JPWO2019187518A1 - 電動車両の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

電動車両(12)は、運転者が操作する擬似クラッチ操作子(102)と、運転者によるスロットル操作子(100)の操作に応じて、後輪(34)を駆動させる駆動力を発生する駆動モータ(38)とを有する。電動車両(12)には、駆動制御装置(10)が搭載されている。駆動制御装置(10)は、運転者による擬似クラッチ操作子(102)の操作に基づき、駆動力を変更し、又は、駆動力の伝達を遮断する。

Description

本発明は、運転者による加速操作手段の操作に応じて、駆動モータが車輪を駆動させる駆動力を発生する電動車両の駆動制御装置に関する。
例えば、特開2010−88154号公報には、運転者によるアクセルグリップ(加速操作手段)の回動操作によって、駆動モータの駆動トルク又は回生トルクを制御することが開示されている。上記公報では、アクセルグリップの全閉位置で駆動モータへの供給電力がゼロとなり、運転者が全閉位置より加速側とは逆方向にアクセルグリップを回動操作することで、回生制動を行わせる。
ところで、従来より、エンジン車には、エンジンの駆動力を伝達又は遮断するクラッチ機構が設けられている。従って、運転者によるクラッチ操作子の操作に基づきクラッチ機構を制御することで、運転者の意図に応じた変速やエンジンの駆動力の遮断が可能である。
これに対して、電動車両には、発進時に駆動モータの駆動力を車輪に伝達する遠心クラッチは存在するが、発進時以外の場面で、運転者の要望に応じて、駆動力を遮断することはできない。
そこで、本発明は、運転者の要望に応じて、駆動モータから車輪に伝達される駆動力を変更し、又は、駆動モータから車輪への駆動力の伝達を遮断することを可能とする電動車両の駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、運転者が操作する加速操作手段と、前記運転者による前記加速操作手段の操作に応じて、車輪を駆動させる駆動力を発生する駆動モータとを有する電動車両の駆動制御装置であって、以下の特徴を有する。
第1の特徴;前記駆動制御装置は、前記電動車両に設けられ、前記運転者の操作によって、前記駆動力を変更し、又は、前記駆動モータから前記車輪への前記駆動力の伝達を遮断する駆動力変更手段を備える。
第2の特徴;前記駆動力変更手段は、前記電動車両のハンドルに設けられる。
第3の特徴;前記駆動力変更手段は、前記運転者が手で操作するレバータイプの操作子である。
第4の特徴;前記ハンドルには、複数のスイッチを有するスイッチボックスが配置され、前記駆動力変更手段は、前記スイッチボックスに設けられ、前記運転者が手で操作する操作子である。
第5の特徴;前記操作子は、ストロークタイプの操作子である。
第6の特徴;前記操作子は、圧力感応型の操作子である。
第7の特徴;前記駆動制御装置は、前記運転者による前記加速操作手段の操作に応じて、前記駆動モータの出力を制御し、一方で、前記運転者による前記駆動力変更手段の操作に応じて、前記加速操作手段の操作に基づく前記駆動モータの出力を調整する制御手段をさらに備える。
第8の特徴;前記制御手段は、前記運転者による前記駆動力変更手段の操作に応じて、前記駆動モータの出力をオン又はオフする。
第9の特徴;前記制御手段は、前記運転者による前記駆動力変更手段の操作量に応じて、前記駆動モータの出力を変更する。
第10の特徴;前記制御手段は、前記運転者による前記駆動力変更手段の操作量が100%である場合には、前記駆動モータに対して、該駆動モータの回転数に応じたゼロトルク制御を行う。
第11の特徴;前記駆動制御装置は、前記電動車両の車速を検出する車速検出手段をさらに備える。前記制御手段は、前記運転者による前記加速操作手段及び前記駆動力変更手段の各操作量と前記車速とに応じた指令値を前記駆動モータに供給することにより、前記駆動モータの出力を制御する。また、前記制御手段は、前記車速が所定車速以下であり、且つ、前記駆動力変更手段の操作量が所定操作量以下である場合には、前記指令値を増幅して前記駆動モータに供給する。
本発明の第1の特徴によれば、駆動力変更手段が電動車両に設けられることで、従来の発進時のみならず、電動車両の動作時(減速時、停車時、走行中)においても、運転者の要望に応じて、駆動モータの駆動力(出力)を自由に変更又は遮断することができる。すなわち、第1の特徴では、運転者が駆動力変更手段を用いて擬似的なクラッチ操作を行うことで、加速操作手段の操作の有無に関わりなく、前記駆動モータの出力を制御することができる。これにより、電動車両においても、エンジン車と同等の車体挙動を実現することができる。
本発明の第2の特徴によれば、運転者が操作するハンドルに駆動力変更手段が設けられるので、操作性が向上する。
本発明の第3の特徴によれば、駆動力変更手段がレバーを模した操作子であるため、操作性をさらに向上させることができる。
本発明の第4の特徴によれば、運転者が手で操作子を操作できるので、運転者の負担を軽減することができる。
本発明の第5の特徴によれば、指等の手で操作子を操作することが可能であるため、少ない操作量で駆動モータの駆動力(出力)を変更又は遮断させることができる。
本発明の第6の特徴によれば、操作がしやすくなると共に、より少ない力及び操作量で駆動モータの駆動力(出力)を変更又は遮断させることができる。
本発明の第7の特徴によれば、運転者の要望に応じて、駆動モータの出力(駆動力)を適切に制御することが可能となる。
本発明の第8の特徴によれば、駆動モータから車輪への駆動力の伝達や、駆動力の遮断を一義的に行うことができるので、駆動力変更手段の操作に対する駆動モータの出力の応答性を高めることができる。
