JP7075990B2 - 情報分析装置及び情報分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体の訪問した施設の分析に基づいて当該移動体のユーザに対してより確度の高いターゲティング広告を行うための、情報分析装置に関する。
従来、飲食店等の施設において、施設への来店実績に基づき、他施設への来店を促す広告やクーポンを発行する技術が開発されている。
例えば特許文献1には、携帯電話での決済時に、他の加盟店への案内情報をレシートに印字し、来店を促す技術が開示されている。
また、施設への訪問ではないが、インターネット上で商品を購入したときに、同じ商品を購入した他のユーザの購入履歴からおすすめ商品をリコメンドする技術も広く実施されている。
しかし、購入履歴からリコメンドする技術は、その商品を購入したユーザが必ずしもリコメンドされる商品に興味があるとは限らず、個人の特性に沿った案内ではなく、ユーザが煩わしさを感じる結果となっていた。
特開2010-092311号公報
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、移動体の訪問した移動体訪問データに基づいて、移動体毎に施設カテゴリ(以下、単に「カテゴリ」ともいう)別の当該カテゴリに属する訪問施設リストを作成し、訪問施設リストに基づいて、移動体をクラスタリング処理することで、クラスタを作成し、同じクラスタに属する移動体のユーザの好みをより類型化した固まりとして簡易に把握可能とし、類型化された移動体のユーザをターゲットにした施設の案内を可能にする情報分析装置及び情報分析方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の情報分析装置(例えば後述の「情報分析装置30」)は、移動体の位置情報を受信する受信部(例えば後述の「通信部33」)と、前記移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部(例えば後述の「記憶部32」)と、前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部(例えば後述の「移動体訪問判定部312」)と、前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成部(例えば後述の「訪問施設リスト作成部313」)と、前記訪問施設リスト作成部によって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストに同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理部(例えば後述の「クラスタリング処理部314」)と、を備える。
上記(1)によれば、カテゴリ毎の移動体のユーザの訪問施設リストによって、カテゴリ毎の移動体のユーザの好みを把握するとともに、訪問施設リストをクラスタリング処理することにより、移動体のユーザの好みをより類型化した固まりとして容易に把握することができる。
(2) (1)の情報分析装置(例えば後述の「情報分析装置30」)において、さらに、前記複数の施設毎に配信用情報を保管する配信用情報記憶部(例えば後述の「記憶部32」)と、前記クラスタリング処理されたクラスタを指定し、指定クラスタに関連付けられた所定の施設の配信用情報を前記配信用情報記憶部から抽出し、前記指定クラスタに属する移動体のユーザに対して配信する施設情報配信部(例えば後述の「施設情報配信部315」)と、を備えるようにしてもよい。
上記(2)によれば、カテゴリ毎に作成された移動体のユーザの訪問施設リストに基づいてクラスタリング処理により類型化されたユーザをターゲットにして広告配信でき、インターネットの検索履歴やメールの内容等をみるターゲティング広告とは異なり、センシティブなデータを用いないため、ユーザが安心して使用することができる。
(3) 本発明の情報分析方法は、移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部(例えば後述の「記憶部32」)を備えるコンピュータが行う情報分析方法であって、前記移動体の位置情報を受信する受信ステップと、前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定ステップと、前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成ステップと、前記訪問施設リスト作成ステップによって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストに同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理ステップと、を備える。
上記(3)によれば、上記(1)の情報分析装置と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、移動体の訪問した移動体訪問データに基づいて、移動体毎にカテゴリ別の当該カテゴリに属する訪問施設リスト(例えば、訪問回数の多い順序)を作成し、訪問施設リストに基づいて、移動体をクラスタリング処理することで、クラスタを作成し、同じクラスタに属する移動体のユーザの好みをより類型化した固まりとして簡易に把握可能とし、類型化された移動体のユーザをターゲットにした施設の案内を可能にする情報分析装置及び情報分析方法を提供することができる。
本発明の実施形態である情報分析システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、施設情報配信を要求するための画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、配信された施設の位置を表示する画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、配信された施設情報を表示する画面の例を示す図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における情報分析装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における位置情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における移動体ユーザに関する重複訪問施設分析時の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の情報分析システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
