JP7075990B2 - 情報分析装置及び情報分析方法 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、携帯電話での決済時に、他の加盟店への案内情報をレシートに印字し、来店を促す技術が開示されている。
また、施設への訪問ではないが、インターネット上で商品を購入したときに、同じ商品を購入した他のユーザの購入履歴からおすすめ商品をリコメンドする技術も広く実施されている。
しかし、購入履歴からリコメンドする技術は、その商品を購入したユーザが必ずしもリコメンドされる商品に興味があるとは限らず、個人の特性に沿った案内ではなく、ユーザが煩わしさを感じる結果となっていた。
本発明の好ましい一実施形態に係る情報分析システム1について説明する。図1に、情報分析システム1の全体構成を示す。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両60aに据え付けられ可搬可能なカーナビゲーション装置や、移動体である車両60aに簡易的に設置されたPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
このため、情報分析装置30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両60の位置情報を取得することにより、各車両60の位置情報についてのデータベースである位置情報データベースを作成する。そして、情報分析装置30は、作成した位置情報データベースを分析することにより、各車両60それぞれについて、カテゴリ別に訪問した施設を、例えば、訪問回数の多い順に並べた、カテゴリ別訪問施設リストを作成する。
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けており、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
また、識別情報122は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。識別情報122としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網50に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を識別情報122として利用することができる。また、他にも、車両60aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を識別情報122として利用することができる。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報(図示を省略する。)に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、さらに、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。
なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
位置情報送信部112による、情報分析装置30に対する位置情報121及び識別情報122の送信は、車両60aに乗車したユーザにより車両60aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両60aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。また、リアルタイムに情報分析装置30に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報121と、識別情報122とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両60aの移動経路を特定するための位置情報121と、識別情報122とを、情報分析装置30に対して送信する。
この場合、出発位置を表す位置情報121であることや停車位置を表す位置情報121であることを示す情報(例えば、これらを示すフラグを1にする。)を、位置情報121に追加してから、情報分析装置30に送信するようにしてもよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報121(すなわち、停車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを始動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
具体的には、施設情報取得部113は、ユーザが車両60aを運転して移動するとき、情報分析装置30により配信される施設に関する配信用情報(以下、単に「施設情報」ともいう)を受信して取得することができる。
なお、施設情報取得部113は、後述するように、ユーザが車両60aを運転して情報分析装置30により当該ユーザを配信用情報の配信先のターゲットとした施設の近傍を移動するとき、当該施設に関する配信用情報を受信して取得するようにしてもよい。
そうすることで、施設情報取得部113は、情報分析装置30から配信される施設情報を受信して取得することが可能となる。なお、施設情報配信開始のデフォルトをオンとすることで、施設情報取得部113は、情報分析装置30から施設情報を受信して取得するようにしてもよい。
以上、車載ナビゲーション装置10の構成について説明した。
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両60aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両60bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」を置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両60bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両60bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両60bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両60bの位置情報に相当することになる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、目的地に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
次に、情報分析装置30が備える機能ブロックについて図5のブロック図を参照して説明をする。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
配信用施設情報3231は、例えば、基本情報に加えて、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、施設の広告情報等を含むようにしてもよい。また、配信用施設情報3231は施設の特典情報(例えば、商品若しくはサービスの値引き情報、クーポン情報、又はポイント情報等)を含むようにしてもよい。
