JP4119967B2 - 刃先交換式回転工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正面フライス工具等の刃先交換式回転工具に用いられ、特に高送り加工において効果を発揮することができる略多角形板状のインサートを用いた高送り用刃先交換式回転工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
正面フライス工具等の刃先交換式回転工具において、高送りに適したインサートとして、下記の特許文献1、2、3等が提案されている。
【特許文献1】
特開2000−126920号公報(明細書第3頁〜第5頁、図1、図4)
【特許文献2】
特開2000−5921号公報(明細書第2頁〜第3頁、図1、図2、図3)
【特許文献3】
特開2001−219315号公報(明細書第3頁〜第5頁、図5)
【0003】
上記特許文献1には、円形型のインサートを用い、これを2軸方向に傾けて回転工具本体に装着することにより、円弧半径の大きな切刃を生じさせて高送り切削時の衝撃力を緩和させようとする正面フライスカッタが記載されている。上記特許文献2には、略四角形のインサートであって正面視で主切刃を円弧状とすることにより、被切削材に接触して初期に生成する切屑の厚さは薄く、工具の回転に従って徐々に厚い切刃を生成させるようにして、工具が受ける衝撃力を緩和させ、切削変動が少ない高送り切削が可能なインサートが記載されている。上記特許文献3には、側面視で見た場合に外周切刃を凸曲線状切刃とし、この外周切刃はコーナ部方向に向かって着座面からの高さが徐々に低くなるように形成することにより、直角壁の加工精度を向上させるようにしたインサートが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1、特許文献2に開示されているインサートは、側面視でインサートの底面とすくい面となる上面とは平行にされている。このため、適切な半径方向すくい角(以下、Rrと称する。)を確保してインサートにかかる衝撃力を緩和するための対策は、回転工具本体のインサート着座面が半径方向となす角度を変えることにより対応していた。従来の対応策を図22〜図24に基づいて説明する。インサート25は着座面となる底面26と、底面26と対向してすくい面となる上面27を備えている。そして、この上面27と逃げ面となる側面28との稜線部に切刃29が形成され、側面視で底面26と上面27とは平行になるように形成されていた。図22はインサート25の底面26を回転工具本体30の着座面31に装着したときにRrを−4度、図23は同じくRrを−10度、図24は同じくRrを−20度とした例を示している。このように従来のインサート25では、Rrを−4度、−10度或いは−20度等に設定するためには、回転工具本体30に設けた着座面31が回転工具本体30の半径方向rとなす角度を変える必要があった。従来、このように回転工具本体30のインサート着座面31が半径方向rとなす角度を変えることにより、Rrがネガ方向に適切な角度になるように設定してインサートの耐欠損性を向上させていた。しかし、この従来の方法ではインサート25自体の刃先強度は変わらないため、高送り切削には限界があった。また、回転工具本体30の着座面31が半径方向rとなす角度を予め適切な値に設定した回転工具本体4を数種揃えておく必要もあった。上記特許文献3に記載のインサートは、側面視で見た場合に、外周刃となる曲線切刃部がコーナ部方向に向かって着座面からの高さが徐々に低くなる凸曲線状にすることにより、90度肩壁削りができるように改良したものである。従って、このインサートは高送り加工を行う目的ために、切刃の形状について改良を行ったものではない。
【0005】
【本発明の目的】
本発明の目的は、すくい面となるインサート上面をネガ形状にして、インサート自体でRrを確保できる形状にすることにより、インサート切刃の刃先強度の向上、即ち耐欠損性を向上させて、高送りで切削加工を行うことができる刃先交換式回転工具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、脱着可能に刃先交換式回転工具に取り付ける略多角形板状のインサートを用いた高送り用刃先交換式回転工具において、前記インサートは底面と対向する上面の稜線部に切刃が形成されており、前記上面の稜線部にはコーナ部を挟んで第1切刃と第2切刃とを備え、前記第1切刃は、平面視で、外側に凸円弧状に形成され、側面視で、前記底面から前記第1切刃までの高さは、前記コーナ部方向に向かって徐々に低くなるよう形成され、前記第1切刃を底刃、前記第2切刃を外周刃として装着し、前記刃先交換式回転工具の半径方向すくい角Rr度を−45≦Rr≦0、としたことを特徴とする高送り用刃先交換式回転工具である。
