WO2006035875A1 - 多層分析要素の製造方法 - Google Patents

多層分析要素の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2006035875A1
WO2006035875A1 PCT/JP2005/017955 JP2005017955W WO2006035875A1 WO 2006035875 A1 WO2006035875 A1 WO 2006035875A1 JP 2005017955 W JP2005017955 W JP 2005017955W WO 2006035875 A1 WO2006035875 A1 WO 2006035875A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
layer
water
liquid sample
copolymer
porous
Prior art date
Application number
PCT/JP2005/017955
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
Yoshihiko Abe
Original Assignee
Fujifilm Corporation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corporation filed Critical Fujifilm Corporation
Priority to JP2006537804A priority Critical patent/JP4842828B2/ja
Priority to EP20050787571 priority patent/EP1795891B1/en
Priority to US11/664,271 priority patent/US20080026226A1/en
Priority to AT05787571T priority patent/ATE554383T1/de
Publication of WO2006035875A1 publication Critical patent/WO2006035875A1/ja

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • G01N33/525Multi-layer analytical elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/502Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures
    • B01L3/5023Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures with a sample being transported to, and subsequently stored in an absorbent for analysis
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]

Definitions

  • a water absorbing layer can be provided between the support and the reagent layer.
  • the water-absorbing layer is a layer mainly composed of a hydrophilic polymer that swells by absorbing water, and is a layer that can absorb water of an aqueous liquid sample that reaches or penetrates the interface of the water-absorbing layer. Has an action of promoting the penetration of plasma, which is an aqueous liquid component, into the reagent layer.
  • the hydrophilic polymer used in the water absorbing layer can be selected from those used in the reagent layer described above.
  • Example 1 Preparation of dry analytical element for uric acid measurement of water-soluble polymer adhesive layer
  • the lower layer has exactly the same formulation as in the examples.
  • a water-soluble polymer instead of applying a water-soluble polymer, apply an ethanol solution of the following composition, dry it, and wind it immediately before winding it with a polysulfone membrane (HS2000 manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd.). )).

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

 本発明の目的は、測定値の同時再現性が改善された乾式多層分析要素の製造方法を提供することである。本発明によれば、水不透過性平面支持体の片面上に、少なくとも1つの機能層を設け、該機能層の上面に接着層を設け、該接着層の上面に少なくとも1つの非繊維性多孔膜からなる多孔性液体試料展開層を設け、該多孔性液体試料展開層の上面に水溶性ポリマーを塗布することを含む、液体試料分析用乾式多層分析要素の製造方法が提供される。