また、施設に関する配信用施設情報3231は、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網50に接続された端末装置(図示省略)等から必要に応じて適宜作成更新される構成としてもよい。特に、配信用施設情報3231については、例えば施設に設置される端末装置(図示省略)等から当該施設の管理者の入力等に応じて適宜作成更新できるように構成してもよい。
例えば、カテゴリAに属する特定の店舗を好んで訪問するとともに、カテゴリBに属する特定のファミリーレストランを好んで訪問し、カテゴリCに属する特定のSPAを好んで訪問する移動体のユーザは、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する若年ファミリーの中流層の1つのカテゴリに振り分けられることが推定される。
また、カテゴリAに属する施設には殆ど訪問履歴が無く、カテゴリBに属する牛丼チェーン店のような特定のファストフードレストランを好んで訪問し、カテゴリCに属する特定のブランド専門店やブランドのアウトレット施設等を好んで訪問する移動体のユーザは、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する独身小金持ち層の1つのカテゴリに振り分けられることが推定される。
以上、いくつかの例を挙げて、本発明の有用性を説明したが、本発明は、これらの例示したカテゴリに限られない。全てのカテゴリにおいて、訪問施設リストに基づくクラスタリング処理による分類分けは、例えば、顧客からアンケート等で取得するようなセンシティブなデータを用いないことから、施設情報を配信したい施設の担当者等は安心して、使用することができるという効果を奏する。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
表示部35は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部35は、制御部31からの指示を受けて画像を表示する。
入力部36は、キーボードや表示部35の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部36からの操作入力、例えばオペレータによるキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部31に出力することで、オペレータによる入力操作や、選択操作等の操作を実現することができる。
このように、制御部31は各プログラムを実行することによって、情報分析装置30に所定の手段(以下、「情報分析制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部31は各プログラムを実行することによって、情報分析装置30に、所定のステップ(以下、「情報分析制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部31の有する機能を情報分析制御部の観点から説明する。なお、情報分析制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
位置情報データベース作成部311は、各車両60から、当該車両60の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を通信部33を介して受信する。さらに、位置情報データベース作成部311は、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新する。位置情報データベース作成部311を説明する前に、先ず位置情報データベース322のデータ構造の一例について説明する。
図6に示すように、位置情報データベース322は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」及び「識別情報」を含む。
具体的には、車両60がイグニッションオンされてから、イグニッションオフされるまで(すなわち、出発から到着まで)に定期的に送信される位置情報、時刻情報等を車両60の識別情報毎に管理する移動履歴レコード(図示せず)に記憶される。こうすることで移動履歴レコードは、車両60から逐次受信する現在位置の情報を記憶する。なお、受信は数秒に一度受信しても良いし、車両60側で時系列的に保存しておき、一定時間、又は車両60側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。なお、移動履歴レコードは、訪問施設が未定のレコードとして、位置情報データベース322の仮レコードとして記憶するようにしてもよい。
なお、出発位置に対応する出発施設ID、及び到着位置に対応する訪問施設IDについては、記憶部32の地図情報321、施設位置情報等に基づいて、出発位置及び到着位置をそれぞれ、地図情報に含まれる施設情報と照らし合わせることにより、出発施設ID及び到着施設IDを特定することができる。
移動履歴レコードは、当該車両がイグニッションオフされると、到着位置である訪問施設が決定されることで、訪問施設情報を含む位置情報データベースのレコードとして記憶される。
位置情報データベース322は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」に基づいて位置情報データベース作成部311が特定した、「出発位置」、「訪問施設」を含む。前述したように、「訪問施設」は、車両60が移動中の場合には未定データを含む。
そして、位置情報データベース作成部311は、それぞれの属性に対応する情報を、フィールドに格納することにより、位置情報データベース322を構築及び更新する。
そして、地図情報321に含まれる施設の識別情報(施設ID)が位置情報データベース322内の、訪問施設のフィールドに格納される。
さらに、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、経路案内において目的地として設定された施設を訪問施設として特定することもできる。
位置情報データベース作成部311は、識別情報とともに受信した位置情報から、出発位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれているならば、この情報により出発した位置を特定する。また、仮に位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。
位置情報データベース作成部311は、このように特定した出発位置に基づいて、出発位置が地図情報321に含まれる施設(及び施設に紐付けられている駐車場)であるか否か、を特定することができる。
次に、移動体訪問判定部312について説明をする。
移動体訪問判定部312は、車両60の識別情報に基づいて、位置情報データベース322の位置情報の過去の移動履歴を参照することで、当該車両60の移動体訪問データを作成し記憶することができる。
