JPWO2014084118A1 - 車載画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

路面に描かれた駐車枠を確実に検出する。車両(1)に設置された撮像部(10)が、車両(1)の周囲の、少なくとも路面を含む画像(I)を撮像して、白線候補領域検出部(30)が、撮像された画像(I)の中から駐車枠を構成する可能性がある白線候補領域を検出して、駐車枠らしさ算出部(40)が、検出された白線候補領域と路面の境界点の周囲の輝度分布を算出して、この輝度分布が所定の条件を満たすときには、白線候補領域が駐車枠をなす度合いである駐車枠らしさが低いものと判断して、画像(I)の中から、駐車枠検出部(60)が検出した駐車枠を構成する白線候補領域の駐車枠らしさが低いときには、検出された駐車枠の信頼度(U)を低く設定する。

Description

本発明は、車載カメラによって、路面に描かれた駐車枠の位置を検出する車載画像処理装置に関するものである。
近年、車両にカメラを搭載して、そのカメラで車両の周辺を観測し、観測された画像の中から、路面に引かれた白線や黄線によって区分された駐車枠の位置を検出して、こうして検出された駐車枠の位置に基づいて車両の位置と車線の位置との関係を算出して、駐車動作を支援する装置が研究開発されている。
このようなシステムでは、例えば、路面との輝度差が大きいという駐車枠の特徴を用いて、路面との輝度差の大きい画素を検出して、検出された画素の列に対して直線を当てはめることによって駐車枠の位置を検出している。(例えば、特許文献1)。
特開2011−126433号公報
特許文献1に記載された駐車支援装置では、画像の中から直線を構成する成分を検出するハフ変換を用いて、駐車枠を構成する白線の検出を行っている。
しかしながら、特許文献1に開示された発明によると、路面に描かれた白線のコントラストが高い状態であることを想定してこれを検出しているため、実際の路面のように、様々なノイズ、例えば、駐車枠のそばに立体物があったとき、壁面や植え込みがあったとき、路面に縁石や段差があったとき、路面反射があったとき、路面に影が落ちているときなどには、これらのノイズによって、駐車枠を構成する白線とよく似た輝度分布を有する領域が検出されたり、本来検出すべき白線のコントラストが低下するなどの状況が発生して、駐車枠を構成する白線のみを正しく検出することが困難になるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、立体物,路面状態,天候,影等のノイズの影響を受けずに、路面に描かれた駐車枠の位置を安定して検出することができる車載画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車載画像処理装置は、車両に設置されて、前記車両の周囲を観測して、少なくとも路面を含む画像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像を所定の方向にスキャンしたときに、輝度値が明るい方向に所定値よりも大きく変化する第1の画素の位置と、前記第1の画素から所定距離以内にあり、輝度値が暗い方向に所定値よりも大きく変化する第2の画素の位置を検出し、直線をなす複数の前記第1の画素からなる線素の両端点と複数の前記第2の画素からなる線素の両端点に囲まれた領域を、駐車枠を構成する白線候補領域として検出する白線候補領域検出部と、前記白線候補領域を構成する複数の前記第1の画素の周囲の輝度分布と複数の前記第2の画素の周囲の輝度分布に基づいて、前記白線候補領域が駐車枠をなす度合いである駐車枠らしさを算出する駐車枠らしさ算出部と、前記白線候補領域の位置と前記駐車枠らしさと前記画像の中で観測されると予想される駐車枠のサイズに基づいて駐車枠を検出する駐車枠検出部と、を有し、前記駐車枠らしさ算出部は、前記白線候補領域を構成する複数の第1の画素の周囲の輝度分布と複数の第2の画素の周囲の輝度分布が所定の条件を満たすときに、前記白線候補領域の駐車枠らしさを引き下げることを特徴とする。
このように構成された本発明に係る車載画像処理装置によれば、車両に設置された撮像部が、車両の周囲の、少なくとも路面を含む画像を撮像して、白線候補領域検出部が、撮像された画像の中から駐車枠を構成する可能性がある白線候補領域を検出して、駐車枠らしさ算出部が、こうして検出された白線候補領域と路面の境界点の周囲の輝度分布を算出して、この輝度分布が所定の条件を満たすときほど、白線候補領域が駐車枠をなす度合いである駐車枠らしさが低いものと判断して、駐車枠検出部が、画像の中で観測されると予想される駐車枠のサイズに基づいて駐車枠を検出した後で、駐車枠を構成する白線候補領域の駐車枠らしさが低いときには、検出された駐車枠の信頼度を低く設定するため、路面上のノイズによる駐車枠の誤検出を防止することができ、これによって、路面に描かれた駐車枠の位置を安定して検出することができる。
本発明に係る車載画像処理装置は、路面に描かれた駐車枠の位置を安定して検出することができる。
本発明の一実施形態に係る車載画像処理装置の実施例1が実装された車両について説明する図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1における駐車枠らしさ算出部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1において撮像されて合成された画像の一例を示す図である。 図4Aの画像の中の、点Aと点Bの間の輝度分布を示す図である。 図4Aの画像の中の、点Cと点Dの間の輝度分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1において検出された駐車枠を構成すると考えられる白線候補の一例を示す図である。 図5Aに示す白線候補の上に、輝度分布を算出する領域を設定した例を示す図である。 図5Bで設定した領域内部の輝度分布の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1において検出された駐車枠を構成すると考えられる白線候補の一例を示す図である。 図6Aに示す白線候補の上に、白線候補の左右の輝度差を算出する画素を設定した例を示す図である。 図6Bで設定した画素の位置を、白線候補の方向に直交するように変換した例を示す図である。 図6Cで設定した画素の位置をずらしながら、白線候補の左右の輝度差を算出する方法について説明する図である。 駐車枠らしさを表す情報の記憶方法について説明する図である。 駐車枠の信頼度を算出する方法の一例について説明する図であり、白線候補領域を検出した結果を示す図である。 駐車枠らしさに基づいて、検出された白線候補領域の中心線の長さを補正する様子を示す図である。 検出された駐車枠の信頼度を算出する様子を示す図である。 本発明を適用することによって効果が得られる場面について説明する図である。 本発明の一実施形態に係る実施例1の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明一実施形態に係る車載画像処理装置の実施例2が実装された車両について説明する図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2における駐車枠らしさ算出部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る実施例2の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車載画像処理装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、画像に格納された濃淡値のことを輝度値と呼ぶ。
本発明の一実施形態である実施例1は、本発明の車載画像処理装置を、運転者が、路面に駐車枠が描かれた駐車場で駐車動作を行っているときに、ブレーキペダルを踏むべきタイミングで、誤ってアクセルペダルを踏んでしまうことにより、車両が予期せぬタイミングで突然発進する、所謂ペダル踏み間違いによる急発進を防止するシステムに適用した例である。
まず、図1から図3を用いて、実施例1の構成を説明する。実施例1に示す車載画像処理装置は、車両1に実装されて、図1に示すように、車両1の前方を撮像する前方カメラ10Aと、車両1の左ドアミラーに装着されて、車両の左方向を撮像する左方カメラ10Bと、車両1の右ドアミラーに装着されて、車両の右方向を撮像する右方カメラ10Cと、車両1の後方を撮像する後方カメラ10Dを有している。そして、これら4台のカメラによって構成された撮像部10によって、車両1の周囲の路面を観測できるようになっている。なお、各カメラは、レンズ等の集光機能を有する光学系とC−MOS等の光電変換素子とから構成されている。
