JPWO2015198649A1 - 内視鏡の湾曲操作機構 - Google Patents

内視鏡の湾曲操作機構 Download PDF

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Abstract

湾曲操作部材の操作力量の低減化を簡単な機構で実現し装置の大型化を抑止しつつ操作性の向上に寄与し得る内視鏡の湾曲操作機構を提供することを目的とし、本発明の内視鏡の湾曲操作機構は、内視鏡1の湾曲部7を駆動するための湾曲ワイヤ35が連結され回転操作される湾曲操作部材22と一体に組み付けられる回転体33と、回転体の回転を減速する減速歯車機構64と、減速歯車機構における出力歯車63に回転方向の付勢力を加える付勢機構68とを備える。

Description

この発明は、挿入部の先端側に湾曲部を有し、手元側の操作部に設けられた湾曲操作部材によって湾曲部の湾曲操作を行う内視鏡の湾曲操作機構に関するものである。
近年、内視鏡は、医療分野および工業用分野において広く利用されている。この種の内視鏡には、細長な挿入部が軟性に形成され、その挿入部の先端側に湾曲部を設けたものがある。この湾曲部は、挿入部の基端側の操作部に設けられた湾曲操作部材を操作することによって所望の方向に湾曲動作させ得るように構成されている。このように湾曲部を湾曲させることによって、当該湾曲部よりも先端側に配置されている先端部の観察光学系の観察方向を変化させて広範囲の検査を行い得るように構成されている。
従来の内視鏡において、操作部に設けられる湾曲操作部材としては、軸回りに回転操作される湾曲ノブあるいは湾曲レバー等のほか、傾倒操作されるジョイスティック型レバー等がある。
また、この種の湾曲操作部材を備えた湾曲操作機構の構成としては、例えば挿入部の先端側に設けられ複数の節輪を連結して形成される湾曲部と、挿入部の基端側に設けられる操作部に配設された湾曲操作部材と、前記操作部内部に設けられ前記湾曲操作部材の回転操作に応じて一体に回転自在に設けられたスプロケット若しくはプーリー等の回転体と、前記湾曲部に一端が固定され他端が前記回転体に固定され前記挿入部内に挿通される複数のアングルワイヤとを具備し、前記湾曲操作部材を回転操作して前記回転体を回転させることによってアングルワイヤを牽引するようにしたものが一般に実用化されている。
このような一般的な構成の従来の内視鏡において、挿入部に設けられる湾曲部は、弾性力を有する湾曲ゴムによって被覆されている。このような内視鏡挿入部や湾曲部内には、例えば処置具チャンネルチューブ,送気チューブ,送水チューブ,複数の信号線を一纏めにした信号ケーブル,照明用ライトガイド等、複数の内視鏡内蔵物が挿通配置されている。
これら湾曲ゴムや内視鏡内蔵物は、湾曲部を湾曲させる際の弾性抵抗となる。つまり、湾曲部が湾曲される際には、前記湾曲ゴムや内視鏡内蔵物によって当該湾曲部を直線状態に戻そうとする弾性復元力が働く。これと同時に、湾曲時には内蔵物同士が接触する等によって摩擦力が発生する。
例えば、図6は、内視鏡において湾曲操作部材を操作する際の湾曲操作力量と、湾曲部の湾曲角度との関係を示す図である。図6において、符号L1で示す点線を、従来の内視鏡において湾曲ゴムや内視鏡内蔵物によって湾曲部を直線状態に戻そうとする上記弾性復元力(従)として表している。また、図6において、符号L2で示す点線を、従来の内視鏡において湾曲時に内蔵物同士が接触する等によって生じる上記摩擦力等の抵抗力(従)としている。そして、上記弾性復元力(従)L1と上記抵抗力(従)L2とを合わせた力量は、図6に示すように、湾曲部の湾曲角度が増すにつれて増加する傾向にある。
そのために、湾曲部を湾曲させる操作を行なう際には、使用者(ユーザ)は、湾曲操作部材を上記抵抗力に抗する力量で操作する必要がある。したがって、湾曲部の湾曲角度が大きくなるにしたがって上記抵抗力は増加するので、これに抗して湾曲させるためには、湾曲操作部材を操作するための湾曲操作力量も増大させる必要がある。このことは、使用者(ユーザ)に対し、湾曲操作を行なう手指等にかかる負担が増大してしまうという問題点として指摘され得る。
そこで、内視鏡の湾曲操作機構において、アングルワイヤの牽引手段の操作力を低減し得る構成を備えたものが、例えば日本国特許公開2012−81012号公報等によって、種々提案されている。
ところが、上記日本国特許公開2012−81012号公報等によって開示されている手段は、アングルワイヤの牽引手段の操作力を低減すると共に、ワイヤ牽引手段に硬度状態を保持する機能を持たせて構成されている。したがって、湾曲操作のための駆動力の伝達を複数の歯車を介して行うようにしているので、駆動力伝達経路が長くなってしまい、装置を大型化してしまうという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、湾曲操作部材の操作力量の低減化を簡単な機構で実現し、装置の大型化を抑止しながら、操作性の向上に寄与し得る内視鏡の湾曲操作機構を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の内視鏡の湾曲操作機構は、内視鏡の湾曲部を駆動するための湾曲ワイヤが連結され、回転操作される湾曲操作部材と一体に組み付けられる回転体と、前記回転体の回転を減速する減速歯車機構と、前記減速歯車機構における出力歯車に回転方向の付勢力を加える付勢機構とを備えた。
