明 加
柳
発明 の名称
光 デ ィ ス ク 装置
技術分野
本発明 は光デ ィ ス ク 装置に 関 し 、 そ の 中 で も 特 に 、 デ ィ ス ク 上の案内溝 に よ っ て形成 さ れた凹部の記録 ト ラ ッ ク と 凸部の記 録 ト ラ ッ ク の両方に信号を記録す る よ う に し た光デ ィ ス ク 装置 に 関 す る も の で あ る 。
背景技術
近年、 映像 も し く は音声信号な ど の情報信号を記録再生で き る 光デ ィ ス ク 装置の開発が盛ん で あ る 録が可能な光 デ イ ス ク 装置で は、 予め案内溝が光デ イ ス ク 基板 に刻 ま れ ト ラ ッ ク が 形成 さ れて い る 。 以後案内溝で構成 さ れた 卜 フ ッ ク の こ と を凹 部、 案内溝 と 案内溝に挟ま れた部分で構成 さ れた 卜 フ ッ ク を凸 部 と 呼ぶ。 こ れ ら の ト ラ ッ ク の う ち 凹部 も し く は 凸部の平坦部 に レ ー ザ光が集光 さ れ る こ と に よ つ て 、 情報信号の記録 ち し く は再生が行わ れ る 。 光 デ ィ ス ク に お い て は ヽ レ — ザ光 の 照射 に よ る 加熱 に よ っ て、 記録膜の反射率が変化す る 相変化型材料等 が用 い ら れ る 。 現在市販 さ れて い る 一般的 な光 テ イ ス ク 装置 に お い て は、 通常凹部 も し く は 凸部の ど ち ら 力、 一方 に の み情報信 号が記録 さ れ、 他方は 隣合 う ト ラ ッ ク を分離す る 、 ガ一 ド ン ド と な っ て い る 。
図 1 4 は そ の よ う な従来の光デ ィ ス ク 装置 に用 い る 光 デ ィ ス ク の拡大斜視図で あ る 。 同図 に お い て、 1 は記録層で あ り 、 例 え ば相変化材料で形成 さ れて い る 。 2 は記録 マ ー ク 、 3 は レ ー
ザ光の集光ス ポ ッ ト であ る。 4 は凹部、 5 は凸部で、 凸部 5 は 凹部 4 に比べて幅広に な っ てい る 。 6 はデ ィ ス グ上の位置情報 を表すア ド レ ス ピ ッ ト である 。 こ こで、 記録マ ー ク と は、 一定 強度の レーザ光の照射によ り 反射率が変化 した領域の こ と で、 こ れによ り 情報信号が記録さ れる。 ま た、 ア ド レ ス ピ ッ ト は、 光デ ィ ス ク の作製時に予め デ ィ ス ク の基板の凹凸 と して形成さ れた も のであ る。 ま た、 同図では入射光が透過す る透明 デ ィ ス ク 基板は省略 してあ る。
こ の光デ ィ ス ク を用いた従来の光デ ィ ス ク 装置につ いて、 図 を参照 しなが ら説明す る。
図 1 5 は、 そ の よ う な従来の光ディ ス ク 装置の プ ロ ッ ク 図で あ る。 同図において、 7 は光ディ ス ク 、 8 は記録 ト ラ ッ ク で こ こ では凸部 5 であ る。 1 0 は半導体 レーザ、 1 1 は半導体 レ ー ザ 1 0 が出射 した レーザ光を平行光にす る コ リ メ 一 ト レ ン ズ、 1 2 は光束上におかれたハー フ ミ ラ ー、 1 3 はハー フ ミ ラ ー 1 2 を通過 した平行光を光ディ ス ク 7上の記録面に集光す る対物 レ ン ズであ る。 1 4 は対物 レ ン ズ 1 3及びハ ー フ ミ ラ ー 1 2 を経 た光デ ィ ス ク 7 か ら の反射光を受光す る 光検出器であ り 、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号を得る ため にデ ィ ス ク の ト ラ ッ ク 方向 と平 行に 2分割され、 2つの受光部 1 4 a と 1 4 b と から な る。 1 5 は対物 レ ン ズ 1 3 を支持する ァ ク チ ユ エ 一 夕 であ り 、 以上は図 示 しな いへ ッ ドベー ス に取 り 付け ら れ、 光へ ッ ド 1 6 を構成 し てい る 。 1 7 は受光部 1 4 a及び 1 4 b が出力す る検出信号が 入力さ れる差動ア ン プ、 1 8 は差動ア ンプ 1 7 の 出力す る差信 号が入力 さ れ る ロ ー パ ス フ ィ ル タ ( L P F ) で あ る 。 1 9 は
L P F 1 8 の 出力信号が入力 さ れ、 ァ ク チ ユ エ ー タ 1 5 に駆動 電流を 出力 す る ト ラ ッ キ ン グ制御回路で あ る 。 2 0 は受光部 1 4 a及び 1 4 b が出力す る検出信号が入力 さ れ和信号を出力 す る 加算ア ン プ 、 2 1 は加算 ア ン プ 2 0 か ら 和信号を入力 さ れ、 そ の高周波成分を後述す る再生信号処理回路 2 2 に 出力す る ノ、 イ ノ、。 ス フ イ ソレ タ ( H P F ) で あ り 、 2 2 は H P F 2 1 か ら 和信号の高周波成分を入力 さ れ、 音声な ど の情報信号を 出力端 子 2 3 へ出力す る再生信号処理回路であ る 。 2 4 は H P F 2 1 か ら和信号の高周波成分を入力 さ れ、 ア ド レ ス信号を後述す る シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 に 出力 す る ア ド レ ス 再生回路で あ る 。 2 5 は後述す る シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 か ら の制御信号 に よ り 、 後述す る ト ラ バー ス モ ー タ 2 6 に駆動電流を出力す る ト ラ パー ス制御回路、 2 6 は光へ ッ ド 1 6 を光デ ィ ス ク 7 の半 径方向 に移動 させ る ト ラ パー ス モ ー タ であ る 。 2 7 は光デ ィ ス ク 7 を回転さ せ る ス ピ ン ド ル モ ー タ であ る 。 2 8 は外部入力端 子 2 9 か ら入力 さ れた音声な どの情報信号を入力 さ れ、 記録信 号を後述す る L D駆動回路 3 0 に出力す る 記録信号処理回路、 3 0 は記録信号処理回路 2 8 よ り 記録信号を入力 さ れ、 半導体 レ ー ザ 1 0 に駆動電流を入力す る L D駆動回路で あ る 。 3 1 は ト ラ パー ス制御回路 2 5及び記録信号処理回路 2 8 に制御信号 を出力 し、 ア ド レ ス再生回路 2 4 か ら ア ド レ ス信号を入力 さ れ る シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ であ る 。
以上の よ う に構成さ れた従来の光デ ィ ス ク 装置の動作を、 同 図に従 っ て説明す る 。
半導体 レ ー ザ 1 0 か ら放射さ れた レ ー ザ ビ ー ム は、 コ リ メ 一
ト レ ン ズ 1 1 に よ っ て平行光に さ れ、 ビー ム ス プ リ ッ タ 1 2 を 経て対物 レ ン ズ 1 3 に よ っ て光ディ ス ク 7 上に収束さ れる。 光 ディ ス ク 7 に よ っ て反射された光 ビー ム は、 回折に よ っ て記録 ト ラ ッ ク 8 の情報を持ち 、 対物 レ ン ズ 1 3 を経て ビ ー ム ス プ リ ツ タ 1 2 によ っ て光検出器 1 4上に導かれる 。 受光部 1 4 a 及び 1 4 b は、 入射 し た光 ビ ー ム の光量分布変化を電気信号に 変換 し、 それぞれ差動ア ン プ 1 7 及び加算ア ン プ 2 0 に出力す る 。 差動ア ン プ 1 7 は 、 そ れぞれ の入力電流を I 一 V変換 し た の ち差動を と つ て、 プ ッ シ ュ プ ル信号と して出力す る 。 L P F 1 8 は、 こ の プ ッ シ ュ ブル信号か ら低周波成分を抜き 出 し、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号と し て ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 に出力す る。 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 は入力 さ れた ト ラ ッ キ ン グ誤差 信号の レ ベ ル に応 じ て、 ァ ク チ ュ ヱ ー タ 1 5 に駆動電流を流 し、 対物 レ ン ズ 1 3 を位置制御す る 。 こ れに よ り 、 集光ス ポ ッ ト が凸部 5 上を正 し く 走査す る。
—方、 加算ア ン プ 2 0 は受光部 1 4 a 及び 1 4 b の出力電流 を I 一 V変換 したの ち加算 し、 和信号と し て H P F 2 1 に出力 する。 H P F 2 1 は和信号か ら不要な低周波成分をカ ツ ト し、 主情報信号であ る再生信号と ア ド レ ス信号を通過 させ、 再生信 号処理回路 2 2 へ出力す る。 再生信号処理回路 2 2 は入力 さ れ た再生信号を復調 し、 以後誤 り 訂正な どの処理が施さ れて音声 信号等と し て、 出力端子 2 3 へ出力する 。 ア ド レ ス再生回路 2 4 は入力 された ァ ド レ ス信号を復調 し、 ディ ス ク 上の位置情報 と し て シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 に 出力す る 。 つ ま り 、 集光ス ポ ッ ト 3 が記録マ ー ク 2 上を走査 し た結果、 再生信号処理回路
2 2 に再生信号が入力 さ れ、 ア ド レ ス ピ ッ ト 6 上を走査 し た結 果、 ア ド レ ス 再生回路 2 4 に ア ド レ ス 信号が入力 さ れ る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 は こ の ァ ド レ ス 信号を基 に ト ラ バ ー ス 制 御回路 2 5 に制御信号を 出力 し 、 光へ ッ ド 1 6 を所望の位置 に 移送 さ せ る 。
ト ラ パ ー ス 制御回路 2 5 は、 光へ ッ ド移送時 に シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 か ら の制御信号 に応 じ て、 ト ラ パ ー ス モ ー タ 2 6 に駆動電流を 出力 し 、 光へ ッ ド 1 6 を 目 標 ト ラ ッ ク ま で移動 さ せ る 。 こ の と き 、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 は 、 同 じ く シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 3 1 か ら の制御信号 に よ っ て ト ラ ッ キ ン グ サ ー ボ を一時中断 さ せ る 。 ま た、 通常再生時 に は、 ト ラ ッ キ ン グ制 御回路 1 9 か ら 入力 さ れた ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 の低域成分 に 応 じ て、 ト ラ パ ー ス モ ー タ 2 6 を駆動 し 、 再生の進行 に沿 っ て 光へ ッ ド 1 6 を半径方向 に徐 々 に移動 さ せ る 。
記録信号処理回路 2 8 は、 記録時 に お い て外部入力端子 2 9 か ら 入力 さ れた音声信号な ど に誤 り 訂正符号等を付加 し 、 符号 ィ匕 さ れた記録信号 と し て L D 駆動回路 3 0 に 出力 す る 。 L D 駆 動回路 3 0 は記録信号 に応 じ て半導体 レ ー ザ 1 0 に 印加す る 駆 動電流を変調す る 。 こ れ に よ つ て 、 光デ ィ ス ク 7 上 に照射 さ れ る 光 ス ポ ッ ト が記録信号 に応 じ て強度変化 し 、 記録マ ー ク 2 が 形成 さ れ る 。
以上の各動作が行わ れて い る 間、 ス ピ ン ド ル モ ー タ 2 7 は、 光デ ィ ス ク 7 を一定の線速度 ま た は角速度で回転 さ せ る 。
こ こ で、 従来 は 光 デ ィ ス ク 7 の 記録容量 を 増加 さ せ る た め に、 凹部 4 の幅を狭 く し て ト ラ ッ ク 間隔 を詰 め て い た。 と こ ろ
が、 ト ラ ッ ク 間隔を詰め る と凹部 4 に よ る反射光の回折角が大 き く な る ため、 ト ラ ッ ク に集光ス ポ ッ ト 3 を精度良 く 追従させ る た め の ト ラ ッ キ ン グ誤差信号が低下す る と い う 問題点があ る。 ま た、 03部 4 の幅だけで ト ラ ッ ク間隔を詰めて も限界があ る た め、 凸部 5 の幅 も狭め な ければな ら な い。 こ れは、 記録 マ ー ク 2 が細 く な る の で、 再生信号の振幅低下 と い う 問題が生 じ る。
—方、 特公昭 6 3 — 5 7 8 5 9 号公報に あ る よ う に、 凹部 4 と 凸部 5 の両方に情報信号を記録 して、 ト ラ ッ ク 密度を大き く する と い う 技術があ る 。
図 1 6 はそ の よ う な光デ ィ スク の拡大斜視図である。 同図に おいて、 1 は記録層であ り 、 例えば相変化材料で形成さ れてい る 。 2 は記録マー ク 、 3 は レーザ光の集光ス ポ ッ ト であ り 、 以 上は図 1 4 において説明 した も の と 同一の も の に は同符号を付 し て あ る 。 4 0 は凹部、 4 1 は 凸部であ る 。 同図 に示す よ う に、 凹部 4 0 と 凸部 4 1 の幅は略等 し く な つ て い る。
