WO2004018329A1

WO2004018329A1 - 直進型パーツフィーダ

Info

Publication number: WO2004018329A1
Application number: PCT/JP2003/006786
Authority: WO
Inventors: Kou Nakayama; Takuya Nishikawa; Hiroshi Nakayama
Original assignee: Sanki Co.,Ltd.
Priority date: 2002-08-22
Filing date: 2003-05-29
Publication date: 2004-03-04
Also published as: KR20050056995A; AU2003241932A1; CN1675112A; KR100735071B1; DE60333567D1; ATE475613T1; JP3974617B2; JPWO2004018329A1; EP1535866B1; EP1535866A1; CN100374359C; EP1535866A4

Abstract

　本発明の直進型パーツフィーダは、ベースプレートと、前記ベースプレートの上部に固定された一対の圧電振動子と、前記圧電振動子に複数対のスペーサ及び複数対のバネ部材を介して連結された複数のトッププレートとを備えて構成されている。

Description

明細書直進型パ一ヅフィーダ

技術分野

この発明は、圧電式振動発生手により励起された振動により電気素子や機械部品等の比較的小さい物品を搬送する-直進型パーヅフィーダに関する。

背景技術

従来より、圧電素子を駆動源とするパーヅフィーダは、チップ抵抗ゃチ.ヅプコンデンサ等の比較的小さな部品を搬送するために用いられている。このような部品は方向性を有するものが多いため、前記パーヅフィーダとして、対象物（ヮーク）の上下方向や前後方向等を一定方向に揃えて整列させながら搬送するものが用いられている。前記パーツフィーダは、隣接して設けられた供給用搬送路と回収用搬送路とを備え、供給用搬送路を搬送されるワークのうち整列方向が異なるワークは回収用搬送路に移動されるようになっている。

このような 2個の搬送路を備えたパーツフィーダの従来構成について図 1 3及び図 1 4を参照しながら説明する。図 1 3及び図 1 4.に示すように、パーヅフィーダ 1は、図示しない据付面に設置固定されるベースプレート 2と、前記ベースプレート 2に第 1及び第 2の振動励起手段 1 8 , 1 9を介して連結された第 1及び第 2のトッププレート 5 , 8とを備えて構成されている。

前記ベースプレート 2の前後（図 1 3において左右）には、略台形状の凸部 1 6 , 1 7が設けられている。前記凸部 1 6の後部の傾斜面 1 6 a及び前記凸部 1 7の後部の傾斜面 1 7 aには、それぞれ圧電振動子 3 a， 3 bの下部がねじ止めされている。前記圧電振動子 3 a， 3 bは、弾性金属板（例えば金属シム板）の両面に圧電素子を接合することにより構成されている。

前記庄電振動子 3 a ,. 3 bの上部には、それぞれ振動増幅用の板バネ 4 a , 4 bがねじ止めされている。前記板バネ 4 a , 4 bは、圧電振動子 3 a , 3 bの上部のうち図 1 3中手前側に寄せて固定されている。そして、前記板パネ 4 a , 4 bの上部には前記第 1のトッププレート 5が連結されている。上記構成により、トッププレ一ト 5は、ベ一スプレート 2に対して前方（図 1 3において右方）に傾斜した状態で連結される。前記圧電振動子 3 a , 3 b、板パネ 4 a， 4 bから振動励起手段 1 8が構成される。

一方、前記振動励起手段 1 9は、前記凸部 1 6の前部の傾斜面 1 6 b及び前記凸部 1 7の前部の傾斜面 1 7 bに固定された圧電振動子 6 a， 6 b、前記圧電振動子 6 a , 6 bの上部に固定された板パネ 7 a， 7 bから構成されている。前記板パネ 7 a , 7 bは、圧電振動子 6 a， 6 bの上部のうち図 1 3中奥側に寄せて固定されている。そして、前記板バネ 7 a , 7 bの上部には前記第 2のトッププレート 8が連結されている。上記構成により、トッププレート 8はベースプレ一ト 2に対して後方（図 1 3において左方）に傾斜した状態で連結される。

前記トッププレート 5 , 8の上には、それぞれ第 1及び第 2のシュート 9， 1 0が固定されている。第 1及び第 2のシュート 9 , 1 0にはそれぞれ回収用搬送路 9 a及び供給用搬送路 1 0 aが設けられている。