図2は、車載画像処理装置5の全体構成を示すブロック図である。本車載画像処理装置5は、車両1(図1参照)に実装されて、車両1の周囲の路面を含む領域を撮像する撮像部10と、撮像部10を構成する前方カメラ10A,左方カメラ10B,右方カメラ10C,後方カメラ10Dで撮像された画像を、それぞれ、車両1を真上から見下ろした俯瞰画像に変換して、1枚の画像に合成する画像変換、合成部20と、画像変換、合成部20で合成された画像の中から、駐車枠を構成すると考えられる白線候補領域を検出する白線候補領域検出部30と、白線候補領域検出部30で検出された各々の領域に対して、駐車枠らしさを算出する駐車枠らしさ算出部40と、駐車枠らしさ算出部40で算出された駐車枠らしさに基づいて、画像の中から駐車枠を検出する駐車枠検出部60と、車両1のアクセル開度を検出するアクセル開度検出部70と、駐車枠検出部60で駐車枠が検出されたときに、所定値以上のアクセル開度が検出されたときには、車両1のエンジン出力を抑制して、車両1の急発進を防止する車両挙動制御部80と、車両1の運転者に対して、駐車枠が検出されていることやエンジン出力を抑制する制御を行っていることを表示する、ディスプレイ装置や音声出力装置からなる情報出力部90と、からなる。
白線候補領域検出部30は、さらに、所定の方向(後述する)に隣接する+エッジと−エッジのペアを検出するエッジペア検出部32と、各白線候補領域の中から、エッジペア同士を結ぶ線分の中点同士が連結されて構成される中心線を検出する中心線検出部34とからなる。
駐車枠らしさ算出部40は、さらに、図3に示す構成を有している。すなわち、白線候補領域とその周辺領域の輝度分布の対称性を評価する対称性評価部43と、白線候補領域を構成する画素と、白線候補領域以外を構成する画素の輝度差の大きさを評価する輝度差評価部44と、白線候補領域の中心線を構成する画素と、その中心線に関して左右の対称な位置にある白線候補領域以外を構成する画素の間の輝度差を評価する左右差評価部45と、対称性評価部43,輝度差評価部44,左右差評価部45で算出された各評価値を記憶して管理する駐車枠らしさ管理部47とからなる。
以下、本実施例の動作概要について、順を追って説明する。
<白線候補領域検出方法の説明>
まず、図4A〜図4Cを用いて、白線候補領域検出部30で行われる、白線候補領域の検出方法について説明する。
図4Aは、車両1が前進しながら、白線F〜Fで構成された駐車枠に近づいているときに、前方カメラ10Aで撮像した画像Iと、左方カメラ10Bで撮像した画像Iと、右方カメラ10Cで撮像した画像Iと、後方カメラ10Dで撮像した画像Iと、を画像変換、合成部20において、車両1を真上から見下ろした俯瞰画像に変換して、さらに、1枚の画像Iとして合成した様子を示す。
図4Aに示すように、画像Iは、車両1の位置を模した領域Vの回りに、俯瞰画像に変換された画像Iと、画像Iと、画像Iと、画像Iとが合成されることによって構成されている。この画像Iは、車両1すなわち路面を真上から見下ろしたものであるため、駐車枠に駐車した車両の左右に描画された、車両の前後方向に向かって延びる直線状の白線F,F,Fは、画像Iの中に互いに平行に映る。また、車両の幅方向に向かって延びる直線状の白線Fは、白線F,F,Fと直交するように映る。
なお、撮像部10で撮像された画像を俯瞰画像に変換して、さらに1枚の画像に合成する処理は、昨今、車両周囲のモニタリングシステムとして実用化されている公知の技術であるため、詳細な処理方法の説明は省略する。
このようにして生成された画像Iの左右方向をx、上下方向をyとして、画像Iの左上を原点(0,0)とする。以後、画像Iの画素(x,y)の輝度値をI(x,y)で表し、また、特定の画素を単に画素Xと表した場合、画素Xの輝度値をI(X)で表すものとする。
そして、白線候補領域検出部30(図2参照)において、画像Iの中を、左右方向に左から右に向かって(所定の方向)、画像Iに格納された輝度値I(x,y)をスキャンしながら、隣接する2つの画素の輝度値の差分値を計算する。すなわち、スキャンした画素(x,y)に対して、輝度差I(x−1,y)−I(x,y)と、輝度差I(x,y)−I(x+1,y)を、画像Iの全ての画素に対して順次計算する。
そして、左から右に向かって輝度値が所定値よりも大きく明るく変化する画素、すなわち、予め設定した輝度差しきい値Ithに対して、I(x,y)−I(x−1,y)>Ithを満たす画素を第1の画素として検出する。この画素を+エッジと呼ぶ。
さらに、左から右に向かって輝度値が所定値よりも大きく暗く変化する画素、すなわち、I(x,y)−I(x+1,y)>Ithである画素を第2の画素として検出する。この画素を−エッジと呼ぶ。
駐車枠を構成する白線であれば、+エッジを構成する画素(白線と路面の境界点)と−エッジを構成する画素(白線と路面の境界点)は、それぞれ直線状に検出されて、それらの画素の間隔は、駐車枠を構成する白線の幅とほぼ等しくなるため、画像Iの中から検出された+エッジを構成する画素と、その+エッジに隣接して検出された−エッジを構成する画素の間隔wが、所定の方向(画像内を左から右に向かう方向)に沿って所定距離以内であるとき、この+エッジを構成する画素と−エッジを構成する画素に挟まれた領域は、駐車枠を構成する白線である可能性が高いと判断して、これらの画素を検出する。
例えば、画像Iに格納された輝度値を、図4Aの点Aから点Bに向かってスキャンしたときには、図4Bに示すように、画素Sが+エッジとして検出されて、画素Sが−エッジとして検出される。
このようにして検出された+エッジを構成する画素Sと、−エッジを構成する画素Sのペアをエッジペアと呼ぶことにする。
このような大きな輝度値の差を有する画素の探索は、画像Iの上下方向(所定の方向に直交する方向)についても行うのが望ましい。そして、画像Iに格納された輝度値を、図4Aの点Cから点Dに向かってスキャンしたときには、図4Cに示すように、画素Sが+エッジとして検出されて、画素Sが−エッジとして検出される。そして、画素Sと画素Sもエッジペアをなす。
こうして検出された画素S,S,S,S,…を、駐車枠を構成する白線である可能性が高いエッジ構成点とする。
なお、このように、画像Iの画素の輝度値を、左右方向(所定の方向)と上下方向(所定の方向に直交する方向)に2回スキャンするのは、駐車枠を構成する白線の延びる方向が不明であるため、いかなる方向に向かって延びている白線の候補も、漏れなく検出するためである。
このようにして検出されたエッジペアに挟まれた画素からなる領域、言い換えれば、直線をなす複数の第1の画素からなる線素の両端点と複数の第2の画素からなる線素の両端点に囲まれた領域を、白線候補領域と呼ぶ。そして、画像Iの中から検出された複数の白線候補領域に対してラベリング処理を行い、各々の白線候補領域に通し番号を付与しておく。
<駐車枠らしさ算出方法の説明>
次に、検出された白線候補領域に対して、個々の白線候補領域が駐車枠を構成すると想定したときの駐車枠らしさを算出する。駐車枠らしさは、白線候補領域とその白線候補領域に隣接する領域の輝度分布に基づいて算出される。
本実施例では、駐車枠らしさは、「対称性」,「輝度差」,「左右差」の3つの評価指標によって判断される。以下、その各々の評価指標について、順に説明する。
<対称性の評価指標の説明>
まず、対称性の評価指標について説明する。駐車枠を構成する白線は、路面との間に輝度差を有して、なおかつ、白線の中心線に対して白線の両側に対称な領域を設定したときに、この対称な領域の輝度分布はほぼ等しくなるはずである。そこで、この輝度分布の対称性を評価する。
対称性が所定値よりも低いときは、その白線候補領域は駐車枠を構成する白線でない可能性があるため、白線候補領域に対して対称性フラグを立てる。そして、白線候補領域に対称性フラグが立っていることは、後ほど、駐車枠の検出処理を行う中で利用する。
次に、対称性の具体的な評価方法について、図5A〜図5Cを用いて説明する。まず、エッジペア検出部32(図2参照)において、画像Iを左から右に向かって探索して、各々の白線候補領域の中のエッジペアを抽出する。そして、図5Aに示すように、+エッジで構成された白線候補領域境界線Lと、−エッジで構成された白線候補領域境界線Lを特定する。
そして、中心線検出部34(図2参照)において、白線候補領域境界線Lと白線候補領域境界線Lの中心線Mを検出する。中心線Mは、各々の+エッジと−エッジの中点同士を連結した線として検出することができる。
次に、図5Bに示すように、中心線Mを中心として、+エッジ側と−エッジ側にそれぞれ幅W(第2の所定距離)を有する領域を設定する。幅Wは、駐車枠を構成する白線幅の半分の値に所定の値を加算した値とする。+エッジ側に設定した領域を領域Rとし、−エッジ側に設定した領域を領域Rと呼ぶ。すなわち、白線候補領域の長さ、すなわち中心線の長さをTとすると、領域Rと領域Rは、それぞれ、WT個の画素を含む。
