JP5254286B2 - 変速機のフォークシャフトの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の変速機のフォークシャフトの支持構造に関する。
従来より、前進用に複数の変速段を備えた車両用手動変速機として、種々のものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。図10は、この種の代表的な変速機の一例を示す。この変速機は、エンジンの出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸とを備えている。
この変速機の入力軸には、複数の変速段の駆動ギヤが同軸的且つ相対回転不能にそれぞれ設けられている。また、この変速機の出力軸には、対応する変速段の駆動ギヤと噛合する複数の変速段の被動ギヤが同軸的且つ相対回転可能にそれぞれ設けられている。以下、軸に相対回転不能に設けられたギヤを「固定ギヤ」と呼び、軸に相対回転可能に設けられたギヤを「遊転ギヤ」と呼ぶ。
出力軸における各遊転ギヤに隣接する部位には、対応するハブが固定されていて、対応するハブの外周には、対応するスリーブが軸方向に移動可能にスプライン嵌合されている。各遊転ギヤは、対応するスリーブを軸方向に移動して対応するスリーブとスプライン嵌合することにより、出力軸に相対回転不能に固定される。1つの遊転ギヤが出力軸に相対回転不能に固定されると、その遊転ギヤ、及びその遊転ギヤと噛合する固定ギヤを介してエンジンと駆動輪との間で動力伝達系統が形成される。即ち、変速機内においてその遊転ギヤに対応する変速段が確立されて、その遊転ギヤにエンジンのトルクに基づくトルクが加えられる。
一般に、各スリーブには対応する1つのフォークがそれぞれ一体に連結されている。各フォークは、対応する1本のフォークシャフトとそれぞれ一体に連結されている。従って、各スリーブの軸方向の位置はそれぞれ、対応するフォークシャフトの軸方向の位置を別個独立に調整することにより調整される。即ち、一般に、複数のフォークシャフトが、変速機のハウジング(ケース)に対して別個独立に軸方向に移動可能に支持される。
ところで、近年、断面が矩形状を呈するプレス成形されたフォークシャフトが使用されてきている。これにより、切削等で作製された断面が円形状の従来のフォークシャフトに比して、フォークシャフトの製造コストを低減でき、且つ、複数のフォークシャフトが平行に並べて近接配置される場合において隣接するフォークシャフト間の間隔を狭くできる、等のメリットがある。
断面が矩形状のフォークシャフトを変速機のハウジングに対して軸方向に移動可能に支持する構造として、例えば、図11に示す構造が考えられる。即ち、断面矩形状の複数(3本)のフォークシャフトの両端が、一対のプレートにそれぞれ形成された矩形状の貫通孔にそれぞれ挿入される。一対のプレートがそれぞれハウジングに固定される。
しかしながら、図11に示す構造では、何らかの原因によりフォークシャフトの軸周りにねじり方向の外力(ねじりモーメント)が加えられた場合、断面が円形状の従来のフォークシャフトが採用された構造に比して、フォークシャフトと貫通孔との摺動部の摺動抵抗が増大し、且つその摺動部の面圧が増大するという問題が発生し得る。以下、この点について説明する。
フォークシャフトの軸周りにねじりモーメントが加えられた場合、フォークシャフト、及び、フォークシャフトと一体のフォークが軸周りに回動する。ここで、断面が円形状のフォークシャフトが円形の貫通孔に挿入される従来の構造では、貫通孔に対してフォークシャフトが自由に回動できる。従って、フォークシャフトと一体のフォークが回動していくことにより、フォークとスリーブとの係合部のすきまが減少していき、フォークとスリーブとの係合部が接触する。この結果、ねじりモーメントを受けるフォークを回動方向において釣り合わせるための一対の反力(偶力)が、フォークとスリーブとの係合部、並びに、フォークシャフトと貫通孔との摺動部においてそれぞれ発生する。ここで、フォークとスリーブとの係合部は、フォークの先端部付近に位置するので、フォークとスリーブとの係合部と、フォークシャフトと貫通孔との摺動部とのスパンは比較的長い。従って、フォークシャフトと貫通孔との摺動部において発生する反力も比較的小さくなる。
これに対し、断面が矩形状のフォークシャフトが矩形状の貫通孔に挿入される構造では、フォークシャフトと一体のフォークが回動していく過程において、フォークとスリーブとの係合部のすきまが減少していくことに加え、「フォークシャフトの4つのエッジ」と「貫通孔の内面」とのすきまも減少していく。ここで、両者のすきまに関連する寸法関係によっては、フォークとスリーブとの係合部が接触する前に、「フォークシャフトの4つのエッジのうち対角線上に位置する2つのエッジ」と「貫通孔の内面」とが接触し得る。この場合、ねじりモーメントを受けるフォークシャフトを回動方向において釣り合わせるための一対の反力(偶力)が、「フォークシャフトの4つのエッジのうち対角線上に位置する2つのエッジ」と「貫通孔の内面」との接触部においてそれぞれ発生する。ここで、通常、「フォークシャフトにおける対角線上に位置する2つのエッジ」のスパンは、「フォークとスリーブとの係合部と、フォークシャフトと貫通孔との摺動部とのスパン」よりは小さい。
