JPWO2015008724A1 - 切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一態様に基づく切削インサート(1)は、第1コーナ切刃(5a)と、さらい刃(6)と、接続刃(8)と、主切刃(7)と、第2コーナ切刃(5b)とを順に有する切刃を備え、主切刃(7)が上方に凸の曲線部(71)、曲線部(71)から接続刃(8)に向かって延びた第1直線部(72)、および曲線部(71)から第2コーナ切刃(5b)に向かって延びた第2直線部(73)を有し、上面視においては、さらい刃(6)および主切刃(7)がそれぞれ直線形状であるとともに、接続刃(8)が外方に凸の曲線形状であって、側面視においては、さらい刃(6)、接続刃(8)および第1直線部(72)が直線上に位置している。

Description

本発明は、切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法に関する。
従来、被削材の切削加工に用いられる切削インサートとして、国際公開第2013/029072号(特許文献1)および国際公開第2004/080633号(特許文献2)等に開示された切削インサートが知られている。特許文献1、2に開示された切削インサートは、正面フライス加工またはエンドミル加工のような転削加工に用いられる。
切削加工によって加工される被削材の表面である加工面を平滑な仕上げ面とするために、特許文献1、2に開示された切削インサートには、被削材の表面に対して平行なさらい刃が設けられている。しかしながら、特許文献1に開示されている切削インサートは、さらい刃を有しているが、主切刃の切込み角が大きい。切込み角は、ホルダに取り付けた状態での被削材の加工面に対する切刃の傾斜角度である。つまり、特許文献1に開示された切削インサートでは、被削材の切削時に発生する切屑の厚みが大きくなり、主切刃に加わる切削抵抗も大きくなる。そのため、主切刃に熱がこもりやすく、ひいては主切刃が破損する虞がある。従って、切削工具の1刃1回転当たりの移動量である送り量を小さくしなければならない。そこで、特許文献2に開示された切削インサートのように、さらい刃と主切刃とを連続した直線形状にすることで、切込み角を小さく、送り量を大きくすることができる。
特許文献1および2に開示された切削インサートを用いて転削加工を行なった場合の様子を図1に示す。図1に示すように、複数の切削インサート1’を取り付けたホルダ101’が一方向に移動しながら、複数の切削インサート1’がホルダ101’の外周に沿って回転して被削材Wを加工する。加工時は、ホルダ101’の回転中心軸Y1が、被削材Wの加工面に対する垂直軸Y2よりも、ホルダ101’の進行方向Lの側に角度θ傾いている。良好な加工面を得るためには、被削材Wを加工するときは、ホルダ101’を角度θ傾けて、前刃Aが被削材Wを削り、後刃Bを仕上げ面から離す必要がある。しかしながら、ホルダ101’には、前刃Aに対して加工面から垂直な方向にかかる背分力Pが加わる。前刃Aに対して背分力Pが加わることによって前刃Aが上方に動かされる一方で、その反動によって後刃Bが下方に動いてしまう。そのため、背分力Pが大きい場合は、後刃Bが下方に大きく動いて仕上げ面に接触する虞がある。
さらい刃を用いて、加工面を凹凸が少ない平滑な仕上げ面に加工した後に、後刃Bによって仕上げ面に傷が付くのは、切削加工物の不良の原因となる。特に、特許文献2に開示された切削インサートでは、さらい刃とつながる主切刃の切込み角が小さく、背分力が大きいため、仕上げ面に傷が付く虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、切刃が破損する虞を低減しつつ、仕上げ面に傷が付くことを抑制することが可能な切削インサート、切削工具および切削加工物の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に基づく切削インサートは、多角形状であって、辺部ならびに該辺部に隣接する第1角部および第2角部を有する上面と、該上面に対応する多角形状である下面と、該下面および前記上面の間に設けられた側面と、前記上面と前記側面との交線部であって、前記第1角部に位置した第1コーナ切刃と、前記上面と前記側面との交線部であって、前記第2角部に位置した第2コーナ切刃と、前記上面と前記側面との交線部であって、前記辺部に設けられたさらい刃と、前記上面と前記側面との交線部であって、前記辺部における前記第2コーナ切刃と前記さらい刃との間に設けられた主切刃と、前記上面と前記側面との交線部であって、前記さらい刃と前記主切刃との間に設けられた接続刃とを備え、上面視して、前記さらい刃および前記主切刃はそれぞれ直線形状であって、前記接続刃は外方に凸の曲線形状であって、側面視して、前記主切刃が上方に凸の形状であって、上方に凸の曲線部、該曲線部から前記接続刃に向かって延びた第1直線部、および前記曲線部から前記第2コーナ切刃に向かって延びた第2直線部を有するとともに、前記さらい刃、前記接続刃および前記第1直線部が直線上に位置していることを特徴とする。
