光する。導光体２５の一端に光源２４は接続される。導光体２５は、光源２４から照射される光を線方向（長手方向）に線形に導く。導光体２５の外周面から光は漏れ出る。導光体２５は例えばメタクリル樹脂といった透明な樹脂材から成型される。

　レンズ２６は、長手方向に延びて導光体２５を収容する溝２７を形成する本体２８と、溝２７の最深部に対応して本体２８から台形状に外側に突出し、導光体２５に並列に延びる平面で形成される照射面２９を有する長尺の突出片３１とを備える。突出片３１はドアトリム１３の合間に差し込まれ車室に照射面２９を臨ませる。レンズ２６は、導光体２５の外周面から漏れ出る光を照射面２９に導き、照射面２９から車室内に向かって光を放出する。レンズ２６は例えばメタクリル樹脂といった透明な樹脂材から成型される。

　図３に示されるように、導光体２５は、線形の中心軸線を有する円筒面で形成される線形状の発光面３２から光を照射する。レンズ２６は発光面３２の前方に配置される。発光面３２から照射される光はレンズ２６を透過して照射面２９から放出される。

　図４に示されるように、発光面３２の背面には、レンズ２６の照射面２９に平行に配置される平面３３が区画される。平面３３は、中心軸線に直交する断面で弦を描く。平面３３の幅（弦の長さ）は線方向に一定に維持される。平面３３上には、導光体２５の長手方向に配列されて、光の進入方向に直交する方向に延びる凸部３４が形成される。凸部３４は長手方向の全域にわたって一定のピッチＰで配列される。図５に示されるように、凸部３４は、光の進入方向（導光体２５の線方向）に直交する方向に稜線３４ａを有する断面三角形状に形成される。稜線は面取りされて湾曲面であってもよい。凸部３４の高さＨｔは全ての凸部３４で一定である。

　光の進入方向（線方向）に直交する方向に凸部３４の長さは光源２４から離れるにつれて大きくなる。ここでは、凸部３４は長手方向にグループ化され、図６に示されるように、グループＧ１～Ｇ１２ごとで凸部３４の長さ（幅）Ｗ１、Ｗ２…は一定に設定される。個々のグループＧ１～Ｇ１２ごとに凸部３４の個数は一定に設定される。個々の凸部３４は、導光体２５の中心軸線を含む対称面ＬＲに対して対称形状に形成される。

　次に本実施形態の作用を説明する。光源２４が発光すると、導光体２５の線方向（長手方向）に光は導光体２５内を進む。光は発光面３２の背面の凸部３４で乱反射し線方向に直交する向きに屈折する。屈折した光は発光面３２から前方に照射される。照射された光はレンズ２６を透過して照射面２９から車室内に放出される。こうしてドアアームレスト１４の縁は線形に照らし出される。

　このとき、発光面３２から照射される光の輝度の調整は凸部３４の幅に基づき達成される。すなわち、光の進入方向に直交する方向に凸部３４の幅が増大すると、屈折および乱反射に応じて発光面３２から照射される光の輝度は向上する。したがって、後述されるように、金型では導光体２５の凸部３４に対応して凹部の幅を変化させればよく、金型で凸部３４の高さや凸部３４のピッチＰを変化させるよりも容易に金型は加工されることができる。金型による成型時に凸部３４は確立されるので、導光体２５の生産性は向上する。その結果、照明装置２１の生産コストは低減される。ひいては車両用ドアの生産コストは低減される
　本実施形態では、凸部３４の幅は光源２４から離れるにつれて増大する。光源２４からの距離に応じて光の輝度は低下するものの、光源２４からの距離に応じて凸部３４の幅は増大し光の屈折量は増加する。光源２４から離れて弱まる光に対して発光面３２では十分な輝度の発光が確保される。線方向に一定の輝度は実現される。ここでは、凸部３４は長手方向にグループ化され、グループＧ１～Ｇ１２ごとで凸部３４の幅は一定に設定される。その結果、発光面３２から照射される光の粒感は抑制される。しかも、個々のグループＧ１～Ｇ１２ごとに凸部３４の個数は一定に設定されることから、発光面３２から照射される光の粒感はさらに抑制される。

　本実施形態に係る照明装置２１では、凸部３４は長手方向に一定のピッチＰで配列される。発光面３２から照射される光の輝度は凸部３４のピッチＰの影響を受けるので、凸部３４のピッチＰが一定に設定されると、凸部３４の幅の変化は単純化される。金型の設計は簡素化される。金型の製造コストは低減される。

　凸部３４の高さは一定である。金型では、導光体２５の凸部３４に対応して一定の深さの凹部が形成されればよく、金型の設計は簡素化される。金型の製造コストは低減される。

　凸部３４は、光の進入方向に直交する方向に稜線３４ａを有する断面三角形状に形成される。光は良好に拡散することができる。

　ここで、導光体２５の製造方法を説明する。図７に示されるように、金型４１が用意される。金型４１は平面の結合面４２で相互に結合される上型４１ａおよび下型４１ｂを備える。下型４１ｂに上型４１ａが重ね合わせられると、上型４１ａおよび下型４１ｂの間にキャビティ４３は区画される。キャビティ４３は導光体２５の形状に象られた空間に相当する。円筒面の最大径に結合面４２は位置する。