Description

明 細 書
多層分析要素の製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、臨床検査、食品検査又は環境分析等に用いられる乾式多層分析要素 の製造方法に関する。
背景技術
[0002] 臨床検査、食品検査及び環境分析の分野では、迅速'簡便に検体を処理する要求 が年々高くなつており、そのニーズに応えた乾式分析要素が汎用されている。乾式 分析要素の中で、血液等の受容、展開、拡散を行わせる展開層には、特開昭 55— 1 64356,特開日召 57— 66359、特開日召 60— 222769等【こ代表されるよう【こ、繊維質 多孔性材料が用いられてきた。
[0003] この繊維質多孔性材料は、液体試料点着時の展開が速く、製造時の取り扱!/、性に も優れている。また、全血のような粘性のある試料に対しても適用性があり、広く使用 されている。
[0004] しかし、この分野では、より高 、精度 (再現性)での測定が要求されるようになってき ており、繊維質多孔性材料 (布展開層)では、いくつか不具合がでてきている。その 一つ力 布自身のロット変動の問題である。通常、布展開層には、織物と編物がある 力 その織り方、編み方にロット間差及びロット内差が見つ力 ている。具体的には、 単位面積当たりの編目数、単位面積当たりの重量、厚みなどである。また、中間工程 で、材料の洗浄工程があるが、その洗浄の程度により、布の親水性にロット間差、ロッ ト内差がある。さらに、布展開層は、平滑ではないため、積層方式で、十分な接着力 を確保して製造しょうとすると、下層に展開層を食い込ませざるを得ない。これにより 下層は乱れており、より高い精度での測定に対しては、好ましくない。また布は下層 に布を接着する際に、その構造上伸びやすぐ空隙体積の変化を起こしやすい。そ のために液体試料点着時の展開面積が変化しやすぐロット内差及び高精度測定が 達成できない原因となっている。また近年、より少ない試料で測定することが望まれて いるが、布展開層では、試料液量を少なくしていくと、編目の影響による反射光量の ノ ラツキが顕著になり、さらに展開層を接着する際の下層の不均一な乱れのために 高精度の測定ができなくなる問題がある。
[0005] 布展開層に代わる技術として、塗布による多孔膜を作製する方法が提案されている 。代表的な発明は塗布乾燥中のポリマー相転移反応を活用したいわゆるブラッシュ ポリマー層(特開昭 49— 53888)、マイクロビーズを塗布して形成させたビーズ展開 層(特開昭 55— 90859)が知られている。しかしながら、これらの方法は展開層の膜 質が弱ぐシート状の塗布物をスライド化する際 (加工時)、展開層が脆くはがれやす い欠点を有していた。
[0006] これらの欠点を改良する方法のひとつとして、展開層としての均質で、かつ膜強度 の高 ヽ予め成形された非繊維性多孔膜をラミネートする方法が提案されて!ヽる (特開 昭 49— 53888、特開昭 56— 97872)。この非繊維性多孔膜をラミネートする方法と して、特開昭 60— 222770、特開昭 63— 219397、特開昭 63— 112999、特開昭 6 2— 182652、特開平 7— 26959【こ代表して開示されて!ヽる。これら ίま、 ヽずれも下 層を水で一様にぬらして接着する方法であり、下層の水溶性高分子剤を染みあがら せること〖こよって、接着する。その後、別の水溶性高分子をオーバーコートすることに よって、再溶解して結果として染み上がりの不均一性が生じて、測定値の同時再現 性が悪ィ匕するなどの問題を生じていた。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] 本発明は上記した従来技術の問題点を解消することを解決すべき課題とした。即 ち、本発明の目的は、測定値の同時再現性が改善された乾式多層分析要素の製造 方法を提供することを解決すべき課題とした。
課題を解決するための手段
[0008] 本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも一つの機 能層を有する支持体上の該機能層の上面に接着層を導入し、該接着層上に非繊維 性多孔膜をラミネートし、さらに該多孔性液体試料展開層の上面に水溶性ポリマーを オーバーコートすることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成 するに至った。 [0009] 即ち、本発明によれば、水不透過性平面支持体の片面上に、少なくとも 1つの機能 層を設け、該機能層の上面に接着層を設け、該接着層の上面に少なくとも 1つの非 繊維性多孔膜からなる多孔性液体試料展開層を設け、該多孔性液体試料展開層の 上面に水溶性ポリマーを塗布することを含む、液体試料分析用乾式多層分析要素 の製造方法が提供される。
[0010] 好ましくは、機能層の上面に水溶性ポリマー溶液を塗布して接着層を設けながら、 該接着層の上面に非繊維性多孔膜をラミネートすることにより多孔性液体試料展開 層を設けることができる。
好ましくは、機能層の上面に接着剤を塗布して接着層を設けた後に、該接着層の 上面に非繊維性多孔膜をラミネートすることにより多孔性液体試料展開層を設けるこ とがでさる。
[0011] 好ましくは、非繊維性多孔膜は、 6, 6 ナイロン、 6 ナイロン、アタリレート共重合 体、ポリアタリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリアミド、ポ リイミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエー テルスルホンとポリスルホンの混合物、セルロースァシレート、セルロースァシレートの 酸化物、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンクロロト リフルォロエチレン共重合体、ポリエチレンテトラフルォロエチレン共重合体、ポリ塩 化ビュル、ポリオレフイン、ポリカーボネート、ポリテトラフルォロエチレン、ポリビ-リデ ンジフルオライド、ポリフエ-レンスルフイド、ポリフエ-レンォキシド、ポリフルォロカー ボネート、ポリプロピレン、ポリべンズイミダゾール、ポリメタクリル酸メチル、スチレン アクリロニトリル共重合体、スチレン ブタジエン共重合体、エチレン 酢酸ビュル共 重合体の酸化物、ポリビュルアルコール、またはこれらの混合物である。さらに好まし くは、非繊維性多孔膜はポリスルホン、ポリエーテルスルホン、セルロースァシレート、 6, 6—ナイロン、又は 6—ナイロンである。好ましくは、非繊維性多孔膜は非対称性 膜である。
[0012] 本発明の別の側面によれば、上記した本発明の製造方法により製造される、水不 透過性平面支持体の片面上に、少なくとも 1つの機能層、接着層、少なくとも 1つの 非繊維性多孔膜からなる多孔性液体試料展開層、及び水溶性ポリマー層がこの順 に積層一体化された液体試料分析用乾式多層分析要素が提供される。 発明を実施するための最良の形態
[0013] 以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明による液体試料分析用乾式多層分析要素の製造方法は、水不透過性平面 支持体の片面上に、少なくとも 1つの機能層を設け、該機能層の上面に接着層を設 け、該接着層の上面に少なくとも 1つの非繊維性多孔膜からなる多孔性液体試料展 開層を設け、該多孔性液体試料展開層の上面に水溶性ポリマーを塗布することを特 徴とする。
