JPWO2014006678A1 - 車両用手動変速機 - Google Patents

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Abstract

I/Pシャフトと、I/Pシャフトと同軸的に配置されたO/Pシャフトと、I/Pシャフトから偏心した位置にてI/Pシャフトと平行に配置されたカウンタシャフトと、を備える直結変速段付きの「アウトプット(O/P)リダクション構造」のM/Tにおいて、複数の遊転ギヤG1o、G2o、G3i、G5oのうちスリーブS2によって直結用ピースPと選択的にI/Pシャフトに対して相対回転不能に固定される遊転ギヤG3iを除く全ての遊転ギヤG1o、G2o、G5oがカウンタシャフトに設けられる。そして、カウンタシャフトにおける複数の遊転ギヤG1o、G2o、G5oが挿入・配置されるそれぞれの部分の外径が同じである。従って、カウンタシャフトの加工が非常に容易になる。

Description

本発明は、車両用手動変速機に関する。
従来より、前進用に複数の変速段を備えた車両用手動変速機(以下、「M/T」と呼ぶ)として、様々な構成を有するものが存在する(例えば、特開2011−43180号公報を参照)。
本願では、図6に示す構造を有するM/Tが想定される。このM/Tは、クラッチと接続されたI/Pシャフトと、駆動輪側と接続されるとともにI/Pシャフトと同軸的に配置されたO/Pシャフトと、I/Pシャフトから偏心した位置にてI/Pシャフトと平行に配置されたカウンタシャフトと、を備える。カウンタシャフトにはファイナル駆動ギヤが相対回転不能に設けられ、O/Pシャフトにはファイナル被動ギヤが相対回転不能に設けられている。ファイナル駆動ギヤとファイナル被動ギヤとは常時歯合している。この結果、O/Pシャフトは、カウンタシャフトと比べて低い回転速度で回転する。以下、O/Pシャフトの回転速度に対するI/Pシャフトの回転速度の割合を「減速比」と呼ぶ。
図6に示す例では、「1速」(低速側、減速比が大きい)から「5速」(高速側、減速比が小さい)の変速段が備えられており、「4速」の減速比が「1」に設定され、「4速」以外の変速段の減速比が「1」以外に設定されている。「4速」以外の変速段は、対応するスリーブを駆動して、対応する変速段の遊転ギヤをその遊転ギヤが配置されているシャフトに対して相対回転不能に固定することによって実現される。このときの動力伝達系統は、「I/Pシャフト→対応する変速段のギヤ対→カウンタシャフト→ファイナル駆動ギヤ→ファイナル被動ギヤ→O/Pシャフト」で構成される。
他方、「4速」の変速段(「直結変速段」とも呼ばれる)は、対応するスリーブを駆動して、O/Pシャフトに相対回転不能に設けられた直結用ピースをI/Pシャフトに対して相対回転不能に固定することによって実現される。このときの動力伝達系統は、「I/Pシャフト→直結用ピース→O/Pシャフト」で構成される。以上、図6に示す構造は、「アウトプット(O/P)リダクション構造」とも呼ばれる。
一般に、「アウトプット(O/P)リダクション構造」では、最も高速側の変速段(直結変速段より減速比が小さい変速段、図6の構成では、5速)の実現時、I/Pシャフトがカウンタシャフトに比べて低い回転速度で回転するように、その変速段のギヤ対が設計される。シフトフィーリングの向上等の観点から、一般に、ギヤ対のうちの遊転ギヤは、回転速度が低いシャフトに設けられることが好ましい。従って、一般に、「アウトプット(O/P)リダクション構造」では、図6に示すように、最も高速側の変速段(図6の構成では、5速)の遊転ギヤは、I/Pシャフトに設けられる。
一方、最も低速側の変速段(図6の構成では、1速)の実現時、カウンタシャフトがI/Pシャフトに比べて低い回転速度で回転するように、その変速段のギヤ対が設計される。従って、図6に示すように、最も低速側の変速段(図6の構成では、1速)の遊転ギヤは、カウンタシャフトに設けられる。