前記パーヅフィーダ 1においては、圧電振動子 3 a , 3 bに交流電圧が印加されると、トッププレート 5及びシュート 9に振動が励起され、この結果、回収用搬送路 9 a上の図示しないワークは矢印 Aで示す方向に搬送される。一方、圧電振動子 6 a， 6 bに交流電圧が印加されると、トッププレート 8及びシュート 1 0に振動が励起され、この結果、供給用搬送路 1 0 a上の図示しないワークは矢印 Bで示す方向に搬送される。

尚、図示しないが前記供給用搬送路 1 0 aには位置センサやワーク選別手段、選別された異方向のワークを前記回収用搬送路 9 aに移動させる手段等を備えている。また、前記回収用搬送路 9 aの終点部には傾斜壁からなる方向変換部 1 1 が設けられており、供給用搬送路 1 0 aから回収用搬送路 9 aに移動されたヮークが供給用搬送路 1 0 aの始点部に戻されるようになつている。上記構成により、供給用搬送路 1 0 a上を矢印 B方向に移動するワークのうち姿勢が正しいワークは先の製造ライン等へ搬送され、姿勢が正しくないワークは回収用搬送路 9 aに移される。回収用搬送路 9 aに移動され搬送路 9 aの終点部まで搬送されたワークは、供給用搬送路 1 0 aの始点部に戻され、再び供給用搬送路 1 0 aを矢印 B方向に搬送される。つまり、前記パーツフィーダ 1は、矢印 A及び Bの両方向にワークを搬送する双方向搬送機能を備える。

しかしながら、上記パーヅフィーダ 1では、第 1及び第 2の振動励起手段 1 8， 1 9がそれそれ独立的に構成されていた。言い換えると、前記パ一ヅフィーダ 1 は、一方向に搬送する機能を有する 2台のパーヅフィーダを組み合わせたような構成であった。このため、部品点数や組立工数が多いという問題があった。組立工数が多いと、その分、組立上の誤差が生じ易い。このため、各振動励起手段 1 8及び 1 9を構成する圧電振動子 3 a , 3 b及び圧電振動子 6 a， 6 の仕様を同一にしても振動特性が同一にならないことが多く、パーヅフィ一ダ 1全体としての制御管理が難しくなる。

更に、上記パーツフィーダ 1では、振動励起手段 1 8 , 1 9を構成する圧電振動子 3 a， 3 b , 6 a , 6 bのベースプレート 2に対する取付位置を搬送方向にずらすことにより小形化を図っている。しかし、各圧電振動子 3 a， 3 b , 6 a , 6 bを取り付けるための傾斜面 1 6 a , 1 6 b , 1 7 a , 1 7 bを前記べ一スプレーと 2に設ける必要があり、その分、ベースプレート 2の構成が複雑になる。これに対して、本出願人の特許発明である直立型のパ一ヅフィーダがある（特許第 2 8 9 7 8 9 4号）。前記パーヅフィーダでは、圧電振動子や板パネがベースプレートに略垂直に起立させた状態で配置されている。このため、圧電振動子や板パネの傾斜角度の調整が不要となり、ワークの搬送速度の調整が容易である。また、圧電振動子や板パネが傾斜していない分、構成が小形化する。

従って、直立型パーヅフィーダの構成を、双方向搬送機能を有するパーツフィーダに採用することにより、小形化を図ることができる。しかし、直立型パーヅフィーダの構成をそのまま採用しただけでは、部品点数や組立工数が多いという問題は解決することができない。

本発明の目的は、部品点数及び組立工数の低減、組立精度の向上を図ることができる直進型パーヅフィーダを提供するにある。発明の開示

本発明は、ベースプレートと、前記ベースプレートの上部に振動励起手段を介して連結された複数のトッププレートとを備え、前記振動励起手段により前記複数のトッププレートを振動させることにより対象物を搬送する直進型パーヅフィーダであって、前記振動励起手段を、前記ベースプレートに固定された一対の圧電振動子と、上端部が前記複数のトッププレートの搬送方向両端部に連結され、下端部が前記一対の圧電振動体の上端部に連結された複数対のパネ部材とを備えて構成したことを特徴とする。