<情報分析システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る情報分析システム1について説明する。図1に、情報分析システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、情報分析システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、情報分析装置30と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網50を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザに対して、ナビゲーション(経路案内)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、情報分析装置30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられ可搬可能なカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置されたPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。
携帯端末20は、車両60bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両60bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、情報分析装置30に対して適宜送信される。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両60aの組と、携帯端末20と車両60bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両60aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両60bを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両60」と呼ぶ。
情報分析装置30は、本実施形態特有の処理である、移動体が所定期間内に訪問した移動体訪問データに基づいて、移動体毎にカテゴリ別に訪問施設リストを作成し、作成された訪問施設リストに基づいて、移動体をクラスタリング処理することで、同じクラスタに属する移動体のユーザの好みをより類型化した固まりとして簡易に把握可能とする装置である。
このため、情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両60の位置情報を取得することにより、各車両60の位置情報についてのデータベースである位置情報データベースを作成する。そして、情報分析装置30は、作成した位置情報データベースを分析することにより、各車両60それぞれについて、カテゴリ別に訪問した施設を、例えば、訪問回数の多い順に並べた、カテゴリ別訪問施設リストを作成する。
そして、情報分析装置30は、移動体のユーザ毎に作成したカテゴリ別訪問施設リストに基づいて、移動体のユーザをクラスタリング処理することで、移動体のユーザがどのクラスタに分類されるかを示す属性(プロファイル)を付与する。そうすることで、情報分析装置30は、施設に関する配信用情報を、当該施設に関連付けられた属性の付された、同じクラスタに属する移動体のユーザに対して、配信する。これら分析情報や分析条件の詳細な内容については後述する。情報分析装置30は、例えば1つ以上のコンピュータから構成されるサーバシステムにより実現することができる。
通信網50は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部に、LAN(Local Area Network)が含まれていてもよい。
車両60は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両60は、例えば、四輪自動車、自動二輪車、自転車等により実現される。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、情報分析装置30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報121及び識別情報122を図示する。
位置情報121は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両60aの位置情報)である。位置情報121には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにするとよい。
また、識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を識別情報122として利用することができる。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi-Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網50を介して他の装置(例えば、情報分析装置30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報121及び識別情報122を、情報分析装置30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報121及び識別情報122以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報121として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、ルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / Output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111、位置情報送信部112、及び施設情報取得部113を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、さらに、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報121及び識別情報122を、情報分析装置30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、情報分析装置30に対する位置情報121及び識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報分析装置30に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両60aの移動経路を特定するための位置情報121と、識別情報122とを、情報分析装置30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。さらに、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報分析装置30に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報121であることや停車位置を表す位置情報121であることを示す情報(例えば、これらを示すフラグを1にする。)を、位置情報121に追加してから、情報分析装置30に送信するようにしてもよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、停車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両60aが施設等の目的地に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、施設等の目的地に到着後、施設等の目的地の位置情報121が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報121が情報分析装置30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
