WO2013089027A1

WO2013089027A1 - 表示装置及びテレビ受信装置

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Publication number: WO2013089027A1
Application number: PCT/JP2012/081765
Authority: WO
Inventors: 英司廣田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-12-16
Filing date: 2012-12-07
Publication date: 2013-06-20

Abstract

液晶表示装置１０は、ＬＥＤ１７と、ＬＥＤ１７の光を利用して表示を行う液晶パネル１１と、液晶パネル１１に対してその表示面１１ｃ側とは反対側に重なるように配されるとともに端面である光入射面１６ｂがＬＥＤ１７と対向状に配される導光板１６と、液晶パネル１１及び導光板１６を表示面１１ｃ側とその反対側とから挟み込む形で保持するフレーム１３及びシャーシ１４を有し、フレーム１３及びシャーシ１４の間にＬＥＤ１７を収容してなる保持部材ＨＭと、フレーム１３及びシャーシ１４のいずれか一方に設けられるとともに導光板１６の端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される遮光部２８であって、導光板１６の端部１６ＥＰ側からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入光するのを遮光する遮光部２８と、を備える。

Description

表示装置及びテレビ受信装置

　本発明は、表示装置及びテレビ受信装置に関する。

　近年、テレビ受信装置をはじめとする画像表示装置の表示素子は、従来のブラウン管から液晶パネルやプラズマディスプレイパネルなどの薄型の表示パネルに移行しつつあり、画像表示装置の薄型化を可能としている。液晶表示装置は、これに用いる液晶パネルが自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としており、バックライト装置はその機構によって直下型とエッジライト型とに大別されている。液晶表示装置の一層の薄型化を実現するには、エッジライト型のバックライト装置を用いるのが好ましく、その一例として下記特許文献１に記載されたものが知られている。

特開２００２－１７４８１１号公報

（発明が解決しようとする課題）
　上記した特許文献１に記載された液晶表示装置では、液晶パネルを表側のパネル押さえ部材と、裏側のパネル受け部材とによって挟み込む構造を採っている。ここで、製造コストの削減やさらなる薄型化などの要請があった場合には、例えば裏側のパネル受け部材を廃止することが考えられる。ところが、このパネル受け部材は、液晶パネルの端部を裏側から支持していて裏側からの光が液晶パネルの端部に入射するのを遮る機能を有していることから、単純にパネル受け部材を廃止すると、裏側からの光が液晶パネルの端部に直接入射する、光漏れが生じることが懸念される。特に、液晶パネルの端部における端面に光が直接入射すると、端面から入射した光によって液晶パネルに表示される画像に係る表示品位が著しく劣化するという問題があった。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、光漏れが生じるのを抑制することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の表示装置は、光源と、前記光源の光を利用して表示を行う表示パネルと、前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側に重なるように配されるとともに端面が前記光源と対向状に配される導光板と、前記表示パネル及び前記導光板を前記表示面側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部を有し、これら一対の前記保持部の間に前記光源を収容してなる保持部材と、一対の前記保持部のいずれか一方に設けられるとともに前記導光板の端部と前記表示パネルの端部との間に挟まれる形で配される遮光部であって、前記導光板の前記端部側からの光が前記表示パネルの前記端部の端面に直接入光するのを遮光する遮光部と、を備える。

　このようにすれば、光源から発せられた光は、導光板の端面に入射し導光板の内部を伝播してから表示パネルへ導かれるので、その光を利用して表示パネルに画像が表示される。ところで、表示パネル及び導光板は、互いに重なるようにして配された状態で保持部材が有する一対の保持部によって表示面側とその反対側とから挟み込まれる形で保持されており、従来のように導光板と表示パネルとの間にパネル受け部材が介在する構成となっていないため、表示パネルの端面への光漏れが生じるのが懸念される。ところが、一対の保持部のいずれか一方に設けられるとともに導光板の端部と表示パネルの端部との間に挟まれる形で配される遮光部によって、導光板の端部側からの光が表示パネルの端部の端面に直接入光するのが遮光されるから、表示パネルへの光漏れを良好に抑制することができる。これにより、表示パネルに表示される画像の表示品位を高く保つことができる。

　本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
（１）前記遮光部は、前記導光板のうち前記光源と対向状をなす前記端面を有する端部と前記表示パネルの前記端部との間に挟まれる形で配されている。このようにすれば、光源からの光が表示パネルの端部の端面に直接入射するのを遮光部によって遮光することができるから、光漏れをより効果的に抑制することができる。

（２）前記遮光部は、前記導光板の前記端部における前記表示パネル側の面に当接されている。このようにすれば、遮光部によって導光板の端部を表示パネル側から支持することができるから、導光板の形状の保持や位置の安定化などを図ることができる。また、遮光部の遮光機能を向上させることができる。

（３）前記遮光部は、前記表示パネルの前記端面が臨む第１空間と、前記導光板の前記端部が臨む第２空間とを区分する形で配されている。このようにすれば、遮光部によって、表示パネルの端部の端面が臨む第１空間と、少なくとも導光板の端部が臨む第２空間とが区分されることで、第２空間に存する光が第１空間側に入光するのを遮ることができ、それにより表示パネルの端部の端面への直接の入光を防ぐことができる。

（４）前記遮光部は、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部に設けられている。このようにすれば、仮に一対の保持部のうち表示面側とは反対側に配される保持部に遮光部を設けた場合に比べると、組み付けに際して遮光部を表示パネルの端部と導光板の端部との間に容易に介在させることができ、組み付けに係る作業性に優れる。

（５）前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルを前記表示面側から押さえるパネル押さえ部を備えている。このようにすれば、表示パネルをパネル押さえ部と遮光部との間に挟み込む形で保持することができる。

（６）前記遮光部は、前記パネル押さえ部から前記導光板側に向けて突出する第１遮光部位と、前記第１遮光部位から前記表示パネル側に向けて突出して前記導光板の前記端部と前記表示パネルの前記端部との間に挟まれる形で配される第２遮光部位とからなる。このようにすれば、第１遮光部位によって導光板の端部の端面が臨む空間側からの光が表示パネルの端部の端面に直接入光するのを遮光するのに対し、第２遮光部位によって導光板の端部における表示パネル側の面が臨む空間側からの光が表示パネルの端部の端面に直接入光するのを遮光することができる。

（７）前記第１遮光部位及び前記第２遮光部位は、共に前記導光板の前記端部における前記表示パネル側の面に当接されている。このようにすれば、仮に第１遮光部位と第２遮光部位のいずれか一方のみが導光板の端部に当接される構成とした場合に比べると、導光板の形状の保持や位置の安定化などを図る上でより有利となるとともに遮光機能もより高いものとなる。

（８）前記第１遮光部位と前記表示パネルの前記端面との間には、クリアランスが有されている。このようにすれば、クリアランスによって表示面側に配される保持部に表示パネルを組み付ける際の作業の容易性が担保されるとともに、表示パネルの端部の端面に損傷などが生じ難くなる。

（９）前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルの外周端部に倣う枠状をなすとともに、各辺毎に分割された複数の分割保持部を相互に組み付けることで形成されており、前記遮光部は、複数の前記分割保持部のうちのいずれかに設けられている。このようにすれば、遮光部を有する分割保持部については、遮光部とパネル押さえ部との間に表示パネルを挟み込んだ状態とし、その状態の分割保持部に対して他の分割保持部を組み付けることで、表示パネルの外周端部に倣う枠状をなす保持部を形成することができる。これにより、枠状をなすとともにパネル押さえ部及び遮光部を有する保持部を表示パネルに対して容易に組み付けることができる。

（１０）前記表示パネルと前記導光板との間に挟まれる形で介在する光学部材が備えられており、前記遮光部と前記光学部材の端面との間には、クリアランスが有されている。このようにすれば、温度環境の変化によって光学部材に熱膨張が生じた場合でも、遮光部と光学部材の端面との間にはクリアランスが有されているから、光学部材が熱膨張に伴って伸長するのを許容することができる。これにより、光学部材に撓みやしわなどの変形が生じ難くなるので、光学部材を透過する光にムラが生じ難くなり、もって表示品位を高いものとすることができる。

（１１）前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのディスプレイ等に適用でき、特に大型画面用として好適である。

（発明の効果）
　本発明によれば、光漏れが生じるのを抑制することができる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置及び液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図テレビ受信装置及び液晶表示装置の背面図液晶表示装置をなす液晶表示ユニットの概略構成を示す分解斜視図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、共締め用ネジ挿通孔の位置で切断した拡大断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、放熱部材用ネジ挿通孔の位置で切断した拡大断面図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、フレキシブル基板を切断した拡大断面図液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示すものであって、導光板支持部を切断した拡大断面図フレームに液晶パネル及びＬＥＤユニットを組み付けた状態の背面図図１０のフレームの角部付近の拡大背面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、液晶表示装置をなす分割フレームを液晶パネルに対して組み付ける前の状態を示す断面図分割フレームを液晶パネルに対して組み付けた状態を示す断面図シャーシが変形して遮光部と導光板との間に隙間が生じた状態を示す断面図本発明の実施形態２に係るフレームに液晶パネル及びＬＥＤユニットを組み付けた状態の背面図本発明の実施形態３に係るフレームに液晶パネル及びＬＥＤユニットを組み付けた状態の背面図本発明の実施形態４に係るフレームに液晶パネル及びＬＥＤユニットを組み付けた状態の背面図本発明の実施形態５に係る液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示すものであって、液晶表示装置をなす液晶表示ユニットの各構成部品を組み付ける作業手順を示す断面図本発明の実施形態６に係る液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１から図１４によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図４に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示ユニット（表示ユニット）ＬＤＵと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側（背面側）に取り付けられる各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢと、液晶表示ユニットＬＤＵの裏面側に各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを覆う形で取り付けられるカバー部材ＣＶと、スタンドＳＴとを備えてなり、スタンドＳＴによって液晶表示ユニットＬＤＵの表示面を鉛直方向（Ｙ軸方向）に沿わせた状態で支持されている。本実施形態に係る液晶表示装置１０は、上記した構成のテレビ受信装置ＴＶから、少なくともテレビ信号を受信するための構成（メイン基板ＭＢのチューナー部など）を除いたものである。液晶表示ユニットＬＤＵは、図３に示すように、全体として横長の方形状（矩形状、長手状）をなしており、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置）１２とを備え、これらが液晶表示装置１０の外観を構成する外観部材であるフレーム（表示面１１ｃ側に配される保持部、一方の保持部）１３及びシャーシ（表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部、他方の保持部）１４によって一体的に保持された構成となっている。これらフレーム１３及びシャーシ１４が保持部材ＨＭを構成していると言える。なお、本実施形態に係るシャーシ１４は、外観部材及び保持部材ＨＭの一部を構成するとともにバックライト装置１２の一部を構成している。

