JP2001097529A - 物体浮揚装置 - Google Patents

物体浮揚装置

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JP2001097529A
JP2001097529A JP27449899A JP27449899A JP2001097529A JP 2001097529 A JP2001097529 A JP 2001097529A JP 27449899 A JP27449899 A JP 27449899A JP 27449899 A JP27449899 A JP 27449899A JP 2001097529 A JP2001097529 A JP 2001097529A
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vibrators
vibrator
vibrating
vibrating body
levitation device
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JP27449899A
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English (en)
Inventor
Masami Takasabu
正己 高三
Sadayuki Ueha
貞行 上羽
Yoshikazu Koike
義和 小池
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の振動体を使用して物体を浮揚させる場
合、物体搬送装置の構成部品を少なくでき、振動体を軽
量化できる物体浮揚装置を提供する。 【解決手段】 物体浮揚装置1は矩形板状に形成された
振動体2a,2bを複数備えている。各振動体2a,2
bは、各振動体2a,2bを励振させる振動子3に対し
て対称位置に配置され、振動子3の振動を増幅して各振
動体2a,2bに伝達する振動伝達部材4を介して振動
子3に連結されている。振動伝達部材4は細長い板部4
aの両端に扁平な直方体状の取付部4bが平行に突設さ
れ、取付部4bの先端にネジにより振動体2a,2bが
締結されている。板部4aはその中央部で振動子3に固
定されている。振動子3は配線7a,7bを介して発振
器8と接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音波等の放
射圧を用いて物体を浮揚させる物体浮揚装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】物体を空中に浮揚させる物体浮揚装置と
して、振動手段により振動される振動体の音波の放射圧
により振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮
揚装置が特開平7−24415号公報、特開平7−13
7824号公報に開示されている。この装置では平板状
の振動体を使用し、浮揚させるべき物体の前記平板状の
振動体の表面と対向する面を平面とし、振動体の振動に
よる音波の放射圧により物体が浮揚する。
【0003】特開平9−202425号公報には、図9
に示すように、複数の振動体51により1個の物体52
を浮揚状態で搬送する物体搬送装置53が開示されてい
る。また、特開平9−202425号公報には、一つの
振動体とその振動をなすための超音波振動発生部とをユ
ニット化し、該ユニットの数を必要に応じて増やすこと
によって、大きな物体に対処することが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
物体浮揚装置では、1個の振動体に対して1個の超音波
振動発生部が必要なため、大きな物体を浮揚させるため
複数の振動体を使用する場合には、振動体の数と同じ数
の超音波振動発生部を必要として、装置が大型化すると
ともに、製造コストも高くなるという問題がある。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は複数の振動体を使用して物体を
浮揚させる場合、物体浮揚装置の構成部品を少なくで
き、振動体を軽量化できる物体浮揚装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、複数の振動体を励振手
段で励振させて、振動体の音波の放射圧により振動体の
表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装置であっ
て、前記励振手段は振動体の数より少ない数の振動子
と、振動子の振動を増幅して各振動体に伝達する振動伝
達部材とにより全ての振動体を励振させる。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記振動体は振動子に対して対称位
置に配置されている。請求項3に記載の発明では、請求
項1又は請求項2に記載の発明において、浮揚すべき前
記物体は底面がフラットで、少なくとも一組みの対向す
る直線状のエッジを有し、前記振動体の少なくとも一対
は、その外側のエッジが前記物体の直線状のエッジの近