[0014] 機能層の上面に接着層を設け、該接着層の上面に少なくとも 1つの非繊維性多孔 膜からなる多孔性液体試料展開層を設ける方法としては、(1)機能層の上面に水溶 性ポリマー溶液を塗布して接着層を設けながら、該接着層の上面に非繊維性多孔膜 をラミネートすることにより多孔性液体試料展開層を設ける方法、並びに(2)機能層 の上面に接着剤を塗布 '乾燥して接着層を設けた後に、該接着層の上面に非繊維 性多孔膜をラミネートすることにより多孔性液体試料展開層を設ける方法が可能であ る。
[0015] 本発明で用いる水溶性ポリマーは、特に限定されな!、。例えば、カルボキシメチル セルロースやメチルセルロースなどのセルロースエーテル、アルギン酸及びアルギン 酸誘導体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリル酸及びその誘導体、 ポリエチレングリコールやポリエチレンォキシド、水溶性多糖類及びその誘導体、等 が挙げられる。また、これらの共重合体でもよいし、これらを混合して用いてもよい。
[0016] 接着層として用いるポリマーの使用量は、 0.05〜30g/m2が好ましぐ 0.1〜10g/m2程 度がさらに好ましい。ポリマーの量を増やすと接着としては頑強になるが、分析素子と しての反応速度が遅くなる等、性能に影響がでるため、少ない方が望ましい。
[0017] 本発明で用いる接着剤は、機能層と非繊維性多孔膜からなる多孔性液体試料展 開層とを密着できるものであれば特に限定されないが、例えば、セルロースエーテル 、アルギン酸、ポリビュルアルコール、ポリアクリル酸及びその誘導体、ポリエチレング リコール、ポリエチレンォキシド、水溶性多糖類及びその誘導体、ポリビュルアルキル エーテル(ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルェチルエーテル、ポリビニルイソブ チルエーテル等)、天然ゴム、クロ口プレン、スチレンブタジエンゴム、炭素数 2〜16の 脂肪族アルコールのアクリルエステルを主体とし、これにアクリル酸、アルリルァシド 等の極性基を有するモノマーを共重合させることによって得られるポリマー、シリコン ゴムとシリコン榭脂の組合せによって得られるシリコーン系粘着剤、スチレン'イソプレ ン 'スチレンブロックポリマーを主体とした粘着剤、ロジン系榭脂、テルペン系榭脂、 水添石油榭脂、ポリイソブチレン、インデン、ダシマー、コバール、ピコペール、アル キド榭脂、セルロースエステル、ネオプレンなどを使用できる。中でもポリビニルアル キルエーテルが好ましい。接着剤としては、ホットメルト接着剤を使用することもできる 。ホットメルト接着剤とは、常温では固形で、加熱溶融して使うタイプの接着剤のこと を言う。ホットメルト材としては、工業材料 第 26卷第 11号 P4〜P5に記載されたよう な材料を用いることができる。即ち、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸 ビュル共重合体、エチレン-アクリル酸ェチル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合 体等のエチレン共重合体、低分子量ポリエチレンゃァタクチックポリプロピレンのよう なポリオレフイン類、ナイロン等のポリアミド、ポリエステル系共重合体、 SBSなどのス チレンブロック共重合体のような熱可塑性ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム 、ウレタンゴム、ロジン、石油榭脂、テルペン榭脂、ノ《ラフィン、合成ワックス等、種々 のものを用いることができる。
[0018] 水不透過性平面支持体としては、従来公知の乾式分析要素に用いられている水不 透過性の支持体を用いることができる。水不透過性支持体の例としては、ポリエチレ ンテレフタレート、ビスフエノール Aのポリカルボネート、ポリスチレン、セノレロースエス テノレ(例、セノレロースジアセテート、セノレローストリアセテート、セノレロースアセテートプ 口ピオネート等)等のポリマー力らなる厚さ約 50 μ m力ら約 lmm、好ましくは約 80 μ m力ら約 300 μ mの範囲のフィルムもしくはシート状の支持体を挙げることができる。
[0019] 支持体の表面には必要により下塗層を設けて、支持体の上に設けられる接着層と 支持体との接着を強固なものにすることができる。また、下塗層の代りに、支持体の 表面を物理的あるいは化学的な活性ィ匕処理を施して接着力の向上を図ってもよい。
[0020] 本発明の乾式多層分析要素は、少なくとも 1つの非繊維性多孔膜からなる多孔性 液体試料展開層を含む。多孔性液体試料展開層は、水性の検体に含有されている 成分を実質的に偏在させることなしに平面的に拡げ、単位面積当りほぼ一定量の割 合で、機能層に供給する機能を有する層である。
[0021] 多孔性液体試料展開層は、 1層だけに限定する必要はなぐ 2層以上の非繊維性 多孔膜を部分的に配置された接着剤により接着された積層物を用いることができる。 また、多孔性液体試料展開層には、展開性をコントロールする目的で、親水性のポリ マー等の展開制御剤を含ませることができる。更に、 目的とする検出反応を行うため の試薬、該検出反応を促進するための試薬、あるいは干渉'妨害反応を低減又は阻 止する為の各種試薬、もしくはこれらの試薬の一部を含ませることができる。
[0022] 本発明における多孔性液体試料展開層は、非繊維性多孔膜からなるものである。
好ましくは、非繊維性多孔膜は有機高分子力もなる多孔膜である。上記した有機高 分子力もなる多孔膜は、対称性膜又は非対称性膜の何れも使用することができる。 非対称性多孔膜の場合、非対称率は好ましくは 2. 0以上であり、対称性多孔膜の場 合、非対称率は好ましくは 2. 0未満である。本明細書で言う非対称性多孔膜とは、一 方の表面の平均孔径が他方の表面の平均孔径よりも大きい多孔膜のことであり、非 対称率とは、大き 、方の平均孔径を小さ 、方の平均孔径で割った値のことである。
[0023] 有機高分子力もなる多孔膜の好ましい具体例としては、 6, 6 ナイロン、 6 ナイ口 ン、アタリレート共重合体、ポリアタリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル共 重合体、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポ リスルホン、ポリエーテルスルホンとポリスルホンの混合物、セルロースァシレート、セ ルロースァシレートの鹼化物、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリエチレン 、ポリエチレンクロ口トリフルォロエチレン共重合体、ポリエチレンテトラフルォロェチレ ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリオレフイン、ポリカーボネート、ポリテトラフルォロェ チレン、ポリビ-リデンジフルオライド、ポリフエ-レンスルフイド、ポリフエ-レンォキシ ド、ポリフルォロカーボネート、ポリプロピレン、ポリべンズイミダゾール、ポリメタクリル 酸メチル、スチレン—アクリロニトリル共重合体、スチレン—ブタジエン共重合体、ェ チレン 酢酸ビュル共重合体の鹼化物、ポリビュルアルコール、またはこれらの混合 物などが挙げられる。
[0024] 上記の中でも、 6, 6 ナイロン、 6 ナイロン、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、 ポリエーテルスルホンとポリスルホンの混合物、セルロースァシレート、セルロースァ シレートの鹼化物、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフイン、ポリア タリロニトリノレ、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリエステノレカーボネート、 ポリフエ-レンォキシド、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、またはこれらの混合物 力 Sさらに好ましく。
