JP3511464B2 - トラッキングエラー信号生成方法及びトラッキングエラー信号生成装置 - Google Patents

トラッキングエラー信号生成方法及びトラッキングエラー信号生成装置

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JP3511464B2 JP07013598A JP7013598A JP3511464B2 JP 3511464 B2 JP3511464 B2 JP 3511464B2 JP 07013598 A JP07013598 A JP 07013598A JP 7013598 A JP7013598 A JP 7013598A JP 3511464 B2 JP3511464 B2 JP 3511464B2
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    • G11B7/0903Multi-beam tracking systems

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体上の
情報トラックに対して、情報を記録再生するための光ビ
ームの照射位置を追随させるためのトラッキングサーボ
制御に用いられるトラッキングエラー信号の生成方法及
び装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ディスク等の情報記録媒体に
記録されている情報を光学的に再生する場合には、当該
光ディスク上に形成され、情報が記録されている情報ト
ラックに対して、当該情報を再生するための光ビームを
最適焦点距離に合焦させると共に、当該光ビームの照射
位置(光スポット)を情報トラックに追随させることが
必要である。
【0003】このとき、従来の光ディスク再生装置にお
いては、光ビームを情報トラック上に合焦させるために
は、光ビームの光ディスクからの反射光により生成され
るフォーカスエラー信号を用いたフォーカスサーボ制御
が行われていた。又、光スポットを情報トラックの移動
に追随させるためには、同様に光ビームの光ディスクか
らの反射光により生成されるトラッキングエラー信号を
用いたトラッキングサーボ制御が行われていた。
【0004】このうち、上記のトラッキングサーボ制御
のための方法として従来から知られているものには、3
ビーム法と呼ばれるものやプッシュプル法と呼ばれるも
のがある。そして、光スポットが情報トラックを横切っ
た場合、これらの方法により得られるトラッキングエラ
ー信号STEは、例えば図41に示す様な波形となる。ト
ラッキングサーボ制御においては、図41に示すトラッ
キングエラー信号STEを用いて光スポットの情報トラッ
クからのずれ(変位)を検出し、当該検出した変位に基
づいて光ビームの光路上の対物レンズをアクチュエータ
等により情報トラックに垂直な方向に移動して光スポッ
トの位置を制御することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法によれば、トラックピッチが狭くなると、十分
なトラッキングエラー信号が得られないという問題があ
った。
【0006】つまり、光ビームの波長をλ、対物レンズ
の開口数をNAとすると、光学的カットオフ波長は、λ
/(2×NA)で表され、トラックピッチがこの光学的
カットオフ波長以下となると、十分なトラッキングエラ
ー信号が得られなくなってしまう。
【0007】また、トラックピッチが光学的カットオフ
波長以上であっても、ディスク上に光ビームが最適焦点
距離に合焦しておらず、光スポットが大きくなり隣のト
ラックからのクロストークの影響を受けている場合でも
十分なトラッキングエラー信号が得られなくなる場合が
ある。
【0008】つまり、ディスクを再生する際、ディスク
上に形成される光スポットが収差の影響によりその集光
限界である(0.85×λ)/NAより大きくなり、第
一暗環である(1.22×λ)/NA付近まで大きくな
ると、再生トラックの隣のトラックからの影響を受け易
くなるのである。
【0009】このようにトラックピッチが光学的カット
オフ波長以下である場合、または光スポットが最適焦点
距離に合焦していない場合には、光ビームの中心位置が
トラックとトラックの間のミラー面位置にある時でも、
再生信号は当該両側のトラックからの影響を受けるた
め、光ビームの半径方向の移動における再生信号の変化
は緩やかなものとなり、ピットとミラーの並び方が反転
するとこの変化の方向も反転することになる。
【0010】そして、通常ピットとミラーは出現確率が
等しくなる様に記録されているため、ピットとミラーの
組み合わせにより再生信号の変化方向の異なる波形が、
夫々対称に現れ、更に、再生信号をローパスフィルター
を通して検出するため、対称な波形は積分されて平均化
され、トラッキングエラー信号の検出をすることはでき
なかった。
【0011】そのため、トラックピッチを狭くすること
ができず、情報記録媒体の高密度化ができないという問
題があった。
【0012】そこで、本発明は、前記問題点を解決し、
トラックピッチが光学的カットオフ波長以下である場
合、または光スポットが最適焦点距離に合焦していない
場合であっても、トラッキングエラー信号を検出するこ
とのできるトラッキングエラー信号の生成方法及びトラ
ッキングエラー信号の生成装置を提供することを課題と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトラッ
キングエラー信号生成方法は、前記課題を解決するため
に、情報記録媒体の半径方向に光束の大きさよりも小さ
な間隔で隣接するトラックに対し、当該光束を前記半径
方向及び前記トラックの接線方向へ前記トラックと相対
的に移動させながら照射する照射工程と、前記照射が行
われたトラックからの反射光を受光して当該反射光に基
づく信号を生成する受光工程と、前記信号に基づいて少
なくとも1つのトラックの記録部と非記録部の判別を行
う判別工程と、前記光束の前記トラックに対する半径方
向の変位に応じた前記反射光に基づく信号の変化を示す
特定の信号であって、変化方向が前記変位の方向により
異なる特定の信号を、前記判別結果に基づいて取得する
信号取得工程と、前記判別結果に基づいて前記特定の信
号の極性を切り換える極性切換工程とを備えたことを特
徴とする。
【0014】請求項1に記載のトラッキングエラー信号
生成方法によれば、光束が、情報記録媒体の半径方向に
当該光束の大きさよりも小さな間隔で隣接するトラック
に対して前記半径方向及びトラックの接線方向に相対的
に移動しながら照射されると、トラックからの反射光が
受光され、当該反射光に基づく受光信号が得られる。こ
の反射光の光量は、当該トラックが記録部か非記録部か
により異なり、更に前記光束の前記トラックに対する半
径方向の変位に応じて変化する。例えば、前記光束の前
記トラック上の照射位置が前記半径方向にずれた場合に
は、前記トラック間隔が光束の大きさよりも小さいた
め、前記トラックと隣接するトラックからの影響を受け
る。従って、前記トラック及び前記トラックに隣接する
トラックの記録部と非記録部の並び方によって、前記半
径方向のずれによる反射光の光量の変化の仕方が定ま
る。また、反射光の受光面が結像位置にある場合には、
前記変位により前記トラックの実像が前記受光面に対し
て半径方向にずれることになるが、この場合には、前記
受光面において黒く観察される記録部と白く観察される
非記録部の並び方によって、前記実像の半径方向のずれ
による反射光の光量の変化の仕方が定まる。そこで、本
発明においては、記録部と非記録部の並び方を判別した
上で、前記ずれの方向によって変化方向の異なる特定の
信号が得られる並び方を選択し、その並び方における受
光信号に基づいて特定の信号を得る。この特定の信号が
得られる並び方は、照射対象トラック(あるいは当該ト
ラックに対する実像)及び隣接トラック(あるいは当該
トラックに対する実像)の全ての記録部と非記録部の区
別が明かな場合にのみ選択することができるのではな
く、少なくとも1つのトラックの記録部と非記録部が判
別されれば選択できる。これは、各トラックにおける記
録部と非記録部の出現確率は等しいため、各トラックか
ら得られる信号は平均すると記録部に対して得られる信
号の値と非記録部に対して得られる信号の値の中間値と
なるのに対し、記録部と非記録部の区別が明かなトラッ
クからは記録部または非記録部に対する信号の値が得ら
れ、当該トラックの記録部と非記録部の区別が明かにな
れば、当該トラックと当該トラックに隣接するトラック
との間の前記ずれに対する信号の変化方向を定めること
ができるからである。一方、取得した前記特定の信号
は、前記記録部と非記録部の並び方が反転するとそれに
応じて前記ずれに対する信号の変化方向が反転し、か
つ、各トラックにおける記録部と非記録部の出現確率は
等しいため、互いに相反する変化方向を有することにな
る。そこで、前記少なくとも1つのトラックの記録部と
非記録部の前記判別結果に基づいて、前記特定の信号の
変化方向を反転させることにより、前記特定の信号の極
性を揃える様にした。変化方向が揃えられた特定の信号
は、ローパスフィルターを通過しても平均化されること
がなく、これにより、ローパスフィルター通過後におい
ても光束のずれ方向に追従して反射光量の変化を示す信
号が得られ、この信号に基づいてトラッキングのずれ方
向とずれ量が明かになる。
【0015】請求項2に記載のトラッキングエラー信号
生成方法は、前記請求項1に記載のトラッキングエラー
信号生成方法において、前記照射工程として、前記半径
方向に並ぶ3つの光束を照射する工程を備え、前記受光
工程として、前記3つの光束に対する複数トラックから
の反射光を受光して各反射光に基づく信号を生成する工
程を備え、前記判別工程として、少なくとも外側及び内
側の光束による前記信号に基づいて当該光束が照射され
るトラックの記録部と非記録部を判別する工程を備え、
前記信号取得工程として、中央の光束による前記信号を
前記特定の信号として取得する工程を備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項2に記載のトラッキングエラー信号
生成方法によれば、前記半径方向に並ぶ3つの光束が前
記半径方向に隣接するトラックに対して前記の様に照射
されると、中央のトラック及び内側のトラック並びに外
側のトラックからの各反射光が受光され、当該反射光に
基づく信号が夫々得られる。そして、内側及び外側のト
ラックからの反射光に基づく信号の大小は、当該トラッ
クが記録部か非記録部かにより異なるため、当該信号に
基づいて内側及び外側のトラックの記録部と非記録部の
判別が行われる。少なくとも内側及び外側のトラックの
記録部と非記録部の並び方が明かになれば、光束のずれ
に対する信号の変化方向が明かになり、これらの並び方
の中から、光束のずれに追従して変化する前記特定の信
号の得られる並び方が選択される。そして、中央の光束
に対する前記トラックからの反射光であって、前記選択
した並び方における反射光に基づく信号を特定の信号と
して取得し、当該並び方に応じて当該特定の信号の変化
方向を揃えることにより、ローパスフィルター通過後で
も平均化されずにトラッキングエラー信号が生成され
る。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置は、前記課題を解決するために、情報記録媒体
の半径方向に光束の大きさよりも小さな間隔で隣接する
トラックに対し、当該光束を照射する照射手段と、前記
光束を前記半径方向及び前記トラックの接線方向へ前記
トラックと相対的に移動させる移動手段と、前記光束に
対するトラックからの反射光を受光して当該反射光に基
づく信号を出力する受光手段と、少なくとも1つのトラ
ックの記録部と非記録部の判別を、前記受光手段からの
信号に基づいて行う判別手段と、前記光束の前記トラッ
クに対する半径方向の変位に応じた前記反射光に基づく
信号の変化を示す特定の信号であって、変化方向が前記
変位の方向により異なる特定の信号を、前記判別手段の
判別結果に基づいて取得する信号取得手段と、前記判別
手段の判別結果に基づいて前記特定の信号の極性を切り
換える極性切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置によれば、照射手段から光束が照射され、情報
記録媒体の半径方向に当該光束の大きさよりも小さな間
隔で隣接するトラックに対して前記半径方向及びトラッ
クの接線方向に相対的に移動手段により移動させられる
と、トラックからの反射光が受光手段により受光され、
該受光手段から当該反射光に基づく受光信号が出力され
る。この反射光の光量は、当該トラックが記録部か非記
録部かにより異なり、更に前記光束の前記トラックに対
する半径方向の変位に応じて変化する。例えば、前記光
速の前記トラック上の照射位置が前記半径方向にずれた
場合にも、前記トラック間隔が光束の大きさよりも小さ
いため、前記トラックと隣接するトラックからの影響を
受ける。従って、前記トラック及び前記トラックに隣接
するトラックの記録部と非記録部の並び方によって、前
記半径方向のずれによる反射光の光量の変化の仕方が定
まる。また、反射光の受光面が結像位置にある場合に
は、前記変位により前記トラックの実像が前記受光面に
対して半径方向にずれることになるが、この場合には、
前記受光面において黒く観察される記録部と白く観察さ
れる非記録部の並び方によって、前記実像の半径方向の
ずれによる反射光の光量の変化の仕方が定まる。
【0029】そこで、本発明においては、判別手段によ
り、記録部と非記録部の並び方を判別した上で、信号取
得手段により、前記光束のずれの方向によって変化方向
の異なる特定の信号が得られる並び方を選択し、その並
び方における受光信号に基づいて特定の信号を得る。こ
の特定の信号が得られる並び方は、照射対象トラック及
び隣接トラックの全ての記録部と非記録部の区別が明か
な場合にのみ選択されるのではなく、少なくとも1つの
トラックの記録部と非記録部が判別されれば良い。これ
は、各トラックにおける記録部と非記録部の出現確率は
等しいため、各トラックから得られる信号は平均すると
記録部に対して得られる信号の値と非記録部に対して得
られる信号の値の中間値となるのに対し、記録部と非記
録部の区別が明かなトラックからは記録部または非記録
