WO2002052897A1 - Dispositif de localisation d'image sonore virtuelle, procede de localisation d'image sonore virtuelle, et moyen de stockage - Google Patents

Description

明 細 書

仮想音像定位処理装置、 仮想音像定位処理方法および 記録媒体 技術分野

本発明は、 例えば、 音楽情報や映像情報の再生に用いて好適な 仮想音像定位処理装置に関するものである。 背景技術

近年、 ドルビー ' デジタル （ D 0 L B Y D I G I TA L (A

C 3 ) ) や d t sなどのマルチ · チャ ンネルのデジタル · サラウ ン ド方式で記録された DVD (D i g i t a l V e r s a t i 1 e D i s c ) ビデオディ スクが広く知られるようになつてき ている。

例えば、 前者の A C 3方式では、 前方中央チヤ ンネル （ C ) 、 前方左右チヤ ンネル （LZR) 、 後方左右サラゥン ド ' チャ ンネ ノレ （S LZS R) のフルレンジの 5チャ ンネルと、 低音効果用の みの補助チャ ンネル （ S W ) からなり、 それぞれのチャ ンネルに 対応するスピ一力を聴取者の周囲に配置して効果的なサラウン ド 再生音を提供するようにしている。

ところで、 この D V Dビデオディ スクの特徴的機能の 1つに、 " マルチ · アングル" と呼ばれるものがある。 これは、 ユーザ一 の好みに応じて最大 9アングルまでカメラ ♦ アングルまたはビュ 一 · ァングルを切り替えることが可能な機能で、 映画やスポーツ 、 ライブ等の映像を複数のカメラ · アングルで記録媒体に記録し

、 ユーザーがァングルを自由に選択して楽しめる機能である。

このマルチ . アングルの機能を利用すれば、 例えば、 ミ ュージ ック · ビデオにおいて、 通常の鑑賞モ一 ドにおける再生映像とは 異なり、 より注目したいギタ リ ス トや ドラマ一などの演奏者の演 奏シーンを中心に鑑賞することもできるものである。

しかし、 上述した従来の D V Dビデオディスクの再生において は、 上述したマルチ · アングル機能によつて、 カメラ ' アングル (ビュー · アングル） が選択されたとしても、 それに付随する音 響信号や映像信号などは、 これとは無関係に通常の鑑賞モ一 ドに 合わせて再生されるだけであるため、 聴取者にとっては鑑賞した い映像と不適合な音像定位感となり、 非常に違和感があり、 再生 品質が低下するという不都合があった。 発明の開示

そこで、 本発明は、 かかる点に鑑みてなされたものであり、 再 生音の音像を再生状況に応じて任意の位置に定位させることがで きる仮想音像定位処理装置を提供することを課題とする。

なお、 本発明において、 音源または音源群が定位して形成され る音像に対してリスナが臨む方向またはその音源位置と リ スナ位 置との相対的な位置関係を便宜上 "アングル" と称するものとす

^ o

本発明の音像定位処理装置は、 音源の音響信号が供給されて、 音源の音像定位位置に定位するように処理する音像定位処理装置 において、 聴取者の聴取位置に対する音源の再生音像定位位置ま たは方向を示す音像定位情報を変更させるように指定をする定位 情報変更手段と、 音源の音響信号に対して、 音像変更手段により 変更指定された音像定位情報に基づいて音源の音像定位位置を変 更させる処理を施して再生出力を得る音像定位処理手段とを備え る ものである。

従って本発明によれば、 以下の作用をする。

音源から再生手段により再生された再生信号をデコーダにより デコー ドして、 音像定位選択情報、 各'チャ ンネルの再生音響信号 を出力する。

音像定位選択情報により音像定位位置変更手段は各チヤ ンネル の再生音響信号を合成して各チヤ ンネルの合成音響信号を出力す る ο

ここで、 音像定位位置変更手段に対して、 リ スナの操作により 音像変更指定手段は、 音像定位選択情報に対してアングル選択を 指定する変更音像定位選択情報を供給する。

これによ り、 変更音像定位選択情報は音像定位位置変更手段に 供給され、 音像定位位置変更手段から供給された各チャ ンネルの 再生音響信号が、 リスナに対して再生音像の定位情報に応じた各 '音響信号となるように各チヤ ンネルの再生音響信号の合成比を変 更して各チヤ ンネルの合成音響信号を出力する。

これによ り、 各チャ ンネルのスピーカは、 映像信号に応じて再 生音像の定位位置が変更された各チヤ ンネルの合成音響信号によ る再生音を放出する。 リ スナは、 再生音像の定位位置または方向 が変更されたスピー力による再生音を聴取することができる。

従って、 この発明の音像定位処理装置によれば、 リスナが選択 したァングル · モー ドに応じて、 各音像定位位置も適切に設定さ れて再生音が再生されるため、 再生された音源映像位置と適合し たより臨場感にあふれる音響再生をすることができるという効果 を奏する。

また、 この発明の音像定位処理装置は、 上述において、 定位情 報変更手段による変更処理は、 再生音響信号の各再生チヤ ンネル の合成比率を変更するので、 スク リ ーン上の音源映像位置がリ ス ナの位置から左、 中央、 右の各チャ ンネルに対して音像定位位置 が左、 中央、 右となるように音像定位位置が変更され、 また、 リ スナの位置から音像の放射状に近接または離隔する移動方向、 時 計方向または反時計方向への回転の移動方向、 左右方向への移動 方向へ音像位置が移動されるように合成処理することができると いう効果を奏する。

また、 この発明の音像定位処理装置は、 上述において、 音像定 位処理手段による変更処理は、 再生音響信号に対して、 仮想音源 位置およびスピーカからリ スナの両耳までの頭部音響伝達関数に 基づく音像定位処理において、 前者の伝達関数を変更させる処理 をするので、 リ スナはスク リ ーンによる映像に対応して、 再生音 像の定位位置が変更されたスピ一力によるあたかも多チャンネル の仮想スピーカにより再生されるかのような臨場感豊かなサラゥ ン ド再生音場による再生音を聴取することができるという効果を 奏する。

また、 この発明の音像定位処理装置は、 上述において、 定位情 報変更手段により変更指定された音像定位情報を再生音響信号の 再生時間情報に対応させて編集して共に記録し、 記録された音像 定位情報および再生時間情報に基づいて再生音響信号の再生を行 うので、 リ スナは自身で構成するカメ ラ · アングルのシーンの構 成を作るこ とができ、 それを繰り返して鑑賞することができ、 そ のとき再生音声もカメ ラ · アングルに応じて、 あたかもリスナが 移動してスク リ 一ン上に映出される音源映像位置に向き合うかの ような音像定位位置の定位感を得ることができるという効果を奏 する。

また、 この発明の音像定位処理装置は、 上述において、 音像定 位処理手段は、 音源信号にともなつて供給されるこの音源信号の 音像定位置または方向を表す音像定位情報に対して、 他の音像位 置に定位するように変更を加え、 この変更された音像定位情報に 基づいて音像定位位置を変更させる処理をするので、 リスナはス ク リ ーンによる映像の音源位置に対応して、 再生音像の定位位置 が指定され、 または再生音像の定位位置が変更されたスピーカに よる再生音を聴取するこ とができるという効果を奏する。

また、 この発明の音像定位処理方法によれば、 リ スナの聴取位 置に対する供給された音像の再生音像定位位置を示す音像定位情 報を変更させるように指定をし、 この音源の音響信号に対して、 この変更指定された音像定位情報に基づいてこの音源の音像定位 位置を変更させる処理を施して再生出力を得て、 任意の位置に音 像を定位させるようにしたので、 リスナが選択したアングル · モ ― ドに応じて、 各音像定位位置も適切に設定されて再生音が再生 されるため、 再生された音源映像位置と適合したより臨場感にあ ふれる音響再生をすることができるという効果を奏する。