[0025] さらに好ましくは、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、セルロースァシレート、 6, 6 ナイロン、又は 6—ナイロンであり、特に好ましくはポリスルホン、又はポリエーテル スルホンであり、最も好ましくはポリスルホンである。
[0026] 非繊維性多孔膜の膜厚は、好ましくは 80〜300 m、さらに好ましくは 100〜200 μ mであり、特に好ましくは 130〜160 μ mである。
また、非繊維性多孔膜の平均孔径は、好ましくは 0. 3〜: LO /z mであり、さらに好ま しくは 0. 45〜5 πιである。
[0027] 本発明の液体試料分析用乾式多層分析要素の構成例としては、(1)透明支持体 上に、ほたは複数の機能層が設けられ、さらに該機能層の上に多孔性液体試料展 開層が設けられている液体試料分析用乾式多層分析要素、並びに、(2)透明支持 体上に、 1または複数の機能層が設けられ、さらに該機能層の上に、試料分析用の 試薬を含有する多孔性液体試料展開層が設けられている液体試料分析用乾式多層 分析要素、が挙げられる。即ち、本発明における多孔性液体試料展開層は、試料分 析用の試薬を含んで 、てもよ 、し、含んで 、なくてもよ 、。
[0028] また、多孔性液体試料展開層が試薬を含有する場合、予め多孔膜を試薬溶液に 浸漬後、乾燥させることにより試薬含有膜を作製できる。また、別法として多孔膜上に 試薬溶液を塗布後乾燥させることにより試薬含有非繊維性多孔膜を作製できるが、 特に手段は限定されない。
[0029] 本発明の乾式多層分析要素の製造方法においては、多孔性液体試料展開層とし て用いる非繊維性多孔膜の上面に水溶性ポリマーを塗布する。水溶性ポリマーを塗 布することにより、水溶性ポリマーが機能層と相互作用することなく多孔性液体試料 展開層中に含まれるようになる。
[0030] 多孔性液体試料展開層に塗布するポリマーとしては、水溶性ポリマーであれば、特 に限定されない。例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ プロピルセルロースなどのセルロースエーテル、アルギン酸及びアルギン酸誘導体、 ポリビュルアルコール及びその誘導体、ポリアクリル酸及びその誘導体、ポリエチレン グリコールやポリエチレンォキシド、水溶性多糖類及びその誘導体、等が挙げられる 。また、これらの共重合体でもよいし、これらを混合して用いてもよい。
[0031] 展開層に塗布する水溶性ポリマーの量は、 0.1〜10g/m2が好ましぐ 1.0〜5g/m2が さらに好ましい。
[0032] 本発明の乾式多層分析要素は、少なくとも 1つの機能層を含む。機能層の数は 1以 上であれば特に限定されず、 1層でもよいし、 2層以上の複数の層とすることもできる
[0033] 機能層の具体例としては、液状試薬を吸水する吸水層、化学反応により生成した 色素の拡散を防止する媒染層、ガスを選択的に透過させるガス透過層、層間での物 質移動を抑制,促進させる中間層、内因性物質を除去する除去層、反射測光を安定 に行うための光遮蔽層、内因性色素の影響を抑制する色遮蔽層、血球と血漿を分離 する分離層、分析対象物と反応する試薬を含む試薬層、発色剤を含む発色層など が挙げられる。
[0034] 本発明の一例としては、例えば、支持体の上には、場合によっては下塗層等の他 の層を介して、機能層として親水性ポリマー層を設けることができる。親水性ポリマー 層としては、例えば、無孔性、吸水性かつ水浸透性の層であり、基本的に親水性ポリ マーのみなる吸水層、親水性ポリマーをバインダーとし発色反応に直接関与する発 色試薬の一部又は全部を含む試薬層、及び親水性ポリマー中に発色色素を固定し 不動にする成分 (例:媒染剤)を含有する検出層などを設けることができる。
[0035] 以下、機能層につ 、て説明する。
(試薬層)
試薬層は水性液体中の被検成分と反応して光学的に検出可能な変化を生じる試 薬組成物の少なくとも一部が親水性ポリマーバインダー中に実質的に一様に分散さ れている吸水性で水浸透性の層である。この試薬層には指示薬層、発色層なども含 まれる。 [0036] 試薬層のバインダーとして用いることができる親水性ポリマーは、一般には水吸収 時の膨潤率が 30°Cで約 150%力も約 2000%、好ましくは約 250%力も約 1500% の範囲の天然または合成親水性ポリマーである。そのような親水性ポリマーの例とし ては、特開昭 60— 108753号公報等に開示されているゼラチン (例、酸処理ゼラチ ン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチン誘導体 (例、フタルイ匕ゼラチン、ヒドロキシアタリレ ートグラフトゼラチン等)、ァガロース、プルラン、プルラン誘導体、ポリアクリルアミド、 ポリビュルアルコール、ポリビュルピロリドン等をあげることができる。
[0037] 試薬層は架橋剤を用いて適宜に架橋硬化された層とすることができる。架橋剤の 例として、ゼラチンに対する 1, 2—ビス(ビニルスルホ-ルァセトアミド)ェタン、ビス( ビュルスルホ -ルメチル)エーテル等の公知のビュルスルホン系架橋剤、アルデヒド 等、メタリルアルコールコポリマーに対するアルデヒド、 2個のグリシジル基含有ェポキ シ化合物等がある。
[0038] 試薬層の乾燥時の厚さは約 1 μ m力ら約 100 μ mの範囲であることが好ましぐより 好ましくは約 3 μ m力も約 30 μ mの範囲である。また試薬層は実質的に透明であるこ とが好ましい。
[0039] 本発明の乾式多層分析要素の試薬層やその他の層に含める試薬としては、被験 物質に応じてその検出に適した試薬を選択することができる。
例えば、アンモニア (被験物質がアンモニア又はアンモニア生成物質である場合) を分析する場合には、呈色性アンモニア指示薬として、ロイコシァニン染料、ニトロ置 換ロイコ染料およびロイコフタレイン染料のようなロイコ染料 (米国再発行特許第 302 67号明細書または特公昭 58— 19062号公報記載):ブロムフエノールブルー、ブロ ムクレゾールグリーン、ブロムチモールブルー、キノリンブルーおよびロゾール酸のよ うな pH指示薬 (共立出版 (株)、化学大辞典、第 10卷 63〜65頁参照):トリァリールメ タン系染料前駆体:ロイコべンジリデン色素(特開昭 55— 379号および特開昭 56— 145273号各公報に記載):ジァゾ -ゥム塩とァゾ染料カプラー:塩基漂白可能染料 等を用いることができる。バインダーの重量に対する呈色性アンモニア指示薬の配合 量は約 1〜20重量%の範囲内であることが好ましい。
[0040] 被験物質であるアンモニア生成物質と反応してアンモニアを生成させる試薬は、酵 素または酵素を含有する試薬であることが好ましぐ被験物質であるアンモニア生成 物質の種類に応じて、分析に適した酵素を選択して用いることができる。上記試薬と して酵素を用いる場合には、その酵素の特異性力もアンモニア生成物質と試薬の組 み合わせが決定される。アンモニア生成物質と試薬としての酵素の組合せの具体例 としては、尿素:ゥレアーゼ、クレアチュン:クレアチュンディミナーゼ、アミノ酸:ァミノ 酸デヒドロゲナーゼ、アミノ酸:アミノ酸ォキシダーゼ、アミノ酸:アンモニアリアーゼ、 ァミン:アミンォキシダーゼ、ジァミン:アミンォキシダーゼ、グルコースおよびホスホア ミダート:ホスホアミダートへキソースホスホトランスフェラーゼ、 ADP:力ルバミン酸塩 キナーゼおよび燐酸力ルバモル、酸アミド:アミドヒドロラーゼ、ヌクレオ塩基:ヌクレオ 塩基デァミナーゼ、ヌクレオシド Zヌクレオシドデァミナーゼ、ヌクレオチド:ヌクレオチ ドデァミナーゼ、グァニン:グアナ一ゼ等を挙げることができる。アンモニアを分析する 場合の試薬層に用いることができるアルカリ性緩衝剤としては、 pHが 7. 0〜12. 0、 好ましくは 7.5〜: L 1.5の範囲の緩衝剤を用いることができる。