上記構成によれば、複数のトッププレートに振動を付与する圧電振動子を共通化したため、従来のパーヅフィーダに比べて部品点数及び組立工数の低減を図ることができる。また、ベースプレートに対して一対の圧電振動子を固定するだけで済むため、ベースプレートと圧電振動子の連結部分の構成を簡単にすることができる。

この場合、前記振動体及び前記バネ部材は、前記べ一スプレートに対して略垂直となるように構成すると共に、前記圧電振動子と前記パネ部材とをスぺーサを介して連結することが好ましい。

上記構成によれば、ベースプレートに対する圧電振動子の取り付けスペースの小形化を図ることができる。また、スぺ一サの厚み寸法を適宜調節することにより、ベ一スプレートに対するトッププレートの傾斜角度を調整して対象物の搬送速度を調整することができる。図面の簡単な説明

図 1は本発明の第 1の実施例を示すものであり、シュートを取り除いた状態のパーヅフィーダを左前方から見て示す外観斜視図、図 2はシュ一トを取り除いた状態のパーヅフィーダの正面図、

図 3はシユートを取り除いた状態のパーツフィーダの前部の右側面図、図 4は一方の振動励起手段を分解して示す斜視図、

図 5は圧電素子とスぺーサとの連結部分を説明するための分解斜視図、図 6はパーヅフィーダの全体構成を左前方から見て示す斜視図、

図 7はワークを整列しながら搬送する様子を説明するためのパ一ヅフィーダの平面図

囡 8 Aは図 7の 8 A— 8 A線に沿う断面図、

図 8 Bは図 7の 8 B— 8 B線に沿う断面図、

図 9はウークを整列しながら搬送する様子を説明するためのパーヅフィーダの斜視図、

図 1 0は図 9中の Cで示す部分の拡大図、

図 1 1は本発明の第 2の実施例を示す図 1相当図、

図 1 2は図 5相当図、

図 1 3は従来例を示す図 1相当図、

図 1 4は図 6相当図である。発明を実施するための最良の形態

本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。図 1ないし図 1 0は本発明の第 1の実施例を示すものである。まず、図 1ないし図 6を参照しながら本実施例に掛かるパーヅフィーダ 2 1の構成について説明する。前記パ一ヅフィ一ダ 2 1は、ベースプレート 2 2、前記ベースプレート 2 2の上部に振動励起手段 1 0 0を介して連結された第 1及び第 2のトッププレート 2 3 a , 2 3 b、前記第 1及び第 2のトッププレート 2 3 a、 2 3 bに装着された第 1及び第 2のシユート 3 7 , 3 8を備えて構成されている。

前記振動励起手段 1 0 0は、ベ一スプレート 2 2の上部に固定された一対の圧電振動子 2 4 a， 2 4 b、前記圧電振動子 2 4 a， 2 4 bの上端部と前記第 1のトヅププレト 2 3 aとを連結する一対のスぺーサ 2 6 a , 2 6 b及び一対の板パネ（パネ部材に相当） 2 5 a， 2 5 b、前記圧電振動子 2 4 a , 2 4 bの上端部と前記第 2のトヅププレート 2 3 bとを連結する一対のスぺーサ 2 6 C , 2 6 d及び一対の板パネ（パネ部材に相当） 2 5 c , 2 5 dを備えて構成されている。前記スぺーサ 2 6 a ~ 2 6 dは、いずれも金属製であり、厚み寸法が tに設定された直方体形状を有している（図 5参照）。また、前記スぺ一サ 2 6 a ~ 2 6 d の幅寸法は、圧電振動子 2 4 a , 2 4 bと略同じに設定されている。.そして、前記スぺ一サ 2 6 a〜2 6 dには、それぞれ通孔 2 9及び 3個のねじ孔 3 0 a〜3 0 cが設けられている（図 5参照）。

また、前記板バネ 2 5 a ~ 2 5 dは振動増幅用に設けられたものであり、いずれも同一の仕様に構成されている。前記板パネ 2 5 a ~ 2 5 dはスぺ一サ 2 6 a ~ 2 6 dの約半分の幅寸法を有する矩形板状に構成されている。