　下型４１ｂには、導光体２５の平面３３に対応して、結合面４２から最も離れた位置で結合面４２に平行に平面４４が形成される。平面４４には、個々の凸部３４に対応して線方向に窪み４５が配列される。個々の窪み４５は、線方向に直交する方向に延びる。窪み４５は線方向の全域にわたって一定のピッチＰで配列される。窪み４５は、線方向に直交する方向に延びる稜線を有する断面三角形状に形成される。窪み４５の深さは全ての窪み４５で一定である。窪み４５は線方向にグループ化され、グループＧ１～Ｇ１２ごとに窪み４５の幅Ｗ１～Ｗ１２は一定に設定される。個々のグループＧ１～Ｇ１２ごとに窪み４５の個数は一定に設定される。個々の窪み４５は、円筒面の中心軸線を含む対称面ＬＲに対して対称形状に形成される。

　窪み４５同士の間でキャビティ４３にはイジェクトピン４６が臨む。キャビティ４３には長手方向の中央位置でゲート４７が形成される。ゲート４７からキャビティ４３に溶融樹脂は供給される。キャビティ４３に充填された樹脂が固化すると、成形体は形成される。成形体はイジェクトピン４６の働きで下型４１ｂから離型される。ゲート４７の樹脂体は成形体から削り取られる。

　図９は本発明の第２実施形態に係る導光体２５を概略的に示す。導光体２５では、前述の凸部３４に代えて平面３３に凹部４８が形成される。凹部４８は、凸部３４と同様に、光の進入方向に直交する方向に延びる。凹部４８は長手方向の全域にわたって一定のピッチＰで配列される。凹部４８は、光の進入方向（導光体２５の線方向）に直交する方向に稜線を有する断面三角形状に形成される。稜線は面取りされて湾曲面であってもよい。凹部４８の深さは全ての凹部４８で一定である。

　凹部４８の幅は光源２４から離れるにつれて大きくなる。ここでは、凹部４８は長手方向にグループ化され、グループＧ１～Ｇ１２ごとで凹部４８の幅Ｗ１、Ｗ２…は一定に設定される。個々のグループＧ１～Ｇ１２ごとに凹部４８の個数は一定に設定される。個々の凹部４８は、導光体２５の中心軸線を含む対称面ＬＲに対して対称形状に形成される。

　図１０は本発明の第３実施形態に係るレンズ２６を概略的に示す。レンズ２６の表面には、導光体２５と接触しながら相対移動する際に導光体２５およびレンズ２６の少なくとも一方の振動を抑制する表面性状を形成する接触体５１が配置される。接触体５１は、レンズ２６に表面加工される凹凸である。凹凸の形成にあたってレンズ２６には例えばシボ加工が施される。

　接触体５１は溝２７の内面に配置される。接触体５１は、レンズ２６で導光体２５の発光面３２から外側に光を導く領域にあって導光体２５に向き合う入射面５２以外の領域に配置される。接触体５１は、導光体２５の平面３３と照射面２９とで挟まれる空間の外側に配置される。レンズ２６の入射面５２は平面である。図１１に示されるように、接触体５１は、導光体２５およびレンズ２６の接触域全域に配置される。ここでは、接触体５１は、少なくとも導光体２５の長手方向に接触域全長にわたって連続すればよい。

　次に本実施形態の作用を説明する。光源２４が発光すると、導光体２５の線方向（長手方向）に光は導光体２５内を進む。光は発光面３２の背面の凸部３４で乱反射し線方向に直交する向きに屈折する。屈折した光は発光面３２から前方に照射される。照射された光はレンズ２６を透過して照射面２９から車室内に放出される。こうしてドアアームレスト１４の縁は線形に照らし出される。

　凸部３４の幅は光源から離れるにつれて増大する。光源２４からの距離に応じて光の輝度は低下するものの、光源２４からの距離に応じて凸部３４の幅は増大し光の屈折量は増加する。光源２４から離れて弱まる光に対して発光面３２では十分な輝度の発光が確保される。線方向に一定の輝度は実現される。

　本実施形態では、導光体２５およびレンズ２６の少なくとも一方の表面（ここでは、レンズ２６の表面）には、他方と接触しながら相対移動する際に導光体２５およびレンズ２６の少なくとも一方の振動を抑制する表面性状を形成する接触体５１が配置される。車体が振動して導光体２５およびレンズ２６の間で面方向に相対移動が生じても、導光体２５およびレンズ２６の少なくとも一方の表面性状に基づき導光体２５およびレンズ２６の摩擦振動は抑制されるので、導光体２５およびレンズ２６の擦れ音は抑制され（または解消され）る。車両用ドア１１で光の装飾効果は達成されるとともに、車体が振動しても車室内の乗員に耳障りな雑音の発生は抑制され（または解消され）る。