即ち、一般に、「アウトプット(O/P)リダクション構造」では、「最も高速側の変速段の遊転ギヤが設けられる軸」と、「最も低速側の変速段の遊転ギヤが設けられる軸」とが異なる。従って、「最も高速側の変速段の遊転ギヤが設けられる軸」における同遊転ギヤが設けられる部分の加工と、「最も低速側の変速段の遊転ギヤが設けられる軸」における同遊転ギヤが設けられる部分の加工と、が別の工程で実行される必要がある。この結果、シャフトの加工は必ずしも容易であるとは言えなかった。
加えて、図6に示す構成では、カウンタシャフトにおける「遊転ギヤやハブが設けられる部分」を含む軸方向の範囲内においてカウンタシャフトが段付き円筒状を呈している。これは、遊転ギヤがニードルベアリングを介してカウンタンシャフトに固定されていること、並びに、ハブがカウンタシャフトに圧入・固定されていること、等に起因する。この結果、カウンタシャフトの加工が非常に困難であった。カウンタシャフトの加工が容易なM/Tの到来が望まれていたところである。
以上、本発明の目的は、「O/Pリダクション構造」を有するM/Tであって、カウンタシャフトの加工が容易なものを提供することにある。
本発明に係る「O/Pリダクション構造」を有するM/Tの特徴は、前記複数の遊転ギヤのうち前記切替機構によって前記直結用ピースと選択的に前記入力軸に対して相対回転不能に固定される遊転ギヤを除く全ての遊転ギヤが前記カウンタ軸に設けられ、前記カウンタ軸における前記複数の遊転ギヤが挿入・配置されるそれぞれの部分の外径が同じである、ことにある。これによれば、カウンタシャフトの加工が容易となる。
上記構成において、前記カウンタ軸に設けられた前記複数の遊転ギヤは、軸受部材を介することなく前記カウンタ軸に直接挿入・配置され得る。この構成の場合、前記カウンタ軸に設けられた前記複数の遊転ギヤに隣接して、前記切替機構の一部としての複数のハブが前記カウンタ軸に相対回転不能に設けられ、前記カウンタ軸における前記複数の遊転ギヤ及び前記複数のハブが配置される部分を含む軸方向の範囲内において、前記カウンタ軸の外径が連続して一定であり、且つ、前記カウンタ軸の外周に軸方向に連続して外スプラインが設けられ、前記カウンタ軸に設けられる前記複数のハブは、前記カウンタ軸の外スプラインを用いたスプライン嵌合によって前記カウンタ軸に相対回転不能に設けられることが好適である。
これによれば、カウンタ軸における「複数の遊転ギヤ及び複数のハブが配置される部分」を含む軸方向の広い範囲内において加工が非常に容易となる。
本発明の実施形態に係る手動変速機の主要断面を示すニュートラル状態におけるスケルトン図である。 図1に示した手動変速機について、O/PシャフトのサブアッセンブリをハウジングHgAに組み付ける際の手順を説明するための、図1のY部を拡大した第1の図である。 図1に示した手動変速機について、O/PシャフトのサブアッセンブリをハウジングHgAに組み付ける際の手順を説明するための、図1のY部を拡大した第2の図である。 図1に示した手動変速機について、O/PシャフトのサブアッセンブリをハウジングHgAに組み付ける際の手順を説明するための、図1のY部を拡大した第3の図である。 カウンタシャフトに設けられた油穴を介して潤滑油が直結用ピースに塗布される様子を示した図である。 従来の手動変速機における図1に対応するスケルトン図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用手動変速機について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る手動変速機M/Tは、前進用に5つ変速段(1速〜5速)、後進用に1つの変速段(リバース)を備え、特に、エンジン(の出力軸)が車両に対して縦向きに配置されたFR車両に適用される。以下、後進用の変速段についての説明は省略する。