施設情報取得部113は、施設に関する配信用情報を情報分析装置30から受信して取得する。そして、施設情報取得部113は、情報分析装置30から取得した施設情報を例えば表示部15へ出力する等により、ユーザに提供することができる。
具体的には、施設情報取得部113は、ユーザが車両60aを運転して移動するとき、情報分析装置30により配信される施設に関する配信用情報(以下、単に「施設情報」ともいう)を受信して取得することができる。
なお、施設情報取得部113は、後述するように、ユーザが車両60aを運転して情報分析装置30により当該ユーザを配信用情報の配信先のターゲットとした施設の近傍を移動するとき、当該施設に関する配信用情報を受信して取得するようにしてもよい。
なお、車両60aのユーザは、情報分析装置30に対して施設情報を配信するか否かを明示的に要求するようにしてもよい。この場合、施設情報取得部113は、図3Aに示すように、表示部15に、例えば「施設情報配信開始ON」ボタンを表示するようにしてもよい。そうすることで、ユーザによる当該ボタンのタッチ操作により、施設情報配信開始をオンに操作された場合、施設情報取得部113は、通信部13を介して、情報配信開始要求を、情報分析装置30に送信するように構成することができる。
そうすることで、施設情報取得部113は、情報分析装置30から配信される施設情報を受信して取得することが可能となる。なお、施設情報配信開始のデフォルトをオンとすることで、施設情報取得部113は、情報分析装置30から施設情報を受信して取得するようにしてもよい。
施設情報取得部113は、情報分析装置30から取得した施設情報に基づいて、例えば表示部15に、図3Bに示すように、車両60aの現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置を表示することができる。また、図3Cに示すように表示部15に施設情報を表示させる。なお、図3B及び図3Cでは、施設が1個所あるケースを例示しているが、複数の施設に関する配信用情報が配信される場合、ユーザの画面切り換え操作等により、施設情報取得部113は、表示部15にスクロール可能に施設情報を表示させることで、ユーザに対して立ち寄りたい施設を選択させるようにしてもよい。
以上、車載ナビゲーション装置10の構成について説明した。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図4に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両60bの移動経路を特定するための位置情報221と、識別情報222とを、情報分析装置30に対して送信する。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両60bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチをオンにすると、車両60bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報221及び識別情報222が携帯端末20から情報分析装置30に送信される。この場合、車両60bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報121により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として情報分析装置30に送信することができる。
さらに、イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフにされると、車両60bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報121により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報分析装置30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、目的地に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
なお、車両60bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両60bが測位する位置情報を位置情報121として情報分析装置30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<情報分析装置30が備える機能ブロック>
次に、情報分析装置30が備える機能ブロックについて図5のブロック図を参照して説明をする。
図5に示すように、情報分析装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部35と、入力部36とを含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報分析装置30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、位置情報の分析処理に特に関する情報である、地図情報321、位置情報データベース322、及び施設に関する配信用情報である施設情報323を図示する。
地図情報321には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報321には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の識別情報(施設ID)、名称、施設に関するカテゴリ(施設の種別及び/又は施設のジャンル)等に関する施設情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
地図情報321は、記憶部32に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
位置情報データベース322は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報と識別情報とに基づいて構築されたデータベースである。位置情報データベース322は、後述の位置情報データベース作成部311により構築される。位置情報データベース322の詳細については、位置情報データベース作成部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報121及び位置情報221を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に識別情報122及び識別情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「識別情報」と呼ぶ。