こ の光ディ ス ク においては、 記録マ ー ク 2 は DA部 4 0 及び凸 部 4 1 の雨方に形成さ れ、 凸部 4 1 の周期は図 1 4 の光デ イ ス ク の凸部 5 と等 し いが、 マ ー ク 列の間隔は図 1 4 の光デ ィ ス ク の 2 分の 1 にな っ て い る。 以後、 こ の よ う な光デ ィ ス ク におけ る凹部 4 0 及び凸部 4 1 を、 記録マ ー ク 2 が形成さ れる と い う 意味で、 雨者 と も記録 ト ラ ッ ク と 呼ぶこ と にする 。 こ の光デ ィ ス ク に対す る 光デ ィ ス ク 装置の記録 Ζ再生時の動作につ い て は、 基本的に は図 1 5 に示 し た光デ ィ ス ク 装置と 同様に行われ る 。 ただ し、 前述の特公昭 6 3 — 5 7 8 5 9 号公報に述べて あ
る よ う に 、 集光 ス ポ ッ ト 3 が凸部 4 1 上 を 走査 し て い る と き と 、 凹部 4 0 上を走査 し て い る と き と で、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信 号の極性を反転 さ せ る 必要が あ る 。 こ れは、 図 1 5 に お い て、 L P F 1 8 と ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 の 間 に 、 O N / O F F の制御可能な反転 ア ン プを挿入す る こ と で 、 実現可能で あ る 。
と こ ろ で特公昭 6 3 - 5 7 8 5 9 号公報 に開示 さ れた技術 に おい て、 目標の記録 ト ラ ッ ク の両隣の記録 ト ラ ッ ク の 内 ど ち ら か一方の みが記録済み で、 も う 一方の記録 ト ラ ヅ ク は未記録で あ る 場合、 集光ス ボ ッ ト を 目 標の記録 ト ラ ッ ク 上 に精度良 く ト ラ ッ キ ン グで き な く な る と い う 問題があ る 。 図 1 7 は そ の よ う な場合 の、 光 デ ィ ス ク の拡大斜視図で あ る 。 集光 ス ボ ッ ト 3 が 走査 し て い る 記録 ト ラ ッ ク の左側 の 記録 ト ラ ッ ク に は 、 記録 マ ー ク 2 が記録 さ れて お り 、 右側の記録 ト ラ ッ ク に は何 も 記録 さ れてい な い の がわ か る 。 前述の技術で は 、 記録 ト ラ ッ ク ピ ッ チ が集光 ス ポ ッ 卜 の直径の略半分 に な る た め、 集光ス ポ ッ 卜 で 走査 し た い記録 ト ラ ッ ク の 隣の記録 ト ラ ッ ク ま で集光 ス ポ ッ ト が重な る 。 こ の た め、 隣接す る 記録 ト ラ ッ ク の マ ー ク 列 に よ つ て 、 反射光 が影響 を受 け る の で あ る 。 図 1 7 に 示 し た よ う な ケ ー ス は、 例え ば、 全面が未記録の光デ ィ ス ク に、 内周 側か ら 順番に記録 し た場合 に生 じ る 。 そ の場合 は、 集光 ス ポ ッ ト が走 査 し て い る 記録 ト ラ ッ ク よ り 内周側 の記録 ト ラ ッ ク は常 に記録 済み で あ り 、 外周側の記録 ト ラ ッ ク は未記録で あ る 。 こ こ で .、 ト ラ ッ キ ン グ の精度が低下す る 理由 に つ い て、 以下詳細 に説明 す る 。
図 1 8 は集光 ス ポ ッ 卜 が走査 し て い る 記録 ト ラ ッ ク の両隣の
記録 ト ラ ッ ク が記録さ れていない場合の、 ( a ) デ ィ ス ク 面の 拡大図、 ( b ) 光検出器 1 4上に到達す る反射光の明暗を表 し た模式図、 ( c ) 光検出器 1 4上に到達す る反射光の強度分布 の断面図、 であ る。 ただ し、 こ れ ら の図は反射光の光量分布の 概略を表 した も の で、 正確な も の ではない。 ま た、 説明 を簡単 化す る ため、 中央の凸部には記録マ ー ク は な い も の と した。 同 図 ( a ) に示すよ う に、 集光ス ポ ッ 卜 が目標の記録 ト ラ ッ ク の ち ょ う ど中心を走査 し、 そ の雨隣の記録 ト ラ ッ ク が記録さ れて い ない場合、 光検出器 1 4上に到達す る反射光の光量分布は、 西部 と 凸部の間の段差によ る回折効果によ り 同図 ( b ) の よ う に、 ト ラ ッ ク方向に対応する方向に左右対称と なる。 同図 ( b ) の直線 A B での断面の光量分布は同図 ( c ) の よ う に な り 、 光 検出器 1 4 の 2 つの受光部 1 4 a 及び 1 4 b の受光す る光量は 等しい。 従 っ て、 2 つ の受光部が光電変換によ っ て出力す る検 出信号 レ ベ ル の差、 即 ち ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C レ ベ ルは 0 で あ る。
図 1 9 は集光ス ポ ッ ト が走査 してい る記録 ト ラ ッ ク の一方の 隣接記録 ト ラ ッ ク のみが記録されてい る場合の、 ( a ) デ イ ス ク 面の拡大図、 ( b ) 光検出器 1 4上に到達す る反射光の明暗 を表 した模式図、 ( c ) 光検出器 1 4上に到達す る反射光の強 度分布 の断面図、 であ る 。 同図 ( a ) に示す よ う に 、 集光ス ポ ッ 卜 が百標の記録 ト ラ ッ ク の ち ょ う ど中心を走査 し、 内周側 の記録 ト ラ ッ ク に あ る記録マ ー ク に、 集光ス ポ ヅ ト の一部が重 な っ た場合、 光検出器 1 4上に到達する反射光の光量分布は、 記録マ ー ク の影響を受けて同図 ( b ) の よ う に、 左右非対称に
な る 。 同図 ( b ) の直線 A Bで の断面の光量分布は、 同図 ( c ) の よ う に な り 、 光検出器 1 4 の 2 つ の受光部 1 4 a 及 び 1 4 b の受光す る 光量は等 し く な い。 従 っ て、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 の D C レ ベ ル は 0 で な く な る (以下 こ の 場合 の D C レ ベ ル を V of f と す る ) 。 す な わ ち 、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 に V of f の ォ フ セ ッ ト が生 じ る こ と に な る 。 実際 に は、 集光 ス ポ ッ 卜 と 記録 マ ー ク の位置関係は、 例え ば図 2 0 に示す よ う に 、 隣の ト ラ ッ ク の記録マ ー ク と 記録マ ー ク の間 に集光 ス ポ ッ 卜 が位置 し 、 そ れ ら の マ ー ク に ほ と ん ど重な ら な い こ と も あ る 。 こ の場合は、 反射光か ら 得 ら れ る ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C オ フ セ ッ ト は ほ と ん ど生 じ な い。 結局、 隣の記録 ト ラ ッ ク の記録マ ー ク と 集 光 ス ポ ッ 卜 の位置関係 に応 じ て、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 に情報 信号の信号成分が混入す る こ と に な る 。 図 2 1 は情報信号成分 が混入 し た ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の波形図で あ る 。 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号は 、 図 1 5 で示 し た よ う に L P F 1 8 で情報信号の 帯域成分が除去 さ れ る た め 、 V of f と 0 の 間 で平均化 さ れ た 値 に な り 、 一定の D C オ フ セ ッ ト を持つ こ と に な る 。 光へ ッ ド 1 6 の光学系 に収差がな く 、 光デ ィ ス ク の案内溝の断面形状が溝中 心に対 し て対称で あ れば、 記録マ ー ク が図 1 0 の よ う に 右側の 凹部にあ る 場合の D C オ フ セ ッ ト と 、 左側 の凹部 に あ る 場合 の D C オ フ セ ッ ト は、 互 い に絶対値が等 し く て符号が逆 に な る こ と は明 ら かで あ る 。
ま た 、 図 2 2 は集光 ス ポ ッ 卜 が走査 し て い る 記録 ト ラ ッ ク の 両隣の記録 ト ラ ッ ク が記録 さ れて い る 場合 の、 ( a ) デ ィ ス ク 面の拡大図、 ( b ) 光検出器 1 4 上 に到達す る 反射光の明暗を
表 した模式図、 ( c ) 光検出器 1 4上に到達す る反射光の強度 分布の断面図、 であ る 。 同図 ( a ) に示すよ う に、 集光ス ポ ッ ト が目標の記録 ト ラ ッ ク の ち よ う ど中心を走査 し、 雨隣の記録 ト ラ ッ ク に記録さ れて い る記録マ ー ク に 、 集光ス ポ ッ 卜 の一部 が重な っ た場合、 光検出器 1 4上に到達す る反射光の光量分布 は、 両側の記録マー ク の影響を受けて、 同図 ( b ) の よ う に ト ラ ッ ク 方向に対応する方向に左右対称と な る。 同図 ( b ) の直 線 A B で の断面の光量分布は同図 ( c ) の よ う に な り 、 光検出 器 1 4 の 2 つ の受光部 1 4 & 及び 1 4 b の受光す る光量は等 し い。 従っ て、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C レ ベ ルは 0 であ る。 ただ し、 こ の場合 も雨隣の記録 ト ラ ッ ク に おけ る記録マー ク の 相対的な位置関係で、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号に D C レ ベ ルが生 じ る。 しか し、 そ の D C レ ベ ルは正負雨方の極性を持つ の で、 L P F 1 8 で平均化さ れて 0 にな る こ と が容易に予想さ れる。
以上詳細に説明 し たよ う に、 集光ス ポ ッ ト で走査 し た い記録 ト ラ ッ ク の一方の隣接記録 ト ラ ッ ク に の み記録マ ー ク があ る と、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号にオ フ セ ッ ト を生 じ させ、 ト ラ ツ キ ン グ制御が不正確にな る と い う 問題があ る 。
発明の開示
本発明は EI部と 凸部の両方に対 して情報信号が記録さ れる よ う な光デ ィ ス ク に対 して、 ト ラ ッ キ ン グ制御の精度の良い光 デ ィ ス ク 装置を提供す る こ と を目的 と して い る。 そ のため に、 本発明の光デ ィ ス ク 装置は、 案内溝に よ っ て形成さ れた凹部と 凸部の両方を記録 ト ラ ッ ク と し、 光ビ ー ム の照射によ る 局所的 光学定数 も し く は物理的形状の変化を利用 して情報信号を記録
す る 光デ ィ ス ク と 、 光源よ り 発生 し た光 ビ ー ム を光デ ィ ス ク 上 に照射す る た め の光学系 と 、 光デ ィ ス ク 上 に照射 し た光 ビ ー ム を ト ラ ヅ ク 方向 と 垂直 な方向 に移動 さ せ る 第 1 の移送手段 と 、 光デ ィ ス ク 上 に照射 し た光 ビ ー ム を ト ラ ッ ク 方向 に相対的 に移 動 さ せ る 第 2 の移送手段 と 、 光デ ィ ス ク か ら 反射 も し く は透過 し た光 ビ ー ム か ら 、 光デ ィ ス ク 上 に照射 し た光 ビ ー ム と 記録 ト ラ ッ ク と の間の ト ラ ッ ク 方向 と 垂直 な方向 の ずれ量を検出 し て 誤差信号 と し て 出力す る ト ラ ヅ キ ン グ誤差検出手段 と 、 光デ ィ ス ク 上 に照射 し た光 ビ ー ム が記録 ト ラ ッ ク 上を走査す る よ う に 第 1 の移送手段を制御す る ト ラ ッ キ ン グ制御手段 と 、 光 デ ィ ス ク 上 に照射 し た光 ビ ー ム が走査 し て い る 位置に対 し て、 ト ラ ッ ク 方向 と 垂直 な方向 に 隣接す る 2 つ の記録領域の う ち 、 片方の み に信号が記録済みで あ る こ と を判別す る 判別手段 と 、 判別手 段の 出力 に応 じ て、 ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段が出力 し た誤差 信号の D C オ フ セ ッ ト を捕正す る 捕正手段 と を備え た構成を有 し て い る 。 上記 し た 構成 に よ り 、 光学系 が光 ビ ー ム を 記録 ト ラ ッ ク に照射中 に、 判別手段が光デ ィ ス ク 上に照射 し た光 ビ ー ム が走査 し て い る 位置 に対 し て、 ト ラ ッ ク 方向 と 垂直な方向 に 隣接す る 2 つ の記録 ト ラ ッ ク の う ち 、 片方の み に信号が記録済 み で あ る こ と を識別 し 、 ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段が出力 し た 誤差信号を、 捕正手段が判別手段の 出力 に応 じ て捕正 し 、 捕正 さ れた誤差信号 に し た が っ て ト ラ ッ キ ン グ制御手段が第 1 の移 送手段を通 じ て光 ビ ー ム を所望の記録 ト ラ ッ ク 上 に正 し く 位置 さ せ る 。
ま た、 上述の判別手段は少な く と も 、 光 デ ィ ス ク 上 に照射 し
