JPWO2015186592A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

各記録ヘッド間におけるノズル開口部と搬送面との距離の差をより小さくすると共に、取付部材に記録ヘッドを取り付ける際の取付誤差の許容範囲を広げることの出来るインクジェット記録装置を提供する。記録媒体の搬送方向に曲率を有する搬送面上に記録媒体を載置して搬送する搬送部と、インクを吐出するノズル開口部が配置されたノズル面が搬送面に対向して設けられる記録ヘッドと、記録ヘッドが取り付けられた取付部材と、を備え、複数の取付部材が各々搬送方向に異なる位置に設けられる。

Description

この発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、複数のノズル開口部からインクを吐出させて記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、形成画像の高精度化に伴い、より多くのノズル開口部が高密度で配置されるようになっている。
インクジェット記録装置では、複数のインクジェットヘッド(ノズルユニット)を並列に設けて一度に広い範囲の画像の形成を可能とすることで画像形成の高速化を図っている。また、高精度化に伴いノズル開口部の幅方向への間隔が狭まると、一列にノズル開口部を配列するのが困難になるので、搬送方向に複数列に分散させてノズル開口部を配列することで全体として幅方向に高密度にノズル開口部を設ける技術が用いられている。このとき、複数のインクジェットヘッドが大きなスペースを占めないように、特許文献1には、複数の印刷ヘッドサブユニット(ヘッドチップ、記録ヘッド)が千鳥格子状に構造棒材に取り付けられる技術が開示されている。
また、特許文献2には、記録媒体を支持する支持ドラムに対して複数の記録ヘッドの位置を定めるための記録ヘッド取付部材を設け、この記録ヘッド取付部材における記録ヘッドの取付面が、当該取付面の中心と支持ドラムの中心とを結ぶ線分と、支持ドラムの周面との交点を接点とする接線に平行になるように記録ヘッド取付部材を配置することで、各記録ヘッドを個別に位置決めすることなく、まとめて記録ヘッドの位置決めを高精度に行うことが出来る点について開示されている。
特開平5−138885号公報 特開2011−156812号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、記録媒体の搬送方向に曲率を有する搬送面上に支持される記録媒体に対し、当該搬送方向に複数のノズルを有する場合、各ノズル間においてノズル開口部と搬送面との距離に差が生じやすい。その結果、各ノズル開口部からインク滴が吐出されてから記録媒体に着弾するまでの時間に差が生じて、インク滴の着弾位置ずれが起こり、画像が劣化するという課題がある。
また、特許文献2の技術では、当該特許文献2の図2に示されている取付部材の構成において、やはり、支持ドラムの回転方向に異なる位置のノズル間においてノズル開口部と搬送面との距離に差が生じ得る。そして、特に、取付部材に記録ヘッドを取り付ける際に位置ずれが生じた場合、各ノズル間において、ノズル開口部と搬送面との距離の差が更に大きくなるという課題がある。
この発明の目的は、各記録ヘッド間におけるノズル開口部と搬送面との距離の差をより小さくすると共に、取付部材に記録ヘッドを取り付ける際の取付誤差の許容範囲を広げることの出来るインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体の搬送方向に曲率を有する搬送面上に前記記録媒体を載置して搬送する搬送部と、
インクを吐出するノズル開口部が配置されたノズル面が前記搬送面に対向して設けられる記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが取り付けられた取付部材と、
を備え、
複数の前記取付部材が各々前記搬送方向に異なる位置に設けられる
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記ノズル開口部は、前記記録ヘッドに所定のパターンで複数配置され、
前記複数の取付部材には、前記搬送方向に垂直な幅方向に複数の前記記録ヘッドが一次元配列されて取り付けられている
ことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、
一の前記取付部材に取り付けられる前記複数の記録ヘッドは、少なくとも2つ以上の所定数ずつまとめてヘッドモジュールとして形成され、当該ヘッドモジュールが前記取付部材に取り付けられることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記ヘッドモジュールは、前記幅方向の両端部で前記取付部材に取り付けられることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドは、前記搬送方向に垂直な幅方向の両端部で前記取付部材に取り付けられることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドは、前記ノズル面が当該ノズル面の前記搬送方向への中央から前記搬送面への垂線と垂直になるように配置されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記複数の取付部材は、少なくとも2つが互いに接続固定可能に構成されていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記取付部材は、前記記録ヘッドの位置を調整するための調整部を有することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記ノズル面に設けられた複数の前記ノズル開口部は、前記記録ヘッドの各々で二次元配列されていることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項9記載のインクジェット記録装置において、