施設情報323は、基本情報として施設の識別情報(施設ID)、名称、施設に関するカテゴリ、を含むとともに、施設に関する配信用施設情報3231(図示省略)を含む。
配信用施設情報3231は、例えば、基本情報に加えて、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、施設の広告情報等を含むようにしてもよい。また、配信用施設情報3231は施設の特典情報(例えば、商品若しくはサービスの値引き情報、クーポン情報、又はポイント情報等)を含むようにしてもよい。
また、施設に関する配信用施設情報3231は、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続された端末装置(図示省略)等から必要に応じて適宜作成更新される構成としてもよい。特に、配信用施設情報3231については、例えば施設に設置される端末装置(図示省略)等から当該施設の管理者の入力等に応じて適宜作成更新できるように構成してもよい。
ここで、施設に関するカテゴリについて説明する。一般的にその施設で提供される物やサービスによってカテゴリを設定する。本発明は、移動体のユーザ毎に作成した複数のカテゴリにおける各カテゴリ別訪問施設リストを集積して、移動体のユーザをクラスタリング処理することで、移動体のユーザがどのクラスタに分類されるかを示す属性(プロファイル)を付与する。したがって、複数のカテゴリにおける各カテゴリ別に作成された移動体の訪問施設リストに基づいてクラスタリング処理されて得られた属性に基づいて、より確度の高い情報配信が可能となることが想定される。
例えば、ベビーや幼児向け用品やベビーや幼児に対するサービスを扱う店舗(施設)を1つのカテゴリ(仮に「カテゴリA」とする)とした場合、カテゴリAに属する施設を訪問する移動体のユーザは、主としてベビーや幼児がいる家族か、又はもうすぐベビーが生まれる家族であることが想定される。
また、レストランを1つのカテゴリ(カテゴリB)とした場合、カテゴリBに属する施設の1つであるファミリーレストランを訪問する移動体のユーザは、主としてファミリー層であることが想定される。他方、カテゴリBに属する施設(店舗)の1つである牛丼チェーン店のようなファストフードレストランを訪問する移動体のユーザは、主として独身者であることが想定される。
また、衣料店を1つのカテゴリ(カテゴリC)とした場合、カテゴリCに属する施設(店舗)の1つである、SPA(Specialty store retailer of Private label Apparel=製造小売)やファストファッション系のチェーン店を訪問する移動体のユーザは、中流クラスのファミリーや独身者等が想定される。他方、ブランド専門店やブランドのアウトレット施設等を訪問する移動体のユーザは、おしゃれに関心の強い小金持ち層であることが想定される。
そうすると、例えば、クラスタAからクラスタC別に、訪問した全ての移動体のユーザに対して、各カテゴリ別の訪問施設リストに基づいて、クラスタリング処理することで、移動体のユーザの各クラスタの属性により類型化することができる。
例えば、カテゴリAに属する特定の店舗を好んで訪問するとともに、カテゴリBに属する特定のファミリーレストランを好んで訪問し、カテゴリCに属する特定のSPAを好んで訪問する移動体のユーザは、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する若年ファミリーの中流層の1つのカテゴリに振り分けられることが推定される。
また、カテゴリAに属する施設には殆ど訪問履歴が無く、カテゴリBに属する牛丼チェーン店のような特定のファストフードレストランを好んで訪問し、カテゴリCに属する特定のブランド専門店やブランドのアウトレット施設等を好んで訪問する移動体のユーザは、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する独身小金持ち層の1つのカテゴリに振り分けられることが推定される。
そうすると、例えば、価格が平均よりも低めの学習塾チェーン店が、前述した特定の「若年ファミリーの中流層」のクラスタを指定して、当該クラスタに属する移動体のユーザに対して、当該施設に関する施設情報を配信することで、より確度の高いターゲッティング広告を行うことが可能となる。
以上、いくつかの例を挙げて、本発明の有用性を説明したが、本発明は、これらの例示したカテゴリに限られない。全てのカテゴリにおいて、訪問施設リストに基づくクラスタリング処理による分類分けは、例えば、顧客からアンケート等で取得するようなセンシティブなデータを用いないことから、施設情報を配信したい施設の担当者等は安心して、使用することができるという効果を奏する。
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)やWi-Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網50を介して通信網50を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び識別情報を受信するために利用される。また、通信部33は、例えば車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれに対して施設情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
表示部35は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部35は、制御部31からの指示を受けて画像を表示する。
入力部36は、キーボードや表示部35の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部36からの操作入力、例えばオペレータによるキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部31に出力することで、オペレータによる入力操作や、選択操作等の操作を実現することができる。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / Output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、センサ部34、表示部35、及び入力部36と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
このように、制御部31は各プログラムを実行することによって、情報分析装置30に所定の手段(以下、「情報分析制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部31は各プログラムを実行することによって、情報分析装置30に、所定のステップ(以下、「情報分析制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部31の有する機能を情報分析制御部の観点から説明する。なお、情報分析制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