そして、図5Cに示すように、領域Rの内部の輝度ヒストグラムH(R)と、領域Rの内部の輝度ヒストグラムH(R)を作成する。さらに、こうして作成された輝度ヒストグラムH(R)と輝度ヒストグラムH(R)の類似性を数値化するため、2つのヒストグラムの相互相関を計算する。そして、相互相関値が所定値未満であるとき、輝度ヒストグラムH(R)と輝度ヒストグラムH(R)の類似性が低いと判断する。なお、ヒストグラム同士の類似度の評価は、相互相関以外の方法、例えば、Bhattacharyya距離を用いて2つのヒストグラムの類似度を算出する手法等を用いて行ってもよい。
そして、類似性が低いときは、評価を行った白線候補領域に対して対称性フラグを立てる。そして、同様の評価を、全ての白線候補領域に対して実施する。
<輝度差の評価指標の説明>
次に、輝度差の評価指標について説明する。駐車枠を構成する白線は、路面との間に大きな輝度差を有しているはずである。そこで、この輝度差を評価する。
輝度差が所定値よりも小さいときは、その白線候補領域は駐車枠を構成する白線でない可能性があるため、白線候補領域に対して輝度差フラグを立てる。そして、白線候補領域に輝度差フラグが立っていることは、後ほど、駐車枠の検出処理を行う中で利用する。
次に、輝度差の具体的な評価方法について、図6Aに示す白線候補領域境界線L,Lが検出された場合を用いて説明する。まず、先に説明した対称性の評価において検出した中心線Mに対して、図6Bに示すように、中心線M上の画素mから、+エッジ側と−エッジ側にそれぞれ距離W(第1の所定距離)離れた画素を設定する。距離Wは、駐車枠を構成する白線幅の値に所定の値を加算した値とする。+エッジ側に設定した画素(第3の画素)をP11と呼び、−エッジ側に設定した画素(第4の画素)をP21と呼ぶ。
白線候補領域の延びる方向は、画像内の上下方向、あるいは左右方向に限定されるものではなく、図6Aに示すように、任意の方向に延びている。したがって、先に設定した画素P11と画素P21を、図6Cに示すように、中心線Mに直交する方向の画素P11’と画素P21’に変換する。
次に、画素mの輝度値I(m)と、画素P11’の輝度値I(P11’)と、画素P21’の輝度値I(P21’)を求めて、輝度差I(m)−I(P11’)と、輝度差I(m)−I(P21’)のうち、小さい方の輝度差を求める。
こうして求めた、小さい方の輝度差が、予め決めておいた所定値よりも小さいときに、現在着目している白線候補領域と路面の輝度差を表す投票値をインクリメントする。
そして、図6Dに示すように、画素mの位置を、中心線Mの他方の端点である画素mの位置まで動かしながら、同様にして輝度差の評価を行う。
1つの白線候補領域について、前記評価が終了したとき、投票値を白線候補領域の長さ、すなわち中心線の長さT(図5B参照)で正規化して、この正規化された値が所定値よりも高いとき、すなわち、白線候補領域の中心線を構成する画素の所定割合以上の画素において、白線候補領域とそれに接する路面領域の輝度差が所定値よりも小さいときに、評価を行った白線候補領域に対して輝度差フラグを立てる。そして、同様の評価を、全ての白線候補領域に対して実施する。
<左右差の評価指標の説明>
最後に、左右差の評価指標について説明する。駐車枠を構成する白線は、路面との間に輝度差を有して、その輝度差は、白線の左右でほぼ等しくなっているはずである。そこで、この輝度の左右差を評価する。
輝度の左右差が所定値よりも大きいときは、その白線候補領域は駐車枠を構成する白線でない可能性があるため、白線候補領域に対して左右差フラグを立てる。そして、白線候補領域に左右差フラグが立っていることは、後ほど、駐車枠の検出処理を行う中で利用する。
次に、左右差の具体的な評価方法について、図6A〜図6Dを用いて説明する。まず、先の輝度差の評価を行う際に設定した、中心線M上の画素mから、+エッジ側に距離W離れた画素P11’と、−エッジ側に距離W離れた画素P21’について、画素P11’の輝度値I(P11’)と、画素P21’の輝度値I(P21’)を求めて、輝度差I(P11’)−I(P21’)を求める。
こうして求めた輝度差が、予め決めておいた所定値よりも大きいときに、現在着目している白線候補領域に対して、左右の輝度差を評価するための投票値をインクリメントする。
そして、図6Dに示すように、画素mの位置を、中心線Mの他方の端点である画素mの位置まで動かしながら、同様にして左右の輝度差の評価を行う。
1つの白線候補領域について、前記評価が終了したとき、投票値を白線候補領域の長さ、すなわち中心線の長さTで正規化して、この正規化された値が所定値よりも高いとき、すなわち、白線候補領域の+エッジ側と−エッジ側の輝度差が所定値よりも大きいときに、評価を行った白線候補領域に対して左右差フラグを立てる。そして、同様の評価を、全ての白線候補領域に対して実施する。
こうして、各々の白線候補領域に付与された対称性フラグ,輝度差フラグ,左右差フラグは、駐車枠らしさ管理部47に記憶されて、後述するように、駐車枠の検出を行う際に利用される。図7は、対称性フラグ,輝度差フラグ,左右差フラグの記憶、管理方法について説明する図である。
図7に示すように、画像Iの中から検出された全ての白線候補領域の各々に対して、白線候補領域の位置(例えば、中心線Mの両端の画素m,mの位置)と、対称性フラグ,輝度差フラグ,左右差フラグの付与状態が記憶され、以降の処理は、このリストを用いて行われる。なお、図7に示すように、一つの白線候補領域に複数のフラグが付与される場合もある。
<駐車枠の検出方法の説明>
次に、駐車枠の検出方法について説明する。駐車枠を検出する方法には様々なものが考えられ、そのいずれの方法を適用してもよい。ここでは、駐車枠の形状特徴を利用した検出方法について説明する。
駐車枠の形状特徴とは、例えば、以下の(1)〜(3)のようなものである。
(1)駐車枠は、所定の間隔と所定の長さを有する平行な白線で形成された2本の線分に挟まれた領域である。
(2)平行な白線で形成された2本の線分のうちの1本は、図4Aに示すように、隣り合った2つの駐車枠で共有される場合もあれば、隣接した駐車枠の間に、2本の白線が引かれている場合もある。
(3)平行な白線の端点同士は、白線によって連結されている場合もあれば、図4Aのように、駐車枠の奥側のみが連結されている場合もある。また、平行な白線の端点同士が連結されていない場合もある。
本実施例では、まず、画像Iの中に観測される駐車枠のサイズを記憶しておく。駐車枠のサイズとは、駐車枠に車両を駐車したときに、車両の前後方向に向かって延びる平行な白線で形成された2本の線分の長さ(前述した中心線Mの長さと考えてもよい)と、その2本の線分の間隔である。
画像Iは、車両1を真上から見下ろした俯瞰図であるため、画像Iが観測している範囲は、撮像した画像を俯瞰図に変換するパラメータを用いて容易に推定できる。したがって、想定したサイズの駐車枠が、画像Iの中でどの位の大きさで観測されるかを推定することができる。ここでは、車両の前後方向に向かって延びる平行な白線で形成された2本の線分の長さが第1の所定の画素数Oで観測されて、2本の線分の間隔が第2の所定の画素数Oで観測されるものと推定される。
そして、まず、画像Iの中から検出された白線候補領域の中から、その方向がほぼ等しくなっている複数の白線候補領域のペアを検出する。白線候補領域の方向は、先に検出した中心線Mの方向(2つの端点である画素m,mを結ぶ線分の方向)と考えてよい。検出した白線候補領域の情報は、図7に示すようなリスト形式で記憶されているため、平行な白線候補領域の検出は、このリストに記憶された情報を用いて行う。
こうして検出された平行な白線候補領域の間隔が、第2の所定の画素数Oに近いときに、駐車枠を構成する平行な白線候補領域のペアが見つかったものと判断する。そして、次に、こうして検出された白線候補領域の長さを求める。白線候補領域の長さは、その白線候補領域の中心線Mの長さとして算出される。算出された中心線Mの長さが、先に想定した駐車枠の長さ、すなわち第1の所定の画素数Oに近い値であるとき、その白線候補領域は駐車枠を構成しているものと判断する。
<駐車枠らしさの利用方法の説明>
駐車枠の検出を行った後で、図7で説明した、各白線候補領域に付与された対称性フラグ,輝度差フラグ,左右差フラグの付与状態を利用して、検出された駐車枠の信頼度Uを算出する。
すなわち、駐車枠を構成する白線候補領域に対称性フラグ,輝度差フラグ,左右差フラグのいずれかが付与されているときは、仮に、その白線候補領域が駐車枠を構成していても、その信頼性が低下するものとして取り扱う。また、複数のフラグが付与されているときには、いずれか1つのフラグのみが付与されている場合と比較して、その白線候補領域が駐車枠を構成する信頼性が、より一層低下するものとして取り扱う。このようにすることによって、その白線候補領域がノイズである可能性を持つことが反映される。