より具体的には、移動体訪問判定部312は、位置情報データベース322に基づいて、予め設定される所定期間、例えば、3ヶ月、6ヶ月又は12ヶ月等の間に、当該車両60の訪問したすべての施設を抽出する。そして、所定期間内に訪問した全ての施設の訪問を対象とする移動体訪問データを作成し、記憶部32に記憶する。なお、所定期間は、3ヶ月、6ヶ月又は12ヶ月等に限られない。カテゴリに属する施設の特性に基づいて、任意に設定することができる。
なお、移動体訪問判定部312は、施設情報として、施設の属するカテゴリ、施設の名称に、訪問日時、滞在時間等の詳細データを加えた移動体訪問データを作成するようにしてもよい。
次に、訪問施設リスト作成部313について説明をする。
訪問施設リスト作成部313は、移動体訪問判定部312により作成された、車両60(移動体)毎の移動体訪問データに基づいて、所定期間内に訪問したカテゴリ毎の施設のリスト(カテゴリ別訪問施設リスト)を作成し、例えば記憶部32に記憶する。なお、カテゴリ別訪問施設リストは、訪問回数の大きい順にリスト化してもよい。
なお、訪問施設リスト作成部313は、訪問施設の名称に、その訪問日時、滞在時間等の詳細データを加えたカテゴリ毎の訪問施設リストを作成するようにしてもよい。
クラスタリング処理部314は、訪問施設リスト作成部313が作成し記憶した車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを集積し、集積した前記訪問施設リストに基づいて、移動体のユーザをクラスタ分けするクラスタリング処理を行う。そうすることで、同一のクラスタに属する移動体のユーザに対して同一の属性ラベルを付することができる。
なお、クラスタリングは、いわゆる「教師無しのデータの分類手法」であって、外的基準無しに自動的に分類する手法である。本実施形態では、カテゴリ別クラスタリング処理について、公知の非階層的手法であるK-means法によるクラスタリングを例として、簡単に説明する。なお、クラスタリングに係る手法は、当業者にとって公知であり、K-means法に限られない、K-means法以外の公知のクラスタリング手法を適用してもよい。
クラスタリング処理部314は、記憶部32に記憶された複数のカテゴリに係る各移動体(車両60)の訪問施設リストを取得する。ここで、複数のカテゴリに属する任意の施設に訪問した移動体(車両60)は全部でN台とする。
クラスタリング処理部314は、各移動体i(1≦i≦N)の各カテゴリ別訪問施設リストを用いて、特徴ベクトルを生成する。このため、クラスタリング処理部314は、予め、クラスタリング処理のために、前記所定期間内に、前記複数のカテゴリに属する施設に訪問した、移動体の訪問施設回数合計が例えば予め設定された閾値以上となるM個(Mは任意の自然数)の施設j(1≦j≦M)に係るリストを用意することが好ましい。これにより、移動体i(1≦i≦N)の訪問回数の総合計の少ない施設(すなわち、所定期間内に移動体のユーザの訪問数の少ない施設)のデータをノイズとして除外することで、処理時間を短縮することができる。
そして、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問した回数n(i,j)(0≦n)を移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトル(i,j)とする特徴ベクトルを生成することができる。
なお、上記に示した特徴ベクトルは一例に過ぎず、これに限られない。例えば、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問したことがある場合に、特徴量(i,j)=1とし、移動体i(1≦i≦N)が施設j(1≦j≦M)を訪問したことがない場合、移動体i(1≦i≦N)の特徴量(i,j)=0とする特徴ベクトルを生成してもよい。また、予め、訪問回数に閾値を設定しておき、施設jへの訪問回数が例えば、当該閾値以上となる場合に特徴量(i,j)=1とするようにしてもよい。この外、任意の手法により、各移動体i(1≦i≦N)の各カテゴリ別訪問施設リストから各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを生成してもよい。
その後、クラスタリング処理部314は、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルと代表ベクトルとの距離(例えばユークリッド距離)が最小になるように、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。
その後、クラスタリング処理部314は、各ユニット毎に、各ユニットに振り分けられた移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルに基づいて、ユニットの新たな代表ベクトルを算出する。クラスタリング処理部314は、新たな代表ベクトルに基づいて、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルと代表ベクトルとの距離が最小になるように、各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。この場合に、ユニットの振り分け直しが行なわれた場合には、クラスタリング処理部314は、各ユニットに振り分けられた移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルに基づいて、ユニットの新たな代表ベクトルを算出し、上記と同様に新たな代表ベクトルに基づいて各移動体i(1≦i≦N)の特徴ベクトルを複数のユニットの何れかに振り分ける。クラスタリング処理部314は、このような処理を繰り返すことにより、ユニットの振り分け直しが行なわれなくなった場合をクラスタリングの完了とすることができる。
各カテゴリにおける訪問施設がそれぞれ似ている移動体同士の特徴ベクトルは、距離が近いと想定される。このことから、前述したクラスタリング処理によって、各カテゴリにおける訪問施設がそれぞれ似ている移動体が同一のクラスタに振り分けられることが期待できる。
このように、移動体の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストをクラスタ解析することで、当該移動体のユーザの複数のカテゴリにおける各カテゴリにおいて、訪問する施設の似通ったユーザを同一のクラスタに振り分けることができる。そうすることで、同一のクラスタに振り分けられた移動体のユーザの属性を表すプロファイリングデータを得ることができる。すなわち、インターネットの検索履歴やメールの内容といったセンシティブなデータを用いず、フローティングカーデータのみからユーザのプロファイリングデータを得ることができる。
施設情報配信部315は、クラスタリング処理部314により、各クラスタに分けられた移動体のユーザは、複数のカテゴリにおける訪問施設が似ていることで、類型化されたユーザをターゲットにした配信用情報を配信することができる。