(構成)
図1に示すように、本発明の実施形態に係るM/Tは、クラッチと接続されたI/Pシャフトと、I/Pシャフトと同軸的に配置されたO/Pシャフトと、I/Pシャフトから偏心した位置にてI/Pシャフトと平行に配置されたカウンタシャフトと、を備える。I/Pシャフトは、クラッチを介してエンジンの出力軸(図示せず)と接続されている。O/Pシャフトは、図示しない接続機構(ディファレンシャル等)を介して駆動輪(左右後輪)と接続されている。このM/Tは、M/Tの軸が車両に対して縦向きになるようにクラッチを介してエンジンの後方に配置される。以下、O/Pシャフトの回転速度に対するI/Pシャフトの回転速度の割合を「減速比」と呼ぶものとすると、4速の減速比は「1」に設定されている。従って、4速は「直結変速段」と呼ぶこともできる。
このM/Tのハウジングは、クラッチを収容するクラッチハウジングと連結されるハウジングHgAと、HgAにおけるクラッチハウジングと反対側の端部(O/Pシャフトに近い側の端部)にてHgAと連結されるハウジングHgBと、から構成される。HgAは、I/Pシャフト及びカウンタシャフトを収容し、HgBは、O/Pシャフトを収容している。
I/Pシャフトは、クラッチハウジングに設けられた(圧入・固定された)ベアリングBrCと、O/Pシャフトにおける「I/Pシャフトに近い側の端部」に形成された円筒状端部(大径部)の内部に設けられた(圧入・固定された)ベアリングBrGと、によってHgA内で回転可能に支持されている。「O/Pシャフトの円筒状端部」の外周面にはベアリングBrAが設けられ(圧入・固定され)、このBrAは、HgAの「O/Pシャフトに近い側の端部」に設けられた開口部の外周に形成された軸受面(図1を参照)に圧入・固定されている。従って、BrGは、(BrAを介して)実質的にはHgAに固定されている。
カウンタシャフトは、クラッチハウジングに設けられた(圧入・固定された)ベアリングBrDと、HgBに設けられた(圧入・固定された)ベアリングBrEと、によってHgA内で回転可能に支持されている。O/Pシャフトは、上述したようにHgAの前記軸受面に圧入・固定されたBrAと、HgBに設けられた(圧入・固定された)ベアリングBrBと、によってHgB内で回転可能に支持されている。
I/Pシャフトには、クラッチに近い側から順に、1速用の固定ギヤG1i、2速用の固定ギヤG2i、5速用の固定ギヤG5i、3速用の遊転ギヤG3i、3速−4速切り替え用のハブH2がそれぞれ同軸的に設けられている。G1i、G2i、及びG5iは、I/Pシャフトに相対回転不能に設けられている。G1i、G2i、及びG5iは、例えば、鍛造等の製法を利用して、I/Pシャフトと一体成形されている。G3iは、I/Pシャフトに圧入されたベアリングBrFを介してI/Pシャフトに相対回転可能に設けられている。ハブH2は、I/Pシャフトに圧入されて、I/Pシャフトに相対回転不能に設けられている。
カウンタシャフトには、クラッチに近い側から順に、1速用の遊転ギヤG1o、1速−2速切り替え用のハブH1、2速用の遊転ギヤG2o、5速用の遊転ギヤG5o、5速用のハブH3、3速用の固定ギヤG3oがそれぞれ同軸的に設けられている。G3oは、例えば、鍛造等の製法を利用して、カウンタシャフトと一体成形されている。カウンタシャフトにおける「G1o、H1、G2o、G5o、H3が配置される部分」を含む軸方向の範囲内では、カウンタシャフトの外径が連続して一定であり、且つ、カウンタシャフトの外周に軸方向に連続して外スプライン(スプライン溝)が設けられている。
G1o、G2o、及びG5oは、軸受部材(ベアリング、ブッシュ等)を介することなくカウンタシャフトに相対回転可能に直接挿入・配置されている。H1及びH3の挿入孔には、内スプラインが形成されている。H1及びH3は、カウンタシャフトの前記外スプラインとスプライン嵌合することによって、カウンタシャフトに相対回転不能に設けられている。G1o、H1、G2o、G5o、H3のカウンタシャフトに対する軸方向の固定は、各部材の軸方向の両側にスナップリング(図示せず)等を設けることによって達成され得る。