部に対する信号の値が得られ、当該トラックの記録部と
非記録部の区別が明かになれば、当該トラックと当該ト
ラックに隣接するトラックとの間の光束のずれに対する
信号の変化方向を定めることができるからである。一
方、取得した前記特定の信号は、前記記録部と非記録部
の並び方が反転するとそれに応じて光束のずれに対する
信号の変化方向が反転し、かつ、各トラックにおける記
録部と非記録部の出現確率は等しいため、互いに相反す
る変化方向を有することになる。そこで、前記少なくと
も1つのトラックの記録部と非記録部の前記判別結果に
基づいて、極性切換手段により前記特定の信号の極性を
反転させ、前記特定の信号の変化方向を揃える様にし
た。変化方向が揃えられた特定の信号は、ローパスフィ
ルターを通過しても平均化されることがなく、これによ
り、ローパスフィルター通過後においても光束のずれ方
向に追従して反射光量の変化を示す信号が得られ、この
信号に基づいてトラッキングのずれ方向とずれ量が明か
になる。
【0030】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置は、前記請求項に記載のトラッキングエラー
信号生成装置において、前記照射手段として、前記半径
方向に並ぶ3つの光束を照射する手段を備え、前記受光
手段として、前記3つの光束に対するトラックからの反
射光を受光して当該反射光に基づく信号を出力する手段
を備え、前記判別手段として、少なくとも外側及び内側
の光束による前記信号に基づいて当該光束が照射トラッ
クの記録部と非記録部を判別する手段を備え、前記信号
取得手段として、前記中央の光束による前記信号を前記
特定の信号として取得する手段を備えたことを特徴とす
る。
【0031】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置によれば、照射手段により、前記半径方向に並
ぶ3つの光束が照射され、移動手段により当該光束が前
記半径方向に隣接するトラックに対して前記の様に移動
させられると、中央のトラック及び内側のトラック並び
に外側のトラックからの反射光が受光手段により受光さ
れ、夫々の反射光に対する当該受光手段からの信号が得
られる。そして、内側及び外側のトラックからの反射光
に基づく信号の大小は、当該トラックが記録部か非記録
部かにより異なるため、判別手段により、当該信号に基
づいて内側及び外側のトラックの記録部と非記録部の判
別が行われる。少なくとも内側及び外側のトラックの記
録部と非記録部の並び方が明かになれば、光束のずれに
対する信号の変化方向が明かになり、これらの並び方の
中から、信号取得手段により、光束のずれに追従して変
化する前記特定の信号の得られる並び方が選択される。
更に、前記3つの光束の内の中央の光束に対する前記ト
ラックからの反射光であって、前記選択した並び方にお
ける反射光に基づく信号を前記特定の信号として取得
し、極性切換手段により、当該並び方に応じて当該特定
の信号の変化方向を揃えることで、ローパスフィルター
通過後でも平均化されずにトラッキングエラー信号が生
成される。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0071】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1乃至図15に基づいて説明する。
【0072】図1は本実施形態に係るトラッキングエラ
ー信号生成方法を実施する光ディスク再生装置の構成を
示すブロック図である。
【0073】図1に示す様に、光ディスク1に記録され
ている情報を再生するための光ディスク再生装置は、情
報記録媒体としての光ディスク1に光ビームを照射する
ための照射手段としてのレーザーダイオード2と、光ビ
ームを3ビーム化するためのグレーティング3と、読み
取り光と反射光とを分離するためのビームスプリッタ4
と、読み取り光を平行光とするためのコリメータ5と、
読み取り光を光ディスク1の情報記録面に集光させるた
めの対物レンズ6と、対物レンズ6を光ディスク1の半
径方向に移動させる移動手段としてのアクチュエーター
7と、光ディスク1を所定の回転速度で回転させるスピ
ンドルモータ8と、反射光を受光して検出信号を得るた
めの受光手段としてのフォトディテクタ9と、フォトデ
ィテクタ9により得られる検出信号を増幅するプリアン
プ10と、3ビームの時間的遅れを補正するためのディ
レイ11と、トラッキングエラー信号を得るためのトラ
ッキングエラー検出回路12と、当該トラッキングエラ
ー検出回路12により得られたトラッキングエラー信号
TEにより前記アクチュエーター7を制御するためのト
ラッキングサーボ回路13とを備えている。
【0074】本実施形態では、前記グレーティング3に
より得られた3ビームをトラックピッチTpと等しい距
離だけ離して配置する様にし、夫々のビームの光ディス
ク1からの反射光を3つのフォトディテクタ9で受光
し、電気信号に変換する様にしている。
【0075】又、グレーティング3を用いた場合には、
3つのビームが半径方向に一直線にならないので、各ビ
ームの再生信号には図2に示す様に時間的にずれが生じ
る。このずれ量DLは、各ビームの接線方向の間隔を
L、光ディスク1の線速度をVLとすると、DL=L/
VLで表される。
【0076】図2に示す様に、IN側のビームBinが最
も先行し、OUT側のビームBoutが最も遅れているの
で、本実施形態では、図1の様にBinによる信号Sinは
ディレイ量がDLのディレイ11を二つ用い、Bcentに
よる信号Scentはディレイ11を1つ用いて遅延させ、
各信号の時間軸を揃える様にしている。
【0077】この様にして時間軸を揃えた3つの信号S
in、Scent、Soutをトラッキングエラー検出回路12
により信号処理することによって、トラッキングエラー
信号TEを生成し、それに基づいてアクチュエーター7
を駆動して、再生ビームをトラックに追従させる様にす
る。
【0078】なお、本実施形態では、グレーティング3
を用いた3ビームピックアップによって隣接するトラッ
クの信号を得る例について説明するが、本発明はこれに
限られるものではなく、隣接するトラックの信号が得ら
れれば、どの様な読み取り方式であっても構わない。
【0079】以下の説明では、3ビームピックアップの
遅延は既に補正され、時間軸の揃った3つの信号が得ら
れたものとし、この3つの信号から、如何にしてトラッ
キングエラー信号TEを生成するかについて説明する。
なお、以下の説明では、概念上3つのビームが半径方向
に一直線に並んでいるものとみなす。
【0080】まず、本発明の原理を図3乃至図9に基づ
いて説明する。図3は、光ディスク1の一部を拡大して
ピット配置の一例を示した図である。図3における上下
方向が光ディスク1の半径方向に相当し、上側がIN
側、下側がOUT側となっている。又、図3には、トラ
ックTr−2からトラックTr+2までの5つのトラッ
クを示し、長円形で描いた箇所が情報信号の記録部とし
てのピットで、それ以外の箇所は非記録部としてのミラ
ーである。又、この例では、トラックピッチTpが光学
的カットオフ波長以下となっている。図3の様なピット
配置の場合、Aの部分を読み取りビームが横切ったとす
ると、トラックTr−1がミラーなので、Aの部分にお
いてはトラックTr−2とトラックTr0のピッチでピ
ットがあることになり、この部分のピットピッチは、ト
ラックピッチTpの2倍となる。従って、ピットピッチ
が光学的カットオフより大となるので、十分なトラッキ
ングエラー信号を検出することができる。同様にBの部
分を読み取りビームが横切ったとすると、トラックTr
+1がミラーなので、Bの部分においては、トラックT
r0とトラックTr+2のピッチがトラックピッチTp
の2倍となり、この部分でもやはり光学的カットオフよ
り大なるピッチとなるので、十分なトラッキングエラー
信号TEが検出可能である。A,Bの部分を読み取りビ
ームが横切ったときの再生信号の様子を図4に示す。
【0081】図4は縦軸が読み取りビームからの戻り光
量に基づく再生信号を示し、横軸が読み取りビームの横
切り方向位置を示している。また、図4のA、Bはそれ
ぞれ図3のA、Bの部分を読み取りビームが横切った時
の再生信号の変化を示している。図4においてAの信号
は、上述した様にトラックTr−1がミラーなので戻り
光量が多くなり、再生信号の値が大きくなることを示し
ている。その他のトラックの位置ではたとえトラック間
の部分でも、光学的カットオフ波長以下なので、トラッ
クを横切っても十分な信号が得られない。また、Bの信
号では、上述した様にトラックTr0とトラックTr+
2の間のピットピッチがトラックピッチTpの2倍であ
り、トラックTr+1がミラーなので戻り光量が多くな
り、再生信号の値が大きくなることを示している。その
他のトラックからはトラックを横切っても十分な再生信
号は得られない。
【0082】これに対し、図3のCの部分を読み取りビ
ームが横切った場合には、全てのトラックがピットであ
り、ピットピッチはカットオフ波長以下であるから、何
れのの位置でも十分な再生信号が得られず、十分なトラ
ッキングエラー信号TEを検出できない。
【0083】この様に、トラック間の間隔が光学的カッ
トオフ波長以下であった場合には、、トラックのピット
とミラーの組み合わせによって、十分なトラッキングエ
ラー信号TEが検出可能な場合と、十分なトラッキング
エラー信号TEを検出できない場合がある。
【0084】また、トラックピッチが光学的カットオフ
波長以上であっても、ディスク上に光ビームが最適焦点
距離に合焦しておらず、光スポットが大きくなり隣のト
ラックからのクロストークの影響を受けている場合でも
十分なトラッキングエラー信号が得られなくなる場合が
ある。
【0085】これは、ディスクを再生する際、ディスク
上に形成される光スポットが収差の影響によりその集光
限界である(0.85×λ)/NAより大きくなり、第
一暗環である(1.22×λ)/NA付近まで大きくな
ると、再生トラックの隣のトラックからの影響を受け易
くなるためである。
【0086】そこで、図3のトラックTr0をCENT
トラック、トラックTr−1をINトラック、トラック
Tr+1をOUTトラックとした時に、図5に示す様に
各トラックのピットとミラーの全ての組み合わせにて、
どの様な再生信号が得られるかを検討することとする。
【0087】図5にて、〜の部分のピットとミラー
の組み合わせは以下の様になっている。
【0088】
【表1】
【0089】以上の様な組み合わせにて、図5に示す中
央のビームBcentがINトラック、CENTトラック、
及びOUTトラックを各トラックに垂直な方向に横切っ
た場合の再生信号の変化を図6に示す。
【0090】図6は縦軸がBcentビームからの戻り光量
に基づく再生信号Scentを示し、横軸がBcentビームの
横切り方向の位置を示している。
【0091】図6(A)は、図5におけるの部分をBcen
tビームが横切った場合の再生信号Scentの変化を示し
ており、の部分は各トラックがミラーであるため、B
centビームがどの位置にあってもBcentビームからの戻
り光量は多くなり、Scent信号は大きくなる。
【0092】しかし、図6(B)の様に、図5のの場合
では、OUTトラックがピットであるため、Bcentビー
ムがOUTトラックの位置にある時にBcentビームから
の戻り光量が少なくなり、Scent信号は小さくなる。
又、BcentビームがCENTトラックの位置にある時に
は、Bcentビームの大部分はCENTトラックのミラー
部に照射されるために戻り光量が多くなるが、Bcentビ
ームの一部はOUTトラックのピットに照射されること
になり、Bcentビームが図5のの部分のINトラック
の位置にある時の様に、隣接するトラックが互いにミラ
ーである場合に比べて戻り光量は減少する。その結果、
再生信号を示す波形は、図6(B)に示す様に、Bcentビ
ームがINトラックからCENTトラックに移動するに
従って徐々に降下し、更にOUTトラックに移動するに
従って、急激に降下する形となる。
【0093】次に、図6(C)の様に、図5のの場合に
は、INトラックがピットでOUTトラックがミラーで
あるため、Bcentビームが横切った際の再生信号波形は
図6(B)の再生信号波形に対してCENTトラック位置
を中心線とする線対称の形となり、BcentビームがIN
トラックからCENTトラックに移動するに従って、急
激に上昇し、CENTトラックからOUTトラックに移
動するに従って、徐々に上昇する形となる。なお、Bce
ntビームがCENTトラックの位置にある時の戻り光量
がOUTトラックの位置にある時に比べて少ないのは、
図5のの場合と同様に、CENTトラックの位置にあ
るBcentビームの一部がINトラックのピットに照射さ
れるためである。
【0094】次に、図6(D)の様に、図5のの場合に
は、INトラックとOUTトラックがピットなので、B
centビームがINトラック及びOUTトラックの位置に
ある時には、戻り光量が減少し、Scent信号は小さくな
る。そして、BcentビームがCENTトラックの位置に
ある場合には、戻り光量は、CENTトラックがミラー
なのでINトラック及びOUTトラックの位置にある時
よりも多くなるが、Bcentビームの一部がINトラック
及びOUTトラックのピットの一部に照射されるので、
隣接するトラックが全てミラーの場合よりも少なくな
る。
【0095】次に、図6(E)の様に、図5のの場合に
は、の場合とは反対に、INトラックとOUTトラッ
クがミラーなので、BcentビームがINトラック及びO
UTトラックの位置にある時には、戻り光量が増加し、
Scent信号の値は大きくなる。しかし、CENTトラッ
クはピットなので、BcentビームがCENTトラックの
位置にある場合には戻り光量は減少し、Scent信号の値
は小さくなる。但し、Bcentビームの一部はINトラッ
ク及びOUTトラックのミラー部に照射されるので、隣
接するトラックが全てピットの場合に比べて戻り光量は
多くなる。
【0096】次に、図6(F)の様に、図5のの場合に
は、の場合と同様にINトラックがミラーでOUTト
ラックがピットであるため、BcentビームがINトラッ
クの位置にある場合には戻り光量は多くなり、OUTト
ラックの位置にある場合には戻り光量は少なくなる。し
