この発明は、ナビ用方面案内看板を提示するナビゲーション装置に関するものである。
車両において目的地を設定しないで走行中に、次の分岐路の手前道路脇に設置された路上方面案内看板を参考にして、分岐路で進む方向を決定することがある。
また、車両が分岐路に近接すると方面案内看板を作成して表示するナビゲーション装置が知られている。
例えば特許文献1,2には、車両が分岐路に接近すると、表示された地図に重ねて方面案内看板を表示するナビゲーション装置において、その分岐路からそれぞれの方向へ最も多くの車両が進行する方向の市町村区名が表示されることが記載されている。
特開2008−45925号公報
特開2009−25253号公報
しかしながら、例えば特許文献1,2のような従来のナビゲーション装置に表示された方面案内看板は、分岐路を通過後に、車両が進行する確率の高い方向の地理的名称、最も交通量が多い方向の地理的名称、または、最も多くの車両が走行した軌跡上の地理的名称が表示されるものであり、必ずしもユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に合った期待どおりの案内がされるとは限らない、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、各々のユーザの嗜好に合った、より期待にかなったナビ用方面案内看板を提示して、ユーザの利便性を向上することができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、移動体の位置を検出する移動***置検出部を備え、当該移動***置検出部により検出された移動体の位置と、少なくとも地図情報および施設情報を有する地図データとに基づいて、前記移動体に対して道案内を行うナビゲーション装置において、ユーザによる入力を受け付ける入力部と、前記入力部を介して入力されたユーザの嗜好カテゴリーを記憶する記憶部と、表示または音声出力により、少なくとも前記道案内情報をユーザに提示する出力部と、前記移動体の位置と、前記地図データと、前記記憶部に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーとに基づいて、前記出力部に対してナビ用方面案内看板の提示の指示を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記移動体の位置と前記地図データに基づいて、前記移動体の進行方向にある分岐地点における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、前記ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を提示するナビ用方面案内看板を作成し、当該ナビ用方面案内看板を提示するよう前記出力部に対して指示を行うことを特徴とする。
この発明のナビゲーション装置によれば、各々のユーザに個別の嗜好や、ユーザの性別・年代別の嗜好に合わせたナビ用方面案内看板を作成することにより、各々のユーザの嗜好に合った、より期待にかなったナビ用方面案内看板を提示して、ユーザの利便性を向上することができる。
実施の形態1によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。
実施の形態1におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1において、ナビ用方面案内看板が表示された状態のナビ画面表示例である。
実施の形態2におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態2における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態2における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態3における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態3における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態4におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態4における抽出条件(1)〜(6)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態5におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態5における抽出条件(1)〜(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態6における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態6における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態7における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態7における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態8における抽出条件によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態9における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態9における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態10における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態10における抽出条件(2)(3)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、車両(移動体)に搭載され、移動***置検出部1、時刻取得部2、道路交通情報受信部3、通信部4、記憶部5、入力部6、出力部7、制御部8を備えている。そして、この実施の形態1によるナビゲーション装置は、当該車両(移動体)の位置と地図データとに基づいて当該車両(移動体)に対して道案内を行うだけではなく、車両(移動体)の進行方向における分岐路(分岐地点)より先にある施設の施設名称を、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に応じて案内するナビ用方面案内看板を提示するものである。
移動***置検出部1は、加速度センサ(ジャイロセンサ)11、車速センサ12、GPS(Global Positioning System)センサ13などから取得した情報を用いて、車両(移動体)の現在位置を検出する。
時刻取得部2は、公知の情報を用いて現在時刻を取得する。
道路交通情報受信部3は、VICS(Vehicle Information and Communication System/登録商標、以下記載を省略する)情報センタ(図示せず)から供給される渋滞情報や施設の駐車場の空き情報などのVICS情報(道路交通情報)を受信し、制御部8に出力する。
通信部4は、スマートフォンなどの携帯端末10の無線手段を利用して、ネットワークを介して外部の情報センタ(図示せず)などとデータ通信を行う。これにより、ユーザ(運転者や同乗者)の属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報などを取得することができる。
記憶部5には、少なくとも地図情報および施設情報を有する地図データと、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーを予め登録したデータベースが記憶されている。また、通信部4を介して取得した情報(例えば、ユーザの属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報など)も記憶する。また、ユーザが訪問した施設の施設名称を訪問履歴として記憶しておくことも可能である。
なお、地図データは、このナビゲーション装置の中に記憶されていなくても、通信部4を介して外部の地図データ・サーバからダウンロードするようにしてもよい。また、記憶部5としては、HDDであってもSDカードなどであっても構わない。
入力部6は、ユーザによって、操作キー、操作ボタン、タッチパネル等を介して入力された入力信号を取得する。この入力部6を介して、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーを記憶部5に予め登録したり、登録されている嗜好カテゴリーを変更したり追加したりすることもできる。また、ユーザの性別や年齢などの属性を入力したり、帰宅時刻を入力したり、登録されている嗜好カテゴリーの限定(選択)や、表示の切り替え等の指示を行うことも可能である。
出力部7は、ディスプレイ等の表示部71またはスピーカ等の音声出力部72の少なくとも一方からなり、この実施の形態1では、両方備えるものとする。表示部71は、車両のナビゲーション画面として地図データを含む道案内情報を表示するとともに、ナビ用方面案内看板をユーザに提示する。また、音声出力部72は、道案内情報を音声案内するとともに、ユーザに提示すべきナビ用方面案内看板の内容を音声により出力する。
制御部8は、予め登録してあり記憶部5に記憶されているユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーや、入力部6を介して入力された嗜好カテゴリーやその他の情報に基づいて、ナビ用方面案内看板を作成し、当該作成したナビ用方面案内看板の内容を、表示するよう表示部71に対して指示を行ったり、音声出力するよう音声出力部72に対して指示を行う。また、通信部4を介して取得したインターネット情報(例えば、ユーザの属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報など)に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変更する。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、実施の形態1のナビゲーション装置の動作を説明する。
まず、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好を記憶部5に登録済みか否か、また、登録されている嗜好について修正の必要がないかどうかを確認する(ステップST1)。ユーザの嗜好がまだ何も登録されていない場合、または、修正の必要がある場合(ステップST1のNOの場合)には、入力部6からユーザの嗜好を入力する(ステップST2)。
そして、ユーザの嗜好が既に登録済みであり、修正の必要がない場合(ステップST1のYESの場合)、または、ステップST2においてユーザの嗜好が入力された場合、移動***置検出部1が、車両の現在位置を検出する(ステップST3)。制御部8は、検出された車両の現在位置と地図データとに基づいて、車両の進行方向にある分岐路(分岐地点)を検索し(ステップST4)、その分岐路(分岐地点)の形状を特定する(ステップST5)。
特定された分岐路(分岐地点)の形状に合わせて、ナビ用方面案内看板の矢印図形を選択して(ステップST6)、その特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST7)。
ここで再度、車両の現在位置を検出し(ステップST8)、現在の車両の位置から分岐路(分岐地点)までの距離が所定の閾値よりも大きい場合には、所定の閾値以下になるまで現在位置の検出を繰り返す(ステップST9のNOの場合)。一方、現在の車両の位置から分岐路(分岐地点)までの距離が所定の閾値以下である場合(ステップST9のYESの場合)には、ステップST7において作成したナビ用方面案内看板を表示する(ステップST10)とともに、ナビ用方面案内看板の表示履歴を記憶する(ステップST11)。
さらに、車両の現在位置を検出し(ステップST12)、現在の車両の位置が分岐路(分岐地点)を通過していない場合には、通過するまで現在位置の検出を繰り返す(ステップST13のNOの場合)。一方、現在の車両の位置が分岐路(分岐地点)を通過した場合(ステップST13のYESの場合)には、ナビ用方面案内看板を非表示にして(ステップST14)、終了する。
なお、ステップST2におけるユーザの嗜好の入力については、例えば、ナビ画面(ディスプレイ)に、「性別は?」「年代は?」「嗜好カテゴリーは?」等の質問と選択肢とを表示し、表示された選択肢の中からユーザがタッチして選択決定するなどの操作により行えばよい。
また、ナビゲーション装置に接続されているスマートフォンなどの携帯端末10に残っている行動/訪問履歴、インターネット検索履歴、スケジュールなどの情報をナビゲーション装置が解析し、そのユーザの嗜好を分析して記憶し、その嗜好を使用するようにしても構わない。
図3は、ナビ用方面案内看板が表示された状態のナビ画面表示例である。表示部(ディスプレイ)71に、通常のナビゲーション画面が表示されている状態で、ナビ用方面案内看板91が表示されると、当該ナビ用方面案内看板91を除いたエリア(水平方向のエリア)のほぼ中央に、自車マーク92が配置されるように表示される。