本発明によれば、湾曲操作部材の操作力量の低減化を簡単な機構で実現し、装置の大型化を抑止しながら、操作性の向上に寄与し得る内視鏡の湾曲操作機構を提供することができる。
本発明の一実施形態の湾曲操作機構を適用した内視鏡の全体的な構成を示す概略構成図 図1の内視鏡における操作部の内部構成の一部を示す要部拡大断面図 図1の内視鏡の湾曲操作機構に適用される湾曲操作補助機構ユニットの基本構成図(湾曲操作部材が中立状態の場合) 図3の状態の湾曲操作補助機構ユニットにおいて、湾曲操作部材の湾曲操作がなされて最大湾曲状態とされた場合の湾曲操作補助機構ユニットを示す図 図3の状態の湾曲操作補助機構ユニットにおいて、湾曲操作部材の湾曲操作がなされて湾曲操作途中の湾曲操作補助機構ユニットを示す図 従来の内視鏡において湾曲操作部材を操作する際の湾曲操作力量と、湾曲部の湾曲角度との関係を示す図である。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これらの図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率及び各構成要素の相対的な位置関係は、図示の形態のみに限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態の湾曲操作機構を具備する内視鏡の全体構成と、この内視鏡の湾曲操作機構の概略構成について以下に簡単に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の湾曲操作機構を適用した内視鏡の全体的な構成を示す概略構成図である。図2は、図1の内視鏡における操作部の内部構成の一部を示す要部拡大断面図である。
本実施形態の湾曲操作機構30を具備する内視鏡1は、体腔内に挿入される細長い挿入部2と、この挿入部2の基端側に連設される操作部3と、この操作部3の一側面に基端部が連結されたユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の先端部に配設されたコネクタ5と、湾曲操作機構30及びこれに含まれる湾曲角度調整機構50(図1には不図示。図2参照)等によって主に構成されている。なお、本内視鏡1はコネクタ5を介して不図示の光源装置,ビデオプロセッサ等の制御装置と接続されて、内視鏡システムとして稼動するように構成される。
挿入部2は、先端から順に硬質の先端構成部6,湾曲部7,可撓性を有する細長形状の可撓管部8を連結して構成したものである。湾曲部7は、上下方向および左右方向の4方向のそれぞれに湾曲操作機構30(図2参照)によって湾曲操作し得るように構成され、これらの4方向の湾曲操作を組み合わせることによって任意の方向に湾曲操作が可能となる。
先端構成部6の先端面には対物レンズ,照明レンズ,洗滌ノズル,処置具チャンネル開口等が配設されている(不図示)。また、先端構成部6の内部には、撮像素子や電気基板等の電気部品等や撮像素子から延出される映像ケーブル等のほか、上記洗滌ノズルに連結される送気管路,送水管路等、照明レンズへと照明光を供給するライトガイドファイバー等等が配設されている(不図示)。そして、映像ケーブル,ライトガイドファイバーは、挿入部2,操作部3及びユニバーサルコード4内を挿通してコネクタ5まで連設されている。また、送気管路,送水管路は、挿入部2を挿通し操作部3に設けられた送気送水シリンダ及びユニバーサルコード4を経てコネクタ5にまで連設されている。なお、上記先端構成部6の外面及び内部構成については、従来の一般的な形態の内視鏡と同様のものを備えているものとして、その詳細な説明及び図示は省略する。
操作部3は、外装筐体14,把持部筐体15等の筐体部材によって水密的に形成されている。把持部筐体15の一端部からは挿入部2の基端部が連設されているが、その連結部分には挿入部2の可撓管部8が急激に屈曲することを抑止するために、例えば弾性ゴム部材等からなる折れ止め部16が設けられている。
操作部3の外装筐体14には、挿入部2の湾曲部7を湾曲操作するための複数の湾曲操作部材22が軸部材からなる支軸34(図2参照)の同軸上に回転自在に配設されている。複数の湾曲操作部材22は、操作部3の内部、即ち外装筐体14及び把持部筐体15の内部に配設される湾曲操作機構30(図2参照)に対して機械的に接続されている。
また、操作部3の外装筐体14の外面上には、各種の操作部材、例えばビデオプロセッサ等の周辺機器(不図示)を遠隔操作するためのスイッチ類20が複数設けられている。さらに、把持部筐体15の外面には、不図示の処置具等を導入するための処置具導入口23が設けられている。この処置具導入口23は、内部の処置具チャンネル(不図示)に連通している。処置具チャンネルは挿入部2の内部を先端構成部6の処置具チャンネル開口まで挿通している。
操作部3の内部には、図2に示すように、骨格部材であり各種構成部材を固定支持するメインフレーム31と、湾曲操作機構30等の複数の構成ユニットが配設されている。
メインフレーム31は、例えばラダー構造若しくは板構造等に形成される構造体であり、例えばアルミニウムを射出成形するダイカスト等、金属部材等によって形成されている。このメインフレーム31は、操作部3の内部において、例えばビス等を用いて外装筐体14,把持部筐体15の内側面に固定されている。そして、湾曲操作機構30は、操作部3の内部に配設されているメインフレーム31に対してビス等を用いて固定保持されている。