かし、の場合とは異なり、CENTトラックがピット
であるため、BcentビームがCENTトラックの位置に
ある時には、Bcentビームの大部分はCENTトラック
のピット部に照射されて戻り光量が少なくなる。但し、
Bcentビームの一部はINトラックのミラーに照射され
ることになり、隣接するトラックが全てピットである場
合に比べて戻り光量は多くなる。その結果、再生信号を
示す波形は、図6(F)に示す様に、BcentビームがIN
トラックからCENTトラックに移動するに従って急激
に降下し、更にOUTトラックに移動するに従って、徐
々に戻り光量が降下する形となり、Scent信号のミラー
に対する値とピットに対する値の中間値を0とした時、
図6(C)の信号の極性を反転させた形となる。
【0097】次に、図6(G)の様に、図5のの場合に
は、前記中間値を0とした時、図6(C)の信号の極性と
逆極性の波形となる。つまり、INトラックがピットで
OUTトラックがミラーであるため、BcentビームがI
Nトラックの位置にある場合には戻り光量は少なくな
り、OUTトラックの位置にある場合には戻り光量は多
くなる。又、CENTトラックはの場合と同様にピッ
トであり、BcentビームがCENTトラックの位置にあ
る場合には、Bcentビームの大部分はCENTトラック
のピット部に照射されるために戻り光量が少なくなる。
但し、Bcentビームの一部はOUTトラックのミラーに
照射されることになり、隣接するトラックが全てピット
である場合に比べて戻り光量は多くなる。その結果、再
生信号を示す波形は、図6(G)に示す様に、Bcentビー
ムがINトラックからCENTトラックに移動するに従
って徐々に戻り光量が上昇し、更にOUTトラックに移
動するに従って、急激に戻り光量が上昇する形となる。
【0098】次に、図6(H)に示す様に、図5のの場
合には、の場合とは逆に全てのトラックがピットなの
で、BcentビームがINトラックからOUTトラックに
移動してもあらゆる位置で戻り光量は最小となり、Sce
nt信号は小さくなる。
【0099】以上の様に、INトラック、CENTトラ
ック、OUTトラックのピットとミラーの組み合わせは
3=8通りあるが、これらのピットパターンから得ら
れる再生信号波形のうち、図6(A)と図6(H)の波形、図
6(B)と図6(G)の波形、図6(D)と図6(E)の波形、図6
(C)と図6(F)の波形は、前記中間値を0とした時、夫々
極性が反転した波形となっている。又、通常ピットとミ
ラーの出現確率は等しくなる様に記録され、隣接トラッ
クとは無相関なので、〜の各パターンの出現する確
率は等しくなる。従って、これらの波形を有する信号が
ローパスフィルターを通過すると、積分されて平均化さ
れてしまい、十分なトラッキングエラー信号を得ること
ができなくなってしまう。
【0100】これに対し、各トラックの間隔が光学的カ
ットオフ波長よりも大である場合であって、光スポット
が最適焦点距離に合焦している場合には、図5と同様な
ピットパターンにてBcentビームがINトラックからO
UTトラックへと横切った場合に得られる再生信号の波
形は図8(A)〜(H)に示す様になる。図8は図6と同様に
縦軸がBcentビームからの戻り光量に基づく再生信号S
cent、横軸がBcentビーム位置を示している。
【0101】図8から判る様に、各トラックの間隔が光
学的カットオフ波長よりも大である場合であって、光ス
ポットが最適焦点距離に合焦している場合には、上述し
た意味で信号波形の極性が反転しているものはなく、こ
れらの図8(A)〜図8(H)の波形の信号がローパスフィル
ターを通過して積分化されたとしても、平均化されず、
図9に示す様な合成波形が得られる。そして、この様な
波形が得られれば、従来の3ビーム法により十分なトラ
ッキングエラー信号を得ることが可能である。
【0102】光スポットが最適焦点距離に合焦している
場合において、トラック間隔が光学的カットオフ波長以
下の場合と、光学的カットオフ波長より大である場合と
で以上の様な違いが現れるのは、トラック間隔が光学的
カットオフ波長より大である場合には、光スポットが最
適焦点距離に合焦していれば、Bcentビームからの戻り
光量に対する隣接トラックからのクロストークの影響が
なく、図8に示す様に波形の変化が急激でピットとミラ
ーの部分がはっきりと現れるのに対し、トラック間隔が
光学的カットオフ波長より小である場合、あるいは光学
的カットオフ波長より大であっても光スポットが最適焦
点距離に合焦していない場合には、クロストークの影響
により、波形の変化が緩やかになり、ピットとミラーの
境界がはっきりしなくなるからである。
【0103】そこで、トラック間隔が光学的カットオフ
波長以下の場合で、あるいは光学的カットオフ波長より
大であっても光スポットが最適焦点距離に合焦していな
い場合で、図6の様に緩やかに変化する場合に十分なト
ラッキングエラー信号を得るには、全てのピットパター
ンの再生信号をローパスフィルターに通過させるのでは
なく、前記8通りのピットパターンの中からいくつかの
ピットパターンを選択し、かつ、ローパスフィルターを
通過させても平均化されない様に、極性を反転させる必
要がある。
【0104】この点に着目すると、図6(A)、(H)の波形
は、BcentビームがCENTトラックからINトラック
側あるいはOUTトラック側に移動した場合でも、変化
がないため、十分なトラッキングエラー信号が得られな
い。
【0105】次に、図6(D)、(E)の波形は、互いに変化
方向が反転した形となっているため、図6(D)、(E)のい
ずれかの波形の極性を反転させればローパスフィルター
通過後でも十分なトラッキングエラー信号を得ることが
できる。
【0106】しかし、この場合には、BcentビームがC
ENTトラックからINトラック側あるいはOUTトラ
ック側のいずれに移動してもScent信号の変化方向が同
様であるため、Scent信号だけではいずれの方向にトラ
ッキングエラーが生じているのかが不明となる。
【0107】そこで、本実施形態では、Bcentビームに
よる再生信号Scentのみでトラッキングエラー信号を得
る場合について説明することとし、図6(D)、(E)の波形
を用いる例については第4の実施形態で説明することと
する。
【0108】一方、図6(B)、(C)、(F)、(G)の波形は、
BcentビームがCENTトラックの位置からINトラッ
ク側に移動した場合と、OUTトラック側に移動した場
合とでは、Scent信号の変化方向が異なるため、これら
の波形の信号がローパスフィルター通過後においても平
均化されなければ、Bcentビームの再生信号Scentだけ
で十分なトラッキングエラー信号を得ることが可能とな
る。
【0109】そこで、これらの波形の信号がローパスフ
ィルターを通過した場合の波形について考える。図6で
はビームがトラックに垂直に横切った場合を示したが、
実際には光ディスク1が回転しており、トラック横切り
速度よりも非常に速く接線方向に動いているので、各パ
ターンでの抽出信号のローパスフィルター出力は、各パ
ターンの中間的な値となる。例えば、図5における、
の部分のピットパターンに対するScent信号について
は図7(A)の様に平均化され、又、図5に示す、の
部分のピットパターンに対するScent信号については図
7(B)に示す様に平均化される。そして、この平均化さ
れた波形同士もそれぞれの変化方向が対称的であり、こ
れらのパターン同士がローパスフィルターを通過するこ
とによって平均化されるので、このままではトラッキン
グエラー信号を検出することができなくなる。
【0110】そこで、本実施形態では、図7(A)に示す
、の部分のピットパターンに対するScent信号につ
いては、それらの波形の極性を反転させ、又、図7(B)
に示す、の部分のピットパターンに対するScent信
号についてはそのままの極性でローパスフィルターを通
過させることにより、図7(C)に示す様な十分なトラッ
キングエラー信号を得る様にした。
【0111】つまり、本実施形態においては、図5に示
す様な8通りのピットパターンの中から、、、、
及びの部分のピットパターンを判別し、それらのパタ
ーンに対するScent信号のみを採用し、更に、及び
の部分のピットパターンに対するScent信号については
極性を反転させる様に構成した。
【0112】ピットパターンを判別する方法としては、
まず第1の方法としてBinビーム、Bcentビーム、及び
Boutビームの各ビームによる再生信号を用いて判別す
る方法と、第2の方法としてBcentビームによる再生信
号に拘らずBinビームとBoutビームによる再生信号を
用いて判別する方法とがある。
【0113】第1の方法は、INトラック、CENTト
ラック、OUTトラックのピットとミラーの組み合わせ
が〜の部分で全て異なるため、Sin信号、Scent信
号、Sout信号の全ての信号を用いてピットパターンを
判別しようとするものである。
【0114】第2の方法は、〜の部分は全てINト
ラックとOUTトラックの組み合わせが、いずれかがピ
ットでいずれかがミラーである組み合わせなので、Sce
nt信号によらず、Sin信号とSout信号によりピットパ
ターンを判別しようとするものである。
【0115】一方、Bcentビームによる再生信号Scent
の極性を反転させる方法としては、スイッチング素子あ
るいはゲート素子によって、当該再生信号Scentを増幅
器の反転入力と非反転入力のいずれかに入力させる方法
が考えられる。
【0116】以下、上述した様なピットパターン判別方
法、極性反転方法を用いてトラッキングエラー信号を得
る具体的な回路構成について説明する。
【0117】図10にピットパターンの判別方法として
前記第1の方法を用い、極性を反転させる方法として前
記増幅器への入力を切り換える方法を用いる場合の具体
的な回路例を示す。図10に示すパターン判別回路14
は、コンパレータ15a,15b,15cからなる判別
手段としてのピット/ミラー判別回路15と、信号取得
手段としてのパターン検出ロジック16とを備えてお
り、Binビームによる再生信号Sin、Bcentビームによ
る再生信号Scent、及びBoutビームによる再生信号So
utを、コンパレータ15a,15b,15cの夫々に入
力させ、各再生信号と所定の閾値Thとを比較すること
によりINトラック、CENTトラック、及びOUTト
ラックの夫々のピットとミラーとを判別し、その結果を
パターン検出ロジック16に出力する。
【0118】パターン検出ロジック16は、ピット/ミ
ラー判別回路15による判別結果が、図11に示す様に
パターンの場合には反転信号を、又、図11に示すパ
ターンの場合には非反転信号を出力する。なお、図1
1に示すパターン番号は、図5に示したピットパターン
の番号と一致させている。
【0119】この反転信号又は非反転信号は、トラッキ
ングエラー検出回路12の極性選択回路17に出力され
る。極性切換手段としての極性選択回路17は、図10
に示す様に、スイッチング素子17a,17bを有して
おり、該スイッチング素子17a,17bの双方には、
Bcentビームによる再生信号Scentが入力されている。
そして、該スイッチング素子17a,17bは、前記パ
ターン検出ロジック16の非反転信号出力及び反転信号
出力によりON/OFFされる様に構成されており、非
反転信号が出力された場合には、スイッチング素子17
aがONし、反転信号が出力された場合には、スイッチ
ング素子17bがONする。又、非反転信号と反転信号
のいずれも出力されない場合、即ち図11に示すパター
ン及びではないパターンの場合には、Bcentビーム
による再生信号Scentはローパスフィルター18に出力
されない。
【0120】しかし、パターン検出ロジック16から非
反転信号が出力された場合には、スイッチング素子17
aがONし、Bcentビームによる再生信号Scentは、差
動増幅器17cの非反転入力に入力され、極性が反転さ
れない状態でローパスフィルター18に出力される。一
方、パターン検出ロジック16から反転信号が出力され
た場合には、スイッチング素子17bがONし、前記再
生信号Scentは差動増幅器17cの反転入力に入力さ
れ、極性が反転されてローパスフィルター18に出力さ
れる。
【0121】次に、図12にピットパターンの判別方法
として前記第2の方法を用い、反転させる方法として前
記増幅器への入力を切り換える方法を用いる場合の具体
的な回路例を示す。図12に示すパターン判別回路14
は、図10に示す回路と略同様の構成となっているが、
ピット/ミラー判別回路15には2つのコンパレータ1
5a,15bのみからなるところが図10の回路と異な
る。そして、Binビームによる再生信号Sinと、Bout
ビームによる再生信号Soutが、コンパレータ15a,
15bの夫々に入力され、所定の閾値Thと比較される
ことによりINトラック、CENTトラック、及びOU
Tトラックの夫々がピットであるかミラーであるかを判
別し、その結果をパターン検出ロジック16に出力す
る。
【0122】パターン検出ロジック16は、ピット/ミ
ラー判別回路15による判別結果が、図13に示す様に
パターン、の場合には反転信号を、又、図13に示
すパターン、の場合には非反転信号を出力する。な
お、図13に示すパターン番号は、図5に示したパター
ンの番号と一致させている。
【0123】この反転信号又は非反転信号は、トラッキ
ングエラー検出回路12の極性選択回路17に出力され
る。極性選択回路17の構成は図10の回路と同様であ
り、前記反転信号又は非反転信号により前記再生信号S
centのローパスフィルター18への入力時の極性が選択
される。
【0124】この図12の回路を用いた場合の動作例を
図14に示す。図14(A)はオントラックの場合、図1
4(B)はIN側にオフトラックした場合、図14(C)はO
UT側にオフトラックした場合の各ビームの位置、及び
各再生信号等を示す図である。図14(A)〜図14(C)に
て、最上段の(i)は各トラック上のBinビーム、Bcent
ビーム、及びBoutビームの位置を示している。各ビー
ムは光ディスク1に対して相対的に図14の右側へ移動
することとし、図5に示す、、、及びのピット
パターンが現れる例について示している。又、図14に
描かれた点線は、非反転信号又は反転信号が出力される
期間の区切りを表しており、当該期間を表す2つの点線