前記べ一スプレート 2 2は、図示しない据付面に接地（ァ一ス）されて取付固定されている。前記べ一スプレート 2 2の上部の中央部には取付台 2 2 aが設けられている。前記取付台 2 2 aの前後面（図 1における左右側面）は垂直面となつており、これら前後面に前記圧電振動子 2 4 a , 2 4 bが固定されている。前記圧電振動子 2 4 a , 2 4 bは、いずれも電極を両面に有する 2枚の圧電セラミヅク板を弾性金属板、例えば金属シム板の両面に接着することにより構成された周知の構成を有している。

尚、取付台 2 2 aの前後面に対する振動励起手段 1 0 0の連結構造はいずれも同じであるため、ここでは、取付台 2 2 aの前面（図 1における右側面）における振動励起手段 1 0 0の取付構造について具体的に説明する。

即ち、前記取付台 2 2 aの前面には当該前面に対して垂直方向に延びる 2個のネジ孔 2 2 bが形成されている。そして、前記取付台 2 2 aの前面と座板 2 7とで圧電振動子 2 4 aの下端部を挟み、ネジ 2 8をネジ孔 2 2 bに捩じ込むことにより、圧電振動子 2 4 aはペースプレート 2 2の上面に対して垂直な起立状態で取付けられている。

また、前記圧電振動子 2 4 aの上端部の前部には、前記スぺーサ 2 6 aを介して板パネ 2 5 aが連結されている。更に、前記圧電振動子 2 4 aの上端部の後部には、スぺーサ 2 6 cを介して板パネ 2 5 cが連結されている。

前記スぺーサ 2 6 aは通孔 2 9が圧電振動子 2 4 aの前面右側に位置するように配置され、前記スぺ一サ 2 6 cは通孔 2 9が圧電振動子 2 4 aの後面左側に位置するように配置されている。これにより、スぺーサ 2 6 aの通孔 2 9及びネジ孔 3 0 bは、圧電振動子 2 4 aを挟んでスぺーサ 2 4 cのネジ孔 3 0 b及び通孔 2 9と対向するようになっている。

この状態で、ネジ 3 1 aをスぺーサ 2 6 aの通孔 2 9、圧電振動子 2 4 aの溝部を経て、スぺーサ 2 6 cのネジ孔 3 0 bに揷通して締付ける。また、ネジ 3 1 bをスぺ一サ 2 6 cの通孔 2 9、圧電振動子 2 4 aの溝部を経て、スぺ一サ 2 6 aのネジ孔 3 0 bに揷通して締付ける。これにより、圧電振動子 2 4 aを挟持した状態でスぺ一サ 2 6 a , 2 6 cが固定される。

このように固定されたスぺ一サ 2 6 aの前面に板バネ 2 5 aの下端部を当接させ、座板 3 3 aを介して 2本のネジ 3 2 aをスぺーサ 2 6 aの残りのネジ孔 3 0 a， 3 0 cに揷通し締め付ける。また、スぺーサ 2 6 cの後面に板バネ 2 5 cの下端部を当接させ、座板 3 3 bを介して 2本のネジ 3 2 bをスぺーサ 2 6 cの残りのネジ孔 3 0 a， 3 0 cに揷通し締め付ける。以上により、板バネ 2 5 a及び 2 5 cは、圧電振動子 2 4 aの上端部の前面及び後面に前記圧電振動子 2 4 aとの間に距離 tを存した状態で連結される。そして、スぺーサ 2 6 a , 2 6 cが直方体形状であることから、板パネ 2 5 a、 2 5 cは圧電振動子 2 4 aと略平行に、且つ、ベースプレート 2 2の上面に対して略垂直に配置される。

上記構成により、板パネ 2 5 a , 2 5 cは、圧電振動子 2 4 aに対して左右に位置がずれた状態で、且つ前後に位置がずれた状態で連結される。

一方、第 1及び第 2のトヅププレート 2 3 a， 2 3 bの前端面はいずれもトヅププレート 2 3 a、 2 3 bの上面に対して垂直な面となっている。そして、前記第 1のトヅププレート 2 3 aの前端面に対して、前記板パネ 2 5 aの上端部は座板 3 5 a及びネジ 3 4を介して固定される。また、前記第 2のトッププレート 2 3 bの前端面に対して、板パネ 2 5 cの上端部は座板 3 5 b及びネジ 3 6を介して固定される。