湾曲操作機構30は、使用者(ユーザ)が操作部3を把持しつつ、上記湾曲操作部材22(図2には不図示。図1参照)を回転操作することによって、上記挿入部2の先端側に設けられる湾曲部7に端部が固定され湾曲部7を駆動するための湾曲ワイヤである湾曲操作ワイヤ35を挿入部2の長軸に沿う方向に往復移動させて、上記湾曲部7の湾曲運動を実現するための機構ユニットである。そのために湾曲操作機構30は、湾曲部7を左右方向へと湾曲操作させ得る左右湾曲操作機構と、湾曲部7を上下方向へと湾曲操作させ得る上下湾曲操作機構とを組み合わせて一組の構成ユニットとして構成されている。ここで、上記左右湾曲操作機構と上記上下湾曲操作機構とは略同様の構成からなり、後述する支軸34の軸方向に積層した形態で上記操作部3の内部に配設されている。したがって、本実施形態においては、図面の煩雑化を避けるために、湾曲操作機構30を構成する上記左右湾曲操作機構と上記上下湾曲操作機構とのうちの一方のみを図示して図面を簡略化し、以下の説明においては、一方の機構のみについて詳述する。
上記湾曲操作機構30は、湾曲操作部材22を含み、支軸34と、スプロケット33(回転体)と、チェーン32と、カバー部材40と、湾曲角度調整機構50と、湾曲操作ワイヤ35(湾曲ワイヤ)等によって構成されている。
支軸34は、下端をメインフレーム31に植設固定される棒状部材である。支軸34の上端は外装筐体14の外部に突出している。支軸34の外周側には筒状体36が回転自在に配置されている。換言すれば、支軸34は上記筒状体36を回転自在に軸支している。この筒状体36の上端には湾曲操作部材22が固設されている。また、上記筒状体36の下端にはスプロケット33が固設されている。このような構成によって、上記スプロケット33は筒状体36を介して湾曲操作部材22と機械的に連結している。
上記スプロケット33にはチェーン32が巻回されて噛合している。このチェーン32の両端のそれぞれには、湾曲操作ワイヤ35が連結部材41を介して連結されている。
詳述すると、チェーン32の両端部には連結部材41が固設されている。この連結部材41には、挿入部2に挿通されている湾曲操作ワイヤ35の基端部が連設されている。この湾曲操作ワイヤ35の先端部は、挿入部2の湾曲部7の先端部位(不図示)に固定されている。湾曲操作ワイヤ35は複数のワイヤを撚り合わせることによって形成されており、柔軟性を有する撚り線ワイヤが用いられている。
そして、チェーン32と湾曲操作ワイヤ35との連結部分近傍には、湾曲角度調整機構50が配設されている。この湾曲角度調整機構50は、湾曲部7の上下方向及び左右方向の4方向へのそれぞれの最大湾曲角度を設定するための機構ユニットである。この湾曲角度調整機構50はメインフレーム31に対して例えばネジ止め固定されている。なお、湾曲角度調整機構50は、本実施形態の構成とは直接関連しない部分であるので、従来一般の内視鏡において適用されているものと同様のものが適用されているものとして、その詳細構成の説明は省略する。
また、カバー部材40は、上記スプロケット33の外周側近傍を覆うように設けられており、スプロケット33に巻回されているチェーン32が外れてしまうことを抑止する部材である。このカバー部材40は、メインフレーム31に対して例えばネジ止め固定されている。
なお、図2において、符号Cは、支軸34,スプロケット33,筒状体36の回転中心軸を示すものとする。これにより、本実施形態においては、回転中心軸Cは、湾曲操作部材22(図2では不図示)の回転中心軸でもある。
また、本発明の上記一実施形態の湾曲操作機構30においては、上記構成に加えて、湾曲操作部材22による湾曲操作の操作力量を補助するための湾曲操作補助機構ユニット60を具備している。この湾曲操作補助機構ユニット60の構成について、図3〜図6を用いて以下に説明する。図3〜図5は、本実施形態の湾曲操作機構に適用される湾曲操作補助機構ユニットの基本構成図である。このうち、図3は湾曲操作部材が中立状態にある場合の湾曲操作補助機構ユニットの状態を示している。図4は湾曲操作部材の湾曲操作がなされて最大湾曲状態にある場合の湾曲操作補助機構ユニットの状態を示している。図5は湾曲操作部材の湾曲操作がなされて湾曲操作途中の湾曲操作補助機構ユニットの状態を示している。
湾曲操作補助機構ユニット60は、遊星ギヤ機構64と、付勢機構68等によって構成されている。遊星ギヤ機構64は、湾曲操作部材22の回転操作量(及びこの湾曲操作部材22と一体に構成される後述の回転体(スプロケット33))の回転を減速する減速歯車機構である。付勢機構68は、遊星ギヤ機構64(減速歯車機構)における後述の出力歯車(内歯車63)に回転方向の付勢力を加えることで、湾曲操作部材22の回転操作力量を軽減する付勢機構ユニットである。
遊星ギヤ機構64は、太陽歯車61と、遊星歯車62と、内歯車63(出力歯車)等によって構成される遊星歯車機構である。このうち、太陽歯車61は、スプロケット33(回転体)と同軸上でかつ一体に回転するよう配設されている。ここで、スプロケット33は、上述したように、チェーン32を介して湾曲操作ワイヤ35が連結されており、かつ筒状体36を介して湾曲操作部材22と一体に構成された回転体である。したがって、太陽歯車61は、湾曲操作部材22と筒状体36とスプロケット33とに対して一体的に同方向に回転し得るように構成されている。