信頼度Uは、具体的には、以下のようにして算出する。すなわち、まず、駐車枠を検出した後で、その駐車枠に含まれる白線候補領域に対するフラグの付与状態を確認して、フラグの付与状態に応じて、その白線候補領域の中心線Mの長さMを所定の割合で短く補正して、中心線Mの長さをM’とする。
例えば、フラグが1つ付与されている毎に、中心線Mの長さMを10%ずつ短く補正すればよい。こうして、全ての白線候補領域の中心線Mに対して、フラグの付与状態に応じた補正を行った後、駐車枠の周囲長のうち、画像Iの中に表示されている部分の長さに対する、その駐車枠を構成する全ての白線候補領域の補正後の中心線Mの長さM’の総和の割合Eを求め、こうして算出された割合Eに基づいて、割合Eが高いほど大きな信頼度Uを、その駐車枠に付与する。この信頼度Uの算出例を図8A〜図8Cに示す。
図8A〜図8Cに示した例では、検出された駐車枠PR1を構成する白線候補領域は3つ検出される。それぞれの白線候補領域の中心線の長さは、図8Aに示すようにT,T,Tであり、それぞれの白線候補領域に付与されたフラグの状態に基づいて、それぞれの中心線の長さが、図8Bに示すように、長さT’,T’,T’に補正される。
さらに、図8Cに示すように、検出された駐車枠PR1の周囲長Qのうち、画像Iの中に表示されている部分の長さQ’に対する、T’+T’+T’の割合E(PR1)を求め、こうして算出された割合E(PR1)に基づいて、駐車枠PR1の信頼度Uが算出される。駐車枠PR2についても、同様にして信頼度Uが算出される。
なお、同じ白線候補領域に複数のフラグが同時に立っているときには、前記した所定の割合を更に高い値として、白線候補領域の中心線の長さを、より一層短く補正し、その白線候補領域がノイズである可能性がより一層高いことを反映したものとする。
そして、信頼度Uは、その大きさに応じて、例えば、最も信頼できない信頼度Uから、最も信頼できる信頼度Uまで4段階にグルーピングされて、後で車両制御に利用される。
<駐車枠の信頼度の算出効果の説明>
前述した駐車枠の信頼度Uを算出することによって効果が期待できる具体的な場面について、図9を用いて説明する。
図9は、前述した「対称性」,「輝度差」,「左右差」が効果を発揮する具体的な場面について説明したものである。なお、最も右列の「ソナーの利用」と書かれている欄は、実施例2で説明する。
まず、対称性が効果をもつ場面について説明する。対称性の評価によって、白線の左右で輝度分布が大きく異なっていることを認識することができる。したがって、例えば、路面から垂直に立った立体物のうち、他車のホイールや植え込みがあったときには、輝度分布の対称性が崩れる恐れがあるため、対称性の評価値が低い値となる可能性がある。
また、非垂直な立体物である、他車両の車体の模様や壁面があったときには、輝度分布の対称性が崩れる恐れがあるため、対称性の評価値が低い値となる可能性がある。
さらに、路面に縁石や段差があるとき、また雨水路があるときには、輝度分布の対称性が崩れる恐れがあるため、対称性の評価値が低い値となる可能性がある。
また、路面に車の影があるとき、また、電線の影があるときには、輝度分布の対称性が崩れる恐れがあるため、対称性の評価値が低い値となる可能性がある。
そして、このように対称性の評価値が低い値になったときには、駐車枠を誤検出する可能性があるため、仮に白線候補領域が検出された場合であってもその信頼度が低く設定される。
次に、輝度差が効果をもつ場面について説明する。輝度差の評価によって、白線の左側または右側に輝度差が小さい、すなわち、コントラストが低い領域があることを認識することができる。したがって、例えば、路面から垂直に立った立体物のうち、他車のホイールや植え込みがあったときには、輝度差が小さくなる恐れがあるため、輝度差の評価値が低い値となる可能性がある。
また、非垂直な立体物である、他車両の車体の模様や壁面があったときには、輝度差が小さくなる恐れがあるため、輝度差の評価値が低い値となる可能性がある。
さらに、路面に縁石や段差があるとき、また雨水路があるときには、場面によっては、輝度差が小さくなる恐れがあるため、輝度差の評価値が低い値となる可能性がある。
また、悪天候時には、例えば、レンズに雨滴が付着して、この雨滴の存在によって輝度差が小さくなる恐れがあるため、輝度差の評価値が低い値となる可能性がある。
また、路面に車の影があるとき、また、電線の影があるときには、輝度差が小さくなる恐れがあるため、輝度差の評価値が低い値となる可能性がある。
そして、このように輝度差の評価値が低い値になったときには、駐車枠を誤検出する可能性があるため、仮に白線候補領域が検出された場合であってもその信頼度が低く設定される。
次に、輝度の左右差が効果をもつ場面について説明する。輝度の左右差の評価によって、白線の左側と右側とで輝度差が大きい、すなわち、明るさが大きく異なる領域があることを認識することができる。したがって、例えば、路面から垂直に立った立体物のうち、他車のホイールや植え込みがあったときには、場面によっては、輝度の左右差が大きくなる恐れがあるため、左右差の評価値が高い値となる可能性がある。
また、非垂直な立体物である、他車両の車体の模様や壁面があったときには、場面によっては、輝度の左右差が大きくなる恐れがあるため、左右差の評価値が高い値となる可能性がある。
さらに、路面に縁石や段差があるとき、また雨水路があるときには、輝度の左右差が大きくなる恐れがあるため、左右差の評価値が高い値となる可能性がある。
また、悪天候時には、例えば、路面反射の発生や、レンズへの雨滴の付着によって、輝度の左右差が大きくなる恐れがあるため、左右差の評価値が高い値となる可能性がある。
そして、このように輝度の左右差の評価値が高い値になったときには、駐車枠を誤検出する恐れがあるため、仮に白線候補領域が検出された場合であってもその信頼度が低く設定される。
<駐車枠の検出結果の利用方法の説明>
こうして検出された駐車枠の検出結果に基づいて、車両1の周囲に駐車枠があること、および、その駐車枠をどの程度信頼してよいかを示す信頼度Uが決定される。そして、車両挙動制御部80(図2)は、検出された駐車枠の信頼度Uに基づいて、以下に説明する車両制御を行う。
画像Iの中に駐車枠が検出されたときに、アクセル開度検出部70(図2参照)において所定値以上のアクセル開度を検出したときには、ブレーキを踏むべきタイミングで、間違ってアクセルを踏み込んでしまったと判断して、車両挙動制御部80(図2参照)の作用によって、エンジン出力を絞る制御を行い、実際に踏み込まれたアクセル開度に対応するエンジン出力を出さないようにする。そして、情報出力部90(図2参照)によって、駐車枠を検出したためにエンジン出力を絞ったことを表示して、運転者に報知する。
このような車両制御を行うことによって、駐車場において、ペダルの踏み間違いによる車両の暴走を防止することができる。
なお、このとき、検出した駐車枠の信頼度Uに基づいて、実行する車両制御の内容を変更することができる。
先に説明した駐車枠を検出する処理によって、画像Iの中からは、複数の駐車枠が検出される。そして、検出された駐車枠には、信頼度U(i=1〜4)が付与されている。なお、U<U<U<Uであるとし、iが大きいほど信頼度が高いものとする。
このとき、画像の中に存在する駐車枠のうち、最も信頼度の低い駐車枠に付与された信頼度Uを、その画像Iの中の駐車枠の信頼度とする。
そして、画像Iの中の駐車枠の信頼度がUであると判断されたときには、駐車枠が検出されなかったものと判断して、何の制御も表示も行わない。また、画像Iの中の駐車枠の信頼度がUであると判断されたときには、情報出力部90から、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。さらに、画像Iの中の駐車枠の信頼度がUであると判断されたときには、前述したエンジン出力の低減制御を行うが、そのときの制御量(エンジンの出力抑制量)は小さく設定する。そして、画像Iの中の駐車枠の信頼度がUであると判断されたときには、前述したエンジン出力の低減制御を行うが、そのときの制御量(エンジンの出力抑制量)は大きく設定する。
このように、検出された駐車枠の信頼度Uに応じて、適切な車両制御を実行することができ、駐車枠を誤検出した可能性があるときには、車両制御の実行を抑制することによって、駐車枠の検出状態に応じた適切な車両制御を行うことができる。
<実施例1の作用の説明>