本発明の第9の特徴によれば、運転者による加速操作手段の操作に応じた駆動モータの出力を、0%〜100%の範囲で調整(制御)することができる。この結果、運転者の要望に応じて、エンジン車のクラッチ操作に類似した、駆動モータの駆動制御が可能となる。
本発明の第10の特徴によれば、駆動モータによる回生制動(引きずりトルク)が抑制されるので、運転者に空走感を感じさせることが可能となる。
本発明の第11の特徴によれば、電動車両の低速域で駆動モータの出力が増幅されるので、エンジン車の低速時の半クラッチ操作でエンジンの出力が増幅される場合と同様の効果が得られる。
本実施形態に係る駆動制御装置が適用される電動車両の右側面図である。 図1の操向ハンドルの右側周辺の概略背面図である。 図1の操向ハンドルの左側周辺の概略平面図である。 図3の操向ハンドルの左側周辺の第1変形例を示す概略平面図である。 図3の操向ハンドルの左側周辺の第2変形例を示す斜視図である。 図3の操向ハンドルの左側周辺の第3変形例を示す斜視図である。 駆動制御装置のブロック図である。 図7のマップの一例を示す図である。 図7の駆動制御装置の動作を示すフローチャートである。 図9のステップS7の処理の詳細を示すフローチャートである。 駆動制御装置の効果を示すタイミングチャートである。
本発明に係る電動車両の駆動制御装置について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[電動車両12の概略構成]
図1は、本実施形態に係る電動車両の駆動制御装置10(以下、本実施形態に係る駆動制御装置10ともいう。)が搭載される電動車両12の右側面図である。本実施形態の説明では、電動車両12のシート14に着座する運転者(乗員)から見た方向に従って、前後、左右及び上下の方向を説明する。
電動車両12は、オフロード型の電動自動二輪車である。なお、本実施形態に係る駆動制御装置10は、図1に示す電動車両12に限定されることはなく、鞍乗型の電動車両に搭載される。従って、例えば、スクータ型の電動自動二輪車にも、駆動制御装置10を搭載可能である。
電動車両12は、車体フレーム16を有する。車体フレーム16は、前方のヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の上部から後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム20と、ヘッドパイプ18の下部から後方斜め下方に延びるダウンフレーム21とを有する。メインフレーム20の後部には、センターフレーム22とシートレール23とが連結されている。
ヘッドパイプ18は、図示しないステアリングステムを回転自在に軸支する。ステアリングステムの上部には、トップブリッジ25が設けられている。トップブリッジ25の上部には、操向ハンドル24が取り付けられている。また、トップブリッジ25には、各種の計器類を含むメータユニット26が配設される。なお、ヘッドパイプ18の前方には、電動車両12の前方を照射するヘッドライト等の灯火器類27を配設してもよい。
一方、ステアリングステムの下部には、ボトムブリッジ29が設けられている。トップブリッジ25及びボトムブリッジ29は、前輪(車輪)28を回転自在に軸支するフロントフォーク30を支持する。フロントフォーク30には、前輪28を上方から覆うフロントフェンダ31が設けられている。
左右一対のセンターフレーム22は、メインフレーム20の後部から後方斜め下方に延びている。センターフレーム22の下部には、ピボット32が設けられている。ピボット32は、スイングアーム33の前端部を揺動可能に支持する。スイングアーム33の後端部には、後輪(車輪)34が支持されている。
左右一対のシートレール23は、メインフレーム20の後部から後方斜め上方に延び、シート14を下方から支持する。シート14の前方には、燃料タンクを模したケース35がメインフレーム20によって下方から支持されている。
ケース35の下方には、パワーユニット36が配設されている。パワーユニット36は、電動車両12の駆動源である駆動モータ38を有する。車体フレーム16は、ダウンフレーム21の下端部に連結されるロアフレーム39をさらに有する。ロアフレーム39の前端部は、ダウンフレーム21の下端部に連結され、ロアフレーム39の後端部は、センターフレーム22の下部に連結される。パワーユニット36は、ダウンフレーム21、センターフレーム22及びロアフレーム39によって、ケース35の下方の空間内で支持される。また、駆動モータ38は、不図示の変速機及びチェーンを介して、後輪34に駆動力を伝達する。なお、センターフレーム22及びパワーユニット36の側方には、後輪ブレーキペダル42が設けられている。また、センターフレーム22とシートレール23とは、リアフレーム43で連結されている。
車体フレーム16は、車体カバー44で覆われている。車体カバー44は、メインフレーム20及びダウンフレーム21の一部を側方から覆う左右一対のシュラウド46と、メインフレーム20の一部及びシートレール23を側方から覆う左右一対のサイドカバー48とを有する。ケース35とパワーユニット36との間の空間には、駆動モータ38等を含む駆動制御装置10の電源であるバッテリ52が配設されている。
