JPWO2019146503A1 - 脱線係数の推定方法、装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

本発明に係る推定方法は、基準曲線区間1におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/P1を推定する第1推定式を作成し、基準曲線区間における通常台車4の外軌脱線係数Q/P2を推定する第2推定式を作成し、通常曲線区間2におけるモニタリング台車の外軌脱線係数Q/P3を推定する第3推定式を作成し、第1推定式における説明変数の係数や第3推定式における説明変数の係数等に基づき、第2推定式における説明変数に対する補正係数を作成し、第2推定式における説明変数の係数に補正係数を加味することで、通常曲線区間における通常台車の外軌脱線係数Q/P4を推定する第4推定式を作成し、基準曲線区間の測定装置11によって通常台車の輪重及び横圧を測定し、これらから演算される演算値等を説明変数として第4推定式に入力して外軌脱線係数Q/P4を推定する。これにより、通常曲線区間における通常台車の外軌脱線係数を推定可能な方法を提供する。

Description

本発明は、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する方法、装置、及びプログラムに関する。特に、本発明は、通常曲線区間(輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない曲線区間)における通常台車(輪重及び横圧を測定不能な台車)の脱線係数を推定可能な方法、装置、及びプログラムに関する。
鉄道車両の脱線に対する指標を評価し、評価結果に応じた対策を施すことは、鉄道車両の走行安全性を向上させる上で重要である。
従来、脱線に対する指標として、車輪とレールとの間の水平方向の作用力である横圧Qを、車輪とレールとの間の鉛直方向の作用力である輪重Pで除した値である脱線係数Q/Pが広く用いられている。特に、鉄道車両が軌道の曲線区間を走行する際、鉄道車両の台車が具備する前側輪軸が有する外軌側車輪の脱線係数(外軌脱線係数)Q/Pが広く用いられている。
脱線係数Q/Pを算出するための輪重P及び横圧Qの測定方法として、以下の2種類が知られている。
(1)地上測定:レールに作用する力を検出することで輪重P及び横圧Qを測定可能な測定装置を曲線区間に設置し、この測定装置によって、前記曲線区間を走行する台車の輪重P及び横圧Qを測定する方法(例えば、特開平10−185666号公報参照)。
(2)車上測定:車輪に作用する力を検出することで輪重P及び横圧Qを測定可能なセンサが取り付けられたPQモニタリング台車と称される台車によって、該台車が走行する曲線区間での輪重P及び横圧Qを測定する方法(例えば、特開2014−54881号公報参照)。
地上測定によれば、測定装置が設置された曲線区間を走行する全ての台車の輪重P及び横圧Qを測定可能である。しかしながら、測定装置が設置されていない曲線区間においては輪重P及び横圧Qを測定できない。全ての曲線区間に測定装置を設置することは、コストが高騰すると共に、メンテナンスの手間が増大するため、現実的ではない。
車上測定によれば、PQモニタリング台車が走行する全ての曲線区間での輪重P及び横圧Qを測定可能である。しかしながら、PQモニタリング台車以外の輪重及び横圧を測定不能な台車については輪重P及び横圧Qを測定できない。全ての台車をPQモニタリング台車にすることは、コストが高騰すると共に、メンテナンスの手間が増大するため、現実的ではない。
上記のように、輪重P及び横圧Qの測定方法として、地上測定又は車上測定の何れを用いても、通常曲線区間(輪重P及び横圧Qを測定可能な測定装置が設置されていない曲線区間)を走行する通常台車(輪重P及び横圧Qを測定不能な台車)の輪重P及び横圧Qを測定できないため、通常曲線区間を通常台車が走行するときの外軌脱線係数Q/Pを算出できないという問題がある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、通常曲線区間(輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない曲線区間)における通常台車(輪重及び横圧を測定不能な台車)の脱線係数を推定可能な方法を提供することを課題とする。
第1の態様に係る脱線係数の推定方法は、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する方法であって、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成工程と、前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成工程と、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成工程と、前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成工程と、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成工程と、前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定工程と、を含む。
第2の態様に係る脱線係数推定装置は、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する装置であって、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成部と、前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成部と、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成部と、前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成部と、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成部と、前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定部と、を含む。
第3の態様に係るプログラムは、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定するプログラムであって、コンピュータに、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成し、前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成し、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成し、前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成し、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成し、前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定することを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、通常曲線区間における通常台車の脱線係数を推定可能である。