の間に表示した丸数字は図5のピットパターンの番号と
一致させている。なお、前記3つのビームは、ビーム移
動方向に垂直な方向に一直線上に並んでいるものとして
説明する。
【0125】次に、図14(A)〜図14(C)の上から二番
目の段の(ii)は、Binビームによる再生信号Sinの変化
を示しており、横軸はBinビームのビーム移動方向の位
置を表し、縦軸はBinビームによる戻り光量に基づく再
生信号Sinを示している。
【0126】又、図14(A)〜図14(C)の上から三番目
の段の(iii)は、Bcentビームによる再生信号Scentの
変化を示しており、横軸はBcentビームのビーム移動方
向の位置を表し、縦軸はBcentビームによる戻り光量に
基づく再生信号Scentを示している。
【0127】又、図14(A)〜図14(C)の上から四番目
の段の(iv)は、Boutビームによる再生信号Soutの変化
を示しており、横軸はBoutビームのビーム移動方向の
位置を表し、縦軸はBoutビームによる戻り光量に基づ
く再生信号Soutを示している。
【0128】次に、図14(A)〜図14(C)の上から五番
目の段の(v)は、図12に示すパターン検出ロジック1
6からの非反転信号の出力タイミングを示しており、再
生信号Sinが閾値Thよりも低い値の時、且つSoutが
閾値Thよりも高い値の時には、ピット/ミラー判別回
路15によりINトラックがピット、OUTトラックが
ミラーであると判別され、その結果がパターン検出ロジ
ック16に出力されるため、パターン検出ロジック16
からは(v)に示す様に非反転信号が出力される。従っ
て、INトラックがピットでOUTトラックがミラーと
なるパターン及びの時に非反転信号が出力される。
【0129】次に、図14(A)〜図14(C)の上から六番
目の段の(vi)は、上述した非反転信号及び後述する反転
信号により再生信号Scentの極性が選択され、ローパス
フィルター18を通過して積分された際に得られる領域
V,W等の面積を示す。
【0130】次に、図14(A)〜図14(C)の最後段の(v
ii)は、図12に示すパターン検出ロジック16からの
反転信号の出力タイミングを示しており、再生信号Sou
tが閾値Thよりも低い値の時、且つSinが閾値Thよ
りも高い値の時にはピット/ミラー判別回路15により
OUTトラックがピット、INトラックがミラーである
と判別され、その結果がパターン検出ロジック16に出
力されるため、パターン検出ロジック16からは(vii)
に示す様に反転信号が出力される。従って、OUTトラ
ックがピットでINトラックがミラーとなるパターン
及びの時に反転信号が出力される。
【0131】以上の様な図14において、図14(A)に
示すオントラック時には、CENTトラック上を移動す
るBcentからの戻り光量は(iii)から判る様に、パター
ンとの場合でほぼ等しく、又パターンとの場合
でほぼ等しくなっている。従って、非反転信号の出力期
間と反転信号の出力期間が等しい場合には、(vi)に示す
様に領域Vと領域Wの面積及び領域Xと領域Yの面積は
ほぼ等しくなり、互いに極性が反転されるので、結局ロ
ーパスフィルタ18の出力はほぼゼロとなり、トラッキ
ングエラー信号TEはほぼゼロとなる。
【0132】しかし、図14(B)に示す様にIN側にオ
フトラックした時には、例えばパターンの場合の様に
BcentビームはCENTトラックのピットだけでなく、
INトラックのピットにも照射されるために、Bcentビ
ームによる戻り光量は図14(B)(iii)から判る様に、図
14(A)の場合よりもPで示す様に減少する。同様に、
パターンの場合も、Qで示す様に図14(A)の場合よ
りも減少する。その結果、(vi)に示す様にローパスフィ
ルター18を通過した後の領域V’の面積は、領域W’
の面積よりも大きく、又、領域X’の面積は領域Y’の
面積に比べて小さくなる。従って、互いに極性が反転さ
れても、ローパスフィルタ18の出力はゼロにならず、
マイナスの値の十分なトラッキングエラー信号TEが出
力されることになる。
【0133】又、図14(C)に示す様にOUT側にオフ
トラックした時には、例えばパターンの場合の様にB
centビームはCENTトラックのピットだけでなく、O
UTトラックのピットにも照射されるために、Bcentビ
ームによる戻り光量は図14(C)(iii)から判る様に、図
14(A)の場合よりもP’で示す様に減少する。同様
に、パターンの場合も、Q’で示す様に図14(A)の
場合よりも減少する。その結果、(vi)に示す様にローパ
スフィルター18を通過した後の領域W”の面積は、領
域V”の面積よりも大きく、又、領域Y”の面積は領域
X”の面積に比べて小さくなる。従って、互いに極性が
反転されても、ローパスフィルタ18の出力はゼロにな
らず、プラスの値の十分なトラッキングエラー信号TE
が出力されることになる。
【0134】以上の様に、トラック間隔が光学的カット
オフ波長以下である場合、または光スポットが最適焦点
距離に合焦していない場合であっても、ローパスフィル
ターを通過させる信号を選択し、かつ、信号の極性を反
転させることにより、トラッキングエラー信号TEを生
成することができ、トラッキングサーボ制御を正確に行
うことができる。又、トラックピッチを狭くすることに
より、情報記録媒体の高密度化が可能となる。
【0135】なお、第1の実施形態の様に3ビームのピ
ックアップを用いる場合には、ディレイ補正は、図15
に示す様な回路で、ピット/ミラー判定後に行っても良
い。ピット/ミラー判定後にディレイ補正を行う様にす
ると、ディレイ11をシフトレジスタを用いて容易に実
現できるので回路が簡単になる。
【0136】つまり、ピット/ミラー判定前ではアナロ
グ量のディレイ補正が必要であるが、アナログのディレ
イラインを用いると、部品にばらつきが有り、ディレイ
を正確に補正することが困難、又は経時変化もある。A
/D変換した後にシフトレジスタを用いてディレイさせ
る方法もあるが、アナログ量を表現するには多ビット
(例えば8ビット)が必要である。しかし、ピット/ミ
ラー判定後にディレイを補正する様にすれば、1ビット
で済み、回路が簡単になる。
【0137】又、ピット/ミラー判定に用いる閾値Th
は、固定値(例えばAC結合後のゼロクロス)であって
も良いし、データの0/1判定に用いられる様なATC
(Auto Threshold Control)を用いても良い。
【0138】又、上述した方法は、IN側からのクロス
トークとOUT側からのクロストークのバランスを検出
する方法であり、CENTへのクロストーク量がIN側
からのものか、それともOUT側からのものかを判別す
るために、INとOUTの信号を用いている。よってC
ENTのトラックに対する信号のピット/ミラー判定は
必ずしも必要なものではない。例えば、CENTがミラ
ーの時の方が、クロストークが検出し易いので、CEN
Tがミラーの場合のみ抽出することも考えられる。
【0139】又、パターン検出ロジック16として、例
えば、INトラックがピットならば非反転、ミラーなら
ば反転とし、OUTトラックがピットならば反転、ミラ
ーならば非反転とする様にしても良い。この時、INト
ラックとOUTトラック共に、ミラーあるいはピットの
時は、反転、非反転の両方を選択することとなり、ロー
パスフィルター18に供給される信号は、結果としてゼ
ロになる。よって、図12及び図13に示した第2の方
法に示したロジックと等価な処理となる。
【0140】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図16乃至図21に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態との共通箇所については同一符号を
付して説明を省略する。
【0141】前記第1の実施形態では、Sin信号、Sou
t信号の夫々の信号をピット/ミラー判定し、INトラ
ックとOUTトラックが異なるピットパターンであるこ
と(INトラックがピットでOUTトラックがミラーの
パターンと、INトラックがミラーでOUTトラックが
ピットのパターン)を検出した。しかし、本実施形態
は、INトラックとOUTトラックのピットパターンが
異なることを検出するために、Sin信号とSout信号の
差信号Sin-outを用いたところが第1の実施形態と異な
る。なお、選択するピットパターンは第1の実施形態と
同様にピットパターン、、、及びとし、Scent
信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成するもの
とする。
【0142】ここで、差信号Sin-outでピット/ミラー
の判定を行う原理について説明する。一例として、CE
NTトラックにBcentビームがオントラック状態で照射
されている時を考える。この時、INトラックがピット
でOUTトラックがミラーであれば、INトラックに照
射されるBinビームからの戻り光量は減少してSin信号
が小さい値となり、OUTトラックに照射されるBout
ビームからの戻り光量は多くなりSout信号が大きい値
となる。従って、小さい値のSin信号から大きい値のS
out信号を引くので、Sin-outの信号はマイナスとな
る。又、INトラックがミラーで、OUTトラックがピ
ットの場合は、Binビームからの戻り光量は多くSin信
号が大きい値となり、Boutビームからの戻り光量が減
少してSout信号が小さい値となる。そして、大きい値
のSin信号から小さい値のSout信号を引くので、Sin-
outの信号はプラスとなる。
【0143】この様に、ピットパターンによってSin-o
ut信号が変化するので、ピットパターンの判別が可能で
ある。
【0144】具体的には、図16に示す様に、差動増幅
器19を用いて差信号Sin-outを求め、この差信号Sin
-outとScent信号とをピット/ミラー判別回路15のコ
ンパレータ15a,15bに入力することによりピット
パターンを判別している。
【0145】又、Scent信号については、第1の実施形
態と同様に、閾値Thと比較することによりピット/ミ
ラーの判別を行うが、差信号Sin-outについては、Th
+とTh−の2つの閾値を比較することによりピット/
ミラーの判別を行う。つまり、差信号Sin-outが閾値T
h−よりも小のときINトラックがピットでOUTトラ
ックがミラーであると判別し、差信号Sin-outが閾値T
h+よりも大のときINトラックがミラーでOUTトラ
ックがピットと判別する。
【0146】そして、図17に示す様に、ピットパター
ンの時、即ち、CENTトラックがミラーで、INト
ラックがミラー、更にOUTトラックがピットの時に反
転信号がパターン検出ロジック16から出力され、ピッ
トパターンの時、即ち、CENTトラックがミラー
で、INトラックがピット、更にOUTトラックがミラ
ーの時に非反転信号がパターン検出ロジック16から出
力される。この例はピットパターン判別にScent信号を
用いる点で第1の実施形態の図10の例に相当するもの
である。なお、本実施形態では、閾値Th+とTh−の
絶対値は等しく、また、図17のピットパターンの番号
は図5の番号に一致させている。
【0147】又、図18及び図19に示す様に、Scent
信号に拘らず、Sin信号とSout信号とからピットパタ
ーンを判別する様にしても良い。この場合には図18に
示す様にScent信号はピット/ミラー判別回路15には
入力されず、極性選択回路17のみに入力する。他の構
成は図16の例と同じである。この場合には、図19に
示す様に、と、とのピットパターンを判別する
ことになり第1の実施形態の図12の例に相当するもの
である。この場合の動作例を図20に示す。図20は第
1の実施形態における図14に相当する図であり、図2
0(A)、(B)、(C)は、図14の場合と同様に、夫々、オン
トラック時、IN側へのオフトラック時、OUT側への
オフトラック時の各ビームの位置、及び各再生信号等を
示す図である。また、図20(A)〜(C)の(i)〜(iv)の段
は図14と同様のビーム位置及び各再生信号を示してお
り、(vi)〜(viii)の段は図14の(v)〜(vii)に相当する
信号等を示している。そして、図20では、(v)の段に
差信号Sin-outの変化を示してある。なお、図20にお
いても、ビームの走査方向は図14の場合と同様とす
る。
【0148】以上の様な図20において、図20(A)に
示すオントラック時には、CENTトラック上を移動す
るBcentからの戻り光量は(iii)から判る様に、パター
ンとの場合でほぼ等しく、又パターンとの場合
でほぼ等しくなっている。また、(v)の段に示す様に、
差信号Sin-outが閾値Th−よりも小さい値になる非反
転信号の出力期間と、差信号Sin-outが閾値Th+より
も大きい値になる反転信号の出力期間とは等しい。従っ
て、(vii)に示す様に領域Vと領域Wの面積及び領域X
と領域Yの面積はほぼ等しくなり、互いに極性が反転さ
れるので、結局ローパスフィルタ18の出力はほぼゼロ
となり、トラッキングエラー信号TEはほぼゼロとな
る。
【0149】しかし、図20(B)に示す様にIN側にオ
フトラックした時には、例えばパターンの場合の様に
BcentビームはCENTトラックのピットだけでなく、
INトラックのピットにも照射されるために、Bcentビ
ームによる戻り光量は図20(B)(iii)から判る様に、図
20(A)の場合よりもPで示す様に減少する。同様に、
パターンの場合も、Qで示す様に図20(A)の場合よ
りも減少する。その結果、(vii)に示す様にローパスフ
ィルター18を通過した後の領域V’の面積は、領域
W’の面積よりも大きく、又、領域X’の面積は領域
Y’の面積に比べて小さくなる。従って、互いに極性が
反転されても、ローパスフィルタ18の出力はゼロにな
らず、マイナスの値のトラッキングエラー信号TEが出
力されることになる。
【0150】又、図20(C)に示す様にOUT側にオフ
トラックした時には、例えばパターンの場合の様にB
centビームはCENTトラックのピットだけでなく、O
UTトラックのピットにも照射されるために、Bcentビ
ームによる戻り光量は図20(C)(iii)から判る様に、図
20(A)の場合よりもP’で示す様に減少する。同様
に、パターンの場合も、Q’で示す様に図20(A)の