　先に、液晶表示装置１０における裏面側の構成について説明する。液晶表示装置１０における裏側の外観を構成するシャーシ１４の裏面には、図２に示すように、Ｙ軸方向に沿って延在する形態のスタンド取付部材ＳＴＡがＸ軸方向に離間した２位置に一対取り付けられている。これらスタンド取付部材ＳＴＡは、断面形状がシャーシ１４側の面が開口した略チャンネル型をなしており、シャーシ１４との間に保有される空間内にスタンドＳＴにおける一対の支柱部ＳＴｂが差し込まれるようになっている。なお、スタンド取付部材ＳＴＡ内の空間には、バックライト装置１２が有するＬＥＤ基板１８に接続された配線部材（電線など）を通すことが可能とされる。スタンドＳＴは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向に並行する台座部ＳＴａと、台座部ＳＴａからＹ軸方向に沿って立ち上がる一対の支柱部ＳＴｂとからなる。カバー部材ＣＶは、合成樹脂製とされており、一対のスタンド取付部材ＳＴＡをＸ軸方向について横切りつつもシャーシ１４の裏面における一部、具体的には図２に示す下側約半分程度を覆う形で取り付けられている。このカバー部材ＣＶとシャーシ１４との間には、次述する各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢなどの部品を収容可能な部品収容空間が保有されている。

　各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢには、図２に示すように、電源基板ＰＷＢ、メイン基板ＭＢ及びコントロール基板ＣＴＢが含まれている。電源基板ＰＷＢは、当該液晶表示装置１０の電力供給源とも言えるものであり、他の各基板ＭＢ，ＣＴＢ及びバックライト装置１２が有するＬＥＤ１７などに駆動電力を供給することが可能とされる。従って、電源基板ＰＷＢが「ＬＥＤ１７を駆動するＬＥＤ駆動基板（光源駆動基板）」を兼用していると言える。メイン基板ＭＢは、テレビ信号を受信可能なチューナー部と、受信したテレビ信号を画像処理する画像処理部（チューナー部共々図示せず）とを少なくとも有しており、処理した画像信号を次述するコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。なお、このメイン基板ＭＢは、当該液晶表示装置１０が図示しない外部の画像再生機器に接続されたときには、その画像再生機器からの画像信号が入力されるので、その画像信号を画像処理部にて処理してコントロール基板ＣＴＢへと出力可能とされる。コントロール基板ＣＴＢは、メイン基板ＭＢから入力される画像信号を液晶駆動用の信号に変換し、その変換した液晶駆動用の信号を液晶パネル１１に供給する機能を有する。

　液晶表示装置１０を構成する液晶表示ユニットＬＤＵは、図３に示すように、その主要な構成部品が、表側の外観を構成するフレーム（フロントフレーム）１３と、裏側の外観を構成するシャーシ（リアシャーシ）１４との間に保有される空間内に収容されてなるものとされる。フレーム１３及びシャーシ１４内に収容される主要な構成部品には、少なくとも、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及びＬＥＤユニット（光源ユニット）ＬＵが含まれている。このうち、液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６は、相互に積層された状態で、その表側のフレーム１３と裏側のシャーシ１４とによって挟み込まれる形で保持されるようになっている。バックライト装置１２は、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵ及びシャーシ１４からなるものとされ、上記した液晶表示ユニットＬＤＵから液晶パネル１１及びフレーム１３を除いた構成とされる。バックライト装置１２をなすＬＥＤユニットＬＵは、フレーム１３及びシャーシ１４内において、導光板１６をその短辺方向（Ｙ軸方向）の両側方から挟み込む形で対をなすものが、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向）について２組並んで配され、合計４つ設置されている。ＬＥＤユニットＬＵは、光源であるＬＥＤ１７と、ＬＥＤ１７が実装されるＬＥＤ基板（光源基板）１８と、ＬＥＤ基板１８が取り付けられる放熱部材（ヒートスプレッダ、光源取付部材）１９とからなる。以下、各構成部品について説明する。

　液晶パネル１１は、図３に示すように、平面に視て横長の方形（矩形状、長手状）をなしており、透光性に優れた一対のガラス製の基板１１ａ，１１ｂが所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板１１ａ，１１ｂ間に液晶が封入された構成とされる。一対の基板１１ａ，１１ｂのうち表側（正面側）がＣＦ基板１１ａとされ、裏側（背面側）がアレイ基板１１ｂとされる。このうち、アレイ基板１１ｂには、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられている。一方、ＣＦ基板１１ａには、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板１１ａ，１１ｂの外側にはそれぞれ偏光板（図示は省略する）が配されている。

　液晶パネル１１を構成する一対の基板１１ａ，１１ｂのうち、アレイ基板１１ｂは、図４及び図５に示すように、平面に視た大きさがＣＦ基板１１ａよりも大きく形成されており、その端部がＣＦ基板１１ａよりも外側に突き出す形で配されている。詳しくは、アレイ基板１１ｂは、その外周端部が全周にわたってＣＦ基板１１ａの外周端部よりも外側に突き出すよう、ＣＦ基板１１ａよりも一回り大きく形成されている。アレイ基板１１ｂにおける一対の短辺側端部には、上記したゲート配線及びソース配線から引き回された端子部が複数設けられており、これらの各端子部には、図２及び図４に示すように、液晶駆動用のドライバＤＲが実装されたフレキシブル基板（ＦＰＣ基板）２６がそれぞれ接続されている。フレキシブル基板２６は、Ｙ軸方向、つまりアレイ基板１１ｂの短辺側端部に沿う方向について複数が間欠的に並んで配されており、アレイ基板１１ｂの短辺側端部からＸ軸方向に沿って外向きに延出している。フレキシブル基板２６は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料（例えばポリイミド系樹脂等）からなるフィルム状の基材を備え、その基材上に多数本の配線パターン（図示せず）を有するとともに、その配線パターンが基材における中央付近に実装されたドライバＤＲに接続されている。フレキシブル基板２６は、その一方の端部がアレイ基板１１ｂの端子部に対して、他方の端部が後述するプリント基板２７が有する端子部に対してそれぞれ異方性導電膜（ＡＣＦ）を介して圧着接続されている。なお、このプリント基板２７は、図示しない配線部材を介して上記したコントロール基板ＣＴＢに接続されており、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号を、フレキシブル基板２６に伝送することが可能とされている。これにより、液晶パネル１１は、コントロール基板ＣＴＢから入力される信号に基づいてその表示面１１ｃに画像が表示されるようになっている。

　この液晶パネル１１は、図４及び図５に示すように、次述する光学部材１５の表側（光出射側）に積層する形で載せられており、その裏側の面（裏側の偏光板の外面）が光学部材１５に対して殆ど隙間無く密着している。これにより、液晶パネル１１と光学部材１５との間に塵埃などが侵入するのが防がれている。液晶パネル１１における表示面１１ｃは、画面中央側にあって画像が表示可能な表示領域と、画面外周端側にあって表示領域の周りを取り囲む枠状（額縁状）をなす非表示領域とからなる。なお、上記した端子部及びフレキシブル基板２６は、非表示領域に配されている。

　光学部材１５は、図３に示すように、液晶パネル１１と同様に平面に視て横長の方形状をなしており、その大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１と同等とされる。光学部材１５は、次述する導光板１６の表側（光出射側）に積層する形で載せられていて上記した液晶パネル１１と導光板１６との間に挟み込まれた状態で配されている。光学部材１５は、いずれもシート状をなすとともに３枚が積層して配されている。具体的な光学部材１５の種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。

　導光板１６は、屈折率が空気よりも十分に高く且つほぼ透明な（透光性に優れた）合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂やポリカーボネートなど）からなる。導光板１６は、図３に示すように、液晶パネル１１及び光学部材１５と同様に平面に視て横長の方形状をなすとともに光学部材１５よりも厚みが大きな板状をなしており、その主面における長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向とそれぞれ一致し、且つ主面と直交する板厚方向がＺ軸方向と一致している。導光板１６は、図４及び図５に示すように、その平面に視た大きさ（短辺寸法及び長辺寸法）が液晶パネル１１及び光学部材１５に比べて大きいものとされるとともに、その端部１６ＥＰが光学部材１５の端部よりも外側に突き出す形で配されている。つまり、導光板１６は、その外周端部１６ＥＰが全周にわたって光学部材１５の外周端部よりも外側に突き出している。導光板１６は、光学部材１５の裏側に積層していて光学部材１５とシャーシ１４との間に挟み込まれるよう配されている。この導光板１６は、その短辺方向の両側方に分けて配された対をなすＬＥＤユニットＬＵによってＹ軸方向について挟み込まれる形で配されており、短辺方向についての両端面にＬＥＤ１７からの光がそれぞれ導入されるようになっている。そして、この導光板１６は、その短辺方向についての両端面から導入したＬＥＤ１７からの光を内部で伝播させつつ光学部材１５側（表側）へ向くよう立ち上げて出射させる機能を有する。ところで、導光板１６を、上記したように液晶パネル１１及び光学部材１５よりも大型としている理由は、ＬＥＤ１７から入射した光を内部にて伝播する距離を十分に確保し、それにより出射光にムラを生じ難くするためであり、また導光板１６の端部１６ＥＰがそれよりも中央側部分に比べると出射光にムラが生じ易く、この端部１６ＥＰからの出射光を画像の表示に利用すると表示品位が芳しくないためでもある。

　この導光板１６の主面のうち、表側を向いた面（光学部材１５との対向面）が、図４に示すように、内部の光を光学部材１５及び液晶パネル１１に向けて出射させる光出射面１６ａとなっている。導光板１６における主面に対して隣り合う外周端面のうち、Ｘ軸方向に沿って長手状をなす長辺側の両端面（短辺方向についての両端部１６ＥＰが有する両端面）は、それぞれＬＥＤ１７（ＬＥＤ基板１８）と所定の空間を空けて正対する形で対向状をなしており、これらがＬＥＤ１７から発せられた光が入射される一対の光入射面１６ｂとなっている。この光入射面１６ｂは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向（ＬＥＤ基板１８の主板面）に沿って並行する面とされ、光出射面１６ａに対して略直交する面とされる。また、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂとの並び方向は、Ｙ軸方向と一致しており、光出射面１６ａに並行している。この光入射面１６ｂは、ＬＥＤ１７と対向状をなしていることから、「ＬＥＤ対向端面（光源対向端面）」を構成している、とも言える。これに対して、導光板１６における板面に対して隣り合う外周端面のうち、Ｙ軸方向に沿って長手状をなす短辺側の両端面（長辺方向についての両端部１６ＥＰが有する両端面）は、それぞれＬＥＤ１７とは対向しないＬＥＤ非対向端面（光源非対向端面）１６ｄとされている。

　導光板１６における裏側、つまり光出射面１６ａとは反対側の面（シャーシ１４との対向面）１６ｃには、図４及び図５に示すように、その面１６ｃから裏側外部に出射した光を反射して表側へ立ち上げることが可能な導光反射シート（反射部材）２０がそのほぼ全域を覆う形で設けられている。言い換えると、導光反射シート２０は、シャーシ１４と導光板１６との間に挟み込まれた形で配されている。この導光反射シート２０は、合成樹脂製とされ、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされる。導光反射シート２０は、図４に示すように、少なくともその短辺寸法が導光板１６の短辺寸法よりも大きくなっており、その両端部が導光板１６の光入射面１６ｂよりもＬＥＤ１７寄りに突き出して配されている。この導光反射シート２０における突出部位（長辺側の両端部）によってＬＥＤ１７からシャーシ１４側に向けて斜めに進行する光を効率的に反射して、導光板１６の光入射面１６ｂへと向かわせることが可能とされている。なお、導光板１６における光出射面１６ａまたはその反対側の面１６ｃの少なくともいずれか一方には、内部の光を反射させる反射部（図示せず）または内部の光を散乱させる散乱部（図示せず）が所定の面内分布を持つようパターニングされており、それにより光出射面１６ａからの出射光が面内において均一な分布となるよう制御されている。