ケース35の内部には、駆動モータ38のPDU(パワードライブユニット)であるモータドライバ56、及び、駆動モータ38の制御手段であるECU60が配設されている。バッテリ52は、不図示の充電器を用いることで、家庭用の商用電源等で充電可能である。あるいは、充電が足りない場合には、バッテリ52を交換してもよい。電動車両12は、バッテリ52から供給される電力によって走行する。この場合、加速時等には、バッテリ52から駆動モータ38に給電することで、駆動モータ38に駆動力を発生させる駆動制御が行われる。発生した駆動力を後輪34に伝達することで、電動車両12を走行させることができる。一方、減速時には、駆動モータ38を発電機として作動させ、発電電力をバッテリ52に充電する回生制御が行われる。これらの駆動制御及び回生制御は、ECU60からモータドライバ56に供給される指令信号(指令値)に基づき、モータドライバ56が駆動モータ38を制御することにより行われる。
[操向ハンドル24周辺の構成]
次に、操向ハンドル24周辺の構成について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、操向ハンドル24の車幅方向の両端部には、筒状のハンドルグリップ62L、62Rがそれぞれ取り付けられている。図2に示す右側のハンドルグリップ(加速操作手段)62Rは、操向ハンドル24の右端部に嵌め込まれたスロットルグリップ又はアクセルグリップである。この場合、運転者が右手で操向ハンドル24の軸回りにハンドルグリップ62Rを回動させることで、その操作量(回動角度)θTHに応じて、駆動モータ38の駆動力を調整可能である。
操向ハンドル24におけるハンドルグリップ62Rの基端部近傍には、センサハウジング64が設けられている。センサハウジング64の内部には、回動角度θTHに応じたスロットル開度THを検出するスロットルセンサ66が設けられている。なお、スロットルセンサ66は、例えば、上記公報のアクセル開度センサのような検出方法によりスロットル開度THを検出すればよい。従って、本実施形態では、スロットルセンサ66に代えて、アクセル開度センサを用いてもよい。
図3に示す左側のハンドルグリップ62Lは、回動不能に操向ハンドル24の左端部に嵌め込まれている。操向ハンドル24におけるハンドルグリップ62Lの前方には、擬似クラッチレバー(駆動力変更手段、レバータイプの操作子)68が設けられている。擬似クラッチレバー68は、後述するように、運転者が操作することで、ハンドルグリップ62Rの操作の有無に関わりなく、駆動モータ38の出力を制御し、エンジン車と同等の車体挙動を電動車両12で実現するために設けられている。
また、操向ハンドル24の左端部には、擬似クラッチレバー68を操向ハンドル24に取り付けるためのレバー取付部69が設けられている。レバー取付部69は、擬似クラッチレバー68が取付軸70を中心に回動するように、該擬似クラッチレバー68を操向ハンドル24の左端部に取り付ける。取付軸70には、例えば、可変抵抗器で構成される擬似クラッチセンサ72が連結されている。
擬似クラッチレバー68は、図3に示す回動角度θcl=0°の位置から、運転者が取付軸70を中心に擬似クラッチレバー68をハンドルグリップ62L側に回動させることで、その回動角度θclに応じて、駆動モータ38から後輪34に伝達される駆動力を変更し、又は、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達を遮断する。すなわち、擬似クラッチレバー68は、エンジン車におけるクラッチ機構の断接を行うクラッチ操作子を模したレバーである。従って、運転者は、電動車両12に乗車している場合でも、擬似クラッチレバー68を操作することで、エンジン車のクラッチ操作に類似する操作を擬似的に体験することができる。
この場合、図3に示すθcl=0°の位置は、エンジン車におけるクラッチ接続状態に対応する。本実施形態では、クラッチ接続状態に対応する状態は、駆動モータ38と後輪34とが接続され、駆動モータ38の駆動力を後輪34に100%伝達可能な状態である。以下の説明では、このような状態を、駆動モータ38の出力(駆動力)を後輪34に伝達する際の該出力の減少率DRが0%の状態と呼称する。
また、運転者が左手の親指をハンドルグリップ62Lにかけた状態で、左手の残りの4本の指を擬似クラッチレバー68にかけ、擬似クラッチレバー68を後方に引くと、擬似クラッチレバー68は、取付軸70を中心にハンドルグリップ62L側に回動する。ハンドルグリップ62L近傍の回動角度θclがエンジン車におけるクラッチ断の状態に対応する。本実施形態では、クラッチ断に対応する状態は、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達が遮断された状態、すなわち、駆動モータ38の出力が0の状態である。以下の説明では、このような状態を、減少率DRが100%の状態と呼称する。
さらに、回動角度θclが0°からハンドルグリップ62L側の回動角度までの間の角度範囲は、エンジン車における半クラッチ状態に対応する。この場合、減少率DRは、0%〜100%の範囲内となる。
擬似クラッチセンサ72は、運転者の操作によって、擬似クラッチレバー68が取付軸70を中心に回動する場合、擬似クラッチレバー68の操作量(回動角度θcl)に応じた電圧値を検出信号として出力する。この電圧値は、運転者が駆動モータ38に要求する該駆動モータ38の出力の減少率DRに対応する電圧値である。従って、運転者は、擬似クラッチレバー68を操作することで、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達の断接を指示することができる。
このような駆動力変更手段は、図3の例に限定されることはなく、図4〜図6の第1〜第3変形例のように構成することも可能である。