傍で該エッジに沿って延びるように配置されている。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記一対の振動体はその表面が前記
物体の底面に対して逆方向に内側に向かって傾斜した状
態に、かつ前記物体に作用する放射圧が釣り合うように
配置されている。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の物体浮揚装置をユニット
とし、複数のユニットを組み合わせて配置した。従っ
て、請求項1に記載の発明では、励振手段で励振される
複数の振動体からの音波の放射圧により、振動体の表面
上において物体が浮揚される。前記励振手段は、振動体
の数より少ない数の振動子が振動され、その振動が振動
伝達部材により、振動子の数より多い振動体に増幅して
伝達される。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記振動体は振動子に対して対称位
置に配置されているため、振動子の振動を振動伝達部材
を介して各振動体に均等に伝達し易くなる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、物体は浮揚状態におい
てエッジが振動体のエッジと対向する位置より外側へ移
動し難くなるため、物体の対向するエッジが振動体の互
いに離れた側のエッジに沿ってエッジの近傍に配置され
ていると、物体は振動体のエッジと対応する位置に安定
して保持される。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記物体の底面に対して傾斜した状
態で配置された振動体が振動すると、浮揚物体と振動体
との間に内側に向かう空気流が発生し、該空気流により
互いに向かい合う水平方向の力が存在する状態となり、
物体に小さな水平方向の外力が作用した程度では物体は
所定位置に安定した状態でとどまる。
【0013】請求項5に記載の発明では、大型の物体を
浮揚させる物体浮揚装置が複数のユニットにより構成さ
れるため、組み付け時の調整が容易になり、ユニットの
個数を変更することで、大きさの異なる物体に対応する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を細長い板材を浮揚保持する装置に具体化した第1の
実施の形態を図1及び図2に従って説明する。
【0015】図1(a),(b)に示すように、物体浮
揚装置1は矩形板状に形成された振動体2a,2bを複
数(この実施の形態では2個)備えている。各振動体2
a,2bは、各振動体2a,2bを励振させる励振手段
を構成する振動子3に対して対称位置に配置され、振動
子3の振動を増幅して各振動体2a,2bに伝達する振
動伝達部材4を介して振動子3に連結されている。
【0016】振動伝達部材4は細長い板部4aの両端に
扁平な取付部4bが平行に突設され、取付部4bの先端
に図示しないネジにより振動体2a,2bが締結されて
いる。取付部4bの先端面は振動子3の軸方向と直交す
る平面に形成され、振動体2a,2bは水平となるよう
に取付部4bに固定されている。板部4aはその中央部
で振動子3に固定されている。振動伝達部材4の形状
は、例えば有限要素解析法で設計される。
【0017】振動子3には所謂ランジュバン形振動子が
使用され、一対のリング状のピエゾ素子5a,5bと、
ピエゾ素子5a,5b間に配置されたリング状の電極板
5cと、ピエゾ素子5a,5bの電極板5cと反対側の
面と当接する位置に配置された金属ブロック6a,6b
とを、図示しないボルトによって締め付け固定すること
により構成されている。ボルトは金属ブロック6aに形
成された図示しないねじ穴に、金属ブロック6b側から
螺合されている。両金属ブロック6a,6bはボルトを
介して互いに導通された状態となっている。
【0018】電極板5cは配線7aを介して発振器8と
接続され、発振器8の接地端子が配線7bを介して金属
ブロック6bに接続されている。発振器8は図示しない
制御装置からの制御信号により駆動される。振動子3
と、振動伝達部材4と、発振器8とにより振動体2a,
2bを励振させる励振手段が構成されている。
【0019】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。前記物体浮揚装置1は例えば搬送車上に装備
され、搬送すべき板状の物体9を浮揚状態に保持しつつ
搬送車の移動により目的位置まで搬送される。
【0020】図1(a),(b)に鎖線で示すように、
物体9は長手方向(図1の左右方向)の両エッジ9a,
9bが両振動体2a,2bの外側のエッジ10に揃うよ
うに両振動体2a,2b上に載置される。その状態で発
振器8の駆動により、振動子3が所定の共振周波数(例
えば、20kHz前後)で励振され、振動伝達部材を介
して振動体2a,2bが振動子3の振幅より増幅された
状態で励振される。振動体2a,2bが振動することに
より、振動体2a,2bから音波が放射される。
【0021】振動体2a,2bから放射される音波の放
射圧によって、物体9は振動体2a,2bの表面から浮
揚する。浮遊高さは数10〜数100μmである。振動
体2a,2bのエッジ10と物体9のエッジ9a,9b