　次に、ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８及び放熱部材１９の構成について順次に説明する。ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ１７は、図３及び図４に示すように、ＬＥＤ基板１８に固着される基板部上にＬＥＤチップを樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるＬＥＤチップは、主発光波長が１種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、ＬＥＤチップを封止する樹脂材には、ＬＥＤチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。なお、蛍光体としては、例えば黄色光を発光する黄色蛍光体、緑色光を発光する緑色蛍光体、及び赤色光を発光する赤色蛍光体の中から適宜組み合わせて用いたり、またはいずれか１つを単独で用いることができる。このＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８に対する実装面とは反対側の面（導光板１６の光入射面１６ｂと正対する対向面）が主発光面１７ａとなる、いわゆる頂面発光型とされている。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成するＬＥＤ基板１８は、図３及び図４に示すように、導光板１６の長辺方向（Ｘ軸方向、光入射面１６ｂの長手方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、その主面をＸ軸方向及びＺ軸方向に並行した姿勢、つまり導光板１６の光入射面１６ｂに並行した姿勢でフレーム１３及びシャーシ１４内に収容されている。ＬＥＤ基板１８は、その長さ寸法が導光板１６の長辺寸法の概ね半分程度の大きさとされている。ＬＥＤ基板１８の主面であって内側、つまり導光板１６側を向いた面（導光板１６との対向面）には、上記した構成のＬＥＤ１７が表面実装されており、ここが実装面１８ａとされる。ＬＥＤ１７は、ＬＥＤ基板１８の実装面１８ａにおいて、その長さ方向（Ｘ軸方向）に沿って複数が所定の間隔を空けつつ一列に（直線的に）並列配置されている。つまり、ＬＥＤ１７は、バックライト装置１２における長辺側の両端部においてそれぞれ長辺方向に沿って複数ずつ間欠的に並列配置されていると言える。Ｘ軸方向について隣り合うＬＥＤ１７間の間隔、つまりＬＥＤ１７の配列ピッチは、ほぼ等しいものとされる。なお、ＬＥＤ１７の並び方向は、ＬＥＤ基板１８の長さ方向（Ｘ軸方向）と一致していることになる。ＬＥＤ基板１８の実装面１８ａには、Ｘ軸方向に沿って延在するとともにＬＥＤ１７群を横切って隣り合うＬＥＤ１７同士を直列接続する、金属膜（銅箔など）からなる配線パターン（図示せず）が形成されており、この配線パターンの両端部に形成された端子部が、コネクタや電線などの配線部材を介して電源基板ＰＷＢに接続されることで、各ＬＥＤ１７に駆動電力が供給されるようになっている。導光板１６を挟んで対をなすＬＥＤ基板１８は、ＬＥＤ１７の実装面１８ａが互いに対向状をなす姿勢でフレーム１３及びシャーシ１４内に収容されるので、対をなすＬＥＤ基板１８にそれぞれ実装された各ＬＥＤ１７の主発光面１７ａが対向状をなすとともに、各ＬＥＤ１７における光軸がＹ軸方向とほぼ一致する。また、ＬＥＤ基板１８の基材は、例えばアルミニウムなどの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して既述した配線パターン（図示せず）が形成されている。なお、ＬＥＤ基板１８の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。

　ＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９は、図３及び図４に示すように、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属製とされている。放熱部材１９は、ＬＥＤ基板１８が取り付けられるＬＥＤ取付部（光源取付部）１９ａと、シャーシ１４の板面に面接触される放熱部１９ｂとを備え、これらが断面略Ｌ字型の屈曲形状をなしている。放熱部材１９は、その長さ寸法が上記したＬＥＤ基板１８の長さ寸法とほぼ同じ程度の大きさとされている。放熱部材１９を構成するＬＥＤ取付部１９ａは、ＬＥＤ基板１８の板面及び導光板１６の光入射面１６ｂに並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＺ軸方向と、厚さ方向がＹ軸方向とそれぞれ一致している。ＬＥＤ取付部１９ａのうち内側の板面、つまり導光板１６側を向いた板面には、ＬＥＤ基板１８が取り付けられている。ＬＥＤ取付部１９ａは、その長辺寸法がＬＥＤ基板１８の長辺寸法と概ね同等とされるものの、短辺寸法がＬＥＤ基板１８の短辺寸法よりも大きくなっている。その上で、ＬＥＤ取付部１９ａにおける短辺方向の両端部は、ＬＥＤ基板１８の両端部からＺ軸方向に沿って外向きに突出している。ＬＥＤ取付部１９ａのうち外側の板面、つまりＬＥＤ基板１８が取り付けられる板面とは反対側の板面は、後述するフレーム１３が有するネジ取付部（固定部材取付部）２１と対向状をなしている。つまり、ＬＥＤ取付部１９ａは、フレーム１３のネジ取付部２１と導光板１６との間に介在する形で配されている。ＬＥＤ取付部１９ａは、次述する放熱部１９ｂにおける内側の端部、つまりＬＥＤ１７（導光板１６）側の端部からＺ軸方向（液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６の重なり方向）に沿って表側、つまりフレーム１３側に向けて立ち上がる形態とされている。

　放熱部１９ｂは、図３及び図４に示すように、シャーシ１４の板面に並行する板状をなしており、その長辺方向がＸ軸方向と、短辺方向がＹ軸方向と、厚さ方向がＺ軸方向とそれぞれ一致している。放熱部１９ｂは、ＬＥＤ取付部１９ａにおける裏側の端部、つまりシャーシ１４側の端部からＹ軸方向に沿って外側、つまり導光板１６側とは反対側に向けて突出する形態とされている。放熱部１９ｂは、その長辺寸法がＬＥＤ取付部１９ａとほぼ同じとされる。放熱部１９ｂのうち裏側の板面、つまりシャーシ１４側を向いた板面は、その全域がシャーシ１４の板面に対して面接触されている。その上で、放熱部１９ｂのうち表側の板面、つまりシャーシ１４に対する接触面とは反対側の板面は、後述するフレーム１３が有するネジ取付部２１と対向状をなすとともにネジ取付部２１の突出端面に対して接触されている。つまり、放熱部１９ｂは、フレーム１３のネジ取付部２１とシャーシ１４との間に挟み込まれる（介在する）形で配されている。これにより、ＬＥＤ１７から点灯に伴って生じた熱は、ＬＥＤ基板１８、ＬＥＤ取付部１９ａ及び放熱部１９ｂを介して、シャーシ１４及びネジ取付部２１を有するフレーム１３へと伝達されることで、液晶表示装置１０の外部へと効率的に放散されるようになっていて内部にこもり難くなっている。そして、この放熱部１９ｂは、ネジ取付部２１に対してネジ部材（固定部材）ＳＭによって取り付け状態に保持されるようになっており、そのネジ部材ＳＭを通すための挿通孔１９ｂ１を有している。

　続いて、外観部材及び保持部材ＨＭをなすフレーム１３及びシャーシ１４の構成について説明する。フレーム１３及びシャーシ１４は、いずれも例えばアルミニウムなどの金属製とされており、仮に合成樹脂製とした場合に比べると、機械的強度（剛性）及び熱伝導性がいずれも高くなっている。これらフレーム１３及びシャーシ１４は、図３に示すように、その短辺方向についての両端部（両長辺側端部）に対をなすＬＥＤユニットＬＵをそれぞれ収容しつつも、互いに積層配置された液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６を表側と裏側とから挟み込む形で保持するものとされる。

　フレーム１３は、図３に示すように、液晶パネル１１の表示面１１ｃにおける表示領域を取り囲むよう、全体として横長の枠状をなしている。フレーム１３は、液晶パネル１１の表示面１１ｃに並行するとともに液晶パネル１１を表側から押さえるパネル押さえ部１３ａと、パネル押さえ部１３ａの外周側部分から裏側に向けて突出する側壁部１３ｂとからなり、断面形状が略Ｌ字型となっている。このうち、パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周側部分（非表示領域、額縁部分）に倣って横長の枠状をなすとともに液晶パネル１１の外周側部分をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能とされる。パネル押さえ部１３ａは、液晶パネル１１の外周側部分に加えて、液晶パネル１１の外周側部分よりも放射方向について外側に配される導光板１６の外周側部分、及び各ＬＥＤユニットＬＵをも表側から覆うことが可能な幅を有している。パネル押さえ部１３ａのうち表側を向いた外面（液晶パネル１１に対する対向面とは反対側の面）は、液晶パネル１１の表示面１１ｃと同じく液晶表示装置１０における表側外部に露出しており、液晶パネル１１の表示面１１ｃと共に液晶表示装置１０の正面を構成している。一方、側壁部１３ｂは、パネル押さえ部１３ａにおける外周側部分（詳しくは外周端部）から裏側に向けて突出する略角筒状をなしている。側壁部１３ｂは、内部に収容される液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６及び各ＬＥＤユニットＬＵを全周にわたって取り囲むとともに、裏側のシャーシ１４をもほぼ全周にわたって取り囲むことが可能とされる。側壁部１３ｂは、液晶表示装置１０における周方向に沿った外面が、液晶表示装置１０における周方向外部に露出しており、液晶表示装置１０における天面、底面、両側面を構成している。

　上記した基礎的構成を有する枠状のフレーム１３は、図１０に示すように、各辺（各長辺部分及び各短辺部分）毎に分割された４つの分割フレーム（分割保持部）１３Ｓを組み付けてなるものとされる。詳しくは、分割フレーム１３Ｓは、フレーム１３（パネル押さえ部１３ａ及び側壁部１３ｂ）における各長辺側部分を構成する一対の長辺側分割フレーム１３ＳＬと、各短辺側部分を構成する一対の短辺側分割フレーム１３ＳＳとからなるものとされる。長辺側分割フレーム１３ＳＬは、Ｘ軸方向に沿って延在する断面略Ｌ字型の角柱材からなるのに対し、短辺側分割フレーム１３ＳＳは、Ｙ軸方向に沿って延在する断面略Ｌ字型の角柱材からなる。これにより、各分割フレーム１３Ｓを製造するに際して、例えば金属材料を押し出し成形する、といった製造方法を採用することが可能となるから、仮に枠状のフレーム１３を金属材料の削り出しなどの製造方法によって製造した場合に比べて、製造コストの低廉化を図ることができる。隣り合う長辺側分割フレーム１３ＳＬ及び短辺側分割フレーム１３ＳＳは、それぞれの延在方向についての端部同士を連結することで、枠状のフレーム１３を構成している。この長辺側分割フレーム１３ＳＬ及び短辺側分割フレーム１３ＳＳの連結部位（フレーム１３の継ぎ目）である各端部は、図１０及び図１１に示すように、平面に視てＸ軸方向及びＹ軸方向の双方に対して傾斜状をなしており、詳しくはパネル押さえ部１３ａの各角部における内端位置と外端位置とを結んだ直線に倣う形状とされている。なお、長辺側分割フレーム１３ＳＬは、液晶パネル１１及び導光板１６に加えて各ＬＥＤユニットＬＵを覆うため（図６を参照）、ＬＥＤユニットＬＵを覆うことがない短辺側分割フレーム１３ＳＳ（図８を参照）に比べて相対的に幅広に形成されている。