本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法を模式的に説明する平面図である。 本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法の概略手順を示すフロー図である。 外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値とを比較した結果の一例を示す図である。 外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値とを比較した結果の一例を示す図である。 外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値とを比較した結果の一例を示す図である。 外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値とを比較した結果の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数推定装置の概略構成を示す模式図である。 外軌脱線係数推定装置として機能するコンピュータの一例の概略ブロック図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法について説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
本発明者らは鋭意検討した結果、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された(地上測定が可能な)基準曲線区間を輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際の外軌脱線係数を推定する推定式を、前記測定装置で測定可能なデータ等を説明変数とする多変量解析を用いて作成することを考えた。同様に、輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない(地上測定が不能な)通常曲線区間をモニタリング台車が走行する際の外軌脱線係数を推定する推定式を、モニタリング台車で測定可能なデータ等を説明変数とする多変量解析を用いて作成することを考えた。そして、両方の推定式を比較することで、推定式の変化における曲線区間の変化(基準曲線区間から通常曲線区間への変化)の影響を抽出できるのではないかと考えた。
基準曲線区間を通常台車が走行する際の外軌脱線係数を推定する推定式を、前記測定装置で測定可能なデータ等を説明変数とする多変量解析を用いて作成する。推定式の変化における曲線区間の変化の影響を抽出できれば、この作成した推定式に前記抽出した曲線区間の変化の影響を加味することで、従来は算出できなかった通常曲線区間を通常台車が走行する際の外軌脱線係数を推定する推定式を作成できると本発明者らは考えた。
本発明者らは、上記の着想に基づき、更に鋭意検討した結果、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法を完成した。
本発明の一実施形態は、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の外軌脱線係数を推定する方法であって、以下の各工程を含むことを特徴とする外軌脱線係数の推定方法を提供する。
(1)第1推定式作成工程:輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された基準曲線区間を輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した外軌脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の外軌脱線係数を推定する第1推定式を作成する。
(2)第2推定式作成工程:前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した外軌脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の外軌脱線係数を推定する第2推定式を作成する。
(3)第3推定式作成工程:輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない通常曲線区間を輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した外軌脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の外軌脱線係数を推定する第3推定式を作成する。
(4)補正係数作成工程:前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する。
(5)第4推定式作成工程:前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の外軌脱線係数を推定する第4推定式を作成する。
(6)推定工程:前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の外軌脱線係数を推定する。
本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法によれば、第2推定式作成工程において、第2推定式(基準曲線区間における通常台車の外軌脱線係数を推定する推定式)を作成する。また、補正係数作成工程において、第1推定式作成工程で作成した第1推定式(基準曲線区間におけるモニタリング台車の外軌脱線係数を推定する推定式)と、第3推定式作成工程で作成した第3推定式(通常曲線区間におけるモニタリング台車の外軌脱線係数を推定する推定式)とを用いて、推定式の変化における曲線区間の変化(基準曲線区間から通常曲線区間への変化)の影響を抽出する。具体的には、補正係数作成工程において、第1推定式における説明変数の係数と、第3推定式における説明変数の係数と、第1推定式を多変量解析によって作成したときに用いた説明変数と、第3推定式を作成したときに用いた説明変数とに基づき、第2推定式における説明変数に対する補正係数を作成する。
次いで、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法によれば、第4推定式作成工程において、第2推定式(基準曲線区間における通常台車の外軌脱線係数を推定する推定式)に補正係数を加味する(曲線区間の変化の影響を加味する)ことで、第4推定式(通常曲線区間における通常台車の外軌脱線係数を推定する推定式)を作成可能である。具体的には、第2推定式における説明変数の係数に補正係数を加味することで、第4推定式を作成可能である。
最後に、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法によれば、推定工程において、基準曲線区間を通常台車が走行する際、測定装置によって通常台車の輪重及び横圧を測定し、これらを第4推定式に入力することで、通常曲線区間における通常台車の外軌脱線係数を推定することができる。