た光 ビ ー ム が走査 してい る現在の ァ ド レ ス を検出す る ァ ド レ ス 検出手段と 、 先ディ ス ク の記録済みの領域の ア ド レス を記憶す る記憶手段と 、 ア ド レ ス検出手段が検出 し た現在の ア ド レ ス と 記憶手段が記憶 し て い る 記録済み領域の ア ド レ ス と か ら 、 光 ビ ー ム が現在走査 している記録 ト ラ ッ ク と降接す る 2 つ の記録 ト ラ ッ ク の う ち、 片方の記録 ト ラ ッ ク のみに信号が記録済みで あ る かど う かを判定する判定手段 と か ら構成さ れる。 こ の構成 に よ り 、 記憶手段が記億 して い る 記録済みの領域の ァ ド レ ス と 、 ァ ド レ ス検出手段が検出 した現在の ァ ド レ ス か ら 、 判定手 段が隣接した 2 つ の記録領域の片側のみに信号が記録済みであ る こ と を識別す る こ と ができ る。
さ ら に、 上述の ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段は、 光デ ィ ス ク か ら反射 も し く は透過 した光 ビー ム を受光 し、 受光量に略比例 し た少な ぐ と も 2 つ の検出信号を出力する光検出手段と、 こ の少 な く と も 2 つ の検出信号の差信号を出力す る差動ア ン プか ら な り 、 捕正手段は、 ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段が出力す る差信号 に、 判別手段の出力に応 じてオ フ セ ッ ト 量を加え る。 こ の構成 に よ り 、 光検出手段が光デ ィ ス ク から反射 も し く は透過 した光 ビ ー ム を受光 し、 受光量に略比例 した少な く と も 2 つ の検出信 号を出力 し、 差動ア ン プが、 こ の少な く と も 2 つの検出信号の 差信号を ト ラ ッ キ ン グ誤差信号と して出力す る 。 捕正手段は、 こ の ト ラ ッ キ ン グ誤差信号に、 隣接記録 ト ラ ッ ク の記録マ ー ク に よ っ て発生 した反射光の非対称性を打ち消 よ う に、 逆極性 のオ フ セ ッ ト 量を加え る こ と によ り 、 ト ラ ツ キ ン グ誤差信号の オ フ セ ッ ト を解消する。
も し く は、 上述の ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段は 、 光デ ィ ス ク か ら 反射 も し く は透過 し た光 ビ ー ム を受光 し 、 受光量に略比例 し た少な く と も 2 つ の検出信号を 出力す る 光検出手段 と 、 こ の 少な く と も 2 つ の検出信号が入力 さ れ、 こ れ ら の差信号を 出力 す る 差動ア ン プか ら な り 、 補正手段は、 前述の光検出手段 と 差 動ア ン プの間 に あ っ て、 入力 さ れた検出信号を そ れぞれ増幅 ま た は減衰 さ せ た後差動 ア ン プ に 出力 す る 、 少な く と も 2 つ の利 得可変 ア ン プを備え、 判別手段の 出力 に応 じ て そ れ ぞ れ の利得 可変 ア ン プ に おけ る 増幅率を可変 さ せ る と い う 構成 も 好適で あ る 。 こ の構成 に よ り 、 光検出手段が光デ ィ ス ク か ら 反射 も し く は透過 し た光 ビ ー ム を受光 し 、 受光量 に略比例 し た少な く と も 2 つ の検出信号を捕正手段 に 出力 す る 。 利得可変 ア ン プ が こ れ ら の検出信号を 、 隣接記録 ト ラ ッ ク の記録マ ー ク に よ っ て発生 し た反射光の非対称性を打ち 消 す よ う に、 そ れぞれ異な っ た増 幅率で増幅 も し く は減衰さ せて差動ア ン プ に出力 し、 差動ア ン プ は こ れ ら の差信号を と つ て オ フ セ ッ 卜 が解消 さ れた ト ラ ッ キ ン グ誤差信号を 出力す る 。 こ う す る こ と に よ り 、 オ フ セ ッ 卜 の捕 正機能が光デ ィ ス ク の反射率の変動 に左右 さ れ な い と う 優れた 効果が期待で き る 。
さ ら に 、 本発明 の光 デ ィ ス ク 装置 で は 、 上述 の 構成 に 加 え て、 記憶手段 は、 光 デ ィ ス ク 上の 定の領域 に設 け ら れた、 記 録済み の領域の ア ド レ ス を記録す る 管理領域を有 し て い る 。 こ れ に よ り 、 情報信号を記録 し た と き に は記録 し た領域の ァ ド レ ス を管理領域 に書 き 込ん で お き 、 次 に記録 ま た は再生す る と き に は、 管理領域か ら 記録済み の領域の ァ ド レ ス を読み 出 す こ と
に よ り 、 判別手段が隣接 した 2 つの記録領域の片側の み に信号 が記録済みであ る こ と を簡単に識別でき る 。
最後に、 本発明の光ディ ス ク 装置では、 記録 ト ラ ッ ク の始端 か ら連続 して情報信号を記録す る記録制御手段を備えた構成を 有 してい る 。 こ の構成では、 判別手段が、 ァ ド レ ス検出手段が 検出 した現在の ァ ド レ ス と記憶手段が記憶 して い る記録済みの ァ ド レ ス と-比較し、 現在の ァ ド レ ス か ら記録 ト ラ ヅ ク を一周す る前に、 記録済みの領域が終了する かど う かを検出する 。 記録 制御手段が記録 ト ラ ッ ク の始端か ら連続 して情報信号を記録さ せ る の で、 現在の ァ ド レ スか ら記録 ト ラ ッ ク を一周する 前に、 記録済みの領域が終了 しなければ、 隣接す る記録領域の両方に 情報信号が記録済みであ る と 判定で き、 記録済みの領域が終了 すれば、 記録開始側に隣接する記録領域のみに情報信号が記録 済みであ る と 判定でき る。 以上の よ う に、 記録済みの領域の識 別がさ ら に簡単に な る 。
図面の簡単な説明
図 1 は本発明 の光デ ィ ス ク 装置に関す る 第 1 の実施例 の ブ ロ ッ ク 図、 図 2 は同実施例の光デ ィ ス ク の記録 フ ォ ーマ ツ ト の 構成図、 図 3 は同実施例におけ る主要部の詳細な ブロ ッ ク 図、 図 4 は同実施例における主要部の各制御信号の タ イ ミ ン グチ ヤ 一 ト 、 図 5 は同実施伊 Iにおけ る ア ナ ロ グマ ルチ プ レ ク サ 2 3 3 の入力端子と 出力端子との論理対応表を示す図、 図 6 は本発明 の光ディ ス ク 装置に関す る第 2 の実施例の プロ ッ ク 図、 図 7 は 同実施例の主要部の構成図、 図 8 は本発明の光デ ィ ス ク 装置に 関す る第 3 の実施例の プロ ッ ク 図、 図 9 は同実施例におけ る光
デ ィ ス ク 7 0 の記録領域の区分を表す平面図、 図 1 0 は本発明 の光デ ィ ス ク 装置に関す る第 4 の実施例の ブ ロ ッ ク 図、 図 1 1 は同実施例に おけ る光デ ィ ス ク 上の記録 ト ラ ヅ ク の記録済みの ト ラ ッ ク を図示 し た平面図、 図 1 2 は同実施例に おけ る 主要部 を構成す る マ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー タ の動作を説明す る フ ロ ー チ ヤ 一 ト 、 図 1 3 は同実施例におけ る光デ ィ ス ク 上の ト ラ ッ ク の、 記録時に おけ る記録済みの範囲を図示 し た平面図、 図 1 4 は従 来の光デ ィ ス ク に用 い る光デ ィ ス ク の構成を説明す る た め の拡 大斜視図、 図 1 5 は従来の光デ ィ ス ク 装置の構成を示す ブ ロ ッ ク 図、 図 1 6 は従来の記録 ト ラ ッ ク の凹部 と 凸部の両方に信号 を記録す る光デ ィ ス ク の構成を説明す る た め の拡大斜視図、 図 1 7 は従来の記録 ト ラ ッ ク の凹部 と 凸部の両方に信号を記録す る 光 デ ィ ス ク に お い て、 目 標の記録 ト ラ ッ ク の両隣の記録 ト ラ ッ ク の内 どち ら か一方のみが記録済みで、 も う 一方の記録 ト ラ ッ ク は未記録であ る場合を示 し た拡大斜視図、 図 1 8 か ら図 2 2 は従来の光デ ィ ス ク 装置の集光ス ポ ッ ト を示す図で あ る 。 発明を実施す る た めの最良の形態
以下、 図に従っ て本発明の実施例におけ る光デ ィ ス ク 装置に つ いて説明す る。 なお、 本実施例に おいて は、 記録再生可能な 光デ ィ ス ク と して、 光 ビ ー ム の照射に よ る加熱に よ り 、 記録膜 がァ モ ル フ ァ ス と 結晶間で状態変化を起 こ し 反射率が変化す る 、 相変化型 (: _ _hase ^hange) の記録材料を用 いた場合 につ いて説明す る 。 ま た、 光デ ィ ス ク の回転の制御方式 と し ては周 速度一定 ( C A V : C onstant A nguler Velocity ( コ ン ス タ ン ト · ア ン ギ ュ ラ ー ' ベ ロ シ テ ィ ) の略) を用 い た場合 につ い
て説明する。
図 1 は本発明 の第 1 の実施例 に お け る光デ ィ ス ク 装置の ブ ロ ッ ク 図であ る。 同図において、 9 は凹部及び凸部の両方を記 録 ト ラ ッ ク と す る光ディ ス ク 、 8 は記録 ト ラ ッ ク であ る 。 1 0 は半導体 レ ー ザ、 1 1 は コ リ メ ー ト レ ン ズ、 1 2 は フ ミ ラ ー 、 1 3 は対物 レ ン ズ、 1 4 は光検出器、 1 4 a と 1 4 b は そ の受光部、 1 5 は ァ ク チ ユ エ ー タ 、 1 6 は光ヘ ッ ド 、 1 7 は 差動 ア ン プ、 1 8 は ロ ー ス フ ィ ル タ ( L P F ) 1 9 は ト ラ ッ キ ン グ制御回路、 2 0 は加算ア ン プ、 2 1 はハイ パ ス フ ィ ル タ ( H P F ) 2 2 は再生信号処理回路、 2 3 は出力端子、 2 4 は ア ド レ ス再生回路、 2 5 は ト ラ パ ー ス制御回路、 2 6 は ト ラ > ー ス モ ー タ 、 2 7 は ス ピ ン ド ル モ ー タ 、 2 8 は記録信号 処理回路、 2 9 は外部入力端子、 3 0 は L D駆動回路であ り 、 以上は図 1 5 に示 した従来の光デ ィ ス ク 装置の構成要素と基本 的には同 じ も の で あ る の で、 従来例 と同一符号を付 して詳細な 説明は省略す る 。
図 1 5 と異なる部分の構成につ いて説明す る と 、 5 1 は記録 時に後述する シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら ァ ド レ ス信号及び フ ラ グ情報デー タ 及び RZW制御信号 L 1 を入力 さ れ、 後述す る オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4に フ ラ グ情報デ ー タ を出力す る記録 済みア ド レ ス管理メ モ リ であ る。 L 1 の内容を詳 し く 説明す る と 、 ァ ド レ ス信号は光デ ィ ス ク 上の セ ク タ の ァ ド レ ス 値で あ る。 フ ラ グ情報デー タ は 1 ビ ッ ト のバイ ナ リ 情報で、 情報信号 の記録を行な う 時に H i レベル と な る 。 R / W制御信号 は 1 ビ ッ ト の バ イ ナ リ 情報で、 記録済み ア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に
フ ラ グ情報デー タ を書き込むのか、 記録済み ア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 か ら フ ラ グ情報デー タ を読み出すのかを決め る 。 こ こ で は、 R Z W制御信号が H i レ ベ ル の時に記録済み ア ド レ ス管理 メ モ リ 5 1 に フ ラ グ情報デー タ を書き込み、 L 0 レ ベ ル の場合 は読み出す も の と す る 。 記録済み ァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 は、 メ モ リ セ ル の集合体であ り 、 各メ モ リ セ ル の番地 (以後 こ れ を メ モ リ 内 ア ド レ ス と 呼 ぶ) は 、 光 デ ィ ス ク 9 の 各 セ ク タ の ア ド レ ス と 1 対 1 に対応 し て い る 。 各メ モ リ セ ルは 1 ビ ッ ト の ノ イ ナ リ デー タ を格納 し、 対応 し た セ ク タ が記録済みか ど う かを示 す フ ラ グ の役 目 をす る 。 こ こ で は 、 あ る メ モ リ セ ル を読み出 し た値が H i の場合は、 そ の メ モ リ セ ル に対応 し た ァ ド レ ス の セ ク タ に は情報信号が記録済みであ る と し、 L o の場合は未記録 であ る と す る 。 5 2 は ァ ド レ ス再生回路 2 4 か ら現在ァ ド レ ス を入力 さ れ、 記録済み ァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に第 1 の ァ ド レ ス信号を出力す る 内周 ア ド レ ス演算回路、 5 3 は ア ド レ ス再生 回路 2 4 か ら現在ァ ド レ ス を入力 さ れ、 記録済み ァ ド レ ス管理 メ モ リ 5 1 に第 2 の ァ ド レ ス信号を出力す る外周 ァ ド レ ス演算 回路であ る。 5 4 は記録済み ァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 か ら フ ラ グ情報デー タ を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら制御信号 L 2 を入力 され、 後述す る オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に制御信号 L 3 を出力する オ フ セ ッ ト判定回路であ る。 以上、 5 1 , 5 2, 5 3 及 び 5 4 は オ フ セ ッ ト 判別手段 5 5 を構成 し て い る 。 5 6 は L F P 1 8 か ら誤差信号 E 1 を、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 か ら 制御信号 L 3 を入力さ れ、 後述す る反転回路 5 7 に誤差信号 E 2 を出力す る オ フ セ ッ ト 印加回路であ る 。 5 7 は オ フ セ ッ ト 印加