従来の切削インサートを用いて切削加工を行なった状態を模式した側面図である。 本発明の一実施形態の切削インサートを示す斜視図である。 図2に示す切削インサートの側面図である。 図2に示す切削インサートの上面図である。 図4に示す切削インサートの一部を拡大した上面図である。 図4に示す切削インサートのA−A断面を示す断面図である。 図4に示す切削インサートのB−B断面を示す断面図である。 図4に示す切削インサートのC−C断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図9に示す切削工具の側面図である。 図10に示す切削工具の一部を拡大した側面図である。 図11に示す切削工具の一部をさらに拡大した側面図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。
<切削インサート>
以下、一実施形態の切削インサート1(以下、単にインサート1ともいう)について、図2〜8を用いて説明する。なお、図2の二点鎖線は、インサート1の中心軸Xを示している。図5は、図4に示すインサート1の一部を切り取って拡大した上面図である。図2〜8に示すように、本実施形態のインサート1は、スローアウェイチップであって、下面2と、上面3と、下面2および上面3の間に設けられた側面4と、上面3と側面4との交線部に位置した切刃とを備えている。切刃は、第1コーナ切刃5aと、第2コーナ切刃5bと、さらい刃6と、主切刃7と、接続刃8とを備えている。
上面3は、多角形状であって、辺部ならびに辺部に隣接する第1角部および第2角部を有している。また、下面2は、上面3に対応する多角形状である。本実施形態におけるインサート1の下面2および上面3は、それぞれ複数の角部を有する四角形状である。ただし、本実施形態における角部は厳密な意味での角ではなく、上面視して湾曲した形状である。ここで、上面視とはインサート1の上面3をインサート1の上方から鉛直に見た状態をいう。
第1コーナ切刃5aは、上面3と側面4との交線部であって、第1角部に位置している。第2コーナ切刃5bは、上面3と側面4との交線部であって、第2角部に位置している。さらい刃6、主切刃7および接続刃8は、上面3と側面4との交線部であって、辺部に設けられている。主切刃7は、辺部における第2コーナ切刃5bとさらい刃6との間に設けられている。そのため、さらい刃6は、主切刃7よりも第1角部に近い位置に設けられている。また、主切刃7は、さらい刃6よりも第2角部に近い位置に設けられている。接続刃8は、切刃におけるさらい刃6と主切刃7とを接続する部分である。そのため、接続刃8は、切刃におけるさらい刃6と主切刃7との間に設けられている。
上面視において、さらい刃6および主切刃7はそれぞれ直線形状である。また、さらい刃6と主切刃7との間に位置する接続刃8は、外方に凸の曲線形状である。一方、側面視において、主切刃7は、曲線部71、第1直線部72および第2直線部73を有している。ここで、側面視とは、インサート1の側面4をインサート1の側方から水平に見た状態をいう。曲線部71は、上方に凸の曲線形状である。第1直線部72は、曲線部71から接続刃8に向かって延びている。第2直線部73は、曲線部71から第2コーナ切刃5bに向かって延びている。そのため、主切刃7は、全体として上方に凸の形状である。このとき、さらい刃6、接続刃8および第1直線部72が1つの直線上に位置している。
インサート1には、上下に貫通する貫通孔Hが形成されている。貫通孔Hは、上面3の中央部分から下面2の中央部分にかけて形成されている。貫通孔Hは、ネジを通す穴であって、ネジをホルダにネジ止めすることによって、インサート1をホルダに固定するために用いられる。なお、貫通孔Hは上面視して円形状であって、例えば直径が2〜12mmである。
貫通孔Hが上面3の中心から下面2の中心にかけて形成されていることから、貫通孔Hの中心軸Xは、上下方向に延びている。そこで以下において、本実施形態のインサート1における各構成部位の上下方向の位置を評価するため、中心軸Xに対して直交する仮想平面Sを設定する。なお、本実施形態のインサート1のように上面3および下面2が四角形状である場合には、上面3における対角線の交点が上面3の中心となり、また、下面2における対角線の交点が下面2の中心となる。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金あるいはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成されるWC−Co、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したWC−TiC−Co、あるいはWC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したWC−TiC−TaC−Coがある。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であり、具体的には、炭化チタン(TiC)、または窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法または物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)またはアルミナ(Al)などが挙げられる。