前記二次元配列された前記複数のノズル開口部の形成領域は、搬送方向に2以上の第1所定数のノズルブロックに等分され、前記ノズルブロックの各々に設けられた複数の前記ノズル開口部は、前記搬送方向に垂直な幅方向の位置が隣り合う隣接ノズル開口部との当該幅方向の間隔が所定の第1間隔となるように設けられ、前記第1所定数のノズルブロックに各々設けられた前記ノズル開口部は、互いに幅方向に前記第1間隔を前記第1所定数で除した第2間隔ずつずらして配置されていることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載のインクジェット記録装置において、
前記第1所定数は4以上であり、
一の前記ノズルブロックに属する前記ノズル開口部から前記幅方向に前記第2間隔ずれて配置された前記ノズル開口部の属する隣接ノズルブロックが、前記一のノズルブロックから搬送方向に前記第1所定数より2以上小さい第2所定数のノズルブロック数以内で離隔した前記ノズルブロックであるように前記第1所定数の前記ノズルブロックが配置されていることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載のインクジェット記録装置において、
前記第1所定数は4であり、
前記第1間隔は、前記ノズル開口部が1インチ当たり300個配置される幅である
ことを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項10〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記ノズルブロックのそれぞれに属する複数の前記ノズル開口部は、所定の第3間隔で幅方向に配列された前記ノズル開口部によるノズル列が前記第3間隔を前記第1間隔で除した列数に亘り前記搬送方向に配列されたパターンで設けられ、当該ノズル列の各々におけるノズル開口部は、互いに前記第1間隔ずつずらして配置されていることを特徴としている。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において、各記録ヘッド間におけるノズル開口部と搬送面との距離の差をより小さくすると共に、取付部材に記録ヘッドを取り付ける際の取付誤差の許容範囲を広げることが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す模式図である。 画像形成部の一のヘッドユニットに係る構造を示す斜視図である。 画像形成ドラムとクリーニング部との位置関係及びヘッドユニットの移動前後の位置を示す斜視図である。 記録媒体と対向して設けられるヘッドユニットのノズル面を示す底面図である。 ノズル面におけるノズルの配列を説明する図である。 記録ヘッドの取り付けに係る回転位置ずれについて説明する図である。 2列の取付部材に係る記録ヘッドのノズル面の相対角度を説明する図である。 変形例1のインクジェット記録装置におけるヘッドユニットの底面図である。 変形例2のインクジェット記録装置におけるヘッドユニットの底面図である。 変形例3のインクジェット記録装置における取付板と記録ヘッドを示す図である。 変形例4のインクジェット記録装置における取付板と記録ヘッドとを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のインクジェット記録装置1の全体構成を示す模式図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、画像形成部20と、制御部40と、インク供給部50などを備える。インクジェット記録装置1では、制御部40の制御に基づいて、搬送部10により画像形成部20に対向する位置へ記録媒体Pを搬送しながら、当該記録媒体Pに対してインク供給部50から供給されたインクにより画像形成部20で画像を形成する。
搬送部10は、画像形成が行われる記録媒体Pを保持し、当該記録媒体Pを画像形成部20に対向するように搬送させ、更に、画像が形成された記録媒体Pを排出する。搬送部10は、画像形成ドラム11を備える。
画像形成ドラム11は、所定の曲率(半径)を有する円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム11の外周面(搬送面)は、画像形成部20のヘッドユニット21と対向し、搬送される記録媒体Pに対して必要に応じて画像形成に係る処理を行う。
制御部40は、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御し、全体動作を統括する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。制御部40では、CPUがROMから制御プログラムを読み出してRAMにロードし、当該制御プログラムに応じた制御処理が実行される。