回路 5 6 か ら誤差信号 E 2 を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら 制御信号 L 4を入力 さ れ、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 へ誤差信 号 E 3 を出力する反転回路である。 5 8 は、 マイ ク ロ コ ン ピュ ー 夕 な どで構成さ れる シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ であ る。
こ こ で、 本実施例の光ディ ス ク の記録フ ォ ー マ ツ ト に つ い て 説明す る。 図 2は、 本実施例の光デ ィ ス ク の記録フ ォ ー マ ツ の構成図で、 同図 ( a ) は光ディ ス ク の平面図、 同図 ( b ) は 1本の記録 ト ラ ッ ク の構成図、 同図 ( c ) は 1 つ の セ ク タ の構 成図であ る。 9 は本実施例の光ディ ス ク 、 8 はそ の記録 ト ラ ッ ク であ る。 同図 ( a ) , ( b ) に示 した よ う に、 1 つ の ト ラ ッ ク は複数のセ ク タ に分割されてい る。 C A Vを用 いてい る こ と によ り 、 各セ ク タ はデ ィ ス ク 半径方向に放射状に配置す る こ と がで き る 。 同図 ( c ) の よ う に、 1 つ の セ ク タ は ア ド レ ス信号 領域と情報信号領域か ら なる。 ア ド レ ス信号領域は セ ク タ マ ー ク 、 同期ノ、。 タ ー ン、 ア ド レ ス マー ク 、 ト ラ ッ ク 番号及びセ ク タ 番号の各プロ ッ ク か ら な つ ており 、 デ ィ ス ク の基板上に形成 し た凹凸等によ り 予め記録されてい る。 各プ ロ ッ ク の働き は次の 通 り であ る。
1 ) セ ク タ マー ク : 各セ ク タ の先頭であ る こ と を示す。
2 ) 同期用パ タ ー ン : ア ド レ ス デー タ再生用 の ク ロ ッ ク を生 成させる。
3 ) ア ド レ ス マー ク : ア ド レ ス デー タ が始ま る こ と を示す。
4 ) ト ラ ッ ク 番号、 セ ク タ 番号 : ア ド レ ス デ ー タ を示す。 こ の う ち 、 セ ク タ マ ー ク、 同期用パ タ ー ン及びア ド レ ス マ ー ク はすべて の セ ク タ で同一であ る。 ま た、 半径方向 に と な り 合
ぅ セ ク タ は同一の セ ク タ 番号が付 さ れて い る 。
以上 の よ う に 構成 さ れ た 本実施例 の 光 デ ィ ス ク 装置 の 動作 を、 図 1 に従 っ て説明 す る 。 本実施例の光デ ィ ス ク 装置 の記録 及 び再生動作 に つ い て は、 基本的 に は図 1 5 に示 し た従来の光 デ ィ ス ク 装置 と 同 じ で あ る の で詳細 な説明 は省略 し 、 こ こ で は ト ラ ッ キ ン グ制御の安定化が ど う 行わ れ る か に つ い て述べ る 。 ま ず、 記録時の動作か ら 説明す る 。 光へ ヅ ド 1 6 が光 デ イ ス ク 9 の各 セ ク タ に情報信号を記録す る の に並行 し て、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 は 、 そ の セ ク タ の ア ド レ ス ( ト ラ ッ ク ァ ド レ ス と セ ク タ ア ド レ ス ) と H i レ ベ ルの フ ラ グ情報デー タ 及び H i レ ベ ルの R Z W制御信号 L 1 を記録済み ァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に送 る 。 記録済み ア ド レ ス管理 メ モ リ 5 1 で は 、 情報信号を記 録 さ れ る 間は、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら 入力 さ れ る ア ド レ ス 信号に よ っ て指定 さ れた メ モ リ セ ル の パ イ ナ リ 値が次々 に H i レ ベ ル に書 き 込 ま れ る 。 こ れ に よ つ て、 記録済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 に は、 光デ ィ ス ク 9 の記録済み の セ ク タ の ア ド レ ス を表す フ ラ グ情報 の マ ツ プが作成 さ れ る 。
次 に、 情報信号の記録 も し く は再生を行 う 時 に は、 ア ド レ ス 再生回路 2 4 か ら 出力 さ れた現在 ァ ド レ ス を基 に 、 内周 ァ ド レ ス 演算回路 5 2 が内周 側の記録 ト ラ ッ ク 上の 隣接す る 記録領域 の ァ ド レ ス を算出 し 、 第 1 の ァ ド レ ス信号 と し て記録済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 に 出力す る 。 本実施例で は、 C A V 制御の た め半径方向 に と な り 合 う セ ク タ は セ ク タ 番号が同一で あ る か ら 、 こ の第 1 の ァ ド レ ス は現在 ァ ド レ ス の ト ラ ッ ク 番号か ら 1 を差 し 弓 I く だ け で求め ら れ る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 は 、
第 1 の ア ド レ ス信号が入力 さ れる時と 同 じ タ イ ミ ン グで 、 記録 済みァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に L 1 を通 じて L o レ ベ ルの R Z W 制御信号を出力する。 記録済みア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 は、 第 1 の ァ ド レ ス信号で指定された メ モ リ セ ル の フ ラ グ情報を、 第 1 の フ ラ グ情報デー タ と し てオ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 に出力す る。 次に、 ア ド レ ス再生回路 2 4 か ら 出力 さ れた現在ァ ド レ ス を基に、 外周 ア ド レ ス演算回路 5 3 が外周側の記録 ト ラ ッ ク上 の隣接す る記録領域の ァ ド レ ス を算出 し、 第 2 の ァ ド レ ス信号 と して記録済みァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に出力す る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 は、 第 2 の ア ド レ ス信号が入力 さ れる 時と 同 じ タ イ ミ ングで、 記録済みア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に L 1 を通 じて L 0 レ ベ ルの R / W制御信号を出力す る。 記録済みァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 は、 第 2 の ァ ド レ ス信号で指定さ れた メ モ リ セ ルの フ ラ グ情報を、 第 2 の フ ラ グ情報デー タ と し て オ フ セ ッ ト判定回路 5 4 に出力する 。 オ フ セ ッ ト判定回路 5 4 は、 第 1 の フ ラ グ情報デー タ と第 2 の フ ラ グ情報デー タ を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら の制御信号 L 2 に同期 して内部の ラ ツ チ に 取り込んだ後両者を比較し、 第 1 の フ ラ グ情報デー タ のみが H i の場合一 V I の電圧を、 第 2 の フ ラ グ情報デー タ の みが H i の 場合一 V 2 の電圧を、 両者が同 じ場合には 0 電圧を、 L 3 を通 じ てオ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に出力する 。 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 は、 L 3 を通 じて入力さ れた電圧を、 誤差信号 E 1 にオ フ セ ッ ト 電圧 と して印加 して、 誤差信号 E 2 と して反転回路 5 7 に出力す る 。
こ こ で、 予め V I と V 2 を、 そ れぞれ内周側ま たは外周側の
隣接記録 ト ラ ッ ク の み に記録マ ー ク があ る 時の、 ト ラ ヅ キ ン グ 誤差信号 の オ フ セ ッ ト 電圧 と 等 し く 設定 し て お く 。 こ れ に よ り 、 誤差信号 E 2 は、 内周側ま た は外周側の 隣接記録 ト ラ ッ ク の み に記録マ ー ク が あ る こ と に よ る オ フ セ ッ ト を相殺 さ れ る 。
V I と V 2 を予 め求め る に は、 例え ば以下の ス テ ッ プを踏め ば良 い 。
ス テ ッ プ 1 : 光デ ィ ス ク に 1 ト ラ ッ ク だ け情報信号を記録す
o
ス テ ッ プ 2 : ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 に適当 な レ ベ ル の D C ォ
フ セ ッ ト を与え な が ら 、 そ の す ぐ 内周側 の記録 ト ラ ッ ク に情報信号を記録す る 。
ス テ ッ プ 3 : 電子顕微鏡で記録面を観察 し 、 記録マ ー ク と ト
ラ ッ ク ずれ量を測定す る 。
ス テ ッ プ 4 : D C オ フ セ ッ ト 量 を 変 え て 、 ス テ ッ プ 2 と ス
テ ツ ブ 3 を何度か繰 り 返す。
ス テ ッ プ 5 : ス テ ッ プ 3 の ト ラ ッ ク ずれ量が最 も 少な く な る よ う な D C オ フ セ ッ ト 値を も っ て 、 一 V I と す る 。
ス テ ッ プ 6 : ス テ ッ プ 2 か ら ス テ ッ プ 5 ま で を繰 り 返す。 た だ し 、 今度は す ぐ外周側の記録 ト ラ ッ ク に 情報 信号を記録す る こ と で、 一 V 2 が求 ま る 。
反転回路 5 7 は 、 オ フ セ ッ ト を取 り 除か れ た 誤差信号 E 2 を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら の制御信号 L 4 に 応 じ て反 転 非反転 さ せ、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 に 出力 す る 。 前述 し た よ う に、 ΟΠ部を光 ビ ー ム が走査 し て い る 時 と 凸部を走査 し
てい る 時と で、 得 られる誤差信号 E 1 の極性が反転す る 。 よ つ て、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 は現在の ァ ド レ ス か ら凹部か凸 部かを検出 し、 ト ラ ッ キ ング制御がかかる よ う に、 反転回路 5 7 に よ っ て ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の極性を決め る 。 ァ ド レ スか ら 凹部か凸部かを検出す る方法 と しては、 例えば、 ト ラ ッ ク 番号 が奇数の場合は凹部で、 ま た偶数の場合は 凸部だ と い う 規則 を、 予め決めておけば良い。
図 3 は、 記録済みア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 、 内周 ア ド レ ス演 算回路 5 2 、 外周 ア ド レ ス演算回路 5 3 、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 及び反転回路 5 7 の詳細 な ブ ロ ッ ク 図であ る。 以下、 こ れ ら の動作を詳 し く 説明する 。
ま ず、 情報信号を記録する場合において説明す る。 シ ス テ ム コ ン ト π — ラ 5 8 から、 記録済みア ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に入 力 さ れる信号 L 1 は、 ア ド レ ス信号 L l a 、 フ ラ グ情報デー タ L i b 、 読み出 し制御信号 1 c 、 書き込み制御信号 L 1 d 、 記録再生切り 替え信号 L i e か ら な る。 L 1 a は ト ラ ッ ク 番号 と セ ク タ 番号を表す数 ビ ッ ト のバイ ナ リ デー タ 、 L i b は情報 信号を記録中は H i レベルに な る 1 ビ ッ 卜 の ノ ィ ナ リ デー タ 、 L 1 c は記録済みァ ド レ ス管理メ モ リ にデー タ を書き込む時に H i レ ベ ル に な る 1 ビ ッ 卜 の バ イ ナ リ 信号、 L 1 d は記録済み ァ ド レ ス管理メ モ リ か ら デー タ を読み出す時に H i レ ベ ル に な る 1 ビ ヅ 卜 のバイ ナ リ 信号、 L 1 e は光デ ィ ス ク に情報信号が 記録さ れてい る間は H i レ ベ ル にな り 、 再生中は L o レ ベ ル に な る 1 ビ ッ ト の ノ、'イ ナ リ 信号であ る 。 : シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 は、 現在情報信号が記録さ れてい