制御部31は、機能ブロックとして、位置情報データベース作成部311、移動体訪問判定部312、訪問施設リスト作成部313、クラスタリング処理部314、及び施設情報配信部315を含む。
<位置情報データベース作成部311>
位置情報データベース作成部311は、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を通信部33を介して受信する。さらに、位置情報データベース作成部311は、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新する。位置情報データベース作成部311を説明する前に、先ず位置情報データベース322のデータ構造の一例について説明する。
[位置情報データベース322について]
図6に示すように、位置情報データベース322は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」及び「識別情報」を含む。
具体的には、車両60がイグニッションオンされてから、イグニッションオフされるまで(すなわち、出発から到着まで)に定期的に送信される位置情報、時刻情報等を車両60の識別情報毎に管理する移動履歴レコード(図示せず)に記憶される。こうすることで移動履歴レコードは、車両60から逐次受信する現在位置の情報を記憶する。なお、受信は数秒に一度受信しても良いし、車両60側で時系列的に保存しておき、一定時間、又は車両60側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。なお、移動履歴レコードは、訪問施設が未定のレコードとして、位置情報データベース322の仮レコードとして記憶するようにしてもよい。
なお、出発位置に対応する出発施設ID、及び到着位置に対応する訪問施設IDについては、記憶部32の地図情報321、施設位置情報等に基づいて、出発位置及び到着位置をそれぞれ、地図情報に含まれる施設情報と照らし合わせることにより、出発施設ID及び到着施設IDを特定することができる。
移動履歴レコードは、当該車両がイグニッションオフされると、到着位置である訪問施設が決定されることで、訪問施設情報を含む位置情報データベースのレコードとして記憶される。
位置情報データベース322は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」に基づいて位置情報データベース作成部311が特定した、「出発位置」、「訪問施設」を含む。前述したように、「訪問施設」は、車両60が移動中の場合には未定データを含む。
そして、位置情報データベース作成部311は、それぞれの属性に対応する情報を、フィールドに格納することにより、位置情報データベース322を構築及び更新する。
ここで、位置情報データベース322内の「訪問施設」は、車両60が移動中の場合を除いて、ユーザが車両60により到着し滞在した場所(例えば店舗等の施設)を識別するための情報である。位置情報データベース作成部311は、車両60がイグニッションオフされると、識別情報とともに受信した位置情報から、訪問施設を特定することができる。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれている場合を考える。この場合、この駐車位置と、地図情報321に含まれる各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、ユーザが、車両60によりこの施設に到着し滞在したと判定する。
そして、地図情報321に含まれる施設の識別情報(施設ID)が位置情報データベース322内の、訪問施設のフィールドに格納される。
また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなして、各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)との比較をすることによって訪問施設を特定することもできる。
さらに、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、経路案内において目的地として設定された施設を訪問施設として特定することもできる。
なお、上述した駐車位置と、施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
また、位置情報データベース322内の「識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両60を識別する情報である。位置情報データベース作成部311は、位置情報とともに受信した識別情報をフィールドに格納する。
また、位置情報データベース322内の「出発位置」は、訪問施設に移動した際の移動経路における出発位置である。
位置情報データベース作成部311は、識別情報とともに受信した位置情報から、出発位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれているならば、この情報により出発した位置を特定する。また、仮に位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。
位置情報データベース作成部311は、このように特定した出発位置に基づいて、出発位置が地図情報321に含まれる施設(及び施設に紐付けられている駐車場)であるか否か、を特定することができる。
また、位置情報データベース322内の「位置情報」は、訪問施設を訪問した際の移動経路における出発位置から駐車位置までの間の時間離散的に変化する位置情報の全てである。なお、位置情報データベース322内の「位置情報」には、最初の出発位置から当該訪問施設までの位置情報を連結して記憶させるものとする。位置情報データベース作成部311は、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間に受信した全ての位置情報をフィールドに格納する。
位置情報データベース作成部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び識別情報の送信が一度開始されてから終了するまでの間、受信した位置情報及び識別情報に基づいて作成される移動履歴レコードに基づいて、位置情報データベース322を更新する。
<移動体訪問判定部312>
次に、移動体訪問判定部312について説明をする。
移動体訪問判定部312は、車両60の識別情報に基づいて、位置情報データベース322の位置情報の過去の移動履歴を参照することで、当該車両60の移動体訪問データを作成し記憶することができる。
より具体的には、移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322に基づいて、予め設定される所定期間、例えば、3ヶ月、6ヶ月又は12ヶ月等の間に、当該車両60の訪問したすべての施設を抽出する。そして、所定期間内に訪問した全ての施設の訪問を対象とする移動体訪問データを作成し、記憶部32に記憶する。なお、所定期間は、3ヶ月、6ヶ月又は12ヶ月等に限られない。カテゴリに属する施設の特性に基づいて、任意に設定することができる。