とが揃った状態に配置された状態では、振動体2a,2
bのエッジ10からはみ出そうとした物体9が、振動体
2a,2bが放射する音波の作用によって内側に引き戻
される作用があるため、物体9が所定の位置に安定した
状態で保持される。
【0022】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 励振手段は振動体2a,2bの数より少ない数
の振動子3と、振動子3の振動を増幅して各振動体2
a,2bに伝達する振動伝達部材4とにより全ての振動
体2a,2bを励振させる。従って、複数の振動体2
a,2bを使用して物体9を浮揚させる場合、物体浮揚
装置1の構成部品を少なくできる。
【0023】(2) 物体9に音波を放射する振動体を
物体9の底面積全体と対応する大きさの振動体を使用せ
ずに、複数の振動体2a,2bを使用するとともに、そ
の面積の合計が物体9の底面積より小さいため、振動体
2a,2bを軽量化でき、ひいては物体浮揚装置1全体
の軽量化を図ることができる。
【0024】(3) 浮揚すべき物体9は底面がフラッ
トで、少なくとも一対の対向する直線状のエッジ9a,
9bを有し、振動体2a,2bは物体9を浮揚状態で保
持する際、その外側のエッジ10が物体9の直線状のエ
ッジ9a,9bの近傍で該エッジ9a,9bに沿って延
びるように配置されている。従って、物体9を所定位置
に安定した状態で保持できる。
【0025】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3及び図4に従って説明する。この実施の形態で
は複数の振動体を一つの振動子で振動子させるユニット
を複数組み合わせて物体浮揚装置を構成した点が前記実
施の形態と大きく異なっている。前記実施の形態と同一
部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0026】図3に示すように、物体浮揚装置11は、
3個の振動体2a,2b,2cを一つの振動子3で振動
させるユニット12を2個組み合わせて構成されてい
る。各ユニット12は同じ構成で、前記実施の形態の振
動伝達部材4に代えて、3個の取付部4bを備えた振動
伝達部材4が振動子3に連結されている点が、前記実施
の形態の物体浮揚装置1と異なっている。各振動子3は
共通の発振器8に接続され、発振器8により同期した状
態で同じ振幅で振動される。
【0027】従って、この実施の形態の物体浮揚装置1
1は、前記実施の形態の(1)〜(3)に記載の効果の
他に次の効果を有する。 (4) 複数の振動体2a,2b,2cを一つの振動子
3で振動させるユニット12を複数組み合わせて物体浮
揚装置11を構成したので、ユニット12を組み合わせ
ることで簡単に大きさの異なる物体用の物体浮揚装置1
1を構成できる。
【0028】(5) ユニット12が製造される際に、
予め各振動体2a,2b,2cの高さは所定の位置に調
整されているため、ユニット12を組み合わせて物体浮
揚装置11を製造する際、振動体2a,2b,2cの高
さ調整が簡単になる。
【0029】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図5(a),(b)に従って説明する。この実施の
形態では、一つの振動子3で複数の振動体をその撓み方
向がX方向及びY方向でそれぞれ対称となるように振動
させる点が前記両実施の形態と大きく異なっている。前
記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明
を省略する。
【0030】図5(a)に示すように、物体浮揚装置1
3は5個の振動体2a〜2eを備え、各振動体2a〜2
eは十字形状の振動伝達部材14を介して振動子3に連
結されている。振動伝達部材14は十字形状の板部14
aと、十字の各先端に突設された取付部14bと、十字
の中心に突設された円柱状の取付部14cとから構成さ
れている。対をなす振動体2a,2b及び振動体2d,
2eは取付部14bに固定され、振動体2cは取付部1
4cに固定されている。振動伝達部材14は振動体2
a,2bにX方向(図5(a)における左右方向)の撓
み振動を生じさせ、振動体2d,2eにはY方向(図5
(a)における上下方向)の撓み振動を生じさせるよう
に形成されている。
【0031】この実施の形態の装置では、図5(a)に
鎖線で示すように、正方形板状の物体9の各エッジ9a
〜9dが振動体2a,2b,2d,2eの外側のエッジ
10と揃った状態で振動体2a〜2e上に配置され、そ
の状態で発振器8が駆動される。そして、両振動体2
a,2bはX方向に撓み振動し、両振動体2d,2eは
Y方向に撓み振動すし、物体9はX方向及びY方向の両
方向へのずれが抑制された状態で浮揚される。
【0032】従って、この実施の形態では第1の実施の
形態の(1)〜(3)の効果の他に次の効果を有する。 (6) X方向に撓み振動する一対の振動体2a,2b
と、Y方向に撓み振動する一対の振動体2d,2eとを
備えているため、正方形状の物体9をX方向及びY方向
のいずれの方向へのずれも生じ難い状態で浮揚保持でき
る。
【0033】(7) 対をなす振動体2a,2b、2
d,2eはそれぞれ互いに離れた側のエッジ10が物体