また、 この発明の記録媒体によれば、 リスナの聰取位置に対す る音源の再生音像定位位置を示す音像定位情報と、 この音像定位 情報に変更する再生時間情報とを対応づけて記録ずるようにした ので、 この記録媒体を上述の音像定位処理装置に装着して、 再生 音響信号が供給されたときに、 再生音響信号にともなう再生時間 情報とこの記録媒体に記録される再生時間情報とがー致したタイ ミ ングでその音像定位情報に基づく音像定位処理が行われ、 デフ ォルトの音像定位感と異なる音像定位感を再生音響信号に合わせ て享受することができるという効果を奏する。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本実施の形態に適用される音像定位処理装置の構成を 示すブロ ック図である。

図 2 は、 他の音像定位処理装置の構成を示すプロック図である o

図 3 は、 他の音像定位処理装置の構成を示すプロック図である 図 4 は、 他の音像定位処理装置の構成を示すブロック図である o

図 5 は、 音像位置の移動を示す図である。

図 6 は、 音源に対する音像の定位を示す図である。 発明を実施するための最良の形態 .

本実施の形態の音像定位処理装置は、 D V Dディ スクのマルチ ♦ ァングル機能に対応させて各チヤンネルの再生音響信号を合成 して、 聴取者が再生画面のァングルに適合した音像定位感を得る こ とができる ものである。

図 1 は、 本実施の形態に適用される音像定位処理装置の構成を 示すプロッ ク図である。

音像定位処理装置 1 は、 D V Dディ スク 2から図示しない光学 ピックァッブにより読み出された再生信号をデコ一 ドして映像信 号 S V、 アングル選択信号 S A、 各チャ ンネルの再生音響信号 C

(中央） ， L (左） ， R (右） ， S L (後方左) , S R (後方右 ) ， S W (サブウーハ一） を出力するデコーダ 3 と、 アングル選 択信号 S Aにより各チャ ンネルの再生音響信号 C， L， R， S L ， S R， S Wを合成して各チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， L ' ， R' ， S L ' ， S R ' ， S W を出力する合成回路 4 と、 デコ

—ダ 3および合成回路 4に対してァングル選択を指定するァング ル選択指定信号 S A' を供給する リモコン （リ モー トコマンダ— ) 5 と、 映像信号 S Vによる画像を映出するスク リーン 6 と、 各 チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， し' ， R' ， S L ' ， S R' ， S W による再生音を放出する各チャ ンネル C， L , R， S L ,

S R， S Wのスピーカ 7、 8 ( S W用スピーカは図示しない） と 、 スピーカ 7、 8による再生音を聴取すると共にスク リーンに表 示された画像を観る リ スナ 9 とを有して構成される。 また、 スピ —力 7、 8に替えて、 ヘッ ドホンを用いてもよい。

ここで、 D V Dディ スク 2は、 リ スナ 9力 リ モコ ン 5により指 定したアングル選択指定信号 S A' により、 再生音像の定位情報 であるアンダル選択信号 S Aに対してアングル選択を指定して、 所望の映像信号 S Vに対して任意のァングル · モー ドにすること ができるように構成されている。 上述した再生音像の定位情報は 単に位置情報または方向情報と表すこともできる。

また、 合成回路 4は、 各チャ ンネルの再生音響信号 C， L， R ， S L， S R, SWが、 アングル選択指定信号 S A' によりアン グル選択による指定されたアングル · モー ドによって、 リスナ 9 に対して音像定位位置が相対的に変更されるように、 各出力チヤ ンネルへの合成比あるいはチャ ンネル割り振り （ c h a n n e l a l l o c a t i o n) を変更して得られた合成音響信号 C ' ， L ' ， R， ， S L ' ， S R' ， S W を、 リ スナ 9の周囲に配 置される各チャ ンネル C， L, R, S L, S R, SWのスピーカ

7、 8へ供給する機能を有している。

なお、 通常は、 ノーマル ' モー ドにおいて視聴した場合にリス ナ 9の前方にスク リ ーン 6またはモニタが配置され、 その前方左 右及び中央に L/RZCチャ ンネルのスピーカ 7が配置され、 リ スナ 9の後方左右に S. L / S Rチヤ ンネルのスピーカが配置され る。 S Wチヤ ンネルの信号は明確な定位感を奏しない低音域のみ の信号であるため、 S Wチヤ ンネルのスピーカは視聴する部屋の いずれの位置に配置されても良い。 リスナ 9に対する再生音像の 定位情報と しては、 リ スナ 9の聴取位置とそのノ一マル ' モー ド における L ZRチヤ ンネルのスピ一力 7などの相対的な位置関係 を基準として、 設定されるアングルに応じて仮想的な各音源の音 像定位位置を計算し、 その位置に音像を定位するように信号を処 理する。 この計算は、 例えば座標変換計算などによって行われれ ばよい o

また、 再生音像の定位情報は、 極座標で示される方位と距離あ るいは直交座標値で表現することがより正確な音像定位位置を定 める上で望ま しいが、 各スピーカの配置位置ゃリスナの聴取位置 を正確に知ることは難しいので、 平均的な聴取環境、 例えば、 家 庭用機器を使用した平均的なリスニング環境などから各スピー力 の配置条件を想定し、 その条件を使用しても良い。 あるいは、 距 離情報を省略して方位情報のみから仮想音像方向の制御を行うよ うにしても良い。

このように構成された音像定位処理装置の動作を以下に説明す る。

D V Dディ スク 2から図示しない光学ピックアップにより読み 出された再生信号をデコーダ 3がデコー ドして映像信号 S V、 了 ングル選択信号 S A、 各チャ ンネルの再生音響信号 C， L， R， S L， S R， S Wを出力する。

ァングル選択信号 S Aにより合成回路 4 は各チヤ ンネルの再生 音響信号 C， L , R， S L , S R， S Wを合成して各チャ ンネル の合成音響信号 C ' ， L ' , R ' , S L ' , S R ' , S W を出 力する。

ここで、 デコーダ 3 に対して、 リスナ 9 の操作により リ モコン

(リモ一 ト コマンダ一） 5 は、 ァングル選択を指定するァングル 選択指定信号 S A ' を供給する。

これにより、 リ スナ 9 により選択されたアングル . モー ドを示 すアングル選択指定信号 S A ' がデコーダ 3に供給されて、 その 了ングル · モー ドに対応する力メ ラ · ァンダルの映像信号 S Vを 出力する。 アングル · モー ドに対応した D V Dディ スクには、 複 数のカメ ラ ' アングル （ビュー ' アングル） に対応した複数の映 像信号が記録されているので、 これらの複数の映像信号のうち 1 つを選択して映像信号 S Vと して出力する。 同時に、 アングル選 択指定信号 S A' に対応して選択されたアングル · モー ドを示す ァングル選択信号 S Aが合成回路 4に供給され、 デコーダ 3から 供給,された各チャ ンネルの再生音響信号 C， L , R, S L , S R , S Wが、 リ スナ 9 に対して再生音像の定位情報に応じた各音響 信号となるように各出力チャ ンネルへの再生音響信号 C , L , R ， S L , S R， S Wの合成比あるいはチャ ンネル割り振りを変更 して各チャ ンネルの合成音響信号 C ' , L' ， R' ， S L ' , S R' ， S W を出力する。