　パネル押さえ部１３ａにおける側壁部１３ｂよりも内寄り（導光板１６寄り）の位置には、図４及び図５に示すように、ネジ部材（固定部材）ＳＭが取り付けられるネジ取付部（固定部材取付部）２１が一体形成されている。ネジ取付部２１は、パネル押さえ部１３ａの内面からＺ軸方向に沿って裏側に向けて突出するとともに、パネル押さえ部１３ａの各辺（Ｘ軸方向またはＹ軸方向）に沿って延在する横長な略ブロック状をなしている。ネジ取付部２１は、パネル押さえ部１３ａにおける各辺にそれぞれ設けられるとともにそれぞれが各辺の全長にわたる長さ寸法を有している。ネジ取付部２１は、図１０に示すように、フレーム１３を構成する各分割フレーム１３Ｓにそれぞれ分けて設けられており、各分割フレーム１３Ｓが組み付けられると、全体として角筒状の側壁部１３ｂの内面に対して全周にわたって連なる枠状をなすものとされる。ネジ取付部２１には、図４及び図５に示すように、裏側に向けて開口するとともにネジ部材ＳＭを締め付けることが可能な溝部２１ａが形成されている。溝部２１ａは、ネジ取付部２１における長さ方向に沿ってほぼ全長にわたって形成されており、その幅寸法がネジ部材ＳＭの軸部よりもやや小さい程度の大きさとされている。ネジ取付部２１は、Ｚ軸方向について、フレーム１３のパネル押さえ部１３ａとシャーシ１４との間に介在する形で配されている。

　ネジ取付部２１のうち、一対の長辺側分割フレーム１３ＳＬに設けられたネジ取付部２１には、図４に示すように、ＬＥＤユニットＬＵをなす放熱部材１９が取り付けられている。詳しくは、放熱部材１９のうち、放熱部１９ｂが長辺側のネジ取付部２１とシャーシ１４との間に挟み込まれた状態でネジ部材ＳＭによって固定されている。また、放熱部材１９のＬＥＤ取付部１９ａと長辺側のネジ取付部２１との間には、所定の間隔が空けられている。一方、ネジ取付部２１のうち、一対の短辺側分割フレーム１３ＳＳに設けられたネジ取付部２１には、図５に示すように、フレキシブル基板２６に接続されたプリント基板２７が取り付けられている。プリント基板２７は、合成樹脂製とされており、短辺側のネジ取付部２１の長さ方向（Ｙ軸方向）に沿って延在する縦長な板状をなしており、その板面を短辺側のネジ取付部２１における内側の側面に並行させた姿勢、言い換えると長辺方向をＹ軸方向と、短辺方向をＺ軸方向と、厚さ方向をＸ軸方向とそれぞれ一致させた姿勢で上記ネジ取付部２１の内側の側面に取り付けられている。プリント基板２７には、図１０に示すように、その長辺方向に沿って複数のフレキシブル基板２６が間欠的に並んで配されるとともにその他方側の端部がそれぞれ接続されている。また、このプリント基板２７は、ＦＰＣの一端側が差し込まれて接続されるコネクタ部（ＦＰＣ共々図示せず）を有しており、このＦＰＣの他端側がシャーシ１４に形成されたＦＰＣ挿通孔（図示せず）を通してシャーシ１４の裏側外部に引き出されるとともにコントロール基板ＣＴＢに接続されている。

　パネル押さえ部１３ａのうち、各短辺側のネジ取付部２１よりも内寄りの位置には、図５に示すように、導光板１６を表側（表示面１１ｃ側）から支持する導光板支持部２３がそれぞれ一体形成されている。導光板支持部２３は、パネル押さえ部１３ａの内面からＺ軸方向（ネジ取付部２１の突出方向）に沿って裏側（導光板１６）に向けてそれぞれ突出するとともに、パネル押さえ部１３ａの短辺に沿って延在する細長い略ブロック状をなしている。導光板支持部２３は、一対の短辺側分割フレーム１３ＳＳにそれぞれ設けられており、その長さ寸法が短辺側分割フレーム１３ＳＳの全長にわたる大きさとされる。導光板支持部２３は、導光板１６のうち光学部材１５よりも外側に突き出した端部１６ＥＰと平面に視て（表示面１１ｃ側から視て）重畳する配置とされており、その突出先端面が導光板１６の端部１６ＥＰにおける表側の面、つまり光出射面１６ａに対して当接されている。従って、導光板支持部２３は、後述するシャーシ１４との間で導光板１６を挟み込んだ状態で表側（表示面１１ｃ側）から支持することが可能とされ、導光板支持機能を有している。なお、一対の導光板支持部２３は、図８及び図９に示すように、フレキシブル基板２６と平面に視て重畳する位置関係にあるため、フレキシブル基板２６を挿通するためのフレキシブル基板挿通溝部２３ａを有している。フレキシブル基板挿通溝部２３ａは、導光板支持部２３においてＹ軸方向に沿って複数間欠的に並列する形で切欠形成されており、その配置が各フレキシブル基板２６の配置と一致するものとされる。

　パネル押さえ部１３ａにおける内縁部には、図４及び図５に示すように、裏側、つまり液晶パネル１１側に突出する押さえ突起２４が一体形成されている。押さえ突起２４は、その突出先端面に緩衝材２４ａが取り付けられており、この緩衝材２４ａを介して液晶パネル１１を表側から押さえることが可能とされている。この押さえ突起２４及び緩衝材２４ａは、図１０に示すように、フレーム１３を構成する各分割フレーム１３Ｓにおいて、各辺に沿って延在する形態とされつつも各辺毎にそれぞれ分割して設けられており、各分割フレーム１３Ｓが組み付けられると、全体としてパネル押さえ部１３ａの内周縁部において全周にわたって配される枠状をなすものとされる。

　シャーシ１４は、図３に示すように、導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵなどを裏側からほぼ全域にわたって覆うよう、全体として横長な略浅皿状をなしている。このシャーシ１４のうち裏側を向いた外面（導光板１６及びＬＥＤユニットＬＵに対する対向面とは反対側の面）は、液晶表示装置１０における裏側外部に露出していて液晶表示装置１０の背面を構成している。シャーシ１４は、導光板１６と同様に横長の方形状をなす底板部１４ａと、底板部１４ａにおける両長辺側端部からそれぞれ裏側に段差状に突出するとともにＬＥＤユニットＬＵを収容する一対のＬＥＤ収容部（光源収容部）１４ｂとを有している。

　底板部１４ａは、図３及び図４に示すように、導光板１６における短辺方向についての中央側の大部分（短辺方向についての両先端部分を除いた部分）を裏側から受けることが可能な平板状をなしており、導光板１６に対する受け部を構成していると言える。底板部１４ａのうち、その長辺方向についての両端側部分は、図５に示すように、導光板１６の長辺方向についての両端部１６ＥＰよりも外側にそれぞれ延出するとともに、フレーム１３とシャーシ１４とを組み付け状態に固定するためのネジ部材（固定部材）ＳＭが外部から装着される一対のネジ装着部（固定部材装着部）１４ａ１とされている。

　ＬＥＤ収容部１４ｂは、図３及び図４に示すように、底板部１４ａをその短辺方向の両側から挟み込む形で配されるとともに、底板部１４ａよりも一段裏側に引っ込むことで、ＬＥＤユニットＬＵを収容可能とされる。ＬＥＤ収容部１４ｂは、底板部１４ａに並行するとともにネジ部材ＳＭが外部から装着されるネジ装着部（固定部材装着部）１４ｂ１と、ネジ装着部１４ｂ１の両端部から表側に向けてそれぞれ立ち上がる一対の側板部１４ｂ２とから構成され、一対の側板部１４ｂ２のうちの内側の側板部１４ｂ２が底板部１４ａに連なっている。そして、ＬＥＤ収容部１４ｂにおけるネジ装着部１４ｂ１には、その内面に対してＬＥＤユニットＬＵを構成する放熱部材１９の放熱部１９ｂが面接触された状態で配されている。また、ＬＥＤ収容部１４ｂにおける外側の側板部１４ｂ２は、長辺側のネジ取付部２１と側壁部１３ｂとの間に有される隙間に挿入されることで、シャーシ１４をフレーム１３に対してＹ軸方向について位置決めする機能を有している。

　このように本実施形態に係るシャーシ１４における外周側部分のうち、両長辺側部分には、図３に示すように、ＬＥＤ収容部１４ｂを構成する一対のネジ装着部１４ｂ１が、両短辺側部分には、底板部１４ａを構成する一対のネジ装着部１４ａ１がそれぞれ形成されていることになる。底板部１４ａが有する一対のネジ装着部１４ａ１と、ＬＥＤ収容部１４ｂが有する一対のネジ装着部１４ｂ１とには、それぞれネジ部材ＳＭを通すネジ挿通孔２５がそれぞれ複数ずつ開口形成されている。各ネジ装着部１４ａ１，１４ｂ１は、フレーム１３のネジ取付部２１に対して平面に視て重畳する配置とされており、各ネジ装着部１４ａ１，１４ｂ１に形成された各ネジ挿通孔２５がネジ取付部２１の溝部２１ａに連通されている。従って、ネジ部材ＳＭは、シャーシ１４の裏側（表示面１１ｃ側とは反対側）からＺ軸方向（液晶パネル１１、光学部材１５及び導光板１６の重なり方向）に沿ってネジ挿通孔２５を通されるとともに各ネジ装着部１４ａ１，１４ｂ１を挟んだ状態でネジ取付部２１の溝部２１ａに締め付けられるようになっている。ネジ部材ＳＭが締め付けられると、溝部２１ａには、ネジ部材ＳＭの軸部に形成されたネジ山によってネジ溝が螺刻形成されるようになっている。なお、ＬＥＤ収容部１４ｂが有する一対のネジ装着部１４ｂ１に形成されたネジ挿通孔２５には、図６に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部のみを通す大きさの共締め用ネジ挿通孔２５Ａと、図７に示すように、ネジ部材ＳＭの軸部に加えて頭部をも通す大きさの放熱部材用ネジ挿通孔２５Ｂとがあり、前者に通されるネジ部材ＳＭが放熱部１９ｂ及び収容底板部１４ｂ１を共締めしてネジ取付部２１に取り付けるのに対し、後者に通されるネジ部材ＳＭが放熱部１９ｂのみをネジ取付部２１に取り付けるのに機能する。