次に、実施例1に係る車載画像処理装置5の一連の動作の流れについて、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS10)図2に図示しない車速センサの出力に基づいて、車両1の車速を検出する。そして、検出した車速が0でなく、かつ、予め設定された所定の車速以下であるか否かを判断する。検出した車速が0でなく、かつ、予め設定された所定の車速以下であると判断されたときはステップS20に進み、それ以外のときは、図10の処理を終了する。
(ステップS20)撮像部10によって、車両1の周囲を撮像する。
(ステップS30)画像変換、合成部20において、撮像部10で撮像された画像が俯瞰図に変換され、さらに、図4Aに示すような1枚の画像Iに合成される。
(ステップS40)エッジペア検出部32において、画像Iの中から、+エッジと−エッジを構成するエッジ構成点を検出する。
(ステップS50)さらに、中心線検出部34において、+エッジと−エッジの中点で構成される中心線Mを検出する。
(ステップS60)対称性評価部43において、検出された白線候補領域の輝度分布の対称性に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は、前述したため省略する。
(ステップS70)輝度差評価部44において、検出された白線候補領域の輝度差に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理説明は、前述したため省略する。
(ステップS80)左右差評価部45において、検出された白線候補領域の輝度の左右差に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理説明は、前述したため省略する。
(ステップS90)駐車枠検出部60において、画像Iの中から駐車枠を検出する。詳しい処理内容は、前述したため省略する。
(ステップS95)ステップS90を行った結果、駐車枠が見つかったか否かを判断する。駐車枠が見つかったときはステップS100に進み、駐車枠が見つからなかったときは、ステップS10に戻る。
(ステップS100)駐車枠検出部60において、画像Iの中から検出された全ての駐車枠の信頼度の中から、最も低い信頼度を、画像Iの中の駐車枠の信頼度Uとする。
(ステップS110)算出された信頼度UがUと等しいか、もしくはUがUと等しいかが判断される。Uが、UかUのいずれかと等しいときは、ステップS120に進み、それ以外のときはステップS150に進む。
(ステップS120)情報出力部90の作用で、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。
(ステップS130)アクセル開度検出部70において、アクセル開度が所定値以上であるか否かを判断する。アクセル開度が所定値以上のときはステップS140に進み、アクセル開度が所定値に満たないときは、ステップS10に戻る。
(ステップS140)車両挙動制御部80において、信頼度UまたはUに応じた、エンジン出力の抑制制御を行う。その制御の内容は前述した通りである。その後、ステップS10に戻る。
(ステップS150)算出された信頼度UがUと等しいか否かが判断される。UがUと等しいときは、ステップS160に進み、それ以外のときはステップS10に戻る。
(ステップS160)情報出力部90から、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。その後、ステップS10に戻る。
以上説明したように、このように構成された本発明の一実施形態である車載画像処理装置5によれば、車両1に設置された撮像部10が、車両1の周囲の、少なくとも路面を含む画像Iを撮像して、白線候補領域検出部30が、撮像された画像Iを左から右に向かって(所定の方向)スキャンしたときに、画像Iの輝度値が明るい方向に輝度差しきい値Ith(所定値)よりも大きく変化する第1の画素の位置と、前記第1の画素からの間隔wが所定距離以内にあって、画像Iの輝度値が暗い方向に輝度差しきい値Ith(所定値)よりも大きく変化する第2の画素の位置を検出し、直線をなす複数の第1の画素からなる線素の両端点と複数の第2の画素からなる線素の両端点に囲まれた領域を、駐車枠を構成する白線候補領域として検出して、駐車枠らしさ算出部40が、こうして検出された白線候補領域と路面の境界点の周囲の輝度分布を算出して、この輝度分布が所定の条件を満たすときほど、白線候補領域が駐車枠をなす度合いである駐車枠らしさが低いものと判断して、駐車枠検出部60が、画像Iの中で観測されると予想される駐車枠のサイズに基づいて駐車枠を検出した後で、駐車枠を構成する白線候補領域の駐車枠らしさが低いときには、検出された駐車枠の信頼度Uを低く設定するため、路面上のノイズによる駐車枠の誤検出を防止することができ、これによって、路面に描かれた駐車枠の位置を安定して検出することができる。
また、本発明の一実施形態である車載画像処理装置5によれば、輝度差評価部44が、白線候補領域の中で、+エッジを構成する第1の画素と−エッジを構成する第2の画素の複数の中点同士を連結した中心線Mに対して、中点をこの中心線Mに沿って移動したときに、中点の輝度と、中点から第1の画素に向かう方向に距離W(第1の所定距離)離れた第3の画素P11の輝度の差と、中点の輝度と、中点から第2の画素に向かう方向に距離W(第1の所定距離)離れた第4の画素P21の輝度の差を算出して、そのうち少なくとも一方が所定値よりも小さくなるような中点が、白線候補領域を構成する中点の総数に対して所定の割合よりも多いか否かを評価する。(輝度差評価指標)
また、左右差評価部45が、中点を中心線Mに沿って移動したときに、第3の画素P11の輝度と第4の画素P21の輝度の差を算出して、この輝度の差が所定値以上異なるような第3の画素P11と第4の画素P21のペアが、白線候補領域を構成する中点の総数に対して所定の割合よりも多いか否かを評価する。(輝度の左右差評価指標)
また、対称性評価部43が、中点の位置から第1の画素に向かう方向に幅W(第2の所定距離)離れた第5の画素と、中点の位置から第2の点に向かう方向に幅W(第2の所定距離)離れた第6の画素とを設定し、中点を中心線Mに沿って移動したときに中点と第5の画素を結ぶ線分が描く領域Rの内部の輝度分布と、中点を中心線Mに沿って移動したときに中点と第6の画素を結ぶ線分が描く領域Rの内部の輝度分布との差が所定値よりも大きいか否かを評価する。(対称性評価指標)
そして、前述した3つの評価指標のうち少なくとも1つが成立したときに、白線候補領域の駐車枠らしさを引き下げるため、路面上に存在するノイズの影響によって駐車枠の輝度分布が変化したときには、その変化に応じた駐車枠らしさを算出することができ、これによって、検出された駐車枠の信頼度を判断することができる。
また、本発明の一実施形態である車載画像処理装置5によれば、駐車枠らしさ算出部40が、白線候補領域検出部30で検出された白線候補領域に対して、白線候補領域の周囲の輝度分布に基づいて、対称性,輝度差,左右差をそれぞれ評価して、対称性,輝度差,左右差のうち、複数の条件を同時に満たす場合には、対称性,輝度差,左右差のうち、いずれか1つの条件だけを満たす場合よりも、白線候補領域の駐車枠らしさをより一層低く設定して信頼度Uを付与するため、検出された白線候補領域の駐車枠らしさをより確実に判定することができる。
さらに、本発明の一実施形態である車載画像処理装置5によれば、撮像部10で撮像された画像を、車両1を真上から見下ろした俯瞰画像(画像I)に変換する画像変換、合成部20(画像変換部)を有し、画像変換部20で変換された画像に対して、白線候補領域検出部30が白線候補領域の検出を行うため、路面に描かれた駐車枠が矩形領域に変換されることによって、駐車枠の形状特徴を用いて、画像Iの中の駐車枠を容易に検出することができる。
次に、第2の実施例である実施例2について説明する。実施例2は、実施例1の構成に、さらに、車両周囲の立体物を検出する立体物検出部を付加して、車両の周囲に立体物が検出されたときに、立体物の検出結果を用いて、白線候補領域の駐車枠らしさを算出するものである。
まず、図11から図13を用いて、実施例2の構成を説明する。実施例2に示す車載画像処理装置6は、車両1に実装されて、図11に示すように、車両1から異なる4方向の画像を撮像するために設けられた前方カメラ10A,左方カメラ10B,右方カメラ10C,後方カメラ10Dに加えて、車両1の4隅に設置された、所定の測距範囲の内部の立体物の有無を判断する測距センサ100A,100B,100C,100Dを有している。
測距センサ100Aは、車両1の右前部に装着されて、測距範囲Dの内部を観測する。また、測距センサ100Bは、車両1の左前部に装着されて、測距範囲Dの内部を観測する。測距センサ100Cは、車両1の左後部に装着されて、測距範囲Dの内部を観測する。そして、測距センサ100Dは、車両1の右後部に装着されて、測距範囲Dの内部を観測する。