場合よりも減少する。その結果、(vii)に示す様にロー
パスフィルター18を通過した後の領域W”の面積は、
領域V”の面積よりも大きく、又、領域Y”の面積は領
域X”の面積に比べて小さくなる。従って、互いに極性
が反転されても、ローパスフィルタ18の出力はゼロに
ならず、プラスの値のトラッキングエラー信号TEが出
力されることになる。
【0151】以上の様に、差信号Sin-outを用いること
によってもピットパターンの判別が可能であり、判別し
たピットパターンに応じてScent信号の極性を選択する
ことにより、トラックピッチを光学的カットオフ波長以
下とした場合、、または光スポットが最適焦点距離に合
焦していない場合であっても、トラッキングエラー信号
TEを生成することができ、トラッキングサーボ制御を
正確に行うことができる。又、トラックピッチを狭くす
ることにより、情報記録媒体の高密度化が可能となる。
【0152】なお、本実施形態では2つの閾値を用いて
差信号Sin-outによるピットパターン判別を行ったが、
本発明はこれに限られるものではなく、図21に示す様
に差信号Sin-outのゼロクロスでピットパターンを判定
しても構わない。
【0153】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図22及び図23に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態又は第2の実施形態との共通箇所に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0154】本実施形態は第2の実施形態のピット/ミ
ラー判別回路15及びパターン検出ロジック16並びに
極性選択回路17を用いることなく、図22に示す様な
回路により差信号Sin-outとScent信号との積をとるこ
とにより、Scent信号の極性を反転させるところが第2
の実施形態と異なる点である。
【0155】この様な構成においては、差信号Sin-out
がプラスならば、Scent信号×(+)=非反転となり、
差信号Sin-outがマイナスならば、Scent信号×(−)
=反転となる。又、差信号Sin-outがほぼ0ならば、S
cent信号×0は0となるので、第2の実施形態とほぼ同
様の動作をさせることができる。
【0156】図22の回路では、算出手段としての差動
増幅器19により、差信号Sin-outを生成し、乗算手段
としての乗算部20において、Sin-out信号×Scent信
号を計算する。この図22の回路を用いた場合の動作例
を図23に示す。図23は第1の実施形態における図1
4に相当する図であり、図23(A)、(B)、(C)は図14の
場合と同様に、夫々、オントラックの時、IN側にオフ
トラックした時、OUT側にオフトラックした時のビー
ム位置、各再生信号等を示す図である。又、図23(A)
〜図23(C)にて、(i)、(ii)、(iii)は図14の(i)、(ii)、
(iv)と同様に、各トラック上のBinビーム、及びBout
ビームの位置による再生信号Sin、Soutを示してい
る。また、図23(A)〜図23(C)の(v)は図14(iii)と
同様にBcentビームによる再生信号Scentを示し、(iv)
は差信号Sin-outを示している。そして、図23(A)〜
図23(C)の最下段の(vi)は、差信号Sin-outとSoutと
を乗じた信号がローパスフィルター18を通過し、積分
された際に得られる領域V,W等の面積を示す。なお、
ビームの移動方向、ピットパターンは図14と同様であ
る。また、図23に描いた点線は、差信号Sin-outがプ
ラス又はマイナスに切り替わるタイミングを表してい
る。
【0157】以上の様な図23において、図23(A)に
示すオントラック時には、CENTトラック上を移動す
るBcentビームからの戻り光量は(v)から判る様に、パ
ターンとの場合でほぼ等しく、又パターンとの
場合でほぼ等しくなっている。また、(iv)の段に示す様
に、差信号Sin-outがマイナスからプラスに、又プラス
からマイナスに切り替わる時間は等しい。従って、(vi)
に示す様にSin-out信号×Scent信号により求められる
領域Vと領域Wの面積及び領域Xと領域Yの面積はほぼ
等しくなり、結局ローパスフィルタ18の出力はほぼゼ
ロとなって、トラッキングエラー信号TEはほぼゼロと
なる。
【0158】一方、図23(B)に示す様にBcentビーム
がIN側にオフトラックしている場合は、IN側からの
クロストークが大きくなり、Bcentビームからの戻り光
量は(v)のP、Qに示す様に図23(A)の場合に比べて減
少する。従って、(vi)に示す様にSin-out信号×Scent
信号により求められる領域V’の面積は、領域W’の面
積よりも大きく、又、領域X’の面積は領域Y’の面積
に比べて小さくなる。つまり、ローパスフィルタ18を
通過した場合でも、ローパスフィルタ18の出力はゼロ
にならず、プラスの値のトラッキングエラー信号TEが
出力されることになる。
【0159】また、図23(C)に示す様にBcentビーム
がOUT側にオフトラックしている場合は、OUT側か
らのクロストークが大きくなり、Bcentビームからの戻
り光量は(v)のP’、Q’に示す様に図23(A)の場合に
比べて増大する。従って、(vi)に示す様にSin-out信号
×Scent信号により求められる領域W”の面積は、領域
V”の面積よりも大きく、又、領域Y”の面積は領域
X”の面積に比べて大きくなる。つまり、ローパスフィ
ルタ18を通過した場合でも、ローパスフィルタ18の
出力はゼロにならず、マイナスの値のトラッキングエラ
ー信号TEが出力されることになる。
【0160】なお、図示していないが、INトラックと
OUTトラックの両方が、ピットあるいはミラーである
ピットパターンの場合は差信号Sin-outが0であるか
ら、差信号Sin-out×Scent信号も0となる。
【0161】以上の様に、本実施形態は、ピットパター
ン判別を差信号Sin-outにより行い、極性の切換をSce
nt信号に差信号Sin-outを乗ずる構成としたが、この様
な構成によってもトラックピッチを光学的カットオフ波
長以下とした場合、または光スポットが最適焦点距離に
合焦していない場合であっても、情報記録媒体に対し、
トラッキングエラー信号TEを生成することができ、ト
ラッキングサーボ制御を正確に行うことができる。又、
トラックピッチを狭くすることにより、情報記録媒体の
高密度化が可能となる。
【0162】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態を図24乃至図27に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態との共通箇所については同一符号を
付して説明を省略する。
【0163】上述した第1の実施形態乃至第3の実施形
態においては、Bcentビームによる再生信号Scentに基
づいてトラッキングエラー信号TEを生成する様にして
いたため、図5に示すピットパターン、、、及び
の場合を選択してScent信号の極性を切り換えてい
た。しかし、本実施形態は、図5に示すピットパターン
及びの場合を選択してトラッキングエラー信号TE
を生成するところが、上述した各実施形態と異なる。
【0164】但し、図6(D)、(E)に示す様に、ピットパ
ターンが及びの場合には、BcentビームがIN側又
はOUT側のいずれの方向に移動してもScent信号の変
化方向が等しいため、Scent信号のみに基づいてトラッ
キングエラー信号TEを生成することはできない。
【0165】そこで、本実施形態では、ピットパターン
及びの場合には、差信号Sin-outに基づいてトラッ
キングエラー信号TEを生成する様にした。以下、本実
施形態のトラッキングエラー信号の生成原理について説
明する。
【0166】この説明においては、図24(A)に示す様
に、INトラックがピット、CENTトラックがミラ
ー、及びOUTトラックがピットとなる図5のピットパ
ターンに相当する場合と、図24(B)に示す様に、I
Nトラックがミラー、CENTトラックがピット、及び
OUTトラックがミラーとなる図5のピットパターン
に相当する場合に、3ビームがIN側からOUT側に移
動する場合について考える。図24(A)、(B)にて、
(i)、(ii)、(iii)は、夫々Bcentビームが、INトラッ
ク、CENTトラック、OUTトラックの位置にある場
合のBinビーム及びBoutビームの位置を示す図であ
る。
【0167】3ビームが図24の様にトラックを横切っ
た場合の再生信号の変化を図25及び図26に示す。図
25は図24(A)の様に、ピットパターンの場合の各
ビームによる再生信号の変化を示しており、図25(A)
〜(D)の横軸は、図24に示したINトラックよりも更
にIN側のTr−2、Tr−3、及びOUTトラックか
ら更にOUT側のTr+2、Tr+3の各トラックまで
のBcentビームの横切り方向におけるBcentビーム位置
を表している。又、図25(A)の縦軸は、Bcentビーム
による再生信号Scent、図25(B)の縦軸は、Bcentビ
ームが横軸で表された位置にある時のBinビームによる
再生信号Sin、図25(C)の縦軸は、Bcentビームが横
軸で表された位置にある時のBoutビームによる再生信
号Sout、図25(D)の縦軸は、差信号Sin-outを表して
いる。
【0168】又、図26は図24(B)の様に、ピットパ
ターンの場合の各ビームによる再生信号の変化を示し
ており、横軸及び縦軸共に図25と同様である。
【0169】次に、以上の様な図25及び図26に基づ
いて、各再生信号の変化について検討する。まず、Sce
nt信号については、BcentビームがINトラック又はO
UTトラックの位置にある場合には、当該INトラック
又はOUTトラックが図24(A)(i)、(iii)の様にピット
であるため、戻り光量は図25(A)に示す様に減少し、
CENTトラックの位置にある場合には、当該CENT
トラックが図24(A)の様にミラーであるため、戻り光
量は増加する。又、トラックTr−2及びTr+2の位
置にある場合には、当該トラックがピットであるかミラ
ーであるかは不明であるが、ピットとミラーの出現の確
率は等しいため、図25(A)に示す様に、戻り光量の平
均値は中間的な値となる。
【0170】次に、Binビームは、BcentビームがCE
NTトラックの位置にある場合には、図24(A)(ii)に
示す様にINトラックの位置にあり当該INトラックが
ピットであるため、Binビームからの戻り光量は図25
(B)に示す様に減少する。又、Binビームは、Bcentビ
ームがOUTトラックの位置にある場合には、図24
(A)(iii)に示す様にCENTトラックの位置にあり当該
CENTトラックがミラーであるため、Binビームから
の戻り光量は図25(B)に示す様に増加する。更に、Bi
nビームは、BcentビームがトラックTr+2の位置に
ある場合には、同様にOUTトラックの位置にあり当該
OUTトラックがピットであるため、Binビームからの
戻り光量は図25(B)に示す様に減少する。そして、Bi
nビームは、BcentビームがINトラックの位置にある
場合には、図24(A)(i)に示す様にトラックTr−2の
位置にあり当該トラックがピットかミラーかは不明であ
るが、ピットとミラーの出現確率は等しいため、Binビ
ームからの戻り光量の平均値は図25(B)に示す様に中
間的な値となる。これは、BcentビームがトラックTr
+3の位置にある時も同様であり、Binビームからの戻
り光量の平均値は図25(B)に示す様に中間的な値とな
る。
【0171】次に、Boutビームは、BcentビームがC
ENTトラックの位置にある場合には、図24(A)(ii)
に示す様にOUTトラックの位置にあり当該OUTトラ
ックがピットであるため、Boutビームからの戻り光量
は図25(C)に示す様に減少する。又、Boutビームは、
BcentビームがINトラックの位置にある場合には、図
24(A)(i)に示す様にCENTトラックの位置にあり当
該CENTトラックがミラーであるため、Boutビーム
からの戻り光量は図25(C)に示す様に増加する。更
に、Boutビームは、BcentビームがトラックTr−2
の位置にある場合には、同様にINトラックの位置にあ
り当該INトラックがピットであるため、Boutビーム
からの戻り光量は図25(C)に示す様に減少する。そし
て、Boutビームは、BcentビームがOUTトラックの
位置にある場合には、図24(A)(iii)に示す様にトラッ
クTr+2の位置にありピットかミラーかは不明である
が、ピットとミラーの出現確率は等しいため、Boutビ
ームからの戻り光量の平均値は図25(C)に示す様に中
間的な値となる。これは、BcentビームがトラックTr
−3の位置にある時も同様であり、Boutビームからの
戻り光量の平均値は図25(C)に示す様に中間的な値と
なる。
【0172】以上の様に、ピットパターンの場合に
は、Scent信号だけを見ると、BcentビームがCENT
トラックに対してIN側又はOUT側のいずれの方向に
移動してもScent信号の増減方向は同一であるが、Sin
信号とSout信号は、Sin信号が中間値のときSout信号
がピット又はミラーに対する特定値、Sin信号が特定値
のときSout信号が中間値となるため、Sin信号とSout
信号の差信号であるSin-out信号を求めると、図25
(D)に示す様にずれの方向に追従して変化方向の異なる
信号が得られ、トラッキングエラー信号TEとして用い
ることができる。
【0173】又、同様に、3ビームがピットパターン
の場合に図24(B)の様に各トラックを横切る時も、図
26に示す様に各信号が変化する。図26から明らかな
様に、ピットパターンの場合には、図25に示すピッ
トパターンの場合と極性が反転した波形となるが、B
centビームがCENTトラックに対してIN側又はOU
T側のいずれの方向に移動してもScent信号の増減方向
は同一である点は共通であり、又、Sin信号とSout信
号が中間値と特定値をとる点も共通である。従って、S
in信号とSout信号の差信号であるSin-out信号を求め
ると、図26(D)に示す様にトラッキングエラー信号が
得られる。