これにより、 スク リ ーン 6 は映像信号 S Vによる画像を映出す る と共に、 各チャ ンネル C， L， R， S L , S R, SWのスピー 力 7、 8 は、 映像信号 S Vに応じて再生音像の定位位置が変更さ れた各チャ ンネルの合成音響信号 C ' , L ' , R' , S L ' , S R' ， S W による再生音を放出する。 リ スナ 9 は、 スク リ ーン による映像に対応して、 再生音像の定位位置が変更された再生音 をスピーカ 7、 8 により聴取することができる。

なお、 通常は、 D V Dディ スクにデフォル トのアングル · モ一 ドと して記録されるカメ ラ · ァンダルの映像に合わせて、 各チヤ ンネルの音響信号 C， L , R， S L , S R， S Wが記録されてい る。 従って、 このモー ドから変更しないときには、 上述した合成 回路 4 は入力される各チャ ンネルの再生音響信号 C， L， R, S L , S R, S Wに対して実質的に何等処理を加えずに出力し、 そ れぞれ対応する各チャ ンネル C， L , R, S L , S R, S Wのス ピ一力 7、 8 に各チャ ンネルの再生音響信号 C， L , R， S L， S R, S Wをそのまま供給する。 一方、 リ スナ 9が別のアングル

• モー ドを選択したときには、 そのアングルで撮影したカメラが 音源または音源群に向き合う位置や方向に、 あたかもリスナ 9が 移動して音源または音源群に向き合うかのような定位感を得るよ うに、 合成回路 4は各チャ ンネルの再生音響信号 C, L， R， S L， S R， S Wを合成する。

次に、 具体的な各ァングル · モ一 ドを説明する。

図 5は、 音像位置の移動を示す図であり、 図 6は、 音源に対す る音像の定位を示す図である。

まず、 第 1に、 ライブ演奏を収録した映像 ·音声信号の場合を 例として、 スク リーン 6上に映出されるステージ中央に近づく よ うなアングル · モ一 ドについて説明する。

この場合、 合成回路 4により、 スク リ ーン 6上に映出されるス テージ中央に対して、 スピーカ 7の中央位置 （C) に定位される ボー力ル音声などにリ スナ 9の位置から図 5の音像位置の前方へ の移動方向 N 1に示すように前方に近づく ように、 前方中央 （C ) に対するチヤ ンネルの再生音響信号 Cの音量を大きく して合成 音響信号 C' とすると共に、 前方中央 （C) に対するチャ ンネル の再生音響信号 Cに適切な遅延処理を加えてそのレベルを減衰さ せた後に前方左右 （LZR) に対するチャ ンネルの再生音響信号 (LZR) に加えて合成音響信号 （L' /R' ) と して出力する 。 また、 前方左右 （LZR) に対するチヤ ンネルの音響信号 （L ZR) のレベルを減衰させた後に、 後方左右 （S L/S R) に対 するチヤンネルの音響信号 （ S L / S R) にそれぞれ加えて、 合 成音響信号 （S L' ZS R' ) と して出力するようにしても良い 。 さ らに、 音響信号 （S LZS R) のレベルを減衰させても良い このとき、'合成回路 4により、 図 6のスク リ ーン 6上の音源映 像位置 6 1が中央 V 2である音源の音像定位位置 6 2は中央 S 2 のままであるが、 左右の音源映像位置にあつた音源はより左右に 広がった位置に音像定位位置が変更される。 .

これにより、 スク リーン 6上に映出されるステージ中央に対し て、 スピーカ 7の中央位置 （C) に定位されるボーカル音声など にリ スナ 9の位置から図 5の N 1に示すように前方中央に近づく ように、 音像定位感を変更して効果的に音響信号の再生を行うこ とができる。

もちろん、 この場合に、 合成回路 4により、 より実在感を高め るために、 前方中央 （C) に対するチャ ンネルの再生音響信号 （ C ' ) の中音域をやや強調する処理を合わせて施しても良い。 あ るいは、 再生音響信号 （C' ) の音量に応じたラウ ドネス補正を 施しても良い。

ここで、 前方左右 （LZR) に対するチャ ンネルの再生音響信 号 （ L / R) は、 通常のデフォル トのアングル · モー ドでは、 例 えば、 左右土 3 0 ° の開き角で配置される L / Rチャ ンネルのス ピ一力 7から再生されるが、 このアングル♦ モー ドのときは、 よ り開いた定位感とするために、 例えば、 前方左右 （LZR) に対 するチヤ ンネルの再生音響信号 （L/R) を、 互いに逆の前方右 左 （R/L) に対するチャ ンネルの再生音響信号 （R/L) に対 して逆相でそのレベルを減衰させて、 元の再生音響信号 （L/R ) に加え合わせて合成音響信号 （L' ZR' ) として供給する。

第 2に、 スク リーン 6上に映出されるステージ上手の演奏者を アップで臨むようなアングル ' モー ドについて説明する。

例えば、 スク リ ーン 6上に映出されるステージに対して、 上手 (客席の観客 （ a u d i e n c e ) から見て、 舞台の右側をいう ) にギター奏者がいて、 中央にボーカル、 下手にベース奏者がい るような場合に、 上述したカメ ラ · アンダルで撮影する。 この場 合、 通常のアングル . モー ドに合わせて各チャ ンネルの音響信号 は D V Dディ スクに記録されているので、 ステージ上手のギ夕一 奏者は前方右 （R) に対するチャ ンネルの音響信号 （R) に、 中 央のボ一カルは前方中央 （C) に対するチャ ンネルの音響信号 （ C ) に、 下手のベース奏者は前方左 （L) に対するチャ ンネルの 音響信号 （L) にそれぞれ記録されている。

このアングル ' モー ドが選択された塲合、 合成回路 4により、 ステージ上手のギター奏者の再生音響信号 （R) はやや音量を大 き く されて前方中央 （C) に対するチヤ ンネルの合成音響信号 （

C ' ) に出力され、 中央のポ一カルの再生音響信号 （C) はやや 音量を小さ く されて前方左 （L) に対するチヤ ンネルの合成音響 信号 （L' ) に出力され、 下手のベース奏者の再生音響信号 （L ) は中央のボーカルの再生音響信号よりさらに音量を小さ く され て前方左 （L) に対するチャ ンネルの合成音響信号 （L' ) にそ れぞれ出力される。 また、 サラウン ドチャ ンネルの再生音響信号 (S L/S R) の一部を前方右 （R) に対するチャ ンネルの合成 音響信号 （R' ) に出力してもよい。

このとき、 合成回路 4により、 図 6のスク リ ーン 6上の音源映 像位置 6 1が右 V 3であつた音源の音像定位位置 6 2は中央 S 2 となるように音像定位位置が変更される。

これにより、 スク リ ーン 6上に映出されるステージ上手の演奏 者に定位される演奏音を、 リ スナ 9の位置から図 5の N 6に示す ように前方右側にァップで臨むように、 音像定位感を変更して効 果的に音響信号の再生を行う こ とができる。 すなわち、 ステージ 上手のギタ一奏者がスク リーン 6上の中央に映出されると共に、 その演奏者はリスナ 9の正面方向に音像定位して再生される。 第 3に、 スク リ ーン 6上に映出される会場後方よりステージ全 体を眺めるようなァングル · モ一 ドを説明する。

この場合には、 合成回路 4により、 前方中央 （C) に対するチ ヤ ンネルの再生音響信号 （c) はそのまま前方中央のチャ ンネル の合成音響信号 （C' ) に出力し、 前方左右 （LZR) に対する チャ ンネルの再生音響信号 （L/R) はそれぞれ前方左右のチヤ ンネルの合成音響信号 （L ' / R ' ) に出力すると共にそのレべ ルを減衰させた後に前方中央のチヤ ンネルの合成音響信号 （C ' ) にも出力する。