　接触体５１は、導光体２５およびレンズ２６の少なくとも一方（ここでは、レンズ２６）に表面加工される凹凸である。したがって、擦れ音の抑制にあたって導光体２５およびレンズ２６の表面に凹凸が形成されるだけなので、摩擦振動の抑制に固有に別部材が取り付けられずに済む。レンズ２６の成型時にシボ加工で凹凸が形成されれば、照明装置２１の組立にあたって作業工程の増加は回避されることができる。生産コストの増大は回避されることができる。

　接触体５１は、レンズ２６に形成されて導光体２５を収容する溝２７の内面に配置される。導光体２５はレンズ２６に嵌め込まれてレンズ２６に保持される。レンズ２６の弾性力の働きで導光体２５の支持は実現される。こうして導光体２５がレンズ２６に接触し続けても、導光体２５およびレンズ２６の擦れ音は抑制され（または解消され）る。

　接触体５１は、導光体２５およびレンズ２６の接触域全域に配置される。導光体２５およびレンズ２６の接触域には全域にわたって接触体５１が配置されるので、接触域全域で導光体２５およびレンズ２６の擦れ音は抑制され（または解消され）る。

　接触体５１は、レンズ２６で導光体２５の発光面３２から外側に光を導く領域にあって導光体２５に向き合う入射面５２以外の領域に配置される。発光面３２から照射される光は接触体５１で阻害されずにレンズ２６を透過して外側に漏れ出る。

　本実施形態では、レンズ２６の入射面５２は平面である。レンズ２６の入射面５２は平面で規定されるので、レンズ２６から外側に光を照射する照射面２９で反射した光は入射面５２で反射して照射面２９から放出される。こうして照射面２９から放出される光は強められる。

　なお、接触体５１は、図１２に示されるように、導光体２５およびレンズ２６の接触域で部分的に配置されてもよい。接触体５１は、導光体２５の長手方向に接触域の全長にわたって途切れ途切れに配置されればよい。

　図１３は自動車に搭載された車両用ドアの構成を概略的に示す。車両用ドア１１１は、車両の骨格に開閉自在にヒンジ留めされるドア本体１１２と、ドア本体１１２の内側に張り付けられるドアトリム（内装部品）１１３とを備える。ドアトリム１１３には、乗員の腕を支持するドアアームレスト１１４と、ドアアームレスト１１４の下方で小物の収容に利用されるドアポケット１１５とが形成される。ドアアームレスト１１４には、窓ガラス１１６の開閉にあたって操作されるスイッチ１１７が埋め込まれる。

　ドアトリム１１３は、ドア本体１１２に内張りされて、ドアアームレスト１１４の上方に開口１１８ａを区画するドアライニング１１８と、ドアライニング１１８の開口１１８ａ内に配置されて、ドア本体１１２に固着される装飾カバー１１９とを備える。装飾カバー１１９には車両用ドア１１１の開閉にあたって操作されるドアインサイドハンドル１２１が組み込まれる。

　ドアトリム１１３には、暗い環境下でドアインサイドハンドル１２１やスイッチ１１７を照らすほか、車両用ドア１１１の装飾効果を発揮する照明システム１２２が埋め込まれる。照明システム１２２は、アッパードアライニング１１８ｂの下縁に沿って線形に装飾カバー１１９を照らし出す照明装置１２３を備える。照明装置１２３は、アッパードアライニング１１８ｂの下縁と装飾カバー１１９との間に区画される間隙から漏れ出る光を形成する。照明装置１２３はＬＩＮ通信を介して自動車の電子制御ユニット（ＥＣＵ）１２４に接続される。電子制御ユニット１２４は照明装置１２３の点灯および消灯を制御する。ＬＩＮ通信によれば、照明装置１２３は電子制御ユニット１２４との接続にあたって１本のワイヤーハーネス１２５で直列または並列に接続されることができる。

　図１４に示されるように、第３実施形態に係る照明装置１２３は、棒状の導光体１２６と、導光体１２６の一端に接続される光源１２７とを備える。導光体１２６は、光源１２７に接続される一端から光の進入方向１２８に線形に延びる。光源１２７は、電力の供給に応じて発光体から導光体１２６の線方向に光を発光する。導光体１２６は、線形の中心軸線を有する円筒面で形成される線形状の発光面１２９から光を照射する。

　導光体１２６は装飾カバー１１９に支持される。装飾カバー１１９は、ドアインサイドハンドル１２１を囲みながらコンパートメントに露出し、アッパードアライニング１１８ｂの下縁に沿って水平方向に延びる上端を有するインナーパネル１１９ａと、インナーパネル１１９ａの上端から連続して、導光体１２６に並列に線形に延びる支持体１１９ｂとを備える。支持体１１９ｂは、インナーパネル１１９ａの上端から湾曲してドア本体１１２に向かって広がる水平壁１３１と、ドア本体１１２に向き合う水平壁１３１の内端から上向きに立ち上がる縦壁１３２とを有する。水平壁１３１の表面は、インナーパネル１１９ａの上端から縦壁１３２に向かって、導光体１２６の中心軸線に直交する特定方向に導光体１２６の移動を案内する。