上記太陽歯車61には、当該遊星ギヤ機構64の構成部の一部である遊星歯車62が複数、所定の間隔を置いて等間隔位置に設けられており、これら複数の遊星歯車のそれぞれは、上記太陽歯車61の外周ギア部に噛合している。各遊星歯車62は、本内視鏡1の操作部3の内部における固定部材、例えばメインフレーム31等の不動部に対して回転自在に軸支されている。なお、本実施形態においては、上記遊星歯車62を三つ設けた例を示している。また、上記複数の遊星歯車62の外周側には、当該遊星ギヤ機構64の構成部の一部であり出力歯車である内歯車63の内周ギア部が、上記各遊星歯車62と噛合している。
このような構成により、湾曲操作部材22が回転操作されると、筒状体36を介してスプロケット33が同方向に回転する。これと同時に、遊星ギヤ機構64の太陽歯車も同方向に回転する。遊星ギヤ機構64において、太陽歯車が回転すると、これを受けて、遊星歯車62は太陽歯車とは反対方向に回転し、これを受けて、内歯車63が遊星歯車とは反対方向に回転する。なお、上記遊星ギヤ機構64において、太陽歯車61の歯数をZ1とし、遊星歯車62の歯数をZ2とし、内歯車63の歯数をZ3とすると、減速比i=1+(Z3/Z1)となる。
一方、付勢機構68は、シャフト66と、シリンダ65と、圧縮ばね67等によって構成されている。
シャフト66は、棒状部材からなり、その一端軸部66aは上記遊星ギヤ機構64の内歯車63の一部位(出力歯車の外径部)に対して連結されている。この場合において、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63との連結部位において回転自在に連結されている。したがって、これによりシャフト66の一端軸部66aは、シャフト66における旋回軸(ピボット;pivot)となっている。また、シャフト66の中程の部位には、長軸方向に対して直交する方向に突出するように鍔状のフランジ部66bが形成されている。このフランジ部66bは、後述する圧縮ばね67の一端を受けるばね受け部として機能する部位である。
シリンダ65は、中空の筒状部材からなり、上記シャフト66をその軸方向に摺動自在に軸支する部材である。そのために、シリンダ65の中空部には、上記シャフト66の他端側が嵌入配置されている。また、シリンダ65は、本内視鏡1の操作部3の内部における固定部材、例えばメインフレーム31等の不動部に対して、図3の符号65aで示される基端となる回転中心軸において回転自在に軸支されている。したがって、これによりシリンダ65の回転中心軸65aは、シリンダ65における旋回軸(ピボット;pivot)となっている。さらに、シリンダ65の中程の部位には、上記シャフト66と同様に、長軸方向に対して直交する方向に突出するように鍔状のフランジ部65bが形成されている。このフランジ部65bは、後述する圧縮ばね67の他端を受けるばね受け部として機能する部位である。
圧縮ばね67は、例えばコイルバネ等からなる付勢部材である。圧縮ばね67は、シャフト66のフランジ部66bとシリンダ65のフランジ部65bとの間において蓄勢された状態で架設されている。これにより、固定状態のシリンダ65に対してシャフト66をその長軸方向において押し出す方向に付勢している。
このような構成からなる内視鏡の湾曲操作機構30を適用した内視鏡1を使用する際の湾曲操作は次のように行われる。即ち、使用者(ユーザ)が湾曲操作部材22(実際には上下湾曲用と左右湾曲用の二つある)を回転操作する。この湾曲操作部材22の回転力量は、筒状体36を介してスプロケット33に伝達されて、当該スプロケット33が湾曲操作部材22と同方向に回転する。このようにしてスプロケット33が回転すると、これに伴ってチェーン32が走行駆動される。そして、当該チェーン32の走行に伴って連結部材41を介して連結されている湾曲操作ワイヤ35が牽引駆動される。これによって、湾曲部7は使用者(ユーザ)の意図した方向、即ち上下方向のいずれか一方若しくは左右方向のいずれか一方に向けて湾曲操作部材22の回転操作量に応じた量だけ湾曲する。
この場合において、湾曲操作部材22が回転操作されていない中立状態にあるときには、上記湾曲操作補助機構ユニット60は、図3に示すような状態にある。即ち、図3に示すように、シリンダ65に嵌入されたシャフト66は、付勢機構68の二つの軸、即ちシリンダ65の回転中心軸65aとシャフト66の一端軸部66aと、太陽歯車61及び内歯車63(出力歯車)の回転中心軸Cとが略直線状に並ぶように(図3の直線Jに沿って)配置されている。
このとき、圧縮ばね67は蓄勢状態にある。したがって、シャフト66は、図3の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態においては、上記圧縮ばね67の付勢力は、シャフト66の一端軸部66aに作用している。つまり、上記圧縮ばね67の付勢力は、全てが、上記一端軸部66aを遊星ギヤ機構64の中心(回転中心軸C)に向けて押す力量として働いている(矢印X0参照)。したがって、このとき、上記圧縮ばね67の付勢力がシャフト66を介して内歯車63を回転させる方向に働く力量はゼロ(0)である。