インク供給部50は、インクタンク及びポンプを備え、ノズル開口部から吐出させるインクをヘッドユニット21に供給する。
画像形成部20は、記録媒体P上にインクを吐出させて画像を形成する。画像形成部20は、ヘッドユニット21と、クリーニング部22と、取付部材28などを有する。
ヘッドユニット21は、画像形成ドラム11に担持された記録媒体Pに対してインクを吐出し、画像を形成する。ヘッドユニット21は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色についてそれぞれ複数ずつ設けられている。図1では、画像形成ドラム11の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に対して上流からY、M、C、Kの各色に対応したヘッドユニット21が順番にそれぞれ2個ずつ設けられている。
本実施形態のヘッドユニット21は、記録媒体Pの搬送方向に垂直な方向(幅方向)について記録媒体Pの全体をカバーする長さ(幅)で設けられている。即ち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。
図2は、画像形成部20の一のヘッドユニット21に係る構造を示す斜視図である。
ヘッドユニット21は、記録ヘッド2111が複数配列されて取付部材28の取付板281に取付固定されて形成されている。また、取付板281の両端には、支持部282a、282bが固定されて、これら支持部282a、282bの間には、画像形成に用いられるインクを蓄え、必要に応じて記録ヘッドにそれぞれ供給する吐出液タンク212が設けられている。記録ヘッド2111の記録媒体Pと対向する面(底面)は、インクを吐出させるための複数のノズル開口部が所定のパターンで配列されて設けられたノズル面となっている。ノズル面は、画像形成時には、記録媒体Pと対向して配置される。
取付板281に固定された記録ヘッド2111は、取付板281を貫通して取り付けられ、当該取付板281に対しノズル面が露出される面側とは反対の面側で突出する構造となっている。各記録ヘッド2111は、取付板281に調整ネジ2811(図4など参照)などを用いて取り付けられ、微調整されながら固定される。
取付部材28は、支持部282a、282bの記録ヘッド2111のノズル面側とは反対側に設けられたレール受けで図示略のレールと接触し、当該レールに沿って移動させることが可能となっている。また、取付部材28を移動させる必要が無い場合には、取付部材28は、定められた位置で固定される。支持部282a、282bと取付板281との固定部分には、それぞれ調整ネジ283a、283bが設けられ、ノズル面と画像形成ドラム11の搬送面(外周面)との相対的な位置関係を微調整可能となっている。取付部材28の各部には、レールとの接触、記録ヘッド2111の重量や動作時の熱などによって歪みや変形の生じ難い材質、例えば、アルミ合金などの金属部材が用いられる。
図3は、画像形成ドラム11とクリーニング部22との位置関係及びヘッドユニット21の移動前後の位置を示す斜視図である。
ヘッドユニット21は、上述のレールに沿った取付部材28の移動動作に伴って、記録媒体Pの搬送方向、即ち、画像形成ドラム11の回転に係る外周面の移動方向に対して垂直な方向(Y方向)に移動可能となっている。ノズル面の汚れを除去するためのクリーニング部22は、画像形成ドラム11とY方向に並列に配置されており、ヘッドユニット21は、制御部40の制御に基づいて、画像形成ドラム11に対向する位置と、クリーニング部22に対向する位置との間でそれぞれ往復移動が可能となっている。
次に、ヘッドユニット21におけるノズルの配置について説明する。
図4は、ヘッドユニット21の記録媒体Pと対向するノズル面を示す底面図である。
このヘッドユニット21では、記録ヘッド2111が幅方向(Y方向)に一次元配列されて各取付板281に取り付け固定されている。取付板281は、搬送方向に2列平行に設けられ、複数の記録ヘッド2111は、ヘッドユニット21が画像形成ドラム11に対向する位置、即ち、画像形成を行う位置にある場合に、全体として千鳥格子状の配置となる位置関係でそれぞれの取付板281に取り付けられている。これら複数の記録ヘッド2111は、それぞれ、幅方向の両端がアライメントマークなどに合わせて設計位置に取り付けられるように当該幅方向の両端部で調整ネジ2811(調整部)により取付板281に取り付け固定される。ここでいう両端部とは、幅方向の外縁を固定する場合の他、取り付けのためのねじ穴などを設けるスペース程度外縁よりも幅方向に記録ヘッド2111の内側の位置で固定される場合を含む。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、例えば、この調整ネジ2811の締め付け度合いにより取付板281に対する記録ヘッド2111の位置を微調整可能となっている。この微調整の方法としては、各種の周知な方法を用いることが出来る。例えば、調整ネジ2811の回転軸の傾きやネジの頭部のテーパー形状などにより直接調整ネジ2811が記録ヘッド2111を側方(取付板281と平行な面内の方向)に移動、固定させても良いし、調整ネジ2811の締め付け度合いにより記録ヘッド2111の側方からの押圧量を変化させる固定部材を介して行われても良い。