　縦壁１３２には、導光体１２６の線方向に互い違いに第１規制片１３３および第２規制片１３４が配置される。第１規制片１３３および第２規制片１３４は導光体１２６の線方向にずれて配置される。ここでは、第２規制片１３４は第１規制片１３３同士の中間位置に位置する。ただし、第２規制片１３４同士の中間位置に第１規制片１３３が配置されてもよい。第１規制片１３３は、図１５（Ａ）に示されるように、縦壁１３２の内面から突出して、水平壁１３１の表面に沿って縦壁１３２に向かって案内される導光体１２６の移動を制限するリブ１３５を備える。

　図１５（Ｂ）に示されるように、第２規制片１３４は、縦壁１３２の上端から連続し、水平壁１３１に向き合わせられる板片１３４ａと、板片１３４ａの開放端から連続し、水平壁１３１に向かって延びる係り片１３４ｂとを有する。係り片１３４ｂは、板片１３４ａの弾性変形に基づき支持体１１９ｂに対して相対的に変位する。

　第２規制片１３４にはアッパードアライニング１１８ｂの内面に接触する突片１３６が形成される。アッパードアライニング１１８ｂは、第２規制片１３４よりも高い剛性を有し内面で第２規制片１３４に接触する壁部材を備える。アッパードアライニング１１８ｂは、支持体１１９ｂの水平壁１３１および第１規制片１３３に対して導光体１２６を押し当てる第１位置に第２規制片１３４の係り片１３４ｂを拘束する。

　第２規制片１３４には、縦壁１３２から連続して上方に延びるブラケット１３７が形成される。ブラケット１３７はドア本体１１２の内面に重ね合わせられてドア本体１１２にねじ１３８で固着される。

　図１５（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）に示されるように、アッパードアライニング１１８ｂは、支持体１１９ｂとの間に導光体１２６の光を漏らす間隙１３９を形成しながら導光体１２６、第１規制片１３３および第２規制片１３４に覆い被さる。図１５（Ｃ）に示されるように、導光体１２６の線方向に第１規制片１３３および第２規制片１３４から外れた位置では、導光体１２６は水平壁１３１に受け止められるものの、導光体１２６と縦壁１３２との間には空隙ＳＰ１が確保され、導光体１２６とアッパードアライニング１１８ｂとの間には空隙が確保される。

　図１６に示されるように、第２規制片１３４がアッパードアライニング１１８ｂの拘束から解放されると、第２規制片１３４は、第１位置よりも支持体１１９ｂから遠ざかる第２位置に変位することができる。第２位置の係り片１３４ｂと支持体１１９ｂとの間には、水平壁１３１の表面に沿って縦壁１３２に向かって移動する導光体１２６の通過を許容する間隔が形成される。導光体１２６は、第２規制片１３４の弾性変形に応じて、支持体１１９ｂの表面に沿って行き来することができる。

　図１７に示されるように、導光体１２６は、光の進入方向１２８に延びる線形の発光面１２９に向かって光を屈折させ反射する反射面１４１を有する。反射面１４１には平面１４２が区画される。平面１４２は、中心軸線に直交する断面で弦を描く。平面１４２の幅（弦の長さ）は線方向に一定に維持される。導光体１２６は例えばメタクリル樹脂といった透明な樹脂材から成型される。

　平面１４２上には、導光体１２６の線方向に配列されて、光の進入方向に直交する方向に延びる凸部１４３が形成される。凸部１４３は線方向の全域にわたって一定のピッチＰで配列される。凸部１４３は、光の進入方向（導光体１２６の線方向）に直交する方向に稜線１４３ａを有する断面三角形状に形成される。稜線１４３ａは面取りされて湾曲面であってもよい。

　光源１２７から第１範囲ＲＮ１内では凸部１４３の長さは光源１２７から遠ざかるにつれて増大する。凸部１４３の長さは光の進入方向（線方向）に直交する方向に測定される凸部１４３の幅に相当する。ここでは、凸部１４３は導光体２７の線方向にグループ化され、グループＧ１～Ｇ９ごとで凸部１４３の長さ（幅）Ｗ１、Ｗ２…は一定に設定される。個々のグループＧ１～Ｇ９ごとに凸部１４３の個数は一定に設定される。個々の凸部１４３は、導光体１２６の中心軸線を含む対称面ＬＲに対して対称形状に形成される。第１範囲ＲＮ１内では凸部１４３の高さは全ての凸部１４３で一定である。