G1o、G2o、G3o、及びG5oはそれぞれ、I/Pシャフトに設けられたG1i、G2i、G3i、及びG5iと常時歯合している。また、カウンタシャフトにおける「O/Pシャフトに近い側の端部」には、ファイナル駆動ギヤGfiが設けられている。Gfiも、G3oと同様、例えば、鍛造等の製法を利用して、カウンタシャフトと一体成形されている。
O/Pシャフトには、上述のように、「I/Pシャフトに近い側の端部」に、外側(図1では左側)に開口する円筒状端部(大径部)が同軸的に設けられている。この円筒状端部の外周におけるBrAよりも外側(図1では左側)の位置には、直結用ピースPが同軸的に設けられている。この円筒状端部における「Pが配置される部分」を含む軸方向の範囲内では、円筒状端部の外周に軸方向に連続して外スプライン(スプライン溝)が設けられている。Pの挿入孔には、内スプラインが形成されている。直結用ピースPは、円筒状端部の前記外スプラインとスプライン嵌合することによって、円筒状端部(従って、O/Pシャフト)に相対回転不能に設けられている。Pの円筒状端部(従って、O/Pシャフト)に対する軸方向の固定は、Pの軸方向の両側にスナップリング(図示せず)等を設けることによって達成され得る。Pの外径は、BrAの外径より大きい。
O/Pシャフトにおける軸方向においてBrAとBrBとの間の部分(前記円筒状端部ではない部分)には、ファイナル被動ギヤGfoが設けられている。Gfoも、例えば、鍛造等の製法を利用して、O/Pシャフトと一体成形されている。Gfoは、カウンタシャフトに設けられたGfiと常時歯合している。Gfoの歯数(外径)は、Gfiの歯数(外径)よりも大きい。この結果、O/Pシャフトは、カウンタシャフトと比べて低い回転速度で回転する。
このM/Tの変速段の切り替えは、ハブH1の外周にてH1に対して軸方向に相対移動可能且つ相対回転不能にスプライン嵌合されたスリーブS1、ハブH2の外周にてH2に対して軸方向に相対移動可能且つ相対回転不能にスプライン嵌合されたスリーブS2、並びに、ハブH3の外周にてH3に対して軸方向に相対移動可能且つ相対回転不能にスプライン嵌合されたスリーブS3のそれぞれの軸方向位置を調整・駆動することによって達成される。S1〜S3の軸方向位置は、運転者によるシフトレバー(図示せず)の操作に応じて、図示しない複数のリンク機構を介して調整・駆動される。
スリーブS1は、その軸方向位置に応じて、G1oと一体回転するピース、及び、G2oと一体回転するピースと選択的にスプライン嵌合可能となっている。スリーブS2は、その軸方向位置に応じて、G3iと一体回転するピース、及び、直結用ピースPと選択的にスプライン嵌合可能となっている。スリーブS3は、その軸方向位置に応じて、G5oと一体回転するピースとスプライン嵌合可能となっている。
(作動)
次に、上記のように構成されたM/Tの作動について説明する。以下、M/Tの各変速段について順に説明していく。
<1速>
シフトレバーが1速に対応する位置に操作されると、スリーブS2、S3は非接続状態(図1に示す状態)に維持される一方で、スリーブS1のみが駆動されて、G1oと一体回転するピースとスプライン嵌合する1速状態(図1に示す状態から左側へ移動した状態)となる。これにより、M/T内において、(I/Pシャフト→G1i→G1o→S1→H1→カウンタシャフト→Gfi→Gfo→O/Pシャフト)という動力伝達系統が形成される。この結果、車両前進時において、M/Tの減速比が1速の減速比GT1(>1)に設定される。GT1は、((G1oの歯数)/(G1iの歯数))・GTfで表わされる。ここで、GTfは((Gfoの歯数)/(Gfiの歯数))で表わされる。以下、GTfを「最終減速比」と呼ぶ。上述のように、GTf>1の関係が成立する。