記録ヘッド2111は、例えば、インク用の流路が設けられた流路基板、流路内のインクを移動、吐出させるための動作機構としての圧電素子や振動板、及び、この圧電素子を駆動するための回路基板やインターポーザーなどが積層され、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて形成されている。
本実施形態のインクジェット記録装置1において、各記録ヘッド2111のノズル面は、略正方形、例えば、30mm四方の形状であり、それぞれ、32行×32列(ノズル列)のノズル開口部が設けられている。
図5は、ノズル面におけるノズルの配列を説明する図である。
ノズル面において、複数個のノズル開口部は、幅方向(Y方向)に32行(図5では一部のみ表示)、搬送方向(X方向)に32列の二次元配列されている。各列のノズル開口部は、幅方向に沿ってそれぞれ隣接する行のノズル開口部と間隔d1の32倍の間隔(第3間隔)でノズル開口部が設けられている。一方、搬送方向へは、各行のノズル開口部が8個ずつ4つ(第1所定数)のブロックB1〜B4(ノズルブロック)に分けられて、各ブロックにおいて隣接するノズル開口部と間隔d2で設けられている。また、各ブロックのノズル開口部は、互いに幅方向に間隔d1の4倍の長さ(第1間隔)ずれて配置されている。即ち、各ブロックにおいて各列のノズル開口部は、間隔d1×32の間隔で幅方向に配列され、各ブロックにおけるノズル開口部の列数は、この間隔d1×32を各ブロックにおけるノズル開口部の間隔である間隔d1×4で除した値である「8」に設定されて、搬送方向に配列され、これら各列は、ノズル開口部が間隔d1×4ずつ互いにずらされながら配置されることで、全体として幅方向に間隔d1×4の等間隔でノズルが並ぶことになる。
更に、4つのブロックのノズル開口部は、それぞれ、互いに幅方向に間隔d1(第2間隔)ずつずれて配置されている。ブロックB1のノズル開口部とブロックB2のノズル開口部とは、幅方向に間隔d1ずれて配置され、ブロックB2のノズル開口部とブロックB4のノズル開口部とは、幅方向に間隔d1ずれて配置され、更に、ブロックB4のノズル開口部とブロックB3のノズル開口部とは、幅方向に間隔d1ずれて配置されている。このノズル面に対して記録媒体Pが搬送方向に搬送されて各ノズルが順次用いられることにより、全体として32×32=1024個のノズル開口部が幅方向に間隔d1で配列されることになる。
このように、ブロックB1→B2→B4→B3の順番で幅方向の位置が隣り合うノズル開口部(隣接ノズル開口部)が間隔d1で形成されることになるので、この隣り合うノズル開口部間の搬送方向の距離(ノズルブロック数、移動するブロック(隣接ノズルブロック))が一度に2ブロック(第2所定数)以内となり、大きく変化することがない。なお、このような条件を満たすブロック順は、上述のものに限られない。
図6は、記録ヘッド2111の取り付けに係る回転位置ずれについて説明する図である。
記録ヘッド2111が微小な回転角度θの回転ずれを伴って取付板281に取り付けられた場合、各ノズル開口部の位置も回転ずれを生じる。各ノズル開口部のずれ方向は、回転軸と当該ノズル開口部との位置関係によって異なる。ノズル開口部が回転軸から遠いほどずれの大きさが増大し、また、回転軸に対して幅方向にあるノズル開口部は、搬送方向にずれが生じ、回転軸に対して搬送方向にあるノズル開口部は、幅方向にずれが生じる。従って、この回転ずれがあると、各ノズル開口部からの記録媒体Pへのインク着弾位置の位置関係が変化してしまう。
具体的には、30mm四方の記録ヘッド2111において、ノズル開口部が幅方向に1200dpi(間隔d1が約21μm)で1024個設けられ、搬送方向に間隔d2=32×d1(約677μm)で32個設けられた場合、ノズル開口部は、約21.6mm四方の範囲に設けられることになる。各記録ヘッド2111が各々独立に取付板281に取り付けられる場合、記録ヘッド2111の幅方向の両端部(例えば、回転軸から幅方向に約14mmの位置)に位置合わせのために設けられたアライメントマークが搬送方向に±10μmずれた場合、回転軸から幅方向に最も遠いノズル開口部は、搬送方向に約8μmずれ、回転軸から搬送方向に最も遠いノズル開口部は、幅方向に約8μmずれることになる。この場合の回転角度θは、約0.04度である。
幅方向に隣接するノズル開口部は、上述のように、搬送方向に最大2ブロック分、16×d2ずれるので、この回転ずれに伴って、幅方向の距離のずれΔd1が最大で約8μm生じることになる。即ち、微小な回転角度θの回転ずれにより、隣接するノズル開口部間の幅方向の距離は、元の間隔の約1/3ずれる。特に、幅方向のずれに対しては、インクの吐出タイミングや吐出速度といった補正技術による補正が難しいので、ノズル開口部の間隔のずれが画像劣化の原因となりやすく、例えば、色ムラや筋が生じる。従って、これ以上のずれが生じないように取り付けがなされる必要がある。
図7は、2列の取付部材28に係る記録ヘッド2111のノズル面の相対角度を説明する図である。
この図7では、画像形成ドラム11をその回転軸の延長方向の側から見た側面図を示している。
2列の取付部材28は、各々、記録ヘッド2111のノズル面の搬送方向への中心線(図4における線C1、C2)から画像形成ドラム11の外周面(搬送面)に対して垂直に降ろした垂直面と、ノズル面とが直角になるように、それぞれ対応する取付部材28の取付板281の角度が調整されている。画像形成ドラム11を用いたインクジェット記録装置1では、外周面上の記録媒体Pが円弧状に湾曲して配置されるので、ノズル開口部から記録媒体Pまでの距離が搬送方向の位置によって異なるという問題が生じる。そこで、このインクジェット記録装置1では、異なる取付部材28に取り付けられた記録ヘッド2111のノズル面の設置角度がそれぞれ外周面に対して別個に定められることで、ノズル開口部から記録媒体Pまでの距離の差を小さく抑えている。