以上より、断面が矩形状のフォークシャフトが矩形状の貫通孔に挿入される構造では、断面が円形状のフォークシャフトが円形の貫通孔に挿入される従来の構造に比して、フォークシャフトと貫通孔との摺動部において発生する反力が大きくなり得る。従って、フォークシャフトと貫通孔との摺動部の摺動抵抗が増大し、且つその摺動部の面圧が増大する。この結果、プレートに対してフォークシャフトが滑らかに摺動し得ず、運転者のシフトフィーリングが悪化するという問題が発生し得る。
加えて、フォークシャフトのエッジが貫通孔の内面に局所的に接触することにより、貫通孔の内面が局所的に摩耗し易い。この摩耗の進行を抑制するため、プレートにおける貫通孔の内周面の近傍部分(図11において斜線で囲まれた領域を参照)に、硬度を高めるための熱処理等を施す必要が生じるという問題も発生し得る。
特許2543874号
以上のことを鑑み、本発明の目的は、断面矩形状のフォークシャフトの軸周りにねじり方向の外力が加えられても、フォークシャフトが滑らかに移動して運転者のシフトフィーリングが悪化し難い、変速機のフォークシャフトの支持構造を提供することにある。
本発明による変速機のフォークシャフトの支持構造は、断面が矩形状のフォークシャフトを支持する構造である。このフォークシャフトは、車両のシフトレバーのニュートラル位置からのシフト操作に応じて軸方向に移動する。
この支持構造は、一対の支持部材と、一対の取り付け部とを備える。前記一対の支持部材のそれぞれには、矩形状の貫通孔が形成されている。前記一対の取り付け部は、前記変速機のハウジング側において互いに向かい合うように且つ同軸的に形成される。
前記一対の支持部材は、前記一対の取り付け部にそれぞれ固定される。前記一対の支持部材の前記貫通孔には、前記フォークシャフトの両端部がそれぞれ軸方向に相対移動可能に挿入される。これにより、前記フォークシャフトが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能に支持される。
この支持構造では、前記フォークシャフトの外周面のうちで4隅を介して接続される4つの面は全て平面であり、前記支持部材の貫通孔の内周面のうちで4隅を介して接続される4つの面は全て内側に突出する凸面である。
これによれば、何らかの原因によりフォークシャフトの軸周りにねじり方向の外力が加えられた場合、「フォークとスリーブとの係合部が接触する前にフォークシャフトの外周面の4隅(エッジ)が貫通孔の内面に接触する」事態が発生しない(し難い)。従って、このことに起因する上述した「フォークシャフトと貫通孔との摺動部の摺動抵抗の増大、且つその摺動部の面圧の増大」という問題が発生しない(し難い)。この結果、支持部材に対してフォークシャフトが滑らかに摺動し得、運転者のシフトフィーリングが悪化しない(し難い)。
或いは、この支持構造では、前記フォークシャフトの外周面のうちで4隅を介して接続される4つの面のうち、互いに向かい合う第1組の2つの面はそれぞれ平面であり且つ互いに向かい合う第2組の2つの面はそれぞれ外側に突出する凸面であり、前記支持部材の貫通孔の内周面のうちで4隅を介して接続される4つの面のうち、前記第1組に対応する2つの面はそれぞれ内側に突出する凸面であり且つ前記第2組に対応する2つの面はそれぞれ外側に窪む凹面であってもよい。
これによっても、上述と同じ作用・効果が生じ得る。更には、フォークシャフトの前記第2組の2つの面(凸面)と支持部材の貫通孔の前記第2組の2つの面(凹面)とが、点(比較的狭い面積)でなく面(比較的広い面積)で接触し得る。これにより、何らかの原因によりフォークシャフトにこれらの接触面圧が増大する方向の外力が加えられても、これらの接触面圧が過大となり難い。この結果、運転者のシフトフィーリングが悪化しない(し難い)。
具体的には、例えば、フォークシャフトの前記第2組の2つの面の一方にシフトヘッドが他方にフォークが取り付けられている場合を想定する。この場合、シフトヘッドがシフトインナレバーにより軸方向における一方向に押圧されると(図3において黒矢印を参照)、フォークは対応するスリーブから軸方向における反対方向に反力を受ける(図3において白矢印を参照)。ここで、シフトヘッドとフォークとは離れている。従って、フォークシャフトに回転モーメントが発生する。この回転モーメントは、上述の接触面圧を増大する方向の外力となる。しかしながら、上述の理由により、上述の接触面圧が過大となり難いので、運転者のシフトフィーリングが悪化し難い。