【0007】
本発明では、第1切刃は切削過程において主となる切刃であり、刃先交換式回転工具にインサートを装着した場合に、底刃となるものである。一方、第2切刃は従となる切刃であり、刃先交換式回転工具にインサートを装着した場合に、外周刃となるものである。次に、側面視において、前記第1切刃が前記底面となす角度α度は、0<α≦40になるように形成されている刃先交換式回転工具用のインサートである。また、本発明のインサートにおいて、すくい面となる上面にはすくい角が20度以下のブレーカ溝を設けた刃先交換式回転工具用インサートである。
【0008】
上記構成の本発明のインサートにおいて、角度α度が0<α≦40になるように限定した理由は、回転工具本体に装着して切削加工を行うときに第1切刃の耐欠損性を向上させるために、インサートの上面をネガ形状にしてRrを確保し、これにより、インサートの刃先強度も向上させようとする技術的思想に基づいてなされたものである。従って、角度αを0度より大きくしないとこれらの効果を得ることができず、角度αを40度より大きくすると、第1切刃に繋がるコーナ部近傍の第1切刃と逃げ面となす角度が鋭角になり、この第1切刃部分の強度が低下するからである。なお、上記角度αが20度より大きくなると、第1切刃近傍の上面(すくい面)に切屑が強く接触し、その衝撃により第1切刃に大きな切削抵抗がかかり易くなる。従って、本発明のインサートにおいては、上記角度αが20度を越える場合には、少なくとも、第1切刃の稜線部に沿った上面にブレーカ溝を形成することが好ましい。このブレーカ溝のすくい角は20度以下、好ましくは10度から20度にするとよい。
【0009】
本発明のインサートを回転工具本体に装着したときに、Rrを、−45≦Rr≦0に限定する理由は下記の通りである。通常、インサートを装着する回転工具本体では、その着座面は工具本体の半径方向に対して−3度から−5度程度傾斜させたものが広く使用されている。従って、一般に使用されている回転工具本体に本発明のインサートを装着すると、Rrは、−45≦Rr≦0にすることができるので、第1切刃に耐欠損性を確保した状態で高送り加工を行うことができる。また、インサートを装着する着座面の角度を変更した回転工具本体を製作する必要性がなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3は第1の実施形態を示すインサートの斜視図、平面図、側面図を示す。図1から図3に示すように、第1の実施形態のインサート1は正面視で略四角形状をなし、工具本体への着座面となる底面2、この底面2と対向する上面3、底面2と上面3との間に形成された側面4を備えている。そして、上面3はインサート1のすくい面(以下、すくい面3という)、側面4は逃げ面を構成し、すくい面3と側面4とがなす稜線部には第1切刃6が形成されている。本発明のインサートは、第1切刃6、直線状に形成された第2切刃7、コーナ部8、9に形成されたR状のコーナ切刃10、11から構成されている。図2に示すように、コーナ切刃10、11を挟むようし第1切刃6と第2切刃7とが形成されている。また、インサート1のすくい面3の中央部には取付け孔12が設けられている。なお、第1切刃6は平面視で外側に凸円弧状に形成され、第1切刃6、コーナ切刃10、11、第2切刃7は滑らかな曲線により繋がっている。また、インサート1を回転工具本体に装着したとき、直線状の第2切刃7の一方は回転軸に対して外側に位置し、他方の第2切刃7の面は回転工具本体に装着したときの拘束面になる。図3に示すように、側面視で本発明のインサートは、底面2から第1切刃6となる稜線までの高さは、第2切刃7方向に向かって徐々に低くなるように形成されたことに特徴がある。このように、底面2から第1切刃6の稜線までの高さを第2切刃7方向に向かって徐々に低くなるように形成すると、図2に示すように、傾斜平面状のすくい面3にはその高さが他の部分より高くなり、第2切刃7とほぼ平行な直線状の稜線13が形成される。そして、本発明のインサートは、この底面2と第1切刃6の稜線Lとがなす角度αを、0<α≦40に設定したものである。本発明のインサート1においては、上記角度αを0<α≦40に設定することによってインサートのすくい面3がネガ形状になり、更に、回転工具本体に装着したときにRrが確保されるので、インサートの耐欠損性を向上させることができる。また、第1切刃6、第2切刃7、コーナ刃10の近傍における、すくい面3と逃げ面である側面4とがなす角度β(以下、刃先構成角と称する。)も、図22に示す従来のインサートの刃先構成角βより大きくすることができるので、刃先強度も向上させることができる。