上記構成により、パーヅフィーダ 2 1の前部の右側面図である図 3に示すように、第 1のトッププレート 2 3 aと板パネ 2 5 aとの連結部と、圧電振動子 2 4 aとべ一スプレート 2 2との連結部とを通る面 P 1は、ベースプレー十 2 2.の上面に対して垂直な面（鉛直面） P 0に対して前方に角度 0 1だけ傾斜する。また、第 2のトッププレート 2 3 bと板パネ 2 5 cとの連結部と、圧電振動子 2 4 aとペースプレート 2 2との連結部とを通る面 P 2は、前記鉛直面 P 0に対して後方に角度 0 2だけ傾斜する。

そして、これら傾斜角度 0 1, 02は、前記スぺーサ 2 6 a , 2 6 bの厚み寸法や、圧電振動子 2 4 a、板パネ 2 5 a , 2 5 bの上下方向の長さ寸法等によって決定される。本実施例では、スぺ一サ 2 6 a， 2 6 c、板パネ 2 5 a , 2 5 cはそれそれ同一形状に構成されているため、傾斜角度 0 1 及び 02 は同じになる。また、図示しないが、パーヅフィーダ 3 2の後部における傾斜角度についても同様である。

そして、上記構成のパーツフィーダ 2 1においては、前記圧電振動子 2 4 a , 2 4 bを構成する圧電素子に交流電圧が印加されて振動が励起されると、その振動は各板パネ 2 5 a〜2 5 dによって增幅されて第 1及び第 2のトヅププレート 2 3 a , 2 3 bに伝えられる。このとき、第 1のトヅププレート 2 3 aには、図 1に矢印 Aで示す方向に対象物としてのワーク W (図 7参照）を進行させるような振動が発生し、第 2のトッププレート 2 3 bには、図 1に矢印 Bで示す方向（反矢印 A方向）にワーク Wを進行させるような振動が発生する。つまり、上記パーヅフィーダ 2 1は、ワーク Wを同一速度で正逆両方向に搬送する双.方向搬送機能を備えている。

次に、第 1及び第 2のシュート 3 7及び 3 8の構成について図 6ないし図 1 0 を参照しながら説明する。第 1のシュート 3 7は、前記第 1のトヅププレート 2 3 aの上部にネジ 3 9により固定されている。また、第 2のシュート 3 8は、第 2のトッププレート 2 3 bの上部にネジ 4 0により固定されている。

第 1のトヅププレート 2 3 aは、回収用搬送路としてのトラック 4 5を有している。第 2のトヅププレート 2 3 bは、供給用搬送路としてのトラック 4 1を有しており、前記第 1のトヅププレート 2 3 aよりも長さ寸法が大きくなつている。第 1のシュ一ト 3 7のトラヅク 4 5の底面 4 5 aは、前方から後方に向かって傾斜している。また、前記トラック 4 5は、第 2のシュート 3 8に面する部分が開口している。第 2のシュート 3 8のトラック 4 1の底面は、 V字状の傾斜面 4 1 a , 4 1 bから構成されている。前記傾斜面 4 1 a， 4 l bのうち第 1のシュート 3 7と隣接する傾斜面 4 1 aは傾斜面 4 1 bよりも幅寸法が短くなるように構成されている。

前記傾斜面 4 1 aの長手方向の中間部には、前記トラック 4 5の底面 4 5 aに向って傾斜すると共に前記底面 4 5 aに連なる切欠部 4 2が設けられている。このため、傾斜面 4 1 aのうち切欠部 4 2が形成されている部分は、その他の部分よりも幅が狭い幅狭部 4 3とされている。

上記構成により、前記トラック 4 5の底面 4 5 aは、その後端部ではトラヅク 1の傾斜面 4 1 aよりも若干高い位置にあり、切欠部 4 2に対応する部分では前記切欠部 4 2と連続するか若しくは切欠部 4 2よりも低い位置にあり、後端部と切欠部 4 2との間の部分では傾斜面 4 1 aよりも低い位置にある。