[0041] アンモニアを分析する場合の試薬層には、アンモニア生成物質と反応してアンモ- ァを生成させる試薬、アルカリ性緩衝剤およびフィルム形成能を有する親水性ポリマ 一バインダー以外にも必要に応じて湿潤剤、バインダー架橋剤 (硬化剤)、安定剤、 重金属イオントラップ剤 (錯化剤)等を含有させることができる。重金属イオントラップ剤 は、酵素活性を阻害するような重金属イオンをマスキングするために使用されるもの である。重金属イオントラップ剤の具体例としては、 EDTA' 2Na、 EDTA'4Na、 -ト リロトリ酢酸(NTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸のようなコンプレクサン(comple xane)を挙げることができる。
[0042] グルコース測定試薬組成物の例としては、米国特許 3, 992, 158 ;特開昭 54— 26 793 ;特開昭 59— 20853 ;特開昭 59— 46854 ;特開昭 59— 54962等に記載のグ ルコースォキシダーゼ、ペルォキシダーゼ、 4ーァミノアンチピリン又はその誘導体、 1, 7—ジヒドロキシナフタレンを含む改良 Trinder試薬組成物がある。
[0043] (光遮蔽層)
前記試薬層の上に必要に応じて光遮蔽層を設けることができる。光遮蔽層は、光 吸収性または光反射性 (これらを合わせて光遮蔽性と!、う。)を有する微粒子が少量 の被膜形成能を有する親水性ポリマーバインダーに分散保持されている水透過性ま たは水浸透性の層である。光遮蔽層は試薬層にて発生した検出可能な変化 (色変 ィ匕、発色等)を光透過性を有する支持体側力も反射測光する際に、後述する展開層 に点着供給された水性液体の色、特に試料が全血である場合のヘモグロビンの赤色 等、を遮蔽するとともに光反射層または背景層としても機能する。
[0044] 光反射性を有する微粒子の例としては、二酸ィ匕チタン微粒子 (ルチル型、アナター ゼ型またはブルカイト型の粒子径が約 0. 1 μ mから約 1. 2 μ mの微結晶粒子等)、 硫酸バリウム微粒子、アルミニウム微粒子または微小フレーク等を挙げることができ、 光吸収性微粒子の例としては、カーボンブラック、ガスブラック、カーボンミクロビーズ 等を挙げることができ、これらのうちでは二酸ィ匕チタン微粒子、硫酸バリウム微粒子が 好ましい。特に好ましいのは、アナターゼ型ニ酸ィ匕チタン微粒子である。
[0045] 被膜形成能を有する親水性ポリマーバインダーの例としては、前述の試薬層の製 造に用いられる親水性ポリマーと同様の親水性ポリマーのほかに、弱親水性の再生 セルロース、セルロースアセテート等を挙げることができ、これらのうちではゼラチン、 ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド等が好ましい。なお、ゼラチン、ゼラチン誘導体は 公知の硬化剤 (架橋剤)を混合して用いることができる。
[0046] 光遮蔽層は、光遮蔽性微粒子と親水性ポリマーとの水性分散液を公知の方法によ り試薬層の上に塗布し乾燥することにより設けることができる。また光遮蔽層を設ける 代りに、前述の展開層中に光遮蔽性微粒子を含有させてもょ 、。
[0047] (吸水層)
本発明の乾式多層分析要素には、支持体と試薬層の間に吸水層を設けることがで きる。吸水層は水を吸収して膨潤する親水性ポリマーを主成分とする層で、吸水層の 界面に到達または浸透した水性液体試料の水を吸収できる層であり、全血試料を用 いる場合には水性液体成分である血漿の試薬層への浸透を促進する作用を有する 。吸水層に用いられる親水性ポリマーは前述の試薬層に使用されるもののなかから 選択することができる。吸水層には一般的にはゼラチンまたはゼラチン誘導体、ポリ アクリルアミド、ポリビュルアルコール、特に前述のゼラチン又は脱イオンゼラチンが 好ましぐ試薬層と同じ前述のゼラチンが最も好ましい。吸水層の乾燥時の厚さは約 3 μ m力ら約 100 μ m、好ましくは約 5 μ m力ら約 30 μ mの範囲、被覆量では約 3gZ m2から約 100g/m2、好ましくは約 5g/m2力も約 30g/m2の範囲である。吸水層に は後述する pH緩衝剤、公知の塩基性ポリマー等を含有させて使用時 (分析操作実 施時)の pHを調節することができる。さらに吸水層には公知の媒染剤、ポリマー媒染 剤等を含有させることができる。
[0048] (検出層)
検出層は、一般に、被検成分の存在下で生成した色素等が拡散し、光透過性支持 体を通して光学的に検出され得る層で、親水性ポリマーにより構成することができる。 媒染剤、例えばァ-オン性色素に対してカチオン性ポリマーを、含んでもよい。吸水 層は、一般に、被検成分の存在下で生成する色素が実質的に拡散しないような層を 言い、この点で検出層とは区別される。
[0049] 試薬層、吸水層、展開層等には界面活性剤を含有させることができる。その例とし てノ-オン性界面活性剤がある。ノ-オン性界面活性剤の具体例として、 p—ォクチ ルフエノキシポリエトキシエタノール、 p—ノニルフエノキシポリエトキシエタノール、ポリ ォキシエチレンォレイルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、 p— ノユルフェノキシポリグリシドール、ォクチルダルコシド等がある。ノ-オン性界面活性 剤を展開層に含有させることにより水性液体試料の展開作用 (メータリング作用)がよ り良好になる。ノ-オン性界面活性剤を試薬層又は吸水層に含有させることにより、 分析操作時に水性液体試料中の水が試薬層または吸水層に実質的に一様に吸収 されやすくなり、また展開層との液体接触が迅速に、かつ実質的に一様になる。
[0050] 本発明の乾式多層分析要素が対象とする被検物質は特に限定されず、任意の液 体試料 (例えば、全血、血漿、血清、リンパ液、尿、唾液、髄液、膣液などの体液;あ るいは飲料水、酒類、河川水、工場廃水等)中の特定成分を分析することができる。 例えば、アルブミン (ALB)、グルコース、尿素、ピリルビン、コレステロール、タンパク 質、酵素(例えば、乳酸脱水素酵素、 CPK (クレアチンキナーゼ)、 ALT (ァラニンァ ミノトランスフェラーゼ)、 AST (ァスパルテートアミノトランスフェラーゼ)、 GGT( γ - ダルタミルトランスぺプチダーゼ)等の血中酵素)などを分析することができる。
[0051] 本発明の乾式多層分析要素は、公知の方法により調製することができる。溶血試薬 は塗布または含浸される試薬水溶液に予め加えておけばょ 、。他の方法としては、 単独又は界面活性剤 ·展開面積制御のための親水性ポリマーなどを含む水溶液、有 機溶媒 (エタノール、メタノールなど)溶液又は水一有機溶媒混合液溶液を展開層の 上力 塗布して含浸させることもできる。これを用いた被験物質の分析も公知の方法 に従って行なうことができる。
[0052] 例えば、本発明の乾式多層分析要素は、一辺約 5mmから約 30mmの正方形また はほぼ同サイズの円形等の小片に裁断し、特公昭 57— 283331号公報 (対応米国 特許 4, 169, 751)、実開昭 56— 142454号公報(対応米国特許 4, 387, 990)、 特開昭 57— 63452号公報、実開昭 58— 32350号公報、特表昭 58— 501144号 公報 (対応国際公: WO083Z00391)等に記載のスライド枠に収めて化学分析スラ イドとして用いることができ、これは製造,包装,輸送,保存,測定操作等の観点で好 ましい。使用目的によっては、長いテープ状でカセットまたはマガジンに収めて用い たり、又は小片を開口のある容器内に収めて用いたり、又は小片を開口カードに貼 付または収めて用いたり、あるいは裁断した小片をそのまま用いることなどもできる。
