JPWO2019186985A1 - 振動計測システム、振動計測装置、振動計測方法、及びプログラム - Google Patents

振動計測システム、振動計測装置、振動計測方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

振動計測システム100は、構造物50の計測対象面を撮影する撮像装置10と、撮像装置50から計測対象面までの距離を測定する距離測定装置20と、撮像装置10の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するセンサ30と、振動計測装置40とを備える。振動計測装置40は、センサ30が出力した信号に基づいて、撮像装置10の撮像面の法線と計測対象面の法線とがなす角度を算出する角度算出部41と、算出された角度を用いて、撮像装置40による撮影によって得られた画像を、計測対象面の法線と撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する画像変換部42と、変換後の画像と、測定された距離とを用いて、構造物50の振動を計測する振動計測部43とを備えている。

Description

本発明は、画像処理を用いてインフラ構造物等の構造体の振動を計測するための、振動計測システム、振動計測装置、及び振動計測方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、対象物の機械振動を遠隔から非接触で計測する技術が提案されている。このような技術によれば、振動検出用のセンサの取り付け及び取り外しが不要となり、効率的な振動計測が可能となるため、特に橋梁・道路・建築物・設備などのインフラ構造物の維持管理及び異常検知などの分野でニーズがある。
例えば、特許文献1は、撮像装置を用いた振動計測装置を開示している。特許文献1に開示された振動計測装置は、撮像装置から対象物の時系列画像を取得し、取得した時系列画像に対して画像処理を行なって、対象物の振動を計測する。
また、特許文献2は、撮像装置に加えて、レーザ距離計又は超音波距離計等の距離測定装置も備えた振動計測装置を開示している。特許文献2に開示された振動計測装置によれば、画像内の2次元の方向での振動成分だけでなく、距離測定装置によって撮像装置の光軸方向における振動成分も計測できるため、3次元方向において対象物の振動を計測することができる。
ところで、特許文献1及び2に開示された振動計測装置によって振動計測の精度を高めるためには、撮像装置と撮影対象面とを正対させ、撮像装置の撮像面と撮影対象面とを並行にする必要がある。しかし、撮像装置の設置は通常人手によって行われており、更に、計測対象となるインフラ構造物が設置されている場所は平面であるとは限らないことから、作業者が、正確に、撮像装置の撮像面と撮影対象面とを正対させることは極めて困難である。
これに対して、例えば、特許文献3は、撮像装置と計測対象面とを正対させることなく、対象物の振動を正確に計測するための手法を提案している。具体的には、特許文献3に開示された手法では、予め、計測対象となるインフラ構造物の測面等に、鉛直方向に変化する繰り返し模様が付与されたマーカが複数個取り付けられる。次いで、撮影された動画データから、各マーカにおける繰り返し模様の変化量を算出し、更に、算出された各マーカの変化量から、対象物の振動の補正量が算出される。特許文献3に開示された手法によれば、撮像装置の撮像面と撮影対象面とが並行になっていない場合であっても、振動計測の精度が高められると考えられる。
特開2003−156389号公報 特開2005−283440号公報 特開2017−142185号公報
しかしながら、上記特許文献3に開示された手法を実施するためには、対象物であるインフラ構造物に複数のマーカを取り付ける必要がある。そして、マーカの取り付けは人手によって行う必要があり、更に、設置には危険が伴うことから、上記特許文献3に開示された手法の実施には、多額の、人的コスト、時間的コスト、及び金銭的コストがかかってしまう。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行し得る、振動計測システム、振動計測装置、振動計測方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における振動計測システムは、構造物の振動を計測するためのシステムであって、
前記構造物の計測対象面を撮影する、撮像装置と、
前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、距離測定装置と、
前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するセンサと、
振動計測装置と、を備え、
前記振動計測装置は、
前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、角度算出部と、
算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換部と、
変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測部と、
を備えている、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における振動計測装置は、構造物の振動を計測するための装置であって、
前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、角度算出部と、
算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換部と、
変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測部と、
を備えている、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における振動計測方法は、構造物の振動を計測するための方法であって、
(a)撮像装置によって、前記構造物の計測対象面を撮影する、ステップと、
(b)距離測定装置によって、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、ステップと、
(c)センサによって、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するステップと、