この例では、ユーザの嗜好カテゴリーが「歴史的建造物」および「自然」であった場合に、分岐路(分岐地点)93から左方向に「神社a」、直進方向に「動物園a」と「寺b」、右方向に「神社b」が表示されている状態を示している。なお、直進方向にのみ2つの施設名が表示されているが、これは、その方向に該当する施設が複数ある場合には、近いものを2つまで表示するなどのルールを定めておき、それにしたがって表示すればよい。
図3に示す表示例では、寺bの方が動物園aより近くにあるので下に表示されているが、例えば「動物園a:2km」「寺b:1km」のように、その分岐路(分岐地点)からの距離も同時に表示するようにしてもよい。さらに、3つ以上の施設が該当する場合には、さらに続きがあることを示すアイコンなどを表示しておき、そのアイコンをタッチすることにより他の施設も見られるようにしてもよい。
このように、分岐路(分岐地点)に近づくと、運転者や同乗者の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、周辺にどのような施設があるかを確認しておかなくても、適切な施設訪問が実現できる。また、近くに嗜好に合った施設が存在していたことに気づかずに通り過ぎてしまうことがないので、「あのとき、立ち寄れば良かった」などと後悔しなくて済む、という効果もある。
また、この実施の形態1におけるナビ用方面案内看板の作成および提示は、ナビゲーション装置において、目的地を設定されていない場合にのみ実行されるようにしてもよい。
これにより、目的地設定をしないで走行している場合であっても、分岐路(分岐地点)に近づくと、運転者や同乗者の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、事前に目的地を設定したり、周辺にどのような施設があるかを確認しておかなくても、適切な施設訪問が実現できる。また、近くに嗜好に合った施設が存在していたことに気づかずに通り過ぎてしまうことがないので、「あのとき、立ち寄れば良かった」などと後悔しなくて済む、という効果もある。
さらに、目的地を設定されている場合には、ナビ用方面案内看板において、目的地設定された施設名称を最上位に表示したり、点滅表示させたり、他の施設名称と異なる文字表示色にするなどの強調表示を行い、他の周辺おすすめ施設については非強調表示とするようにしてもよい。
これにより、予め設定されている目的地と他の周辺おすすめ施設のいずれを先に訪問するとよいかを判断しやすくなり、時間を有効活用することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、適切な施設訪問が実現でき、近くを通っていたのに気づかなくて嗜好に合った施設を訪問できなかったという後悔をしなくて済む。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態2では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板として、毎回ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、毎回異なる内容のナビ用方面案内看板を作成するものである。
図4に示すフローチャートを用いて、実施の形態2におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST21〜ST26およびステップST30〜ST36の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態2では、ステップST26において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST27)。抽出条件が設定されている場合(ステップST27のYESの場合)には、当該抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST28)。
ここで、この実施の形態2における抽出条件としては、例えば、(1)前回、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板として提示した施設名称のうち、実際に訪問した施設名称だけはそのまま残し、他の訪問しなかった施設名称についてはユーザがあまり興味がないものと判断して、前回は提示しなかった施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)前回、訪問したか否かに関わらず、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板としては前回提示した施設名称とは異なる施設名称を提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合(ステップST27のNOの場合)には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST29)。
図5は、この実施の形態2における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図5(a)が前回のもの、図5(b)が抽出条件(1)が設定されていた場合の今回の表示例を示している。ここでは、実施の形態1の図2において説明したのと同様に、ユーザの嗜好カテゴリーが「歴史的建造物」および「自然」である場合を例に説明する。そして、前回、同じ分岐路(分岐地点)においてナビ用方面案内看板91に表示された施設名称の中で、「動物園a」を訪問した場合について示しており、図5(a)において表示されている施設名称の中の「動物園a」だけが前回と同じく表示されており、それ以外の施設名称についてはすべて、他の施設名称に変更された状態となっている。ただし、変更された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
このように、前回訪問した施設名称以外を変更して提示してくれるので、嗜好カテゴリーには合致するもののユーザにとってあまり興味のなかった施設名称が、毎回ナビ用方面案内看板91に表示されてしまうことがないので、ユーザがストレスを感じることもなく、また、ユーザの嗜好に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
また、図6は、この実施の形態2における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図6(a)が前回のもの、図6(b)が抽出条件(2)が設定されていた場合の今回の表示例を示している。この抽出条件(2)の場合には、分岐路(分岐地点)の手前の目印となる施設も含めて、すべての施設名称が前回とは異なるものに変更された状態となっている。ただし、この場合にも変更された施設名称は、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
このように、前回提示したナビ用方面案内看板とは異なるものを毎回提示してくれるので、ユーザにとって飽きのこない、おもしろみのあるナビ用方面案内看板を提示でき、ユーザの嗜好に応じた毎回異なる周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1における効果に加え、毎回提示内容を変えた上でユーザの嗜好に応じた周辺おすすめ施設を適切に提示することができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態3では、性別および年齢を含むユーザの属性が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、そのユーザの属性に応じてナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとユーザの属性とに基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
この実施の形態3におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態3における抽出条件としては、例えば、(1)性別、年齢などの1人のユーザ(運転者や同乗者)の属性に適した施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)複数のユーザが乗車している際に、その乗車している複数人のグループが、20〜30代の若いカップルのみなのか、幼児を含む若い世代のグループなのか、シニア層を含むグループなのか、などといった複数人の乗員の属性に適した施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
図7は、この実施の形態3における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図7(a)が20代男性、図7(b)が20代女性、図7(c)が50代男性、図7(d)が50代女性、というユーザ個人の属性が、抽出条件として設定されていた場合の表示例を示している。
また、図8は、この実施の形態3における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、ここでは、幼児を含む若いカップルの家族、というグループの属性が、抽出条件として設定されていた場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態3の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部5によりユーザの性別および年齢を含む属性が入力された場合に、記憶部5に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーと、入力されたユーザの属性とに基づいて、その両方に合った施設名称を含むナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、ユーザの属性に合わせたナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および属性に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態4では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、インターネットからの情報に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとインターネット情報とに基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
図9に示すフローチャートを用いて、実施の形態4におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST41〜ST46およびステップST51〜ST57の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態4では、ステップST46において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、インターネット情報による抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST47)。当該抽出条件が設定されている場合(ステップST47のYESの場合)には、スマートフォンなどの携帯端末10経由でインターネット情報を取得し(ステップST48)、設定されている抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST49)。
ここで、この実施の形態4における抽出条件としては、例えば、(1)評判の良い書き込みが多い施設名称を優先的に提示する、という条件、(2)性別、年齢などのユーザの属性ごとに好評な施設名称を優先的に提示する、という条件、(3)大混雑している場所や施設などの施設名称の優先度は下げて提示する、という条件、(4)イベント開催中の施設名称を優先的に提示する、という条件、(5)穴場情報の施設名称を優先的に提示する、という条件、(6)SNS(Social Networking Service)の情報に基づいて、例えば、梅、桜、紅葉などの特定の植物が見ごろの場所など、SNSに書き込みの多い施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST50)。
図10は、この実施の形態4における抽出条件(1)〜(6)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図10(a)〜(f)がそれぞれ、上記抽出条件(1)〜(6)により抽出された施設名称を提示したナビ用方面案内看板を示している。ただし、これらの抽出条件によってインターネット情報を取得した結果に基づいて提示された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