　ところで、本実施形態に係る液晶表示装置１０では、液晶パネル１１及び導光板１６が直接重ね合わせられており、従来のように導光板と液晶パネルとの間にパネル受け部材が介在する構成とはなっていないため、液晶パネル１１の端部１１ＥＰへの光漏れが生じるのが懸念される。特に、液晶パネル１１の端部１１ＥＰにおける端面１１ＥＦに光が直接入射すると、端面１１ＥＦから入射した光によって液晶パネル１１に表示される画像に係る表示品位が著しく劣化するという問題があった。

　そこで、本実施形態に係るフレーム１３には、図４に示すように、導光板１６の端部１６ＥＰと、液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される遮光部２８が設けられている。具体的には、遮光部２８は、導光板１６における長辺側の端部１６ＥＰ、つまり光入射面１６ｂを有する端部１６ＥＰと、液晶パネル１１における長辺側の端部１１ＥＰ、つまりＬＥＤ１７側の（フレキシブル基板２６に接続された端部１１ＥＰに隣り合う）端部１１ＥＰとの間に介在している。この遮光部２８は、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、導光板１６における光入射面１６ｂを有する端部１６ＥＰが臨む第２空間Ｓ２とを光学的に独立するよう区分している。従って、遮光部２８によってＬＥＤ１７からの光や導光板１６の上記端部１６ＥＰから漏れ出した光が、液晶パネル１１の上記端面１１ＥＦに直接入射するのを遮光することができるものとされる。これにより、液晶パネル１１への光漏れを良好に抑制することができ、もって液晶パネル１１に表示される画像の表示品位を高く保つことができるのである。以下、遮光部２８の構成について詳しく説明する。

　遮光部２８は、図４及び図１０に示すように、フレーム１３を構成する分割フレーム１３Ｓのうち、一対の長辺側分割フレーム１３ＳＬに一体形成されており、その長さ方向（パネル押さえ部１３ａの長辺方向、Ｘ軸方向）に沿って延在する細長い略ブロック状をなすとともに、その長さ寸法が長辺側分割フレーム１３ＳＬの全長にわたる大きさとされる。遮光部２８は、パネル押さえ部１３ａのうち各長辺側のネジ取付部２１よりも内寄りの位置にそれぞれ設けられており、その延在方向（Ｘ軸方向）と直交する方向に沿って切断した断面形状が略Ｌ字型をなしている。詳しくは、遮光部２８は、パネル押さえ部１３ａの内面からＺ軸方向（液晶パネル１１及び導光板１５の積層方向）に沿って裏側、つまり導光板１６側に向けて突出する第１遮光部位２８ａと、第１遮光部位２８ａからＹ軸方向（ＬＥＤ１７の光軸に沿う方向）に沿って内側、つまり液晶パネル１１側（ネジ取付部２１側とは反対側）に向けて突出して導光板１６の端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される第２遮光部位２８ｂとからなる。

　第１遮光部位２８ａは、図６及び図７に示すように、導光板１６における長辺側の端部１６ＥＰと平面に視て（表示面１１ｃ側から視て）重畳する配置とされており、その突出先端面が導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰにおける表側の面、つまり光出射面１６ａに対して当接されている。従って、第１遮光部位２８ａは、シャーシ１４の底板部１４ａとの間で導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰを挟み込んだ状態で表側（表示面１１ｃ側）から支持することが可能とされ、導光板支持機能を有している。そして、第１遮光部位２８ａは、その外側に配されたＬＥＤ１７と、内側に配された液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰとの間に介在する形で配されている。詳しくは、第１遮光部位２８ａは、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、ＬＥＤ１７及び導光板１６の光入射面１６ｂが臨む第２空間Ｓ２とを光学的に区分しているので、ＬＥＤ１７からの光が、導光板１６を通ることなく液晶パネル１１の上記端面１１ＥＦに直接入射するのを遮光することができるものとされる。第１遮光部位２８ａは、その内側を向いた側面と液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦとの間に所定のクリアランスが有されるよう形成されているので、液晶パネル１１の端面１１ＥＦが第１遮光部位２８ａに干渉などし難くなっている。また、第１遮光部位２８ａは、その外側を向いた側面が導光板１６の光入射面１６ｂよりも外側（ＬＥＤ１７側）に配されており、言い換えると光入射面１６ｂよりもＬＥＤ１７側に突き出している。

　第２遮光部位２８ｂは、図６，図７及び図１１に示すように、第１遮光部位２８ａの突出先端部からＹ軸方向に沿って内向きに突出する片持ち状をなしており、導光板１６の光出射面１６ａ及び液晶パネル１１の板面に並行する略平板状に形成されている。第２遮光部位２８ｂは、その内側を向いた端面（突出先端面）と、対向する光学部材１５の端面との間に所定のクリアランスが有される大きさとされており、それにより光学部材１５が熱膨張した場合に伸長するのが許容されていて第２遮光部位２８ｂへの干渉が回避されている。第２遮光部位２８ｂは、パネル押さえ部１３ａとの間に所定の空間を有しつつ対向状に配されており、この空間が上記した第１空間Ｓ１とされていて液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰが配されている。第２遮光部位２８ｂは、液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰにおける裏側（導光板１６側）の板面に当接されており、同端部１１ＥＰを裏側から覆うようにして配されている。従って、液晶パネル１１は、フレーム１３における押さえ突起２４（パネル押さえ部１３ａ）と、第２遮光部位２８ｂとの間に挟み込まれる形で保持されている、と言える。一方、第２遮光部位２８ｂは、その裏側の面が第１遮光部位２８ａの突出先端面と面一状をなしており、第１遮光部位２８ａと同様に導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰにおける表側の面、つまり光出射面１６ａに対して当接されている。従って、第２遮光部位２８ｂは、第１遮光部位２８ａと共にシャーシ１４の底板部１４ａとの間で導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰを挟み込んだ状態で表側（表示面１１ｃ側）から支持することが可能とされ、導光板支持機能を有している。そして、第２遮光部位２８ｂは、その裏側に配された導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰと、表側に配された液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰとの間に介在する形で配されている。詳しくは、第２遮光部位２８ｂは、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、導光板１６のＬＥＤ１７側の端部１６ＥＰにおける光出射面１６ａが臨む（光学部材１５の端面と、第２遮光部２８ｂの端面と、液晶パネル１１の裏側の板面と、導光板１６の光出射面１６ａとに囲まれた）第２空間Ｓ２とを光学的に区分しているので、導光板１６の上記端部１６ＥＰの光出射面１６ａから出射した光が、光学部材１５を通ることなく液晶パネル１１の上記端面１１ＥＦに直接入射するのを遮光することができるものとされる。また、第２遮光部位２８ｂは、その厚さ寸法（Ｚ軸方向についての寸法）が光学部材１５の厚さ寸法とほぼ同じとされる。

　以上のように遮光部２８は、図６及び図７に示すように、導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰを表側から支持しているのであるが、この導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰは、ＬＥＤ１７に対する光入射面１６ｂを有する端部１６ＥＰであることから、遮光部２８によって導光板１６を支持することで、ＬＥＤ１７と光入射面１６ｂとのＺ軸方向についての位置関係を安定的に維持することが可能とされている。これにより、ＬＥＤ１７から光入射面１６ｂに入射する光の入射効率を安定的に高く維持することができる。また、遮光部２８は、図１０及び図１１に示すように、フレーム１３のパネル押さえ部１３ａにおける一対の長辺側部分に配されており、一対の短辺側部分に配された導光板支持部２３と径方向についての配置が概ね揃えられている。従って、遮光部２８及び導光板支持部２３は、共に枠状をなしていることから、協働して導光板１６の外周端部１６ＥＰを概ね全周にわたって表側から押さえることが可能とされている。

　本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置１０を製造するには、それぞれ別途に製造した各構成部品（フレーム１３、シャーシ１４、液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６、ＬＥＤユニットＬＵなど）を相互に組み付けるようにして行う。組み付けに際しては、各構成部品は、その全てが図４及び図５に示す姿勢とはＺ軸方向について天地反転させた姿勢でもって組み付けられる。

　まず、図１２に示すように、液晶パネル１１及びフレーム１３を構成する各分割フレーム１３Ｓを、それぞれの裏側の面が鉛直方向の上側を向く姿勢としつつ作業台（定盤）ＳＰ上に載置する。このとき、液晶パネル１１については、作業台ＳＰから一段高くなるよう形成された治具ＪＧ上に載置されることで、各分割フレーム１３Ｓに対して治具ＪＧの高さ分だけ持ち上げられた位置に保たれる。このとき、液晶パネル１１は、その端部１１ＥＰが治具ＪＧから外向きに突き出した状態とされている。この状態で、一対の長辺側の分割フレーム１３ＳＬを図１２の矢線に示す方向に沿ってスライドさせ、液晶パネル１１に接近させる。すると、図１３に示すように、長辺側分割フレーム１３ＳＬが有するパネル押さえ部１３ａの押さえ突起２４と、遮光部２８における第２遮光部位２８ｂとの間に液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰが挟み込まれる。その後、一対の短辺側分割フレーム１３ＳＳを、上記した一対の長辺側分割フレーム１３ＳＬに組み付けるとともに相互の端部同士を連結することで一体化し、枠状のフレーム１３を形成する。このとき、液晶パネル１１の短辺側の各端部に接続されたフレキシブル基板２６は、短辺側分割フレーム１３ＳＳが有する導光板支持部２３に形成されたフレキシブル基板挿通溝部２３ａに挿通され、またプリント基板２７については短辺側分割フレーム１３ＳＳが有するネジ取付部２１に取り付けられる（図８及び図１０を参照）。続いて、各光学部材１５を順次に液晶パネル１１の裏側の面上に直接積層配置する。

　一方、フレーム１３には、図１３に示すように、予めＬＥＤ１７、ＬＥＤ基板１８及び放熱部材１９を一体化してなるＬＥＤユニットＬＵが組み付けられる。ＬＥＤユニットＬＵは、ＬＥＤ１７がフレーム１３における中央側（内側）を向くとともに、放熱部材１９における放熱部１９ｂがフレーム１６の長辺側のネジ取付部２１と対向する姿勢とされた状態で、そのネジ取付部２１に対して取り付けられる。各ＬＥＤユニットＬＵを各ネジ取付部２１に対して取り付けた状態では、放熱部１９ｂが有する各挿通孔１９ｂ１をネジ取付部２１の溝部２１ａに対して連通させるようにする。このようにしてＬＥＤユニットＬＵをネジ取付部２１に取り付けたら、続いて裏側からネジ部材ＳＭを放熱部１９ｂにおける所定の挿通孔１９ｂ１に通してネジ取付部２１の溝部２１ａに対して螺合させる。このネジ部材ＳＭの頭部とネジ取付部２１との間で放熱部材１９の放熱部１９ｂが挟持されることで、ＬＥＤユニットＬＵは、次述するシャーシ１４を組み付ける前の段階において、ネジ取付部２１に対して取り付け状態に保持される（図７を参照）。なお、ＬＥＤユニットＬＵをフレーム１３に組み付けるタイミングは、光学部材１５を組み付ける前であったり、或いは液晶パネル１１を組み付ける前であっても構わない。