本発明の実施形態に係るフォークシャフトの支持構造が適用される変速機全体の軸方向の主要断面を表すスケルトン図である。 シフトレバーの変速パターンの一例を示した図である。 本発明の実施形態に係るフォークシャフトの支持構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る支持部材の正面図である。 本発明の実施形態に係る支持部材がハウジング側の挿入孔に圧入される様子を示した図である。 本発明の実施形態に係る支持部材の貫通孔の形状の詳細を示す図である。 本発明の実施形態に係る支持部材の貫通孔にフォークシャフトが挿入された状態の詳細を示す図である。 本発明の実施形態の変形例に係る支持部材の貫通孔の形状の詳細を示す図である。 本発明の実施形態の変形例に係る支持部材の貫通孔にフォークシャフトが挿入された状態の詳細を示す図である。 従来の変速機の軸方向の主要断面を表すスケルトン図である。 断面が矩形状のフォークシャフトを変速機のハウジングに対して軸方向に移動可能に支持する従来の支持構造の1つを示した図である。
以下、本発明の実施形態に係るフォークシャフトの支持構造を含む車両用手動変速機について図面を参照しつつ説明する。この手動変速機T/Mは、車両前進用に5つ変速段(1速〜5速)、及び、車両後進用に1つの変速段(リバース)を備えている。
(構成)
図1に示すように、変速機T/Mは、入力軸Aiと、出力軸Aoとを備える。入力軸Aiの両端は、一対のベアリングを介して回転可能にハウジング(ケース)Hgに支持されている。出力軸Aoの両端は、一対のベアリングを介して回転可能にハウジングHgに支持されている。出力軸Aoは、入力軸Aiからずれた位置で入力軸Aiと平行に配置されている。入力軸Aiは、クラッチC/Tを介して車両の駆動源であるエンジンE/Gの出力軸と接続されている。出力軸Aoは、車両の駆動輪と動力伝達可能に接続されている。
以下、軸に相対回転不能に設けられたギヤを「固定ギヤ」と呼び、軸に相対回転可能に設けられたギヤを「遊転ギヤ」と呼ぶ。固定ギヤは、周知の嵌合手法の1つを利用して、軸に相対回転不能且つ軸方向に相対移動不能に固定されている。遊転ギヤは、例えば、ニードルベアリングを介して軸に相対回転可能に配設されている。また、ハブは、固定ギヤと同様、周知の嵌合手法の1つを利用して、軸に相対回転不能且つ軸方向に相対移動不能に固定されている。ハブの円筒外周面には、(外)スプラインが形成されている。
入力軸Aiにおける1対のベアリングの間には、図1において左側から順に、リバースの駆動ギヤGRi、5速の駆動ギヤG5i、4速の駆動ギヤG4i、3速の駆動ギヤG3i、2速の駆動ギヤG2i、リバースの駆動ギヤGRi、1速の駆動ギヤG1iが同軸的に備えられている。駆動ギヤGRi,G1i,G2i,G3i,G4i,G5i,GRiは全て固定ギヤである。駆動ギヤGRiは、入力軸Aiと平行に配置されたアイドル軸Adに設けられたアイドルギヤGRdと常時歯合する。
出力軸Aoにおける1対のベアリングの間には、図1において左側から順に、リバースの被動ギヤGRo、ハブH3、5速の被動ギヤG5o、4速の被動ギヤG4o、ハブH2、3速の被動ギヤG3o、2速の被動ギヤG2o、ハブH1、1速の被動ギヤG1oが同軸的に備えられている。被動ギヤG1o,G2o,G3o,G4o,G5oは全て遊転ギヤである。
被動ギヤG1o,G2o,G3o,G4o,G5oはそれぞれ、駆動ギヤG1i,G2i,G3i,G4i,G5iと常時噛合している。被動ギヤGRoは、アイドルギヤGRdと常時歯合する。即ち、リバースの被動ギヤGRoは、アイドルギヤGRdを介してリバースの駆動ギヤGRiと接続されている。
ハブH1の外周には、スリーブS1が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS1が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS1は、被動ギヤG1oと一体回転する1速ピース、及び、被動ギヤG2oと一体回転する2速ピースに対して共にスプライン嵌合しない。スリーブS1が非接続位置より軸方向において右側の位置(1速位置)に移動すると、スリーブS1が1速ピースに対してスプライン嵌合し、軸方向において左側の位置(2速位置)に移動すると、スリーブS1が2速ピースに対してスプライン嵌合する。
ハブH2の外周には、スリーブS2が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS2が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS2は、被動ギヤG3oと一体回転する3速ピース、及び、被動ギヤG4oと一体回転する4速ピースに対して共にスプライン嵌合しない。スリーブS2が非接続位置より軸方向において右側の位置(3速位置)に移動すると、スリーブS2が3速ピースに対してスプライン嵌合し、軸方向において左側の位置(4速位置)に移動すると、スリーブS2が4速ピースに対してスプライン嵌合する。