なお、この図10に示す表示例では、インターネット情報を取得した結果に基づいて提示された施設名称のみ斜体太字で提示しているが、それぞれの条件に応じて色替えする等、適宜設定できるようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、インターネット情報に基づいてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好およびインターネット情報に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態5では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、インターネットからの情報である気象情報に基づいて、提示内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとインターネット情報である気象情報に基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
図11に示すフローチャートを用いて、実施の形態5におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST61〜ST66およびステップST71〜ST77の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態5では、ステップST66において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、気象状況(情報)による抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST67)。当該抽出条件が設定されている場合(ステップST67のYESの場合)には、スマートフォンなどの携帯端末10経由でインターネットから気象状況(情報)を取得し(ステップST68)、設定されている抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST69)。
ここで、この実施の形態5における抽出条件としては、例えば、(1)雨天の場合には、屋内の施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)寒い(気温の低い)日である場合には、屋内の施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST70)。
図12は、この実施の形態5における抽出条件(1)〜(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図12(a)〜(b)がそれぞれ、上記抽出条件(1)〜(2)により抽出された施設名称を提示したナビ用方面案内看板を示している。ただし、これらの抽出条件によって取得したインターネット情報である気象状況(情報)に基づいて提示された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
以上のように、この実施の形態5によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、インターネット情報である気象情報に基づいてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および気象情報に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態6では、予定する帰宅時刻が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、帰宅時刻や施設の営業時間(閉館・閉園時間)を考慮して、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態6におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態6における抽出条件としては、例えば、(1)休館日・休園日である、閉館・閉園までの時間が短い、または、営業時間を過ぎているなど、営業時間外である施設名称については提示しない、という条件や、(2)日帰り観光であるため、帰宅時刻を考慮して、所定の距離以上に遠い施設名称については提示しない、という条件などが考えられる。
図13は、この実施の形態6における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図13(a)は、閉園までの時間が短い「動物園」を表示しないようにした場合、図13(b)は、その「動物園」については薄いグレー表示とした場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態6の抽出条件(1)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、時刻取得部2により取得された現在時刻と、嗜好カテゴリーに合致する施設名称の施設の営業時間とを比較して、現在時刻が営業時間外である、または、営業時間の残り時間が所定の時間以下の場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
また、図14は、この実施の形態6における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図14(a)は、帰宅時刻までにまだかなり時間の余裕があり、遠い施設であっても立ち寄ることが可能であるために、遠い施設である「△△城址」も表示されている場合、図14(b)は、帰宅時刻に迫っており時間に余裕がなく、遠い施設には立ち寄ることができないために、遠い施設である「△△城址」については表示しないようにした場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態6の抽出条件(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部5により帰宅時刻が入力された場合に、時刻取得部2により取得された現在時刻と、入力された帰宅時刻とを比較して、帰宅時刻までに立ち寄ることが可能な施設名称のみを含むナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態6によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、時間を考慮して訪問可能な施設名称だけをナビ用方面案内看板として提示してくれるので、ユーザの嗜好および時間に合わせた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
なお、上記の実施の形態6では、ナビ用方面案内看板を提示する際に、施設の開館・開園および閉館・閉園時間を考慮した案内としたが、開館・開園までの時間が所定の時間以上(例えば、1時間以上)ある場合にも、その施設については案内しないようにしてもよい。このように、待ち時間が所定の時間以上できてしまうことを避けることにより、ロス時間を極力少なくすることができる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態7では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、過去の訪問履歴に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態7におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態7における抽出条件としては、例えば、(1)過去に訪問した施設とは異なる施設に立ち寄る可能性の方が高いと判断し、過去に訪問した施設名称は提示しない、という条件や、(2)過去に訪問した施設については興味があるものと判断し、過去に訪問した施設名称を選択できるようにリストとして提示する、という条件などが考えられる。なお、過去に訪問した施設名称については、訪問履歴リストとして記憶部5に記憶されており、新たに施設を訪問するたびに、その訪問履歴リストが更新されるものとする。
図15は、この実施の形態7における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図15(a)は、ある分岐路(分岐地点)において訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板であって、訪問実績のない場合の表示例、図15(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において過去に訪問したことがある施設名称についてのみ提示しないようにした場合の表示例を示している。ここでは、図15(a)に提示された施設名称のうち、直進方向の「神社b」と右折方向の「植物園」には訪問したことがあり、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称であるため、その「神社b」と「植物園」が非表示とされている。なお、訪問したことがある施設名称については、非表示とするのではなく、薄いグレーでの表示などとしてもよい。
なお、この実施の形態7の抽出条件(1)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称が、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称である場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
また、図16は、この実施の形態7における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図15(a)に示すナビ用方面案内看板に、訪問履歴リストが追加されて提示されている場合の表示例を示している。この例では、「神社b」と「植物園」が既に訪問したことがある施設名称として訪問履歴に存在しており、その施設名称がリスト表示されたものが追加されたナビ用方面案内看板が表示されており、ユーザが興味があって再度訪問したい場合には、このリスト表示された施設名称をタッチ等により選択することにより、次の目的地として設定されて案内が行われる。
なお、この実施の形態7の抽出条件(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称が、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称である場合には、その施設名称をリスト化した訪問履歴リストを追加したナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態7によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、過去の訪問履歴を考慮した施設名称をナビ用方面案内看板として提示してくれるので、ユーザの嗜好および過去の訪問履歴に応じた周辺おすすめ施設が適切に表示されることとなる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態8では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、施設の駐車場の空き状況に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態8におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態8における抽出条件としては、例えば、施設の専用駐車場または近隣の駐車場に空きがない施設名称は提示しない、という条件が考えられる。なお、この施設の駐車場の空き情報については、道路交通情報受信部3により取得することができる。
図17は、この実施の形態8における抽出条件によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図17(a)は、ある分岐路(分岐地点)において訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板であって、駐車場の空き状況に関係なく提示した場合の表示例、図17(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において駐車場に空きがない施設名称のみ提示しないようにした場合の表示例を示している。ここでは、図17(a)に提示された施設名称のうち、直進方向の「動物園」のみは駐車場がいっぱいであったため、非表示とされている。なお、駐車場に空きがない施設名称を非表示とするのではなく、薄いグレーでの表示などとしてもよい。
なお、この実施の形態8の抽出条件の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称について、道路交通情報受信部3により取得された駐車場の空き状況を確認し、駐車場の空き状況に空きがない場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態8によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、その施設の駐車場の空き状況に基づいた施設名称をナビ用方面案内看板として提示してくれるので、その施設まで行ってから駐車場がないために諦めて帰るということがなく、ユーザの嗜好および実際に訪問可能か否かという駐車場の空き状況に応じた周辺おすすめ施設を適切に表示することができる。
実施の形態9.