　光源１２７から第１範囲ＲＮ１を超えた第２範囲ＲＮ２では凸部１４３の長さＷｃは一定である。その一方で、図１８に示されるように、凸部１４３の高さＨｓは光源１２７から遠ざかるにつれて増大する。ここでは、凸部１４３は導光体１２６の線方向にグループ化され、グループＧ１０～Ｇ１２ごとで凸部１４３の高さＨｓは一定に設定される。個々のグループＧ１０～Ｇ１２ごとに凸部１４３の個数は一定に設定される。個々の凸部１４３は、導光体１２６の中心軸線を含む対称面ＬＲに対して対称形状に形成される。対称面ＬＲには凸部１４３の断面形状が相似形で現れる。

　図１５（Ｂ）に示されるように、導光体１２６は、発光面１２９および反射面１４１の間で反射面１４１の平面１４２に平行に規定される仮想平面ＶＰで仕切られて、支持体１１９ｂの水平壁１３１および第２規制片１３４の係り片１３４ｂに接触する半円柱体１４５を有する。すなわち、第２位置に位置する係り片１３４ｂと水平壁１３１との間隔ＳＣは半円柱体１４５の直径よりも小さく設定される。導光体１２６には、半円柱体１４５の曲面の一端から連続して反射面１４１に向かって広がり、水平壁１３１の表面に沿って変位する際に第２規制片１３４の係り片１３４ｂに接触する曲面１４６が形成される。曲面１４６は半円柱体１４５の曲面と同じ曲率で湾曲する。曲面１４６は、導光体１２６が水平壁１３１の表面に沿って係り片１３４ｂおよび水平壁１３１の間に押し込まれる際に、水平壁１３１から係り片１３４ｂを遠ざける駆動力を生成する。

　次に本実施形態の作用を説明する。光源１２７が発光すると、導光体１２６の線方向（長手方向）に光は導光体１２６内を進む。光は発光面１２９の背面の凸部１４３で乱反射し線方向に直交する向きに屈折する。屈折した光は発光面１２９から外方に放出される。放出された光は、アッパードアライニング１１８ｂと装飾カバーとの間隙１３９から漏れ出る。こうしてドアトリム１１３には線形の発光に基づき装飾は施されることができる。

　次に車両用ドア１１１の製造方法を説明する。ドア本体１１２に装飾カバー１１９が取り付けられる。装飾カバー１１９はねじ１３８でドア本体１１２に留められる。装飾カバー１１９には照明装置１２３が取り付けられる。装飾カバー１１９の取り付けに先立って装飾カバー１１９に導光体１２６が装着されてもよい。

　照明装置１２３の取り付けにあたって導光体１２６は支持体１１９ｂの表面に沿って案内される。導光体１２６は水平壁１３１の表面に沿って縦壁１３２に向かって押し込まれる。導光体１２６は、半円柱体１４５の曲面から反射面１４１に向かって連続する曲面１４６で第２規制片１３４の係り片１３４ｂに接触する。したがって、導光体１２６の押し込み力は、水平壁１３１から係り片１３４ｂを遠ざける駆動力に変換される。

　第２規制片１３４の係り片１３４ｂは板片１３４ａの弾性変形に基づき第２位置に変位する。第２規制片１３４と支持体１１９ｂとの間に間隔が確保される。導光体１２６は中心軸線に直交する向きに支持体１１９ｂの表面に沿って移動する。導光体１２６はアッパードアライニング１１８ｂおよび支持体１１９ｂの間を通過する。

　導光体１２６は第１規制片１３３のリブ１３５に突き当てられる。したがって、導光体１２６の動きは制限される。係り片１３４ｂは板片１３４ａの弾性に基づき第１位置に復帰する。第２規制片１３４の係り片１３４ｂは支持体１１９ｂおよび第１規制片１３３に導光体１２６を押し当てる。こうして導光体１２６は装飾カバー１１９に取り付けられる。

　続いて、ドア本体１１２にドアライニング１１８が固定される。アッパードアライニング１１８ｂは第２規制片１３４の突片１３６に接触する。その結果、第２規制片１３４の係り片１３４ｂは第１位置に拘束される。ドアライニング１１８は高い剛性を有することから、導光体１２６は第２規制片１３４と水平壁１３１および第１規制片１３３との間に良好に保持されることができる。導光体１２６の抜け落ちは防止される。こうして導光体１２６は装飾カバー１１９上に良好に固定されることができる。

　本実施形態では、第２規制片１３４にはアッパードアライニング１１８ｂに接触する突片１３６が形成される。したがって、突片１３６の大きさ（高さ）が調整されることで、第２規制片１３４に伝達される押し出し力は調整される。こうして導光体１２６は装飾カバー１１９の支持体１１９ｂ上に良好に固定される。

　本実施形態に係るドアトリム１１３では、第１規制片１３３および第２規制片１３４は導光体１２６の線方向にずれて配置される。第２規制片１３４の変位に導光体１２６や支持体１１９ｂの弾性変形も利用されることができる。したがって、導光体１２６は楽に第２規制片１３４および支持体１１９ｂの間を通過することができる。