図4の第1変形例では、擬似クラッチセンサ72が擬似クラッチレバー68から離間した箇所に配置されている。擬似クラッチセンサ72の回転軸74には、連結部材76の一端が径方向に連結され、連結部材76の他端は、ワイヤ78を介して、擬似クラッチレバー68の基端部に連結されている。この場合、運転者の操作によって、擬似クラッチレバー68が取付軸70を中心に回動すると、擬似クラッチレバー68に連結されたワイヤ78が引っ張られ、連結部材76を介して回転軸74を回転させることができる。これにより、擬似クラッチセンサ72は、擬似クラッチレバー68の回動角度θclに応じた回転軸74の回転量に基づく電圧値を検出信号として出力する。
図5の第2変形例では、操向ハンドル24の左端部側でハンドルグリップ62Lに近接する箇所にスイッチボックス80が配置されている。スイッチボックス80には、ウィンカスイッチ、ホーンスイッチ等の各種のスイッチ82が配置されている。この場合、スイッチボックス80の下部に、小型の擬似クラッチレバー84が設けられている。運転者がハンドルグリップ62Lを握った状態で、左手の親指で擬似クラッチレバー84を操作すると、擬似クラッチレバー84は、スイッチボックス80に設けられた図示しない取付軸を中心に回動する。擬似クラッチセンサ72は、擬似クラッチレバー84の回動角度θclに応じた電圧値を検出信号として出力する。なお、ハンドルグリップ62Lの前方には、後輪ブレーキレバー86が設けられている。
図6の第3変形例でも、操向ハンドル24の左端部側でハンドルグリップ62Lに近接する箇所にスイッチボックス80が配置されている。このスイッチボックス80にも、各種のスイッチ82が配置されている。この場合、スイッチボックス80に配置されている複数のスイッチ82のうち、例えば、下側のスイッチが擬似クラッチスイッチ(駆動力変更手段、操作子)88として割り当てられている。
擬似クラッチスイッチ88は、ストロークタイプ又は圧力感応型のスイッチである。ストロークタイプの擬似クラッチスイッチ88の場合、運転者は、ハンドルグリップ62Lを握った状態で、左手の親指又は人差し指で擬似クラッチスイッチ88を操作する。擬似クラッチセンサ72は、その操作量に応じた検出信号を出力する。
また、圧力感応型の擬似クラッチスイッチ88の場合、運転者は、ハンドルグリップ62Lを握った状態で、左手の親指又は人差し指で擬似クラッチスイッチ88を押圧する。擬似クラッチセンサ72は、擬似クラッチスイッチ88の操作回数に応じた検出信号を出力する。
[駆動制御装置10の構成]
図7は、本実施形態に係る駆動制御装置10のブロック図である。
駆動制御装置10は、スロットル操作子(加速操作手段)100と、スロットルセンサ66と、擬似クラッチ操作子(駆動力変更手段)102と、擬似クラッチセンサ72と、車輪速センサ104又はモータ回転数センサ106と、ECU60と、モータドライバ56とを有する。
スロットル操作子100は、図2に示すハンドルグリップ62Rのように、運転者がスロットル操作を行うための加速操作手段である。従って、スロットル操作子100は、ハンドルグリップ62Rに限定されることはなく、運転者がスロットル操作を行えるものであればよい。スロットルセンサ66は、運転者によるスロットル操作子100の操作量(回動角度θTH)に応じたスロットル開度THを検出してECU60に出力する。
擬似クラッチ操作子102は、図3〜図6に示す擬似クラッチレバー68、84又は擬似クラッチスイッチ88のように、運転者が駆動力の変更又は遮断を指示するための駆動力変更手段である。従って、擬似クラッチ操作子102は、擬似クラッチレバー68、84及び擬似クラッチスイッチ88に限定されることはなく、運転者が操作して駆動力の変更又は遮断を指示できるものであればよい。擬似クラッチセンサ72は、運転者による擬似クラッチ操作子102の操作量(例えば、回動角度θcl)に応じた検出信号をECU60に出力する。
車輪速センサ104は、後輪34又は前輪28(車輪)の車輪速を検出してECU60に出力する。モータ回転数センサ106は、駆動モータ38の回転数をECU60に出力する。なお、駆動制御装置10は、車輪速センサ104及びモータ回転数センサ106のうち、いずれか一方のセンサを備えていればよい。
ECU60は、図示しないメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、種々の処理機能を実現する。具体的に、ECU60は、要求出力算出部60a、減少率算出部60b、車速算出部(車速検出手段)60c、要求出力調整部60d及びマップ60eを有する。
要求出力算出部60aは、スロットルセンサ66が出力したスロットル開度THに基づいて、駆動モータ38に対する要求出力を算出する。減少率算出部60bは、擬似クラッチセンサ72からの検出信号に基づいて、駆動力の出力の減少率DRを算出する。車速算出部60cは、車輪速センサ104が検出した車輪速、又は、モータ回転数センサ106が検出した駆動モータ38の回転数に基づいて、電動車両12の車速Vを算出する。
マップ60eは、図8に示すように、車速Vと駆動モータ38の出力との関係を示すマップであって、実線で示す標準マップと、一点鎖線で示す増幅マップとを有する。標準マップは、電動車両12の全車速領域で用いることが可能なマップである。一方、増幅マップは、電動車両12の低速域で用いられるマップである。なお、図8のマップ60eの横軸は、車速Vに代えて、駆動モータ38の回転数としてもよい。
図7に戻り、要求出力調整部60dは、マップ60eに格納されている標準マップ又は増幅マップを参照し、車速算出部60cが算出した車速Vと、減少率算出部60bが算出した減少率DRとを用いて、要求出力算出部60aが算出した要求出力を調整する。要求出力調整部60dは、調整後の要求出力を駆動モータ38に対する指令値(指令信号)としてモータドライバ56に出力する。