一方、傾斜面 4 1 bのうち前記幅狭部 4 3に対応する部分には矩形板状の規制部材 4 4が設けられている。規制部材 4 4は幅狭部 4 3から距離 Hだけ上方に配置されている。距離 Hや幅狭部 4 3の幅寸法は、ワーク Wの形状やサイズに応じて設定されている。また、前記トラック 4 5の後端部には、底面 4 5 a上のヮーク Wを前記トラック 4 1に移動させるための傾斜壁からなる方向変換部 4 6が設けられている。

次に上記構成の作用について図 7ないし図 1 0を参照しながら説明する。ここでは、扁平な矩形箱状のチヅプコンデンサからなるワーク wを横置きにした状態で整列させながら搬送する場合を例に挙げて説明する。従って、規制部材 4 4の幅狭部 4 3からの距離 Hは、前記チップコンデンサの横幅寸法と略同じに設定され、前記幅狭部 4 3の幅寸法は前記チップコンデンサの厚み寸法と略同じに設定されている。

前記圧電振動子 2 4 a , 2 4 bに交流電圧が印加されることにより振動が励起されると、第 1及び第 2のトヅププレート 2 3 a， 2 3 bと共に第 1及び第 2のシュート 3 7， 3 8が振動する。これにより、図示しない供給機構から第 2のシユート 3 8のトラック 4 1に供給されたワーク Wは、トラック 4 1上を矢印 B方向に移動する。そして、幅狭部 4 3に達したワーク Wのうち前記幅狭部 4 3からはみ出るワーク Wは、切欠部 4 2から第 1のシュート 3 7のトラック 4 5に滑落する。また、 2段に積み重なった状態や縦置き状態で幅狭部 4 3に達したワーク W等、前記規制部材 4 4により進行が阻まれたワーク Wも、切欠部 4 2からトラヅク 4 5に滑落する。

この結果、幅狭部 4 3を通過してトラ—ヅク 4 1の終端部に向かうワーク Wは、整列された状態（図 7や図 9に示すような横置きされた状態）となる。つまり、幅狭部 4 3及び規制部材 4 4はワーク Wの方向性を判別するワーク選別手段として機能する。尚、図示しないが、前記パ一ヅフィーダ.2 1は、ワーク選別手段として、更に、位置センサやワーク Wを除外（回収移動）するためのエアー機構等を備えており、ワークを確実に選別できるようになつている。

一方、第 1のシュート 3 7のトラック 4 5に滑落したワーク Wは、トラック 4 5の底面 4 5 a上を矢印 A方向に移動し、方向変換部 4 6にて方向変換されてトラヅク 4 1に戻される。そして、トラック 4 1に新たに供給されるワーク Wと共に幅狭部 4 3や規制部材 4 4等によって選別され、整列された状態で先に搬送される。

以上説明したように、本実施例のパーヅフィーダ 2 1では、第 1及び第 2のトヅププレート 2 3 a , 2 3 bに振動を付与する圧電振動子 2 4 a， 2 4 bを共通 . ィ匕した。言い換えると、一対の圧電振動子 24 a， 24 bに対して第 1のトッププレート 23 a用の板パネ 25 a, 25 b及びスぺーサ 26 a, 26 b、第 2のトッププレート 23 b用の板パネ 25 c , 25 d及びスぺ一サ 26 c， 26 dを連結した。

従って、従来のパーヅフィーダに比べて部品点数や組立工数の低減を図ることができる。特に、ベースプレート 22に対して一対の圧電振動子 24 a, 2 b を固定するだけで済むため、ベースプレート 22と圧電振動子 24 a， 24 bの連結部分の構成を簡単にすることができる。そして、組立工数が少ない分、組立誤差が軽減されるため、組立精度の向上を図ることができる。また、圧電振動子 24 a, 24 bを共通化した分、駆動制御を単純化することができ、保守管理が容易になる。

更に、本実施例では、ベースプレート 22に対して圧電振動子 24 a, 24b が略垂直となるように固定した。従って、ベースプレートに対して圧電素子を傾斜させて固定する構成に比べて、組立誤差を小さくすることができる。また、ベ一スプレート 22に対して圧電振動子 24 a, 24 bを直立状態で連結したため、ベ一スプレート 22に対する圧電振動子 24 a, 24 bの取付スペースを小さくすることができる。