' る セ ク タ の ア ド レ ス を、 ア ド レ ス 信号 L l a と し て シ フ ト レ ジ ス タ 2 1 0 に入力す る 。 シ フ ト レ ジ ス タ 2 1 0 は 、 そ の ア ド レ ス を ト ラ ッ ク 番号 と セ ク タ 番号 に分割 し そ れぞれ T 1 と T 2 を通 じ て セ レ ク タ 2 1 1 の入力端子 F と セ レ ク タ 2 1 2 の入力端子 ) Dに入力す る 。 セ レ ク タ 2 1 1 に は、 L i e が入力 さ れてお り 、 L 1 e が H i レ ベ ル に あ る 時は、 出力端子を入力端子 F に接銃 す る 。 セ レ ク タ 2 1 2 に も、 L i e が入力 さ れて お り 、 L i e が H i レ ベ ル に あ る 時は、 出力端子を入力端子 D に接続す る 。 し た が っ て 、 ァ ド レ ス 変換回路 2 1 5 に は 、 シ フ ト レ ジ ス タ 2 1 0 か ら 、 現在記録 さ れて い る セ ク タ の ァ ド レ ス が入力 さ れ る 。 ア ド レ ス 変換回路 2 1 5 は、 入力 さ れ た ア ド レ ス に対応す る 内部 ァ ド レ ス P 1 に 変換 し 、 書 き 込 み 回 路 2 1 6 に 出 力 す る 。 書 き 込み回路 2 1 6 は、 メ モ リ 2 1 4 内 の各 メ モ リ セ ル に バイ ナ リ デー タ を書 き 込む働 き を す る 。 メ モ リ 2 1 4 内 の各 メ モ リ セ ノレ は 、 光デ ィ ス ク 9 の各 セ ク タ の ァ ド レ ス と 1 対 1 に対 応 し て い る 。 各 メ モ リ セ ルは 、 1 ビ ッ ト の 、' イ ナ リ デー タ を格 納 し 、 対応す る セ ク タ が記録済み で あ る か ど う か を示す フ ラ グ の役目 をす る 。 こ こ では、 あ る メ モ リ セ ルを読み出 し た値が H i の場合 は 、 そ の メ モ リ セ ル に対応 し た ァ ド レ ス の セ ク タ に は情 報信号が記録済みで あ る と し 、 L o の場合 は未記録だ と 定義 さ れて い る 。 書 き 込み回路 2 1 6 に は、 書 き 込み L i d も 入力 さ れて お り 、 L 1 d が H i レ ベ ル の時 に 内部 ァ ド レ ス P 1 で指定 さ れた メ モ リ セ ル に 、 フ ラ グ情報デ ー タ L 1 b ( こ こ で は 、 H i レ ベ ル) を書 き 込む。 こ の よ う に し て、 記録済み ア ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 で は 、 情報信号を記録 さ れ る 間 は 、 シ ス テ ム コ ン ト
口一ラ 5 8 か ら入力 さ れる ァ ド レ ス信号 L l a に よ っ て指定さ れた メ モ リ セ ル の ノ、イ ナ リ 値 が次 々 に H i レ ベ ル に な る 。 こ れ に よ っ て、 記録済みァ ド レ ス管理メ モ リ 5 1 に は、 光デ ィ ス ク 9 の記録済みの セ ク タ の ァ ド レ ス を表す フ ラ グ情報の マ ッ プが 作成さ れる。
次に、 情報信号を再生す る場合につ いて説明す る。 光デ イ ス ク 9 か ら再生された信号か ら、 ア ド レ ス再生回路 2 4が現在の ア ド レ ス信号を読み取 り 、 S 1 と し て シ フ ト レ ジ ス タ 2 2 0 に 入力する 。 シ フ ト レ ジ ス タ 2 2 0 は 、 こ れを ト ラ ッ ク 番号 と セ ク タ番号に分割 し、 セ ク タ番号を S 2 と して セ レ ク タ 2 1 2 の 入力端子 C及びセ ク タ ク ロ ッ ク 発生回路 2 1 8 に入力 し 、 ト ラ ッ ク 番号を S 3 と してデク リ メ ン ト 回路 2 2 1 及びィ ン ク リ メ ン ト 回路 2 2 2 に入力する 。 セ レ ク タ 2 1 2は、 L i eが L o レ ベ ル の時は、 入力端子 C と出力端子を接続する。 したがっ て、 セ ク タ 番号 S 2 がア ド レ ス変換回路 2 1 5 に入力さ れる 。 セ ク 夕 ク ロ ヅ グ発生回路 2 1 8 は、 S 2 か ら セ ク タ 番号の繰 り 上が り に周期 したセ ク タ ク ロ ッ ク S C Kを生成し、 レ ジ ス タ 2 2 3、 レ ジ ス タ 2 2 4及びセ レ ク タ 2 1 3 に入力す る。 一方、 デク リ メ ン ト 回路 2 2 1 は、 入力 さ れた ト ラ ッ ク 番号 S 3 か ら 1 だ け 減算 して、 内周 ト ラ ッ ク 番号 S 4 と して レ ジ ス タ 2 2 3 に入力 し、 イ ン ク リ メ ン ト回路 2 2 2 は、 入力された ト ラ ッ ク番号 S 3 に 1だけ加算して、 外周 トラ ッ ク番号 S 5 と して レ ジ ス タ 2 2 4 に入力 す る 。 S C K は セ ク タ ア ド レ ス の周期 と 同 じ周期で、 デュ ーテ ィ が 5 0 %の ク ロ ッ ク 信号で、 立ち上が り の エ ツ ジが セ ク タ ァ ド レ ス の繰 り 上がり の タ イ ミ ン グと 同期 し てい る。
レ ジ ス タ 2 2 3 は、 S C K の立ち 上が り の タ イ ミ ン グ で 、 内 周 ト ラ ッ ク 番号 S 4 を セ レ ク タ 2 1 3 の 入力 端子 A に 入力 す る 。 セ レ ク タ 2 1 3 は S C K が H i レ ベ ル の間 は 、 入力端子 A と 出力端子を接続 し 、 セ レ ク タ 2 1 1 の入力端子 E に S 4 を入 力 す る セ レ ク タ 2 1 1 は 、 L i e が L o レ ベ ル の場合、 入力 端子 E と 出 力端子 を 接続 す る の で 、 S 4 が ァ ド レ ス 変換回路 2 1 5 に入力 さ れ る 。 ア ド レ ス 変換回路 2 1 5 は 、 S 4 を 内部 ァ ド レ ス P 1 に変換 し 、 読み 出 し 回路 2 1 7 に入力す 。 S7C み 出 し 回路 2 1 7 に は、 読み出 し制御信号 L 1 c が H i の 時 に 、 内 部 ァ ド レ ス P 1 で指定 さ れ た メ モ リ セ ル か ら 、 フ ラ グ情報 テ ー タ P 2 を読み出 し 、 セ レ ク タ 2 3 0 に 入力 す る 。 セ レ ク タ 2 3 0 は 、 切 り 替え信号 L 2 が L o の時は 、 入力端子 に 出力端 子 G を接続 し 、 H i の 時 は 出力端子 H を接続す る 。 こ こ で は 、 内周 ト ラ ッ ク 番地 S 4 に対応す る フ ラ グ情報 デー タ (前述の第 1 の フ ラ グ情報 デ ー タ に相 当 す る ) を読み 出す タ イ ミ ン グ で 、 L 2 が L 0 に な る よ う に位相 が調整 さ れて い る 。 し た が っ て 、 第 1 の フ ラ グ情報 デ ー タ が 、 セ レ ク タ 2 3 0 を 通 じ て ラ ッ チ 2 3 1 に入力 さ れ る 。 ラ ッ チ 2 3 1 の 出力 は、 ア ナ 口 グ マ ル チ プ レ ク サ 2 3 3 の入力端子 I 1 に接続 さ れて い る の で、 I 1 に は 、 第 の フ ラ グ情報 デ ー タ が入力 さ れ る 。 一方 、 レ ジ ス タ 2 2 4 は、 S C K の立 ち下が り の タ イ ミ ン グで、 外周 ト ラ ッ ク 番号 S 5 を セ レ ク タ 2 1 3 の入力端子 B に 入力 す る 。 セ レ ク タ 2 1 3 は S C K が H i レ ベ ル の間 は、 入力端子 B と 出力端子を 接続 し 、 セ レ ク タ 2 1 1 の入力端子 E に S 5 を入力 す る 。 セ レ
ク タ 2 1 1 は、 L i e が L o レ ベ ル の場合、 入力端子 E と 出力 端子を接銃する の で、 S 5がァ ド レ ス変換回路 2 1 5 に入力 さ れる。 ア ド レ ス変換回路 2 1 5 は、 S 5 を内部ア ド レ ス P 1 に 変換 し、 読み出 し回路 2 1 7 に入力す る。 読み出 し回路 2 1 7 には、 読み出 し制御信号 L I c が H i の時に、 内部ァ ド レ ス P 1 で指定された メ モ リ セ ルか ら 、 フ ラ グ情報デ ー タ P 2 を読み出 し、 第 2の フ ラ グ情報デー タ と し てセ レ ク タ 2 3 0 に入力する 。 こ の時は、 L 2 は H i にな っ てお り 、 入力端子 と 出力端子 Hが 接続さ れ、 第 2 の フ ラ グ情報デー タ がセ レ ク タ 2 3 0 を通 じて ラ ッ チ 2 3 2 に入力 さ れ る 。 ラ ッ チ 2 3 2 の出力 は 、 ア ナ ロ グ マ ルチ プ レ ク サ 2 3 3 の入力端子 I 2 に接続さ れて い る の で、 I 2には、 第 2 の フ ラ グ情報デー タ が入力 さ れる 。 図 4 にセ ク タ番号 S 2、 セ ク タ ク ロ ッ ク S C K、 読み出 し制御信号 L i e、 記録再生制御信号 L 1 e、 切 り 替え信号 L 2 の タ イ ミ ン グ チ ヤ ー ト を示す。
ア ナ ロ グマ ル チ プ レ ク サ 2 3 3 には、 切 り 替え信号 L 2 が入 力端子 T に入力 さ れてお り 、 3 つ の制御用入力端子 I I, 1 2 及び Tの値に応 じて、 出力端子 0が 3 つ の入力端子 J 1, J 2 ま たは J 3 の どれかに接続さ れる。 J 1 に は前述の 一 V I の電 圧を生 じ る電圧源が、 J 3 に は前述の 一 V 2 の電圧を生 じ る電 圧源が接続 さ れ、 J 2 は接地 ざれて い る 。 I I , 1 2 及 び T と、 出力端子 0の接続先の端子 と対応表を図 5 に示す。 同図か ら、 I 1 に入力さ れた第 1 の フ ラ グ情報デー タ の みが H i レ べ ルの場合一 V I の電圧が、 I 2 に入力 さ れた第 2 の フ ラ グ情報 デー タ のみが H i レ ベ ル の場合— V 2 の電圧が、 両者が同 じ場
48 P
- 27 - 合に は 0電圧が、 出力端子 0 に発生す る こ と に な る 。 引 き続い て 図 3 に し た が っ て説明 す る と 、 出力端子 0 に 発生 し た電圧 は、 制御信号 L 3 と し てオ フ ッ ト 印加回路 5 6 の入力側抵抗 R 1 に入力 さ れる 。 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 は、 同図に示 し た よ う に、 O P ア ン プ 2 4 0 と 抵抗 R l , R 2 及 び R 3 で構成 し た加算回路で構成さ れて い る 。 こ こ では、 そ れぞれの抵抗値は 等 し い も の と す る。 も う 一方の入力側抵抗 R 2 に は、 図示さ れ な い L P F 1 8 の出力端子が接続 さ れてお り 、 ト ラ ッ キ ン グ誤 差信号 E 1 が入力 さ る。 し たが っ て、 O P ア ン プ 2 4 0 の出力 端端子子ににはは、、 トト ララ ツッ -' グ誤差信号 E 1 と制御信号 L 3 (― V I , 一 V 2 ま た は 0電 と が加算さ れた、 第 2 の ト ラ ッ キ ン グ誤 差信号 E 2 が発生 る 。 反転回路 5 7 は イ ン パ ー タ 2 5 0 と セ レ ク タ 2 5 1 で構 さ れて い る 。 セ レ ク タ 2 5 1 の一方の入力 端子 L は イ ン バ ー タ 2 5 0 の入力端子 と 、 も う 一方の入力端子 Mは イ ン バ ー タ 2 5 0 の出力端子 と 接続さ れ、 セ レ ク タ 2 5 1 の 出力端子は図示 し な い ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 の入力端子 と 接続 さ れて い る 。 セ レ ク タ 2 5 1 に は シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 か ら制御信号 L 4 が入力 さ れ、 L 4 が H i の時は入力端子 L と 出力端子を接続 し、 L o の時は入力端子 M と 出力端子を接 続す る 。 こ こ で、 L 4 は、 集光ス ポ ッ ト が走査中 の記録 ト ラ ッ ク が凹部の場合に は L 0 レ ベ ル に な り 、 凸部の場合 に は H i レ ベ ル に な る よ う に し て お く と 、 凹部 の ト ラ ッ ク を集光 ス ポ ッ ト が走査す る 時の み、 第 2 の ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 E 2 がィ ン バー タ 2 5 0 に よ っ て極性反転 さ れて、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 に入力 さ れる。