また、 合成回路 4 により、 サラウン ドチャ ンネルの再生音響信 号 （S L / S R ) の音量をやや大きめにして後方左右に対するサ ラウン ドチヤ ンネルの合成音響信号 （S L ' / S R ' ) に出力す ると共に、 その一部を前方左右のチャ ンネルの合成音響信号 （L ， Z R ' ) に出力してもよい。

このとき、 合成回路 4により、 図 6のスク リーン 6上の音源映 像位置 6 1が中央 V 2 である音源は音像定位位置 6 2が中央 S 2 のままであるが、 左右の音源映像位置にあった音源はより中央に 寄った位置に音像定位位置が変更される。

これにより、 スク リ一ン 6上に映出されるステージ全体の演奏 者を、 リ スナ 9 の位置から見て図 5の音像の中央への移動方向 L 1， L 3 に示すように演奏者の広がりを抑えることにより、 音像 の後方への移動方向 N l , N 2 , N 6に示すように演奏会場後方 よりステージ全体を眺めるように、 音像定位感を変更して効果的 に音響信号の再生を行う ことができる。

図 2 は他の音像定位処理装置の構成を示すプロック図である。 図 2 の音像定位処理装置 1 1が図 1の音像定位処理装置 1 と異 なる点は、 合成回路 4 の後段に仮想音像定位処理回路 1 2を設け 、 スピーカ 7を前方左右 L / Rの 2 チャ ンネルにした点である。 他の構成は図 1 と同様であるのでその説明を省略する。 図 2にお いて、 図 1 に対応する部分には同一の符号を付してある。 なお、 スピーカ 7 に替えて、 リ スナが装着するヘッ ドホンにより再生し ても良い。

このように構成された他の音像定位処理装置の動作を以下に説 明する。 DVDディ スク 2から図示しない光学ピックアップにより読み 出された再生信号をデコーダ 3がデコー ドして映像信号 S V、 ァ ングル選択信号 S A、 各チャ ンネルの再生音響信号 C, L , R, S L， S R, S Wを出力する。

了ングル選択信号 S Aにより合成回路 4は各チヤ ンネルの再生 音響信号 C， L , R, S L， S R, S Wを合成して各チャ ンネル の合成音響信号 C' ， L' , R' ， S L ' ， S R' , S W を出 力する。

さ らに、 了ングル選択信号 S Aにより仮想音像定位処理回路 1 2は各チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， L' , R' , S L' ， S

R' ， S W を、 例えばリスナ 9の前方左右 （L/R) に配置さ れたスピーカ 7で再生された場合にあたかもリスナ 9の周囲に配 置された C， L， R， S L， S R， SWの 5. 1チャンネルの仮 想スピーカにより再生されるかのような臨場感豊かなサラゥン ド 再生音場を再生するように処理する。

仮想音像定位処理回路 1 2は、 再生する音源の音像定位位置か ら聴取者の両耳までの頭部音響伝達関数 （HRT F : H e a d R e l a t e d T r a n s f e r F u n c t i o n) とスヒ 一力 7 (L/R) から聴取者の両耳までの頭部音響伝達関数とに 基づいて行われる音像定位処理を、 各合成音響信号に対して行う 。 アングル . モー ドが変更されると、 リ スナ 9 とこれらの音像定 位位置との相対位置関係が変化するので、 この前者の頭部音響伝 達関数を変更して処理を行う ことにより、 アングル · モー ドに対 応した音像定位感をもつ再生音が得られる。 この信号処理は、 例 えば、 各頭部音響伝達関数に対応するイ ンパルス · レスポンスを 有する 1組の F I Rフィ ル夕で行われるが、 これらのフィルタの 係数を変更するこ とにより所望の伝達関数を得る。

ここで、 デコーダ 3に対して、 リ スナ 9の操作により リ モコン (リ モ一 ト コマンダ一） 5 は、 アングル選択を指定するアングル 選択指定信号 S A' を供給する。

デコーダ 3 は、 供給されたアングル選択指定信号 S A' に基づ き、 対応するアングル · モー ドの映像信号 S Vを出力すると共に 、 対応するアングル選択信号 S Aを合成回路 4および仮想音像定 位処理回路 1 2 に供給する。 なお、 了ングル選択信号 S Aとアン ダル選択指定信号 S Α' とは実質的に同じ作用をするものであり 、 リ モコ ン 5からデコーダ 3、 合成回路 4および仮想音像定位処 理回路 1 2 に対して、 直接にアングル選択指定信号 S A' を供給 するようにしても良いことはもちろんである。

これにより、 リ スナ 9 により選択されたアングル · モー ドを示 すアングル選択指定信号 S A' がデコーダ 3に供給されて、 その 了ンダル · モ一ドに対応するカメ ラ · アンダルの映像信号 S Vを 出力する。 同時に、 アングル選択信号 S Αは合成回路 4に供給さ れ、 デコーダ 3から供給された各チャ ンネルの再生音響信号 C，

L , R, S L , S R, S Wが、 リ スナ 9 に対して再生音像の定位 情報に応じた各音響信号となるように各チヤ ンネルの再生音響信 号 C， L , R, S L， S R， S Wの合成比を変更して各チャ ンネ ルの合成音響信号 C ' ， L ' , R' ， S L ' ， S R' ， S W' を 出力する。

さ らに、 仮想音像定位処理回路 1 2 は、 合成回路 4から供給さ れた各チャ ンネルの合成音響信号 C ' , L ' , R' , S L ' , S R' , S W に対して音像定位処理を行って上述した 5. 1チヤ ンネルの仮想スピーカにより再生されるかのような臨場感豊かな サラウ ン ド再生音場を再生する仮想音響信号 V L， VRを出力す る。

これにより、 スク リ ーン 6 は映像信号 S Vによる画像を映出す る と共に、 各チャ ンネル L， Rのスピーカ 7は、 映像信号 S Vに 応じて再生音像の定位位置が変更された各チヤンネルの合成音響 信号 C' ， L ' ， R' , S L ' ， S R' ， S W に対して、 さら に、 音像定位処理を行った音響信号 V L， VRによる再生音を放 出する。 リ スナ 9はスク リ ーン 6による映像に対応して、 再生音 像の定位位置が変更されたス-ピ一力 7による上述した 5. 1チヤ ンネルの仮想スピーカにより再生されるかのような臨場感豊かな サラウン ド再生音場による再生音を聴取することができる。

上述した図 2に示した音像定位処理装置 1 1では、 了ングル選 択指定信号 S A' により選択されたアングル · モー ドによって各 再生音響信号の合成比を変更した後に、 この音像定位処理装置 1 1に供給され こ各合成音響信号に対して音像定位処理のみを施し たが、 これに限らず、 この合成回路 4における合成処理および音 像定位処理装置 1 1における音像定位処理を同時に行っても良い 。 この場合は、 アングル選択信号 S Aは仮想音像定位処理回路 1 2に供給され、 仮想音像定位処理回路 1 2は選択されたァングル

• モー ドに対応した再生音像定位感が得られるように、 各再生音 響信号に対して音像定位処理を施す。 つまり、 アングル選択信号 S Aに基づいて各再生音響信号 C， L , R, S L, S R, SWの 再生音像の定位位置を計算して求め、 その定位位置から聴取者の 両耳までの頭部音響伝達関数に基づいて音像定位処理を行う。 こ の場合には、 デコーダから供給された各再生音響信号の再生音像 位置の計算をするプロック と、 この求められた音像定位位置に基 づいて音像定位処理を行うプロックとから構成される。 なお、 こ の頭部音響伝達関数は聴取者の正面から所定の角度ごとのデータ を予めメ モリ内に格納しておき、 求められた角度に応じて読み出 すようにすればよい。 これらの信号処理は D S P (D i g i t a 1 S i n a l P r o c e s s o r ) などによりソフ トゥェ ァで実現される場合には、 不可分の構成となる。 図 3 は他の音像定位処理装置の構成を示すプロック図である。 図 3の音像定位処理装置 2 1が図 1 の音像定位処理装置 1 と異 なる点は、 アングル選択指定信号 S A ' により選択されたアング ル ' モー ドとアングル . モ一 ドを選択した時間情報 （タイ ミ ング 情報） S Tを記録する記録媒体 2 2を設けた点である。 他の構成 は図 1 と同様であるのでぞの説明を省略する。 図 3において、 図 1 に対応する部分には同一の符号を付してある。