(d)前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、ステップと、
(e)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(f)変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を有する、
ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータによって構造物の振動を計測するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、ステップと、
(b)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(c)変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を実行させる命令を含む、プログラムを記録している、
ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行することができる。
図1は、本発明の実施の形態における振動計測システム及び振動計測装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態における振動計測装置の構成をより具体的に示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態で行われる画像変換を説明するための図である。 図4は、本発明の実施の形態における振動計測装置の角度の算出処理時の動作を示すフロー図である。 図5は、本発明の実施の形態における振動計測装置の振動計測処理時の動作を示すフロー図である。 図6は、本発明の実施の形態における振動計測装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、振動計測システム、振動計測装置、振動計測方法、及びプログラムについて、図1〜図6を参照しながら説明する。
[システム構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における振動計測システム及び振動計測装置の概略構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における振動計測システム及び振動計測装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、本実施の形態における振動計測システム100は、構造物50の振動を計測するためのシステムである。本実施の形態において、構造物50としては、たとえば、橋梁、道路、建築物、設備等のインフラ構造物が挙げられる。
図1に示すように、振動計測システム100は、撮像装置10と、距離測定装置20と、センサ30と、振動計測装置40とを備えている。撮像装置10は、構造物50の計測対象面を撮影するための装置である。距離測定装置20は、撮像装置10から計測対象面までの距離を測定する装置である。センサ30は、撮像装置10の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するセンサである。振動計測装置40は、構造物の振動を計測するための装置である。
また、図1に示すように、振動計測装置40は、角度算出部41と、画像変換部42と、振動計測部43とを備えている。
角度算出部41は、センサ30が出力した信号に基づいて、撮像装置10の撮像面の法線と計測対象面の法線とがなす角度を算出する。画像変換部42は、角度算出部41によって算出された角度を用いて、撮像装置10による撮影によって得られた画像を、計測対象面の法線と撮像装置10の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する。振動計測部43は、画像変換部42によって変換された画像(以下「変換画像」と表記する)と、距離測定装置20によって測定された距離とを用いて、構造物50の振動を計測する。
このように、本実施の形態では、撮像装置10の撮像面の法線と計測対象面の法線との角度がセンサ30によって算出され、この角度を用いて、計測対象面の画像が変換される。よって、本実施の形態では、撮像装置10が、計測対象面に正対していない場合でも、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行することができる。
続いて、図1に加えて、図2及び図3を用いて、本実施の形態における振動計測システム100及び振動計測装置40の構成についてより具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態における振動計測装置の構成をより具体的に示すブロック図である。図3は、本発明の実施の形態で行われる画像変換を説明するための図である。
まず、本実施の形態では、計測対象面は、例えば、構造物50が橋梁であるとすると、橋梁の下面の領域(床版)に設定される。この場合、撮像装置10及び距離測定装置20は、橋梁の下面の領域に向けて設置される。
本実施の形態では、撮像装置10としては、例えば、デジタルカメラが用いられる。撮像装置10は、計測対象面の画像データを、設定間隔毎に、連続的に出力する。撮像装置10が出力した画像データは、振動計測装置40に入力される。
また、本実施の形態では、距離測定装置20としては、例えば、レーザ距離計が用いられる。また、距離測定装置20は、一定間隔毎に、計測対象面までの距離を測定し、測定の度に、測定した距離を特定するデータ(以下「距離データ」と表記する)を出力する。距離測定装置20が出力した距離データも、振動計測装置40に入力される。
更に、本実施の形態では、センサ30としては、例えば、加速度センサが用いられる。この場合、センサ30は、鉛直方向に対する撮像装置10の傾斜角度を特定するセンサデータ(以下「角度データ」と表記する。)を出力する。センサ30が出力した角度データも振動計測装置40に入力される。また、本実施の形態では、加速度センサによって検出できる軸数は、2軸以上であるのが良い。この場合は、センサデータから、撮像面の水平方向に向けた傾斜角度と、撮像面の垂直方向に向けた傾斜角度との特定が可能なる。