このように、搬送方向に異なる位置に配置された2つのヘッドユニット21により千鳥格子状に配列された記録ヘッド2111のノズル面に設けられたノズル開口部全体で幅方向に亘りインクの吐出がなされて、記録媒体Pの搬送移動と組み合わせて記録媒体Pの画像形成領域全体に対して各色の画像が形成可能となっている。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1の変形例について説明する。
以下の変形例1及び変形例2は、各記録ヘッド間におけるノズル開口部と搬送面との距離の差を小さくするのに加え、記録ヘッド2111が微小な回転角度θの回転ずれを伴って取付板281に取り付けられるのを抑制する構成として好ましい態様である。従って、色すじや色むらなどによる画像の劣化を抑制して高画質の画像を形成することが出来るものである。
[変形例1]
図8Aには、変形例1のインクジェット記録装置1におけるヘッドユニット21の底面図を示す。
変形例1のインクジェット記録装置1では、一の取付板281に取り付けられるヘッドユニット21の複数の記録ヘッド2111は、全て一つのヘッドモジュール211上にまとめて形成された後、当該ヘッドモジュール211が取付板281に固定される。
ヘッドモジュール211は、これら複数の記録ヘッド2111が例えばシリコン樹脂などを用いて一体的に形成、固定されたものである。このヘッドモジュール211の形成の際には、光学的なメジャースコープなどを用いて画像処理を行いながら正確に記録ヘッド2111の位置決めがなされて接着がなされる。或いは、初めから複数の記録ヘッド2111とヘッドモジュール211を一体的に形成しても良い。
従って、このヘッドモジュール211の幅方向への長さは、記録ヘッド2111一つの長さより長くなり、ここでは、6倍以上となる。その結果、このヘッドモジュール211が取付板281に取り付けられる際に、その幅方向の両端部における取付金具(ねじなど)やアライメントマークに搬送方向へ同程度(±10μm)の位置ずれが生じたとしても、この位置ずれに伴う回転ずれの回転角度θは、1/6未満となり、即ち、ノズル開口部の幅方向の間隔に係るずれ量が低減される。
[変形例2]
図8Bには、変形例2のインクジェット記録装置1におけるヘッドユニット21の底面図を示す。
変形例2のインクジェット記録装置1では、幅方向に2以上の所定数(ここでは、3つ)の記録ヘッド2111が一個のヘッドモジュール211に一体的に設けられ、複数(ここでは、2つ)のヘッドモジュール211が一の取付板281に幅方向に延在した配置で幅方向に並べて取り付けられることで、各取付板281に取り付けられる全ての記録ヘッド2111は、幅方向に一次元配列される。
このような構成、配置によっても、ヘッドモジュール211における各ノズル開口部の相対的な位置ずれは、記録ヘッド2111が各々直接取付板281に取り付けられる場合と比較して小さく抑えられる。また、この場合、変形例1に示した例と比較して、ヘッドモジュール211が幅方向に複数に分割されて設けられる。従って、例えば、記録ヘッド2111を交換する際に交換が必要な記録ヘッド2111の属するヘッドモジュール211のみを取り出して交換することが出来るので、作業性の観点から好ましい。
[変形例3]
図9は、変形例3のインクジェット記録装置1における取付板281と記録ヘッド2111aを示す図である。
この変形例3のインクジェット記録装置1では、記録ヘッド2111aは、千鳥格子状の配置パターンで幅方向に延在して配置されたノズル開口部が2組並列に設けられている。これらの2組のノズル開口部配列は、それぞれ、異なる色のインクを吐出する構成とすることが出来る。即ち、搬送方向に2列に配置された取付部材28に取り付けられた記録ヘッド2111aの組により、2種類のインクによる画像形成が可能となる。これらの2種類のインクによる画像形成には、何れの色についても2つの記録ヘッド2111aの組が必要になる。この場合、2色の画像形成が並行に行われても良いし、何れかの色による画像形成が選択的に行われても良い。即ち、これら2つの取付部材28に取り付けられた複数の記録ヘッド2111a全体で少なくとも一色の画像形成に係るインクが記録媒体Pの画像形成領域全体に対して吐出可能となる。
[変形例4]
図10は、変形例4のインクジェット記録装置1における取付板281と記録ヘッド2111との斜視図である。ここでは、取付部材28の他の部分、吐出液タンク212、及び記録ヘッド2111のノズル面と反対側の凸部の描画を省略している。
この変形例4のインクジェット記録装置1では、搬送方向(X方向)に配列された2つの取付板281が接続部284a、284bにより接続されて画像形成に係る動作が行われる。この接続部284a、284bは、取付部材28をレールに沿って移動させる際には取り外しが可能となっており、即ち、取付部材28は、個別に移動可能である。接続部284a、284bは、2つの取付部材28の位置合わせに係る調整が完了した後に、当該調整された位置を動かさずに互いを接続固定可能に構成されている。これらの接続部284a、284bとしては、例えば、長穴を有する固定板をねじで固定する構造のものや、調整に係る相対位置の変化に応じた接触位置で固定可能な嵌合部材を用いることが出来る。