この状態から、湾曲操作部材22の湾曲操作を行なって、例えば最大湾曲状態としたとする。この場合において、例えば湾曲操作部材22を回転角度略180度だけ回転操作したときに湾曲部7の最大湾曲角度が得られるものとする。そして、例えば、上記遊星ギヤ機構64の減速比i=3とする。この場合には、湾曲操作部材22を回転角度略180度だけ回転操作するとスプロケット33及び太陽歯車61は同じ回転量だけ回転し、内歯車63は回転角度略60度だけ回転することになる。このときの湾曲操作補助機構ユニット60の状態が図4に示す状態である。
図4に示すように、内歯車63が図3の状態から所定方向(図4において時計方向)に回転角度略60度だけ回転すると、これに伴って、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63と同方向(図4において時計方向)に、上記回転中心軸Cを回転中心とする円弧上に沿って移動する。すると、シャフト66及びシリンダ65は、回転中心軸65aを旋回軸として所定方向(図4において反時計方向)に所定量だけ回転する。このとき、シャフト66は、圧縮ばね67の付勢力によって図4の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態において、上記圧縮ばね67がシャフト66の一端軸部66aを押す力量X1は、当該圧縮ばね67が内歯車63を回転させる方向に働く力量X2と、遊星ギヤ機構64をその中心に向けて押す力量X3とに分解できる。そして、このとき内歯車63を回転させる方向に働く力量X2の比率が高まっている。
この状態においては、上述したように、湾曲操作部材22は最大湾曲状態とする湾曲操作が行われている。一般的な内視鏡1における湾曲操作部材22による湾曲操作力量は、最大湾曲状態としたときに最も大きくなる傾向にある。本実施形態の内視鏡1においては、この最大湾曲状態にあるときに、圧縮ばね67の付勢力が、内歯車63に対して、これを回転させる方向に押す力量X3が作用している。つまり、当該押圧力量X3は、湾曲操作部材22の湾曲操作方向に作用していることになる。このことは、使用者(ユーザ)による湾曲操作部材22の湾曲操作を行なう操作力量を軽減する。
例えば、内視鏡における湾曲操作部材を操作する際の湾曲操作力量と、湾曲部の湾曲角度との関係は、図6に示すようになっている。ここで、図6において符号L1で示す点線は、従来の内視鏡において湾曲ゴムや内視鏡内蔵物によって湾曲部を直線状態に戻そうとする上記弾性復元力(従)として表している。また、図6において符号L2で示す点線は、従来の内視鏡において湾曲時に内蔵物同士が接触する等によって生じる上記摩擦力等の抵抗力(従)としている。
この場合において、本実施形態の内視鏡1においては、上記湾曲操作補助機構ユニット60を設けることによって、その圧縮ばね67の付勢力を利用して、使用者(ユーザ)が湾曲操作部材22の湾曲操作を行なう際の操作力量を軽減している。図6の符号L3,L4で示す実線は、このことを表している。即ち、図6において符号L3で示す実線は、本実施形態の内視鏡における上記弾性復元力を表す。また、同図6において符号L4で示す実線は、本実施形態の内視鏡における上記摩擦力等の抵抗力を表す。図6に示すように、上記弾性復元力L3は、従来の内視鏡の同弾性復元力(従)L1に比べて軽減されている(矢印F1参照)。また、同様に、上記抵抗力L4は、従来の内視鏡の同抵抗力(従)L2に比べて軽減されている(矢印F2参照)。そして、このように本実施形態の内視鏡1においては、上記弾性復元力L3と上記抵抗力L4とを合わせた力量は、全体的に軽減されている。
また、図5は、湾曲操作部材の湾曲操作がなされた場合において、その湾曲操作中の湾曲操作補助機構ユニットの状態を示す図である。ここで、湾曲操作中とは、例えば湾曲操作部材22が使用者(ユーザ)によって回転操作されたその結果、内歯車63が図3の状態から上記回転中心軸Cを中心として図5において時計方向に回転角度略15度だけ回転している状態を例示している。
図5に示すように、内歯車63が図3の状態から所定方向(図5において時計方向)に回転角度15度だけ回転すると、これに伴って、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63と同方向(図5において時計方向)に、上記回転中心軸Cを回転中心とする円弧上に沿って移動する。すると、シャフト66及びシリンダ65は、回転中心軸65aを旋回軸として所定方向(図5において反時計方向)に所定量だけ回転する。このとき、シャフト66は、圧縮ばね67の付勢力によって図5の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態において、上記圧縮ばね67がシャフト66の一端軸部66aを押す力量X4は、当該圧縮ばね67が内歯車63を回転させる方向に働く力量X5と、遊星ギヤ機構64をその中心に向けて押す力量X6とに分解できる。このとき、圧縮ばね67の付勢力による一端軸部66aを押す上記力量X4は大きいが、その分力の内、遊星ギヤ機構64を中心押す力量X6が大きく、内歯車63を回転させる力量X5の比率が小さいことがわかる。このことは、湾曲操作の途中においては、圧縮ばね67の付勢力によって生じる内歯車63を回転方向に押す力量X5が、湾曲部7の上記弾性復元力や摩擦力等の各抵抗力を上回ることなく設定されていることを示している。つまり、湾曲操作の途中において、圧縮ばね67の付勢力が内歯車63に作用するとき、湾曲部7を積極的に湾曲させてしまうことがないように設定されている。