また、図2に示すように、本実施の形態では、振動計測装置40は、上述した、角度算出部41、画像変換部42、及び振動計測部43に加えて、データ格納部44を備えている。上述した距離データ及び角度データは、振動計測装置40に入力されると、データ格納部44に格納される。
角度算出部41は、データ格納部44から角度データを取得し、取得した角度データから、撮像装置10の撮像面の法線と計測対象面の法線とがなす角度θを算出する。例えば、構造物50が橋梁であるとすると、計測対象面の法線の方向は鉛直方向となる。この場合、角度算出部41は、角度データによって特定される傾斜角度を、上記の角度θとする。
ここで、図3に示すように、撮像装置10において、撮像面における水平方向をX軸方向、撮像面における垂直方向をY軸方向、撮像面における法線方向をZ軸方向とする座標系が設定されているとする。また、図3に示すように、変換後の画像を撮影したと仮定される撮像装置(以下「仮想撮像装置」とする。)についても、撮像面における水平方向をX’軸方向、撮像面における垂直方向をY’軸方向、撮像面における法線方向をZ’軸方向(鉛直方向)とする座標系が設定されているとする。
この場合、画像変換部42は、算出された角度θ(図3参照)に基づいて、画像変換用の式として、撮像装置10の座標系を、仮想撮像装置の座標系に変換する式を作成する。そして、画像変換部42は、作成した画像変換用の式を用いて、画像変換を行う。
具体的には、画像変換部33は、まず、算出された角度θを用いて、写像変換行列Hを算出し、次いで、算出した写像変換行列Hを用いて、振動計測用に撮影された画像を変換する。また、写像変換行列Hの算出は、例えば、下記の数1及び数2を用いて行われる。更に、写像変換行列Hとしては、下記の参考文献の100頁に記載のH又はH’を利用できる。
(参考文献)徐剛、「写真から作る3次元CG」(近代科学社、2001年)
また、下記の数1において、Xは、計測対象面の任意の点Aにおける、撮像装置10の座標系での座標である。X’は、変換後の画像を撮影したと仮定される撮像装置(以下「仮想撮像装置」とする。)の座標系での点Aの座標ある。また、Rは、撮像装置10と仮想撮像装置との間の回転行列であり、tは、並進ベクトルである。L’は、仮想撮像装置と計測対象面との距離であり、L’=Lcosθとなる。nは、計測対象面の法線である。なお、図3において、仮想撮像装置は破線によって示されている。
(数1)
X=RX’+t
(数2)
H=R+tn/L’
振動計測部43は、まず、画像変換部42によって変換された変換画像から、計測対象面の面方向における変位を算出する。次に、振動計測部43は、変換画像及び面方向における変位から、計測対象面の法線方向における変位を算出する。その後、振動計測部43は、面方向における変位、及び法線方向における変位から、構造物50の振動を算出する。ここで、上述した仮想撮像装置における座標系を用いて、以下に、振動計測部43による処理について具体的に説明する。この座標系では、変換画像における、水平方向がX’軸方向となり、垂直方向がY’軸方向となり、法線方向がZ’軸方向となる。
具体的には、振動計測部43は、任意の時刻の変換画像を基準画像とし、それ以外を処理画像とする。そして、振動計測部43は、処理画像毎に、基準画像上の注目領域、すなわち画像内での計測対象領域を含む特定の領域(以下「特定領域」と表記する)を探索して、面方向における変位(d1x’、d1y’)を算出する。
また、振動計測部43は、特定領域の法線方向の変位d1z’を算出するため、基準画像を予め定められた倍率で拡大及び縮小することによって画像群(以下「基準画像群」と表記する)を作成する。このとき、振動計測部43は、先に算出した面方向における変位(d1x’、d1y’)に基づいて、基準画像の拡大画像及び縮小画像の中心位置を設定して、基準画像群を作成する。
続いて、振動計測部43は、処理画像毎に、拡大画像及び縮小画像に照合し、最も照合度合の高い拡大画像又は縮小画像を特定する。照合度合の高い画像の特定は、例えば、SAD(Sum of Absolute Difference)、SSD(Sum of Squared Difference)、NCC(Normalized Cross-Correlation)、ZNCC(Zero-mean Normalized Cross-Correlation)等の類似度相関関数を用いて行なうことができる。そして、振動計測部43は、基準画像群を構成する画像の中から最も類似度が高い画像、即ち、相関が高い画像を特定し、特定した画像の拡大率又は縮小率(以下「倍率」と表記する)を、特定領域の法線方向の変位を示す量(d1z’)として算出する。
また、以降の説明では、ある処理画像において最終的に得られる変位は、変位(dnx’、dny’)と、法線方向の変位を示す量である倍率(dnz’)とで表される。時系列画像に対して同様に変位を算出した結果は、時間変化する値として扱うことができるため、変位(dnx’(t)、dny’(t))、および倍率(dnz’(t))と表記する。
更に、振動計測部43は、特定領域の面方向における変位と撮像装置10の撮影情報とに基づいて、構造物50上の計測対象領域の面方向における振動を算出する。続いて、振動計測部43は、距離データから、撮像装置10から計測対象面までの距離Lを特定し、この距離Lと角度θとから、仮想撮像装置から計測対象面までの距離L’(=Lcosθ)を算出する。そして、振動計測部43は、特定領域の法線方向における変位と距離L’とに基づいて、計測対象面の法線方向における振動を算出する。つまり、本実施の形態では、振動計測部43は、測定された距離L及び算出された角度θを用いて、計測対象面の法線方向における振動を補正している。
具体的には、特定領域の面方向における変位(dnx’(t)、dny’(t))は、ピクセル単位で算出されている。従って、振動計測部43は、下記の数3及び数4に示すように、X’方向及びY’方向それぞれにおける撮像装置10の撮像素子の1ピクセル当たりの長さ(Dx、Dy)[mm/pixel]を用いて、X方向及びY方向それぞれにおける移動量(△x’、△y’)[mm]を算出する。また、撮像素子の1ピクセル当たりの長さ(Dx、Dy)[mm/pixel]は、撮像素子の画素ピッチ(px、py)[mm]と、レンズの焦点距離f[mm]と、仮想撮像装置から特定領域(計測対象面)までの距離L’[mm]とを用いて、下記の数5及び数6から算出できる。
(数3)
△x=Dx・dnx(t)