すなわち、従来の電動車両では、スロットル開度THと車速V又は駆動モータ38の回転数との関係から、指令値を決定している。これに対して、本実施形態に係る駆動制御装置10では、擬似クラッチ操作子102を設けることで、要求出力調整部60dは、運転者による擬似クラッチ操作子102の操作量に基づく減少率DR(DR:0%〜100%)を考慮して、要求出力を調整し、調整後の要求出力を指令値として設定する。
モータドライバ56は、ECU60から供給された指令値に基づき、駆動モータ38を制御する。なお、駆動モータ38に対する具体的な駆動制御方法については、後述する。
[本実施形態の動作]
以上のように構成される本実施形態に係る駆動制御装置10の動作について、図9及び図10のフローチャートを参照しながら説明する。この動作説明では、必要に応じて、図1〜図8も参照しながら説明する。
図9のステップS1において、電動車両12(図1参照)の走行中、運転者が右手で右側のハンドルグリップ62R(スロットル操作子100)(図2及び図7参照)を操作すると、スロットルセンサ66は、ハンドルグリップ62Rの回動角度θTHに応じたスロットル開度THを検出し、検出したスロットル開度THをECU60に出力する。
ステップS2において、ECU60の要求出力算出部60aは、スロットル開度THに基づいて、駆動モータ38に対する要求出力を算出する。この場合、要求出力算出部60aは、スロットル開度THの最大値に応じた駆動モータ38の出力を100%としたときに、スロットルセンサ66が実際に検出したスロットル開度THに応じた、運転者の要求する駆動モータ38の出力を、0%〜100%の範囲内の要求出力として算出する。
ステップS3において、電動車両12の走行中、運転者が左手で擬似クラッチ操作子102(擬似クラッチレバー68、84又は擬似クラッチスイッチ88)(図3〜図7参照)を操作すると、擬似クラッチセンサ72は、擬似クラッチ操作子102の操作量(例えば、回動角度θcl)を検出し、検出した操作量をECU60に出力する。
ステップS4において、ECU60の減少率算出部60bは、入力された操作量に基づいて、運転者が操作した擬似クラッチ操作子102のストローク量(操作量)、すなわち、駆動モータ38の出力に対する減少率DRや、ストローク速度(擬似クラッチ操作子102の操作速度)を算出する。
ステップS5において、ECU60の車速算出部60cには、車輪速センサ104が検出した前輪28又は後輪34の車輪速、あるいは、モータ回転数センサ106が検出した駆動モータ38の回転数が逐次入力される。
ステップS6において、車速算出部60cは、入力された車輪速又は回転数を用いて、電動車両12の車速Vを算出する。
ステップS7において、要求出力調整部60dは、マップ60eに格納された標準マップ又は増幅マップを参照し、減少率算出部60bが算出した減少率DR等や、車速算出部60cが算出した車速Vを用いて、要求出力算出部60aが算出した要求出力を調整する。
ステップS8において、要求出力調整部60dは、調整後の要求出力を指令値としてモータドライバ56に供給する。
ステップS9において、モータドライバ56は、供給された指令値に基づいて、駆動モータ38を駆動制御する。これにより、運転者が操作したハンドルグリップ62R(スロットル操作子100)及び/又は擬似クラッチ操作子102の操作量や車速Vに応じた駆動力が駆動モータ38に発生し、後輪34に伝達される。この結果、電動車両12は、運転者の所望する走行動作を行うことができる。
図10は、図9のステップS7の処理の詳細を図示したフローチャートである。
ステップS71において、要求出力調整部60dは、減少率算出部60bが算出した減少率DRが100%であるか、すなわち、駆動モータ38から後輪34への伝達を遮断する旨の指示であるかどうかを判定する。そのような指示でない場合(ステップS71:NO)、次のステップS72に進む。
ステップS72において、要求出力調整部60dは、車速算出部60cが算出した電動車両12の車速Vが低車速域の車速であるかどうか、すなわち、車速Vが所定の車速閾値Vα未満であるかどうか(V<Vα)を判定する。低車速域の車速でない場合(ステップS72:NO)、次のステップS73に進む。
ステップS73において、要求出力調整部60dは、減少率DRに応じて、駆動モータ38の出力(駆動力)を制御するかどうかを判定する。減少率DRに応じた駆動モータ38の駆動制御を判定した場合(ステップS73:YES)、次のステップS74に進む。
ステップS74において、要求出力調整部60dは、マップ60eに格納された標準マップを参照し、要求出力算出部60aが算出した要求出力を、減少率DRに応じた要求出力に調整する。従って、ステップS74では、減少率DRが0%〜100%の範囲内の半クラッチ状態の要求出力が指令値として決定される。
例えば、電動車両12の発進時に、DR=0%、且つ、要求出力算出部60aで算出された要求出力が該要求出力の最大値に対して50%である場合、駆動モータ38の出力を後輪34にそのまま伝達することになる。この場合、要求出力調整部60dは、50%の要求出力をそのまま指令値に設定する。
また、電動車両12の走行中、DR=50%、且つ、要求出力算出部60aで算出された要求出力が該要求出力の最大値に対して100%である場合は、エンジン車の半クラッチ状態に類似した状態である。そのため、要求出力調整部60dは、駆動モータ38の出力を抑制する必要があると判断し、要求出力を100%から50%に変更して、変更後の要求出力(50%)を指令値に設定する。
一方、ステップS73において、減少率DRに応じて駆動力の制御を行わない場合(ステップS73:NO)、ステップS75に進む。ステップS75において、要求出力調整部60dは、駆動モータ38の出力をオン又はオフ、すなわち、駆動モータ38から後輪34に駆動力をそのまま伝達するか、又は、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達を遮断するか、いずれかの駆動制御を行うことを決定する。