インサート1は、下面2または上面3の最大幅が5〜20mmである。また、下面2から上面3までの高さは2〜8mmである。なお、上面3および下面2の形状としては、上記の形態に限定されるものではない。例えば、上面視した場合の上面3の形状が三角形、五角形、六角形または八角形のような多角形であってもよい。
上面3は、図2に示すように、ランド面31、すくい面32および平坦面33を有している。ランド面31は、上面3の外縁に相当する切刃と連続している。すくい面32は、図6および図7に示すように、ランド面31よりも貫通孔Hに近い領域に設けられている。また、すくい面32は、貫通孔Hに向かうにつれて高さが低くなる傾斜面である。平坦面33は、図7および図8に示すように、すくい面32よりも貫通孔Hに近い領域に設けられている。また、平坦面33は、貫通孔Hの貫通方向に沿った中心軸Xに対して直交する平坦な面である。なお、本実施形態における下面2は、中心軸Xに対して直交する平坦な面である。
ランド面31は、切刃と連続しており、切刃よりも貫通孔Hに近い領域に設けられている。ランド面31は、図2または図4に示すように、切刃に沿って設けられた幅の狭い帯状の面領域をいう。なお、図8に示すように、本実施形態のランド面31における第2コーナ切刃5bに近い領域の一部は、上面3の中心に向かうにつれて高さが高くなっている。
ランド面31と側面4との交線部には切刃が形成されている。ランド面31は、切刃の強度を高めるために設けられている。ランド面31の内側に位置するすくい面32は、図6に示すように、上面3の中心に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面である。そのため、すくい面32と側面4とのなす内角は小さい。しかしながら、ランド面31と側面4とのなす内角は、すくい面32と側面4とのなす内角よりも大きいので、ランド面31によって、切刃の強度を高めることができる。なお、上面3の外縁とすくい面32の外縁との間隔で示されるランド面31の幅は、切削条件によって適宜設定されるが、0.05〜0.5mmの範囲で設定される。
すくい面32は、ランド面31と連続しており、ランド面31よりも中心軸Xに近い領域に設けられている。すくい面32は、主切刃7において切削された切屑が擦過する面をいう。そのため、被削材の切屑はすくい面32の表面を伝うように流れる。すくい面32は、図6または図7に示す領域においては、切屑処理を良好にするために、上面3の中心に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面となっている。
特に図示しないが、すくい面32に垂直な断面における下面2とすくい面32とのなす角で示される傾斜角度は、例えば5°〜30°の範囲で設定すればよい。すくい面32は、上面3の中心に向かうにつれて高さが低くなっていればよいので、傾斜角度の互いに異なる複数の領域によって構成されていてもよく、また、凹曲線形状となっていてもよい。
また、すくい面32は、図8に示す領域においては、第2コーナ切刃5bと貫通孔Hとの間において、平坦面33よりも高さが低くなっている。そのため、主切刃において切削された切屑が、すくい面32における第2コーナ切刃5bと貫通孔Hとの間の領域で詰まりにくくなる。すなわち、切屑が上記の領域に引っ掛かることに起因する、インサート1と被削材との間での切屑の詰まりが発生しにくくなる。その結果、詰まった切屑によってインサート1が欠けることを抑制できる。
平坦面33は、すくい面32よりも上面3の内側に位置しており、すくい面32よりも貫通孔Hに近い領域に設けられている。平坦面33よりも中心軸Xに近い領域には貫通孔Hが設けられている。平坦面33を設けることで、クランパーと呼ばれる押さえ具(不図示)を用いてインサート1をホルダに固定できる。具体的には、クランパーおよびホルダによって、インサート1の下面2および平坦面33を挟持することができ、クランパーおよびホルダの間でインサート1を固定できる。