【0174】しかし、図25(D)と図26(D)のSin-out
信号は極性が逆であるため、このままローパスフィルタ
ーを通過させると、平均化されて十分なトラッキングエ
ラー信号が得られなくなる。
【0175】そこで、本実施形態では、ピットパターン
との場合を判別し、ピットパターンの場合にはS
in-out信号の極性を反転させず、ピットパターンの場
合にはSin-out信号の極性を反転させる様にして、ロー
パスフィルター通過後でも十分なトラッキングエラー信
号が得られる様にした。
【0176】具体的には、図27に示す様な回路構成を
とり、差動増幅器19により差信号Sin-outを求め、S
in信号及びScent信号並びにSout信号の3つの信号の
値と閾値Thとを比較することにより、INトラック、
CENTトラック、OUTトラックがピットであるかミ
ラーであるかを判別し、判別結果に基づいて前記差信号
Sin-outの極性を反転させる様にした。
【0177】以上の様に、本実施形態によれば、INト
ラックとOUTトラックが共にピット又はミラーである
場合のパターンを用いても、トラックピッチを光学的カ
ットオフ波長以下とした場合、または光スポットが最適
焦点距離に合焦していない場合におけるトラッキングエ
ラー信号TEを生成することができ、トラッキングサー
ボ制御を正確に行うことができる。又、トラックピッチ
を狭くすることにより、情報記録媒体の高密度化が可能
となる。
【0178】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態を図28乃至図32に基づいて説明する。な
お、第4の実施形態との共通箇所については同一符号を
付して説明を省略する。
【0179】本実施形態は、差信号Sin-outの極性を反
転又は非反転させてトラッキングエラー信号を得る点は
第4の実施形態と同様であるが、極性は、Scent信号の
値だけで切り換える様にしたところが第4の実施形態と
異なる。
【0180】図28は、図5に示すピットパターン〜
の場合に3ビームが横切った時のScent信号、Sin信
号、Sout信号及び差信号Sin-outの変化を示す図であ
り、横軸は図25及び図26と同様に、Bcentビームの
位置である。又、図28(A)〜(B)の縦軸は図25及び図
26と同様に、Bcentビームが横軸で表される位置にあ
る時のBinビーム、Boutビームによる再生信号Sin及
びSoutを表している。更に、図28(D)の縦軸は、差信
号Sin-outの値を表している。
【0181】又、同様に、図29は図5に示すピットパ
ターン〜の場合に3ビームが横切った時のScent信
号、Sin信号、Sout信号及び差信号Sin-outの変化を
示す図であり、横軸は図28と同様に、Bcentビームの
位置である。又、図29(A)〜(B)の縦軸は図28と同様
に、Bcentビームが横軸で表される位置にある時のBin
ビーム、Boutビームによる再生信号Sin及びSoutを表
している。更に、図29(D)の縦軸は、差信号Sin-out
の値を表している。
【0182】図28(A)から判る様に、Bcentビームが
ピットパターン〜のトラックを横切った場合には、
CENTトラックはピットパターン〜のいずれにお
いてもミラーであるため、Bcentビームからの戻り光量
は増加し、Scent信号の値は常に大きくなる。しかし、
CENTトラックを除く他のトラックは、ピットパター
ン〜にてピットの場合とミラーの場合と様々であ
り、その出現確率は等しいため、Scent信号の平均値は
中間的な値をとる。
【0183】又、BinビームはBcentビームがOUTト
ラックにある時、CENTトラックの位置にあり、CE
NTトラックはピットパターン〜のいずれにおいて
もミラーであるため、Binビームからの戻り光量は増加
し、Sin信号の値は常に大きくなる。しかし、CENT
トラックを除く他のトラックは、ピットパターン〜
にてピットの場合とミラーの場合と様々であり、その出
現確率は等しいため、Sin信号の平均値は中間的な値を
とる。
【0184】更に、BoutビームはBcentビームがIN
トラックにある時、CENTトラックの位置にあり、C
ENTトラックはピットパターン〜のいずれにおい
てもミラーであるため、Boutビームからの戻り光量は
増加し、Sout信号の値は常に大きくなる。しかし、C
ENTトラックを除く他のトラックは、ピットパターン
〜にてピットの場合とミラーの場合と様々であり、
その出現確率は等しいため、Sout信号の平均値は中間
的な値をとる。
【0185】又、図29に示す様に図5の示すピットパ
ターン〜の場合も同様であり、Binビーム、Bcent
ビーム、及びBoutビームの夫々がCENTトラック位
置にある時には、CENTトラックはピットパターン
〜のいずれにおいてもピットであるため、各ビームか
らの戻り光量は減少し、各信号の値は常に小さくなる。
しかし、CENTトラックを除く他のトラックは、ピッ
トパターン〜にてピットの場合とミラーの場合と様
々であり、その出現確率は等しいため、各信号の平均値
は中間的な値をとる。
【0186】従って、Sin信号が大または小の特定値を
とるとき、Sout信号は中間値をとり、Sout信号が大ま
たは小の特定値をとるとき、Sin信号は中間値をとる関
係にあるので、差信号Sin-outを求めると、図28(D)
及び図29(D)に示す様に図25(D)及び図26(D)と同
様なビームのずれ方向に追従して変化方向が異なる信号
が得られ、その極性は図28の場合と図29の場合とで
逆になっている。そして、図28と図29との違いは、
CENTトラックがピットかミラーかの違いである。
【0187】そこで、本実施形態では、図30に示す様
に、ピット/ミラー判別回路15のコンパレーター15
aによりBcentビームからの再生信号Scentに基づいて
CENTトラックのピット/ミラーを判別し、CENT
トラックがピットである場合には、パターン検出ロジッ
ク16により反転信号を出力し、ミラーである場合には
非反転信号を出力することにより、極性反転回路17の
スイッチング素子17a,17bを駆動させ、増幅器1
9により得られる差信号Sin-outの極性を反転させるこ
とにより、図28(D)に示す様な極性の十分なトラッキ
ングエラー信号TEを得る様にしたものである。
【0188】なお、図31の様に、Sin信号とSout信
号の極性選択を極性反転回路17,17’により行った
後に、差動増幅器19によりSin信号とSout信号の間
の減算を行う様にしても良い。更には図32に示す様
に、ローパスフィルター18通過後に減算しても構わな
い。
【0189】以上の様に、本実施形態によれば、Scent
信号のみに基づいてCENTトラックのピット/ミラー
判別をした場合でも、トラックピッチを光学的カットオ
フ波長以下とした場合、または光スポットが最適焦点距
離に合焦していない場合であっても、情報記録媒体から
トラッキングエラー信号TEを生成することができ、ト
ラッキングサーボ制御を正確に行うことができる。又、
トラックピッチを狭くすることにより、情報記録媒体の
高密度化が可能となる。
【0190】なお、本実施形態では、ビーム間隔がトラ
ックピッチに等しい場合について説明したが、Sin、S
out信号が、CENTトラックからずれた位置で、特定
値をとるようにすれば良いのであって、必ずしもビーム
間隔がトラックピッチと等しい必要はない。
【0191】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態を図33乃至図36に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態との共通箇所については同一符号を
付して説明を省略する。
【0192】本実施形態は、プッシュ・プル法を用いて
トラッキングエラー信号TEを得る例であり、図33の
様な回路構成によりプッシュ・プル信号Spush-pullを
得ている。
【0193】図33に示すように、本実施形態における
フォトディテクタ9は分割線がトラックと平行である二
分割フォトディテクタであり、該フォトディテクタ9の
A部からの出力信号は、プリアンプ10aに入力され、
又フォトディテクタ9のB部からの出力信号は、プリア
ンプ10bに入力される。そして、該プリアンプ10
a,10bの出力は、第1の信号出力手段としての非反
転増幅器21と、第2の信号出力手段としての反転増幅
器22とに入力され、該非反転増幅器21においてA部
からの信号とB部からの信号とが加算されてScent信号
が出力され、又前記反転増幅器22においてはA部から
の信号とB部からの信号との差分が演算されてプッシュ
・プル信号Spush-pullが出力される。
【0194】以上の様な回路により得られるプッシュ・
プル信号Spush-pullの波形を図34に示す。図34
は、1つのビームBcentが図5に示す様なIN、CEN
T、OUTの3つのトラックのピット/ミラーの全ての
組み合わせについて横切ったときのプッシュ・プル信号
Spush-pullの波形を示すものである。
【0195】図34(A),(H)に示す様に、全てのトラッ
クがピット又はミラーである場合には、プッシュ・プル
信号Spush-pullは得られず、又、図34(B),(C),
(F),(G)に示す様にピット又はミラーのトラックが隣接
するパターンの場合には、プッシュ・プル信号Spush-p
ullが得られるが、これらの信号はBcentビームがCE
NTの位置にある場合にもゼロにならず、正又は負の所
定の値となるため、トラッキングエラー信号を得るには
適していない。
【0196】しかし、図34(D)と図34(E)に示す信号
は、BcentビームがCENTトラックの位置にある時に
はゼロとなり、BcentビームがINトラック側あるいは
OUTトラック側にずれると、ずれの方向に応じて極性
の異なるS字状のプッシュ・プル信号Spush-pullが出
力されるため、トラッキングエラー信号として用いるこ
とができる。但し、図34(D)と図34(E)に示す信号
は、互いに極性が異なるため、いずれかの信号の極性を
反転させる必要がある。
【0197】本実施形態においては、図35に示す様
に、第1の実施形態等と同様にSin、Scent、Soutの
3つの信号に基づいて、図34(D)又は図34(E)のピッ
トパターンを選択し、図34(D)のピットパターンの時
には非反転信号を、又、図34(E)のピットパターンの
時には反転信号を出力することにより、プッシュ・プル
信号Spush-pullの極性を反転させる様に構成した。
【0198】又、このピットパターン判別には、図35
に示した構成に限られず、図36に示す様に、第6の実
施形態と同様にScent信号のみで判別する様に構成して
も良い。この様な構成が可能なのは、図34(A)〜図3
4(H)のパターンの出現確率は等しいので、図34(A)〜
図34(D)のパターンを抽出してローパスフィルター1
8を通した信号は各パターンの平均値と考えられ、これ
らのパターンの平均値はほぼ図34(D)のパターンと同
様の波形となるからである。又、同様に、図34(E)〜
図34(H)のパターンを抽出してローパスフィルター1
8を通した信号は各パターンの平均値と考えられ、これ
らのパターンの平均値はほぼ図34(E)のパターンと同
様の波形となるからである。よってCENTトラックの
みのピット/ミラーの判定結果によって、図36に示す
様にプッシュ・プル信号Spush-pullの極性を選択し、
十分なトラッキングエラー信号TEを得ることができ
る。
【0199】又、第2の実施形態の様に、INとOUT
のピットパターンの非対称性を検出する場合には、Sin
-out信号の代わりに、プッシュ・プル信号Spush-pull
を用いても良い。図34(B)及び図34(E)から判る様
に、BcentビームがINトラック側にオフトラックして
Aの位置にあるとすると、プッシュ・プル信号Spush-p
ullの値が、所定の正の閾値Th+を超えるのは、図3
4(B)の場合だけであり、図34(E)の場合には閾値Th
+を超えることがない。この様に、CENTトラックか
ら微小な距離のトラッキングずれが生じた場合にプッシ
ュ・プル信号Spush-pullの値が所定の正の閾値Th+
あるいは所定の負の閾値Th−を超えるのは、図34
(B),(C),(F),(G)の場合だけであり、図34(D)及び図3
4(E)の場合は除かれる。従って、プッシュ・プル信号
Spush-pullの値が所定の正の閾値Th+あるいは所定
の負の閾値Th−を超える時に、非反転信号または反転
信号を出力する様にすれば、第2の実施形態と同様に図
5に示す、、、及びのピットパターンのみを取
り出すことができ、図20に示す第2の実施形態と同様
に、Scent信号のオフトラック時における変化分をロー
パスフィルター通過後においても抽出することができ
る。なお、第2の実施形態だけでなく、第1の実施形態
のピットパターン判別にプッシュ・プル信号を用いても
良いのは言うまでもない。
【0200】更に、第3の実施形態の様に、差信号Sin
-outの代わりにプッシュ・プル信号Spush-pullを用い
てピットパターン判別を行い、Scent信号とプッシュ・
プル信号Spush-pullを乗算することにより極性を切り
換える様にしても良い。プッシュ・プル信号Spush-pul
lによるピットパターン判別の原理については上述と同
様である。なお、上述した各実施形態においては、ディ
スクの記録部をピット、それ以外の非記録部をミラーと
表現したが、これはROM型ディスクのような凹凸ピッ
トとして情報が記録されている場合に限らず、相変化型
ディスクや色素ディスクのような反射率の異なるピット
として情報が記録されている場合をも含む。
【0201】以上の様に、本実施形態によれば、プッシ
ュ・プル信号をトラッキングエラー信号生成用の信号と
して用いても、又、ピットパターン判別用の信号として
用いても、トラックピッチを光学的カットオフ波長以下
とした場合、または光スポットが最適焦点距離に合焦し
ていない場合のトラッキングエラー信号TEの生成を可
能とし、トラッキングサーボ制御を正確に行うことがで
きる。又、トラックピッチを狭くすることにより、情報
記録媒体の高密度化が可能となる。更に、プッシュ・プ
ル信号を用いることにより、光学系を簡易に構成するこ
とができ、コストを低減することができる。