このよ うに構成された他の音像定位処理装置の動作を以下に説 明する。

D V Dディ スク 2から図示しない光学ピックァップにより読み 出された再生信号をデコーダ 3がデコー ドして映像信号 S V、 ァ ングル選択信号 S A、 各チャ ンネルの再生音響信号 C， L , R , S L， S R , S Wを出力する。

ァングル選択信号 S Aにより合成回路 4 は各チヤ ンネルの再生 音響信号 C， L , R , S L , S R , S Wを合成して各チャ ンネル の合成音響信号 C ' , L ' , R ' , S L ' , S R ' , S W を出 力する。

ここで、 デコーダ 3 に対して、 リ スナ 9 の操作により リモコン (リ モー トコマンダ一） 5 は、 アンダル選択を指定するァングル 選択指定信号 S A ' を供給する。

これにより、 リスナ 9 により選択されたアングル · モ一 ドを示 すアングル選択指定信号 S A ' がデコーダ 3 に供給されて、 その アングル . モー ドに対応するカメラ ' アンダルの映像信号 S Vを 出力する。 同時に、 アングル選択信号 S Aは合成回路 4に供給さ れ、 デコーダ 3から供給された各チャ ンネルの再生音響信号 C，

L , R， S L， S R , S Wが、 リ ナ 9に対して再生音像の定位 情報に応じた各音響信号となるように各出力チヤ ンネルへの再生 音響信号 C， L , R， S し， S R， S Wの合成比あるいはチャ ン ネル割り振りを変更して各チャ ンネルの合成音響信号 C ' , L ' ， R' ， S L ' , S R' ， S W を出力する。

さらに、 アングル選択指定信号 S A' は記録媒体 2 2 に供給さ れて、 アングル選択指定信号 S A' により選択されたアングル · モー ドとそのァングル · モ一 ドを選択した時間情報 S Tが記録さ れる。 ここで、 時間情報 S Tは D V Dディ スク 2 に記録される夕 ィムコー ドをデコーダ 2でデコー ドする際に読み出してそのまま 禾' J用する。

このとき、 アングル選択指定信号 S A' により選択されたアン ダル · モー ドによつて相対的に変更される リスナ 9からの音像定 位指定情報に基づいて、 この合成回路 4において各再生音響信号 に対する音像定位処理が行われる。

これにより、 スク リ ーン 6 は映像信号 S Vによる画像を映出す る と共に、 各チャ ンネル L， Rのスピーカ 7は、 映像信号 S Vに 応じて再生音像の定位位置が変更された各チヤ ンネルの合成音響 信号 C ' ， L ' ， R' , S L ' ， S R' , S W による再生音を 放出する。 リ スナ 9 はスク リ ーン 6 による映像に対応して、 再生 音像の定位位置が変更されたスピー力 7、 8による再生音を聴取 するこ とができる。

ここで、 さ らに、 リ スナ 9力 、 マルチ · アングルに対応した、 例えば映画が記録された D V Dディ スク 2を鑑賞している場合に 、 通常のアングル♦ モー ドで視聴しているときにあるシーンでは 別のァングル · モ一 ドを選択したいとすると、 そのシ一ンの変わ り目を読み出し、 アングル選択指定信号 S A' により選択された アングル · モー ドを変更し、 その変更したアングル選択指定信号

S A' を記録するように指示すると、 そのシーンの変わり目を示 す時間情報 S Tおよび変更されたアングル選択指定信号 S A' に より選択されたァングル · モ一 ドをこの記録媒体 2 2に記録する この D V Dディ スク.2 の再生時には、 D V Dディ スク 2力、ら提 供される時間情報 S Tと この記録媒体 2 2 に記録された時間情報 S Tとを比較し、 一致するとこれに対応して記録媒体 2 2に記録 されるアングル選択指定信号 S A' により選択されたアングル · モ一 ドにデコーダ 3および合成回路 4が自動的に変更されるよう になされる。

もちろん、 アングル · モー ドが変更されると、 図 1に示した音 像定位処理装置 1 と同様にそのカメラ · アングルに応じて各再生 音響信号が合成回路 4によつて合成比を変更されてチヤ ンネル割 り振りを施されて、 各チャ ンネルに対応するスピーカ 7、 8に合 成音響信号が供給される。

このようにすることで、 リ スナ 9 は自身で構成するカメラ ♦ ァ ンダルのシ一ンの構成を作ることができ、 それを繰り返して鑑賞 することができ、 そのとき再生音声も力メラ · アングルに応じて

、 あたかも リ スナ 9が移動して図 6で示すスク リーン 6上に映出 される音源映像位置 6 1 に向き合うかのような音像定位位置 6 2 の定位感を得ることができる。

なお、 記録媒体 2 2への記録は何度も可能とすれば、 そのアン ダル構成に不満であった場合にやり直すことが可能である。 記録 媒体 2 2 と しては、 半導体メモリ に限らず、 例えば V T R (V i d e o T a p e R e c o r d e r ) テープや C D— R (C o m p a c t D i s c R e c o r d a b l e ) などを用いても 良く、 さ らに、 映像を提供する D V Dディ スク 2の少なく とも一 部が記録可能とされる場合に、 その D V Dディ スク 2 自身に記録 するようにしても良い。

記録媒体 2 2 には、 時間情報 S Tとこれに対応するァングル選 択指定信号 S A' とがァングルを変更したい回数に相当する数だ け記録できればよいので、 記録媒体 2 2 の記録容量は小さいもの でよく、 この音像定位処理装置に備わるメモリの一部を使用して も良い。

また、 記録媒体 2 2 には、 D V Dディ スク 2を識別するコー ド またはタイ トルなどの文字列も同様に記録することが望ましく、 こうすることにより、 複数のタイ トルの D V Dディ スクに対して 1つの記録媒体中に記録することができる。 さ らには、 記録操作 を識別するコ一ドも記録するようにすれば、 1つの D V Dデイ ス クに対して複数のアングル選択パターンで記録でき、 いわゆる " テイク 1 " 、 "テイク 2 " といつた試行錯誤や楽しみ方ができる o

なお、 図 3 に示した音像定位処理装置 2 1では、 合成回路 4か ら各スピーカ 7、 8 に各チヤ ンネルの合成音響信号を出力するよ うにしたが、 これに限らず、 図 2 に示したように、 仮想音像定位 処理回路 1 2 を付加して各チヤ ンネルの再生音響信号より も少な いチヤ ンネルのスピーカによる再生を行つて良い。

図 4 は他の音像定位処理装置の構成を示すプロック図である。 図 4 の音像定位処理装置 3 1が図 1の音像定位処理装置 1 と異 なる点は、 D V Dディ スク 2 より音源位置情報が提供される点と 、 図 3 に示したアングル選択指定信号 S A ' により選択されたァ ングル · モー ドとアングル · モー ドを選択した時間情報 S Tを記 録する記録媒体 2 2を設けた点である。 他の構成は図 1 と同様で あるのでその説明を省略する。 図 4において、 図 1 または図 3に 対応する部分には同一の符号を付してある。