　ＬＥＤユニットＬＵをネジ取付部２１に対してネジ止めする作業を終えたら、図１３に示すように、導光板１６を、最も裏側に配される光学部材１５（拡散シート１５ａ）の裏側の面上に直接積層配置する。このとき、導光板１６における端部１６ＥＰは、フレーム１３が有する遮光部２８及び導光板支持部２３によって表側、つまり組み付け時の鉛直方向の下側から支持される。この遮光部２８及び導光板支持部２３は、導光板１６の外形に倣って概ね枠状をなしているので、導光板１６の端部１６ＥＰは、概ね全周にわたって遮光部２８及び導光板支持部２３によって支持されることになる。導光板１６の組み付けを終えたら、続いて導光反射シート２０を導光板１６の光出射面１６ａとは反対側の面１６ｃ上に直接積層配置する作業を行う。

　上記のようにしてフレーム１３に対して液晶パネル１１、光学部材１５、導光板１６、及びＬＥＤユニットＬＵを組み付けたら、続いてシャーシ１４を組み付ける作業を行う。シャーシ１４は、図１３に示すように、その表側の面が鉛直方向の下側を向く姿勢とされた状態で、フレーム１３に対して組み付けられる。このとき、シャーシ１４のうち両ＬＥＤ収容部１４ｂにおける外側の各収容側板部１４ｂ２を、フレーム１３における両長辺側の側壁部１３ｂとネジ取付部２１との間の隙間に挿入することで、フレーム１３に対してシャーシ１４がＹ軸方向について位置決めされる。組付過程では、予め放熱部材１９及びネジ取付部２１に取り付けられたネジ部材ＳＭの頭部が、シャーシ１４の両ＬＥＤ収容部１４ｂにおける各放熱部材用ネジ挿通孔２５Ｂに通される（図７を参照）。そして、シャーシ１４のうち底板部１４ａが導光板１６（導光反射シート２０）に、底板部１４ａの各ＬＥＤ装着部１４ａ１が各ネジ取付部２１に、各ＬＥＤ収容部１４ｂのＬＥＤ装着部１４ｂ１が各放熱部材１９の放熱部１９ｂにそれぞれ当接されたところで、底板部１４ａのＬＥＤ装着部１４ａ１が有する各ネジ挿通孔２５と、各ＬＥＤ収容部１４ｂのＬＥＤ装着部１４ｂ１が有する各共締め用ネジ挿通孔２５Ａにそれぞれ裏側からネジ部材ＳＭを通し、そのネジ部材ＳＭをネジ取付部２１の溝部２１ａに螺合させる。このネジ部材ＳＭによってＬＥＤユニットＬＵ及びシャーシ１４がネジ取付部２１に対して取り付け状態に保持される（図６及び図８を参照）。このようにして取り付けられた各ネジ部材ＳＭは、液晶表示装置１０における裏側の外観を構成するシャーシ１４の裏面側に配されていることから、表側、つまり液晶表示装置１０を使用する使用者側からは直接視認され難くなっており、もって液晶表示装置１０の外観がすっきりとしたデザイン性の高いものとなる。

　以上のようにして液晶表示ユニットＬＤＵの組み付けが完了する。その後、液晶表示ユニットＬＤＵに対してその裏面側にスタンド取付部材ＳＴＡ及び各種基板ＰＷＢ，ＭＢ，ＣＴＢを組み付けた後に、スタンドＳＴ及びカバー部材ＣＶを組み付けることで、液晶表示装置１０及びテレビ受信装置ＴＶが製造される。このようにして製造された液晶表示装置１０は、液晶パネル１１を表示面１１ｃ側から押さえるフレーム１３、及びバックライト装置１２を構成するシャーシ１４がそれぞれ外観を構成しているのに加え、液晶パネル１１と光学部材１５とが直接積層されているので、従来のようにフレーム１３及びシャーシ１４とは別途に合成樹脂製のキャビネットや、液晶パネル１１と光学部材１５との間に介在して両者を非接触となるように保つパネル受け部材を有するものに比べると、部品点数及び組付工数が削減されることで製造コストが低廉化するとともに、薄型化及び軽量化が図られている。

　上記のようにして製造された液晶表示装置１０の電源をＯＮすると、図４に示すように、電源基板ＰＷＢからの電力供給を受けて、コントロール基板ＣＴＢから各種信号がプリント基板２７及びフレキシブル基板２６（ドライバＤＲ）を介して液晶パネル１１に供給されてその駆動が制御されるとともに、バックライト装置１２を構成する各ＬＥＤ１７が駆動される。各ＬＥＤ１７からの光は、導光板１６により導光されてから光学部材１５を透過することで、均一な面状の光に変換されてから液晶パネル１１に照射され、もって液晶パネル１１に所定の画像が表示される。バックライト装置１２に係る作用について詳しく説明すると、各ＬＥＤ１７を点灯させると、各ＬＥＤ１７から出射した光は、図６及び図７に示すように、導光板１６における光入射面１６ｂに入射する。光入射面１６ｂに入射した光は、導光板１６における外部の空気層との界面にて全反射されたり、導光反射シート２０により反射されるなどして導光板１６内を伝播される過程で、図示しない反射部または散乱部によって反射または散乱されることで光出射面１６ａから出射されて光学部材１５に照射される。

　ここで、本実施形態に係る液晶表示装置１０においては、導光板１６に対して液晶パネル１１が直接的に積層されていて、従来のようにパネル受け部材が介在する構成とはなっていない。従って、単純にこのパネル受け部材を廃止した場合には、ＬＥＤ１７からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰに直接入光するなどして光漏れが生じるのが懸念される。特に、液晶パネル１１の端部１１ＥＰにおける端面１１ＥＦに光が直接入射すると、端面１１ＥＦから入射した光によって液晶パネル１１に表示される画像に係る表示品位が著しく劣化するという問題があった。その点、本実施形態では、図６及び図７に示すように、導光板１６における光入射面１６ｂを有する端部１６ＥＰと、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端部１１ＥＰとの間に遮光部２８が挟まれる形で配されているから、ＬＥＤ１７からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰに直接入光するなどの光漏れを抑制することができる。詳しくは、遮光部２８を構成する第１遮光部位２８ａは、フレーム１３のパネル押さえ部１３ａから導光板１６の端部１６ＥＰにまで跨るよう配されており、その外側に配されたＬＥＤ１７と、内側に配された液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰとの間に介在していて、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、ＬＥＤ１７及び導光板１６の光入射面１６ｂが臨む第２空間Ｓ２とを光学的に区分している。従って、ＬＥＤ１７からの光が、導光板１６を通ることなく液晶パネル１１の上記端面１１ＥＦに直接入射するのを良好に遮光することができる。

　一方、遮光部２８を構成する第２遮光部位２８ｂは、その裏側に配された導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰと、表側に配された液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰとの間に介在する形で配されており、液晶パネル１１におけるＬＥＤ１７側の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、導光板１６のＬＥＤ１７側の端部１６ＥＰにおける光出射面１６ａが臨む第２空間Ｓ２とを光学的に区分している。従って、導光板１６の長辺側の端部１６ＥＰにおける光出射面１６ａから漏れ出した光が、光学部材１５を介することなく液晶パネル１１の上記端部１１ＥＰにおける端面１１ＥＦに直接入光するのを良好に遮光することができる。しかも、遮光部２８を構成する第１遮光部位２８ａ及び第２遮光部位２８ｂは、共に導光板１６の端部１６ＥＰにおける光出射面１６ａに当接されているから、遮光機能がより高いものとされるのに加えて、導光板支持機能を有していることから導光板１６の形状の保持や位置の安定化を図ることができてその光学性能を適切に発揮させることができる。以上により、液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰにおける端面１１ＥＦへの光漏れが良好に抑制されるから、液晶パネル１１に表示される画像に係る表示品位を高く保つことができる。

　ところで、シャーシ１４に歪み、撓み、反りなどの変形が生じた場合、それに伴って内部に保持されている部品の位置が変動する可能性がある。具体的には、図１４に示すように、シャーシ１４のＬＥＤ収容部１４ｂに変形が生じて、底板部１４ａが裏側に出っ張るようにして変位した場合には、底板部１４ａによって支持されている導光板１６が底板部１４ａに追従して裏側に変位する可能性がある。そうなると、導光板１６と遮光部２８との間には、底板部１４ａ及び導光板１６が変位した分の隙間Ｃが生じる場合がある。このような隙間Ｃが生じた場合でも、液晶パネル１１は、その長辺側の端部１１ＥＰが遮光部２８とパネル押さえ部１３ａの押さえ突起２４との間に挟み込まれていて、その端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１が隙間Ｃとは連通しない状態に保たれている。詳しくは、遮光部２８を構成する第２遮光部位２８ｂが、液晶パネル１１の長辺側の端部１１ＥＰにおける裏側の板面に当接されるとともに、第１遮光部位２８ａが液晶パネル１１の端面１１ＥＦと対向状をなしつつＬＥＤ１７と端面１１ＥＦとの間に介在していることから、上記した第１空間Ｓ１が隙間Ｃ及び第２空間Ｓ２から光学的に独立した状態に保たれている。これにより、ＬＥＤ１７からの光が上記隙間Ｃを通って液晶パネル１１の端部１１ＥＰにおける端面１１ＥＦに直接入光することが防止され、もってシャーシ１４に変形が生じた場合でもそれに起因して光漏れが生じるのを防ぐことができる。

　以上説明したように本実施形態の液晶表示装置（表示装置）１０は、ＬＥＤ（光源）１７と、ＬＥＤ１７の光を利用して表示を行う液晶パネル（表示パネル）１１と、液晶パネル１１に対してその表示面１１ｃ側とは反対側に重なるように配されるとともに端面である光入射面１６ｂがＬＥＤ１７と対向状に配される導光板１６と、液晶パネル１１及び導光板１６を表示面１１ｃ側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４を有し、これら一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４の間にＬＥＤ１７を収容してなる保持部材ＨＭと、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のいずれか一方に設けられるとともに導光板１６の端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される遮光部２８であって、導光板１６の端部１６ＥＰ側からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入光するのを遮光する遮光部２８と、を備える。

　このようにすれば、ＬＥＤ１７から発せられた光は、導光板１６の端面である光入射面１６ｂに入射し導光板１６の内部を伝播してから液晶パネル１１へ導かれるので、その光を利用して液晶パネル１１に画像が表示される。ところで、液晶パネル１１、光学部材及び導光板１６は、互いに重なるようにして配された状態で保持部材ＨＭが有する一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４によって表示面１１ｃ側とその反対側とから挟み込まれる形で保持されており、従来のように導光板１６と液晶パネル１１との間にパネル受け部材が介在する構成となっていないため、液晶パネル１１の端面１１ＥＦへの光漏れが生じるのが懸念される。ところが、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のいずれか一方に設けられるとともに導光板１６の端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される遮光部２８によって、導光板１６の端部１６ＥＰ側からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入光するのが遮光されるから、液晶パネル１１への光漏れを良好に抑制することができる。これにより、液晶パネル１１に表示される画像の表示品位を高く保つことができる。