このように、個々の取付板281の搬送面に対する距離や角度を微調整した後に接続部284a、284bを用いて2つの取付板281が接続されて固定され、その後、更に、当該接続された各色のヘッドユニット21間での位置合わせ、特に、幅方向の位置合わせを行うことで、容易に調整を行うことが出来る。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体Pの搬送方向に曲率を有する画像形成ドラム11の搬送面上にこの記録媒体Pを載置して当該画像形成ドラム11の回転により搬送する搬送部10と、所定の色のインクを吐出するノズル開口部が配置されたノズル面が搬送面に対向して設けられる記録ヘッド2111と、記録ヘッド2111が取り付けられた取付部材28と、を備え、複数の取付部材28は、各々搬送方向に異なる位置に設けられる。
従って、搬送方向に異なる位置に設けられる記録ヘッド2111が、従来、同一の取付部材28に取り付けられていたものを、別個の取付部材に分割することで、各記録ヘッド間におけるノズル開口部と搬送面との距離の差をより小さくすると共に、取付部材に記録ヘッドを取り付ける際の取付誤差の許容範囲を広げることが出来る。
また、このような構成により、狭いスペースでも取付部材28を引き出しやすくなり、また、余剰スペースを生かして調整を行いやすくなる。また、各記録ヘッド2111の位置や向きなどの調整の際に、隣接する他の記録ヘッド2111の数が減るので、調整の邪魔になりにくくなる。従って、より容易に複数の記録ヘッド2111の位置調整を行うことが出来る。特に、本発明のように画像形成ドラム11といった曲率を有する搬送面に対して各々相対位置や角度を定める場合には、調整パラメーターが多くて調整が複雑になるので、他の記録ヘッド2111などにより邪魔されずに速やかに調整が可能となる。また、このような容易且つ速やかな調整で複数のノズル開口部と記録媒体の搬送面との距離を適切な範囲内で調整することが出来る。
また、ノズル開口部は、各記録ヘッド2111にそれぞれ所定のパターンで複数配置され、また、取付部材28には、搬送方向に垂直な幅方向に複数の記録ヘッド2111が一次元配列されて取り付けられている。従って、搬送方向に異なる位置の記録ヘッド2111がそれぞれ別の取付部材28に取り付けられることになり、より各ノズル間においてノズル開口部と搬送面との距離のばらつき(差)を容易により小さく抑えることが出来る。
また、各取付部材28に取り付けられる記録ヘッド2111が一次元配列されているので、各記録ヘッド2111に接続される電気配線やインク配管などが入り組み具合を抑えることが出来て、容易にこれらの接続や取り外しを行うことが出来る。従って、組み立て、メンテナンスや修理が容易になる。
また、従来、多くの記録ヘッド2111が狭い範囲で取付調整されることで生じやすかった接触等での破損が生じ難くなり、容易且つより確実にインクジェット記録装置1を組み立て調整して利用することが出来る。
また、一つの取付部材28に取り付けられる複数の記録ヘッド2111は、少なくとも2つ以上の所定数ずつヘッドモジュール211として形成され、当該ヘッドモジュール211が取付部材28に取り付けられる。これにより、更に、取付部材28に取り付ける部品の点数を削減することが出来るので、容易且つ確実にインクジェット記録装置1の組み立て調整を行うことが出来る。
また、ヘッドモジュール211の製造に際して記録ヘッド2111間での位置合わせが正確に行われるので、各記録ヘッド2111の位置合わせの調節の手間を大きく削減することが出来る。
また、幅方向に延在して配置されるヘッドモジュールが当該幅方向の両端部で取付部材28に取り付けられることで、当該両端部での固定位置の微小な相対位置ずれに係る角度ずれを小さく抑えることが出来るので、調整された位置から記録ヘッド2111がずれた場合や、調整時に残る微小な位置ずれによる画像の劣化を効果的に抑えることが出来る。
また、記録ヘッド2111は、幅方向の両端部で取付部材28に取り付けられる。即ち、幅方向の両端を出来る限り精密に固定することで、ラインヘッドのように幅方向へのインクの着弾位置のずれを補正し難い場合に、当該幅方向への着弾位置のずれを生じさせない。
また、記録ヘッド2111は、ノズル面が当該ノズル面の搬送方向への中央から搬送面への垂線と垂直になるように配置されている。従って、ノズル面の各ノズルから搬送面上の記録媒体Pまでの距離のばらつきを抑え、当該ばらつきに係るインクの吐出タイミングや吐出速度といったパラメーターの調整を細かく行わなくても着弾位置のずれなどが生じ難く、画像の劣化を容易に抑えることが出来る。
また、複数の取付部材28は、接続部284a、284bにより少なくとも2つが互いに接続固定可能に構成されている。これにより、個別の記録ヘッド2111の位置、搬送面に対する距離や角度などの調整は、取付部材28が分離された状況で行われることで、上述のように調整を行いやすくし、一方で、ヘッドユニット21の幅方向の位置や、複数色のヘッドユニット21の相対位置関係などの調節といったヘッドユニット21単位での調整が必要な場合には、これらの取付部材28を連結してから行うことで、処理を容易且つ簡便に行うことが出来る。