駆動モータ38の出力をオンする場合、要求出力調整部60dは、例えば、ステップS74のように、減少率DRが0%〜100%の範囲内の半クラッチ状態での要求出力を指令値として決定すればよい。
一方、駆動モータ38の出力をオフする場合、要求出力調整部60dは、要求出力算出部60aで算出された要求出力の値に関わりなく、DR=100%、すなわち、駆動モータ38の出力(駆動力)を0とする指令値を決定する。従って、DR=100%の場合、スロットル操作子100の操作量(スロットル開度TH)に関わりなく、指令値が0となる。この場合、要求出力算出部60aは、スロットルセンサ66からのスロットル開度THの入力を受け付けないようにしてもよい。あるいは、要求出力算出部60aで要求出力の算出処理を行った場合でも、算出された要求出力を要求出力調整部60dで受け付けないようにしてもよい。
また、ステップS72において、電動車両12の車速Vが低車速域である場合(V<Vα、ステップS72:YES)、ステップS76に進む。ステップS76において、要求出力調整部60dは、マップ60eに格納された増幅マップを参照し、減少率DRに基づいて、要求出力算出部60aが算出した要求出力を増幅するように調整する。従って、ステップS76では、増幅された要求出力が指令値として決定される。すなわち、低車速領域では、運転者は、駆動モータ38の駆動力が大きくなるようにスロットル操作子100を操作しようとする。そこで、要求出力調整部60dは、このような運転者の意思に応える形で、要求出力を増幅した指令値を設定する。
具体的に、ステップS76では、減少率DRが20%未満(図3及び図4のθcaの回動角度範囲)、且つ、要求出力算出部60aが算出した要求出力が70%以上である場合、増幅マップに基づいて、駆動モータ38の出力の増幅率を150%とすることで、要求出力調整部60dは、減少率DR及び要求出力の大きさに関わりなく、増幅率に応じた150%の要求出力を指令値に設定する。なお、図3及び図4において、θcbの回動角度範囲は、減少率DRが20%〜100%の回動角度範囲に対応する。この回動角度範囲では、例えば、ステップS74の処理が実行される。
あるいは、ステップS76において、要求出力調整部60dは、擬似クラッチ操作子102の操作速度(クラッチ速度)に基づいて、増幅マップから駆動モータ38の出力の増幅率を決定し、決定した増幅率に応じた要求出力を指令値に設定してもよい。また、ステップS76において、要求出力調整部60dは、スロットル操作子100の操作量(回動角度θTH)又は操作量の時間変化量(回動角度θTHの時間変化量)に基づいて、増幅マップから駆動モータ38の出力の増幅率を決定し、決定した増幅率に応じた要求出力を指令値に設定してもよい。
さらに、ステップS71において、減少率DRが100%である場合(ステップS71:YES)、ステップS77に進む。ステップS77において、要求出力調整部60dは、駆動モータ38の出力(駆動力)を0にして、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達を遮断することを決定すると共に、駆動モータ38の回転数に応じたゼロトルク制御を行うような指令値を決定する。すなわち、DR=100%の場合、要求出力調整部60dは、要求出力算出部60aが算出した要求出力の値(例えば、50%)に関わりなく、0%の指令値に設定する。
このように、擬似クラッチ操作子102の操作量や電動車両12の車速Vに応じて要求出力を適宜変更して指令値を設定することにより、運転者の所望する走行動作を容易に実行することができる。
[本実施形態の変形例]
上記の説明では、擬似クラッチ操作子102である擬似クラッチレバー68、84及び擬似クラッチスイッチ88が、操向ハンドル24の左端部に配設されている。本実施形態では、これらの擬似クラッチ操作子102が操向ハンドル24の右端部に配設されてもよい。要は、運転者にとって操作が容易な箇所に擬似クラッチ操作子102が設けられていればよい。
従って、上述した擬似クラッチレバー68、84及び擬似クラッチスイッチ88は一例であり、擬似クラッチ操作子102は、運転者の操作しやすい操作子であればよい。具体的に、スイッチボックス80において、上下又は左右に設けられたスイッチ82を擬似クラッチスイッチ88としてもよい。また、スイッチボックス80に設けられたシーソータイプ又はウィンカタイプのスイッチを擬似クラッチスイッチ88としてもよい。
また、上記の説明では、パワーユニット36をケース35の下方に配設し、パワーユニット36の駆動モータ38から後輪34に駆動力を伝達しているが、駆動モータ38を後輪34のホイール内に配置したインホイールモータとし、駆動力を後輪34に直接伝達してもよい。いずれの場合でも、駆動モータ38から後輪34に駆動力を伝達し、電動車両12を走行させることができる。
さらに、バッテリ52の配置箇所についても、ケース35とパワーユニット36との間の空間に限定されることはなく、パワーユニット36の近傍にバッテリ52が配置されていればよい。さらにまた、モータドライバ56の配置箇所についても、ケース35の内部に限定されることはなく、パワーユニット36又はバッテリ52の近傍やシート14の下方にモータドライバ56を配置してもよい。また、ECU60の配置箇所についても、ケース35の内部に限定されることはなく、シート14の下方にECU60を配置してもよい。