本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法によれば、従来は算出できなかった通常曲線区間を通常台車が走行する際の外軌脱線係数を推定することが可能である。本発明に係る外軌脱線係数の推定方法を適用する通常曲線区間の数を増やしていけば、全ての曲線区間を通常台車が走行する際の外軌脱線係数を推定することが可能である。また、第1推定式作成工程〜第3推定式作成工程を適宜のタイミングで再実行することで、多変量解析に用いる目的変数及び説明変数のデータ数を増やしたり、曲線区間の状態変化に応じた目的変数及び説明変数のデータを用いることができ、第1推定式〜第3推定式の推定精度を向上させることが可能である。第1推定式作成工程〜第3推定式作成工程を再実行したタイミングで補正係数作成工程及び第4推定式作成工程も再実行すれば、第4推定式の推定精度も向上し、推定工程において外軌脱線係数を精度良く推定可能である。
なお、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法において、第1推定式〜第4推定式における説明変数としては、輪重及び横圧から演算される演算値並びに台車(モニタリング台車又は通常台車)の走行速度のみに必ずしも限定されるものではなく、これら以外の外軌脱線係数に影響を及ぼすパラメータ(例えば、基準曲線区間又は通常曲線区間の曲率や、輪重そのものなど)を説明変数に加える事も可能である。
また、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法において、第1推定式作成工程、第2推定式作成工程、第3推定式作成工程、補正係数作成工程、第4推定式作成工程及び推定工程は、必ずしもこの順に実行する必要はない。補正係数作成工程、第4推定式作成工程及び推定工程は、必ずこの順に実行する必要があるものの、他の工程は、実行する順を適宜変更してもよい。ただし、第1推定式作成工程及び第3推定式作成工程は、補正係数作成工程の前に実行する必要がある。また、第2推定式作成工程は、第4推定式作成工程の前に実行する必要がある。
本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法において、好ましくは、前記補正係数作成工程において、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成する。第4推定式作成工程において、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の外軌脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する。
上記の好ましい方法によれば、補正係数を作成する際に、第1推定式における説明変数の係数に対する第3推定式における説明変数の係数の比を用いることで、曲線区間の変化に応じた説明変数の寄与度の変化を補正後の第2推定式(すなわち、作成される第4推定式)に反映させることができると考えられる。また、補正係数を作成する際に、第1推定式を作成したときに用いた説明変数の平均値に対する第3推定式を作成したときに用いた説明変数の平均値の比を用いることで、曲線区間の変化に応じた説明変数の値の変化を補正後の第2推定式(すなわち、作成される第4推定式)に反映させることができると考えられる。
上記の好ましい方法によれば、外軌脱線係数を精度良く推定可能である。
また、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法において、好ましくは、前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる。
内軌脱線係数は、台車(モニタリング台車又は通常台車)が具備する前側輪軸が有する内軌側車輪の脱線係数(横圧を輪重で除した値)を意味する。
前側輪軸の左右輪重バランスは、台車の走行方向に対して前側輪軸の左側の車輪の輪重をP1とし、前側輪軸の右側の車輪の輪重をP2とした場合、(P1−P2)/(P1+P2)で計算される値を意味する。後側輪軸の左右輪重バランスも同様である。
上記の好ましい方法によれば、外軌脱線係数を精度良く推定可能である。
さらに、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法において、前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式として、前記説明変数の1次多項式を用いることが可能である。
しかし、本発明の実施形態はこれに限るものではなく、第1推定式〜第4推定式として、説明変数の2次以上の多項式を用いてもよい。また、次数の異なる説明変数が含まれる多項式を用いてもよい。
図1は、本実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法を模式的に説明する平面図である。図2は、本実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法の概略手順を示すフロー図である。
図1に示すように、本実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法は、鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の外軌脱線係数を推定する方法である。図1に示すように、従来、輪重P及び横圧Qを測定可能な測定装置11が設置された基準曲線区間1を、輪重P及び横圧Qを測定可能なモニタリング台車3が走行する際の外軌脱線係数Q/Pは、測定装置11(又は、モニタリング台車3)の測定値を用いて算出可能であった。また、従来、基準曲線区間1を、輪重P及び横圧Qを測定不能な通常台車4が走行する際の外軌脱線係数Q/Pは、測定装置11の測定値を用いて算出可能であった。さらに、従来、輪重P及び横圧Qを測定可能な測定装置11が設置されていない通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際の外軌脱線係数Q/Pは、モニタリング台車3の測定値を用いて算出可能であった。しかしながら、従来、通常曲線区間2を通常台車4が走行する際の外軌脱線係数Q/Pは算出できなかった。本実施形態に係る外軌脱線係数の推定方法は、従来は算出できなかった通常曲線区間2を通常台車4が走行する際の外軌脱線係数Q/Pを推定する方法である。
図2に示すように、本実施形態に係る外軌脱線係数Q/Pの推定方法は、第1推定式作成工程S1、第2推定式作成工程S2、第3推定式作成工程S3、補正係数作成工程S4、第4推定式作成工程S5及び推定工程S6を含む。以下、各工程S1〜S6について、順に説明する。
<第1推定式作成工程S1>
第1推定式作成工程S1では、基準曲線区間1をモニタリング台車3が走行する際、測定装置11によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定する。モニタリング台車3としては、例えば、特開2014−54881号公報に記載のような従来公知のPQモニタリング台車を適用可能である。また、測定装置11としては、例えば、特開平10−185666号公報に記載のような従来公知の測定装置を適用可能である。上記の測定を、同じモニタリング台車3について同じ基準曲線区間1で繰り返し行い、輪重P及び横圧Qの複数の測定データを取得する。