図12は、車載画像処理装置6の全体構成を示すブロック図である。本車載画像処理装置6は、実施例1の構成に加えて、図示しない車両1の周囲の立体物までの距離を測定する、前述した立体物検出部100と、立体物検出部100で検出した立体物情報を集約する立体物情報取得部110と、を有する。
また、実施例1の白線候補領域検出部30は、実施例2では、内部の構成が変化するため、白線候補領域検出部36となり、駐車枠らしさ算出部40は、実施例2では、内部の構成が変化するため駐車枠らしさ算出部50となる。
立体物検出部100は、超音波センサやミリ波レーダ等の測距センサで構成されており、先に説明した測距範囲DからDの内部の立体物の有無を検出する。
白線候補領域検出部36は、さらに、予め設定された所定の方向に隣接する+エッジと−エッジのペアを検出するエッジペア検出部37と、各白線候補領域の中から、エッジペア同士を結ぶ線分の中点で構成される中心線を検出する中心線検出部34とからなる。
駐車枠らしさ算出部50は、さらに、図13に示す構成を有している。すなわち、図3で説明した駐車枠らしさ算出部40を構成する対称性評価部43,輝度差評価部44,左右差評価部45に加えて、立体物検出部100で測定された立体物の存在に関する情報を評価する立体物情報評価部51と、各評価値を記憶して管理する駐車枠らしさ管理部52とからなる。
以下、実施例2の作用について、実施例1と差異がある点を中心に説明する。なお、実施例1の作用と重複する部分については説明を省略する。
<立体物情報の利用方法の説明>
白線候補領域の近傍の輝度分布の対称性,輝度差の大きさ,輝度の左右差を評価した後で、立体物検出部100によって取得された、車両1の周辺の立体物情報に基づいて、駐車枠らしさの補正を行う。
撮像部10の撮像範囲内に立体物が存在したときには、その立体物が存在しないときに路面の輝度分布が撮像されるべき位置において、立体物の輝度分布が撮像される。したがって、画像Iの中で取得された輝度分布は、白線候補領域の輝度分布や路面の輝度分布とは異なる分布を示す。
例えば、車両1の近傍に他の車両が存在したときには、本来駐車枠が撮像される位置に、他の車両や、他の車両の影が撮像される。したがって、本来、白線候補領域となるはずの位置に白線以外のものが映ったり、あるいは、白線に他の車両の影がかかることによって、路面と白線との輝度差が小さくなる。
このようなときに、実施例1では「対称性」,「輝度差」,「左右差」の3つの評価指標に基づいて、駐車枠らしさを算出し、この駐車枠らしさに基づいて、検出された駐車枠の信頼度を設定した。
したがって、車両1の近傍に立体物が存在したときには、駐車枠らしさが低くなって、その結果、検出された駐車枠の信頼度が低い値になってしまう。もしくは、駐車枠自体が検出できなくなってしまう。
本実施例では、このように、車両1の近傍に立体物が存在したときには、白線候補領域の検出方法と、駐車枠らしさの評価方法を、実施例1とは異なる方法によって実施する。
すなわち、車両1の近傍に立体物が存在したときには、例えば、路面から立ち上がったポールの影を白線と誤認識してしまう可能性がある。そのため、立体物が存在することがわかったときには、白線候補領域を検出するしきい値を厳しくして、白線候補領域を検出しにくくする。ここで、白線候補領域を検出するしきい値は、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wである。
さらに、車両1の近傍に立体物が存在したときには、駐車枠を検出しにくくしてもよい。この場合は、駐車枠の形状特徴である幅と長さ、および平行度を厳しく設定すればよい。
一方、車両1の近傍に立体物が存在しても、駐車枠が正しく検出される場合もある。しかしながら、本来確実に検出されるはずの駐車枠が、例えば立体物の影によってコントラストが低下し、駐車枠らしさが低い状態で検出される可能性があると想定される。
したがって、立体物が検出されたときには、前述した「対称性」,「輝度差」,「左右差」に基づくフラグが立っていても、そのフラグを無視することが効果的である。この場合、フラグが立っていても、駐車枠らしさを引き下げない。
<駐車枠の信頼度の算出効果の説明>
前述した駐車枠の信頼度Uを算出することによって効果が期待できる具体的な場面について、図9を用いて説明する。
ここでは、図9の最も右列の「ソナーの利用」と書かれている欄について説明する。
まず、立体物が存在することを検出することによって、路面から立ち上がった物体があることが検知されるため、白線候補領域を検出するしきい値を厳しくすることができる。これにより、例えば、路面から垂直に立った立体物のうち、ポールや他車のホイール、また、場合によっては植え込みを駐車枠と誤認識することを防止できる。
また、非垂直立体物である、車体模様や壁面についても、白線候補領域を検出するしきい値を厳しくすることによって、これらを白線候補領域と誤認識することを防止できる。
さらに、立体物である他車両の影によって白線候補領域が検出しにくくなる場合があるが、白線候補領域から算出する駐車枠らしさが低い場合であっても、あえて駐車枠らしさを引き下げないことによって、影に覆われた駐車枠であっても検出することができる。
<実施例2の作用の説明>
次に、実施例2に係る車載画像処理装置6の一連の動作の流れについて、図14のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS200)図12に図示しない車速センサの出力に基づいて、車両1の車速を検出する。そして、検出した車速が0でなく、かつ、予め設定された所定の車速以下であるか否かを判断する。検出した車速が0でなく、かつ、予め設定された所定の車速以下であると判断されたときはステップS210に進み、それ以外のときは図14の処理を終了する。
(ステップS210)撮像部10によって、車両1の周囲を撮像する。
(ステップS220)画像変換、合成部20において、撮像部10で撮像された画像が俯瞰図に変換され、さらに、図4Aに示すような1枚の画像Iに合成される。
(ステップS222)立体物検出部100を構成する測距センサ100A,100B,100C,100Dのいずれかで、立体物を検知したか否かを判断する。いずれかの測距センサで立体物が検出されたときはステップS230に進み、立体物が検出されないときはステップS232に進む。
(ステップS230)エッジペア検出部37において、画像Iの中から、+エッジと−エッジを構成するエッジ構成点を検出する。なお、このとき、画像I,I,I,Iの中で、立体物が検出された方向に対応する画像の中では、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wを厳しく設定して、白線候補領域を検出しにくくする。
(ステップS232)エッジペア検出部37において、画像Iの中から、+エッジと−エッジを構成するエッジ構成点を検出する。なお、このとき、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wは通常の値に設定して、しきい値を厳しくしない。
(ステップS240)中心線検出部34において、+エッジと−エッジの中点で構成される中心線Mを検出する。
(ステップS250)対称性評価部43において、検出された白線候補領域の輝度分布の対称性に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
(ステップS260)輝度差評価部44において、検出された白線候補領域の輝度差に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
(ステップS270)左右差評価部45において、検出された白線候補領域の輝度の左右差に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
(ステップS290)駐車枠検出部60において、画像Iの中から駐車枠を検出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
(ステップS300)立体物検出部100を構成する測距センサ100A,100B,100C,100Dのいずれかで、立体物を検知したか否かを判断する。いずれかの測距センサで立体物が検出されたときはステップS310に進み、立体物が検出されないときはステップS320に進む。
(ステップS310)駐車枠検出部60において、画像Iの中から検出された全ての駐車枠の信頼度の中から、最も低い信頼度を、画像Iの中の駐車枠の信頼度Uiとする。なお、このときに、「対称性」,「輝度差」,「左右差」に基づくフラグが立っていても、画像I,I,I,Iの中で、立体物が検出された方向に対応する画像の中では、このフラグを無視して、白線候補領域の駐車枠らしさは引き下げないようにする。