さらに、上記の説明では、ECU60とモータドライバ56とを別体にしているが、1つのユニットにまとめて構成することも可能である。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る駆動制御装置10では、駆動力変更手段としての擬似クラッチ操作子102が電動車両12に設けられることで、従来の発進時のみならず、電動車両12の動作時(減速時、停車時、走行中)においても、運転者の要望に応じて、駆動モータ38の出力(駆動力)を自由に変更又は遮断することができる。すなわち、運転者が擬似クラッチ操作子102を用いて擬似的なクラッチ操作を行うことで、加速操作手段としてのスロットル操作子100の操作の有無に関わりなく、駆動モータ38の出力を制御することができる。これにより、電動車両12においても、エンジン車と同等の車体挙動を実現することができる。
従来の電動車両では、スロットル操作子100が設けられる一方で、擬似クラッチ操作子102が設けられていない。そのため、運転者は、ハンドルグリップ62Rの回動操作によって、駆動モータ38の出力の変化を指示することになる。しかしながら、駆動モータ38の出力を遮断するため、運転者は、ハンドルグリップ62Rを大きく回動させなければならない。この結果、駆動モータ38の出力を短時間で変化させることができない。駆動モータ38の出力を短時間で変化させるためには、ハンドルグリップ62Rを素早く回動させる必要があるが、運転者の負担が大きくなる。
そのため、図11で破線に示すように、従来は、時点t0でスロットル操作子100のスロットル開度THを0にしても、時点t2まで駆動モータ38の出力が0に低下することはなかった。また、時点t2でスロットル操作子100を大きく回動させても、時点t4になるまで駆動モータ38の出力を所望の出力にすることができなかった。
これに対して、本実施形態に係る駆動制御装置10を搭載した電動車両12では、運転者は、スロットル操作子100の操作とは独立して、擬似クラッチ操作子102の操作を行うことができる。また、電動車両12は、エンジン車とは異なり、擬似クラッチ操作子102の操作によって、駆動モータ38の回転数がカット(アイドリング)されることはない。
そのため、図11に実線で示すように、本実施形態では、時点t1で擬似クラッチ操作子102を操作した場合、時点t1から時点t2までの短時間で駆動モータ38の出力を0にすることができる。また、本実施形態では、時点t2で擬似クラッチ操作子102を元の位置に戻した場合、時点t2から時点t3までの短時間で駆動モータ38の出力を所望の出力にすることができる。
このように、本実施形態では、運転者が擬似クラッチ操作子102を操作することで、運転者に空走感を感じさせつつ、駆動モータ38の出力の遮断や、遮断状態からの復帰を速やかに行うことができる。この結果、運転者の所望する電動車両12の挙動を速やかに実現することができる。
また、本実施形態に係る駆動制御装置10では、運転者が操作しやすいハンドルに擬似クラッチ操作子102が設けられるので、操作性が向上する。
さらに、本実施形態に係る駆動制御装置10では、擬似クラッチ操作子102がレバーを模した擬似クラッチレバー68であるため、操作性をさらに向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る駆動制御装置10では、スイッチボックス80に擬似クラッチレバー84又は擬似クラッチスイッチ88が設けられている。これにより、運転者は、手で操作できるので、操作に対する運転者の負担を軽減することができる。
この場合、ストロークタイプの擬似クラッチレバー84又は擬似クラッチスイッチ88であれば、運転者は、少ない操作量で駆動モータ38の駆動力(出力)を変更又は遮断させることができる。
また、圧力感応型の擬似クラッチスイッチ88であれば、操作がしやすくなると共に、より少ない力及び操作量で駆動モータ38の駆動力(出力)を変更又は遮断させることができる。
さらに、本実施形態に係る駆動制御装置10では、ECU60が運転者の要望に応じて駆動モータ38の出力(駆動力)を適切に制御することができる。
この場合、ECU60は、運転者による擬似クラッチ操作子102の操作に応じて、駆動モータ38の出力をオン又はオフすることで、駆動モータ38から後輪34への駆動力の伝達や、駆動力の遮断を一義的に行うことができる。これにより、擬似クラッチ操作子102の操作に対する駆動モータ38の出力の応答性を高めることができる。
また、ECU60は、運転者によるスロットル操作子100の操作に応じた駆動モータ38の出力を、運転者による擬似クラッチ操作子102の操作量に応じて、0%〜100%の範囲で調整(制御)することができる。この結果、運転者の要望に応じて、エンジン車のクラッチ操作に類似した、駆動モータ38の駆動制御が可能となる。
さらに、ECU60は、運転者による擬似クラッチ操作子102の操作量が100%である場合には、駆動モータ38の回転数に応じたゼロトルク制御を行うので、駆動モータ38による回生制動(引きずりトルク)が抑制され、運転者に空走感を感じさせることが可能となる。
さらにまた、電動車両12の低速域で駆動モータ38の出力が増幅されるので、エンジン車の低速時における半クラッチ操作でのエンジン出力の増幅と同様の効果が得られる。
以上、本発明について好適な実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態の記載範囲に限定されることはない。上記の実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは、当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。また、請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。