【0011】
本発明の第2の実施形態を図4から図6に示す。第2の実施形態のインサートは、図5に示すように正面視で、すくい面3に形成される稜線13は第2切刃7に対してコーナ部9側に傾斜するように形成されている。この第2切刃7に対する傾斜角度は、10度から20度にするとよい。このように稜線13を第2切刃7に対して傾斜させた構成にすると、前記した第1の実施形態のインサートと比べて、更に次のような効果を生じさせることができる。通常、インサート1は、回転工具本体の回転軸に対して約5度傾けた状態で装着され、これにより第2切刃7は回転軸に対して約5度傾いた状態になる。すると、図5に示すように、第1切刃6の最下点をP、稜線13が第1切刃6と交わる交点をSとすると、交点Sを最下点Pから所定の距離ずらすことができ、切削加工中に交点Sが被削材と接触することを防止できる。交点Sは微小な角状の形状になっているが、被削材と接触しないので、切削加工中に交点Sの欠損を防ぐことができる。第2の実施の形態においても、底面2と第1切刃6の稜線Lとがなす角度αが、0<α≦40になるように第1切刃6を形成する。
【0012】
本発明の第3の実施形態を図7から図9に示す。第3の実施形態は、上記第2の実施形態のインサートにおいて、切刃に沿ってすくい面3上にブレーカ溝14を形成したものである。このブレーカ溝14は、切削加工時に発生する切屑がすくい面3と接触する衝撃を低減させるために設けたもので、ブレーカ溝14のすくい角は20度以下でよい。なお、図7に示す例では、すべての切刃に沿ってブレーカ溝14を形成した例を示しているが、第1切刃6及びコーナ切刃10及びその近傍にブレーカ溝14を形成したインサートとしてもよい。本発明のインサートにおいて、前記した角度αが20度を越える場合には、このブレーカ溝14を形成するとよい。この理由は、上記した角度αを大きく設定したインサート1を回転工具本体に装着し、Rrが−20度より大きくした状態で切削加工を行うと、第1切刃6への衝撃力は増加する。この対策としてブレーカ溝14を設けて切屑がすくい面3と接触する接触抵抗を低減させることにより、高送り加工が可能になるからである。
【0013】
本発明の第4の実施形態を図10から図12に示す。第4の実施形態のインサートは、図12に示すように、側面視で第1切刃6の稜線を上方に向かって凸円弧状に形成したことに特徴がある。この第4の実施形態では、インサート1の底面2と第1切刃6の稜線とがなす角度αは、側面視でコーナ切刃10と円弧状第1切刃6とが交わる点をRとしたときに、交点Rにおける円弧状第1切刃6の接線Lと底面2とがなす角度を示し、0<α≦40となるようにする。なお、側面視で第1切刃6の稜線を上方に向かって凸円弧状に形成することにより、刃先構成角βを第1から第3の実施形態のインサートより大きくすることができるので、第1切刃6、第2切刃7、コーナ切刃10の強度をより向上させる効果が生じる。
【0014】
本発明の他の実施例について説明する。図13は本発明の第5の実施形態を示す斜視図、図14は本発明の第6の実施形態を示す斜視図、図15は本発明の第7の実施形態を示す斜視図、図16は本発明の第8の実施形態を示す斜視図である。なお、これら第5から第8の実施形態においても、図示していないが、前記第1から第4実施例と同様に、インサートの側面視において、底面2から第1切刃6までの高さは、コーナ部方向に向かって徐々に低くなるようし、角度αは、0<α≦40になるように形成したものである。また、前記第3の実施形態に示したように、すくい面上に切刃の稜線に沿うようにブレーカ溝を形成してもよい。図13に示す第5の実施形態は、正面視で略円形の形状、即ち第1切刃6を円弧状とし、インサート1の4箇所を第1切刃6として使用できるようにすると共に、側面視で第1切刃6を上方に向けて凸円弧状に形成したものである。