[0053] 本発明の乾式多層分析要素は、例えば約 2 L〜約 30 レ好ましくは 4 L〜15
Lの範囲の水性液体試料液を、多孔性液体試料展開層に点着する。点着した乾 式多層分析要素を約 20°C〜約 45°Cの範囲の一定温度で、好ましくは約 30°C〜約 4 0°Cの範囲内の一定温度で 1〜: L0分間インキュベーションする。乾式多層分析要素 内の発色又は変色を光透過性支持体側から反射測光し、予め作成した検量線を用 いて比色測定法の原理により検体中の被験物質の量を求めることができる。
[0054] 測定操作は特開昭 60— 125543号公報、特開昭 60— 220862号公報、特開昭 6 1— 294367号公報、特開昭 58— 161867号公報(対応米国特許 4, 424, 191)な どに記載の化学分析装置により極めて容易な操作で高精度の定量分析を実施でき る。なお、目的や必要精度によっては目視により発色の度合いを判定して、半定量的 な測定を行ってもよい。
[0055] 本発明の乾式多層分析要素は、分析を行うまでは乾燥状態で貯蔵'保管されるた め、試薬を用時調製する必要がなぐまた一般に乾燥状態の方が試薬の安定性が高 いことから、試薬溶液を用時調製しなければならないいわゆる湿式法より簡便性、迅 速性に優れている。また、微量の液体試料で、精度の高い検査を迅速に行うことがで きる検査方法としても優れて ヽる。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明する力 本発明は実施例によつ て限定されるものではない。
実施例
[0056] 実施例 1 (水溶性高分子接着層の尿酸測定用 乾式分析要素の作製)
ゼラチン下塗りされている 180 mのポリエチレンテレフタレート無色透明平滑フィ ルムに下記組成の水溶液 (pH = 7.0)を、乾燥後の厚さが 14 mになるように塗布し、 乾燥した。
界面活性剤 11.63 g/m2
ゼラチン 16.34 g/m2
ホウ酸 0.03 g/m2
塩化カリウム 0.03 g/m2
ロイコ色素 0.31 g/m2
ゥリカーゼ 0.59 KU/m2
ペルォキシダーゼ 15.09 KU/m2
[0057] 次に、下記組成の高分子水溶液を接着層として、塗布しながら、ポリスルフォン膜(
HS2000「富士写真フィルム社製」)をラミネートした。
界面活性剤 0.17 g/m2
ポリビュルアルコール 0.75 g/m2
[0058] 上記の多孔膜上に下記組成の水溶液 (pH = 9.5)を、塗布 '乾燥した。
ヒドロキシプロピルセルロース 3.9 g/m2
ホウ酸 0.46 g/m2
塩化カリウム 0.40 g/m2
界面活性剤 0.62 g/m2
ここで、界面活性剤は、ポリオキシ(2—ヒドロキシ)プロピレンノ-ルフエ-ルエーテ ル(Surfactant 10G、オーリン社製)を用いた。
上記の一体型多層分析要素を 12mm X 13mm四方のチップに切断し、スライド枠 (特 開昭 57— 63452号公報に記載)に収めて、尿酸分析用乾式分析要素を作製した。
[0059] 実施例 2 (接着剤を塗布した尿酸測定用乾式分析要素の作製)
下層は実施例と全く同一の処方であり、次に水溶性高分子を塗布する代わりに下 記組成のエタノール溶液を塗布 ·乾燥し、巻き取る直前にポリスルフォン膜 (HS2000「 富士写真フィルム社製」 )を貼り付けた。
ポリビニルメチルエーテル 2.6g/m2
[0060] 上記の多孔膜上に下記組成の水溶液 (pH = 9.5)を、塗布 '乾燥した。
ヒドロキシプロピルセルロース 3.9 g/m2
ホウ酸 0.46 g/m2
塩化カリウム 0.40 g/m2
界面活性剤 0.62 g/m2
[0061] 上記の一体型多層分析要素を実施例 1と同様の方法で尿酸分析用乾式分析要素 を作製した。
[0062] 比較例 1 (尿酸測定用乾式分析要素の作製)
下層は実施例 1と全く同一の処方であり、次に多孔膜をラミネートする際に約 30gZ m2の供給量で水を全面に供給して湿潤させた後、ポリスルフォン多孔膜 HS200 (「 富士写真フィルム社」製)をラミネートした。
上記の多孔膜上に実施例 1と同様の下記組成の水溶液 (pH = 9.5)を、塗布'乾燥 した。
ヒドロキシプロピルセルロース 3.9 g/m2
ホウ酸 0.46 g/m2
塩化カリウム 0.40 g/m2
界面活性剤 0.62 g/m2
[0063] 上記の一体型多層分析要素を 12mmX13mm四方のチップに切断し、実施例 1と同 様にして尿酸分析用乾式分析要素を作製した。
[0064] 比較例 1 (尿酸測定用乾式分析要素の作製)
下層は実施例 1と全く同一の処方であり、次に多孔膜をラミネートする前に下記水 溶液 (pH = 9.5)を、下記組成になるように塗布 '乾燥した。 ヒドロキシプロピルセルロース 3.9 g/m'
ホウ酸 0.46 g/m'
塩化カリウム 0.40 g/m'
界面活性剤 0.62 g/m'
上記組成の層を塗布 ·乾燥後に、多孔膜のラミネートを行った。ラミネートは下記組 成の高分子水溶液 (実施例 1と同じ組成の液)を接着層として、塗布しながら、ポリス ルフォン膜 (HS2000「富士写真フィルム社製」)をラミネートした。
界面活性剤 0.17 g/m'
ポリビュルアルコール 0.75 g/m
[0066] 上記の一体型多層分析要素を実施例 1と同様の方法で尿酸分析用乾式分析要素 を作製した。
[0067] 比較例 3
下層は実施例 1と全く同一の処方であり、次に多孔膜をラミネートする前に下記水 溶液 (pH = 9.5)を、下記組成になるように塗布 '乾燥した。
ヒドロキシプロピルセルロース 3.9 g/m2
ホウ酸 0.46 g/m2
塩化カリウム 0.40 g/m2
界面活性剤 0.62 g/m2
[0068] 上記組成の層を塗布 ·乾燥後に、多孔膜のラミネートを行った。ラミネートは下記組 成の高分子エタノール溶液 (実施例 2と同じ組成の液)を接着層として、塗布、乾燥を 行い、巻き取る直前に、ポリスルフォン膜 (HS2000「富士写真フィルム社製」)をラミネ ートした。
ポリビニルメチルエーテル 2.6g/m2
[0069] 上記の一体型多層分析要素を実施例 1と同様の方法で尿酸分析用乾式分析要素 を作製した。
[0070] 試験例(同時再現性にっ 、て)
実施例 1及び 2と比較例 1〜3に示した方法で作製した乾式分析素子について、同 時再現性にっ 、て測定を行った。 検体として、ヒトプール血清を用いて、前記分析素子 10 L点着を 10回繰り返して 測定した。測定は、富士写真フィルム社製 FDC5000を用いて行い、点着後 4分の反 射 ODより、予め内蔵された検量線をもとに読み換えて測定値とした。表 1には、 UA= 5. 5mg/dLの濃度の検体を N=10点着時の CV値を示した。
[0071] [表 1]
Figure imgf000018_0001
[0072] 表 1の結果より、接着層を導入し、更に、接着層の上にオーバーコートとして、ポリマ 一を分散させたものの同時再現性が良好であることがわかる。
産業上の利用可能性
[0073] 本発明の乾式多層分析要素においては、少なくとも一つの機能層を有する支持体 上の該機能層の上面に接着層を導入し、該接着層上に非繊維性多孔膜をラミネート し、さらに該多孔性液体試料展開層の上面に水溶性ポリマーをオーバーコートする ことによって、同時再現性が改善された乾式多層分析要素を提供することが可能に なった。