以上の よ う に本実施例の光ディ ス ク 装置は、 ト ラ ッ ク 方向 と 垂直な方向に隣接す る 2 つ の記録領域の う ち、 片方のみに信号 が記録済みであ る こ と をオ フ セ ッ ト 判別手段 5 5 が判別 し、 判 別 し た結果に応 じ て出力 さ れ る 制御信号 L 3 を も と に、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 が誤差信号 E 1 にオ フ セ ッ ト 電圧に相当す る逆電圧を印加する こ と によ り 、 内周側ま たは外周側の隣接記 録 ト ラ ッ ク の みに記録マー ク があ る こ と に よ って生 じ る ト ラ ッ キ ン グ誤差信号のオ フ セ ッ 卜 が相殺さ れる。 こ れに よ り 、 安定 した ト ラ ッ キ ン グ制御が可能 と な る。
しか も、 記録済みァ ド レス管理メ モ リ 5 1 に現在の記録済み の領域の ァ ド レ ス を記憶させてお く よ う に した こ と に よ り 、 簡 単な構成で隣接す る 2 つ の記録領域の う ち、 片方のみに信号が 記録済みであ る こ と を検出で き る。
次に、 本発明 における第 2 の実施例の光デ ィ ス ク 装置につ い て説明す る。
図 6 は本発明 の第 2 の実施例 に お け る 光デ ィ ス ク 装置の ブ σ ッ ク 図であ る 。 同図 に おいて、 6 0 の ア ン プゲイ ン設定回 路、 6 1 の第 1 の電圧制御ァ ンプ及び 6 2 の第 2 の電圧制御ァ ン ブ以外は図 1 に示 した第 1 の実施例の光デ ィ ス ク 装置 と 同 じ 構成であ る。 すなわ ち、 本実施例は第 1 の実施例 (図 1 参照) に示 し たオ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 の代わ り に、 オ フ セ ッ ト 捕正 手段 6 3 と してア ン プ ゲイ ン設定回路 6 0 、 第 1 の電圧制御ァ ン プ 6 1 及び第 2 の電圧制御ア ン プ 6 2 を備えた構成 と な っ て い る。 こ の部分の構成につ いて説明す る と 、 6 0 はオ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 か ら制御信号 L 3 を入力 さ れ、 後述す る第 1 の電
圧制御ア ン プ 6 1 と第 2 の電圧制御ア ン プ 6 2 へ制御電圧 L 5 を出力す る ア ン プ ゲ イ ン設定回路、 6 1 は第 1 の受光部 1 4 a か ら光検出信号を入力さ れ、 差動ア ン プ 1 7及び加算ア ン プ 2 0 に 出力す る第 1 の電圧制御ア ン プ、 6 2 は第 2 の受光部 1 4 b か ら光検出信号を入力さ れ、 差動ア ン プ 1 7及び加算ア ン プ 2 0 に出力する第 2 の電圧制御ア ン プであ り 、 以上 6 0 , 6 1 , 6 2 は補正手段 6 3 を構成 し てい る。
以上の よ う に構成 さ れた本実施例 の光デ ィ ス ク 装置 の動作 を、 図 1 に示 し た第 1 の実施例 の光デ ィ ス ク 装置 と 異 な る 部 分、 すなわ ち、 オ フ セ ッ ト 補正手段 6 3 につ いて図 6 に従 っ て 説明す る 。 ア ン プ ゲ イ ン設定回路 6 0 は 、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 よ り 制御信号 L 3 を入力 さ れる 。 L 3 の電圧が一 V I の場 合は第 1 の電圧制御ア ン プ 6 1 の増幅率が A 1 に な り 、 か つ第 2 の電圧制御ア ン プ 6 2 の増幅率が A 2 に な る よ う 、 L 5 を 通 じ て制御電圧を出力 し、 ま た、 L 3 の電圧が一 V 2 の場合は第 1 の電圧制御ア ン プ 6 1 の増幅率が A 2 に な り 、 第 2 の電圧制 御ア ン プ 6 2 の増幅率が A 1 にな る よ う 、 L 5 を通 じ て制御電 圧を出力す る 。 さ ら に、 L 3 の電圧が零の場合は両方 と も A 1 に な る よ う 、 L 5 を通 じ て制御電圧を出力す る 。
こ こ で 、 予め A 1 と A 2 の比を、 内周側の隣接記録 ト ラ ッ ク の み に記録マ ー ク があ る 時の、 受光部 1 4 a と 受光部 1 4 b が そ れ ぞれ検 出 す る 検出信号量の比 の逆数 と 等 し く 設定 し て お く 。 即 ち、 図 1 9 ( b ) 及び ( c ) に示 し た場合 に おけ る 、 受 光部 1 4 a 及び 1 4 b が発生す る光電流 (反射光の光強度の積 分値に比例す る ) を I a 及び I b と す る と 、
A 2 : A l = I a : I b .·. A 2 · I b = A 1 · I a
…… (第 1式) と な る よ う 、 A 1及び A 2 を設定 してお く 。 さ て、 集光ス ポ ッ ト の内周側の記録 ト ラ ッ ク の みが記録済みの場合、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4は L 3 を通じて— V Iをア ン プゲイ ン設定回路 6 0 に出力する。 ア ン プゲィ ン設定回路 6 0 は、 コ ン パ レ ー タ 等で こ の電圧を検出する と 、 L 5 を通 じて電圧制御ア ン プ 6 1 の増 幅率を A 1 に、 かつ電圧制御ア ン プ 6 2 の増幅率を A 2 に設定 する。 電圧制御ア ン プ 6 1及び電圧制御ア ン プ 6 2 に入力 さ れ る先電流は、 それぞれ I a及び I b で あ る か ら 、 そ の各電圧制 御ア ン プ の出力は Α 1 · I a及び Α 2 · I b に比例 し、 第 1式 よ り 両者は等 しい。 一方、 集光ス ポ ッ ト の外周側の記録 ト ラ ッ ク のみが記録済みの場合、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 は L 3 を通 じ て 一 V 2 を ア ン プ ゲ イ ン設定回路 6 0 に出力す る 。 ア ン プゲ イ ン設定回路 6 0 は、 コ ン パ レ ー タ 等で こ の電圧を検出 す る と 、 L 5 を通 じて電圧制御ア ン プ 6 1 の増幅率を A 2 に、 かつ 電圧制御ア ン プ 6 2の增幅率を A 1 に設定する 。 電圧制御ア ン プ 6 1及び電圧制御ア ン プ 6 2 に入力 さ れる光電流は、 前回と は反対にそ れぞれ I b及び I a と な る か ら、 そ の各電圧制御ァ ン プ の出力は A 2 · I b及び A 1 · I a に比例 し、 こ の場合 も 両者は等 し く な る。 以上の よ う に、 第 1 の電圧制御ア ン プ 6 1 と第 2 の電圧制御ア ン プ 6 2 か ら の出力信号は等 し く な り ( ト ラ ッ キ ン グ誤差がない場合) 、 内周側ま たは外周側の隣接記録 ト ラ ッ ク の み に記録マー ク があ る こ と に よ る、 ト ラ ッ キ ン グ誤 差信号に対する オ フ セ ッ ト が解消 さ れる 。
以上の よ う に本実施例の光デ ィ ス ク 装置 は、 ト ラ ッ ク 方向 と 垂直な方向 に 隣接す る 2 つ の記録領域の う ち 、 片方の み に信号 が記録済みで あ る こ と を オ フ セ ッ ト 判別手段 5 5 が判別 し 、 判 別 し た結果 に応 じ て 出力 さ れ る 制御信号 L 3 を も と に 、 ア ン プ ゲ イ ン設定回路 6 0 が第 1 の電圧制御 ア ン プ 6 1 と 第 2 の電圧 制御 ア ン プ 6 2 の ゲ イ ン を切 り 替え る こ と に よ り 、 内周 側 ま た は 外周 側 の 隣接記録 ト ラ ッ ク の み に 記録 マ ー ク が あ る こ と に よ っ て生 じ る ト ラ ッ キ ン グ誤差信号 の オ フ セ ッ ト が相 殺 さ れ る 。 こ れに よ り 、 安定 し た ト ラ ッ キ ン グ制御が可能 と な る 。
さ ら に、 光検出器 1 4 の受光部 1 4 a と 1 4 b か ら の検出信 号の増幅率を変え る こ と で オ フ セ ッ ト を相殺 し て い る の で、 光 デ ィ ス ク 9 の反射率変化等に よ っ て光検出器 1 4 が受光す る 全 光量に変化があ っ て も 、 オ フ セ ッ ト は 同様 に相殺で き る と い う 優れた効果があ る 。
な お 、 本実施例 に お い て は 、 オ フ セ ッ ト 判定回路 5 4 が L 3 と して出力 し た一 V I及び一 V 2 を、 ア ン プゲイ ン設定回路 6 0 で い つ た ん制御電圧 L 5 に変換 し て か ら 、 電圧制御 ア ン プ 6 1 及び 6 2 の増幅率を制御 し た が、 オ フ セ ッ ト 判定回路 6 0 が、 記録済み ア ド レ ス 管理 メ モ リ か ら 得 ら れた フ ラ グ情報 デ ー タ に 応 じ て、 電圧制御 ア ン プ 6 1 及 び 6 2 に直接制御電圧 を入力す る よ う な構成 に し て も 良 い。 例え ば、 図 7 に示す よ う な構成が 考え ら れ る 。 同図 に お い て、 前述 と の も の と は異 な る オ フ セ ッ ト 判定回路 2 7 0 は、 H i レ ベ ル と L o レ ベ ルを も つ バ イ ナ リ 信号 L 1 0 と L 1 1 を、 そ れぞれ電圧制御 ア ン プ 6 1 及 び 6 2 に 出力 す る 。 集光 ス ポ ッ ト の 内周側 の記録 ト ラ ッ ク の み が記録
済みの場合、 L 1 0 は H i レ ベ ル にな り L 1 1 は L 0 レ ベ ル に なる。 ま た、 集光ス ポ ッ ト の外周側の記録 ト ラ ヅ ク のみが記録 済みの場合、 L 1 0 は L 0 レ ベ ル にな り L 1 1 は H i レ ベ ル に なる。 どち ら で も ない場合は、 L 1 0 と L 1 1 は両方と も H i レベルに な る 。 電圧制御ア ン プ 6 1 は、 0 P ア ン プ 2 7 1 、 セ レ ク タ 2 7 2、 抵抗 R 1 0及び R 1 1 から構成されてお り 、 R 1 0 が帰還抵抗の場合に増幅率は A 1 にな り 、 R 1 1 の場合は増幅 率は A 2 にな る も の と する。 セ レ ク タ 2 7 2 は、 L 1 0 が H i レ ベ ルの時は R 1 0 を選択 し、 L o レ ベ ル の時は R l 1 を選択 す る 。 一方、 電圧制御ア ン プ 6 2 は 、 O P ア ン プ 2 7 3 、 セ レ ク タ 2 7 4、 抵抗 R 1 2及び R 1 3 から構成されており 、 R 1 2 = R 1 0 かつ 、 R 1 3 = R 1 1 で あ る と す る 。 セ レ ク タ 2 7 4 は、 L 1 1 が H i レ ベ ル の時は R 1 2 を選択 し、 L o レ ベ ル の 時は R 1 1 を選択する。 よ っ て、 集光ス ポ ッ ト の内周側の記録 ト ラ ッ ク の みが記録済みの場合、 電圧制御ア ン プ 6 1 及び 6 2 の増幅率は A 1及び A 2 に設定さ れる。 ま た、 集光ス ポ ッ ト の 外周側の記録 ト ラ ッ ク のみが記録済みの場合.、 電圧制御ア ン プ 6 1 及び 6 2 の増幅率は A 2 及び A 1 に設定さ れる。 さ ら に、 そ の どち ら で も ない場合は、 電圧制御ア ン プ 6 1 及び 6 2 の増幅率 は雨方 と も A 1 と なる 。 こ れに よ り 、 前述 した よ う に、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号のオ フ セ ッ ト が解消 さ れる。
次に、 本発明 における第 3 の実施例の光.デ ィ ス ク 装置につ い て説明す る。
図 8 は本発明 の第 3 の実施例 に お け る光 デ ィ ス ク 装置の ブ π ッ ク 図であ る。 同図において、 7 0 の光デ ィ ス ク 、 7 1 の管
理情報記録回路、 7 2 の管理情報再生回路、 7 3 の シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 以外は図 1 に示 し た第 1 の実施例の光 デ ィ ス ク 装置 と 同 じ構成で あ る 。 す な わ ち 、 本実施例は第 1 の実施例 に示 し た光デ ィ ス ク 9 の代わ り に光 デ ィ ス ク 7 0 を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 の代わ り に シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 を備え 、 さ ら に管理情報記録回路 7 1 、 管理情報再生回路 7 2 を加え た構成 と な っ て い る 。 7 0 は光デ ィ ス ク 上 の記録済み の領域の ァ ド レ ス を記録す る 管理領域が設 け ら れた光デ ィ ス ク で あ る 。 図 9 は そ の よ う な光デ ィ ス ク 7 0 の一部を表す平面図で あ る 。 同図 に 示す よ う に、 記録済み の領域の ァ ド レ ス が記録 さ れ る 管理領域 は、 デ ィ ス ク 内周側の情報記録 ト ラ ッ ク に設 け ら れて い る 。 こ の管理領域に は、 光デ ィ ス ク 7 0 の既に記録が行わ れた セ ク タ の、 ト ラ ッ ク 番号 と セ ク タ 番号が全て書 き 込ま れて い る 。 図 8 に お い て 、 7 1 は シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 か ら 書 き 込み ァ ド レ ス信号及 び制御信号を入力 さ れ、 L D 駆動回路 3 0 に記録信 号を 出力 す る 管理情報記録回路で あ り 、 7 2 は H P F 2 1 か ら 再生信号を入力 さ れ、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 に記録済み ァ ド レ ス 情報を 出力 す る 管理情報再生回路で あ る 。 7 3 は 、 マ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー タ な どで構成 さ れた シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ で あ る 。