そして、第1推定式作成工程S1では、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する第1推定式を作成する。なお、モニタリング台車3の走行速度は、鉄道車両が一般的に有する速度計によって容易に測定可能である。
本実施形態では、第1推定式として、説明変数の1次多項式を用いる。例えば、モニタリング台車3の走行速度をVとし、輪重P及び横圧Qから演算される演算値を3つ用いるとして、それぞれX、Y、Zとすると、第1推定式は、以下の式(1)で表されることになる。
Q/P=a・V+b・X+c・Y+d・Z+e ・・・(1)
多変量解析では、第1推定式作成工程で取得した輪重P及び横圧Qの複数の測定データに基づき演算した演算値X〜Zの複数のデータと、測定した走行速度Vの複数のデータと、演算した外軌脱線係数Q/Pの複数のデータとに対して、例えば最小二乗法を適用することで、式(1)の説明変数の係数a〜dと、定数項であるeとを同定することになる。
<第2推定式作成工程S2>
第2推定式作成工程S2では、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定する。上記の測定を、同じ通常台車4について同じ基準曲線区間1で繰り返し行い、輪重P及び横圧Qの複数の測定データを取得する。
そして、第2推定式作成工程S2では、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びに通常台車4の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する第2推定式を作成する。なお、通常台車4の走行速度は、鉄道車両が一般的に有する速度計によって容易に測定可能である。
本実施形態では、第2推定式として、第1推定式と同様に、説明変数の1次多項式を用いる。例えば、通常台車4の走行速度をVとし、輪重P及び横圧Qから演算される演算値を3つ用いるとして、それぞれX、Y、Zとすると、第2推定式は、以下の式(2)で表されることになる。
Q/P=a・V+b・X+c・Y+d・Z+e ・・・(2)
〜Zは、それぞれ第1推定式のX〜Zと同種の演算値である。
多変量解析では、第2推定式作成工程で取得した輪重P及び横圧Qの複数の測定データに基づき演算した演算値X〜Zの複数のデータと、測定した走行速度Vの複数のデータと、演算した外軌脱線係数Q/Pの複数のデータとに対して、例えば最小二乗法を適用することで、式(2)の説明変数の係数a〜dと、定数項であるeとを同定することになる。
<第3推定式作成工程S3>
第3推定式作成工程S3では、通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際、モニタリング台車3によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定する。上記の測定を、同じモニタリング台車3について同じ通常曲線区間2で繰り返し行い、輪重P及び横圧Qの複数の測定データを取得する。
そして、第3推定式作成工程S3では、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、通常曲線区間2におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する第3推定式を作成する。
本実施形態では、第3推定式として、第1推定式及び第2推定式と同様に、説明変数の1次多項式を用いる。例えば、モニタリング台車3の走行速度をVとし、輪重P及び横圧Qから演算される演算値を3つ用いるとして、それぞれX、Y、Zとすると、第3推定式は、以下の式(3)で表されることになる。
Q/P=a・V+b・X+c・Y+d・Z+e ・・・(3)
〜Zは、それぞれ第1推定式のX〜Zや第2推定式のX〜Zと同種の演算値である。
多変量解析では、第3推定式作成工程で取得した輪重P及び横圧Qの複数の測定データに基づき演算した演算値X〜Zの複数のデータと、測定した走行速度Vの複数のデータと、演算した外軌脱線係数Q/Pの複数のデータとに対して、例えば最小二乗法を適用することで、式(3)の説明変数の係数a〜dと、定数項であるeとを同定することになる。
<補正係数作成工程S4>
補正係数作成工程S4では、式(1)で表される第1推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dと、式(3)で表される第3推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dと、第1推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの複数のデータ(例えば、最小二乗法を適用するのに用いた説明変数V及びX〜Zの複数のデータ)と、第3推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの複数のデータ(例えば、最小二乗法を適用するのに用いた説明変数V及びX〜Zの複数のデータ)とに基づき、式(2)で表される第2推定式における説明変数V及びX〜Zに対する補正係数を作成する。
本実施形態では、第1推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dに対する第3推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dの比と、第1推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの平均値に対する第3推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの平均値の比とを乗算することで、第2推定式における説明変数V及びX〜Zに対する補正係数を作成する。
すなわち、第2推定式における説明変数V及びX〜Zに対する補正係数をそれぞれα、β、γ、δとし、第1推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの平均値をそれぞれV1ave及びX1ave〜Z1aveとし、第3推定式を作成したときに用いた説明変数V及びX〜Zの平均値をそれぞれV3ave及びX3ave〜Z3aveとすると、各補正係数α、β、γ、δは、それぞれ以下の式(4)〜(7)で表されることになる。
α=(a/a)・(V3ave/V1ave) ・・・(4)
β=(b/b)・(X3ave/X1ave) ・・・(5)
γ=(c/c)・(Y3ave/Y1ave) ・・・(6)
δ=(d/d)・(Z3ave/Z1ave) ・・・(7)
なお、本実施形態の補正係数作成工程S4では、第2推定式における定数項eに対する補正係数も作成する。本実施形態では、第1推定式における定数項eに対する第3推定式における定数項eの比を二乗することで、第2推定式における定数項eに対する補正係数を作成する。
すなわち、第2推定式における定数項eに対する補正係数をεとすると、補正係数εは、以下の式(8)で表されることになる。
ε=(e/e ・・・(8)
<第4推定式作成工程S5>