【0202】以上説明した様な、各実施形態のピット/
ミラーの判別方式及びトラッキングエラー信号を求める
ための信号を表2に示す。
【0203】
【表2】
【0204】表2に示す様に、本発明によれば、様々な
方法により、トラックピッチを光学的カットオフ波長以
下とした場合、または光スポットが最適焦点距離に合焦
していない場合でも、トラッキングエラー信号TEを生
成することができ、トラッキングサーボ制御を正確に行
うことができる。
【0205】また、表2のNo1〜12は、それぞれ独
立した1つの方法であるが、いくつかの方法を抽出して
重みづけを行い、それらをまとめて1つの方法として適
用しても同様の効果が得られるのはもちろんである。
【0206】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態を図37及び図38に基づいて説明する。な
お、上述した各実施形態との共通箇所については同一符
号を付して説明を省略する。
【0207】本実施形態は、フォトディテクタの受光面
を光ディスク面の結像位置に配置して構成としたところ
が上述した各実施形態と異なる。
【0208】図37は本実施形態に係るトラッキングエ
ラー信号生成方法を実施する光ディスク再生装置の構成
を示すブロック図である。図37に示すように、本実施
形態の光ディスク再生装置においても、レーザーダイオ
ード2と、ビームスプリッタ30と、対物レンズ31
と、フォトディテクタ32が備えられている。そして、
レーザーダイオード2から照射された光ビームはビーム
スプリッタ30及び対物レンズ31を介して光ディスク
1上に照射され、光ディスク1で反射した光ビームは、
対物レンズ31を介してビームスプリッタ30に戻り、
そこで反射して進行方向が曲げられてフォトディテクタ
32に達する。このように、光ディスク1からの反射光
を用いて光ディスク1上の情報を読み取る点については
上述した各実施形態と同様である。
【0209】しかしながら、上述した各実施形態におい
ては、光ディスク1上に光スポットが形成されるように
光ビームを照射し、光ディスク1上の光スポット径を回
折限界まで絞り込んで、その反射光をフォトディテクタ
9の受光面で受光している。この時、受光面には光ディ
スク1に照射されている光スポットが結像しているわけ
ではなく、非点収差による光軸の縦方向と横方向の集光
位置の差の半分だけ各方向の焦線位置からずれた、いわ
ゆる遠視野像で検出されている。
【0210】これに対し、本実施形態においては、フォ
トディテクタ32の受光面は、対物レンズ31による結
像位置(焦平面)に設けられており、光ディスク1上に
は光スポットではなく3トラックに亘る大きさの広がり
を有する領域、あるいは一方向にだけ絞られた線状の領
域を持った光を照射している。そして、フォトディテク
タ32の受光面上ではその照射された光ディスクの3ト
ラックの像を得ている。
【0211】従って、本実施形態によれば、光ディスク
1に信号がピットによって記録されている場合には、十
分な大きな開口によって観測すればそのピットの凹凸の
端部が黒い縁取りの像として観測されるべきところが、
開口数が制限されているが故にその縁取りが広がりをも
つことになり、ピット全体が黒く観察されるようにな
る。
【0212】図38にこのような結像位置に設けられた
フォトディテクタ32上における3トラックのピットの
像の一例を示す。図38において斜線の領域がピットの
像を表している。
【0213】また、本実施形態におけるフォトディテク
タ32の受光面40〜42は、図38に示すように、結
像位置の各トラック50〜52に夫々対応するように半
径方向に3分割されている。従って、本実施形態におい
ては、半径上の隣接トラックの信号を同時に検出するこ
とができる。図38に示す例では、トラック51が現在
読み取り対象となっているトラックであり、トラック5
0、トラック52はトラック51の隣接トラックであ
る。
【0214】上述した実施形態においては、グレーティ
ング3を用いて3ビームを形成していたため、3ビーム
が半径方向に一直線にならず、各ビームの再生信号には
時間的なずれを生じていた。そして、このずれを補正す
るために、ディレイ11を設け、各ビームから得られる
信号に、回転速度によって変化させた時間差を与え、同
一半径上の信号に換算する必要があった。
【0215】しかしながら、本実施形態によれば、現在
の読み取り対象トラックだけでなく、半径上において当
該トラックに隣接トラックの信号を、3分割した受光面
40〜42により同時に検出することができる。従っ
て、図37に示すように、各受光面40〜42を有する
受光部に接続されたプリアンプ10と、トラッキングエ
ラー検出回路12との間に、ディレイを設ける必要がな
いという利点を有している。
【0216】次に、以上のように構成される本実施形態
の光ディスク再生装置におけるトラッキングエラー信号
の生成方法について説明する。
【0217】本実施形態においては、上述したようにフ
ォトディテクタ32の受光面40〜42が対物レンズ3
1の結像位置に設けられているが、この結像位置に像を
結像させるための光学系の構成は基本的には上述した各
実施形態と共通である。従って、本実施形態において
も、上述した各実施形態のように、読み取りトラックの
検出信号は隣接するトラックからのクロストークの影響
を受け、結像位置におけるトラックの像が受光面40〜
42の夫々の中央部からずれた場合には、図14に示す
ようにピットパターンによっては情報読み取り用の受光
面41における光量に差を生じる。そこで、本実施形態
においても、トラッキングエラー検出回路12を、図1
2に示すように構成し、特定のピットパターンの時に受
光面41における検出信号の極性を反転させ、ローパス
フィルター18を通過させることにより、トラッキング
エラー信号TEを得るように構成している。但し、本発
明はこのような構成に限られることなく、フォトディテ
クタ32の受光面40〜42を対物レンズ31の結像位
置に設けた場合でも、トラッキングエラー検出回路12
を、図16、図18、図22、図27、図30、図3
1、もしくは図32に示した何れの構成にすることも可
能である。
【0218】これらの構成において、情報読み取りトラ
ック51の信号を検出するための受光面41に対応する
ディテクタエレメントから出力信号が、Scentに対応す
る。また、情報読み取りトラック51に隣接し、このト
ラック51よりも内周側に位置するトラック50の信号
を検出するための受光面40に対応するディテクタエレ
メントからの出力信号が、Sinに対応する。更に、情報
読み取りトラック51に隣接し、このトラック51より
も外周側に位置するトラック52の信号を検出するため
の受光面42に対応するディテクタエレメントからの出
力信号が、Soutに対応する。
【0219】前記トラッキングエラー信号TEはトラッ
キングサーボ回路13に出力され、トラッキングサーボ
回路13においては、このトラッキングエラー信号TE
に基づいてアクチュエーター7を制御し、対物レンズ3
1を光ディスク1の半径方向に移動させることによりト
ラッキングサーボを行う。なお、上述した第1〜第6の
実施形態等においては、光ディスク1のスポットをトラ
ックに追従させるようにトラッキングサーボが行われる
が、本実施形態では、結像位置におけるトラック50〜
52の像を、受光面40〜42の夫々の中央部に追従さ
せるようにトラッキングサーボが行われる。
【0220】また、上述した各実施形態においては、正
確なトラッキングサーボを行うために、ディレイ11の
調整を行うことにより3ビームの再生信号の時間的なず
れを正確に補正する必要があるが、3ビームの再生信号
の時間的なずれは、トラッキングサーボが正確に行われ
た状態でなければ正確に補正することができない。従っ
て、上述した各実施形態においては、トラッキングサー
ボによる制御量と前記ディレイ11の調整量を徐々に収
束させていく必要がある。
【0221】しかしながら、本実施形態の構成において
は、3トラックの信号を時間的なずれがない状態で検出
することができるため、このようなディレイの調整の必
要がなく、容易にトラッキングサーボを行うことができ
る。
【0222】以上のように本実施形態によれば、フォト
ディテクタの位置を対物レンズの結像位置に設けたの
で、光ディスクに対して所定の大きさの広がりを有する
形状あるいは一方向にだけ絞られた線状の光が照射さ
れ、フォトディテクタの位置で複数のトラックの像が結
像されるので、複数のトラックの信号を時間的ずれがな
い状態で検出することができ、上述したような適切トラ
ッキングエラー信号を得ることができる。その結果、容
易かつ適切なトラッキングサーボを行うことができる。
【0223】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態を図39及び図40に基づいて説明する。な
お、上述した各実施形態との共通箇所については同一符
号を付して説明を省略する。
【0224】本実施形態は、第6の実施形態におけるプ
ッシュプル信号に相当する信号を、第7の実施形態と同
様にフォトディテクタを対物レンズの結像位置に設けた
構成にて実現するものである。
【0225】本実施形態においては、このような構成を
実現するために、図39に示すように、トラック51の
中心線に対して半径方向に対象に分割されて配置された
受光面43及び受光面44を有するディテクタエレメン
トを用い、これらのディテクタエレメントにより、ピッ
トの像を半径方向に分割して信号の検出を行っている。
【0226】そして、図40に示すように、夫々の受光
面43,44を有するディテクタエレメントからの信号
を非反転増幅器21により加算することによりScent信
号を得ると共に、反転増幅器22により前記ディテクタ
エレメントからの信号の差分が演算されてプッシュプル
信号に相当するSpp信号を得ている。
【0227】第6の実施形態においては、瞳面、即ちデ
ィスクから見て焦点を外れた面でピットを半径方向に分
割して信号の検出を行っているの対し、本実施形態にお
いては、焦平面、即ち対物レンズの結像面にてピットの
像を半径方向に分割している。これらの構成に電気回路
上の差異はないが、第6の実施形態の方法ではディテク
タの大きさに制限がないのに対し、本実施形態の方法で
は結像倍率とトラックピッチからディテクタの大きさに
制限がある。
【0228】結像光学系の横倍率をαとすると、ディス
ク上のトラックピッチpに対し、結像面であるフォトデ
ィテクタ32上におけるトラック51,50またはトラ
ック51,52のピッチは、
【数1】α×p …(1) で与えられる。ここで、受光面43,44の分割間隔を
含む幅の合計dは、ディスク上でのトラック幅あるいは
ピット幅をsとして表すと、
【数2】d<2×α×p−α×s …(2) と設定される。このように設定すると、隣のトラック5
1,52の記録信号の影響を受けることなく現在の読み
取りトラック51とその周囲の像だけを取り込める幅に
することができる。
【0229】この設定とは逆に、
【数3】d≧2×α×p−α×s …(3) とすると、フォトディテクタ32は一つのトラックの像
だけを検出することが不可能になるので、トラッキング
エラー検出が行えなくなる。dは上記の式(2)を満足
すればトラッキング位置検出を行うことが可能であり、
その値は光の波長、開口数、ディスクのピット幅、トラ
ックピッチに応じて最良の値を得ることができる。
【0230】なお、上述した第7の実施形態及び第8の
実施形態においては、各受光面を方形状として形成した
が、これは、三角形、長円形、台形等の様々な形状が可
能である。また、受光面の分割部分の形状も平行な直線
である必要はなく、部分によって幅が異なっても、ま
た、レンズ収差等に応じて曲線によって分割をしても同
様の効果を奏することができる。
【0231】以上のように本実施形態によれば、フォト
ディテクタの位置を対物レンズの結像位置に設けた構成
において、トラックを中心に半径方向に分割して配置し
た受光面を有するディテクタを備え、プッシュプル信号
に相当する信号を得ることができるので、第6の実施形
態と同様に適切トラッキングエラー信号を得ることがで
きる。その結果、容易かつ適切なトラッキングサーボを
行うことができる。
【0232】
【発明の効果】請求項1に記載のトラッキングエラー信
号生成方法によれば、情報記録媒体の半径方向に光束の
大きさよりも小さな間隔で隣接するトラックに当該光束
を照射し、前記照射が行われたトラックからの反射光に
基づく信号により、少なくとも1つのトラックの記録部
と非記録部の判別を行い、当該判別結果に基づいて、前
記光束の前記トラックに対する半径方向の変位に応じた
前記反射光に基づく信号の変化を示す特定の信号であっ
て、変化方向が前記変位の方向により異なる特定の信号
をを取得すると共に、前記判別結果に基づいて前記特定
の信号の極性を切り換える様にしたので、前記特定の信
号がローパスフィルターを通過後に平均化されることを
防ぐことができる。従って、情報記録媒体のトラック間
隔が光束の大きさよりも小さな間隔である場合でも、ロ
ーパスフィルター通過後におけるトラッキングエラー信
号を生成することができ、トラッキングサーボ制御を正
確に行うことができる。又、トラック間隔を狭くするこ
とが可能になるため、情報記録媒体の高密度化を図るこ
とができる。
【0233】請求項2に記載のトラッキングエラー信号
生成方法によれば、前記請求項1に記載のトラッキング
エラー信号生成方法において、前記半径方向に並ぶ3つ
の光束を前記トラックに照射し、前記3つの光束に対す
る複数トラックからの反射光に基づく信号の内、少なく
とも外側及び内側の光束による前記信号に基づいて前記
判別を行い、中央の光束による前記信号を前記特定の信
号として取得する様にしたので、前記判別と前記特定の
信号の取得とを確実に行うことができ、情報記録媒体の
トラック間隔が光束の大きさよりも小さな間隔である場
合にもトラッキングエラー信号を確実に生成することが
できる。従って、トラッキングサーボ制御を正確に行う
ことができ、又、トラック間隔を狭くすることが可能に
なるため、情報記録媒体の高密度化を図ることができ
る。
【0234】
【0235】
【0236】
【0237】
【0238】
【0239】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置によれば、情報記録媒体の半径方向に光束の大