このとき、平坦面33は、図7に示すように、主切刃7よりも下方に位置していることが好ましい。平坦面33が主切刃7よりも下方に位置していることで、切屑が平坦面33に当たりにくくなる。被削材に主切刃7が接触している際に、主切刃7よりもホルダの回転方向の後方に平坦面33が位置することになるので、平坦面33に切屑が飛びにくくなる。そのため、平坦面33に切屑が被着しにくくなる。平坦面33に切屑が被着していないことによって、ホルダに対してインサート1を回転させて使用する主切刃7を交換する際に、円滑に主切刃7の交換を行なうことができる。
また、平坦面33は、図8に示す領域においては、第2コーナ切刃5bよりも上方に位置している。第2コーナ切刃5bを用いて切削加工するときには、平坦面33が第2コーナ切刃5bよりも上方に位置しているため、すくい面32と平坦面33を接続する傾斜面34に切屑が当たるようにコントロールすることができる。傾斜面34は、すくい面32よりも高く平坦面33よりも低い位置にある。その結果、平坦面33に切屑が被着するのを抑制できる。
側面4は、下面2および上面3の間に設けられている。側面4は、逃げ面として機能し、上面3の外縁における切刃に接続されている。側面4には、図2または図3に示すように、段差が形成されている。側面視して、段差よりも上方に位置する側面4の上部4aは、切刃に接続されている。上部4aは、切刃の形状に合わせて凹凸が設けられた形状となっている。一方、側面視して、段差よりも下方に位置する側面4の下部4bは、上面3における辺部の下方に位置する平坦部41と、上面3における第1角部および第2角部を含む角部の下方に位置し、異なる平坦部41同士を接続する湾曲部42とを有している。平坦部41は、側面視して下面2に平行な方向(図3における左右方向)に沿った長さが、例えば5〜20mmの範囲で設定され、側面視して下面2に直交する方向(図3における上下方向)に沿った長さが、2〜8mmの範囲で設定される。
側面4に平坦部41が設けられていることで、側面4の下部4bにおける平坦部41の形状が同じ形状であれば、側面4の上部4aの形状を適宜変更するだけで、ホルダ自体の形状を変更せずに、複数種類の切削インサートをホルダに取り付けることができる。その結果、被削材の材質または大きさに応じて、必要な切削インサートを選び、ホルダに取り付けるだけで、被削材を所望する形状に加工することができる。つまり、ホルダ自体を切削インサートに対応させた物に取り換える必要がなくなり、切削加工物の製造方法を単純化することができ、切削加工物の生産性を向上させることができる。
本実施形態に係るインサート1は、上面視して四角形状であり、4つの辺部と4つの角部とを有している。各辺部には、2つの角部が対となって隣接している。そのため、本実施形態に係るインサート1は、4つのさらい刃6、4つの主切刃7、および4つの接続刃8を有している。そして、上面3の外縁に沿った主切刃7同士の間には、コーナ切刃が設けられている。そのため、コーナ切刃は、第1コーナ切刃5aおよび第2コーナ切刃5bを含む4つ形成されている。
本実施形態のインサート1では、4つの辺部の1つを基準にして、この辺部に隣接する一対の角部を第1の角部および第2の角部としている。そして、この第1の角部に位置するコーナ切刃を第1コーナ切刃5aとしている。また、第2の角部に位置するコーナ切刃を第2コーナ切刃5bとしている。
なお、本実施形態のインサート1は、上面視して四角形状であるため、さらい刃6、主切刃7、接続刃8およびコーナ切刃がそれぞれ4つずつ形成されるが、これに限られない。さらい刃6、主切刃7、接続刃8およびコーナ切刃の数は、上面視したときのインサート1の多角形状に応じて、例えば、3つ,5つあるいは6つ以上であっても構わない。
本実施形態のインサート1を用いた図9または図10に示す切削工具100においては、4つの主切刃のうちの1つが被削材の切削加工に用いられる。ここで、長時間の切削加工によって使用している主切刃が劣化した場合には、インサート1をホルダ101から一旦取り外した後に、インサート1を中心軸Xに対して90°回転させて再度ホルダ101に取り付ければよい。これにより、未使用の他の主切刃を被削材の切削加工に用いることができる。
なお、上面3と側面4との交線部は、特に図示しないが、2つの面が交わることによる厳密な線形状ではない。上面3と側面4との交線部が鋭角に尖っていると、切刃の耐久性が低下する。そのため、上面3と側面4とが交わる部分がわずかに曲面形状となっている、いわゆるホーニング加工が施されていてもよい。
さらい刃6は、上面3の辺部に設けられている。具体的には、さらい刃6は、第1コーナ切刃5aと第2コーナ切刃5bとの間の辺部であって、第1コーナ切刃5a寄りに設けられている。さらい刃6は、図5に示すように、上面視して直線形状である。さらい刃6は、インサート1をホルダに取り付けた状態で、被削材の加工面に対して略平行となり、仕上げ面に対しても傾かないようにされている。そのため、仕上げ面の凹凸を小さくし、平坦に仕上げることができる。なお、ここで、略平行とは、0.5°以下の角度で傾いているものも含まれる。さらい刃6の長さは1〜3mmの範囲で設定される。