本実施例では、圧電振動子 24 a, 24 bに対してスぺ一サ 26 a~26 dを介して板バネ 25 a〜 25 dを取り付けた。従って、スぺーサ 26 a〜26 dの厚み寸法を調整したりスぺーサ 26 a〜26 dの数を調整したりすることにより、ベースプレート 22に対するトヅププレート 23 a, 23bの傾斜角度 01、 Θ 2を簡単に調整することができる。そして、傾斜角度 S 1及び 02を調整することによりワークの搬送速度を調整することができる。因みに、トラック 41， 4 5上のワーク Wの搬送速度を一定にするために、上述したように、スぺーサ 26 a~26 dや板パネ 25 a~25 dの形状や仕様を同じにするだけで良い。

尚、本実施例では、圧電振動子 24 a， 24 bに対して第 1及び第 2のトヅププレート 23 a， 23 b用の板パネをそれそれ前後部に配置した。このため、第 1及び第 2のトヅププレート 23 a， 23 bによるワークの搬送方向は逆向きとなる。これに対して、圧電振動子 24 a， 24 bの前後部のいずれか同じ部位に第 1及び第 2のトッププレート 23 a, 23 b用の板パネを配置すれば、第 1及び第 2のトヅププレート 23 a， 23 bによるワークの搬送方向を同じにすることができる。

図 1 1及び図 12は本発明の第 2実施例を示すものであり、第 1の実施例と異なる.ところを説明する。尚、第 1の実施例と同一部分には同一符号を付している。第 2の実施例に係るパーツフィーダ 47は、三つの搬送路を備えている点で第 1の実施例と異なる。具体的には、ベースプレート 48の上部には取付台 48 a が形成されており、前記取付台 48の垂直な前後面には圧電振動子 49 a， 49 bがそれぞれ座板 52を介してネジ止めされている。

前記圧電振動子 49 aの上端部には、板バネ 58 a〜58 cがスぺ一サ 50 a、 5 1 aを介して連結されている。一方、前記圧電振動子 49 bの上端部には、板パネ 58 d〜 58 fがスぺ一サ 5 O b, 51 bを介して連結されている。スぺーサ 50 a, 50 b, 51 a， 51 bは、いずれも同じ形状であり、その厚み寸法は tに設定されている。

そして、前記板パネ 50 a, 50 dの間には第 1のトヅププレート 59 aがネジ 6 1 aにより固定されている。前記板パネ 50 b, 50 eの間には第 2のトヅププレート 59 bがネジ 61 aにより固定されている。前記板バネ 50 c, 50 fの間には第 3のトヅププレート 59 cがネジ 61 aにより固定されている。前記スぺーサ 50 aの中央部には通孔 53が設けられ、左右部には、それそれネジ孔 56 a〜 56 c及びネジ孔 56 d~56 fが設けられている。一方、前記スぺ一サ 50 bの左右部には通孔 54 a, 54 bが設けられ、中央部にはネジ孔 57 a〜 57 cが設けられている。

前記スぺ一サ 50 a， 51 aは、圧電振動子 49 aの上端部の前後部に宛がわれ、それそれの通孔 53及び 54a, 54bからネジ 55 a及び 55 bを揷通し、対応するネジ孔 57 b及び 56 b, 56 eに捩じ込むことにより前記圧電振動子 4 9 aに固定されている。

そして、前記スぺ一サ 5 0 aの左右部には板パネ 5 8 a及び 5 8 cがそれそれネジ 6 0 aにより固定されている。また、前記スぺーサ 5 1 aの中央部には板バネ 5 8 bがネジ 6 0 aにより固定されている。このとき、前記各板バネ 5 8 a〜 5 8 cの幅寸法は、圧電振動子 4 9 aの幅寸法の約 1 / 3に設定されている。また、本実施例においても、前記板バネ 5 8 a〜 5 8 cはベースプレート 4 8に対して垂直となるように構成されている。

尚、圧電振動子 4 9 bとスぺーサ 5 0 b， 5 1 bとの連結部分、及びスぺ一サ

5 0 b , 5 1 bと板パネ 5 8 d ~ 5 8 f との連結部分の構成は、上記構成と同じであるため、説明を省略する。

上記構成により、圧電振動子 4 9 a、 4 9 bに印加することにより振動が励起されると、第 1及び第 3のトッププレート 5 9 a， 5 9 cにはワークを矢印 A方向に搬送するような振動が付与され、第 2のトッププレート 5 9 bにはワークを矢印 B方向に搬送するような振動が付与される。