なお、移動体訪問判定部312は、施設情報として、施設の属するカテゴリ、施設の名称に、訪問日時、滞在時間等の詳細データを加えた移動体訪問データを作成するようにしてもよい。
<訪問施設リスト作成部313>
次に、訪問施設リスト作成部313について説明をする。
訪問施設リスト作成部313は、移動体訪問判定部312により作成された、車両60(移動体)毎の移動体訪問データに基づいて、所定期間内に訪問したカテゴリ毎の施設のリスト(カテゴリ別訪問施設リスト)を作成し、例えば記憶部32に記憶する。なお、カテゴリ別訪問施設リストは、訪問回数の大きい順にリスト化してもよい。
なお、訪問施設リスト作成部313は、訪問施設の名称に、その訪問日時、滞在時間等の詳細データを加えたカテゴリ毎の訪問施設リストを作成するようにしてもよい。
<クラスタリング処理部314>
クラスタリング処理部314は、訪問施設リスト作成部313が作成し記憶した車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを集積し、集積した前記訪問施設リストに基づいて、移動体のユーザをクラスタ分けするクラスタリング処理を行う。そうすることで、同一のクラスタに属する移動体のユーザに対して同一の属性ラベルを付することができる。
なお、クラスタリングは、いわゆる「教師無しのデータの分類手法」であって、外的基準無しに自動的に分類する手法である。本実施形態では、カテゴリ別クラスタリング処理について、公知の非階層的手法であるK-means法によるクラスタリングを例として、簡単に説明する。なお、クラスタリングに係る手法は、当業者にとって公知であり、K-means法に限られない、K-means法以外の公知のクラスタリング手法を適用してもよい。
訪問施設リストの特徴ベクトルの一例について説明する。
クラスタリング処理部314は、記憶部32に記憶された複数のカテゴリに係る各移動体(車両60)の訪問施設リストを取得する。ここで、複数のカテゴリに属する任意の施設に訪問した移動体(車両60)は全部でN台とする。
クラスタリング処理部314は、各移動体i(1≦i≦N)の各カテゴリ別訪問施設リストを用いて、特徴ベクトルを生成する。このため、クラスタリング処理部314は、予め、クラスタリング処理のために、前記所定期間内に、前記複数のカテゴリに属する施設に訪問した、移動体の訪問施設回数合計が例えば予め設定された閾値以上となるM個(Mは任意の自然数)の施設j(1≦j≦M)に係るリストを用意することが好ましい。これにより、移動体i(1≦i≦N)の訪問回数の総合計の少ない施設(すなわち、所定期間内に移動体のユーザの訪問数の少ない施設)のデータをノイズとして除外することで、処理時間を短縮することができる。
そして、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問した回数n(i,j)(0≦n)を移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトル(i,j)とする特徴ベクトルを生成することができる。
なお、上記に示した特徴ベクトルは一例に過ぎず、これに限られない。例えば、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問したことがある場合に、特徴量(i,j)=1とし、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問したことがない場合、移動体i(1≦i≦N)の特徴量(i,j)=0とする特徴ベクトルを生成してもよい。また、予め、訪問回数に閾値を設定しておき、施設jへの訪問回数が例えば、当該閾値以上となる場合に特徴量(i,j)=1とするようにしてもよい。この外、任意の手法により、各移動体i(1≦i≦N)の各カテゴリ別訪問施設リストから各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを生成してもよい。
次に、クラスタリング処理部314は、移動体i(1≦i≦N)をその特徴ベクトルに基づいてクラスタリングするために、所定のクラスタ数を設定して、当該クラスタ数に対応した各クラスタ(「ユニット」ともいう)の代表ベクトルの初期値を設定する。
その後、クラスタリング処理部314は、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルと代表ベクトルとの距離(例えばユークリッド距離)が最小になるように、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。
その後、クラスタリング処理部314は、各ユニット毎に、各ユニットに振り分けられた移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルに基づいて、ユニットの新たな代表ベクトルを算出する。クラスタリング処理部314は、新たな代表ベクトルに基づいて、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルと代表ベクトルとの距離が最小になるように、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。この場合に、ユニットの振り分け直しが行なわれた場合には、クラスタリング処理部314は、各ユニットに振り分けられた移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルに基づいて、ユニットの新たな代表ベクトルを算出し、上記と同様に新たな代表ベクトルに基づいて各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。クラスタリング処理部314は、このような処理を繰り返すことにより、ユニットの振り分け直しが行なわれなくなった場合をクラスタリングの完了とすることができる。
各カテゴリにおける訪問施設がそれぞれ似ている移動体同士の特徴ベクトルは、距離が近いと想定される。このことから、前述したクラスタリング処理によって、各カテゴリにおける訪問施設がそれぞれ似ている移動体が同一のクラスタに振り分けられることが期待できる。
このようにして、クラスタリング処理部314は、訪問施設リスト作成部313が作成し記憶した車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、前記複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストをクラスタ分けすることで、同一のクラスタに振り分けられる移動体のユーザに対して同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うことができる。なお、前述したように、例示したクラスタリング処理は一例であって、本件発明は、これに限られない。公知のクラスタリング手法を適用して、車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、前記訪問施設リストをクラスタ分けすることで、同一のクラスタに振り分けられる移動体のユーザに対して同一の属性ラベルを付するようにしてもよい。