<2速>
シフトレバーが2速に対応する位置に操作されると、スリーブS2、S3は非接続状態(図1に示す状態)に維持される一方で、スリーブS1のみが駆動されて、G2oと一体回転するピースとスプライン嵌合する2速状態(図1に示す状態から右側へ移動した状態)となる。これにより、M/T内において、(I/Pシャフト→G2i→G2o→S1→H1→カウンタシャフト→Gfi→Gfo→O/Pシャフト)という動力伝達系統が形成される。この結果、車両前進時において、M/Tの減速比が2速の減速比GT2(>1)に設定される。GT2は、((G2oの歯数)/(G2iの歯数))・GTfで表わされる。GT1>GT2の関係が成立する。
<3速>
シフトレバーが3速に対応する位置に操作されると、スリーブS1、S3は非接続状態(図1に示す状態)に維持される一方で、スリーブS2のみが駆動されて、G3iと一体回転するピースとスプライン嵌合する3速状態(図1に示す状態から左側へ移動した状態)となる。これにより、M/T内において、(I/Pシャフト→H2→S2→G3i→G3o→カウンタシャフト→Gfi→Gfo→O/Pシャフト)という動力伝達系統が形成される。この結果、車両前進時において、M/Tの減速比が3速の減速比GT3(>1)に設定される。GT3は、((G3oの歯数)/(G3iの歯数))・GTfで表わされる。GT2>GT3の関係が成立する。
<4速>
シフトレバーが4速(即ち、直結変速段)に対応する位置に操作されると、スリーブS1、S3は非接続状態(図1に示す状態)に維持される一方で、スリーブS2のみが駆動されて、直結用ピースPとスプライン嵌合する4速状態(直結状態、図1に示す状態から右側へ移動した状態)となる。これにより、M/T内において、(I/Pシャフト→H2→S2→P→O/Pシャフト)という動力伝達系統が形成される。この結果、車両前進時において、M/Tの減速比が4速の減速比GT4(=1)に設定される。GT3>GT4の関係が成立する。
<5速>
シフトレバーが5速に対応する位置に操作されると、スリーブS1、S2は非接続状態(図1に示す状態)に維持される一方で、スリーブS3のみが駆動されて、G5oと一体回転するピースとスプライン嵌合する5速状態(図1に示す状態から左側へ移動した状態)となる。これにより、M/T内において、(I/Pシャフト→G5i→G5o→S3→H3→カウンタシャフト→Gfi→Gfo→O/Pシャフト)という動力伝達系統が形成される。この結果、車両前進時において、M/Tの減速比が5速の減速比GT5(<1)に設定される。GT5は、((G5oの歯数)/(G5iの歯数))・GTfで表わされる。GT4>GT5の関係が成立する。以上、このM/Tの構造は、上述した「アウトプット(O/P)リダクション構造」である。
(直結用ピースPの組み付け)
上述のように、このM/Tでは、直結用ピースPの外径は、ベアリングBrAの外径より大きい(図1を参照)。従って、O/PシャフトにベアリングBrAと直結用ピースPとを予め組み付けた「O/Pシャフトのサブアッセンブリ」を直結用ピースP側からハウジングHgAの前記開口部に挿入しようとしても、直結用ピースPが前記軸受面と干渉して挿入できない。
これに対し、このM/Tでは、直結用ピースPの組み付けに際し、上述した手順と異なる手順が採用される。以下、この手順について図2〜図4を参照しながら説明する。
先ず、図2に示すように、ハウジングHgAが組み付けられていない状態で、「I/Pシャフトのサブアッセンブリ」においてI/Pシャフトの「ハブH2が圧入されている部分」の隣の位置に、直結用ピースPが挿入・載置される。次いで、図3に示すように、「I/Pシャフトのサブアッセンブリ」(並びに、カウンタシャフトのサブアッセンブリ)を覆うようにハウジングHgAがクラッチハウジングに対して組み付けられる。