なお、上述の説明においては、最大湾曲状態とするための湾曲操作部材22の回転角度として、略180度とした例を示したが、これに限られることはない。例えば、内視鏡1において、先端構成部6を上下方向に湾曲させる際には、上述の例示のように略180度前後に湾曲させることが望ましいが、これに対して、先端構成部6を左右方向に湾曲させる際には、略180度よりも少ない最大湾曲角度に設定されていても構わない。
また、本実施形態においては、シャフト66の一端軸部66aを内歯車63の一部に連結した構成としているが、この構成例に限られることはない。例えば、内歯車63の一部に連結する部材をシリンダ65とし、その旋回軸である回転中心軸65aにて内歯車63に連結するように構成してもよい。その場合には、シャフト66の一端軸部66aを、例えばメインフレーム31等の固定部材に対して回転自在に軸支するように構成する。
即ち、換言すると、シャフト66の先端若しくはシリンダ65の先端の少なくとも一方が固定部材(例えばメインフレーム31等の不動部)に軸支され、シャフト66の先端若しくはシリンダ65の先端の少なくとも他方が内歯車63(出力歯車)の外径部に軸支されている構成であればよい。
さらに、本実施形態においては、遊星ギヤ機構64の回転中心、即ち太陽歯車61の回転中心軸Cと、支軸34,スプロケット33,筒状体36,湾曲操作部材22等の中心軸とを同軸上となるように配置した構成として例示したが、このような構成に限られることはない。即ち、湾曲操作部材22の回転操作が筒状体36,スプロケット33を介して遊星ギヤ機構64へと伝達されて、太陽歯車61を確実に回転させることができればよく、遊星ギヤ機構64の回転中心軸と、上記支軸34,湾曲操作部材22等の回転中心とが、必ずしも同軸上に配置されていなくてもよい。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、内視鏡の湾曲操作機構において、極めて簡単な構成の湾曲操作補助機構ユニットを設ける工夫によって、湾曲操作部材22の回転操作による湾曲部7の湾曲操作を行なう際に、特に最大湾曲状態としたときの各種抵抗力を軽減することができ、よって湾曲操作を行なう際の使用者(ユーザ)の手指等にかかる負担を軽減することができる。
また、従来の内視鏡における湾曲操作時の操作感、例えば湾曲操作部材22の回転量を変化させること無く、湾曲操作中の略全域において、湾曲操作力量の軽減に寄与することができる。
さらに、最大湾曲状態から湾曲部7を直線状態に戻す際には、圧縮ばね67の付勢力が内歯車63を回転させる方向に働いていることから、その力量が、湾曲部7自体の弾性復元力に抗して働くことになる。したがって、上記湾曲操作補助機構ユニット60は、最大湾曲状態にある湾曲部7が、自信の弾性力によって急激に直線状態に復元してしまうことを抑えることができる。
湾曲操作補助機構ユニット60は、極めて簡単な構成で実現できるので、部品数をさほど増加させることもなく、また操作部を大型化することも無く、極めて有効に湾曲操作を補助する機構を備えた湾曲操作機構を実現できる。したがって、このような形態の湾曲操作機構を適用することによって、極めて使用感の良好な内視鏡を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本出願は、2014年6月24日に日本国に出願された特許出願2014−129639号を優先権主張の基礎として出願するものである。
上記基礎出願により開示された内容は、本願の明細書と請求の範囲と図面に引用されているものである。
本発明は、医療分野の内視鏡制御装置だけでなく、工業分野の内視鏡制御装置にも適用することができる。
先端構成部6の先端面には対物レンズ,照明レンズ,洗滌ノズル,処置具チャンネル開口等が配設されている(不図示)。また、先端構成部6の内部には、撮像素子や電気基板等の電気部品等や撮像素子から延出される映像ケーブル等のほか、上記洗滌ノズルに連結される送気管路,送水管路等、照明レンズへと照明光を供給するライトガイドファイバー等が配設されている(不図示)。そして、映像ケーブル,ライトガイドファイバーは、挿入部2,操作部3及びユニバーサルコード4内を挿通してコネクタ5まで連設されている。また、送気管路,送水管路は、挿入部2を挿通し操作部3に設けられた送気送水シリンダ及びユニバーサルコード4を経てコネクタ5にまで連設されている。なお、上記先端構成部6の外面及び内部構成については、従来の一般的な形態の内視鏡と同様のものを備えているものとして、その詳細な説明及び図示は省略する。
上記スプロケット33の外周にはチェーン32が巻回されて噛合している。このチェーン32の両端のそれぞれには、湾曲操作ワイヤ35が連結部材41を介して連結されている。
また、カバー部材40は、上記スプロケット33の外周側近傍を覆うように設けられており、スプロケット33の外周に巻回されているチェーン32が外れてしまうことを抑止する部材である。このカバー部材40は、メインフレーム31に対して例えばネジ止め固定されている。