　また、遮光部２８は、導光板１６のうちＬＥＤ１７と対向状をなす端面である光入射面１６ｂを有する端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配されている。このようにすれば、ＬＥＤ１７からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入射するのを遮光部２８によって遮光することができるから、光漏れをより効果的に抑制することができる。

　また、遮光部２８は、導光板１６の端部１６ＥＰにおける液晶パネル１１側の面である光出射面１６ａに当接されている。このようにすれば、遮光部２８によって導光板１６の端部１６ＥＰを液晶パネル１１側から支持することができるから、導光板１６の形状の保持や位置の安定化などを図ることができる。また、遮光部２８の遮光機能を向上させることができる。

　また、遮光部２８は、液晶パネル１１の端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、導光板１６の端部１６ＥＰが臨む第２空間Ｓ２とを区分する形で配されている。このようにすれば、遮光部２８によって、液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦが臨む第１空間Ｓ１と、少なくとも導光板１６の端部１６ＥＰが臨む第２空間Ｓ２とが区分されることで、第２空間Ｓ２に存する光が第１空間Ｓ１側に入光するのを遮ることができ、それにより液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦへの直接の入光を防ぐことができる。

　また、遮光部２８は、一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３に設けられている。このようにすれば、仮に一対の保持部であるフレーム１３及びシャーシ１４のうち表示面１１ｃ側とは反対側に配される保持部であるシャーシ１４に遮光部を設けた場合に比べると、組み付けに際して遮光部２８を液晶パネル１１の端部１１ＥＰと導光板１６の端部１６ＥＰとの間に容易に介在させることができ、組み付けに係る作業性に優れる。

　また、表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３は、液晶パネル１１を表示面１１ｃ側から押さえるパネル押さえ部１３ａを備えている。このようにすれば、液晶パネル１１をパネル押さえ部１３ａと遮光部２８との間に挟み込む形で保持することができる。

　また、遮光部２８は、パネル押さえ部１３ａから導光板１６側に向けて突出する第１遮光部位２８ａと、第１遮光部位２８ａから液晶パネル１１側に向けて突出して導光板１６の端部１６ＥＰと液晶パネル１１の端部１１ＥＰとの間に挟まれる形で配される第２遮光部位２８ｂとからなる。このようにすれば、第１遮光部位２８ａによって導光板１６の端部１６ＥＰの端面である光入射面１６ｂが臨む空間（第２空間Ｓ２）側からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入光するのを遮光するのに対し、第２遮光部位２８ｂによって導光板１６の端部１６ＥＰにおける液晶パネル１１側の面である光出射面１６ａが臨む空間（第２空間Ｓ２）側からの光が液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに直接入光するのを遮光することができる。

　また、第１遮光部位２８ａ及び第２遮光部位２８ｂは、共に導光板１６の端部１６ＥＰにおける液晶パネル１１側の面である光出射面１６ａに当接されている。このようにすれば、仮に第１遮光部位２８ａと第２遮光部位２８ｂのいずれか一方のみが導光板１６の端部１６ＥＰに当接される構成とした場合に比べると、導光板１６の形状の保持や位置の安定化などを図る上でより有利となるとともに遮光機能もより高いものとなる。

　また、第１遮光部位２８ａと液晶パネル１１の端面１１ＥＦとの間には、クリアランスが有されている。このようにすれば、クリアランスによって表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３に液晶パネル１１を組み付ける際の作業の容易性が担保されるとともに、液晶パネル１１の端部１１ＥＰの端面１１ＥＦに損傷などが生じ難くなる。

　また、表示面１１ｃ側に配される保持部であるフレーム１３は、液晶パネル１１の外周端部１１ＥＰに倣う枠状をなすとともに、各辺毎に分割された複数の分割フレーム（分割保持部）１３Ｓを相互に組み付けることで形成されており、遮光部２８は、複数の分割フレーム１３Ｓのうちのいずれかに設けられている。このようにすれば、遮光部２８を有する分割フレーム１３Ｓについては、遮光部２８とパネル押さえ部１３ａとの間に液晶パネル１１を挟み込んだ状態とし、その状態の分割フレーム１３Ｓに対して他の分割フレーム１３Ｓを組み付けることで、液晶パネル１１の外周端部１１ＥＰに倣う枠状をなす保持部であるフレーム１３を形成することができる。これにより、枠状をなすとともにパネル押さえ部１３ａ及び遮光部２８を有する保持部であるフレーム１３を液晶パネル１１に対して容易に組み付けることができる。

　また、液晶パネル１１と導光板１６との間に挟まれる形で介在する光学部材１５が備えられており、遮光部２８と光学部材１５の端面との間には、クリアランスが有されている。このようにすれば、温度環境の変化によって光学部材１５に熱膨張が生じた場合でも、遮光部２８と光学部材１５の端面との間にはクリアランスが有されているから、光学部材１５が熱膨張に伴って伸長するのを許容することができる。これにより、光学部材１５に撓みやしわなどの変形が生じ難くなるので、光学部材１５を透過する光にムラが生じ難くなり、もって表示品位を高いものとすることができる。

　＜実施形態２＞
　本発明の実施形態２を図１５によって説明する。この実施形態２では、ＬＥＤユニットＬＵ及び遮光部１２８などの配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図１５に示すように、フレーム１１３の一対の短辺側のネジ取付部１２１にそれぞれ一対ずつ取り付けられている。遮光部１２８は、フレーム１１３のパネル押さえ部１１３ａにおける一対の短辺側部分にそれぞれ設けられており、液晶パネル１１１における短辺側の各端部１１１ＥＰを裏側から覆うとともに、上記各端部１１１ＥＰと図示しない導光板の短辺側の各端部との間に挟まれる形で配されている。この遮光部１２８により、ＬＥＤユニットＬＵが有するＬＥＤ１１７からの光が、液晶パネル１１１におけるＬＥＤ１１７側の端部１１１ＥＰに直接入光するのを遮光することができる。これに対して、導光板支持部１２３は、フレーム１１３のパネル押さえ部１１３ａにおける一対の長辺側部分にそれぞれ設けられている。また、フレキシブル基板１２６は、液晶パネル１１１における一対の長辺側の端部１１１ＥＰのうち、図１５に示す下側の端部１１１ＥＰに接続される形で配されている。従って、フレキシブル基板１２６における液晶パネル１１１側とは反対側の端部が接続されるプリント基板１２７は、フレーム１１３の一対の長辺側のネジ取付部１２１に取り付けられている。また、各フレキシブル基板１２６と平面に視て重畳する導光板支持部１２３には、各フレキシブル基板１２６を挿通するフレキシブル基板挿通溝部１２３ａが形成されている。なお、図示しない導光板は、一対の短辺側の端面がそれぞれＬＥＤユニットＬＵのＬＥＤ１１７と対向状をなす光入射面とされており、また図示しないシャーシは、その短辺側の両端部がＬＥＤユニットＬＵを収容するＬＥＤ収容部とされている。

　＜実施形態３＞
　本発明の実施形態３を図１６によって説明する。この実施形態３では、上記した実施形態２からＬＥＤユニットＬＵ及び遮光部２２８などの配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図１６に示すように、フレーム２１３の一対の長辺側のネジ取付部２２１のうち、同図上側、つまりプリント基板２２７が取り付けられたものとは反対側のネジ取付部２２１に一対が取り付けられている。遮光部２２８は、フレーム２１３のパネル押さえ部２１３ａにおける一対の長辺側部分のうち、ＬＥＤユニットＬＵ側の長辺側部分に設けられており、液晶パネル２１１における一方の長辺側の端部２１１ＥＰを裏側から覆うとともに、上記端部２１１ＥＰと図示しない導光板の長辺側の端部との間に挟まれる形で配されている。この遮光部２２８により、ＬＥＤユニットＬＵが有するＬＥＤ２１７からの光が、液晶パネル２１１におけるＬＥＤ２１７側の端部２１１ＥＰに直接入光するのを遮光することができる。これに対して、導光板支持部２２３は、フレーム２１３のパネル押さえ部２１３ａにおける一対の短辺側部分と、ＬＥＤユニットＬＵ側とは反対側の長辺側部分とにそれぞれ設けられている。なお、図示しない導光板は、一方の長辺側の端面がＬＥＤユニットＬＵのＬＥＤ２１７と対向状をなす光入射面とされており、また図示しないシャーシは、その一方の長辺側の端部がＬＥＤユニットＬＵを収容するＬＥＤ収容部とされている。

　＜実施形態４＞
　本発明の実施形態４を図１７によって説明する。この実施形態４では、上記した実施形態２からＬＥＤユニットＬＵ及び遮光部３２８などの配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るＬＥＤユニットＬＵは、図１７に示すように、フレーム３１３の一対の短辺側のネジ取付部３２１のうち、同図右側のネジ取付部３２１に一対が取り付けられている。遮光部３２８は、フレーム３１３のパネル押さえ部３１３ａにおける一対の短辺側部分のうち、ＬＥＤユニットＬＵ側の短辺側部分に設けられており、液晶パネル３１１における一方の短辺側の端部３１１ＥＰを裏側から覆うとともに、上記端部３１１ＥＰと図示しない導光板の短辺側の端部との間に挟まれる形で配されている。この遮光部３２８により、ＬＥＤユニットＬＵが有するＬＥＤ３１７からの光が、液晶パネル３１１におけるＬＥＤ３１７側の端部３１１ＥＰに直接入光するのを遮光することができる。これに対して、導光板支持部３２３は、フレーム３１３のパネル押さえ部３１３ａにおける一対の長辺側部分と、ＬＥＤユニットＬＵ側とは反対側の短辺側部分とにそれぞれ設けられている。なお、図示しない導光板は、一方の短辺側の端面がＬＥＤユニットＬＵのＬＥＤ３１７と対向状をなす光入射面とされており、また図示しないシャーシは、その一方の短辺側の端部がＬＥＤユニットＬＵを収容するＬＥＤ収容部とされている。

　＜実施形態５＞
　本発明の実施形態５を図１８または図１９によって説明する。この実施形態５では、遮光部４２８をフレーム４１３とは別体としたものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る遮光部４２８は、図１８に示すように、フレーム４１３とは別部品とされていて、フレーム４１３に一体的に組み付けられている。遮光部４２８は、その形状が上記した実施形態１と同様であるものの、フレーム４１３とは別体であり、フレーム４１３のパネル押さえ部４１３ａの裏側の面に対して、第１遮光部位４２８ａが固着または溶着されることでフレーム４１３に一体化されている。このような構成とすることで、当該液晶表示装置４１０の組み付け手順を下記のように変更することができる。すなわち、本実施形態では、フレーム４１３は、予め４つの分割フレーム４１３Ｓを相互に連結して枠状に形成されているものの、遮光部４２８については分離された状態で、液晶表示装置４１０の組み付けに供される。具体的には、図１９に示すように、枠状に形成されたフレーム４１４に対して液晶パネル４１１を載置した後、遮光部４２８をフレーム４１４のパネル押さえ部４１３ａに対して組み付けるようにする。このとき、液晶パネル４１１は、フレーム４１４の押さえ突起４２４によって表側から支持された状態で、その端部４１１ＥＰが裏側から遮光部４２８の第２遮光部位４２８ｂによって挟み込まれることになる。以上のように、予めフレーム４１３を枠状に形成した状態で液晶表示装置４１０の組み付け作業を行うことができるから、組み付けに係る作業性を良好なものとなり、生産性に優れる。