　本実施形態に係るアッパードアライニング１１８ｂは、支持体１１９ｂとの間に導光体１２６の光を漏らす間隙１３９を形成しながら導光体１２６、第１規制片１３３および第２規制片１３４に覆い被さって、内面で第２規制片１３４に接触する壁部材を備える。装飾カバー１１９とアッパードアライニング１１８ｂとは組み合わさってドアトリム１１３の外観を構成する。間隙１３９は導光体１２６の光を漏らす間接照明を実現する。こうしてアッパードアライニング１１８ｂが照明装置１２３の固定部材を兼ねることから、第２規制片１３４の拘束にあたって部品点数の増大は回避される。

　本実施形態に係る導光体１２６は、発光面１２９および反射面１４１の間で反射面１４１に平行に規定される仮想平面で仕切られて、支持体１１９ｂおよび第２規制片１３４に接触する半円柱体を有する。支持体１１９ｂおよび第２規制片１３４は導光体１２６の半円柱体に接触するので、支持体１１９ｂおよび第２規制片１３４の間から導光体１２６の抜け落ちは防止される。導光体１２６は支持体１１９ｂ上に良好に固定されることができる。

　図１９に示されるように、アッパードアライニング１１８ｂと第２規制片１３４の突片１３６との間には緩衝材１４７が挟まれてもよい。アッパードアライニング１１８ｂと突片１３６とは緩衝材１４７を挟んで相互に接触する。こうして緩衝材１４７が挟まれると、アッパードアライニング１１８ｂと第２規制片１３４との摩擦に基づく異音の発生は抑制されることができる。

　図２０に示されるように、第４実施形態に係る照明装置１５１は、棒状の導光体１５２と、導光体１５２の一端に接続される光源１５３と、導光体１５２に並列に線形に延びる本体１５４ａを有し、ドアトリム１１３に導光体１５２を固定する固定部材１５４とを備える。光源１５３は、電力の供給に応じて発光体から導光体１５２の線方向に光を発光する。固定部材１５４の本体１５４ａは導光体１５２の線方向に長尺の板材から形成される。

　導光体１５２は、光源１５３に接続される一端から光の進入方向１５５に線形に延びる。導光体１５２は、光の進入方向１５５に延びる線形の発光面１５６に向かって光を屈折させ反射する反射面１５７を有する。固定部材１５４の本体１５４ａは導光体１５２の反射面１５７に向き合わせられる。導光体１５２は例えばメタクリル樹脂といった透明な樹脂材から成型される。

　図２１に示されるように、導光体１５２は、一方の端面１５２ａで光源１５３から光を受け入れる。導光体１５２は、端面１５２ａに直交する光の進入方向１５５に線形に延びる。光は進入方向１５５に他端に向かって導光体１５２内を伝搬する。

　導光体１５２では、発光面１５６および反射面１５７の間で反射面１５７に平行に規定される仮想平面１５８で半円柱体１５９が仕切られる。半円柱体１５９の曲面は、仮想平面１５８との一方の交線１５９ａから連続する第１曲面１６１で反射面１５７の一方の稜線に接続され、仮想平面１５８との他方の交線１５９ｂから連続する第２曲面１６２で反射面１５７の他方の稜線に接続される。第１曲面１６１および第２曲面１６２は半円柱体１５９の曲面と同じ曲率を有する。

　反射面１５７には、反射面１５７の平面から外向きに突出し、光の進入方向１５５に直交する方向に延びる複数の凸部１６３が形成される。凸部１６３は導光体１５２の軸方向（線方向）に配列される。凸部１６３は軸方向の全域にわたって一定のピッチＰで配置されればよい。反射面１５７の平面は導光体１５２の中心軸線に直交する断面で弦を描く。平面の幅（弦の長さ）は線方向に一定に維持される。

　凸部１６３は、光の進入方向１５５（導光体１５２の軸方向）に直交する方向に稜線１６３ａを有する断面三角形状に形成されればよい。稜線１６３ａは面取りされて湾曲面であってもよい。全ての凸部１６３で高さが一定に設定される場合には、光の進入方向１５５に直交する方向に凸部１６３の長さは光源１５３から離れるにつれて大きくなればよい。凸部１６３は前述の凸部１４３と同様に形成されればよい。

　固定部材１５４は、図２０に示されるように、導光体１５２の軸方向に相互に間隔を空けて、第１曲面１６１に向き合いながら本体１５４ａから延びる２つの第１支持体１５４ｂと、第１支持体１５４ｂ同士の間に形成される空間に向き合う位置で、第２曲面１６２に向き合いながら本体１５４ａから延びる１つの第２支持体１５４ｃとを備える。ここでは、第２支持体１５４ｃは、導光体１５２の軸方向に第１支持体１５４ｂから外れた位置に配置される。本体１５４ａ、第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃは例えば樹脂材から一体成型されればよい。