9の対向するエッジ9a〜9dの近傍でエッジ10に沿
って延びるように配置されている。従って、振動体2
a,2b、2d,2eの外側のエッジ10が物体のエッ
ジ9a〜9dと揃っていない場合に比較して、物体を所
定位置に保持する機能が向上する。
【0034】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態を図6及び図7に従って説明する。この実施の形態で
は、一つの振動子3で複数の振動体をその撓み方向がX
方向及びY方向でそれぞれ対称となるように振動させる
点は前記第3の実施の形態と同じであるが、対をなす振
動体をその表面が平板状の物体9の底面に対して逆方向
に内側に向かって傾斜した状態に、かつ物体9に作用す
る放射圧が釣り合うように配置した点が大きく異なって
いる。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳
しい説明を省略する。
【0035】図6に示すように、振動伝達部材14は、
ほぼ正方形状の板部14aと、板部14aの各辺に突設
された扁平な取付部14bと、板部14aの中央に突設
された取付部14cを備え、板部14aの対角線上に孔
14dが形成されている。X方向に撓み振動する3対の
振動体2a,2bが、板部14aのY方向に延びる辺の
上に設けられ、Y方向に撓み振動する一対の振動体2
d,2eが、板部14aのX方向に延びる辺の上に設け
られている。
【0036】図7に示すように、各一対の振動体2a,
2bは、その表面が平板状の物体9の底面に対して逆方
向に内側に向かって傾斜した状態に、かつ物体9に作用
する放射圧が釣り合うように配置されている。また、一
対の振動体2d,2eもその表面が平板状の物体9の底
面に対して逆方向に内側に向かって傾斜した状態に、か
つ物体9に作用する放射圧が釣り合うように配置されて
いる。各振動体2a,2b,2d,2eの水平面と成す
角度は、物体9の質量、振動体2a,2b,2d,2e
の面積などによって適正値は変化するが、例えば、ほぼ
1°前後であり、通常3°以下である。板部14aの中
心に設けられた振動体2cは水平に設けられている。
【0037】この実施の形態の装置では、発振器8が駆
動されて振動子3が励振されると、振動体2a,2bは
X方向に撓み振動し、振動体2d,2eはY方向に撓み
振動する。各振動体2a,2b,2d,2eが傾斜した
状態に配置されているため、振動体2a,2b,2d,
2eと物体9とにより挟まれた空間に対して、エッジ1
0側から内側に向かう空気流が発生し、この空気流が物
体9に図6に矢印で示す水平方向の力を作用させる。従
って、物体9が安定した状態で所定位置に浮揚状態で保
持される。振動体2a,2b、2d,2eのエッジ10
と物体9のエッジ9a,9b,9c,9dとが揃った状
態では、前記空気流の作用が大きくなる。
【0038】この実施の形態では第3の実施の形態と同
様な効果を有する他に次の効果を有する。 (8) 対をなす振動体2a,2b及び振動体2d,2
eが、その表面が物体9の底面に対して逆方向に内側に
向かって傾斜した状態に、かつ物体9に作用する放射圧
が釣り合うように配置されている。その結果、振動体2
a,2b、2d,2eと物体9とにより挟まれた空間に
対して、エッジ10側から内側に向かう空気流が発生
し、物体9が安定した状態で所定位置に浮揚状態で保持
される。また、物体9が振動体2a,2b,2d,2e
からずれて落下するのを防止するための規制部材を設け
たり、物体が所定量以上移動したことを検知して物体浮
遊装置の作動を停止する等の落下防止対策を不要にする
ことができる。
【0039】(9) 対をなす振動体2a,2b、2
d,2eはそれぞれ互いに離れた側のエッジ10が物体
9の対向するエッジ9a〜9dの近傍でエッジ10に沿
って延びるように配置されている。従って、エッジ9a
〜9eとエッジ10とが離れた状態に配置された場合に
比較して、空気流の流れが強くなり、物体を所定位置に
保持する機能が高まる。
【0040】(10) 対向するエッジ9a〜9dが平
行な平板状の物体9を安定した状態で浮揚保持すること
ができるため、例えば液晶基板等をケースを使用せずに
浮揚保持した状態で搬送できる。
【0041】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ ユニット12を組み合わせて物体浮揚装置を構成す
る場合、ユニット12の数は2個に限らず、3個以上で
あってもよい。例えば、図8に示すように、第2の実施
の形態で使用したユニット12を3個並べて物体浮揚装
置11を構成してもよい。また、第2及び第3の実施の
形態の装置のように、X方向及びY方向の撓み振動生じ
る振動体2a,2b,2d,2eを備えた物体浮揚装置
1をユニットとし、浮揚すべき物体の大きさに合わせ
て、適宜の数のユニットを組み合わせて物体浮揚装置を
構成してもよい。
【0042】○ 第4の実施の形態の装置のように、正
方形状の板部14aの各辺の上に取付部14bを設けた
場合、取付部14bに固定される振動体2a,2b,2
d,2eを傾斜させずに水平状態に配置してもよい。
【0043】○ 第3及び第4の実施の形態の物体浮揚