湾曲操作補助機構ユニット60は、遊星歯車機構64と、付勢機構68等によって構成されている。遊星歯車機構64は、湾曲操作部材22の回転操作量(及びこの湾曲操作部材22と一体に構成される後述の回転体(スプロケット33))の回転を減速する減速歯車機構である。付勢機構68は、遊星歯車機構64(減速歯車機構)における後述の出力歯車(内歯車63)に回転方向の付勢力を加えることで、湾曲操作部材22の回転操作力量を軽減する付勢機構ユニットである。
星歯車機構64は、太陽歯車61と、遊星歯車62と、内歯車63(出力歯車)等によって構成される遊星歯車機構である。このうち、太陽歯車61は、スプロケット33(回転体)と同軸上でかつ一体に回転するよう配設されている。ここで、スプロケット33は、上述したように、チェーン32を介して湾曲操作ワイヤ35が連結されており、かつ筒状体36を介して湾曲操作部材22と一体に構成された回転体である。したがって、太陽歯車61は、湾曲操作部材22と筒状体36とスプロケット33とに対して一体的に同方向に回転し得るように構成されている。
上記太陽歯車61には、当該遊星歯車機構64の構成部の一部である遊星歯車62が複数、所定の間隔を置いて等間隔位置に設けられており、これら複数の遊星歯車のそれぞれに設けられた歯は、上記太陽歯車61の外周に設けられた歯に噛合している。各遊星歯車62は、本内視鏡1の操作部3の内部における固定部材、例えばメインフレーム31等の不動部に対して回転自在に軸支されている。なお、本実施形態においては、上記遊星歯車62を三つ設けた例を示している。また、上記複数の遊星歯車62の外周側には、当該遊星歯車機構64の構成部の一部であり出力歯車である内歯車63の内周に設けられた歯が、上記各遊星歯車62の歯と噛合している。
このような構成により、湾曲操作部材22が回転操作されると、筒状体36を介してスプロケット33が同方向に回転する。これと同時に、遊星歯車機構64の太陽歯車も同方向に回転する。遊星歯車機構64において、太陽歯車が回転すると、これを受けて、遊星歯車62は太陽歯車とは反対方向に回転し、これを受けて、内歯車63が遊星歯車とは反対方向に回転する。なお、上記遊星歯車機構64において、太陽歯車61の歯数をZ1とし、遊星歯車62の歯数をZ2とし、内歯車63の歯数をZ3とすると、減速比i=1+(Z3/Z1)となる。
シャフト66は、棒状部材からなり、その一端軸部66aは上記遊星歯車機構64の内歯車63の一部位(出力歯車の外径部)に対して連結されている。この場合において、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63との連結部位において回転自在に連結されている。したがって、これによりシャフト66の一端軸部66aは、シャフト66における旋回軸(ピボット;pivot)となっている。また、シャフト66の中程の部位には、長軸方向に対して直交する方向に突出するように鍔状のフランジ部66bが形成されている。このフランジ部66bは、後述する圧縮ばね67の一端を受けるばね受け部として機能する部位である。
このとき、圧縮ばね67は蓄勢状態にある。したがって、シャフト66は、図3の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態においては、上記圧縮ばね67の付勢力は、シャフト66の一端軸部66aに作用している。つまり、上記圧縮ばね67の付勢力は、全てが、上記一端軸部66aを遊星歯車機構64の中心(回転中心軸C)に向けて押す力量として働いている(矢印X0参照)。したがって、このとき、上記圧縮ばね67の付勢力がシャフト66を介して内歯車63を回転させる方向に働く力量はゼロ(0)である。
この状態から、湾曲操作部材22の湾曲操作を行なって、例えば最大湾曲状態としたとする。この場合において、例えば湾曲操作部材22を回転角度略180度だけ回転操作したときに湾曲部7の最大湾曲角度が得られるものとする。そして、例えば、上記遊星歯車機構64の減速比i=3とする。この場合には、湾曲操作部材22を回転角度略180度だけ回転操作するとスプロケット33及び太陽歯車61は同じ回転量だけ回転し、内歯車63は回転角度略60度だけ回転することになる。このときの湾曲操作補助機構ユニット60の状態が図4に示す状態である。
図4に示すように、内歯車63が図3の状態から所定方向(図4において時計方向)に回転角度略60度だけ回転すると、これに伴って、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63と同方向(図4において時計方向)に、上記回転中心軸Cを回転中心とする円弧上に沿って移動する。すると、シャフト66及びシリンダ65は、回転中心軸65aを旋回軸として所定方向(図4において反時計方向)に所定量だけ回転する。このとき、シャフト66は、圧縮ばね67の付勢力によって図4の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態において、上記圧縮ばね67がシャフト66の一端軸部66aを押す力量X1は、当該圧縮ばね67が内歯車63を回転させる方向に働く力量X2と、遊星歯車機構64をその中心に向けて押す力量X3とに分解できる。そして、このとき内歯車63を回転させる方向に働く力量X2の比率が高まっている。