図14に示す第6の実施形態は、上記第5の実施形態と同様に正面視で略円形の形状とし、側面視で第1切刃6の稜線を直線状に形成し、更に、すくい面に形成した稜線13が、正面視で第1切刃6の中央部と交わるようにしたものである。図15に示す第7の実施形態は、正面視でインサートの形状を略3角形にして、3箇所の第1切刃6が使用できるようにしたインサートである。更に、このインサートにおいては、隣りあうコーナ部8の間の切刃稜線に第1切刃6と第2切刃7を連続して繋ぎ、インサート1の3箇所が第1切刃6として使用できるようにしたものである。また、側面視で第1切刃6を上方に向けて凸円弧状に形成したものである。図16に示す第8の実施形態は、上記第7の実施形態と同様に、正面視で略3角形状のインサートであるが、側面視で第1切刃6の稜線を直線状に形成すると共に、すくい面3に形成した稜線13は、3辺からなる切刃稜線の各辺の中央部と交わるようにしたものである。
【0015】
本発明のインサートを装着した刃先交換式回転工具について説明する。図17、図18に示すように、回転工具本体20の先端部には、この回転工具本体20の半径方向rとほぼ平行、或いは3〜5度程度傾斜する複数個の着座面21が形成されている。そして、本発明のインサート1が止めねじ22を用いて着座面21に装着し固定される。なお、このインサート1の固定方法はクサビによるクランプとしてもよい。インサート1を着座面21に装着したとき、図18の底面図に示すように、本発明のインサート1のすくい面3はネガ形状にしているため、Rrが確保される。即ち、回転工具本体20の着座面21が半径方向rとなす角度を変えた数種の回転工具本体20を予め用意しておかなくても、1種の回転工具本体20を保有しておけば、本発明のインサート1を用いることにより適切なRrを設定して高送り加工ができるようになる。本発明のインサートを装着した刃先交換式回転工具においては、Rrは、−45≦Rr≦0になるようにする。
【0016】
図19は、本発明のインサート1を用いて被削材23の切削加工を行っているときの状態を示す図である。本発明のインサート1は、正面視で第1切刃6は外側に凸円弧状にしていること、及びRrを−45≦Rr≦0と大きな負の値に設定することができるので、図19より、第1切刃6が被削材23と接触して初期に生成する切屑の厚さは薄く、回転工具の回転に従って徐々に厚い切屑を生成することができる。このため、インサート1が受ける衝撃力を緩和でき、更に前記した刃先構成角βを従来のインサートより大きくすることができることと合わせて、本発明のインサートは、従来のインサートと比較してより高送りの切削加工が可能になる。
【0017】
上記した本発明のインサートの表面に、例えばTiN、(TiAl)(NO)、(TiSi)(NO)、(TiB)(NO)、(CrSi)(NO)、(AlSi)(NO)、CrN、Al/TiN、等の硬質被覆層を物理蒸着方法又は化学蒸着蒸着方法により形成し、耐摩耗性を向上させることが望ましい。
【0018】
(実施例1)
図4から図6に記した本発明の第2の実施形態に示すインサートを、図17、図18に示す工具径63mmの回転工具20に1個装着し、図20に示す径8mmの孔が多数形成されている被削材24について、1枚刃切削で高送りのフライス加工を行ない、インサートの切刃に欠損が発生するまでの切削加工時間について試験した。この試験においては、本発明のインサートを回転工具20に装着したとき、図18に示すRrが−4度、−10度、−15度、−20度になるような超硬合金製のインサートを4種製作した。この時のインサートの角度αは、夫々0.5度、6度、11度、16度に設定した。被削材24の材質はSCM440、硬さHS40である。本実験の切削条件は次のように設定した。
切削速度(V):145m/min
一刃当たりの送り量(fz):1.5mm/刃
切込み深さ(Ad):1mm
切込み幅(Rd):38mm
切削方法:Dry
比較の為、図22に示す、底面26とすくい面27とが平行になるように形成された従来の超硬合金製インサートを製作し、回転工具本体の着座面に装着したときに、Rrがそれぞれ−4度、−10度、−15度、−20度を確保した状態の切削加工を行った。また、上記試験に使用したインサートの表面には、TiNからなる硬質被覆層を形成したものを使用した。