第4推定式作成工程S5では、第2推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dに補正係数α、β、γ、δを加味することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する第4推定式を作成する。なお、本実施形態では、更に第2推定式における定数項eに対する補正係数εも加味することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する第4推定式を作成する。
具体的には、本実施形態の第4推定式作成工程S5では、第2推定式における説明変数V及びX〜Zの係数a〜dに補正係数α、β、γ、δを乗算することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する第4推定式を作成する。また、本実施形態では、第2推定式における定数項eに補正係数εを乗算することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する第4推定式を作成する。
すなわち、第4推定式は、以下の式(9)で表されることになる。
Q/P=α・a・V+β・b・X+γ・c・Y+δ・d・Z+ε・e
・・・(9)
以上のようにして作成した第4推定式は記憶され、次の推定工程S6で用いられる。
<推定工程S6>
推定工程S6では、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定する。
そして、推定工程S6では、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(本実施形態ではX、Y、Z)並びに通常台車4の走行速度Vを第4推定式に入力することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する。
図3A、図3B、図4A、及び図4Bは、式(1)〜(3)及び(9)を用いて推定した外軌脱線係数Q/P〜Q/Pの推定値と、測定装置11又はモニタリング台車3を用いて測定した外軌脱線係数Q/P〜Q/Pの測定値とを比較した結果の一例を示す図である。式(1)〜(3)及び(9)の何れの場合も、説明変数X〜Xとして内軌脱線係数を用いた。また、説明変数Y〜Yとして前側輪軸の左右輪重バランスを用いた。さらに、説明変数Z〜Zとして後側輪軸の左右輪重バランスを用いた。
図3Aは、外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値との比較結果を示す。外軌脱線係数Q/Pの測定値は測定装置11を用いて測定した。図3Bは、外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値との比較結果を示す。外軌脱線係数Q/Pの測定値は測定装置11を用いて測定した。図4Aは、外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値との比較結果を示す。外軌脱線係数Q/Pの測定値はモニタリング台車3を用いて測定した。図4Bは、外軌脱線係数Q/Pの推定値と測定値との比較結果を示す。図4Bに示す結果は、外軌脱線係数Q/Pの推定値を評価するため、通常曲線区間2に測定装置11を仮に設置し、この測定装置11を用いて測定値を測定した。
図3A、図3B及び図4Aに示すように、外軌脱線係数Q/P〜Q/Pは比較的精度良く推定できている。この結果を用いることで、図4Bに示すように、従来は算出できなかった通常曲線区間2を通常台車4が走行する際の外軌脱線係数Q/Pを精度良く推定できることが分かった。
<外軌脱線係数推定装置の構成>
図5は、本発明の一実施形態に係る外軌脱線係数推定装置の概略構成を示す模式図である。図5に示すように、本実施形態に係る外軌脱線係数推定装置100は、測定データ記憶部10と、第1推定式作成部12と、第2推定式作成部14と、第3推定式作成部16と、補正係数作成部17と、第4推定式作成部18と、外軌脱線係数推定部20とを備えている。
測定データ記憶部10には、基準曲線区間1をモニタリング台車3が走行する際、測定装置11によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定する測定を、同じモニタリング台車3について同じ基準曲線区間1で繰り返し行って取得した、輪重P、横圧Q、及び走行速度Vの複数の測定データが記憶されている。
また、測定データ記憶部10には、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定する測定を、同じ通常台車4について同じ基準曲線区間1で繰り返し行って取得した、輪重P、横圧Q、及び走行速度Vの複数の測定データが記憶されている。
また、測定データ記憶部10には、通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際、モニタリング台車3によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定する測定を、同じモニタリング台車3について同じ通常曲線区間2で繰り返し行って取得した、輪重P、横圧Q、及び走行速度Vの複数の測定データが記憶されている。
また、測定データ記憶部10には、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定して取得した輪重P、横圧Q、及び走行速度Vの測定データが記憶されている。
第1推定式作成部12は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1をモニタリング台車3が走行する際、測定装置11によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(1)に示す第1推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第1推定式を作成する。
第2推定式作成部14は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びに通常台車4の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(2)に示す第2推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第2推定式を作成する。
第3推定式作成部16は、測定データ記憶部10に記憶されている、通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際、モニタリング台車3によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、通常曲線区間2におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(3)に示す第3推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第3推定式を作成する。
補正係数作成部17は、第1推定式における説明変数の係数と、第3推定式における説明変数の係数と、第1推定式を作成したときに用いた説明変数の複数のデータと、第3推定式を作成したときに用いた説明変数の複数のデータとに基づき、第2推定式における説明変数に対する各補正係数を、上記式(4)〜(7)に従って作成する。
また、補正係数作成部17は、第1推定式における定数項に対する第3推定式における定数項の比に基づいて、上記式(8)に従って、第2推定式における定数項に対する補正係数を作成する。