装置1は、必ずしも対をなす振動体2a,2b、2d,
2eのエッジ10と物体9のエッジ9a,9bとが揃う
大きさの物体9のみに使用されるものではなく、物体9
がエッジ10からはみ出す大きさのものに適用してもよ
い。
【0044】○ 複数のユニットで物体浮揚装置を構成
する場合、発振器8も各ユニット毎に別々に設けてもよ
い。 ○ 底面がフラットな物体を浮揚保持する装置に限ら
ず、特開平7−137824号公報に開示された装置の
ように、物体の底面がV字状の物体を浮揚させる装置に
適用してもよい。
【0045】○ 振動体2a〜2eの取付部4b,14
b,14cへの固定はネジによる締結に限らず、接着剤
を使用したり、ロウ付けや溶接で固着してもよい。 ○ 振動子3はランジュバン形振動子に限らず他の振動
子を使用してもよい。
【0046】○ 第4の実施の形態のように、対をなす
振動体を互いに内側に傾斜するように配設する構成の装
置において、ほぼ正方形状の板部14aの四隅に設けら
れた取付部14b固定する振動体をそれぞれ対角線に沿
って向かい合って傾斜するように配置してもよい。
【0047】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項4に記載の発明において、前記振動体は
振動体の長さ方向又は幅方向に傾斜するように配置され
ている。この場合、振動子3の所定の振動を振動伝達部
材を介して振動体に伝達し易い。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、複数の振動体を使用して物体
を浮揚させる場合、物体浮揚装置の構成部品を少なくで
き、振動体を軽量化できる。
【0049】請求項3に記載の発明では、振動体のエッ
ジが物体のエッジと揃っていない場合に比較して、物体
を所定位置に保持する機能が向上する。請求項4に記載
の発明では、振動体と物体とにより挟まれた空間に対し
て、エッジ側から内側に向かう空気流が発生し、物体を
安定した状態で所定位置に浮揚保持できる。
【0050】請求項5に記載の発明では、ユニットを組
み合わせることで簡単に大きさの異なる物体用の物体浮
揚装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施の形態の物体浮揚装置の
模式平面図、(b)は同じく模式正面図。
【図2】 同じく振動体と振動伝達部材の関係を示す模
式斜視図。
【図3】 第2の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面
図。
【図4】 同じく物体浮揚装置の模式正面図。
【図5】 (a)は第3の実施の形態の物体浮揚装置の
模式平面図、(b)は同じく模式正面図。
【図6】 第4の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面
図。
【図7】 同じく模式正面図。
【図8】 別の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面
図。
【図9】 従来の物体搬送装置の概略斜視図。
【符号の説明】
1,11…物体浮揚装置、2a〜2e…振動体、3…励
振手段を構成する振動子、4,14…同じく振動伝達部
材、8…同じく発振器、9…物体、9a〜9d,10…
エッジ、12…ユニット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の振動体を励振手段で励振させて、
    振動体の音波の放射圧により振動体の表面上において物
    体を浮揚させる物体浮揚装置であって、 前記励振手段は振動体の数より少ない数の振動子と、振
    動子の振動を増幅して各振動体に伝達する振動伝達部材
    とにより全ての振動体を励振させる物体浮揚装置。
  2. 【請求項2】 前記振動体は振動子に対して対称位置に
    配置されている請求項1に記載の物体浮揚装置。
  3. 【請求項3】 浮揚すべき前記物体は底面がフラット
    で、少なくとも一組みの対向する直線状のエッジを有
    し、前記振動体の少なくとも一対は、その外側のエッジ
    が前記物体の直線状のエッジの近傍で該エッジに沿って
    延びるように配置されている請求項1又は請求項2に記
    載の物体浮揚装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の振動体はその表面が前記物体
    の底面に対して逆方向に内側に向かって傾斜した状態
    に、かつ前記物体に作用する放射圧が釣り合うように配
    置されている請求項3に記載の物体浮揚装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載の物体浮揚装置をユニットとし、複数のユニットを組
    み合わせて配置した物体浮揚装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113844160A (zh) * 2018-10-31 2021-12-28 微技术株式会社 振动装置、振动方法、及振动撒入装置

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