この発明の実施の形態9によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態9では、嗜好カテゴリーが複数ある場合に嗜好カテゴリーの限定(選択)が入力された場合や、施設名称から地理名称への切り替え指示が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、選択された特定の嗜好カテゴリーの施設名称を優先的に提示するようにしたり、嗜好カテゴリーに基づく施設名称の提示を地理名称の提示に変更したり、といった切り替えを可能にするものである。
この実施の形態9におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態9における抽出条件としては、例えば、(1)ユーザの嗜好カテゴリーとして「歴史的建造物」および「自然」が設定されている場合に、「歴史的建造物」を優先的に提示する、という条件や、(2)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、どこかの施設に立ち寄ることよりも、最終目的地に早く到着することを優先したい場合など、施設名称を地理名称に切り替えて提示する、という条件などが考えられる。
図18は、この実施の形態9における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図18(a)は、ある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図18(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において嗜好カテゴリーを「歴史的建造物」を優先的に表示するように条件設定した場合の表示例を示している。ここでは、図18(a)に提示された施設名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーである「自然」に属している直進方向の「動物園」と右折方向の「植物園」「○△公園」に代えて、同じくユーザの嗜好カテゴリーである「歴史的建造物」というに属している「寺c」と「神社c」が提示されている。なお、右折方向には「神社c」以外に歴史的建造物という嗜好カテゴリーに属する施設がないため、1つのみの表示となっている。
また、図19は、この実施の形態9における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図19(a)は、図18(a)と同じくある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図19(b)は図19(a)に表示されている施設名称に代えて、その方面の地理名称が提示された場合の表示例を示している。なお、図18(b)の状態から図19(b)の状態に切り替えることも可能である。
なお、この実施の形態9の抽出条件(1)(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部5により、嗜好カテゴリーが複数ある場合にその中からある特定の嗜好カテゴリーが選択された場合、または、施設名称から地理名称への切り替え指示がされた場合には、選択された嗜好カテゴリーに限定したナビ用方面案内看板を作成、または、施設名称から地理名称に切り替えたナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態9によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、任意に選択された優先的に提示して欲しい嗜好カテゴリーの施設名称や、一時的に必要とされる地理名称に切り替えてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および必要に応じた周辺おすすめ施設や地名が適切に表示されることとなる。
実施の形態10.
この発明の実施の形態10によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態10では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、自車が通り過ぎた施設名称は非表示にしたり、分岐地点から施設までの距離や所要時間に応じて施設名称を表示するか地理名称を表示するかを切り替えるものである。
この実施の形態10におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態10における抽出条件としては、例えば、(1)自車が通り過ぎた施設名称は非表示にする、という条件、(2)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、分岐地点から施設までの距離が所定の距離以上である場合には、施設名称に代えて地理名称を提示する、という条件、(3)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、分岐地点から施設までの所要時間が所定の時間以上である場合には、施設名称に代えて地理名称を提示する、という条件などが考えられる。
図20は、この実施の形態10における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図20(a)は、ある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図20(b)は、ユーザの乗車する自車が通り過ぎた施設名称を非表示にした場合の表示例を示している。ここでは、図20(a)に提示された施設名称のうち、自車が分岐路(分岐地点)93に到達したことにより、その手前の目印であった「寺a」と「神社a」の表示が削除されている。
また、図21は、この実施の形態10における抽出条件(2)(3)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図21(a)は、図20(a)と同じくある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図21(b)は、図21(a)に表示されている施設名称のうちの「動物園」のみが、分岐地点からの距離が所定の距離(例えば、10km)以上であるため、施設名称「動物園」に代えて、その方面の地理名称「△△市」が提示された場合の表示例を示している。
また、図21(c)は、図21(a)に表示されている施設名称のうちの「植物園」のみが、分岐地点からの所要時間が所定の時間(例えば、1時間)以上であるため、施設名称「植物園」に代えて、その方面の地理名称「□□市」が提示された場合の表示例を示している。なお、所要時間については、地図データや、自車の現在位置、自車の車速、渋滞情報などに基づいて算出されるものであるが、一般的なナビゲーション機能の1つであるため、ここでは説明を省略する。
なお、この実施の形態10の抽出条件(2)(3)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称について、分岐地点から所定の距離以上である場合または分岐地点から所定の時間以上かかる場合には、当該施設名称のみを地理名称に変更したナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態10によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、分岐地点を通り過ぎた不要な施設名称については削除したり、分岐地点からの距離が遠いまたは所要時間が長い施設名称については地理名称に切り替えてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および必要に応じた周辺おすすめ施設や地名が適切に表示されることとなる。
なお、以上の実施の形態では、車載用のナビゲーション装置として説明したが、この発明のナビゲーション装置は車載用に限らず、人、車両、鉄道、船舶または航空機等を含む移動体用のナビゲーション装置であって、特に車両への持ち込みあるいは車載に適したナビゲーション装置に関するものであり、携帯型ナビゲーション装置等、ユーザと装置との対話によりナビゲーションを行うことが可能な装置であれば、どのような形態のものにも適用することができる。
また、以上の実施の形態では、ユーザの嗜好カテゴリーについては、予め入力部6を介して入力されて記憶部5に記憶されており、さらに、入力部6を介してその嗜好カテゴリーを変更したり追加したりできるものとして説明したが、外部のインターネットと通信を行うためのスマートフォンなどの携帯端末10が通信部4に接続されている場合には、その携帯端末10に保存されているユーザ情報や操作履歴情報などに基づいて、記憶部5に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーが自動的に更新されるようにしてもよい。すなわち、制御部8が、ユーザがスマートフォンなどの携帯端末10に登録しているユーザ情報や、当該携帯端末10を用いて操作した情報などのそこに残っている使用履歴を解析して、ユーザの嗜好を分析し、記憶部5に記憶されている嗜好カテゴリーを更新する。なお、ユーザの嗜好を分析する処理までは通信部4が行い、その結果を制御部8に送信するようにしてもよい。
このように、ユーザの嗜好カテゴリーが、スマートフォンなどの携帯端末10に保存されている情報(ユーザ情報や操作履歴情報など)に基づいて自動的に更新されることにより、ユーザが自ら、設定画面などから嗜好カテゴリーの設定や変更をする必要がなくなり、利便性が向上する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明のナビゲーション装置は、車載用に限らず、人、車両、鉄道、船舶または航空機等を含む移動体用のナビゲーション装置であって、特に車両への持ち込みあるいは車載に適したナビゲーション装置に関するものであり、携帯型ナビゲーション装置等、ユーザと装置との対話によりナビゲーションを行うことが可能な装置であれば、どのような形態のものにも適用することができる。
1 移動***置検出部、2 時刻取得部、3 道路交通情報受信部、4 通信部、5 記憶部、6 入力部、7 出力部、8 制御部、10 携帯端末、11 加速度センサ(ジャイロセンサ)、12 車速センサ、13 GPSセンサ、71 表示部(ディスプレイ)、72 音声出力部、91 ナビ用方面案内看板、92 自車マーク、93 分岐路(分岐地点)。
この発明は、ナビ用方面案内看板を提示するナビゲーション装置に関するものである。
車両において目的地を設定しないで走行中に、次の分岐路の手前道路脇に設置された路上方面案内看板を参考にして、分岐路で進む方向を決定することがある。
また、車両が分岐路に近接すると方面案内看板を作成して表示するナビゲーション装置が知られている。
例えば特許文献1,2には、車両が分岐路に接近すると、表示された地図に重ねて方面案内看板を表示するナビゲーション装置において、その分岐路からそれぞれの方向へ最も多くの車両が進行する方向の市町村区名が表示されることが記載されている。
特開2008−45925号公報
特開2009−25253号公報
しかしながら、例えば特許文献1,2のような従来のナビゲーション装置に表示された方面案内看板は、分岐路を通過後に、車両が進行する確率の高い方向の地理的名称、最も交通量が多い方向の地理的名称、または、最も多くの車両が走行した軌跡上の地理的名称が表示されるものであり、必ずしもユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に合った期待どおりの案内がされるとは限らない、という課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、各々のユーザの嗜好に合った、より期待にかなったナビ用方面案内看板を提示して、ユーザの利便性を向上することができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、移動体の位置を検出する移動***置検出部を備え、当該移動***置検出部により検出された移動体の位置と、少なくとも地図情報および施設情報を有する地図データとに基づいて、前記移動体に対して道案内を行うナビゲーション装置において、ユーザによる入力を受け付ける入力部と、前記入力部を介して入力されたユーザの嗜好カテゴリーを記憶する記憶部と、外部のインターネットと通信可能な通信部と、表示または音声出力により、少なくとも前記道案内情報をユーザに提示する出力部と、前記移動体の位置と、前記地図データと、前記記憶部に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーと、前記通信部を介して取得されたインターネット情報とに基づいて、前記出力部に対してナビ用方面案内看板の提示の指示を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記移動体の位置と前記地図データに基づいて、前記移動体の進行方向にある分岐地点における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、前記ユーザの嗜好カテゴリーおよび前記インターネット情報に合致する施設名称を提示するナビ用方面案内看板を作成し、当該ナビ用方面案内看板を提示するよう前記出力部に対して指示を行うことを特徴とする。
この発明のナビゲーション装置によれば、各々のユーザに個別の嗜好や、ユーザの性別・年代別の嗜好に合わせたナビ用方面案内看板を作成することにより、各々のユーザの嗜好に合った、より期待にかなったナビ用方面案内看板を提示して、ユーザの利便性を向上することができる。