第4推定式作成部18は、第2推定式における説明変数の係数及び定数項に各補正係数を加味することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(9)に示す第4推定式を作成する。
外軌脱線係数推定部20は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定した測定データに基づいて、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(本実施形態ではX、Y、Z)並びに通常台車4の走行速度Vを上記式(9)に示す第4推定式に入力することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する。
外軌脱線係数推定装置100は、一例として、図6に示すコンピュータ64によって実現される。コンピュータ64は、CPU66、メモリ68、外軌脱線係数推定プログラム76を記憶した記憶部70、モニタを含む表示部26、及びキーボードやマウスを含む入力部28を含んでいる。CPU66、メモリ68、記憶部70、表示部26、及び入力部28はバス74を介して互いに接続されている。
記憶部70はHDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶部70には、コンピュータ64を外軌脱線係数推定装置100として機能させるための外軌脱線係数推定プログラム76が記憶されている。CPU66は、外軌脱線係数推定プログラム76を記憶部70から読み出してメモリ68に展開し、外軌脱線係数推定プログラム76を実行する。なお、外軌脱線係数推定プログラム76をコンピュータ可読媒体に格納して提供してもよい。
<外軌脱線係数推定装置の作用>
まず、オペレータが、基準曲線区間1をモニタリング台車3が走行する際、測定装置11によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データ、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データ、通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際、モニタリング台車3によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した測定データ、並びに基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定して測定データを、外軌脱線係数推定装置100に入力する。そして、オペレータが、外軌脱線係数推定処理の開始を指示する等の操作を行ったことを契機として外軌脱線係数推定装置100で外軌脱線係数推定処理が実行される。上記図2を参照して、外軌脱線係数推定処理を説明する。なお、外軌脱線係数推定処理の流れを示すフローが、上記図2の外軌脱線係数の推定方法の概略手順を示すフローと同様であるため、同一符号を付して説明する。
外軌脱線係数推定処理のステップS1において、第1推定式作成部12は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1をモニタリング台車3が走行する際、測定装置11によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(1)に示す第1推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第1推定式を作成する。
ステップS2において、第2推定式作成部14は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びに通常台車4の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、基準曲線区間1における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(2)に示す第2推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第2推定式を作成する。
ステップS3において、第3推定式作成部16は、測定データ記憶部10に記憶されている、通常曲線区間2をモニタリング台車3が走行する際、モニタリング台車3によってモニタリング台車3の輪重P及び横圧Qを測定した複数の測定データに基づいて、測定した輪重P及び横圧Qから演算した外軌脱線係数Q/Pを目的変数とし、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(ただし、外軌脱線係数Q/Pは除く)並びにモニタリング台車3の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、通常曲線区間2におけるモニタリング台車3の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(3)に示す第3推定式の説明変数の係数と、定数項とを同定し、第3推定式を作成する。
ステップS4において、補正係数作成部17は、第1推定式における説明変数の係数と、第3推定式における説明変数の係数と、第1推定式を作成したときに用いた説明変数の複数のデータと、第3推定式を作成したときに用いた説明変数の複数のデータとに基づき、第2推定式における説明変数に対する各補正係数を、上記式(4)〜(7)に従って作成する。
また、補正係数作成部17は、第1推定式における定数項に対する第3推定式における定数項の比に基づいて、上記式(8)に従って、第2推定式における定数項に対する補正係数を作成する。
ステップS5において、第4推定式作成部18は、第2推定式における説明変数の係数及び定数項に各補正係数を加味することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する上記式(9)に示す第4推定式を作成する。
ステップS6において、外軌脱線係数推定部20は、測定データ記憶部10に記憶されている、基準曲線区間1を通常台車4が走行する際、測定装置11によって通常台車4の輪重P及び横圧Qを測定した測定データに基づいて、少なくとも測定した輪重P及び横圧Qから演算される所定の演算値(本実施形態ではX、Y、Z)並びに通常台車4の走行速度Vを上記式(9)に示す第4推定式に入力することで、通常曲線区間2における通常台車4の外軌脱線係数Q/Pを推定する。
以上説明したように、本実施形態に係る外軌脱線係数推定装置100によれば、通常曲線区間(輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない曲線区間)における通常台車(輪重及び横圧を測定不能な台車)の脱線係数を推定可能である。
日本出願2018−011509の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記載された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する方法であって、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成工程と、