続いて、図4に示すように、ベアリングBrA、BrBが圧入・固定された「O/Pシャフトのサブアッセンブリ」が円筒状端部側からハウジングHgAの前記開口部に挿入され、(白矢印を参照)、BrAが前記開口部の軸受面に組み付けられる(圧入・固定される)。このとき、直結用ピースPも円筒状端部に同時に挿入され、この結果、直結用ピースPが円筒状端部の外スプラインとスプライン嵌合される。なお、直結用ピースPが円筒状端部に挿入され易いように(スプライン嵌合し易いように)、直結用ピースPは、隙間を有するスプライン嵌合(所謂ルーズ嵌合)によって、円筒状端部に対して相対回転不能に連結されている。
(直結用ピースのスプライン嵌合部の潤滑)
図1に示すように、カウンタシャフトは、細長の円筒形状を呈している。カウンタシャフトの内部空間は、潤滑油を流通するために使用される。潤滑油は、周知の手法の一つを利用して、カウンタシャフトの一端側からカウンタシャフトの内部空間内に圧送される。図1に示すように、カウンタシャフトにおける「軸方向において直結用ピースPに対応する位置」には、径方向に貫通する油穴Zが形成されている。
カウンタシャフトの回転に伴って前記内部空間内の潤滑油には遠心力が作用する。図5に示すように、この遠心力を利用して、前記内部空間内の潤滑油が、油穴Zを介して直結用ピースPに向けて塗布される。この結果、直結用ピースPとO/Pシャフトの円筒状端部との間のスプライン嵌合部(ルーズ嵌合)の隙間に潤滑油が供給され得る。この結果、このスプライン嵌合部の異常な発熱等の発生が抑制され得る。
(作用・効果)
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係るM/Tの作用・効果について説明する。
第1に、カウンタシャフトにおける「G1o、H1、G2o、G5o、H3が配置される部分」を含む軸方向の広い範囲内において、カウンタシャフトの外径が連続して一定であり、且つ、カウンタシャフトの外周に軸方向に連続して外スプライン(スプライン溝)が設けられている。従って、カウンタシャフトにおける「遊転ギヤやハブが設けられる部分」を含む軸方向の範囲内においてカウンタシャフトが段付き円筒状を呈している場合(図6を参照)と比べて、カウンタシャフトの加工が非常に容易になる。加えて、H3、G5o、G2o、H1、G1oの順にそれぞれの部材をカウンタシャフトに挿入し、それぞれの部材の軸方向の両側にスナップリング(図示せず)等を設けることによって、カウンタシャフトのサブアッセンブリの組み付けが容易に完了する。
なお、このようにカウンタシャフトにおける広い範囲内において外径が連続して一定とでき、且つ、軸方向に連続して外スプライン(スプライン溝)を設けることができるのは、図6に示す構成と異なり、5速の遊転ギヤがカウンタシャフトに設けられていることにも基づく。即ち、図1に示した構成では、複数の遊転ギヤG1o、G2o、G3i、G5oのうちスリーブS2によって直結用ピースPと選択的にI/Pシャフトに対して相対回転不能に固定される遊転ギヤG3iを除く全ての遊転ギヤG1o、G2o、G5oがカウンタシャフトに設けられている、といえる。
第2に、このM/Tでは、直結用ピースPの外径が、ベアリングBrAの外径より大きい(図1を参照)。ここで、図1には示していないが、直結用ピースとI/Pシャフトとの間の回転速度差を低減するため、実際には、直結用ピースPに近接してシンクロナイザが設けられている。このシンクロナイザの容量を十分に確保するためには、直結用ピースPの外径が大きいほど好ましい。加えて、ベアリングBrAの外径が大きいと、ハウジングHgAの大型化、或いは、I/Pシャフト−カウンタシャフト間の距離の拡大に繋がり、ひいては、M/T全体の大型化を招く。従って、ベアリングBrAの外径が小さいほど好ましい。