実施の形態1によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。
実施の形態1におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1において、ナビ用方面案内看板が表示された状態のナビ画面表示例である。
実施の形態2におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態2における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態2における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態3における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態3における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態4におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態4における抽出条件(1)〜(6)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態5におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態5における抽出条件(1)〜(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態6における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態6における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態7における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態7における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態8における抽出条件によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態9における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態9における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態10における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
実施の形態10における抽出条件(2)(3)によるナビ用方面案内看板の表示例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、車両(移動体)に搭載され、移動***置検出部1、時刻取得部2、道路交通情報受信部3、通信部4、記憶部5、入力部6、出力部7、制御部8を備えている。そして、この実施の形態1によるナビゲーション装置は、当該車両(移動体)の位置と地図データとに基づいて当該車両(移動体)に対して道案内を行うだけではなく、車両(移動体)の進行方向における分岐路(分岐地点)より先にある施設の施設名称を、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に応じて案内するナビ用方面案内看板を提示するものである。
移動***置検出部1は、加速度センサ(ジャイロセンサ)11、車速センサ12、GPS(Global Positioning System)センサ13などから取得した情報を用いて、車両(移動体)の現在位置を検出する。
時刻取得部2は、公知の情報を用いて現在時刻を取得する。
道路交通情報受信部3は、VICS(Vehicle Information and Communication System/登録商標、以下記載を省略する)情報センタ(図示せず)から供給される渋滞情報や施設の駐車場の空き情報などのVICS情報(道路交通情報)を受信し、制御部8に出力する。
通信部4は、スマートフォンなどの携帯端末10の無線手段を利用して、ネットワークを介して外部の情報センタ(図示せず)などとデータ通信を行う。これにより、ユーザ(運転者や同乗者)の属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報などを取得することができる。
記憶部5には、少なくとも地図情報および施設情報を有する地図データと、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーを予め登録したデータベースが記憶されている。また、通信部4を介して取得した情報(例えば、ユーザの属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報など)も記憶する。また、ユーザが訪問した施設の施設名称を訪問履歴として記憶しておくことも可能である。
なお、地図データは、このナビゲーション装置の中に記憶されていなくても、通信部4を介して外部の地図データ・サーバからダウンロードするようにしてもよい。また、記憶部5としては、HDDであってもSDカードなどであっても構わない。
入力部6は、ユーザによって、操作キー、操作ボタン、タッチパネル等を介して入力された入力信号を取得する。この入力部6を介して、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーを記憶部5に予め登録したり、登録されている嗜好カテゴリーを変更したり追加したりすることもできる。また、ユーザの性別や年齢などの属性を入力したり、帰宅時刻を入力したり、登録されている嗜好カテゴリーの限定(選択)や、表示の切り替え等の指示を行うことも可能である。
出力部7は、ディスプレイ等の表示部71またはスピーカ等の音声出力部72の少なくとも一方からなり、この実施の形態1では、両方備えるものとする。表示部71は、車両のナビゲーション画面として地図データを含む道案内情報を表示するとともに、ナビ用方面案内看板をユーザに提示する。また、音声出力部72は、道案内情報を音声案内するとともに、ユーザに提示すべきナビ用方面案内看板の内容を音声により出力する。
制御部8は、予め登録してあり記憶部5に記憶されているユーザ(運転者や同乗者)の嗜好カテゴリーや、入力部6を介して入力された嗜好カテゴリーやその他の情報に基づいて、ナビ用方面案内看板を作成し、当該作成したナビ用方面案内看板の内容を、表示するよう表示部71に対して指示を行ったり、音声出力するよう音声出力部72に対して指示を行う。また、通信部4を介して取得したインターネット情報(例えば、ユーザの属性に応じた施設情報、人気施設ランキング情報、気象情報など)に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変更する。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、実施の形態1のナビゲーション装置の動作を説明する。
まず、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好を記憶部5に登録済みか否か、また、登録されている嗜好について修正の必要がないかどうかを確認する(ステップST1)。ユーザの嗜好がまだ何も登録されていない場合、または、修正の必要がある場合(ステップST1のNOの場合)には、入力部6からユーザの嗜好を入力する(ステップST2)。
そして、ユーザの嗜好が既に登録済みであり、修正の必要がない場合(ステップST1のYESの場合)、または、ステップST2においてユーザの嗜好が入力された場合、移動***置検出部1が、車両の現在位置を検出する(ステップST3)。制御部8は、検出された車両の現在位置と地図データとに基づいて、車両の進行方向にある分岐路(分岐地点)を検索し(ステップST4)、その分岐路(分岐地点)の形状を特定する(ステップST5)。
特定された分岐路(分岐地点)の形状に合わせて、ナビ用方面案内看板の矢印図形を選択して(ステップST6)、その特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST7)。
ここで再度、車両の現在位置を検出し(ステップST8)、現在の車両の位置から分岐路(分岐地点)までの距離が所定の閾値よりも大きい場合には、所定の閾値以下になるまで現在位置の検出を繰り返す(ステップST9のNOの場合)。一方、現在の車両の位置から分岐路(分岐地点)までの距離が所定の閾値以下である場合(ステップST9のYESの場合)には、ステップST7において作成したナビ用方面案内看板を表示する(ステップST10)とともに、ナビ用方面案内看板の表示履歴を記憶する(ステップST11)。
さらに、車両の現在位置を検出し(ステップST12)、現在の車両の位置が分岐路(分岐地点)を通過していない場合には、通過するまで現在位置の検出を繰り返す(ステップST13のNOの場合)。一方、現在の車両の位置が分岐路(分岐地点)を通過した場合(ステップST13のYESの場合)には、ナビ用方面案内看板を非表示にして(ステップST14)、終了する。
なお、ステップST2におけるユーザの嗜好の入力については、例えば、ナビ画面(ディスプレイ)に、「性別は?」「年代は?」「嗜好カテゴリーは?」等の質問と選択肢とを表示し、表示された選択肢の中からユーザがタッチして選択決定するなどの操作により行えばよい。
また、ナビゲーション装置に接続されているスマートフォンなどの携帯端末10に残っている行動/訪問履歴、インターネット検索履歴、スケジュールなどの情報をナビゲーション装置が解析し、そのユーザの嗜好を分析して記憶し、その嗜好を使用するようにしても構わない。
図3は、ナビ用方面案内看板が表示された状態のナビ画面表示例である。表示部(ディスプレイ)71に、通常のナビゲーション画面が表示されている状態で、ナビ用方面案内看板91が表示されると、当該ナビ用方面案内看板91を除いたエリア(水平方向のエリア)のほぼ中央に、自車マーク92が配置されるように表示される。
この例では、ユーザの嗜好カテゴリーが「歴史的建造物」および「自然」であった場合に、分岐路(分岐地点)93から左方向に「神社a」、直進方向に「動物園a」と「寺b」、右方向に「神社b」が表示されている状態を示している。なお、直進方向にのみ2つの施設名が表示されているが、これは、その方向に該当する施設が複数ある場合には、近いものを2つまで表示するなどのルールを定めておき、それにしたがって表示すればよい。
図3に示す表示例では、寺bの方が動物園aより近くにあるので下に表示されているが、例えば「動物園a:2km」「寺b:1km」のように、その分岐路(分岐地点)からの距離も同時に表示するようにしてもよい。さらに、3つ以上の施設が該当する場合には、さらに続きがあることを示すアイコンなどを表示しておき、そのアイコンをタッチすることにより他の施設も見られるようにしてもよい。
このように、分岐路(分岐地点)に近づくと、運転者や同乗者の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、周辺にどのような施設があるかを確認しておかなくても、適切な施設訪問が実現できる。また、近くに嗜好に合った施設が存在していたことに気づかずに通り過ぎてしまうことがないので、「あのとき、立ち寄れば良かった」などと後悔しなくて済む、という効果もある。
また、この実施の形態1におけるナビ用方面案内看板の作成および提示は、ナビゲーション装置において、目的地を設定されていない場合にのみ実行されるようにしてもよい。
これにより、目的地設定をしないで走行している場合であっても、分岐路(分岐地点)に近づくと、運転者や同乗者の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、事前に目的地を設定したり、周辺にどのような施設があるかを確認しておかなくても、適切な施設訪問が実現できる。また、近くに嗜好に合った施設が存在していたことに気づかずに通り過ぎてしまうことがないので、「あのとき、立ち寄れば良かった」などと後悔しなくて済む、という効果もある。
さらに、目的地を設定されている場合には、ナビ用方面案内看板において、目的地設定された施設名称を最上位に表示したり、点滅表示させたり、他の施設名称と異なる文字表示色にするなどの強調表示を行い、他の周辺おすすめ施設については非強調表示とするようにしてもよい。
これにより、予め設定されている目的地と他の周辺おすすめ施設のいずれを先に訪問するとよいかを判断しやすくなり、時間を有効活用することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、ユーザ(運転者や同乗者)の嗜好に応じた周辺おすすめ施設を提示してくれるので、適切な施設訪問が実現でき、近くを通っていたのに気づかなくて嗜好に合った施設を訪問できなかったという後悔をしなくて済む。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態2では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板として、毎回ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、毎回異なる内容のナビ用方面案内看板を作成するものである。