前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成工程と、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成工程と、
前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成工程と、
前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成工程と、
前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定工程と、
を含むことを特徴とする脱線係数の推定方法。
(付記2)
前記補正係数作成工程において、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成し、
前記第4推定式作成工程において、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する、
ことを特徴とする付記1に記載の脱線係数の推定方法。
(付記3)
前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の脱線係数の推定方法。
(付記4)
前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式は、前記説明変数の1次多項式である、
ことを特徴とする付記1から3の何れかに記載の脱線係数の推定方法。
(付記5)
前記脱線係数は、外軌側車輪の脱線係数である、
ことを特徴とする付記1から4の何れかに記載の脱線係数の推定方法。
(付記6)
鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する装置であって、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成部と、
前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成部と、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成部と、
前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成部と、
前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成部と、
前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定部と、
を含むことを特徴とする脱線係数推定装置。
(付記7)
前記補正係数作成部は、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成し、
前記第4推定式作成部は、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する、
ことを特徴とする付記6に記載の脱線係数推定装置。
(付記8)
前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる、
ことを特徴とする付記6又は7に記載の脱線係数推定装置。
(付記9)
前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式は、前記説明変数の1次多項式である、
ことを特徴とする付記6から8の何れかに記載の脱線係数推定装置。
(付記10)
前記脱線係数は、外軌側車輪の脱線係数である、
ことを特徴とする付記6から9の何れかに記載の脱線係数推定装置。
(付記11)
鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定するプログラムであって、
コンピュータに、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成し、
前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成し、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成し、
前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成し、
前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成し、
前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する
ことを実行させるためのプログラム。
(付記12)
前記補正係数を作成することでは、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成し、
前記第4推定式を作成することでは、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する、
ことを特徴とする付記12に記載のプログラム。
(付記13)
前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる、
ことを特徴とする付記11又は12に記載のプログラム。
(付記14)
前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式は、前記説明変数の1次多項式である、
ことを特徴とする付記11から13の何れかに記載のプログラム。
(付記15)
前記脱線係数は、外軌側車輪の脱線係数である、
ことを特徴とする付記11から14の何れかに記載のプログラム。
(付記16)
鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定するプログラムであって、
コンピュータに、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成し、
前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成し、
輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成し、
前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成し、
前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成し、
前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する
ことを実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体。

Claims (11)

  1. 鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する方法であって、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成工程と、
    前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成工程と、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定し、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成工程と、