以上 の よ う に 構成 さ れ た 本実施例 の 光 デ ス ク 装置 の 動作 を、 図 1 に示 し た第 1 の実施例の光 デ ィ ス ク 装置 と 異 な る 部分 に つ い て図 8 に従 っ て説明 す る 。 こ の実施例が第 1 の実施例 と 異な る 動作を行 う の は、 デ ィ ス ク の装着及 び脱着の時で あ る の で、 そ の場合 に つ い て説明 す る 。
ま ず、 未記録の光デ ィ ス ク 7 0 を装着時の動作については、 第 1 の実施例の場合と 同 じであ る。
次に、 こ の光ディ ス ク 7 0 に情報信号を記録 した後の脱着時 に は、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 は そ れ ま で に記録 した記録済 み領域の ァ ド レ ス を、 記録済みァ ド レ ス情報 と し て管理情報記 録回路 7 1 に出力 し、 管理情報記録回路 7 1 は.こ れを光デイ ス ク 7 0 上の管理領域に記録される べき信号に変換 し、 記録信号 と し て L D 駆動回路 3 0 に 出力す る 。 管理情報記録回路 7 1 は、 記録済みァ ド レ ス を連続 して光ディ ス ク 7 0 上に記録す る ため に、 ア ド レ ス信号に変調を施 した り す る だけで、 本質的に は従来の記録信号処理回路 7 1 と 同様な技術が用 い ら れる。 同 時に シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 は、 ト ラ パー ス制御回路 2 5 や ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 を通じて、 光ビー ムを光ディ ス ク 7 0 上に設け られた管理領域上に移動させる。 L D駆動回路 3 0 は 入力さ れた記録信号に応じて、 こ の管理領域に記録済みア ド レ ス情報を記録す る。 これ らの動作が完了後、 光デ ィ ス ク 7 0 は 脱着される。
さ ら に、 こ の情報信号が記録された光デ ィ ス ク 7 0 を装着 し た時に は、 こ の光ディ ス ク 7 0 の記録ま た は再生を開始す る前 に、 まずシ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 は、 ト ラパー ス制御回路 2 5 や ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 を通 じ て、 光 ビ ー ム を光デ ィ ス ク 7 0 上に設け ら れた管理領域上に移動させ、 管理領域に記録.さ れた信号を再生させる。 光検出器 1 4、 加算ア ン プ 2 0、 H P F 2 1 を経た こ の再生信号は、 管理情報再生回路 7 2 によ っ て記 録済みァ ド レ ス情報に復号され、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 に
出力 さ れ る 。 管理情報再生回路 7 2 は、 管理領域 に記録 さ れて い た記録済み ァ ド レ ス 情報を復号す る だ け で、 ア ド レ ス 再生回 路 2 4 と 同様な従来の技術に よ つ て実現で き る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 7 3 は、 こ の記録済み ァ ド レ ス 情報を も と に 、 ァ ド レ ス信号 と フ ラ グ情報 7" — 夕 を記録済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 に 出力 し 、 記録済み の ア ド レ ス に対応 し た フ ラ グ全て を H i に す る 。 こ れ に よ っ て、 5己録済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 に は 、 光ア イ ス ク 7 0 の記録済み ァ ド レ ス を表す フ ラ グ情報 の マ ッ プ が作成 さ れ る 。 以後 は前述の第 1 の実施例 と 同様 に 、 こ の記録 済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 の マ ッ プを も と に ト ラ ッ キ ン グ ォ フ セ ッ 卜 の捕正が行わ れ る
以上の よ う に本実施例の光デ ィ ス ク 装置 は 、 第 1 の実施例の 効果 に加え、 光テ ィ ス ク 7 0 上の管理領域 に記録済み ア ド レ ス 情報を記録 し て お く よ り 、 一度光デ ィ ス ク を脱着 し て記 録済み ァ ド レ ス 管理 メ モ リ 5 1 が リ セ ッ 卜 さ れて も 、 記録済み ァ ド レ ス 情報 を保持で き る 。 よ っ て再装着後 も 、 管理領域か ら 読み 出 さ れた記録済み ア ド レ ス 情報を も と に ト ラ ッ キ ン グ オ フ セ 'ソ 卜 の捕正が可能 と な り 、 安定な ト ラ ツ キ ン グ制御が行わ れ o
な お 、 管理領域に お い て は、 記録済み ァ ド レ ス 情報信号の読 み取 り 精度を 向上 さ せ る た め に、 記録マ ー ク は 凹部 も し く は 凸 部 の み に記録 さ れ る よ う に し て お い て も 良 い 。
次 に 、 本発明 に お け る 第 4 の実施例 の光 デ ィ ス ク 装置 に つ い て 説明 す る 。 な お、 こ こ で は 情報信号 の 記録 Z再生 は 記録 ト ラ ッ ク の 内周側か ら 外周側へ行わ れ る も の と す る 。
図 1 0 は本発明の第 4の実施例に おけ る光デ ィ ス ク 装置の ブ 口 ヅ ク 図であ る。 同図において、 8 1 の最終記録済み ァ ド レ ス メ モ リ 、 8 2 の演算回路、 8 3 の オ フ セ ッ ト 判定回路、 8 4 の オ フ セ ッ ト 判別手段、 8 5 の シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 以外は図 8 に示 した第 3 の実施例の光デ ィ ス ク 装置と 同 じ構成であ る 。 す なわ ち、 本実施例は第 3 の実施例に示 した記録済みア ド レ ス管 理メ モ リ 5 1 、 内周ア ド レ ス演算回路 5 2 、 外周 ア ド レ ス演算 回路 5 3 、 オ フ セ ッ ト判定回路 5 4 、 オ フ セ ッ ト判別手段 5 5 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 5 8 の代わ り に、 最終記録済みァ ド レ ス メ モ リ 8 1 、 演算回路 8 2 、 オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 、 オ フ セ ッ ト 判別手段 8 4 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 を備えた構成 と な っ て い る 。
こ の部分の構成につ いて説明す る と 、 8 1 は シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 か ら ァ ド レ ス信号及び R / W制御信号 L 6 を入力さ れ、 後述する オ フ セ ッ 卜 判定回路 8 3 に第 1 の ァ ド レ ス情報を 出力す る最終記録済みァ ド レ ス メ モ リ であ る。 8 2 は ァ ド レ ス 再生回路 2 4 か ら現在光ビー ム が走査 して い る位置の ァ ド レ ス 情報を入力 され、 オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 に第 2 の ア ド レ ス情 報を出力する演算回路、 8 3 は最終記録済みア ド レ ス メ モ リ 8 1 か ら第 1 の ァ ド レ ス情報を、 演算回路 8 2 か ら第 2 の ァ ド レ ス 情報を、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 か ら制御信号 L 8 を入力 さ れ 、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に制御信号 L 7 を 出力す る オ フ セ ッ ト 判定回路であ り 、 以上は ア ド レ ス再生回路 2 4 と と も に オ フ セ ッ ト 判別手段 8 4 を構成 して い る 。 8 5 は マ イ ク ロ コ ン ビ ュ ー 夕 で構成さ れた シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ で あ る 。
以上 の よ う に 構成 さ れ た 本実施例 の 光 デ ィ ス ク 装置 の 動作 を、 第 3 の実施例の光 デ ィ ス ク 装置 と 異な る 部分、 す な わ ち 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 と オ フ セ ッ ト 判別手段 8 4 に つ い て 説明 す る 。
ま ず、 未記録の光デ ィ ス ク 7 0 に記録を行 う 場合か ら 説明 す る。 光デ ィ ス ク 7 0 が装着さ れる と 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は ト ラ パ ー ス制御回路 2 5 や ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 を通 じ て、 光 ビ ー ム を管理領域上 に移動 さ せ、 管理領域 に記録 さ れた デー タ を光へ ヅ ド 1 6 を通 じ て再生 さ せ る 。 光 デ ィ ス ク 7 0 は こ こ で は未記録だ と 仮定 し て い る の で 、 管理領域 に は何 も 記録 さ れて い な い。 こ れに よ り シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は光 デ ィ ス ク 7 0 が未記録で あ る こ と を検出 す る と 、 記録 ト ラ ッ ク の始 端ま で光へ ッ ド を移動 さ せ、 始端か ら 情報信号を記録 さ せ る 。 以後、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は 、 情報信号が記録 ト ラ ッ ク の 内周側か ら 外周側へ連続 し て記録 さ れ る よ う 、 ト ラ パ ー ス 制 御回路 2 5 、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 と記録信号処理回路 2 8 を 制御 す る 。 記録が終了 す る と 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は、 記録 し た最後の領域の ア ド レ ス を、 L 6 を通 じ て最終記録 済み ァ ド レ ス と し て最終記録済み ァ ド レ ス メ モ リ 8 1 に書 き 込 む。 最終記録済み ア ド レ ス メ モ リ 8 1 は、 光デ ィ ス ク 7 0 に お け る 記録済み の セ ク 夕 の終端の ァ ド レ ス が記録 さ れ る た め の レ ジ ス タ で 、 一組の ト ラ ッ ク 番号 と セ ク タ 番号が記憶 さ れ る 大き さ があ れば良 い。 さ ら に、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は 、 管理 情報記録回路 7 1 、 L D駆動回路 3 0 を通 じ て、 光デ ィ ス ク 7 0 上の管理領域 に最終記録済み ア ド レ ス を記録す る 。