このように、移動体の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストをクラスタ解析することで、当該移動体のユーザの複数のカテゴリにおける各カテゴリにおいて、訪問する施設の似通ったユーザを同一のクラスタに振り分けることができる。そうすることで、同一のクラスタに振り分けられた移動体のユーザの属性を表すプロファイリングデータを得ることができる。すなわち、インターネットの検索履歴やメールの内容といったセンシティブなデータを用いず、フローティングカーデータのみからユーザのプロファイリングデータを得ることができる。
<施設情報配信部315>
施設情報配信部315は、クラスタリング処理部314により、各クラスタに分けられた移動体のユーザは、複数のカテゴリにおける訪問施設が似ていることで、類型化されたユーザをターゲットにした配信用情報を配信することができる。
より具体的には、施設情報配信部315は、複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを集積して算出された各クラスタに属する移動体のユーザは、複数のカテゴリにおいて訪問する施設の嗜好の似たユーザであると推定されることから、例えば、任意のクラスタが入力部36を介して指定された場合、当該クラスタに属する移動体のユーザをターゲットとして配信用情報を配信することができる。
前述した例(カテゴリA、カテゴリB、カテゴリC)を参照すると、例えば、価格が平均よりも低い学習塾チェーン店が、前述した、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する若年ファミリーの中流層のクラスタを指定して、当該クラスタに属する移動体のユーザに対して、当該学習塾チェーン店に関する施設情報を配信することで、より確度の高いターゲッティング広告を行うことが可能となる。
こうすることで、複数のカテゴリにおける移動体のユーザの好み(特性)に沿ったターゲティング広告を提供することができるので、当該施設の配信用情報を受信した移動体のユーザが煩わしさを感じることが少なくなる。
なお、上記の例では、広報担当者(オペレータ)が、入力部36を介して、所定のクラスタを指定する態様を例示したが、これに限定されない。例えば、図示しないが、情報分析装置30と通信可能に接続される端末装置を介して所定のクラスタを指定するようにしてもよい。
また、所定のクラスタの指定に際しては、例えば表示部35にクラスタの属性一覧(又は訪問施設リスト)等を表示して、属性一覧から選択させるようにしてもよい。
以上、本発明の情報分析システム1の各機能部の実施形態を、車両60に搭載される車載ナビゲーション装置10、携帯端末20、及び情報分析装置30の構成に基づいて説明した。なお、本発明の情報分析装置30の備える各機能部の実施形態は、1台のコンピュータでも、1箇所にある又は数箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された多数のコンピュータでも分散して実行するように展開できる。また、クラウド上の複数の仮想コンピュータを用いて構成することもできる。
<本実施形態の動作>
次に、図7及び図8のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図7は、位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の動作を示すフローチャートである。また、図8は、移動体ユーザ(車両60のユーザ)に関する重複訪問施設分析時の動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10についての位置情報の収集及び位置情報データベース322の作成更新時の動作について図7を参照して説明する。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を情報分析装置30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
ステップS14では、情報分析装置30の位置情報データベース作成部311が、ステップS13により送信された位置情報に基づいて位置情報データベース322における移動履歴レコードを作成更新する。
次に、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS15)。上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両60aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS15にてNo)、ステップS12における測位、ステップS13における送信、及びステップS14における位置情報データベース322における移動履歴レコードの作成更新が繰り返される。
一方で、車両60aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS15にてYes)、ステップS16に移る。
ステップS16では、情報分析装置30の位置情報データベース作成部311が、位置情報の送信終了により当該移動履歴レコードの訪問施設を決定することで、位置情報データベース322(訪問施設)を更新する。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び位置情報データベースの作成更新が実現される。
次に、携帯端末20についての位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の動作について説明する。携帯端末20については、上述の説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部212に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオンとなり、車両60bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両60bの起動スイッチがオフとなり、車両60bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図8のフローチャートを参照して、情報分析装置30による、移動体ユーザ(車両60のユーザ)に関するクラスタ分析(クラスタリング処理)時の動作について説明をする。
ステップS21において、訪問施設リスト作成部313は、位置情報データベース322から、所定期間内の複数の車両60の移動履歴レコードを抽出する。
ステップS22において、訪問施設リスト作成部313は、抽出した複数の車両60の移動履歴レコードに基づいて、各車両60が所定期間内に訪問した各カテゴリ別訪問施設リストを作成し記憶する。
ステップS23において、クラスタリング処理部314は、各カテゴリ別の訪問施設リストを集積してクラスタ分析を行う。