このよ うに構成された他の音像定位処理装置の動作を以下に説 明する。

D V Dディ スク 2から図示しない光学ピックァップにより読み 出された再生信号をデコーダ 3がデコ— ドして映像信号 S V、 音 源位置情報 S P、 アングル選択信号 S A、 各チヤ ンネルの再生音 響信号 C， L， R， S L， S R , S Wを出力する。

音源位置情報 S Pおよびアングル選択信号 S Aにより合成回路 4 は各チャ ンネルの再生音響信号 C， L , R , S L , S R , S W を合成して各チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， L ' ， R ' , S L

， ， S R ' ， S W ' を出力する。

ここで、 D V Dディ スク 2 に記録される各音源は音源位置情報 S Pを有していて、 デコーダ 3 によつて各チヤ ンネルの再生音響 信号 C , L , R , S L , S , S Wに対する音源位置情報 S Pが 取り出される。 また、 音源位置情報 S Pは、 全音源のうち少なく とも主要な音源にのみ設けられるようにしてもよい。 例えば、 再 生音響信号 S Wを再生するスピーカは、 部屋のどこに配置されて もよいので、 この信号に対してはォンした位置情報を省略しても 良い。 また、 信号 S L , S Rで再生される音がサラウン ド音であ る場合には、 暗黙的にリ スナの斜め後方に配置されると解釈され 、 この場合には、 音源位置情報は省略できる。 換言すれば、 音源 位置情報が省略されたチヤ ンネルの音源は、 既定の位置情報を適 用されるようにしても良い。 また、 音源位置情報 S Pは、 図 6 に 示すスク リ ーン 6上の音源映像位置 6 1 などの基準位置からの音 像定位位置 6 2で示す相対座標値や、 図 5に示す音像位置の移動 情報などが含まれてもよい。

この場合、 各音源に設けられた音源位置情報 S Pに応じて、 図 6 のスク リ ーン 6上の音源映像位置 6 1がリスナ 9 の位置から見 て左 V 1、 中央 V 2、 右 V 3に対して音像定位位置 6 2が左 S 1 、 中央 S 2、 右 S 3 となるように音像定位位置が変更される。 ま た、 図 5のリスナ 9 の位置から音像の放射状に近接または離隔す る移動方向 N 1〜N 6、 時計方向または反時計方向への回転の移 動方向 R 1〜R 4、 左右方向への移動方向 L 1〜L 5へ音像位置 が移動される。

また、 デコーダ 3に対して、 リスナ 9 の操作により リ モコン （ リ モー トコマンダ一） 5 は、 アングル選択を指定するアングル選 択指定信号 S A' を供給する。

これにより、 リ スナ 9 により選択されたアングル，モー ドを示 すアングル選択指定信号 S A' がデコーダ 3 に供給されて、 その アングル · モー ドに対応するカメ ラ · ァンダルの映像信号 S Vを 出力する。 同時に、 音源位置情報 S Pおよびアングル選択信号 S Aは合成回路 4に供給され、 デコーダ 3から供給された各チャ ン ネルの再生音響信号 C， L , R, S L , S R, S Wが、 リスナ 9 に対して再生音像の定位情報に応じた各音響信号となるように各 チャ ンネルの再生音響信号 C， L , R, S L , S R, S Wの合成 比を変更して各チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， L ' ， R' ， S L ' , S R' ， S W を出力する。

これにより、 合成回路 4 により、 各再生音響信号に対応する音 源位置情報 S Pおよびリ スナ 9 により選択されたアングル · モ一 ドを示すアングル選択指定信号 S A' によって、 リ スナ 9から見 た各音源の相対位置が計算され、 この相対位置に対応する再生音 響信号を再生するように、 各スピーカ 7、 8 に合成音響信号が出 力される。 リ スナ 9 はスク リ ーン 6 による映像の音源位置に対応 して、 再生音像の定位位置が指定され、 または再生音像の定位位 置が変更されたスピ一力 7、 8による再生音を聴取することがで さる。

さ らに、 上述した図 3 と同様に、 アングル選択指定信号 S A' は記録媒体 2 2 に供給されて、 アングル選択指定信号 S A' によ り選択されたアングル · モー ドとアングル . モー ドを選択した時 間情報 （タイ ミ ング情報） S Tが記録される。 ここで、 時間情報 S Tは D V Dディ スク 2 に記録されるタイムコ一 ドをデコーダ 2 でデコー ドする際に読み出してそのまま利用する。

このとき、 アングル選択指定信号 S A' により選択されたアン ダル · モ一 ドおよび音源位置情報 S Pによって相対的に変更され る リ スナ 9からの音像定位指定情報に基づいて、 この合成回路 4 において各音響信号に対する音像定位処理が行われる。

これにより、 スク リ ーン 6 は映像信号 S Vによる画像を映出す ると共に、 各チャ ンネル C， L， R， S L， S R， S Wのスピ一 力 7、 8 は、 映像信号 S Vに応じて再生音像の定位位置が変更さ れた各チャ ンネルの合成音響信号 C ' ， L ' ， R' ， S L ' ， S R' , S W による再生音を放出する。 リ スナ 9 はスク リ ーン 6 による映像に対応して、 再生音像の定位位置が変更されたスピ一 力 7、 8 による再生音を聴取することができる。

こ こで、 さ らに、 リ スナ 9 が、 マルチ ' アングルに対応した、 例えば映画が記録された D V Dディ スク 2を鑑賞している場合に 、 通常のアングル . モー ドで視聴しているときにあるシーンでは 別のアングル · モ一 ドを選択したいとすると、 そのシーンの変わ り 目を読み出し、 アングル選択指定信号 S A' により選択された ァングル · モ一 ドを変更し、 その変更したアングル選択指定信号 S A' を記録するように指示すると、 そのシーンの変わり目を示 す時間情報 S Tおよび変更されたアングル選択指定信号 S A' に より選択されたァングル ♦ モー ドをこの記録媒体 2 2に記録する o

この D V Dディ スク 2 の再生時には、 D V Dディ スク 2から提 供される時間情報 S Tとこの記録媒体 2 に記録された時間情報 S Tとを比較し、 一致するとこれに対応して記録媒体 2 2 に記録 されるアンダル選択指定信号 S A' により選択されたァンダル · モー ドおよび D V Dディ スク 2から提供される音源位置情報 S P に基づいてデコーダ 3および合成回路 4が自動的に変更されるよ うになされる。

もちろん、 アングル ' モー ドが変更されると、 図 1に示した音 像定位処理装置 1 と同様にそのカメラ · アングルに応じて各音響 信号が合成回路 4 によって合成比が変更されてチヤ ンネル割り振 りを施されて、 各チャ ンネルに対応するスピーカ 7、 8 に再生音 響信号を供給する。

このようにすることで、 リ スナ 9 は自身で構成する力メラ ♦ ァ ンダルのシ一ンの構成を作ることができ、 それを繰り返して鑑賞 することができ、 そのとき再生音声もカメラ · アングルに応じて 、 あたかも リ スナ 9が移動して図 6で示すスク リーン 6上に映出 される音源映像位置 6 1 に向き合うかのような音像定位位置 6 2 の定位感を得るこ とができる。

なお、 記録媒体 2 2への記録は何度も可能とすれば、 そのアン グル構成に不満であつた場合にやり直すことが可能である。 記録 媒体 2 2 と しては、 半導体メモリに限らず、 例えば V T Rテープ や C D— Rなどを用いても良く、 さ らに、 映像を提供する D V D ディ スク 2 の少なく と も一部が記録可能とされる場合に、 その D V Dディ スク 2 自身に記録するようにしても良い。