このM/Tでは、上述のように、直結用ピースPの外径が、ベアリングBrAの外径より大きい(図1を参照)。このことは、直結用ピースPの外径を大きくしつつ、ベアリングBrAの外径を小さくすることができることを意味する。この結果、直結用ピースPの外径を大きい値に維持しながら(従って、前記シンクロナイザの容量を十分に確保しながら)M/T全体の大型化を抑制することができる。

Claims (3)

  1. 車両のエンジンの出力軸と駆動輪とを結ぶ動力伝達系統に介装され、前進用に複数の変速段を有する車両用手動変速機であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持されるとともに前記エンジンの出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、
    前記入力軸と同軸的且つ前記入力軸に対して相対回転可能に前記ハウジングに回転可能に支持され、前記駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸と、
    前記入力軸から偏心した位置にて前記入力軸と平行に前記ハウジングに回転可能に支持されるカウンタ軸と、
    それぞれが前記入力軸又は前記カウンタ軸に相対回転不能に設けられた複数の固定ギヤであってそれぞれが前記複数の変速段のうちの1つに対応する複数の固定ギヤと、
    それぞれが前記カウンタ軸又は前記入力軸に相対回転可能に設けられた複数の遊転ギヤであってそれぞれが前記複数の変速段のうちの1つに対応するとともに対応する変速段の前記固定ギヤと常時歯合する複数の遊転ギヤと、
    前記複数の変速段のうち前記出力軸の回転速度に対する前記入力軸の回転速度の割合である減速比が1となる直結変速段を実現するために使用される直結用ピースであって、前記出力軸の両端部のうち前記入力軸に近い側の一端部に前記出力軸と相対回転不能に設けられた直結用ピースと、
    前記カウンタ軸に同軸的且つ相対回転不能に配置された最終駆動ギヤと、
    前記出力軸における前記直結用ピースに対して前記入力軸から遠い側の位置に前記出力軸と相対回転不能に配置された、前記最終駆動ギヤと常時歯合する最終被動ギヤと、
    前記複数の変速段のうち前記直結変速段以外の選択された1つの変速段に対応する遊転ギヤを対応する遊転ギヤが配置されている軸に対して相対回転不能に固定することによって、前記減速比を前記選択された1つの変速段に対応する1以外の値に設定し、又は、前記直結用ピースを前記入力軸に対して相対回転不能に固定することによって前記減速比を1に設定する切替機構と、
    を備え、
    前記複数の遊転ギヤのうち前記切替機構によって前記直結用ピースと選択的に前記入力軸に対して相対回転不能に固定される遊転ギヤを除く全ての遊転ギヤが前記カウンタ軸に設けられ、
    前記カウンタ軸における前記複数の遊転ギヤが挿入・配置されるそれぞれの部分の外径が同じである、車両用手動変速機。
  2. 請求項1に記載の車両用手動変速機において、
    前記カウンタ軸に設けられた前記複数の遊転ギヤは、軸受部材を介することなく前記カウンタ軸に直接挿入・配置された、車両用手動変速機。
  3. 請求項2に記載の車両用手動変速機において、
    前記カウンタ軸に設けられた前記複数の遊転ギヤに隣接して、前記切替機構の一部としての複数のハブが前記カウンタ軸に相対回転不能に設けられ、
    前記カウンタ軸における前記複数の遊転ギヤ及び前記複数のハブが配置される部分を含む軸方向の範囲内において、前記カウンタ軸の外径が連続して一定であり、且つ、前記カウンタ軸の外周に軸方向に連続して外スプラインが設けられ、
    前記カウンタ軸に設けられる前記複数のハブは、前記カウンタ軸の外スプラインを用いたスプライン嵌合によって前記カウンタ軸に相対回転不能に設けられた、車両用手動変速機。
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