また、第1コーナ切刃5aおよび第2コーナ切刃5bは、それぞれ外方に凸の曲線形状であるが、図5に示すように、上面視した場合に、曲率半径が互いに異なる3つの領域R1、R2、R3によって構成されている。R1における曲率半径は、5mmから50mmに設定されている。R2における曲率半径は、0.5mmから1mmに設定されている。R3における曲率半径は、1.4mmから2.5mmに設定されている。また、R1からR3までの曲率半径の大小関係は、R2における曲率半径がR1およびR3における曲率半径よりも小さく、R3における曲率半径がR1における曲率半径よりも小さくなるように設定されている。つまり、R1、R2およびR3における曲率半径は、R2<R3<R1となるように設定されている。
第2コーナ切刃5bにおける被削材に対する切り込み角度が大きく変化する箇所は、欠損しやすい傾向にある。かかる第2コーナ切刃5bについて、曲率半径が小さいR2の部分を第2コーナ切刃5bの中央に設けることで、隣接する主切刃7同士を大きな円弧で緩やかにつなげることができる。その結果、本実施形態に係るインサート1は、第2コーナ切刃5bでの欠損が抑制される。
さらい刃6は、図3に示すように、側面視において直線形状であって第1コーナ切刃5aから接続刃8に向かって上方に傾斜している。さらい刃6は、第1コーナ切刃5aとの接続箇所で上下方向の高さが最も低くなっている。各コーナ切刃は同じ高さに設定されており、切刃における高さの最も低い箇所はコーナ切刃に位置している。その結果、コーナ切刃と貫通孔との間において、すくい面の高さ位置を平坦面の高さ位置よりも低くすることができ、ひいては上述したように、切屑がコーナ切刃と貫通孔との間の領域において引っ掛かる可能性を低減できる。
主切刃7は、上面3の辺部に設けられている。具体的には、主切刃7は、第1コーナ切刃5aと第2コーナ切刃5bとの間であって、第2コーナ切刃5b寄りに設けられている。主切刃7は、被削材を切削する際に主要な刃として用いられる。主切刃7は、図5に示すように、上面視した場合において直線形状である。
一方、主切刃7は、側面視において、曲線部71、第1直線部72および第2直線部73を有している。曲線部71は、上方に凸の曲線形状である。第1直線部72は、曲線部71から接続刃8に向かって延びている。第2直線部73は、曲線部71から第2コーナ切刃5bに向かって延びている。そのため、主切刃7は、図3に示すように側面視した場合には、頂部7pを有し、全体として上方に凸の屈曲形状となっている。
主切刃7は、側面視した場合に全体が直線形状ではなく、上に凸の屈曲形状である。主切刃7が上面3に平行な直線形状である場合と比較して、主切刃7の全体が被削材に対して傾斜して接触させ易くなる。そのため、主切刃7の切削抵抗を小さくできるので、被削材を良好に加工できる。
ここで仮に、主切刃7の全てが直線形状である場合について説明する。インサート1の主切刃7が被削材の表面に食い付き始める際に、インサート1に強いびびり振動が発生する。主切刃7の全てが単に直線形状である場合は、被削材に主切刃7が当たり始める角度によっては、被削材に主切刃7の全部が同時に当たり始めることがある。このような場合には、大きな衝撃がインサート1に加わり、びびり振動が発生する原因となってしまう。びびり振動が発生すると切削条件を上げることができないため、加工能率を向上させることができない。
また仮に、主切刃7の全てが上方に凸の曲線形状である場合には、被削材に対して主切刃7が点で当たり始めることもあるが、被削材に食い付き始めると、主切刃7の全てが直線形状であるものと比較して、主切刃7の全長が長くなる。そのため、主切刃7の全てが上方に凸の曲線形状の場合には、インサート1に強い衝撃が加わり続ける時間が長くなってしまう。
本実施形態に係るインサート1は、主切刃7が、側面視した場合において、頂部7pを有し、上方に凸の屈曲形状である。そのため、主切刃7が被削材に食い付き始める際に主切刃7の全体が同時に被削材に当たることがなく、さらに、主切刃7の全体が上方に凸の曲線形状である場合と比較して、主切刃7の全体の長さを短くすることができる。従って、本実施形態に係るインサート1は、切削抵抗を低減することができ、衝撃を緩和し、インサート1が被削材に食い付き始める際の切削抵抗の上昇を抑えることができる。切込み量が比較的小さい場合であっても安定して曲線部71を被削材に食い付かせるため、第2直線部73は、側面視して第1直線部72よりも長いことが好ましい。
また、主切刃7は、図3に示すように、曲線部71が第1コーナ切刃5aよりも第2コーナ切刃5bの近くに位置しており、最も上方に位置する頂部7pが、第2コーナ切刃5bの側に寄って設けられている。具体的には、インサート1を側面視した場合において、仮想平面Sに平行な方向での頂部7pと第1コーナ切刃5aとの間隔が、仮想平面Sに平行な方向での頂部7pと第2コーナ切刃5bとの間隔よりも長い。