図4に示すフローチャートを用いて、実施の形態2におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST21〜ST26およびステップST30〜ST36の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態2では、ステップST26において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST27)。抽出条件が設定されている場合(ステップST27のYESの場合)には、当該抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST28)。
ここで、この実施の形態2における抽出条件としては、例えば、(1)前回、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板として提示した施設名称のうち、実際に訪問した施設名称だけはそのまま残し、他の訪問しなかった施設名称についてはユーザがあまり興味がないものと判断して、前回は提示しなかった施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)前回、訪問したか否かに関わらず、同じ分岐路(分岐地点)におけるナビ用方面案内看板としては前回提示した施設名称とは異なる施設名称を提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合(ステップST27のNOの場合)には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST29)。
図5は、この実施の形態2における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図5(a)が前回のもの、図5(b)が抽出条件(1)が設定されていた場合の今回の表示例を示している。ここでは、実施の形態1の図2において説明したのと同様に、ユーザの嗜好カテゴリーが「歴史的建造物」および「自然」である場合を例に説明する。そして、前回、同じ分岐路(分岐地点)においてナビ用方面案内看板91に表示された施設名称の中で、「動物園a」を訪問した場合について示しており、図5(a)において表示されている施設名称の中の「動物園a」だけが前回と同じく表示されており、それ以外の施設名称についてはすべて、他の施設名称に変更された状態となっている。ただし、変更された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
このように、前回訪問した施設名称以外を変更して提示してくれるので、嗜好カテゴリーには合致するもののユーザにとってあまり興味のなかった施設名称が、毎回ナビ用方面案内看板91に表示されてしまうことがないので、ユーザがストレスを感じることもなく、また、ユーザの嗜好に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
また、図6は、この実施の形態2における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図6(a)が前回のもの、図6(b)が抽出条件(2)が設定されていた場合の今回の表示例を示している。この抽出条件(2)の場合には、分岐路(分岐地点)の手前の目印となる施設も含めて、すべての施設名称が前回とは異なるものに変更された状態となっている。ただし、この場合にも変更された施設名称は、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
このように、前回提示したナビ用方面案内看板とは異なるものを毎回提示してくれるので、ユーザにとって飽きのこない、おもしろみのあるナビ用方面案内看板を提示でき、ユーザの嗜好に応じた毎回異なる周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1における効果に加え、毎回提示内容を変えた上でユーザの嗜好に応じた周辺おすすめ施設を適切に提示することができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態3では、性別および年齢を含むユーザの属性が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、そのユーザの属性に応じてナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとユーザの属性とに基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
この実施の形態3におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態3における抽出条件としては、例えば、(1)性別、年齢などの1人のユーザ(運転者や同乗者)の属性に適した施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)複数のユーザが乗車している際に、その乗車している複数人のグループが、20〜30代の若いカップルのみなのか、幼児を含む若い世代のグループなのか、シニア層を含むグループなのか、などといった複数人の乗員の属性に適した施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
図7は、この実施の形態3における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図7(a)が20代男性、図7(b)が20代女性、図7(c)が50代男性、図7(d)が50代女性、というユーザ個人の属性が、抽出条件として設定されていた場合の表示例を示している。
また、図8は、この実施の形態3における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、ここでは、幼児を含む若いカップルの家族、というグループの属性が、抽出条件として設定されていた場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態3の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部6によりユーザの性別および年齢を含む属性が入力された場合に、記憶部5に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーと、入力されたユーザの属性とに基づいて、その両方に合った施設名称を含むナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、ユーザの属性に合わせたナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および属性に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態4では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、インターネットからの情報に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとインターネット情報とに基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
図9に示すフローチャートを用いて、実施の形態4におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST41〜ST46およびステップST51〜ST57の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態4では、ステップST46において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、インターネット情報による抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST47)。当該抽出条件が設定されている場合(ステップST47のYESの場合)には、スマートフォンなどの携帯端末10経由でインターネット情報を取得し(ステップST48)、設定されている抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST49)。
ここで、この実施の形態4における抽出条件としては、例えば、(1)評判の良い書き込みが多い施設名称を優先的に提示する、という条件、(2)性別、年齢などのユーザの属性ごとに好評な施設名称を優先的に提示する、という条件、(3)大混雑している場所や施設などの施設名称の優先度は下げて提示する、という条件、(4)イベント開催中の施設名称を優先的に提示する、という条件、(5)穴場情報の施設名称を優先的に提示する、という条件、(6)SNS(Social Networking Service)の情報に基づいて、例えば、梅、桜、紅葉などの特定の植物が見ごろの場所など、SNSに書き込みの多い施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST50)。
図10は、この実施の形態4における抽出条件(1)〜(6)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図10(a)〜(f)がそれぞれ、上記抽出条件(1)〜(6)により抽出された施設名称を提示したナビ用方面案内看板を示している。ただし、これらの抽出条件によってインターネット情報を取得した結果に基づいて提示された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
なお、この図10に示す表示例では、インターネット情報を取得した結果に基づいて提示された施設名称のみ斜体太字で提示しているが、それぞれの条件に応じて色替えする等、適宜設定できるようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態4によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、インターネット情報に基づいてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好およびインターネット情報に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態5では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、インターネットからの情報である気象情報に基づいて、提示内容を変えて提示する、すなわち、ユーザの嗜好カテゴリーとインターネット情報である気象情報に基づいて、ナビ用方面案内看板を作成するものである。
図11に示すフローチャートを用いて、実施の形態5におけるナビゲーション装置の動作を説明する。なお、ステップST61〜ST66およびステップST71〜ST77の処理については、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST1〜ST6およびステップST8〜ST14と同じであるため、説明を省略する。
そして、この実施の形態5では、ステップST66において矢印図形を選択した後で、特定された分岐路(分岐地点)における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称を抽出する際に、気象状況(情報)による抽出条件が設定されているかを判断する(ステップST67)。当該抽出条件が設定されている場合(ステップST67のYESの場合)には、スマートフォンなどの携帯端末10経由でインターネットから気象状況(情報)を取得し(ステップST68)、設定されている抽出条件に応じて、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称および抽出条件に応じた施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST69)。
ここで、この実施の形態5における抽出条件としては、例えば、(1)雨天の場合には、屋内の施設名称を優先的に提示する、という条件や、(2)寒い(気温の低い)日である場合には、屋内の施設名称を優先的に提示する、という条件などが考えられる。
一方、抽出条件が設定されていない場合には、実施の形態1における図2に示すフローチャートのステップST7と同様に、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する進行方向よりも先にある施設名称を抽出して、選択した矢印に合成することにより、ナビ用方面案内看板を作成する(ステップST70)。
図12は、この実施の形態5における抽出条件(1)〜(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図12(a)〜(b)がそれぞれ、上記抽出条件(1)〜(2)により抽出された施設名称を提示したナビ用方面案内看板を示している。ただし、これらの抽出条件によって取得したインターネット情報である気象状況(情報)に基づいて提示された施設名称も、ユーザの嗜好カテゴリーに合致するものである。