また、 図 3 に示した音源定位処理装置における記録媒体 2 と 同様に、 記録する情報量は小さいので、 音像定位処理装置に備わ るメモリ の一部を使用しても良い。 さ らに、 前述の例と同様に、 記録媒体 2 2 にディ スク I Dコ一 ドゃ記録操作 I Dコ— ドを記録 するようにしても良い。

なお、 図 4 に示した音像定位処理装置 3 1では、 合成回路 4か ら各スピーカ 7、 8 に各チャ ンネルの再生音響信号を出力するよ うにしたが、 これに限らず、 図 2に示したように、 仮想音像定位 処理回路 1 2 を付加して各チヤンネルの再生音響信号より も少な いチヤ ンネルのスピーカによる再生を行つて良い。 なお、 上述した本実施の形態の図 1〜図 4に示した音像定位処 理装置では、 リスナ 9により選択されたアングル · モー ドを示す 了ングル選択指定信号 S A' をデコーダ 3を介して合成回路 4ま たは仮想音像定位処理回路 1 2に供給する例を示したが、 これに 限らず、 直接に、 合成回路 4または仮想音像定位処理回路 1 2に 供給するようにしても良い。 例えば、 別体である DVDプレイヤ —あるいは A Vレシーバにデコ一ダ 3が内蔵されている場合には 、 本実施の形態の音像定位処理装置はリスナ 9の操作により選択 されたアングル選択指定信号 S A' を合成回路 4または仮想音像 定位処理回路 1 2に供給するようにしても良い。 この場合でも、 選択されたアングル · モー ドに対応する映像信号を選択するため に D V Dプレイヤーあるいは A Vレシーバに内蔵されるデコーダ 3に、 このアングル選択指定信号 S A' が供給されるようにする 。 いずれも、 リスナ 9により選択されたアングル · モー ドによつ て変更される映像信号 S Vおよび再生音響信号を生成する手段に 対して、 アングル選択指定信号 S A' が供給される構成であれば よい。

また、 アングル選択指定信号 S A' はリ モコ ン 5より供給され る例を示したが、 これに限らず、 音像定位処理装置に備わる操作 キ一などの入力手段により発生され、 供給するようにしても良い ことはもちろんである。

以下に、 他の適用例を説明する。

位置情報を有する音源を供給する記録媒体としては、 他に楽曲 データを供給する M I D I (M u s i c a l I n s t r u m e n t D i i t a l I n t e r f a c e ) 音源、 ビデオ · ゲ

—ムなどがあり、 上述した D V Dビデオディ スクに限らず、 これ らにも適用することができる。

M I D I音源では、 コン トロールチヱンジ情報のうち拡張コー ドのパンを示すコン ト ロール番号 # 1 0がステレオ出力時の音像 の定位を指定する。 このコ ン トロール番号 # 1 0 の値は 0が左、 6 4が中央、 1 2 7が右となり、 左右の間で自由に音像の定位を 指定できる。 つまり、 この情報を伴って楽曲データが供給され、 この値を変更する こ とで音源定位位置を変更することができる。 本実施の形態に適用した場合、 この M I D I データを再生する 際に、 上述した合成回路 4により、 リ スナの好みやリスナの聴取 位置により この値を変更して、 変更された音源定位位置より音源 の再生音が再生されるように合成処理する。

もちろん、 上述した本実施の形態のように、 この変更情報を記 録媒体に記録して、 次回再生時に再口一 ドして用いるようにして ね良い。

また、 この変更情報を記録した記録媒体を M I D I音源の記録 媒体とは別に配布するようにしても良い。

通常の M I D I音源では、 リ スナ 9 の前方左右に配置されたス ピー力で再生されるが、 上述した合成回路 4により、 この情報を 拡張コ一 ドにより拡張してリ スナの周囲 3 6 0 ° にわたつて音像 が定位できるように合成処理するようにしても良い。

この場合、 例えば、 リ スナ 9 により選択されたアングル · モ一 ドを示すアングル選択指定信号 S A ' を用いて上述した合成回路 4 により、 コ ン ト ロール番号 # 1 0 の値は 6 4が中央 Cチャ ンネ ル、 値 4 8が左 Lチャ ンネル、 値 7 6が右 Rチャ ンネル、 値 2 1 が後方左 S Lチャ ンネル、 値 1 0 Ίが後方右 S Rチャ ンネルなど のように再定義するようにしても良いし、 あるいはこの位置情報 であるコ ン トロール番号 # 1 0 の各値と対応した音源定位位置の 各チャ ンネルに変換するテーブルを、 上述した合成回路 4、 仮想 音像定位処理回路 1 2 または図示しないマイクロコンピュータで 構成されるシステム . コン トローラに設けるように構成してこれ らの変換処理を行うようにしても良い。

また、 ビデオ · ゲーム機の場合は、 再生信号に、 そのシーンに 登場するキャラクタに対して上述した図 6 に示す音源映像位置 6 1を示す情報と音像定位位置 6 2を示す情報が含まれる。 この位 置情報は、 プレーヤのゲーム . コン トローラなどのポインティ ン グデバイスにより主要なキヤラク夕の位置を変更するように与え られた指示に従って変更される。 この変更された位置情報と、 選 択されたアングル · モ一 ドを示すアングル選択指定信号 S A ' と に基づいて、 キャラクタの音像定位位置が決定され、 上述した合 成回路 4や仮想音像定位処理回路 1 2 により、 スク リ ーン 6上の キャラクタの位置や動きに合わせて適切な音源映像位置 6 1で示 す定位位置より音像定位位置 6 2で示す再生音が再生される。 上 述したビデオ · ゲーム機は、 ィ ンターネッ トを介してインタラク ティ ブに操作を行うゲームソフ トにも適用できることはいうまで もない。 また、 これらの処理をプログラムと して記述したゲ一ム ソフ ト と して配布するこ と もできる。

さ らに、 本実施の形態をテレビ会議システムにも適用すること ができる。 特に、 多地点の双方向会議を示すマルチポイ ン トにお けるテレビ会議システムにおいて、 図 6 に示したスク リ 一ン 6上 の画面の任意の音源映像位置 6 1 に話し相手の顔を表示させた場 合、 上述した合成回路 4により、 話し手により選択されたアング ノレ · モー ドを示すアングル選択指定信号 S A ' を用いて変更情報 を加えて、 それぞれの話者の図 6 に示した音像定位位置 6 2がそ れぞれの顔の音源映像位置 6 1 に対応する位置に定位できるよう にすることにより、 違和感無く会議に集中することができる。 上述した本実施の形態の音像定位処理装置によれば、 リスナが 選択したァングル ' モー ド （ビュー · モー ド） に応じて、 各音像 定位位置も適切に設定されて再生音が再生されるため、 再生され た音源映像位置と適合したより臨場感にあふれる音響再生をする ことができる。 また、 リ スナが視聴したい出演者や音源を主体に - して再生をすることができ、 利用の幅を広げることができる。

さ らに、 再設定された各音源についての新たな音源位置情報に 応じて音像定位処理を行うので、 意図された音像定位位置に各音 源が定位され、 より再生画像の親和感を図ることができる。

また、 変更したアングル ' モー ドと、 それを変更した時間情報 を再生画像の時間情報と対応つけて記録媒体に記録し、 次回の再 生時にこの変更した情報に基づいて再生信号を再生することがで きるので、 自分の好みに応じた再生パターンを作ることができる 。 もちろん、 これは何度でも作り直すことができるため、 記録媒 体を交換可能とすれば複数の再生パターンを作ることができる。