(数4)
△y=Dy・dny(t)
(数5)
Dx=px・(L’/f)
(数6)
Dy=py・(L’/f)
また、特定領域の法線方向における変位は、倍率として算出されている。従って、振動計測部43は、下記の数7に示すように、仮想撮像装置から特定領域までの距離L’[mm]を用いて、Z’方向(法線方向)における移動量△z’[mm]を算出する。
(数7)
Δz’=L’・dnz’(t)
また、このようにして得られた計測対象面の移動量(△x’、△y’、△z’)は、時系列画像を撮影したフレーム毎に得られている。よって、時系列画像毎に得られた各移動量は、撮影フレームレートの逆数をサンプリング間隔とした計測対象面を表している。このため、振動計測部43で算出した時系列画像毎に得られた各移動量は、X’方向、Y’方向、及びZ’方向それぞれについての計測対象領域の振動情報(振動波形)として扱うことができる。
[装置動作]
次に、本実施の形態における振動計測システム100の動作について図4及び5を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1〜図3を参酌する。また、本実施の形態では、振動計測システム100を動作させることによって、振動計測方法が実施される。よって、本実施の形態における振動計測方法の説明は、以下の振動計測システム100の動作説明に代える。
まず、図4を用いて、振動計測装置40による角度の算出処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態における振動計測装置の角度の算出処理時の動作を示すフロー図である。
図4に示すように、最初に、角度算出部41は、データ格納部44から角度データを取得する(ステップA1)。なお、角度データは、撮像装置10の設置の後に、センサ30から出力され、データ格納部44に格納されているとする。
次に、角度算出部41は、ステップA1で取得した角度データから、撮像装置10の撮像面の法線と計測対象面の法線とがなす角度θを算出する(ステップA2)。
次に、画像変換部42は、ステップA2で算出された角度θに基づいて、画像変換用の式を作成する(ステップA3)。ステップA3の実行により、角度の算出処理は終了する。ステップA1〜A3は、下記の図5に示すステップB1〜B4の実行前に行われる。
続いて、図5を用いて、振動計測装置40による振動計測処理について説明する。図5は、本発明の実施の形態における振動計測装置の振動計測処理時の動作を示すフロー図である。
図5に示すように、最初に、振動計測装置40において、画像変換部42は、撮像装置10が出力する計測対象面の画像データを取得する(ステップB1)。
次に、画像変換部42は、ステップB1で取得した画像データの画像を、図4に示したステップA3で設定した画像変換用の式を用いて、計測対象面の法線と撮像装置10の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する(ステップB2)。
また、ステップB1及びB2は、予め設定されている時間の間、又は、予め設定されている数の画像データの変換が終了するまで、実行される。
次に、振動計測部43は、ステップB2で変換された画像(変換画像)から、計測対象面の面方向における変位を算出する(ステップB3)。
次に、振動計測部43は、変換画像、及びステップB3で算出した面方向における変位から、計測対象面の法線方向における変位を算出する(ステップB4)。
その後、振動計測部43は、ステップB3で算出した面方向における変位、及びステップB4で算出した法線方向における変位から、構造物50の振動を算出する(ステップB5)。
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態では、撮像装置10の撮像面と計測対象面との角度が算出され、この角度に基づいて、自動的に、撮影された画像が変換される。本実施の形態によれば、撮像装置10が、計測対象面に正対していない場合でも、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行することができる。
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1〜A3、図5に示すステップB1〜B5を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における振動計測装置40を実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、角度算出部41、画像変換部42、及び振動計測部43として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、角度算出部41、画像変換部42、及び振動計測部43のいずれかとして機能しても良い。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、振動計測装置40を実現するコンピュータについて図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態における振動計測装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図6に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における振動計測装置40は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、振動計測装置40は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記12)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
構造物の振動を計測するためのシステムであって、
前記構造物の計測対象面を撮影する、撮像装置と、
前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、距離測定装置と、
前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するセンサと、
振動計測装置と、を備え、
前記振動計測装置は、
前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、角度算出部と、