頂部7pは、第1コーナ切刃5aおよび第2コーナ切刃5bの高さ位置と比較して、上方に例えば0.2〜1.2mm高い位置に形成されている。そして、主切刃7は、図3に示すように、側面視して、仮想平面Sに平行な方向での長さが5mm〜25mmであって、頂部7pが中心軸Xに対して第2コーナ切刃5bの側に0.5〜1.5mmずれて形成されている。また、主切刃7は、接続刃8に接続される一端から曲線部71までの第1直線部72が直線形状であって、曲線部71から第2コーナ切刃5bに接続される他端までの第2直線部73が直線形状である。側面視した場合における仮想平面Sに対する第1直線部72の傾斜角度が7〜11°であって、仮想平面Sに対する第2直線部73の傾斜角度が4〜6°である。
上面3の辺部におけるさらい刃6と主切刃7との間には、接続刃8が設けられている。接続刃8は、さらい刃6と主切刃7とを接続している。接続刃8は、上面視した場合において外方に凸の曲線形状である。接続刃8がこのような曲線形状であることによって、さらい刃6を被削材の加工面に対して略平行にするとともに、主切刃7を被削材の加工面に対して傾斜させることができる。本実施形態における接続刃8は、円弧形状である。接続刃8の曲率半径は特に限定されるものではないが、例えば0.5mmから4mmに設定される。
上面視した場合において、さらい刃6および主切刃7がそれぞれ直線形状であることから、さらい刃6および主切刃7に沿った仮想直線をそれぞれ設定する。さらい刃6と主切刃7との間に位置する接続刃8は外方に凸の曲線形状であることから、接続刃8は上記の仮想直線から外れて位置することになる。すなわち、仮想直線上に位置する部分と仮想直線から外れた部分との境界が、さらい刃6と接続刃8との境界および主切刃7と接続刃8との境界になる。これにより、接続刃8の範囲が明確になる。上面視した場合において接続刃8の上の任意の3点を選択し、これらの点を通る仮想円を設定することによって、接続刃8の曲率半径を評価することができる。
接続刃8は、側面視した場合において直線形状である。そして、さらい刃6、接続刃8および主切刃7の第1直線部72が1つの直線上に位置している。さらい刃6で生じる切屑の厚みと主切刃7で生じる切屑の厚みとが異なるため、さらい刃6と主切刃7とを接続する接続刃8には負荷が集中し易い。しかしながら、さらい刃6、接続刃8および第1直線部72が1つの直線上に位置していることによって、さらい刃6に加わる切削抵抗と主切刃7に加わる切削抵抗との間での変化を小さくできる。そのため、接続刃8への負荷の集中を低減できる。
本実施形態に係るインサート1は、図10〜図12に示すように、第1コーナ切刃5a、さらい刃6、接続刃8および主切刃7の一部がホルダ101の先端面よりも被削材に向かって突出するようにホルダ101に取り付けられる。このとき、アキシャルレーキが正の値となるようにインサート1がホルダ101に取り付けられる。被削材に主切刃7が当たり始めるときに、頂部が主切刃7に設けられていることで、被削材と主切刃7の接触する箇所を小さく抑えることができる。なお、図12は図11の一部を図示したものであり、さらい刃6に対して平行な平行線PL、PL’がそれぞれ一点鎖線で示されている。
インサート1を上面視した場合においては、主切刃7は直線形状である。しかしながら、アキシャルレーキが正の値であることから、側面視した場合において、主切刃7は、インサート1がホルダ101に取り付けられた状態において、さらい刃6に沿った平面方向に対する、第1直線部72の傾斜角度が、第2直線部73の傾斜角度よりも大きい。
具体的には、インサート1をホルダ101に取り付けた状態では、図12に示すように、さらい刃6に沿った平行線PLに対する主切刃7の第1直線部72の傾斜角度と、平行線PL’に対する主切刃7の第2直線部73の傾斜角度とが異なる値となる。本実施形態においては、第1直線部72の傾斜角度、いわゆる切込み角θ1が14〜15°に設定される。また、第2直線部73の傾斜角度、いわゆる切込み角θ2が11.5〜12.5°となるように設定される。本実施形態のインサート1は、切込み角が20°未満に設定されている。切込み角を20°未満とすることによって、被削材を高い送り量で切削した場合であっても、切屑の厚みが薄いので、切削抵抗を抑えることができる。そのため、主切刃7に熱が発生しにくくなる。その結果、主切刃7の熱による摩耗を低減できる。
主切刃7は、第1直線部72の切込み角θ1が、第2直線部73の切込み角θ2よりも大きいため、ホルダ101に加わる背分力を低減することができる。その結果、切削工具100が被削材を切削する際に、切削した仕上げ面に後刃を接触しにくくすることができる。ひいては、さらい刃6で平滑にした仕上げ面を傷付きにくくすることができる。