図5に示すように、内歯車63が図3の状態から所定方向(図5において時計方向)に回転角度15度だけ回転すると、これに伴って、シャフト66の一端軸部66aは、内歯車63と同方向(図5において時計方向)に、上記回転中心軸Cを回転中心とする円弧上に沿って移動する。すると、シャフト66及びシリンダ65は、回転中心軸65aを旋回軸として所定方向(図5において反時計方向)に所定量だけ回転する。このとき、シャフト66は、圧縮ばね67の付勢力によって図5の矢印Xに沿う方向に付勢されている。この状態において、上記圧縮ばね67がシャフト66の一端軸部66aを押す力量X4は、当該圧縮ばね67が内歯車63を回転させる方向に働く力量X5と、遊星歯車機構64をその中心に向けて押す力量X6とに分解できる。このとき、圧縮ばね67の付勢力による一端軸部66aを押す上記力量X4は大きいが、その分力の内、遊星歯車機構64を中心押す力量X6が大きく、内歯車63を回転させる力量X5の比率が小さいことがわかる。このことは、湾曲操作の途中においては、圧縮ばね67の付勢力によって生じる内歯車63を回転方向に押す力量X5が、湾曲部7の上記弾性復元力や摩擦力等の各抵抗力を上回ることなく設定されていることを示している。つまり、湾曲操作の途中において、圧縮ばね67の付勢力が内歯車63に作用するとき、湾曲部7を積極的に湾曲させてしまうことがないように設定されている。
さらに、本実施形態においては、遊星歯車機構64の回転中心、即ち太陽歯車61の回転中心軸Cと、支軸34,スプロケット33,筒状体36,湾曲操作部材22等の中心軸とを同軸上となるように配置した構成として例示したが、このような構成に限られることはない。即ち、湾曲操作部材22の回転操作が筒状体36,スプロケット33を介して遊星歯車機構64へと伝達されて、太陽歯車61を確実に回転させることができればよく、遊星歯車機構64の回転中心軸と、上記支軸34,湾曲操作部材22等の回転中心とが、必ずしも同軸上に配置されていなくてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の一態様における内視鏡の湾曲操作機構は、内視鏡の湾曲部を駆動するための湾曲ワイヤが連結され、回転操作されることで該湾曲ワイヤを回転方向に牽引する湾曲操作部材と、この湾曲操作部材と連結され、該湾曲操作部材の回転操作により回転駆動される回転体と、前記回転体の回転を減速する減速歯車機構と、前記減速歯車機構における出力歯車に回転方向の付勢力を加える付勢機構とを備えた。
また、他の態様における内視鏡の湾曲操作機構は、内視鏡の湾曲部を駆動するための湾曲ワイヤが連結され、回転操作されることで該湾曲ワイヤを回転方向に牽引する湾曲操作部材と、この湾曲操作部材と連結され、該湾曲操作部材の回転操作により回転駆動される第1の歯車と、この第1の歯車に連結され、前記第1の歯車の回転を減速して伝達される第2の歯車を備えた減速歯車機構と、前記第2の歯車に回転方向の付勢力を加える付勢機構と、を備えており、前記付勢機構は、基端を不動部に、先端を前記第2の歯車の外径部に、それぞれ回転自在に軸支され、前記湾曲操作部材が前記湾曲部を湾曲させず略直線状態にする中立状態にあるときには、前記付勢機構の二つの軸と前記第2の歯車の回転軸とが略直線状に並ぶように配置されている。

Claims (5)

  1. 内視鏡の湾曲部を駆動するための湾曲ワイヤが連結され、回転操作される湾曲操作部材と一体に組み付けられる回転体と、
    前記回転体の回転を減速する減速歯車機構と、
    前記減速歯車機構における出力歯車に回転方向の付勢力を加える付勢機構と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡の湾曲操作機構。
  2. 前記付勢機構は、基端を不動部に、先端を前記出力歯車の外径部に、それぞれ回転自在に軸支され、
    前記湾曲操作部材が回転操作されていない中立状態にあるときには、前記付勢機構の二つの軸と前記出力歯車の回転軸とが略直線状に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1に記載された内視鏡の湾曲操作機構。
  3. 前記付勢機構は、シャフトと、該シャフトをその軸方向に摺動自在に軸支するシリンダと、前記シャフト及び前記シリンダの間に架設される圧縮ばねとを備えてなり、
    前記シャフトの先端若しくは前記シリンダの先端の少なくとも一方が前記不動部に軸支され、
    前記シャフトの先端若しくは前記シリンダの先端の少なくとも他方が前記出力歯車の外径部に軸支されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の湾曲操作機構。
  4. 前記減速歯車機構は、
    前記回転体と一体に回転される太陽歯車と、
    前記不動部に回転自在に軸支され前記太陽歯車の外周ギア部に噛合する遊星歯車と、
    前記遊星歯車の外周側に設けられ、前記遊星歯車と内周ギア部が噛合する内歯車と、
    を備えた遊星歯車機構からなり、
    前記出力歯車は、前記遊星歯車機構の前記内周ギア部からなることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲操作機構。
  5. 前記太陽歯車は、前記回転体と同軸上で一体に回転することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡の湾曲操作機構。
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