次に、 こ の よ う に して情報信号を記録 し た光ディ ス ク 7 0 か ら、 情報信号を再生す る時の本実施例の光デ ィ ス ク 装置の動作 に つ い て説明する。 光デ ィ ス ク 7 ひが装着される と 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は ト ラ パ ー ス制御回路 2 5 ゃ ト ラ ッ キ ン グ制 御回路 1 9 を通 じて、 光 ビー ムを管理領域上に移動させ、 管理 領域に記録さ れた最終記録済みァ ド レ ス を光へ ッ ド 1 6 を通 じ て再生させる 。 管理情報再生回路 7 2 に よ っ て復号さ れた最終 記録済みァ ド レ ス は 、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 に よ っ て最終 記録済みァ ド レ ス メ モ リ 8 1 に書き込ま れる。 次に、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は 、 目 的 の ア ド レ ス の記録 ト ラ ッ ク ま で光 へ ッ ド 1 6 を移動させ、 情報信号を再生させ る。 以後、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は、 情報信号が記録 ト ラ ッ ク の内周側か ら 外周側へ連続 し て再生さ れる よ う 、 ト ラ パ ー ス制御回路 2 5、 ト ラ ッ キ ン グ制御回路 1 9 を制御す る。 演算回路 8 2 は ァ ド レ ス再生回路 2 4が出力する現在ア ド レ ス か ら 、 1 周先の ア ド レ ス値を計算 し、 第 1 の ア ド レ ス情報 と してオ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 に出力す る。 本実施例は C A Vを甩い て い る の で、 こ の 1 周先の ア ド レ ス は、 ト ラ ッ ク 番号と セ ク タ 番号の う ち、 ト ラ ッ ク 番号のみ 1 だけィ ン ク リ メ ン ト した値と な る。 最終記録済み ア ド レ ス メ モ リ 8 1 は、 記憶 してい る ア ド レ ス を第 2 の ァ ド レ ス情報 と し て、 オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 に出力す る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は、 了 ド レ ス再生回路 2 4 か ら送 ら れて来る 現在ァ ド レ ス が繰 り 上がる度に、 制御信号 L 8 を オ フ セ ッ ト 判 定回路 8 3 に出力する 。 オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 は L 8 を受け る と、 第 1 の ア ド レ ス情報 と第 2 の ア ド レ ス情報を比較 し、 第
1 の ァ ド レ ス情報が第 2 の ァ ド レ ス情報よ り も小 さ いか等 し い 場合、 現在ア ド レ ス の内周側 と 外周側の両方 と も記録済みだ と 判断 し、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に L 7 を通 じ て加え る 電圧を 零ボ ル ト に設定す る 。 一方、 第 1 の ア ド レ ス情報が第 2 の ア ド レ ス情報よ り も大き い場合、 現在ァ ド レ ス の内周側のみ記録済 みだ と 判断 し、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に L 7 を通 じ て加え る 電圧を 一 に設定す る 。 以後の オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 の動 作は、 第 1 の実施例 と 同様であ る 。
こ こ で 、 オ フ セ ッ ト 判別手段 8 4 が、 隣接す る 2 つ の記録領 域の う ち片方のみに信号が記録済みであ る か ど う かを、 判別で き る理由 につ いて説明す る。 前述 し た よ う に、 光デ ィ ス ク 7 0 に情報信号を記録す る 時に は、 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 の制 御に よ っ て 、 記録 ト ラ ッ ク の始端か ら連続 し て情報信号を記録 さ せ る 。 よ っ て、 未記録領域は最終記録済み ア ド レ ス以降の記 録 ト ラ ッ ク に しか存在 し な い。 図 1 1 は そ の状態を説明す る た め の記録 ト ラ ッ ク の説明図で あ る 。 こ の こ と は、 最終記録済み ァ ド レ ス か ら 1 周手前の ァ ド レ ス ま で の藺を光 ビ ー ム が走査 して い る 時の み、 ト ラ ッ ク オ フ セ ッ ト が発生す る と い う こ と で あ る 。 し か も 、 内周側の み記録済み の場合 し か存在 し な い 。 よ っ て 、 最終記録済み ァ ド レ ス か ら 1 周手前の ァ ド レ ス ま で の 間を光 ビー ムが走査 している期間のみ、 オ フ セ ッ ト判定回路 8 3 は L 7 を通 じ て 一 V!を オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に 出力 す る だ けで良い。 従 っ て、 現在の ア ド レ ス か ら 1 周後の ア ド レ ス (第 1 の ア ド レ ス 情報に相当) と 、 最終記録済み ア ド レ ス (第 2 の ァ ド レ ス情報に相当) を比較す る だ けで、 隣接す る 2 つ の記録
領域の う ち、 片方のみに信号が記録済みであ る かど う かを判定 す る と ができ る。
演算回路 8 2 と オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 は、 ひ と ま と め に し てマ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー タ で構成で き る。 図 1 2 は、 そ の マ イ ク 口 コ ン ピ ュ ー タ の動作を説明する フ ロ ー チ ャ ー ト であ る 。 こ の フ ロ ー チ ャ ー ト で は、 第 1 の ア ド レ ス情報を格納す る レ ジ ス タ を A D 1 、 第 2 の ア ド レ ス情報を格納す る レ ジ ス タ を A D 2 と し て い る 。 同図に示 し た よ う な簡単な ア ル ゴ リ ズ ム で 、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に適切な電圧を印加す る こ と がで き る 。
以上のよ う に本実施例の光ディ ス ク装置では、 光ディ ス ク 7 0 は シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 の記録制御に よ っ て、 記録 ト ラ ッ ク の始端か ら連続 して情報信号を記録さ れる の で、 最終記録済 み ァ ド レ ス か ら 1 周手前の ァ ド レ ス ま で の間を光 ビ ー ム が走査 してい る時しか、 ト ラ ッ ク オ フ セ ッ ト は発生 し ない。 従 っ て、 頻繁にオ フ セ ッ ト 捕正を行 う 必要がな く 、 ト ラ ッ キ ン グ制御の 更な る安定化が図れる。
しか も、 最終記録済みァ ド レ ス メ モ リ 8 1 が記憶 しな ければ な ら ない ァ ド レ ス は、 最終記録済みァ ド レ ス だけであ り 、 メ モ リ 容量を節約でき る。 さ ら に、 デ ィ ス ク 上の管理領域 も小さ く な り 、 相対的に情報信号に対す る記録容量を増す こ と が可能 と る 。 —
なお、 以上の説明で は、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C オフ セ ッ ト が解消 さ れる動作を、 情報信号の再生時につ い て の み説 明 したが、 記録時において も D C オ フ セ ッ ト を箇単に解消で き る 。 本実施例においては、 光ディ ス ク 7 0 は記録 ト ラ ッ ク の始
端か ら 連続 し て情報信号を記録 さ れ る こ と に な っ て い る の で、 情報信号を記録す る 場合 に は、 集光 ス ポ ッ ト の 内周側の記録 ト ラ ッ ク に は記録マ ー ク が既に記録済み で、 外周側の記録 ト ラ ッ ク は何 も 記録 さ れて い な い こ と に な る 。 図 1 3 は 、 本実施例 に お い て情報信号の記録時の光デ ィ ス ク 7 0 の記録済み範囲の状 況を説明 す る た め の平面図で あ る 。 情報信号が記録 さ れて い る 間 に生 じ る 、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C オ フ セ ッ ト は 、 常 に V I で あ る 。 シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ 8 5 は、 情報信号の記録時 に は 、 オ フ セ ッ ト 判定回路 8 3 に 制御信号 L 7 を 通 じ て 電圧 一 V I を オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に 出力 さ せ る 。 こ れ に よ り 、 オ フ セ ッ ト 印加回路 5 6 に よ っ て 、 情報信号の記録時に お い て も 、 ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の D C オ フ セ ッ ト V I は常 に キ ャ ン セ ル さ れ る 。
な お、 本実施例で は光 ビ ー ム は デ ィ ス ク 内周側か ら 外周側へ 移動 す る も の と し た が、 外周 側 か ら 内 周 側 で も 良 い 。 こ の 場 合、 内周側の み未記録の場合が生 じ る の で 、 こ の と き は — V 2 の電圧が L 7 を通 じ て オ フ セ ッ ト 電圧印加回路 5 6 に加 え ら れ ο
本発明は上述 し た実施例 に限定 さ れず、 様々 な変形が可能で あ る こ と は言 う ま で も な い。 例え ば、 デ ィ ス ク 上 に形成 さ れ る 案 内 溝 は ス パ イ ラ ル上 に 限定 さ れ ず、 同 心 円 状 で あ っ て も 良 い。 ま た、 デ ィ ス ク の回転制御方式は C A V と し た が、 線速度 —定 ( C L V : C onstant L inear Velocity) や 、 C A V と C L Vの組み合わせで あ っ て も 、 基本的 に は本発明 が適用 で き る 。 さ ら に、 以上の第 1 、 第 2、 第 3及 び第 4 の実施例 に お
いては、 ト ラ ッ キ ン グ誤差検出手段と して プ ッ シ ュ プ ル法を用 いたが、 3 ビ ー ム法等隊接 ト ラ ッ ク への記録に よ り 誤差信号に オ フ セ ッ ト が生 じる方式であれば、 本実施例に適用で き る 。 ま た、 オ フ セ ッ ト 判別手段と して記録済み領域の ア ド レ ス を記憶 させたが、 記録済み確認用の副光 ビ ー ムを、 両側に隣接す る記 録 ト ラ ッ ク に常時照射 し、 反射光の強度変化によ り 両 ト ラ ッ ク が記録済みかど う か判別 して も良い。 こ の場合は、 記録済みの 判別を リ ア ル タ イ ム で行 え る の で 、 確実 に ト ラ ヅ キ ン グ オ フ セ ヅ ト の補正が行え る と い う 優れた特徵があ る。
産業上の利用可能性
以上詳細に説明 した よ う に、 本発明の光ディ ス ク 装置は、 光 学系が光ビー ムを記録 ト ラ ッ ク に照射中に、 判別手段が光デ ィ ス ク 上に照射 し た光 ビ ー ム が走査 し てい る 位置に対 し て、 ト ラ ッ ク 方向 と垂直な方向に隣接する 2 つ の記録領域の う ち、 片 方のみに信号が記録済みであ る こ と を識別 し、 ト ラ ッ キ ン グ誤 差検出手段が出力 した誤差信号を捕正手段が判別手段の出力に 応 じ て捕正す る の で 、 安定 した ト ラ ッ キ ン グ制御が可能 と な る o
ま た、 記憶手段が記憶 して い る記録済み の領域の ァ ド レ ス と、 ァ ド レ ス検出手段が検出 した現在の ァ ド レ ス か ら 、 判別手 段が、 瞵接 した 2 つ の記録領域の片側のみ に信号が記録済みで あ る こ と を識別でき る の で 、 隣接記録領域に記録 ピ ヅ ト があ る かど う かを直接検出す る た め の特別なセ ン サを必姜 せず、 装 置の簡略化を図れる。
ま た、 捕正手段が、 差動ア ン プ の出力 し た ト ラ ッ キ ン グ誤差
信号に、 判別手段の 出力 に応 じ て オ フ セ ッ ト 量を加え る こ と に よ り 、 簡単な構成で ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の オ フ セ ヅ ト を解消 で き る 。
ま た、 光検出手段か ら 出力 さ れた少な く と も 2 つ の検出信号 を、 補正手段が、 判別手段の 出力 に応 じ て そ れぞれ異な っ た増 幅率で増幅す る こ と に よ り 、 差動 ア ン プか ら 出力 さ れ る ト ラ ッ キ ン グ誤差信号の オ フ セ ッ ト を解消 で き る 。 し か も 、 差動を取 る 前 に各検出信号の増幅率を変え て い る の で、 デ ィ ス ク の反射 率変化等に よ る 影響を防 ぐ こ と がで き る と い う 優れた効果が あ ま た 、 記録済み領域の ア ド レ ス を光デ ィ ス ク 上の管理領域 に 書 き 込ん で お く こ と に よ り 、 光デ ィ ス ク を装置か ら 一度脱着 し て記憶手段の記憶内容が消去 さ れて も 、 次 に装着 し て記録ま た は再生す る 時 に管理領域に記録 さ れて い る ァ ド レ ス 情報を も と に 、 ト ラ ッ キ ン グ オ フ セ ッ ト を解消 で き る 。
さ ら に、 記録制御手段が記録 ト ラ ッ ク の始端か ら 連続 し て情 報信号を記録 さ せ る の で、 最終記録済み ア ド レ ス か ら 1 周手前 の ァ ド レ ス ま で の間を光 ビー ム が走査 し て い る 時 し か、 ト ラ ッ ク オ フ セ ッ ト は発生 し な い。 従 っ て 、 頻繁に オ フ セ ッ ト 補正を 行 う 必要がな く 、 ト ラ ッ キ ン グ制御の更な る 安定化を図れ る 。