(ステップS320)駐車枠検出部60において、画像Iの中から検出された全ての駐車枠の信頼度の中から、最も低い信頼度を、画像Iの中の駐車枠の信頼度Uiとする。なお、このときに、「対称性」,「輝度差」,「左右差」に基づくフラグが立っていたら、そのフラグに応じて、白線候補領域の駐車枠らしさを引き下げるようにする。
(ステップS330)算出された信頼度UがUと等しいか、もしくはUがUと等しいかが判断される。Uが、UかUのいずれかと等しいときは、ステップS340に進み、それ以外のときはステップS350に進む。
(ステップS340)情報出力部90から、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。
(ステップS370)アクセル開度検出部70において、アクセル開度が所定値以上であるか否かを判断する。アクセル開度が所定値以上のときはステップS380に進み、アクセル開度が所定値に満たないときは、ステップS10に戻る。
(ステップS380)車両挙動制御部80において、信頼度UまたはUに応じた、エンジン出力の抑制制御を行う。その制御の内容は前述した通りである。その後、ステップS10に戻る。
(ステップS350)算出された信頼度UiがUと等しいか否かが判断される。UiがUと等しいときは、ステップS360に進み、それ以外のときはステップS10に戻る。
(ステップS360)情報出力部90から、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。その後、ステップS10に戻る。
以上説明したように、このように構成された本発明の一実施形態である車載画像処理装置6によれば、車両1に設置されて、撮像部10の撮像範囲内の立体物の有無を検出する立体物検出部100を有し、立体物検出部100において立体物が検出されたときには、立体物検出範囲に相当する画像Iの領域内において、白線候補領域検出部36が白線候補領域を検出しにくくなるように、または、駐車枠らしさ算出部50が駐車枠を検出しにくくなるようにしきい値を厳しくするとともに、白線候補領域が所定の条件を満たしていても、白線候補領域の駐車枠らしさを変更しないため、車両1の近傍に立体物が存在した場合であっても、路面に描かれた駐車枠の位置を確実に検出することができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
関連出願への相互参照
本出願は、2012年11月27日に日本国特許庁に出願された特願2012−258697に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。
5 車載画像処理装置
10 撮像部
10A 前方カメラ
10B 左方カメラ
10C 右方カメラ
10D 後方カメラ
20 画像変換、合成部(画像変換部)
30 白線候補領域検出部
32 エッジペア検出部
34 中心線検出部
40 駐車枠らしさ算出部
60 駐車枠検出部
70 アクセル開度検出部
80 車両挙動制御部
90 情報出力部
【0002】
路面反射があったとき、路面に影が落ちているときなどには、これらのノイズによって、駐車枠を構成する白線とよく似た輝度分布を有する領域が検出されたり、本来検出すべき白線のコントラストが低下するなどの状況が発生して、駐車枠を構成する白線のみを正しく検出することが困難になるという問題があった。
[0007]
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、立体物,路面状態,天候,影等のノイズの影響を受けずに、路面に描かれた駐車枠の位置を安定して検出することができる車載画像処理装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明に係る車載画像処理装置は、車両に設置されて、前記車両の周囲を観測して、少なくとも路面を含む画像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像を所定の方向にスキャンしたときに、輝度値が明るい方向に所定値よりも大きく変化する第1の画素の位置と、前記第1の画素から所定距離以内にあり、輝度値が暗い方向に所定値よりも大きく変化する第2の画素の位置を検出し、直線をなす複数の前記第1の画素からなる線素の両端点と複数の前記第2の画素からなる線素の両端点に囲まれた領域を、駐車枠を構成する白線候補領域として検出する白線候補領域検出部と、前記白線候補領域を構成する複数の前記第1の画素の周囲の輝度分布と複数の前記第2の画素の周囲の輝度分布に基づいて、個々の前記白線候補領域が駐車枠を構成すると想定したときの駐車枠らしさを算出する駐車枠らしさ算出部と、前記白線候補領域の位置と前記駐車枠らしさと前記画像の中で観測されると予想される駐車枠のサイズに基づいて駐車枠を検出する駐車枠検出部と、を有し、前記駐車枠らしさ算出部は、前記白線候補領域を構成する複数の第1の画素の周囲の輝度分布と複数の第2の画素の周囲の輝度分布が所定の条件を満たすときに、前記白線候補領域の駐車枠らしさを引き下げることを特徴とする。
[0009]
このように構成された本発明に係る車載画像処理装置によれば、車両に設置された撮像部が、車両の周囲の、少なくとも路面を含む画像を撮像して、白線候補領域検出部が、撮像された画像の中から駐車枠を構成する可能性が
【0025】
分布が撮像される。したがって、画像Iの中で取得された輝度分布は、白線候補領域の輝度分布や路面の輝度分布とは異なる分布を示す。
[0138]
例えば、車両1の近傍に他の車両が存在したときには、本来駐車枠が撮像される位置に、他の車両や、他の車両の影が撮像される。したがって、本来、白線候補領域となるはずの位置に白線以外のものが映ったり、あるいは、白線に他の車両の影がかかることによって、路面と白線との輝度差が小さくなる。
[0139]
このようなときに、実施例1では「対称性」,「輝度差」,「左右差」の3つの評価指標に基づいて、駐車枠らしさを算出し、この駐車枠らしさに基づいて、検出された駐車枠の信頼度を設定した。
[0140]
したがって、車両1の近傍に立体物が存在したときには、駐車枠らしさが低くなって、その結果、検出された駐車枠の信頼度が低い値になってしまう。もしくは、駐車枠自体が検出できなくなってしまう。
[0141]
本実施例では、このように、車両1の近傍に立体物が存在したときには、白線候補領域の検出方法と、駐車枠らしさの評価方法を、実施例1とは異なる方法によって実施する。
[0142]
すなわち、車両1の近傍に立体物が存在したときには、例えば、路面から立ち上がったポールの影を白線と誤認識してしまう可能性がある。そのため、立体物が存在することがわかったときには、白線候補領域を検出するしきい値を、白線候補領域を検出しにくくするように設定する。ここで、白線候補領域を検出するしきい値は、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wである。
[0143]
さらに、車両1の近傍に立体物が存在したときには、駐車枠を検出しにくくしてもよい。この場合は、駐車枠の形状特徴である幅と長さ、および平行度を、駐車枠を検出しにくくなるように設定すればよい。
[0144]
一方、車両1の近傍に立体物が存在しても、駐車枠が正しく検出される場合もある。しかしながら、本来確実に検出されるはずの駐車枠が、例えば立体物の影によってコントラストが低下し、駐車枠らしさが低い状態で検出さ
【0026】
れる可能性があると想定される。
[0145]
したがって、立体物が検出されたときには、前述した「対称性」,「輝度差」,「左右差」に基づくフラグが立っていても、そのフラグを無視することが効果的である。この場合、フラグが立っていても、駐車枠らしさを引き下げない。
<駐車枠の信頼度の算出効果の説明>
[0146]
前述した駐車枠の信頼度Uを算出することによって効果が期待できる具体的な場面について、図9を用いて説明する。
[0147]
ここでは、図9の最も右列の「ソナーの利用」と書かれている欄について説明する。
[0148]
まず、立体物が存在することを検出することによって、路面から立ち上がった物体があることが検知されるため、白線候補領域を検出する「しきい値を、」白線候補領域を検出しにくくなるように設定することができる。これにより、例えば、路面から垂直に立った立体物のうち、ポールや他車のホイール、また、場合によっては植え込みを駐車枠と誤認識することを防止できる。
[0149]
また、非垂直立体物である、車体模様や壁面についても、白線候補領域を検出するしきい値を、白線候補領域を検出しにくくなるように設定することによって、これらを白線候補領域と誤認識することを防止できる。
[0150]