算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換部と、
変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測部と、
を備えている、
ことを特徴とする振動計測システム。
(付記2)
付記1に記載の振動計測システムであって、
前記振動計測部が、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
ことを特徴とする、振動計測システム。
(付記3)
付記1または2に記載の振動計測システムであって、
前記センサが、角速度センサである、
ことを特徴とする、振動計測システム。
(付記4)
構造物の振動を計測するための装置であって、
前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、角度算出部と、
算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換部と、
変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測部と、
を備えている、
ことを特徴とする振動計測装置。
(付記5)
付記4に記載の振動計測装置であって、
前記振動計測部が、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
ことを特徴とする、振動計測装置。
(付記6)
付記4または5に記載の振動計測装置であって、
前記センサが、角速度センサである、
ことを特徴とする、振動計測装置。
(付記7)
構造物の振動を計測するための方法であって、
(a)撮像装置によって、前記構造物の計測対象面を撮影する、ステップと、
(b)距離測定装置によって、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、ステップと、
(c)センサによって、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するステップと、
(d)前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、ステップと、
(e)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(f)変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を有する、
ことを特徴とする振動計測方法。
(付記8)
付記7に記載の振動計測方法であって、
前記(d)のステップにおいて、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
ことを特徴とする、振動計測方法。
(付記9)
付記7または8に記載の振動計測方法であって、
前記センサが、角速度センサである、
ことを特徴とする、振動計測方法。
(付記10)
コンピュータによって構造物の振動を計測するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、ステップと、
(b)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(c)変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を実行させる命令を含む、プログラムを記録している、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11)
付記10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記(c)のステップにおいて、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
ことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記12)
付記10または11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記センサが、角速度センサである、
ことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように、本発明によれば、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行することができる。本発明は、インフラ構造物といった構造物の振動計測において有用である。
10 撮像装置
20 距離測定装置
30 センサ
40 振動計測装置
41 角度算出部
42 画像変換部
43 振動計測部
100 振動計測システム
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
本発明は、画像処理を用いてインフラ構造物等の構造体の振動を計測するための、振動計測システム、振動計測装置、及び振動計測方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、人手による作業を必要とすることなく、精度の高い振動計測を実行し得る、振動計測システム、振動計測装置、振動計測方法、及びプログラムを提供することにある。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって構造物の振動を計測するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、ステップと、
(b)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(c)変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を実行させる命令を含む、
ことを特徴とする。
(付記10)
コンピュータによって構造物の振動を計測するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、ステップと、
(b)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
(c)変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
を実行させる命令を含む、