Claims

請求の範囲
[1] 水不透過性平面支持体の片面上に、少なくとも 1つの機能層を設け、該機能層の上 面に接着層を設け、該接着層の上面に少なくとも 1つの非繊維性多孔膜からなる多 孔性液体試料展開層を設け、該多孔性液体試料展開層の上面に水溶性ポリマーを 塗布することを含む、液体試料分析用乾式多層分析要素の製造方法。
[2] 機能層の上面に水溶性ポリマー溶液を塗布して接着層を設けながら、該接着層の上 面に非繊維性多孔膜をラミネートすることにより多孔性液体試料展開層を設ける、請 求項 1に記載の製造方法。
[3] 機能層の上面に接着剤を塗布して接着層を設けた後に、該接着層の上面に非繊維 性多孔膜をラミネートすることにより多孔性液体試料展開層を設ける、請求項 1に記 載の製造方法。
[4] 非繊維性多孔膜が、 6, 6—ナイロン、 6—ナイロン、アタリレート共重合体、ポリアタリ レート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリアミド、ポリイミド、ポリア ミドイミド、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンと ポリスルホンの混合物、セルロースァシレート、セルロースァシレートの鹼化物、ポリエ ステノレ、ポリエステノレカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンクロロトリフノレオロェチ レン共重合体、ポリエチレンテトラフルォロエチレン共重合体、ポリ塩化ビュル、ポリ ォレフィン、ポリカーボネート、ポリテトラフルォロエチレン、ポリビ-リデンジフルオラィ ド、ポリフエ-レンスルフイド、ポリフエ-レンォキシド、ポリフルォロカーボネート、ポリ プロピレン、ポリべンズイミダゾール、ポリメタクリル酸メチル、スチレン一アタリ口-トリ ル共重合体、スチレン ブタジエン共重合体、エチレン 酢酸ビニル共重合体の鹼 化物、ポリビュルアルコール、またはこれらの混合物である、請求項 1から 3の何れか に記載の製造方法。
[5] 非繊維性多孔膜がポリスルホン、ポリエーテルスルホン、セルロースァシレート、 6, 6 ナイロン、又は 6 ナイロンである、請求項 1から 4の何れかに記載の製造方法。
[6] 非繊維性多孔膜が非対称性膜である、請求項 1から 5の何れかに記載の製造方法。
[7] 請求項 1から 6の何れかに記載の製造方法により製造される、水不透過性平面支持 体の片面上に、少なくとも 1つの機能層、接着層、少なくとも 1つの非繊維性多孔膜 からなる多孔性液体試料展開層、及び水溶性ポリマー層がこの順に積層一体ィ匕され た液体試料分析用乾式多層分析要素。
PCT/JP2005/017955 2004-09-30 2005-09-29 多層分析要素の製造方法 WO2006035875A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006537804A JP4842828B2 (ja) 2004-09-30 2005-09-29 多層分析要素の製造方法
EP20050787571 EP1795891B1 (en) 2004-09-30 2005-09-29 A method for producing multilayer analytical element
US11/664,271 US20080026226A1 (en) 2004-09-30 2005-09-29 Method for Producing Multilayer Analytical Element
AT05787571T ATE554383T1 (de) 2004-09-30 2005-09-29 Verfahren zur herstellung eines mehrschichtigen analyseelements