さらに、立体物である他車両の影によって白線候補領域が検出しにくくなる場合があるが、白線候補領域から算出する駐車枠らしさが低い場合であっても、あえて駐車枠らしさを引き下げないことによって、影に覆われた駐車枠であっても検出することができる。
<実施例2の作用の説明>
[0151]
次に、実施例2に係る車載画像処理装置6の一連の動作の流れについて、図14のフローチャートを用いて説明する。
[0152]
(ステップS200)図12に図示しない車速センサの出力に基づいて、車両1の車速を検出する。そして、検出した車速が0でなく、かつ、予め設定された所定の車速以下であるか否かを判断する。検出した車速が0でなく
【0027】
、かつ、予め設定された所定の車速以下であると判断されたときはステップS210に進み、それ以外のときは図14の処理を終了する。
[0153]
(ステップS210)撮像部10によって、車両1の周囲を撮像する。
[0154]
(ステップS220)画像変換、合成部20において、撮像部10で撮像された画像が俯瞰図に変換され、さらに、図4Aに示すような1枚の画像Iに合成される。
[0155]
(ステップS222)立体物検出部100を構成する測距センサ100A,100B,100C,100Dのいずれかで、立体物を検知したか否かを判断する。いずれかの測距センサで立体物が検出されたときはステップS230に進み、立体物が検出されないときはステップS232に進む。
[0156]
(ステップS230)エッジペア検出部37において、画像Iの中から、+エッジと−エッジを構成するエッジ構成点を検出する。なお、このとき、画像I,I,I,Iの中で、立体物が検出された方向に対応する画像の中では、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wを、白線候補領域が検出しにくくなるように設定する。
[0157]
(ステップS232)エッジペア検出部37において、画像Iの中から、+エッジと−エッジを構成するエッジ構成点を検出する。なお、このとき、+エッジと−エッジを検出する輝度差しきい値Ithと、+エッジと−エッジの間隔wは、所定の値に設定して、白線候補領域が検出しにくくなるような設定は行わない。
[0158]
(ステップS240)中心線検出部34において、+エッジと−エッジの中点で構成される中心線Mを検出する。
[0159]
(ステップS250)対称性評価部43において、検出された白線候補領域の輝度分布の対称性に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
[0160]
(ステップS260)輝度差評価部44において、検出された白線候補領域の輝度差に基づく駐車枠らしさを算出する。詳しい処理内容は前述したため省略する。
[0161]
(ステップS270)左右差評価部45において、検出された白線候補領
【0029】
S10に戻る。
[0169]
(ステップS380)車両挙動制御部80において、信頼度UまたはUに応じた、エンジン出力の抑制制御を行う。その制御の内容は前述した通りである。その後、ステップS10に戻る。
[0170]
(ステップS350)算出された信頼度UiがUと等しいか否かが判断される。UiがUと等しいときは、ステップS360に進み、それ以外のときはステップS10に戻る。
[0171]
(ステップS360)情報出力部90から、駐車場ではアクセル操作とブレーキ操作を間違えないように注意する旨の情報を、画面表示もしくは音声ガイドによって出力し、運転者の注意喚起を行う。その後、ステップS10に戻る。
[0172]
以上説明したように、このように構成された本発明の一実施形態である車載画像処理装置6によれば、車両1に設置されて、撮像部10の撮像範囲内の立体物の有無を検出する立体物検出部100を有し、立体物検出部100において立体物が検出されたときには、立体物検出範囲に相当する画像Iの領域内において、白線候補領域検出部36が白線候補領域を検出しにくくなるように、輝度差しきい値Ithおよび間隔wを設定するとともに、白線候補領域が所定の条件を満たしていても、白線候補領域の駐車枠らしさを変更しないため、車両1の近傍に立体物が存在した場合であっても、路面に描かれた駐車枠の位置を確実に検出することができる。
[0173]
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
関連出願への相互参照
[0174]
本出願は、2012年11月27日に日本国特許庁に出願された特願2012−258697に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本

Claims (5)

  1. 車両に設置されて、前記車両の周囲を観測して、少なくとも路面を含む画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された画像を所定の方向にスキャンしたときに、輝度値が明るい方向に所定値よりも大きく変化する第1の画素の位置と、前記第1の画素から所定距離以内にあり、輝度値が暗い方向に所定値よりも大きく変化する第2の画素の位置を検出し、直線をなす複数の前記第1の画素からなる線素の両端点と複数の前記第2の画素からなる線素の両端点に囲まれた領域を、駐車枠を構成する白線候補領域として検出する白線候補領域検出部と、
    前記白線候補領域を構成する複数の前記第1の画素の周囲の輝度分布と複数の前記第2の画素の周囲の輝度分布に基づいて、前記白線候補領域が駐車枠をなす度合いである駐車枠らしさを算出する駐車枠らしさ算出部と、
    前記白線候補領域の位置と前記駐車枠らしさと前記画像の中で観測されると予想される駐車枠のサイズに基づいて駐車枠を検出する駐車枠検出部と、を有し、前記駐車枠らしさ算出部は、前記白線候補領域を構成する複数の第1の画素の周囲の輝度分布と複数の第2の画素の周囲の輝度分布が所定の条件を満たすときに、前記白線候補領域の駐車枠らしさを引き下げることを特徴とする車載画像処理装置。
  2. 前記車両に設置されて、前記撮像部の撮像範囲内の立体物の有無を検出する立体物検出部を有し、前記立体物検出部において立体物が検出されたときには、立体物検出範囲に相当する前記画像の領域内において、前記白線候補領域検出部が白線候補領域を検出しにくくなるように、または、前記駐車枠らしさ算出部が駐車枠を検出しにくくなるようにしきい値を厳しくするとともに、前記白線候補領域が前記所定の条件を満たしていても、前記白線候補領域の駐車枠らしさを変更しないことを特徴とする請求項1に記載の車載画像処理装置。
  3. 前記所定の条件は、白線候補領域において、複数の前記第1の画素と複数の前記第2の画素の中点同士を連結した中心線に対して、
    前記中点を前記中心線に沿って移動したときに、前記中点の輝度と、前記中点から前記第1の画素に向かう方向に第1の所定距離離れた第3の画素の輝度の差と、前記中点の輝度と、前記中点から前記第2の画素に向かう方向に第1の所定距離離れた第4の画素の輝度の差と、のうち少なくとも一方が所定値よりも小さくなるような中点が、前記白線候補領域を構成する中点の総数に対して所定の割合よりも多いとき、
    前記中点を前記中心線に沿って移動したときに、前記第3の画素の輝度と前記第4の画素の輝度の差が所定値以上異なるような第3の画素と第4の画素のペアが、前記白線候補領域を構成する中点の総数に対して所定の割合よりも多いとき、
    前記中点の位置から前記第1の画素に向かう方向に第2の所定距離離れた第5の画素と、前記中点の位置から前記第2の画素に向かう方向に第2の所定距離離れた第6の画素とを設定し、前記中点を前記中心線に沿って移動したときに前記中点と前記第5の画素を結ぶ線分が描く領域の内部の輝度分布と、前記中点を前記中心線に沿って移動したときに前記中点と前記第6の画素を結ぶ線分が描く領域の内部の輝度分布との差が所定値よりも大きいとき、のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載画像処理装置。
  4. 前記駐車枠らしさ算出部は、前記所定の条件のうち、複数の条件を満たす場合には、前記所定の条件を1つだけ満たす場合よりも、前記白線候補領域の駐車枠らしさを低く設定することを特徴とする請求項3に記載の車載画像処理装置。
  5. 前記撮像部で撮像された画像を、前記車両を真上から見下ろした俯瞰画像に変換する画像変換部を有し、前記画像変換部で変換された画像に対して、前記白線候補領域検出部が白線候補領域の検出を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載画像処理装置。
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