以上のように、この実施の形態5によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、インターネット情報である気象情報に基づいてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および気象情報に応じた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態6では、予定する帰宅時刻が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、帰宅時刻や施設の営業時間(閉館・閉園時間)を考慮して、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態6におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態6における抽出条件としては、例えば、(1)休館日・休園日である、閉館・閉園までの時間が短い、または、営業時間を過ぎているなど、営業時間外である施設名称については提示しない、という条件や、(2)日帰り観光であるため、帰宅時刻を考慮して、所定の距離以上に遠い施設名称については提示しない、という条件などが考えられる。
図13は、この実施の形態6における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図13(a)は、閉園までの時間が短い「動物園」を表示しないようにした場合、図13(b)は、その「動物園」については薄いグレー表示とした場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態6の抽出条件(1)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、時刻取得部2により取得された現在時刻と、嗜好カテゴリーに合致する施設名称の施設の営業時間とを比較して、現在時刻が営業時間外である、または、営業時間の残り時間が所定の時間以下の場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
また、図14は、この実施の形態6における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図14(a)は、帰宅時刻までにまだかなり時間の余裕があり、遠い施設であっても立ち寄ることが可能であるために、遠い施設である「△△城址」も表示されている場合、図14(b)は、帰宅時刻に迫っており時間に余裕がなく、遠い施設には立ち寄ることができないために、遠い施設である「△△城址」については表示しないようにした場合の表示例を示している。
なお、この実施の形態6の抽出条件(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部6により帰宅時刻が入力された場合に、時刻取得部2により取得された現在時刻と、入力された帰宅時刻とを比較して、帰宅時刻までに立ち寄ることが可能な施設名称のみを含むナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態6によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、時間を考慮して訪問可能な施設名称だけをナビ用方面案内看板として提示してくれるので、ユーザの嗜好および時間に合わせた周辺おすすめ施設が適切に提示されることとなる。
なお、上記の実施の形態6では、ナビ用方面案内看板を提示する際に、施設の開館・開園および閉館・閉園時間を考慮した案内としたが、開館・開園までの時間が所定の時間以上(例えば、1時間以上)ある場合にも、その施設については案内しないようにしてもよい。このように、待ち時間が所定の時間以上できてしまうことを避けることにより、ロス時間を極力少なくすることができる。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態7では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、過去の訪問履歴に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態7におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態7における抽出条件としては、例えば、(1)過去に訪問した施設とは異なる施設に立ち寄る可能性の方が高いと判断し、過去に訪問した施設名称は提示しない、という条件や、(2)過去に訪問した施設については興味があるものと判断し、過去に訪問した施設名称を選択できるようにリストとして提示する、という条件などが考えられる。なお、過去に訪問した施設名称については、訪問履歴リストとして記憶部5に記憶されており、新たに施設を訪問するたびに、その訪問履歴リストが更新されるものとする。
図15は、この実施の形態7における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図15(a)は、ある分岐路(分岐地点)において訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板であって、訪問実績のない場合の表示例、図15(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において過去に訪問したことがある施設名称についてのみ提示しないようにした場合の表示例を示している。ここでは、図15(a)に提示された施設名称のうち、直進方向の「神社b」と右折方向の「植物園」には訪問したことがあり、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称であるため、その「神社b」と「植物園」が非表示とされている。なお、訪問したことがある施設名称については、非表示とするのではなく、薄いグレーでの表示などとしてもよい。
なお、この実施の形態7の抽出条件(1)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称が、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称である場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
また、図16は、この実施の形態7における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図15(a)に示すナビ用方面案内看板に、訪問履歴リストが追加されて提示されている場合の表示例を示している。この例では、「神社b」と「植物園」が既に訪問したことがある施設名称として訪問履歴に存在しており、その施設名称がリスト表示されたものが追加されたナビ用方面案内看板が表示されており、ユーザが興味があって再度訪問したい場合には、このリスト表示された施設名称をタッチ等により選択することにより、次の目的地として設定されて案内が行われる。
なお、この実施の形態7の抽出条件(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称が、記憶部5に記憶されている訪問履歴に存在している施設名称である場合には、その施設名称をリスト化した訪問履歴リストを追加したナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態7によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、過去の訪問履歴を考慮した施設名称をナビ用方面案内看板として提示してくれるので、ユーザの嗜好および過去の訪問履歴に応じた周辺おすすめ施設が適切に表示されることとなる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態8では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、施設の駐車場の空き状況に基づいて、ナビ用方面案内看板の内容を変えて提示するものである。
この実施の形態8におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態8における抽出条件としては、例えば、施設の専用駐車場または近隣の駐車場に空きがない施設名称は提示しない、という条件が考えられる。なお、この施設の駐車場の空き情報については、道路交通情報受信部3により取得することができる。
図17は、この実施の形態8における抽出条件によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図17(a)は、ある分岐路(分岐地点)において訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板であって、駐車場の空き状況に関係なく提示した場合の表示例、図17(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において駐車場に空きがない施設名称のみ提示しないようにした場合の表示例を示している。ここでは、図17(a)に提示された施設名称のうち、直進方向の「動物園」のみは駐車場がいっぱいであったため、非表示とされている。なお、駐車場に空きがない施設名称を非表示とするのではなく、薄いグレーでの表示などとしてもよい。
なお、この実施の形態8の抽出条件の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、嗜好カテゴリーに合致する施設名称について、道路交通情報受信部3により取得された駐車場の空き状況を確認し、駐車場の空き状況に空きがない場合には、その施設名称を削除したナビ用方面案内看板、または、その施設名称をグレー表示にしたナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態8によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、その施設の駐車場の空き状況に基づいた施設名称をナビ用方面案内看板として提示してくれるので、その施設まで行ってから駐車場がないために諦めて帰るということがなく、ユーザの嗜好および実際に訪問可能か否かという駐車場の空き状況に応じた周辺おすすめ施設を適切に表示することができる。
実施の形態9.
この発明の実施の形態9によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態9では、嗜好カテゴリーが複数ある場合に嗜好カテゴリーの限定(選択)が入力された場合や、施設名称から地理名称への切り替え指示が入力された場合には、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、選択された特定の嗜好カテゴリーの施設名称を優先的に提示するようにしたり、嗜好カテゴリーに基づく施設名称の提示を地理名称の提示に変更したり、といった切り替えを可能にするものである。
この実施の形態9におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態9における抽出条件としては、例えば、(1)ユーザの嗜好カテゴリーとして「歴史的建造物」および「自然」が設定されている場合に、「歴史的建造物」を優先的に提示する、という条件や、(2)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、どこかの施設に立ち寄ることよりも、最終目的地に早く到着することを優先したい場合など、施設名称を地理名称に切り替えて提示する、という条件などが考えられる。
図18は、この実施の形態9における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図18(a)は、ある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図18(b)は、同じ分岐路(分岐地点)において嗜好カテゴリーを「歴史的建造物」を優先的に表示するように条件設定した場合の表示例を示している。ここでは、図18(a)に提示された施設名称のうち、ユーザの嗜好カテゴリーである「自然」に属している直進方向の「動物園」と右折方向の「植物園」「○△公園」に代えて、同じくユーザの嗜好カテゴリーである「歴史的建造物」というに属している「寺c」と「神社c」が提示されている。なお、右折方向には「神社c」以外に歴史的建造物という嗜好カテゴリーに属する施設がないため、1つのみの表示となっている。
また、図19は、この実施の形態9における抽出条件(2)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図19(a)は、図18(a)と同じくある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図19(b)は図19(a)に表示されている施設名称に代えて、その方面の地理名称が提示された場合の表示例を示している。なお、図18(b)の状態から図19(b)の状態に切り替えることも可能である。
なお、この実施の形態9の抽出条件(1)(2)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、入力部6により、嗜好カテゴリーが複数ある場合にその中からある特定の嗜好カテゴリーが選択された場合、または、施設名称から地理名称への切り替え指示がされた場合には、選択された嗜好カテゴリーに限定したナビ用方面案内看板を作成、または、施設名称から地理名称に切り替えたナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態9によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、任意に選択された優先的に提示して欲しい嗜好カテゴリーの施設名称や、一時的に必要とされる地理名称に切り替えてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および必要に応じた周辺おすすめ施設や地名が適切に表示されることとなる。
実施の形態10.