　固定部材１５４は、図２２（Ａ）および図２２（Ｃ）に示されるように、導光体１５２の中心軸線に直交し軸方向に離れた２つの第１断面ＳＦで半円柱体１５９の曲面に接触する２つの第１突起１６４を有する。第１断面ＳＦでは、第１曲面１６１は半円柱体１５９の曲面の第１端（一端）（交線１５９ａ）から反射面１５７に向かって連続する。ここでは、図２３（Ａ）に示されるように、第１突起１６４は個々の第１支持体１５４ｂの内面から突出する。第１突起１６４は部分球面（例えば球冠）で半円柱体１５９の曲面に接触する。図２２（Ａ）および図２２（Ｃ）に示されるように、第１支持体１５４ｂには、半円柱体１５９の中心軸線回りの周方向に凸部１６３の端に接触する回り止め１６５が形成される。

　固定部材１５４は、図２２（Ｂ）に示されるように、２つの第１断面ＳＦの間に配置され導光体１５２の中心軸線に直交する第２断面ＳＳで半円柱体１５９の曲面に接触する第２突起１６６を有する。第２断面ＳＳでは、第２曲面１６２は半円柱体１５９の曲面の第２端（前述の一端に対して他端）（交線１５９ｂ）から反射面１５７に向かって連続する。ここでは、図２３（Ｂ）に示されるように、第２突起１６６は第２支持体１５４ｃの内面から突出する。第２突起１６６は部分球面（例えば球冠）で半円柱体１５９の曲面に接触する。図２２（Ｂ）に示されるように、第２支持体１５４ｃには、半円柱体１５９の中心軸線回りの周方向に凸部１６３の端に接触する回り止め１６７が形成される。

　固定部材１５４は、図２２に示されるように、個々の第１突起１６４に対応して、１断面ＳＦで第１曲面１６１に接触する第３突起１６８と、第２突起１６６に対応して、第２断面ＳＳで第２曲面１６２に接触する第４突起１６９とを有する。第３突起１６８は、図２３（Ａ）に示されるように、第１支持体１５４ｂの内面から突出する。第３突起１６８は部分球面（例えば球冠）で第１曲面１６１に接触する。第１突起１６４および第３突起１６８の中心は、導光体１５２の中心軸線に直交する仮想平面ＰＬｆ上に位置決めされる。第４突起１６９は、図２３（Ｂ）に示されるように、第２支持体１５４ｃの内面から突出する。第４突起１６９は部分球面（例えば球冠）で第２曲面１６２に接触する。第２突起１６６および第４突起１６９の中心は、導光体１５２の中心軸線に直交する仮想平面ＰＬｓ上に位置決めされる。

　図２２に示されるように、導光体１５２の発光面１５６は装飾カバー１１９の照射体１７１に向き合わせられる。アッパードアライニング１１８ｂは照射体１７１の上方で照明装置１５１に覆い被さる。アッパードアライニング１１８ｂと照射体１７１との間には、車両のコンパートメントに向かって開放される間隙１７３が区画される。運転席や助手席の乗員は、間隙１７３から照射体１７１の表面を垣間見ることができる。

　図２０に示されるように、軸方向に２つの第１支持体１５４ｂに対応する位置で本体１５４ａには取り付け片１７４が一体に形成される。取り付け片１７４には重ね面１７４ａが形成される。取り付け片１７４は重ね面１７４ａで装飾カバー１１９側の取り付け面１７５に重ねられる。取り付け片１７４には重ね面１７４ａに直交する軸心を有する取り付け孔１７６が形成される。取り付け孔１７６には例えば装飾カバー１１９の取り付け面１７５から突出する取り付けボス１７５ａが挿入されることができる。固定部材１５４は取り付けボス１７５ａにねじ込まれるねじ１７７で装飾カバー１１９に固定される。

　次に本実施形態の作用を説明する。光源１５３が発光すると、導光体１５２の線方向（長手方向）に光は導光体１５２内を進む。光は発光面１５６の背面の凸部１６３で乱反射し線方向に直交する向きに屈折する。屈折した光は発光面１５６から外方に放出される。放出された光は、図２２に示されるように、照射体１７１に照らされる。こうしてドアトリム１１３には線形の発光に基づき装飾は施されることができる。

　本実施形態では、固定部材１５４は、２つの第１突起１６４と、軸方向に第１突起１６４の間に配置される第２突起１６６とで、少なくとも導光体１５２の半円柱体１５９を３点支持する。３点支持の働きで導光体１５２は本体１５４ａに並列に固定部材１５４に保持される。そして、第１突起１６４および第３突起１６８は、半円柱体１５９の曲面と第１曲面１６１とに接触することで、仮想平面１５８に直交する導光体１５２の移動を拘束することができる。同様に、第２突起１６６および第４突起１６９は、半円柱体１５９の曲面と第２曲面１６２とに接触することで、仮想平面１５８に直交する導光体１５２の移動を拘束することができる。こうして固定部材１５４に対して導光体１５２のがたつきは防止されることができる。

　第１支持体１５４ｂの回り止め１６５は半円柱体１５９の中心軸線Ｘｃ回りで第１方向に導光体１５２の回転動作を拘束する。第２支持体１５４ｃの回り止め１６７は半円柱体１５９の中心軸線Ｘｃ回りで第１方向に逆向きの第２方向に導光体１５２の回転動作を拘束する。したがって、半円柱体１５９の中心軸線Ｘｃ回りで固定部材１５４に対して導光体１５２の発光面１５６の位置は固定される。装飾カバー１１９の照射体１７１に対して光の向きは良好に設定されることができる。