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004286970 2004-09-30
JP2004-286970 2004-09-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2006035875A1 true WO2006035875A1 (ja) 2006-04-06

Family

ID=36119020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2005/017955 WO2006035875A1 (ja) 2004-09-30 2005-09-29 多層分析要素の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080026226A1 (ja)
EP (1) EP1795891B1 (ja)
JP (1) JP4842828B2 (ja)
AT (1) ATE554383T1 (ja)
WO (1) WO2006035875A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8252225B2 (en) * 2009-03-04 2012-08-28 Baker Hughes Incorporated Methods of forming erosion-resistant composites, methods of using the same, and earth-boring tools utilizing the same in internal passageways
DE102009036217A1 (de) * 2009-08-05 2011-02-10 Sartorius Stedim Biotech Gmbh Optischer Sensor mit gegenüber dem zu vermessendem Medium löslicher Schicht und Vorrichtung damit sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
EP2495333A1 (de) 2011-03-03 2012-09-05 Roche Diagnostics GmbH Verfahren zum Herstellen eines Testelements zur Untersuchung einer Körperflüssigkeitsprobe und Testelement

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526875A (ja) * 1991-07-24 1993-02-02 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
JPH05273207A (ja) * 1992-03-25 1993-10-22 Fuji Photo Film Co Ltd 全血分析要素及びそれを用いた測定方法
JPH0713635B2 (ja) * 1986-07-15 1995-02-15 富士写真フイルム株式会社 カルシウム分析用一体型多層分析要素の製造法
JPH0726959B2 (ja) * 1988-01-20 1995-03-29 富士写真フイルム株式会社 全血分析要素
JPH08220089A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Kdk Corp ヘマトクリット値測定方法及び試験具
JP2618727B2 (ja) * 1990-01-19 1997-06-11 富士写真フイルム株式会社 全血中の被検成分の定量方法
JPH1084991A (ja) * 1996-09-11 1998-04-07 Kdk Corp 試験片

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0254202B1 (en) * 1986-07-15 1991-09-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of preparing integral multilayer analytical element
DE3783851T2 (de) * 1986-10-09 1993-06-17 Fuji Photo Film Co Ltd Integrales, mehrschichtiges element fuer analyse.
JP2665640B2 (ja) * 1991-07-22 1997-10-22 富士写真フイルム株式会社 乾式分析要素を用いた測定方法及び乾式分析要素

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0713635B2 (ja) * 1986-07-15 1995-02-15 富士写真フイルム株式会社 カルシウム分析用一体型多層分析要素の製造法
JPH0726959B2 (ja) * 1988-01-20 1995-03-29 富士写真フイルム株式会社 全血分析要素
JP2618727B2 (ja) * 1990-01-19 1997-06-11 富士写真フイルム株式会社 全血中の被検成分の定量方法
JPH0526875A (ja) * 1991-07-24 1993-02-02 Fuji Photo Film Co Ltd 一体型多層分析要素
JPH05273207A (ja) * 1992-03-25 1993-10-22 Fuji Photo Film Co Ltd 全血分析要素及びそれを用いた測定方法
JPH08220089A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Kdk Corp ヘマトクリット値測定方法及び試験具
JPH1084991A (ja) * 1996-09-11 1998-04-07 Kdk Corp 試験片

Also Published As

Publication number Publication date
ATE554383T1 (de) 2012-05-15
EP1795891A1 (en) 2007-06-13
JPWO2006035875A1 (ja) 2008-05-15
EP1795891A4 (en) 2010-09-29
EP1795891B1 (en) 2012-04-18
JP4842828B2 (ja) 2011-12-21
US20080026226A1 (en) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0664056B2 (ja) アンモニア生成物質定量用一体型多層分析要素
JPH08122331A (ja) 両性電解質を含む乾式分析素子
JP4842828B2 (ja) 多層分析要素の製造方法
JP4465291B2 (ja) 多層分析要素及びその製造方法
KR101086787B1 (ko) 다층 분석 소자
WO2006035874A1 (ja) 多層分析要素
JP4745975B2 (ja) 多層分析要素
US20050186109A1 (en) Multilayer analysis element
JP4273065B2 (ja) 多層分析要素
JP4361502B2 (ja) 多層分析要素
JP2005265838A (ja) 多層分析要素(多孔質膜の強度)
JP4874953B2 (ja) 多層分析要素
JP4273064B2 (ja) 多層分析要素
JP2006266704A (ja) 多層分析要素及びその製造方法
JP2006090859A (ja) 多層分析要素
JP2006098102A (ja) 多層分析要素
JP2006090862A (ja) 多層分析要素
JP2006208063A (ja) 多層分析要素の製造方法
JP2005265839A (ja) 多層分析要素
JP2731982B2 (ja) 一体型多層分析要素
JP4819789B2 (ja) 多層分析要素
JPH0743359A (ja) アンモニア又はアンモニア生成基質分析用一体型多層分析素子
US20050186110A1 (en) Multilayer analysis element
JPH04157364A (ja) アンモニア又はアンモニア生成物質定量用一体型多層分析要素
JPH08166384A (ja) 全血試料分析用乾式分析素子

Legal Events

Date Code Title Description
AK Designated states

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): AE AG AL AM AT AU AZ BA BB BG BR BW BY BZ CA CH CN CO CR CU CZ DE DK DM DZ EC EE EG ES FI GB GD GE GH GM HR HU ID IL IN IS JP KE KG KM KP KR KZ LC LK LR LS LT LU LV LY MA MD MG MK MN MW MX MZ NA NG NI NO NZ OM PG PH PL PT RO RU SC SD SE SG SK SL SM SY TJ TM TN TR TT TZ UA UG US UZ VC VN YU ZA ZM ZW

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A1

Designated state(s): GM KE LS MW MZ NA SD SL SZ TZ UG ZM ZW AM AZ BY KG KZ MD RU TJ TM AT BE BG CH CY CZ DE DK EE ES FI FR GB GR HU IE IS IT LT LU LV MC NL PL PT RO SE SI SK TR BF BJ CF CG CI CM GA GN GQ GW ML MR NE SN TD TG

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2006537804

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 11664271

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2005787571

Country of ref document: EP

WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 2005787571

Country of ref document: EP

WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 11664271

Country of ref document: US