ことを特徴とするプログラム
(付記11)
付記10に記載のプログラムであって、
前記(c)のステップにおいて、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
ことを特徴とする、プログラム
(付記12)
付記10または11に記載のプログラムであって、
前記センサが、角速度センサである、
ことを特徴とする、プログラム

Claims (12)

  1. 構造物の振動を計測するためのシステムであって、
    前記構造物の計測対象面を撮影する、撮像装置と、
    前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、距離測定装置と、
    前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するセンサと、
    振動計測装置と、を備え、
    前記振動計測装置は、
    前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、角度算出手段と、
    算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換手段と、
    変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測手段と、
    を備えている、
    ことを特徴とする振動計測システム。
  2. 請求項1に記載の振動計測システムであって、
    前記振動計測手段が、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
    ことを特徴とする、振動計測システム。
  3. 請求項1または2に記載の振動計測システムであって、
    前記センサが、角速度センサである、
    ことを特徴とする、振動計測システム。
  4. 構造物の振動を計測するための装置であって、
    前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、角度算出手段と、
    算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、画像変換手段と、
    変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、振動計測手段と、
    を備えている、
    ことを特徴とする振動計測装置。
  5. 請求項4に記載の振動計測装置であって、
    前記振動計測手段が、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
    ことを特徴とする、振動計測装置。
  6. 請求項4または5に記載の振動計測装置であって、
    前記センサが、角速度センサである、
    ことを特徴とする、振動計測装置。
  7. 構造物の振動を計測するための方法であって、
    (a)撮像装置によって、前記構造物の計測対象面を撮影する、ステップと、
    (b)距離測定装置によって、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離を測定する、ステップと、
    (c)センサによって、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて信号を出力するステップと、
    (d)前記センサが出力した信号に基づいて、前記撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を算出する、ステップと、
    (e)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
    (f)変換された前記画像と、測定された前記距離とを用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
    を有する、
    ことを特徴とする振動計測方法。
  8. 請求項7に記載の振動計測方法であって、
    前記(f)のステップにおいて、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
    ことを特徴とする、振動計測方法。
  9. 請求項7または8に記載の振動計測方法であって、
    前記センサが、角速度センサである、
    ことを特徴とする、振動計測方法。
  10. コンピュータによって構造物の振動を計測するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記構造物の計測対象面を撮影する撮像装置の撮像面の法線と前記計測対象面の法線とがなす角度を、センサから、前記撮像装置の鉛直方向に対する傾きに応じて出力された信号に基づいて、算出する、ステップと、
    (b)算出された前記角度を用いて、前記撮像装置による撮影によって得られた画像を、前記計測対象面の法線と前記撮像装置の撮像面の法線とが一致した場合に得られる画像に変換する、ステップと、
    (c)変換された前記画像と、距離測定装置によって測定された、前記撮像装置から前記計測対象面までの距離と、を用いて、前記構造物の振動を計測する、ステップと、
    を実行させる命令を含む、プログラムを記録している、
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 請求項10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記(c)のステップにおいて、前記振動を計測する際に、測定された前記距離及び算出された前記角度を用いて、前記構造物の前記計測対象面の法線方向における振動を補正する、
    ことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項10または11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記センサが、角速度センサである、
    ことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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