具体的には、第1直線部72の切込み角θ1および第2直線部73の切込み角θ2がいずれも大きな値である場合には、第2直線部73で生じる切屑の厚みが大きくなる。第2直線部73は、第1直線部72よりもホルダ101の回転中心軸から離れて位置していることから、第2直線部73に加わる負荷の力積が大きい。逆に、第1直線部72の切込み角θ1および第2直線部73の切込み角θ2がいずれも小さな値である場合には、切込み量を確保するために主切刃7の長さを長くしなければならない。そのため、ホルダ101に加わる背分力が大きくなる。
本実施形態においては、切込み角θ1が切込み角θ2よりも大きいことから、第1直線部72において切込み量を確保することができ、ホルダ101に加わる背分力を小さく抑えることができる。また、切込み角θ2が切込み角θ1よりも小さいことから、第2直線部73に加わる負荷の力積を小さく抑えることができる。結果として、主切刃7に加わる負荷を低減することによって切刃が破損する虞を低減しつつ、ホルダ101に加わる背分力を小さく抑えることによって仕上げ面に傷が付くことを抑制できる。
このとき、側面4の上部4aが、図3に示すように、第1領域4a1、第2領域4a2および第3領域4a3を有している。第1領域4a1は、側面4の上部4aにおける第1直線部72の下方に位置する領域である。第2領域4a2は、側面4の上部4aにおける第2直線部73の下方に位置する領域である。第3領域4a3は、側面4の上部4aにおける曲線部71の下方に位置する領域である。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<切削工具>
次に、本発明の一実施形態の切削工具100について図9〜12を用いて説明する。図9〜12は、インサート1がホルダ101のインサートポケット102(以下、単にポケット102ともいう)にネジ103によって取り付けられた状態を示している。なお、図9および図10の二点鎖線は、切削工具100の回転中心軸Y1を示している。
本実施形態の切削工具100は、図9〜11に示すように、回転中心軸Y1を有し、先端側の外周面に複数のポケット102を有するホルダ101と、ポケット102にそれぞれ装着される上記のインサート1とを備えている。
ホルダ101は、回転中心軸Y1を中心とする略円柱形状をなす。そして、ホルダ101の先端側の外周面には、ポケット102が不等間隔に複数設けられている。なお、ホルダ101には、ポケット102が等間隔に複数設けられていてもよい。ポケット102は、インサート1が装着される部分であり、ホルダ101の外周面および先端面に開口している。ホルダ101には複数のポケット102が形成されていることからも明らかであるように、ホルダ101は厳密な円柱形状ではない。
そして、ホルダ101に設けられた複数のポケット102に、インサート1が装着される。複数のインサート1は、切刃の一部がホルダ101の先端面から前方、すなわちホルダ101の先端面よりも被削材に向かって突出するように装着される。具体的には、複数のインサート1は、第1コーナ切刃5a、さらい刃6、接続刃8および主切刃7の一部がホルダ101の先端面から突出するようにホルダ101に装着されている。
このとき、さらい刃6がホルダ101の先端面から最も突出した位置に固定される。インサート1は、図11に示すように、さらい刃6がホルダ101の先端面から前方に向かって突出するようにポケット102に装着される。このとき、さらい刃6がホルダ101の先端面に対して略平行となるように取り付けられる。
本実施形態においては、インサート1は、ネジ103によって、ポケット102に装着されている。すなわち、インサート1の貫通孔にネジ103を挿入し、このネジ103の先端をポケット102に形成されたネジ孔(不図示)に挿入して、ネジ103をネジ孔に固定させることによって、インサート1がホルダ101に装着されている。なお、ホルダ101の材質としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの材質の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法について図13〜15を用いて説明する。図13〜図15は、切削加工物の製造方法を示している。なお、図13〜15の二点鎖線は、切削工具100の回転中心軸Y1を示している。切削加工物は、被削材を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される切削工具100を回転させる工程と、
(2)回転している切削工具100における主切刃7を被削材Wに接触させる工程と、
(3)切削工具100を被削材Wから離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、切削工具100を回転中心軸Y1の周りで回転させながら被削材Wに相対的に近付ける。次に、図13および図14に示すように、切削工具100の主切刃7を被削材Wに接触させて、被削材Wを切削する。そして、図15に示すように、切削工具100を被削材Wから相対的に遠ざける。このようにして切削加工物が製造される。