さ らに、 音源の位置情報も取り出すことができる音源供給源と なる記録媒体の場合には、 音源位置情報も含めて希望のァングル • モー ドにおける各音源の定位情報を再構成することにより、 再 生画像と最も適合する音響再生を行うことができる。

さ らに、 上述した適用例に限らず、 再生音声の位置情報を変更 することができる他の電子機器に適用することができる。 産業上の利用の可能性

本発明は、 D V Dディ スクのマルチ · アングル機能に対応させ て各チヤ ンネルの再生音響信号を合成して、 聴取者が再生画面の ァンダルに適合した音像定位感を得ることができる音像定位処理 装置に適用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 音源信号に対し予め定められた再生音像定位位置または方向 を示す音像定位情報に対して、 変更を加えて新たな音像定位情 報を提供する定位情報変更手段と、

上記音源信号に対して、 上記定位情報変更手段により提供さ れる音像定位情報に基づいて、 再生音像定位位置または方向を 変更させる処理を施す音像定位処理手段と

を備える音像定位処理装置。

2 . 請求項 1記載の音像定位処理装置において、

上記定位情報変更手段は、 上記予め定められた再生音像定位 位置または方向に定位された音源に対してリスナが臨むァング ルを変更するこ とにより、 リ スナから見た上記音源の再生音像 定位位置または方向を変更するようにした

音像定位処理装置。

3 . 請求項 1.記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、 上記音源信号の、 少なく とも 2以 上の出力チヤ ンネルへの合成比率またはチヤ ンネル割り振りを 変更する合成回路である

ことを特徴とする音像定位処理装置。

4 . 請求項 1記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、 上記定位情報変更手段により提供 される上記音源の再生音像定位位置からリスナの両耳までの頭 部音響伝達関数に基づいて音像定位処理を施す

ことを特徴とする音像定位処理装置。

5 . 請求項 1記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、

上記音源信号の、 少なく とも 2以上の出力チヤンネルへの合 成比率またはチヤ ンネル割り振りを変更する合成手段と、 上記合成手段により新たに定められた再生音像定位位置から リ スナの両耳までの頭部音響伝達関数に基づいて音像定位処理 を施す信号処理手段と

を備える音像定位処理装置。

6 . 請求項 1記載の音像定位処理装置において、

記録手段をさ らに備え、

上記定位情報変更手段により変更された音像定位情報と、 こ の音像定位情報が変更された再生時間情報とを、 対応させて上 記記録手段に記録し、

この記録手段に記録された上記音像定位情報および上記再生 時間情報に基づいて上記音源信号の処理および再生を行う ことを特徴とする音像定位処理装置。

7 . 請求項 6記載の音像定位処理装置において、

上記記録手段に、 上記音像定位情報および上記再生時間情報 と共に、 さ らに音源を識別するための音源識別情報を記録する 音像定位処理装置。

8 . 請求項 6記載の音像定位処理装置において、

上記記録手段に、 上記音像定位情報および上記再生時間情報 と共に、 さ らに記録操作を識別する情報を記録する

音像定位処理装置。

9 . 音源信号にともなって供給され、 この音源信号の再生音像定 位位置または方向を示す音像定位情報に対して、 変更を加えて 新たな音像定位情報を提供する定位情報変更手段と、

上記音源信号に対して、 上記定位情報変更手段により提供さ れる音像定位情報に基づいて、 再生音像定位位置または方向を 変更させる処理を施す音像定位処理手段と

を備える音像定位処理装置。

1 0 . 請求項 9記載の音像定位処理装置において、 上記定位情報変更手段は、 上記予め定められた再生音像定位 位置または方向に定位された音源に対してリスナが臨むァング ルを変更するこ とにより、 リスナから見た上記音源の再生音像 定位位置または方向を変更するようにした

音像定位処理装置。

1 . 請求項 9記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、 上記音源信号の、 少なく とも 2以 上の出力チヤ ンネルへの合成比率またはチヤ ンネル割り振りを 変更する合成回路である

ことを特等とする音像定位処理装置。

2 . 請求項 9記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、 上記定位情報変更手段により提供 される上記音源の再生音像定位位置からリスナの両耳までの頭 部音響伝達関数に基づいて音像定位処理を施す

ことを特徵とする音像定位処理装置。

3 . 請求項 9記載の音像定位処理装置において、

上記音像定位処理手段は、

上記音源信号の、 少なく とも 2以上の出力チヤ ンネルへの合 成比率またはチャ ンネル割り振りを変更する合成手段と、

上記合成手段により新たに定められた再生音像定位位置から リ スナの両耳までの頭部音響伝達関数に基づいて音像定位処理 を施す信号処理手段と

を備える音像定位処理装置。

4 . 請求項 9記載の音像定位処理装置において、

記録手段をさ らに備え、

上記定位情報変更手段により変更された音像定位情報と、 こ の音像定位情報が変更された再生時間情報とを、 対応させて上 記記録手段に記録し、 この記録手段に記録された上記音像定位情報および上記再生 時間情報に基づいて上記音源信号の処理および再生を行う ことを特徵とする音像定位処理装置。

1 5 . 請求項 1 4記載の音像定位処理装置において、

上記記録手段に、 上記音像定位情報および上記再生時間情報 と共に、 さ らに音源を識別するための音源識別情報を記録する 音像定位処理装置。

1 6 . 請求項 1 4記載の音像定位処理装置において、

上記記録手段に、 上記音像定位情報および上記再生時間情報 と共に、 さ らに記録操作を識別する情報を記録する

音像定位処理装置。 ''

1 7 . 複数の映像信号のうち 1つを選択して再生映像出力を得る 映像選択手段と、

上記映像信号に関連付けられて供給される音源信号に対し予 め定められた再生音像定位位置または方向を示す音像定位情報 に対して、 変更を加えて新たな音像定位情報を提供する定位情 報変更手段と、

上記映像選択手段における映像信号の選択、 および上記定位 情報変更手段における音像定位情報の変更を制御する制御手段 と、

上記音源信号に対して、 上記定位情報変更手段により提供さ れる音像定位情報に基づいて、 再生音像定位位置または方向を 変更させる処理を施す音像定位処理手段と

を備える音像定位処理装置。

1 8 . 音源信号に対し予め定められた再生音像定位位置または方 向を示す音像定位情報に対して、 変更を加えて新たな音像定位 情報を提供するステップと、

上記音源信号に対して、 上記提供された音像定位情報に基づ いて、 再生音像定位位置または方向を変更させる処理を施すス テツプと

を備える音像定位処理方法。

9 . 請求項 1 8記載の音像定位処理方法において、

上記音像定位情報を変更するステップは、 上記予め定められ た再生音像定位位置または方向に定位された音源に対してリス ナが臨むァングルを変更することにより、 リ スナから見た上記 音源の再生音像定位位置または方向を変更するようにした 音像定位処理方法。

0 . 音源信号にともなって供給され、 この音源信号の再生音像 定位位置または方向を示す音像定位情報に対して、 変更を加え て新たな音像定位情報を提供するステップと、

上記音源信号に対して、 上記提供された音像定位情報に基づ いて、 再生音像定位位置または方向を変更させる処理を施すス テツプと

を備える音像定位処理方法。

1 . 請求項 2 0記載の音像定位処理方法において、

上記音像定位情報を変更するステツプは、 上記予め定められ た再生音像定位位置または方向に定位された音源に対してリス ナが臨むアングルを変更することにより、 リスナから見た上記 音源の再生音像定位位置または方向を変更するようにした 音像定位処理方法。

2 . 音源信号の予め定められた再生音像定位位置に対して変更 された音像定位情報と、 この音像定位情報が変更された再生時 間情報とを、 対応させて記録されたことを特徼とする記録媒体