ステップS24において、クラスタリング処理部314は、各カテゴリ別の訪問施設リストを集積してクラスタ分けすることで、同一のクラスタに振り分けられる移動体のユーザに対して同一の属性ラベルを付する。
以上により、各移動体(車両60)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストをクラスタ解析することで、当該移動体のユーザの複数のカテゴリにおける各カテゴリにおいて、訪問する施設の似通ったユーザを同一のクラスタに振り分けることができる。このようにクラスタリング処理されて得られた各クラスタの属性を、当該クラスタに振り分けられた移動体のユーザに対して付与することができる。
以上説明した、本実施形態によれば、複数の移動体が訪問した施設についてクラスタ分析することで、移動体ユーザの好みを類型化した固まりとして容易に把握することができ、これにより当該移動体ユーザの好み(特性)に沿ったターゲティング広告を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストに基づくクラスタリング処理を例示したが、1つのカテゴリにおける訪問施設リストに基づくクラスタリング処理にも適用できる。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、図2、図4、及び図5の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図4、及び図5の例に限定されない。
また、他の変形例として、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報分析装置30がさらに経路案内機能を備えており、情報分析装置30が、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。
さらに、他の変形例として、上述の実施形態では、情報分析装置30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報分析装置30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、情報分析装置30の各機能を実現してもよい。
さらに、他の変形例として、情報分析装置30とは別にFCD(Floating Car Data)サーバ(仮称)を設けて、FCDサーバが、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信するようにしてもよい。それにより、情報分析装置30は、FCDサーバから、各車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を取得するようにしてもよい。
さらに、他の変形例として、FCDサーバが、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新するようにしてもよい。その場合、情報分析装置30は、FCDサーバから位置情報データベースに格納された情報を適宜取得するようにしてもよい。
また、前述したように、情報分析装置30の記憶部32に記憶される、施設情報323については、例えば施設に設置される施設用端末装置(図示省略)等から当該施設の管理者の入力等に応じて適宜作成更新できるように構成することができる。
例えば、施設用端末装置から情報分析装置30にログインして、情報分析装置30において、ユーザIDが正当なものであることが判定された後、情報分析装置30が、施設情報の作成更新を行うための編集処理画面を当該施設用端末装置に送信することで、施設用端末装置において施設情報の編集を可能とさせて、当該施設の管理者の入力等に応じて施設情報を適宜作成更新するようにしてもよい。
1 情報分析システム
10 車載ナビゲーション装置
20 携帯端末
11、21 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
113、213 施設情報取得部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、35 表示部
16、26、36 入力部
27 近距離通信部
30 情報分析装置
31 制御部
311 位置情報データベース作成部
312 移動体訪問判定部
313 訪問施設リスト作成部
314 クラスタリング処理部
315 施設情報配信部
32 記憶部
321 地図情報
322 位置情報データベース
323 施設情報
50 通信網
60、60a、60b 車両

Claims (3)

  1. ユーザが乗車する移動体の位置情報を受信する受信部と、
    前記移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
    前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部と、
    前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成部と、
    前記訪問施設リスト作成部によって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストが同一のクラスタに振り分けられるようにクラスタ分けすることにより、同一のクラスタに属する各訪問施設リストの移動体の前記ユーザに対して同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理部と、
    を備えることを特徴とする情報分析装置。
  2. さらに、前記複数の施設毎に配信用情報を保管する配信用情報記憶部と、
    前記クラスタリング処理されたクラスタを指定し、指定クラスタに関連付けられた所定の施設の配信用情報を前記配信用情報記憶部から抽出し、前記指定クラスタに属する移動体のユーザに対して配信する施設情報配信部を備えることを特徴とする請求項1記載の情報分析装置。
  3. ユーザが乗車する移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部を備えるコンピュータが行う情報分析方法であって、
    前記移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
    前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定ステップと、
    前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成ステップと、
    前記訪問施設リスト作成ステップによって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストが同一のクラスタに振り分けられるようにクラスタ分けすることにより、同一のクラスタに属する各訪問施設リストの移動体の前記ユーザに対して同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理ステップと、
    を備えることを特徴とする情報分析方法。
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