　照明装置１５１の組み付けにあたって、固定部材１５４に導光体１５２は装着される。図２４に示されるように、導光体１５２の第１曲面１６１および第２曲面１６２はそれぞれ第１支持体１５４ｂ上の第１突起１６４および第２支持体１５４ｃ上の第２突起１６６に接触する。導光体１５２は仮想平面１５８に直交する方向に本体１５４ａに向かって押し込まれる。導光体１５２が第１突起１６４および第２突起１６６に挟まれる空間を通過する際に、導光体１５２の第１曲面１６１および第２曲面１６２は第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃを押し広げる。

　このとき、導光体１５２の側面は、第１突起３５および第２突起３６の部分球面に接触するので、全長にわたって固定部材１５４に接触するわけではなく、導光体１５２の外面に生じるひっかき傷は抑制される。導光体１５２内で光伝搬は良好に維持されることができる。第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃは軸方向に相互に外れた位置に位置することから、第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃが押し広げられるとき、第１突起１６４および第２突起１６６の変位にあたって固定部材１５４の本体１５４ａの捻れは利用される。その結果、第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃに要求される弾性は抑制されることができる。固定部材１５４の剛性は高められることができる。

　導光体１５２が第１突起１６４および第２突起１６６に挟まれる空間を通過してしまうと、第１突起１６４および第２突起１６６は導光体１５２の半円柱体１５９の曲面に接触する。第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃの復元力で導光体１５２は本体１５４ａに向かって押し込まれる。第３突起１６８および第４突起１６９は導光体１５２の第１曲面１６１および第２曲面１６２にそれぞれ接触する。回り止め１６５、６７は凸部１６３の一端に係り合う。

　固定部材１５４は、図２０に示されるように、導光体１５２の軸方向に導光体１５２の全長に合わせた長さの本体１５４ａを備えてもよく、図２５に示されるように、軸方向に導光体１５２の２分の１の長さよりも短い長さの本体１５４ａを備えてもよい。図２６に示されるように、１つの導光体１５２に対して２つ以上の固定部材１５４が軸方向に配列されてもよい。固定部材１５４は、図２７に示されるように、第１支持体１５４ｂと交互に配置される２つ以上の第２支持体１５４ｃを備えてもよい。個々の第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃは前述の第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃと同様に構成されればよい。その他、個々の固定部材１５４では２つの第１支持体１５４ｂは相互に接続されて連続してもよい。第１支持体１５４ｂおよび第２支持体１５４ｃは導光体１５２を挟んで相互に向き合ってもよい。

Claims (8)

1. 　光源（２４）と、前記光源（２４）に隣接して配置される一端から光の進入方向に線形に延び、線形状の発光面（３２）から光を照射する長尺の導光体（２５）とを備え、前記導光体（２５）には、前記発光面（３２）の背面に長手方向に配列されて、光の進入方向に直交する方向に延びる凸部（３４）または凹部（４８）が形成される車両用照明装置（２１）において、
   　光の進入方向に直交する方向に前記凸部（３４）または凹部（４８）の長さは前記光源からの距離に応じて変化する
   ことを特徴とする車両用照明装置。
2. 　請求項１に記載の車両用照明装置において、前記凸部（３４）または凹部（４８）の前記長さ（Ｗ１～Ｗ１２）は前記光源（２４）から離れるにつれて大きくなることを特徴とする車両用照明装置。
3. 　請求項１または２に記載の車両用照明装置において、前記凸部（３４）または凹部（４８）は長手方向に一定のピッチ（Ｐ）で配列されることを特徴とする車両用照明装置。
4. 　請求項３に記載の車両用照明装置において、前記凸部（３４）の高さ（Ｈｔ）または前記凹部（４８）の深さは一定であることを特徴とする車両用照明装置。
5. 　請求項１～４のいずれか１項に記載の車両用照明装置において、前記凸部（３４）または凹部（４８）は、光の進入方向に直交する方向に稜線（３４ａ）を有する断面三角形状に形成されることを特徴とする車両用照明装置。
6. 　請求項１～５のいずれか１項に記載の車両用照明装置において、前記凸部（３４）または凹部（４８）は長手方向にグループ化され、グループ（Ｇ１～Ｇ１２）ごとで前記凸部（３４）または凹部（４８）の前記長さ（Ｗ１～Ｗ１２）は一定に設定されることを特徴とする車両用照明装置。
7. 　請求項６に記載の車両用照明装置において、個々のグループ（Ｇ１～Ｇ１２）ごとに前記凸部（３４）または凹部（４８）の個数は一定に設定されることを特徴とする車両用照明装置。
8. 　請求項１～７のいずれか１項に記載の車両用照明装置を備えたことを特徴とする車両用ドア。

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