また、各記録ヘッド2111は、調整ネジ2811により取付部材28の取付板281に対する位置を各々微調整することが出来る。このような場合に、搬送方向に異なる位置の記録ヘッド2111が異なる取付部材28に取り付けられ、同一の取付部材28に取り付けられる記録ヘッド2111は、一次元方向にのみ配置されるので、調整ネジ2811による調整が煩雑にならず、また、調整の際に当該記録ヘッド2111やドライバーなどを他の構成と衝突させてしまうなどにより破損する虞を低減させることが出来る。
また、複数のノズル開口部は、記録ヘッド2111の各々で二次元配列されている。従って、本発明による角度ずれの影響がより効果的に低減される。
また、各記録ヘッド2111でそれぞれ二次元配列された複数のノズル開口部は、搬送方向に4つのブロックB1〜B4に等分される。これら各ブロックB1〜B4にそれぞれ設けられた複数のノズル開口部は、幅方向の位置が隣り合う隣接ノズル開口部との当該幅方向の間隔が間隔d1×4となるように設けられ、4つのブロックB1〜B4に各々設けられたノズル開口部は、互いに幅方向に間隔d1×4をブロック数である4で除した間隔、即ち、間隔d1ずつずらして配置されている。
これにより、単純に1又は2本の直線上にノズル開口部を配置したのでは形成困難な密度でノズル開口部を配置して高精度な画像形成を行うことが出来る。また、このような高密度なノズル開口部の配置のケースで本発明に係る回転ずれの影響を低減する構成を用いることで、より効果的に高精度な画像の劣化を防ぐことが出来る。
また、特に、ブロック分割数を4以上とした場合に、一のブロックに属するノズル開口部から幅方向に間隔d1ずれて配置されたノズル開口部の属するブロックが、前記一のブロックから搬送方向に(ブロック分割数−2)ブロック以内で離隔したブロックであるように当該分割された各ブロックが順番に配置される。これにより、幅方向に隣り合うノズル開口部の搬送方向への相対距離を小さく抑えることが出来るので、回転ずれによる幅方向への相対的な位置ずれが大きくなることを効果的に防ぐことが出来る。
また、特に、ブロック分割数を4とし、各ブロックでは、従来のインクジェット記録装置で形成されているような1インチ当たり300個のノズル開口部が配置される形状とすることで、無理なく容易に1インチ当たり1200個のノズル開口部が配置される高精度な記録ヘッド2111とすることが出来る。従って、容易に高精度な画像を形成可能となる。
また、ブロックのそれぞれに属する複数のノズル開口部は、間隔d1×32で幅方向に配列されたノズル列を8列互いに間隔d1×4ずつずらしながら設けるパターンで配列されるので、同一パターンの繰り返しで更に容易に高解像度な画像形成が可能な記録ヘッド2111を形成することが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、円筒外周面状の搬送面を有する場合における取付部材28の配置について説明したが、本発明は、搬送部の搬送面が記録媒体の搬送方向に曲率を有していれば、円筒状ではない場合にも適用可能である。例えば、円筒の内周面に沿った凹面状の搬送面であっても良い。また、正確な円筒形状ではなく、楕円型の搬送面や、凹部と凸部の両方がある搬送面であっても良い。また、搬送部は、画像形成ドラムの回転により記録媒体を搬送する形態に限られず、例えば、搬送ベルト上に記録媒体を載置して、当該搬送ベルトをモーターなどの駆動手段により移動させることで記録媒体を搬送するものであっても良い。
また、上記実施の形態では、記録ヘッド2111は、搬送方向に2列に設けられた取付部材28に千鳥格子状配置となる様に取り付けられたが、これに限られない。搬送方向に3列以上に設けられた取付部材28にそれぞれ1列分ずつ取り付けられても良い。
また、記録ヘッド2111が搬送方向に3列以上ある場合に、当該列数より少ない複数の列数の取付部材28に分割されて取り付けられても良い。例えば、記録ヘッド2111が4列ある場合に、当該記録ヘッド2111は、2列に設けられた取付部材28に2列ずつに分割されて取り付けられても良い。この場合、一の取付部材28に取り付けられる2列の記録ヘッド2111は、形成画像の画質に対する悪影響が問題にならないように搬送方向に近い位置で取り付けられることが好ましい。
また、幅方向に取り付けられる記録ヘッド2111の数やヘッドモジュール211の数、及び、ヘッドモジュール211として一体的に形成される記録ヘッド2111の数などは、任意に定められる。また、ヘッドモジュール211は、記録媒体Pの画像形成可能幅全体に亘りノズル開口部が設けられたラインヘッドである必要はない。
また、記録ヘッド2111に設けられるノズル開口部の数及び複数設けられる場合の配置パターンは、形成画像の幅方向への解像度などに応じて適宜定められる。
また、上記実施の形態では、各取付部材28に取り付けられた記録ヘッド2111がそのノズル面の搬送方向への幅の中央でそれぞれ搬送面に対する垂線と直交するように配置されたが、必ずしもこの配置である必要は無い。例えば、ノズル開口部が搬送方向中央に対して対称に設けられていない場合には、上述の配置をする必要がない。また、ノズル開口部が搬送方向中央に対して対称に設けられている場合であっても、形成画像の画質に対する悪影響が問題にならない範囲で搬送面に対する垂線と直交しなくても良い。
また、上記実施の形態では、各記録ヘッド2111を幅方向の両端付近で取付部材28に取り付けることで記録ヘッド2111の回転位置ずれによる吐出位置ずれの悪影響を軽減することとしたが、ノズル開口部の配置パターンに応じてあまり回転位置ずれの影響が大きく出ない場合や、本発明に係る取付位置の調節で取付誤差を十分に低減出来る場合などには、搬送方向の両端付近など、他の位置で取付部材28に取り付けを行っても良い。