Claims (11)

  1. 運転者が操作する加速操作手段(62R、100)と、前記運転者による前記加速操作手段(62R、100)の操作に応じて、車輪(28、34)を駆動させる駆動力を発生する駆動モータ(38)とを有する電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記電動車両(12)に設けられ、前記運転者の操作によって、前記駆動力を変更し、又は、前記駆動モータ(38)から前記車輪(28、34)への前記駆動力の伝達を遮断する駆動力変更手段(68、84、88、102)を備えることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  2. 請求項1記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記駆動力変更手段(68、84、88、102)は、前記電動車両(12)のハンドル(24)に設けられることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  3. 請求項2記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記駆動力変更手段(68、84)は、前記運転者が手で操作するレバータイプの操作子であることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  4. 請求項2記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記ハンドル(24)には、複数のスイッチ(82)を有するスイッチボックス(80)が配置され、
    前記駆動力変更手段(84、88)は、前記スイッチボックス(80)に設けられ、前記運転者が手で操作する操作子であることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  5. 請求項4記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記操作子(84、88)は、ストロークタイプの操作子であることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  6. 請求項4記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記操作子(88)は、圧力感応型の操作子であることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記運転者による前記加速操作手段(62R、100)の操作に応じて、前記駆動モータ(38)の出力を制御し、一方で、前記運転者による前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の操作に応じて、前記加速操作手段(62R、100)の操作に基づく前記駆動モータ(38)の出力を調整する制御手段(60)をさらに備えることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  8. 請求項7記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記制御手段(60)は、前記運転者による前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の操作に応じて、前記駆動モータ(38)の出力をオン又はオフすることを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  9. 請求項7記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記制御手段(60)は、前記運転者による前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の操作量に応じて、前記駆動モータ(38)の出力を変更することを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  10. 請求項7記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記制御手段(60)は、前記運転者による前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の操作量が100%である場合には、前記駆動モータ(38)に対して、該駆動モータ(38)の回転数に応じたゼロトルク制御を行うことを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
  11. 請求項7記載の電動車両(12)の駆動制御装置(10)において、
    前記電動車両(12)の車速を検出する車速検出手段(60c)をさらに備え、
    前記制御手段(60)は、
    前記運転者による前記加速操作手段(62R、100)及び前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の各操作量と前記車速とに応じた指令値を前記駆動モータ(38)に供給することにより、前記駆動モータ(38)の出力を制御し、
    前記車速が所定車速以下であり、且つ、前記駆動力変更手段(68、84、88、102)の操作量が所定操作量以下である場合には、前記指令値を増幅して前記駆動モータ(38)に供給することを特徴とする電動車両(12)の駆動制御装置(10)。
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