この発明の実施の形態10によるナビゲーション装置の一例を示すブロック図は、実施の形態1における図1に示すブロック図と構成としては同じであるので、図示および説明を省略する。以下に示す実施の形態10では、実施の形態1のようにナビ用方面案内看板を提示するだけでなく、自車が通り過ぎた施設名称は非表示にしたり、分岐地点から施設までの距離や所要時間に応じて施設名称を表示するか地理名称を表示するかを切り替えるものである。
この実施の形態10におけるナビゲーション装置の動作を説明するフローチャートについては、実施の形態2における図4に示すフローチャートと同じであるため、図示および説明を省略する。ただし、ステップST27およびST28における抽出条件が、実施の形態2とは異なるものである。
この実施の形態10における抽出条件としては、例えば、(1)自車が通り過ぎた施設名称は非表示にする、という条件、(2)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、分岐地点から施設までの距離が所定の距離以上である場合には、施設名称に代えて地理名称を提示する、という条件、(3)通常は施設名称が提示されているナビ用方面案内看板において、分岐地点から施設までの所要時間が所定の時間以上である場合には、施設名称に代えて地理名称を提示する、という条件などが考えられる。
図20は、この実施の形態10における抽出条件(1)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図20(a)は、ある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図20(b)は、ユーザの乗車する自車が通り過ぎた施設名称を非表示にした場合の表示例を示している。ここでは、図20(a)に提示された施設名称のうち、自車が分岐路(分岐地点)93に到達したことにより、その手前の目印であった「寺a」と「神社a」の表示が削除されている。
また、図21は、この実施の形態10における抽出条件(2)(3)によるナビ用方面案内看板91の表示例を示す図であり、図21(a)は、図20(a)と同じくある分岐路(分岐地点)においてユーザの嗜好カテゴリーに応じた訪問可能な施設名称を提示したナビ用方面案内看板の表示例、図21(b)は、図21(a)に表示されている施設名称のうちの「動物園」のみが、分岐地点からの距離が所定の距離(例えば、10km)以上であるため、施設名称「動物園」に代えて、その方面の地理名称「△△市」が提示された場合の表示例を示している。
また、図21(c)は、図21(a)に表示されている施設名称のうちの「植物園」のみが、分岐地点からの所要時間が所定の時間(例えば、1時間)以上であるため、施設名称「植物園」に代えて、その方面の地理名称「□□市」が提示された場合の表示例を示している。なお、所要時間については、地図データや、自車の現在位置、自車の車速、渋滞情報などに基づいて算出されるものであるが、一般的なナビゲーション機能の1つであるため、ここでは説明を省略する。
なお、この実施の形態10の抽出条件(2)(3)の場合には、フローチャートのステップST28の「抽出条件に応じてナビ用方面案内看板を作成する」という処理は、具体的には、ユーザの嗜好カテゴリーに合致する施設名称について、分岐地点から所定の距離以上である場合または分岐地点から所定の時間以上かかる場合には、当該施設名称のみを地理名称に変更したナビ用方面案内看板を作成するものである。
以上のように、この実施の形態10によれば、実施の形態1における効果に加え、ユーザの嗜好カテゴリーに合致し、かつ、分岐地点を通り過ぎた不要な施設名称については削除したり、分岐地点からの距離が遠いまたは所要時間が長い施設名称については地理名称に切り替えてナビ用方面案内看板を提示してくれるので、ユーザの嗜好および必要に応じた周辺おすすめ施設や地名が適切に表示されることとなる。
なお、以上の実施の形態では、車載用のナビゲーション装置として説明したが、この発明のナビゲーション装置は車載用に限らず、人、車両、鉄道、船舶または航空機等を含む移動体用のナビゲーション装置であって、特に車両への持ち込みあるいは車載に適したナビゲーション装置に関するものであり、携帯型ナビゲーション装置等、ユーザと装置との対話によりナビゲーションを行うことが可能な装置であれば、どのような形態のものにも適用することができる。
また、以上の実施の形態では、ユーザの嗜好カテゴリーについては、予め入力部6を介して入力されて記憶部5に記憶されており、さらに、入力部6を介してその嗜好カテゴリーを変更したり追加したりできるものとして説明したが、外部のインターネットと通信を行うためのスマートフォンなどの携帯端末10が通信部4に接続されている場合には、その携帯端末10に保存されているユーザ情報や操作履歴情報などに基づいて、記憶部5に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーが自動的に更新されるようにしてもよい。すなわち、制御部8が、ユーザがスマートフォンなどの携帯端末10に登録しているユーザ情報や、当該携帯端末10を用いて操作した情報などのそこに残っている使用履歴を解析して、ユーザの嗜好を分析し、記憶部5に記憶されている嗜好カテゴリーを更新する。なお、ユーザの嗜好を分析する処理までは通信部4が行い、その結果を制御部8に送信するようにしてもよい。
このように、ユーザの嗜好カテゴリーが、スマートフォンなどの携帯端末10に保存されている情報(ユーザ情報や操作履歴情報など)に基づいて自動的に更新されることにより、ユーザが自ら、設定画面などから嗜好カテゴリーの設定や変更をする必要がなくなり、利便性が向上する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 移動***置検出部、2 時刻取得部、3 道路交通情報受信部、4 通信部、5 記憶部、6 入力部、7 出力部、8 制御部、10 携帯端末、11 加速度センサ(ジャイロセンサ)、12 車速センサ、13 GPSセンサ、71 表示部(ディスプレイ)、72 音声出力部、91 ナビ用方面案内看板、92 自車マーク、93 分岐路(分岐地点)。
上記目的を達成するため、この発明は、移動体の位置を検出する移動***置検出部を備え、当該移動***置検出部により検出された移動体の位置と、少なくとも地図情報および施設情報を有する地図データとに基づいて、前記移動体に対して道案内を行うナビゲーション装置において、ユーザによる入力を受け付ける入力部と、前記入力部を介して入力されたユーザの嗜好カテゴリーを記憶する記憶部と、外部のインターネットと通信可能な通信部と、表示または音声出力により、少なくとも前記道案内情報をユーザに提示する出力部と、前記移動体の位置と、前記地図データと、前記記憶部に記憶されているユーザの嗜好カテゴリーと、前記通信部を介して取得されたインターネット情報とに基づいて、前記出力部に対してナビ用方面案内看板の提示の指示を行う制御部とを備え、前記インターネット情報は、評判の良い書き込みが多い施設、混雑している施設、イベント開催中の施設、穴場情報の施設、特定の植物が見ごろの施設、気象情報のいずれかであり、前記制御部は、前記移動体の位置と前記地図データに基づいて、前記移動体の進行方向にある分岐地点における各方向に存在する施設を検索し、当該施設の名称のうち、前記ユーザの嗜好カテゴリーおよび前記インターネット情報に合致する施設名称を提示するナビ用方面案内看板を作成し、当該ナビ用方面案内看板を提示するよう前記出力部に対して指示を行い、前記分岐地点と同じ分岐地点において、毎回異なる内容のナビ用方面案内看板を作成することを特徴とする。