その他、上記の実施形態で示した具体的な構成や構造などの細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
この発明は、インクジェット記録装置に利用することが出来る。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
11 画像形成ドラム
20 画像形成部
21 ヘッドユニット
211 ヘッドモジュール
2111 記録ヘッド
2111a 記録ヘッド
212 吐出液タンク
22 クリーニング部
28 取付部材
281 取付板
2811 調整ネジ
282a、282b 支持部
283a、283b 調整ネジ
284a、284b 接続部
40 制御部
50 インク供給部
P 記録媒体

Claims (13)

  1. 記録媒体の搬送方向に曲率を有する搬送面上に前記記録媒体を載置して搬送する搬送部と、
    インクを吐出するノズル開口部が配置されたノズル面が前記搬送面に対向して設けられる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが取り付けられた取付部材と、
    を備え、
    複数の前記取付部材が各々前記搬送方向に異なる位置に設けられる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記ノズル開口部は、前記記録ヘッドに所定のパターンで複数配置され、
    前記複数の取付部材には、前記搬送方向に垂直な幅方向に複数の前記記録ヘッドが一次元配列されて取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 一の前記取付部材に取り付けられる前記複数の記録ヘッドは、少なくとも2つ以上の所定数ずつまとめてヘッドモジュールとして形成され、当該ヘッドモジュールが前記取付部材に取り付けられることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ヘッドモジュールは、前記幅方向の両端部で前記取付部材に取り付けられることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドは、前記搬送方向に垂直な幅方向の両端部で前記取付部材に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドは、前記ノズル面が当該ノズル面の前記搬送方向への中央から前記搬送面への垂線と垂直になるように配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記複数の取付部材は、少なくとも2つが互いに接続固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記取付部材は、前記記録ヘッドの位置を調整するための調整部を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記ノズル面に設けられた複数の前記ノズル開口部は、前記記録ヘッドの各々で二次元配列されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記二次元配列された前記複数のノズル開口部の形成領域は、搬送方向に2以上の第1所定数のノズルブロックに等分され、前記ノズルブロックの各々に設けられた複数の前記ノズル開口部は、前記搬送方向に垂直な幅方向の位置が隣り合う隣接ノズル開口部との当該幅方向の間隔が所定の第1間隔となるように設けられ、前記第1所定数のノズルブロックに各々設けられた前記ノズル開口部は、互いに幅方向に前記第1間隔を前記第1所定数で除した第2間隔ずつずらして配置されていることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記第1所定数は4以上であり、
    一の前記ノズルブロックに属する前記ノズル開口部から前記幅方向に前記第2間隔ずれて配置された前記ノズル開口部の属する隣接ノズルブロックが、前記一のノズルブロックから搬送方向に前記第1所定数より2以上小さい第2所定数のノズルブロック数以内で離隔した前記ノズルブロックであるように前記第1所定数の前記ノズルブロックが配置されていることを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記第1所定数は4であり、
    前記第1間隔は、前記ノズル開口部が1インチ当たり300個配置される幅である
    ことを特徴とする請求項10又は11記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記ノズルブロックのそれぞれに属する複数の前記ノズル開口部は、所定の第3間隔で幅方向に配列された前記ノズル開口部によるノズル列が前記第3間隔を前記第1間隔で除した列数に亘り前記搬送方向に配列されたパターンで設けられ、当該ノズル列の各々におけるノズル開口部は、互いに前記第1間隔ずつずらして配置されていることを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
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