より具体的には、施設情報配信部315は、複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストを集積して算出された各クラスタに属する移動体のユーザは、複数のカテゴリにおいて訪問する施設の嗜好の似たユーザであると推定されることから、例えば、任意のクラスタが入力部36を介して指定された場合、当該クラスタに属する移動体のユーザをターゲットとして配信用情報を配信することができる。
前述した例(カテゴリA、カテゴリB、カテゴリC)を参照すると、例えば、価格が平均よりも低い学習塾チェーン店が、前述した、カテゴリAからカテゴリCに関する訪問施設の好みが類似する若年ファミリーの中流層のクラスタを指定して、当該クラスタに属する移動体のユーザに対して、当該学習塾チェーン店に関する施設情報を配信することで、より確度の高いターゲッティング広告を行うことが可能となる。
こうすることで、複数のカテゴリにおける移動体のユーザの好み(特性)に沿ったターゲティング広告を提供することができるので、当該施設の配信用情報を受信した移動体のユーザが煩わしさを感じることが少なくなる。
なお、上記の例では、広報担当者(オペレータ)が、入力部36を介して、所定のクラスタを指定する態様を例示したが、これに限定されない。例えば、図示しないが、情報分析装置30と通信可能に接続される端末装置を介して所定のクラスタを指定するようにしてもよい。
また、所定のクラスタの指定に際しては、例えば表示部35にクラスタの属性一覧(又は訪問施設リスト)等を表示して、属性一覧から選択させるようにしてもよい。
次に、図7及び図8のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図7は、位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の動作を示すフローチャートである。また、図8は、移動体ユーザ(車両60のユーザ)に関する重複訪問施設分析時の動作を示すフローチャートである。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両60aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び位置情報データベースの作成更新が実現される。
なお、本実施形態では、車両60(移動体)の複数のカテゴリにおける各カテゴリ毎の訪問施設リストに基づくクラスタリング処理を例示したが、1つのカテゴリにおける訪問施設リストに基づくクラスタリング処理にも適用できる。
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
さらに、他の変形例として、FCDサーバが、各車両60から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース322を構築して、適宜作成更新するようにしてもよい。その場合、情報分析装置30は、FCDサーバから位置情報データベースに格納された情報を適宜取得するようにしてもよい。
例えば、施設用端末装置から情報分析装置30にログインして、情報分析装置30において、ユーザIDが正当なものであることが判定された後、情報分析装置30が、施設情報の作成更新を行うための編集処理画面を当該施設用端末装置に送信することで、施設用端末装置において施設情報の編集を可能とさせて、当該施設の管理者の入力等に応じて施設情報を適宜作成更新するようにしてもよい。
10 車載ナビゲーション装置
20 携帯端末
11、21 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
113、213 施設情報取得部
12、22、32 記憶部
121、221 位置情報
122、222 識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、35 表示部
16、26、36 入力部
27 近距離通信部
30 情報分析装置
31 制御部
311 位置情報データベース作成部
312 移動体訪問判定部
313 訪問施設リスト作成部
314 クラスタリング処理部
315 施設情報配信部
32 記憶部
321 地図情報
322 位置情報データベース
323 施設情報
50 通信網
60、60a、60b 車両
Claims (3)
- ユーザが乗車する移動体の位置情報を受信する受信部と、
前記移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定部と、
前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成部と、
前記訪問施設リスト作成部によって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストが同一のクラスタに振り分けられるようにクラスタ分けすることにより、同一のクラスタに属する各訪問施設リストの移動体の前記ユーザに対して同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理部と、
を備えることを特徴とする情報分析装置。 - さらに、前記複数の施設毎に配信用情報を保管する配信用情報記憶部と、
前記クラスタリング処理されたクラスタを指定し、指定クラスタに関連付けられた所定の施設の配信用情報を前記配信用情報記憶部から抽出し、前記指定クラスタに属する移動体のユーザに対して配信する施設情報配信部を備えることを特徴とする請求項1記載の情報分析装置。 - ユーザが乗車する移動体が訪問可能な複数の施設について施設位置と施設の属するカテゴリを含む地図情報を記憶する地図情報記憶部を備えるコンピュータが行う情報分析方法であって、
前記移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
前記移動体の位置情報と前記施設位置とから前記施設に対する移動体の訪問を判定し移動体訪問データを記憶する移動体訪問判定ステップと、
前記カテゴリ毎に、前記移動体が所定期間内に訪問した施設を抽出して、カテゴリ毎の訪問施設リストを作成する訪問施設リスト作成ステップと、
前記訪問施設リスト作成ステップによって作成される前記移動体のカテゴリ毎の訪問施設リストを、複数の移動体から集積し、似た属性を持つ前記訪問施設リストが同一のクラスタに振り分けられるようにクラスタ分けすることにより、同一のクラスタに属する各訪問施設リストの移動体の前記ユーザに対して同一の属性ラベルを付するクラスタリング処理を行うクラスタリング処理ステップと、
を備えることを特徴とする情報分析方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018072939 | 2018-04-05 | ||
JP2018072939 | 2018-04-05 | ||
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Publications (2)
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