上記試験結果を図21に示す。図21より、本発明例は、一刃当たりの送り量fzが1.5mm/刃の高送り加工を行った場合、欠損に至るまでの時間が45から60%向上することが明らかになった。また、角度αは、6度から11度にし、回転工具に装着したときのRrを−10度から−15度に設定すると、工具寿命を最も長くすることができると推測される。
【0019】
【発明の効果】
本発明を適用することにより、高送り加工の条件においても、優れた耐欠損性を得ることができ、高送り加工に適用できるインサートを装着した高送り用刃先交換式回転工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態を示す正面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態を示す側面図である
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施形態を示す正面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態を示す側面図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施形態を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明の第3の実施形態を示す正面図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施形態を示す側面図である。
【図10】図10は、本発明の第4の実施形態を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第4の実施形態を示す正面図である。
【図12】図12は、本発明の第4の実施形態を示す側面図である。
【図13】図13は、本発明の第5の実施形態を示す斜視図である。
【図14】図14は、本発明の第6の実施形態を示す斜視図である。
【図15】図15は、本発明の第7の実施形態を示す斜視図である。
【図16】図16は、本発明の第8の実施形態を示す斜視図である。
【図17】図17は、本発明のインサートを回転工具本体に装着した時の側面図。
【図18】図18は、本発明のインサートを回転工具本体に装着した時の底面図。
【図19】図19は、切削加工時の状態を説明するための図である。
【図20】図20は、被削材の形状を説明するための斜視図である。
【図21】図21は、半径方向すくい角と切削加工時間との関係を示す図である。
【図22】図22は、従来のインサートで半径方向すくい角が−4度の場合を示す。
【図23】図23は、従来のインサートで半径方向すくい角が−10度の場合を示す。
【図24】図24は、従来のインサートで半径方向すくい角が−20度の場合を示す。
【符号の説明】
1:インサート
2:底面
3:上面(すくい面)
4:側面(逃げ面)
6:第1切刃
7:第2切刃
8:コーナ部
9:コーナ部
10:コーナ切刃
11:コーナ切刃
12:取付け孔
13:稜線
14:ブレーカ溝
20:回転工具本体
21:着座面
22:止めねじ
23:被削材
24:被削材
25:従来のインサート
26:従来のインサートの底面
27:従来のインサートの上面
28:従来のインサートの側面
29:従来のインサートの切刃

Claims (3)

  1. 脱着可能に刃先交換式回転工具に取り付ける略多角形板状のインサートを用いた高送り用刃先交換式回転工具において、前記インサートは底面と対向する上面の稜線部に切刃が形成されており、前記上面の稜線部にはコーナ部を挟んで第1切刃と第2切刃とを備え、前記第1切刃は、平面視で、外側に凸円弧状に形成され、側面視で、前記底面から前記第1切刃までの高さは、前記コーナ部方向に向かって徐々に低くなるよう形成され、前記第1切刃を底刃、前記第2切刃を外周刃として装着し、前記刃先交換式回転工具の半径方向すくい角Rr度を−45≦Rr≦0、としたことを特徴とする高送り用刃先交換式回転工具
  2. 請求項1記載の高送り用刃先交換式回転工具において、前記側面視による前記第1切刃が前記底面となす角度α度は、0<α≦40に形成されたことを特徴とする高送り用刃先交換式回転工具
  3. 請求項1又は請求項2記載の高送り用刃先交換式回転工具において、前記インサートのすくい面となる前記上面に、すくい角が20度以下のブレーカ溝を設けたことを特徴とする高送り用刃先交換式回転工具
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