　＜実施形態６＞
　本発明の実施形態６を図２０によって説明する。この実施形態６では、遮光部５２８の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る遮光部５２８は、図２０に示すように、フレーム５１３のうちネジ取付部５２１に一体形成されている。遮光部５２８は、ネジ取付部５２１の内側の側面からＹ軸方向に沿って内側、つまり液晶パネル５１１側に向けて突出してから、Ｚ軸方向に沿って裏側、つまり導光板５１６側に向けて突出する、屈曲形状をなす第１遮光部位５２８ａと、第１遮光部位５２８ｂの突出先端部からさらに内側に向けて突出するとともに導光板５１６の端部５１６ＥＰと液晶パネル５１１の端部５１１ＥＰとの間に挟まれて配される第２遮光部位５２８ｂとから構成されている。第１遮光部位５２８ａは、ＬＥＤユニットＬＵ（ＬＥＤ５１７）に対して表側にずれた位置に配されるとともに、ネジ取付部５２１から導光板５１６に至るまで突出している。従って、第１遮光部位５２８ａは、ＬＥＤユニットＬＵ（ＬＥＤ５１７）を表側から覆いつつ横切るとともに、液晶パネル５１１の端部５１１ＥＰとＬＥＤ５１７との間に介在する形で配される。このような構成の遮光部５２８によっても、上記した実施形態１に記載したものと同様に、ＬＥＤ５１７からの光や導光板５１６の端部５１６ＥＰから漏れ出した光が液晶パネル５１１の端部５１１ＥＰにおける端面５１１ＥＦに直接入光するのを良好に遮光することができる。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
　（１）上記した各実施形態では、遮光部が、導光板の端部のうちＬＥＤと対向状をなす光入射面を有する端部と液晶パネルの端部との間に介在する配置とされた場合を示したが、遮光部を、導光板の端部のうちＬＥＤとは対向しないＬＥＤ非対向端面を有する端部と液晶パネルの端部との間に介在する配置としたものも本発明に含まれる。その場合、遮光部をフレキシブル基板とは重畳しない配置とするのが、十分な遮光性能を確保する観点から好ましい。

　（２）上記した各実施形態では、導光板の端部が液晶パネルの端部よりも外側に突き出す形で配される構成のものを示したが、導光板の端部が液晶パネルの端部と面一状をなす配置とされるものや、導光板の端部が液晶パネルの端部よりも内側に引っ込む配置とされるものも本発明に含まれる。その場合、遮光部の大きさ（具体的には第１遮光部位からの第２遮光部位の突出寸法）を調整することで、導光板の端部と液晶パネルの端部との間に遮光部を介在させることが可能である。

　（３）上記した各実施形態では、遮光部における第１遮光部位及び第２遮光部位が共に導光板の端部に当接される構成としたものを示したが、第１遮光部位と第２遮光部位とのいずれか一方のみが導光板の端部に当接される構成とすることも可能である。その場合、第１遮光部位と第２遮光部位とにおける導光板との対向面が段差状をなす構成となる。また、それ以外にも、遮光部が導光板の端部に対して非接触とされる構成のものも本発明に含まれる。

　（４）上記した各実施形態（実施形態５を除く）では、液晶表示装置の組み付け手順として、連結前の分割フレームに対して液晶パネルを組み付けてから、各分割フレームを連結する作業を行う場合を示したが、例えば遮光部の第２遮光部位を加工によって変形可能に構成すれば、分割フレームを連結した状態のフレームに液晶パネルを組み付けてから、遮光部の第２遮光部位を変形させて第２遮光部位とパネル押さえ部との間で液晶パネルを挟み込む、といった手順で作業を行うことも可能である。この場合、遮光部を弾性変形可能な構成とするのが作業性を担保する上でより好ましい。

　（５）上記した実施形態２，４の変形例として、液晶パネルにおける長辺側の両端部にそれぞれフレキシブル基板を接続するようにしたものも本発明に含まれる。実施形態４においては、液晶パネルにおける一方の短辺側の端部にフレキシブル基板を接続する構成とすることも可能である。

　（６）上記した実施形態３の変形例として、液晶パネルにおける一方の長辺側の端部と、一方の短辺側の端部とにそれぞれフレキシブル基板を接続するようにしたものも本発明に含まれる。また、液晶パネルにおける長辺側の両端部にそれぞれフレキシブル基板を接続する構成とすることも可能である。

　（７）上記した各実施形態では、遮光部をフレーム側に設けるようにしたものを示したが、遮光部をシャーシ側に設けるようにしたものも本発明に含まれる。

　（８）上記した各実施形態以外にも、ＬＥＤユニット（ＬＥＤ基板、放熱部材）の配置は適宜に変更可能である。例えば、ＬＥＤユニットを導光板における任意の３辺の各端部に対してそれぞれ対向するよう配したものや、ＬＥＤユニットを導光板における４辺全てに対してそれぞれ対向するよう配したものも本発明に含まれる。

　（９）上記した各実施形態では、ＬＥＤユニット（ＬＥＤ基板、放熱部材）が導光板における１辺に対して２つ配置されるものを示したが、ＬＥＤユニットを導光板における１辺に対して１つまたは３つ以上配置するようにしてもよい。

　（１０）上記した各実施形態では、フレーム及びシャーシが共に液晶表示装置の外観を構成する外観部材とされるものを示したが、例えばシャーシについてはその裏面側に別途に用意した外観部品を装着して覆うようにすることで、シャーシが外部に露出しないようにしたものも本発明に含まれる。それ以外にも、フレーム及びシャーシを、別途に用意した外観部品によって共に覆うようにすることで、フレーム及びシャーシが外部に露出しないようにしたものも本発明に含まれる。

　（１１）上記した各実施形態では、外観部材を構成するシャーシ及びフレームが金属製とされるものを示したが、シャーシとフレームとのいずれか一方または双方を合成樹脂製としたものも本発明に含まれる。この構成は、液晶表示装置に要求される機械的強度がそれほど高くない中小型の機種に採用するのが好ましい。

　（１２）上記した各実施形態では、電源基板にＬＥＤへの電力を供給する機能を持たせたものを示したが、ＬＥＤへ電力を供給するＬＥＤ駆動基板を電源基板から独立させるようにしたものも本発明に含まれる。

　（１３）上記した各実施形態では、メイン基板にチューナー部を設けるようにしたものを示したが、チューナー部を有するチューナー基板をメイン基板から独立させるようにしたものも本発明に含まれる。

　（１４）上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をＲ，Ｇ，Ｂの３色としたものを例示したが、着色部を４色以上とすることも可能である。

　（１５）上記した各実施形態では、光源としてＬＥＤを用いたものを示したが、有機ＥＬなどの他の光源を用いることも可能である。

　（１６）上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてＴＦＴを用いたが、ＴＦＴ以外のスイッチング素子（例えば薄膜ダイオード（ＴＦＤ））を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。

　（１７）上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

　（１８）上記した各実施形態では、チューナー部を備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナー部を備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　１０，４１０…液晶表示装置（表示装置）、１１，１１１，２１１，３１１，４１１，５１１…液晶パネル（表示パネル）、１１ｃ…表示面、１１ＥＰ，１１１ＥＰ，２１１ＥＰ，３１１ＥＰ，４１１ＥＰ，５１１ＥＰ…端部、１１ＥＦ，５１１ＥＦ…端面、１３，１１３，２１３，３１３，４１３，５１３…フレーム（保持部）、１３ａ，１１３ａ，２１３ａ，３１３ａ，４１３ａ…パネル押さえ部、１３Ｓ，４１３Ｓ…分割フレーム（分割保持部）、１４…シャーシ（保持部）、１５…光学部材、１６，５１６…導光板、１６ａ…光出射面（表示パネル側の面）、１６ｂ…光入射面（端面）、１６ＥＰ，５１６ＥＰ…端側部分（端部）、１７，１１７，２１７，３１７，５１７…ＬＥＤ（光源）、２８，１２８，２２８，３２８，４２８，５２８…遮光部、２８ａ，４２８ａ，５２８ａ…第１遮光部位、２８ｂ，４２８ｂ，５２８ｂ…第２遮光部位、ＨＭ…保持部材、Ｓ１…第１空間、Ｓ２…第２空間、ＴＶ…テレビ受信装置

Claims

　光源と、
　前記光源の光を利用して表示を行う表示パネルと、
　前記表示パネルに対してその表示面側とは反対側に重なるように配されるとともに端面が前記光源と対向状に配される導光板と、
　前記表示パネル及び前記導光板を前記表示面側とその反対側とから挟み込む形で保持する一対の保持部を有し、これら一対の前記保持部の間に前記光源を収容してなる保持部材と、
　一対の前記保持部のいずれか一方に設けられるとともに前記導光板の端部と前記表示パネルの端部との間に挟まれる形で配される遮光部であって、前記導光板の前記端部側からの光が前記表示パネルの前記端部の端面に直接入光するのを遮光する遮光部と、を備える表示装置。
　前記遮光部は、前記導光板のうち前記光源と対向状をなす前記端面を有する端部と前記表示パネルの前記端部との間に挟まれる形で配されている請求項１記載の表示装置。
　前記遮光部は、前記導光板の前記端部における前記表示パネル側の面に当接されている請求項１または請求項２記載の表示装置。
　前記遮光部は、前記表示パネルの前記端面が臨む第１空間と、前記導光板の前記端部が臨む第２空間とを区分する形で配されている請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記遮光部は、一対の前記保持部のうち前記表示面側に配される前記保持部に設けられている請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルを前記表示面側から押さえるパネル押さえ部を備えている請求項５記載の表示装置。
　前記遮光部は、前記パネル押さえ部から前記導光板側に向けて突出する第１遮光部位と、前記第１遮光部位から前記表示パネル側に向けて突出して前記導光板の前記端部と前記表示パネルの前記端部との間に挟まれる形で配される第２遮光部位とからなる請求項６記載の表示装置。
　前記第１遮光部位及び前記第２遮光部位は、共に前記導光板の前記端部における前記表示パネル側の面に当接されている請求項７記載の表示装置。
　前記第１遮光部位と前記表示パネルの前記端面との間には、クリアランスが有されている請求項７または請求項８記載の表示装置。
　前記表示面側に配される前記保持部は、前記表示パネルの外周端部に倣う枠状をなすとともに、各辺毎に分割された複数の分割保持部を相互に組み付けることで形成されており、
　前記遮光部は、複数の前記分割保持部のうちのいずれかに設けられている請求項６から請求項９のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記表示パネルと前記導光板との間に挟まれる形で介在する光学部材が備えられており、
　前記遮光部と前記光学部材の端面との間には、クリアランスが有されている請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の表示装置。
　前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる請求項１から請求項１１のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１から請求項１２のいずれか１項に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。