本実施形態においては、被削材Wを固定するとともに切削工具100を被削材Wに近付けている。また、図13および図14においては、被削材Wを固定するとともに切削工具100を回転中心軸Y1の周りで回転させている。また、図15においては、被削材Wを固定するとともに切削工具100を被削材Wから遠ざけている。なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、被削材Wを固定するとともに切削工具100を動かしているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材Wを切削工具100に近付けてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材Wを切削工具100から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具100を回転させた状態を維持して、被削材Wの異なる箇所にインサート1の主切刃7を接触させる工程を繰り返せばよい。使用している主切刃7が摩耗した際には、インサート1を貫通孔の中心軸に対して90度回転させて、未使用の主切刃7を用いればよい。なお、被削材Wの材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄または非鉄金属などが挙げられる。
1 切削インサート(インサート)
2 下面
3 上面
31 ランド面
32 すくい面
33 平坦面
34 傾斜面
4 側面
4a 上部
4a1 第1領域
4a2 第2領域
4a3 第3領域
4b 下部
41 平坦部
42 湾曲部
5a 第1コーナ切刃
5b 第2コーナ切刃
6 さらい刃
7 主切刃
71 曲線部
72 第1直線部
73 第2直線部
7p 頂部
8 接続刃
X 中心軸
S 仮想平面
PL、PL’ 平行線
H 貫通孔
100 切削工具
101 ホルダ
102 インサートポケット(ポケット)
103 ネジ
Y1 回転中心軸
W 被削材

Claims (6)

  1. 多角形状であって、辺部ならびに該辺部に隣接する第1角部および第2角部を有する上面と、
    該上面に対応する多角形状である下面と、
    該下面および前記上面の間に設けられた側面と、
    前記上面と前記側面との交線部であって、前記第1角部に位置した第1コーナ切刃と、
    前記上面と前記側面との交線部であって、前記第2角部に位置した第2コーナ切刃と、
    前記上面と前記側面との交線部であって、前記辺部に設けられたさらい刃と、
    前記上面と前記側面との交線部であって、前記辺部における前記第2コーナ切刃と前記さらい刃との間に設けられた主切刃と、
    前記上面と前記側面との交線部であって、前記さらい刃と前記主切刃との間に設けられた接続刃とを備え、
    上面視して、前記さらい刃および前記主切刃はそれぞれ直線形状であって、前記接続刃は外方に凸の曲線形状であって、
    側面視して、前記主切刃が上方に凸の形状であって、上方に凸の曲線部、該曲線部から前記接続刃に向かって延びた第1直線部、および前記曲線部から前記第2コーナ切刃に向かって延びた第2直線部を有するとともに、前記さらい刃、前記接続刃および前記第1直線部が直線上に位置していることを特徴とする切削インサート。
  2. 請求項1に記載の切削インサートであって、
    前記曲線部は、前記第1コーナ切刃よりも前記第2コーナ切刃の近くに位置していることを特徴とする切削インサート。
  3. 請求項1または2に記載の切削インサートであって、
    側面視して、前記第1直線部よりも前記第2直線部が長いことを特徴とする切削インサート。
  4. 先端部に複数のインサートポケットを有するホルダと、
    前記主切刃が前記ホルダから突出して前記インサートポケットに装着された、請求項1〜3のいずれか1つに記載の切削インサートとを備えたことを特徴とする切削工具。
  5. 請求項4に記載の切削工具であって、
    側面視して、前記主切刃は、前記切削インサートが前記インサートポケットに装着された状態において、前記さらい刃に沿った平面方向に対する、前記第1直線部の傾斜角度が、前記第2直線部の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする切削工具。
  6. 請求項4または請求項5に記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具における前記主切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えたことを特徴とする切削加工物の製造方法。
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