きさよりも小さな間隔で隣接するトラックに照射手段に
より当該光束を照射し、受光手段により前記照射が行わ
れたトラックからの反射光を受光して当該反射光に基づ
く信号を出力させ、判別手段により少なくとも1つのト
ラックの記録部と非記録部の判別を、前記受光手段から
の信号に基づいて行い、信号取得手段により前記光束の
前記トラックに対する半径方向の変位に応じた前記反射
光に基づく信号の変化を示す特定の信号であって、変化
方向が前記変位の方向により異なる特定の信号を、前記
判別結果に基づいて取得すると共に、極性切換手段によ
り前記判別結果に基づいて前記特定の信号の極性を切り
換える様にしたので、前記特定の信号がローパスフィル
ターを通過後に平均化されることを防ぐことができる。
従って、情報記録媒体のトラック間隔が光束の大きさよ
りも小さな間隔である場合でも、ローパスフィルター通
過後におけるトラッキングエラー信号を生成することが
でき、トラッキングサーボ制御を正確に行うことができ
る。又、トラック間隔を狭くすることが可能になるた
め、情報記録媒体の高密度化を図ることができる。
【0240】請求項に記載のトラッキングエラー信号
生成装置によれば、前記請求項8に記載のトラッキング
エラー信号生成装置において、前記照射手段により前記
半径方向に並ぶ3つの光束を照射し、前記受光手段によ
り前記3つの光束に対するトラックからの反射光を受光
して当該反射光に基づく信号を出力させ、前記判別手段
により少なくとも外側及び内側の光束による前記信号に
基づいて当該光束が照射トラックの記録部と非記録部を
判別し、前記信号取得手段により前記中央の光束による
前記信号を前記特定の信号として取得する様にしたの
で、前記判別と前記特定の信号の取得とを確実に行うこ
とができ、情報記録媒体のトラック間隔が光束の大きさ
よりも小さな間隔である場合にもトラッキングエラー信
号を確実に生成することができる。従って、トラッキン
グサーボ制御を正確に行うことができ、又、トラック間
隔を狭くすることが可能になるため、情報記録媒体の高
密度化を図ることができる。
【0241】
【0242】
【0243】
【0244】
【0245】
【0246】
【0247】
【0248】
【0249】
【0250】
【0251】
【0252】
【0253】
【0254】
【0255】
【0256】
【0257】
【0258】
【0259】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトラッキングエ
ラー信号生成方法を実施する光ディスク再生装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の3ビームの接線方向
の間隔及び半径方向の間隔を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のピット配置の例を示
す平面図である。
【図4】図3に示すA及びBの部分をビームが横切った
時の再生信号を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における各トラックの
ピットとミラーのパターンを示す平面図である。
【図6】図5に示すピットとミラーのパターンを有し半
径方向に隣接する3つのトラックを3ビーム中の中央部
のビームが横切った時の再生信号波形を示すグラフであ
る。
【図7】(A)は図5のパターン、の信号による合成
波形を示すグラフ、(B)は図5のパターン、の信号
による合成波形を示すグラフ、(C)は(B)の波形から(A)
の波形を差し引いた場合に得られる波形を示すグラフで
ある。
【図8】トラックピッチが光学的カットオフ波長よりも
大であり、且つ光スポットが最適焦点距離に合焦してい
る場合の、半径方向に隣接する3つのトラックのピット
/ミラーの全組み合わせに対する、3ビーム中の中央部
のビームによる横切り時の再生信号波形、並びに全信号
波形の合成波形を示すグラフである。
【図9】図8に示す全信号波形の合成波形を示すグラフ
である。
【図10】本発明の第1の実施形態のトラッキングエラ
ー検出回路の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の回路のピット/ミラーの判別パター
ンと、判別結果を示す一覧図である。
【図12】本発明の第1の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の他の例の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図12の回路のピット/ミラーの判別パター
ンと、判別結果を示す一覧図である。
【図14】図10の回路を用いた場合の動作例を説明す
るために各再生信号波形等を示すグラフである。
【図15】本発明の第1の実施形態のトラッキングエラ
ー検出回路にてディレイの位置を変えた場合の例を示す
ブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施形態のトラッキングエラ
ー検出回路の構成を示すブロック図である。
【図17】図16の回路のピット/ミラーの判別パター
ンと、判別結果を示す一覧図である。
【図18】本発明の第2の実施形態のトラッキングエラ
ー検出回路の他の例の構成を示すブロック図である。
【図19】図18の回路のピット/ミラーの判別パター
ンと、判別結果を示す一覧図である。
【図20】図18の回路を用いた場合の動作例を説明す
るために各再生信号波形等を示すグラフである。
【図21】図18の回路において非反転信号と反転信号
の切り換え方法を変えた場合の動作例を説明するために
各再生信号波形等を示すグラフである。
【図22】本発明の第3の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の構成を示すブロック図である。
【図23】図22の回路を用いた場合の動作例を示すた
めに各再生信号波形等を示すグラフである。
【図24】本発明の第4の実施形態において用いるピッ
トとミラーの二つのパターンと、当該パターンを有する
トラック上を横切った場合の各ビームの位置を示す平面
図である。
【図25】図24に示す一方のパターンを各ビームが横
切った場合に得られる各再生信号波形等を示すグラフで
ある。
【図26】図24に示す他方のパターンを各ビームが横
切った場合に得られる各再生信号波形等を示すグラフで
ある。
【図27】本発明の第4の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の他の例の構成を示すブロック図であ
る。
【図28】本発明の第5の実施形態において中央のトラ
ックがミラーである場合に3ビームの各ビームが各トラ
ックを横切った場合に得られる各再生信号波形等を示す
グラフである。
【図29】本発明の第5の実施形態において中央のトラ
ックがピットである場合に3ビームの各ビームが各トラ
ックを横切った場合に得られる各再生信号波形等を示す
グラフである。
【図30】本発明の第5の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の構成を示すブロック図である。
【図31】本発明の第5の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の他の例の構成を示すブロック図であ
る。
【図32】本発明の第5の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の他の例の構成を示すブロック図であ
る。
【図33】本発明の第6の実施形態におけるプッシュプ
ル信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図34】本発明の第6の実施形態にて、半径方向に隣
接する3つのトラックのピット/ミラーの全組み合わせ
に対する、プッシュプル信号による波形を示すグラフで
ある。
【図35】本発明の第6の実施形態のトラッキングエラ
ー検出回路の構成を示すブロック図である。
【図36】本発明の第6の実施形態におけるトラッキン
グエラー検出回路の他の例の構成を示すブロック図であ
る。
【図37】本発明の第7の実施形態におけるトラッキン
グエラー信号生成方法を実施する光ディスク再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図38】本発明の第7の実施形態においてフォトディ
テクタ上に結像されるトラックの像及びフォトディテク
タの受光面を示す図である。
【図39】本発明の第8の実施形態においてフォトディ
テクタ上に結像されるトラックの像及びフォトディテク
タの受光面を示す図である。
【図40】本発明の第8の実施形態におけるプッシュプ
ル信号に相当する信号の生成回路の構成を示すブロック
図である。
【図41】トラッキングエラー信号を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…レーザーダイオード 3…グレーティング 4…ビームスプリッタ 5…コリメータ 6…対物レンズ 7…アクチュエーター 8…スピンドルモータ 9…フォトディテクタ 10…プリアンプ 11…ディレイ 12…トラッキングエラー検出回路 13…トラッキングサーボ回路 14…パターン判別回路 15…ピット/ミラー判別回路 16…パターン検出ロジック 17…極性選択回路 18…ローパスフィルター 19…増幅器 20…乗算部 21…非反転増幅器 22…反転増幅器 30…ビームスプリッタ 31…対物レンズ 32…フォトディテクタ 40,41,4243,44…受光面 50,51,52…トラック(像)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体の半径方向に光束の大きさ
    よりも小さな間隔で隣接するトラックに対し、当該光束
    を前記半径方向及び前記トラックの接線方向へ前記トラ
    ックと相対的に移動させながら照射する照射工程と、 前記照射が行われたトラックからの反射光を受光して当
    該反射光に基づく信号を生成する受光工程と、 前記信号に基づいて少なくとも1つのトラックの記録部
    と非記録部の判別を行う判別工程と、 前記光束の前記トラックに対する半径方向の変位に応じ
    た前記反射光に基づく信号の変化を示す特定の信号であ
    って、変化方向が前記変位の方向により異なる特定の信
    号を、前記判別結果に基づいて取得する信号取得工程
    と、 前記判別結果に基づいて前記特定の信号の極性を切り換
    える極性切換工程と、 を備えたことを特徴とするトラ
    ッキングエラー信号生成方法。
  2. 【請求項2】 前記照射工程として、前記半径方向に並
    ぶ3つの光束を照射する工程を備え、前記受光工程とし
    て、前記3つの光束に対する複数トラックからの反射光
    を受光して各反射光に基づく信号を生成する工程を備
    え、前記判別工程として、少なくとも外側及び内側の光
    束による前記信号に基づいて当該光束が照射されるトラ
    ックの記録部と非記録部を判別する工程を備え、前記信
    号取得工程として、中央の光束による前記信号を前記特
    定の信号として取得する工程を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のトラッキングエラー信号生成方法。
  3. 【請求項3】 前記極性切換工程として、前記外側及び
    内側の光束が照射されるトラックの記録部と非記録部の
    判別結果の組合せに基づいて、前記信号取得工程で取得
    された前記特定の信号の極性を切り換える工程を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載のトラッキングエラー信
    号生成方法。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体の半径方向に光束の大きさ
    よりも小さな間隔で隣接するトラックに対し、当該光束
    を照射する照射手段と、 前記光束を前記半径方向及び前記トラックの接線方向へ
    前記トラックと相対的に移動させる移動手段と、 前記照射が行われたトラックからの反射光を受光して当
    該反射光に基づく信号を出力する受光手段と、 少なくとも1つのトラックの記録部と非記録部の判別
    を、前記受光手段からの信号に基づいて行う判別手段
    と、 前記光束の前記トラックに対する半径方向の変位に応じ
    た前記反射光に基づく信号の変化を示す特定の信号であ
    って、変化方向が前記変位の方向により異なる特定の信
    号を、前記判別手段の判別結果に基づいて取得する信号
    取得手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて前記特定の信号の極
    性を切り換える極性切換手段と、 を備えたことを特徴とするトラッキングエラー信号生成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記照射手段として、前記半径方向に並
    ぶ3つの光束を照射する手段を備え、前記受光手段とし
    て、前記3つの光束に対するトラックからの反射光を受
    光して当該反射光に基づく信号を出力する手段を備え、
    前記判別手段として、少なくとも外側及び内側の光束に
    よる前記信号に基づいて当該光束が照射されるトラック
    の記録部と非記録部を判別する手段を備え、前記信号取
    得手段として、前記中央の光束による前記信号を前記特
    定の信号として取得する手段を備えたことを特徴とする
    請求項に記載のトラッキングエラー信号生成装置。
  6. 【請求項6】 前記極性切換手段として、前記外側及び
    内側の光束が照射されるトラックの記録部と非記録部の
    判別結果の組合せに基づいて、前記信号取得手段で取得
    された前記特定の信号の極性を切り換える手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載のトラッキングエラー信
    号生成方法。
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