    前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成工程と、
    前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成工程と、
    前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定し、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定工程と、
    を含むことを特徴とする脱線係数の推定方法。
  2. 前記補正係数作成工程において、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成し、
    前記第4推定式作成工程において、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱線係数の推定方法。
  3. 前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の脱線係数の推定方法。
  4. 前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式は、前記説明変数の1次多項式である、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の脱線係数の推定方法。
  5. 前記脱線係数は、外軌側車輪の脱線係数である、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の脱線係数の推定方法。
  6. 鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定する装置であって、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成する第1推定式作成部と、
    前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成する第2推定式作成部と、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成する第3推定式作成部と、
    前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成する補正係数作成部と、
    前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成する第4推定式作成部と、
    前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する推定部と、
    を含むことを特徴とする脱線係数推定装置。
  7. 前記補正係数作成部は、前記第1推定式における前記説明変数の係数に対する前記第3推定式における前記説明変数の係数の比と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値に対する前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の平均値の比とを乗算することで、前記第2推定式における前記説明変数に対する前記補正係数を作成し、
    前記第4推定式作成部は、前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を乗算することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する前記第4推定式を作成する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の脱線係数推定装置。
  8. 前記演算値として、内軌脱線係数、前側輪軸の左右輪重バランス及び後側輪軸の左右輪重バランスのうち、少なくとも1つが用いられる、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の脱線係数推定装置。
  9. 前記第1推定式、前記第2推定式、前記第3推定式及び前記第4推定式は、前記説明変数の1次多項式である、
    ことを特徴とする請求項6から8の何れかに記載の脱線係数推定装置。
  10. 前記脱線係数は、外軌側車輪の脱線係数である、
    ことを特徴とする請求項6から9の何れかに記載の脱線係数推定装置。
  11. 鉄道車両が備える台車が軌道の曲線区間を走行する際の脱線係数を推定するプログラムであって、
    コンピュータに、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置された軌道の基準曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記測定装置によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第1推定式を作成し、
    前記基準曲線区間を輪重及び横圧を測定不能な通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記基準曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第2推定式を作成し、
    輪重及び横圧を測定可能な測定装置が設置されていない軌道の通常曲線区間を、輪重及び横圧を測定可能なモニタリング台車が走行する際、前記モニタリング台車によって前記モニタリング台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、前記測定した輪重及び横圧から演算した脱線係数を目的変数とし、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記モニタリング台車の走行速度を説明変数として多変量解析を行うことで、前記通常曲線区間における前記モニタリング台車の脱線係数を推定する第3推定式を作成し、
    前記第1推定式における前記説明変数の係数と、前記第3推定式における前記説明変数の係数と、前記第1推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値と、前記第3推定式を作成したときに用いた前記説明変数の値とに基づき、前記第2推定式における前記説明変数に対する補正係数を作成し、
    前記第2推定式における前記説明変数の係数に前記補正係数を加味することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する第4推定式を作成し、
    前記基準曲線区間を前記通常台車が走行する際、前記測定装置によって前記通常台車の輪重及び横圧を測定した結果を入力として、少なくとも前記測定した輪重及び横圧から演算される所定の演算値並びに前記通常台車の走行速度を前記第4推定式に入力することで、前記通常曲線区間における前記通常台車の脱線係数を推定する
    ことを実行させるためのプログラム。
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