このように本実施例のパ一ヅフィーダ 4 7は、搬送方向が同一である二つの搬送路と、これら二つの搬送路とは逆の搬送方向である一つの搬送路を有する双方向搬送機能及び多列搬送機能を備える。そして、一対の圧電振動子 4 9 a , 4 9 わにより 3個のトッププレート 5 9 a〜5 9 cに振動を付与する構成であるため、パーヅフィーダ 4 7の小形化を図ることができる等、第 1の実施例と同様の作用、効果が得られる。

尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。

スぺ—サの形状は直方体状に限らず、クランク形状ゃコ字状としても良い。また、ヮヅシャを複数枚重ねてスぺーサとすることも可能である。

パネ部材としては矩形板状の板パネの他、例えば湾曲状或は棒状のバネ部材でも良い。

圧電振動子及びパネ部材は、ベースプレートに対して傾斜した状態で配置されていても良い。この場合は、圧電振動子とパネ部材との連結部にスぺーサを設けることを省略できる。

規制部材 4 4に代えて光センサ等の検知手段によりワークの向きを判別するよ. うに構成しても良い。

第 1及び第 2の実施例では、いずれも複数の搬送路の搬送方向が逆になるように構成したが、複数の搬送路の搬送方向が同一になるように構成することも可能である。

上記実施例では、一対の圧電振動子によりトッププレートを振動させるように構成したが、一方を弾性板のみから構成しても良い。即ち、一対の弾性板の一方のみの両面に圧電素子を接合し、他方には圧電素子を接合しなくても良い。このような構成であっても、トッププレートを振動させて対象物を搬送することがでぎる。産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかる直進型パーツフィーダは、対象物を複数列で搬送する多列搬送可能な搬送路として有用であり、特に、対象物を整列しながら搬送する供給用搬送路と前記供給用搬送路から取り除かれた対象物を回収する回収用搬送路とを隣接させて設ける場合に適している。

Claims

請求の範囲

1 . ベースプレートと、前記ベースプレートの上部に振動励起手段を介して連結された複数のトッププレー卜とを備え、前記振動励起手段により前記複数のトッププレートを振動させることにより対象物を搬送する直進型パ一ヅフィ一ダにおいて、

前記振動励起手段は、前記ベースプレートに固定された一対の圧電振動子と、上端部が前記複数のトッププレートの搬送方向両端部に連結され、下端部が前記一対の圧電振動体の上端部に連結された複数対のパネ部材とを備えて構成されていることを特徴とする。

2 . クレーム 1の直進型パーツフィーダにおいて、

前記圧電振動子と前記パネ部材とは、スぺーサを介して連結されている。

3 . クレーム 2の直進型パーツフィーダにおいて、

前記圧電振動子及び前記パネ部材は、前記ベースプレートに対して略垂直となるように構成され、

前記スぺーサは、前記圧電振動子と前記パネ部材との水平方向の間隔をあけるように構成されている。

4 . クレーム 3の直進型パーヅフィーダにおいて、

複数のトッププレートのうちの一部に連結されているバネ部材は、前記圧電振動子の両側面のうちの一方に前記スぺーサを介して連結され、残りのトッププレ一卜に連結されているバネ部材は、前記振動体の両側面のうちの他方に前記スぺ —サを介して連結されている。

5 . クレーム 1の直進型パーツフィーダにおいて、

前記振動励起手段は、複数のトッププレートの一部の搬送方向と、残りのトツププレートの搬送方向とが異なるように構成されている。

6 . ベースプレートと、前記ベースプレートの上部に振動励起手段を介して連結された複数のトッププレートとを備え、前記振動励起手段により前記複数のトヅププレートを振動させることにより対象物を搬送する直進型パーヅフィーダにおいて、

前記振動励起手段は、前記ペースプレートに固定された一対の弾性板と、前記一対の弾性板の少なくとも一方の両面に接合された圧電素子と、上端部が前記複数のトッププレートの搬送方向両端部に連結され、下端部が前記一対の弾性板の上端部に連結された複数対のパネ部材とを備えて構成されていることを特徴とする。