ハブH3の外周には、スリーブS3が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS3が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS3は、被動ギヤG5oと一体回転する5速ピース、及び、被動ギヤGRoと一体回転するリバースピースに対してスプライン嵌合しない。スリーブS3が非接続位置より軸方向において右側の位置(5速位置)に移動すると、スリーブS3が5速ピースに対してスプライン嵌合し、軸方向において左側の位置(リバース位置)に移動すると、スリーブS3がリバースピースに対してスプライン嵌合する。
図2は、この変速機T/Mが搭載された車両のシフトレバーのシフトパターンの一例を示す。スリーブS1,S2,S3の軸方向の位置はそれぞれ、シフトレバーのシフト操作に応じて軸方向に移動する対応するフォークシャフト及びフォーク(後述する図3を参照)を介して調整されるようになっている。
以上より、変速機T/Mでは、シフトレバーがニュートラル位置(図2を参照)にある場合、スリーブS1,S2,S3が共に非接続位置に調整される。この結果、入力軸Aiと出力軸Aoとの間で動力伝達系統が形成されないニュートラル状態が得られる。ニュートラル状態においてシフトレバーが1速位置にシフト操作されると、スリーブS1が1速位置へ移動する。この結果、1速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(1速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーが2速位置にシフト操作されると、スリーブS1が2速位置へ移動する。この結果、2速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(2速が確立される)。
ニュートラル状態においてシフトレバーが3速位置にシフト操作されると、スリーブS2が3速位置へ移動する。この結果、3速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(3速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーが4速位置にシフト操作されると、スリーブS2が4速位置へ移動する。この結果、4速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(4速が確立される)。
ニュートラル状態においてシフトレバーが5速位置にシフト操作されると、スリーブS3が5速位置へ移動する。この結果、5速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(5速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーがリバース位置にシフト操作されると、スリーブS3がリバース位置へ移動する。この結果、リバースの減速比を有する動力伝達系統が形成される(リバースが確立される)。
(フォークシャフトの支持構造)
以下、図3〜図5を参照しながら、本発明の実施形態に係るフォークシャフトの支持構造について説明する。この実施形態では、平行に並べて近接配置された3本の棒状のフォークシャフトA1,A2,A3が、別個独立に軸方向に移動可能にハウジングHgに支持されている。フォークシャフトA1,A2,A3はプレス成形により同形に製造されていて、それぞれの断面形状は、互いに直交する高さ方向と幅方向とを有する同形の矩形状(長方形)を呈する。先ず、フォークシャフトA1,A2,A3の作動について簡単に説明する。
フォークシャフトA1,A2,A3には、シフトヘッドH1,H2,H3がそれぞれ一体に連結されている。また、フォーシャフトA1,A2,A3には、フォークF1,F2,F3がそれぞれ一体に連結されている。フォークF1,F2,F3には、スリーブS1,S2,S3(図1を参照)がそれぞれ一体に連結される。即ち、フォークF1は、1速と2速の変速段の確立に係り、フォークF2は、3速と4速の変速段の確立に係り、フォークF3は、5速とリバースの変速段の確立に係る。
車両の運転者によるニュートラル位置におけるシフトレバーのセレクト操作により、シフトヘッドH1,H2,H3のうちからシフトインナレバー(図示せず)と係合する1つのシフトヘッドが選択される。この選択されたシフトヘッドが「運転者によるシフトレバーのシフト操作に応じて移動するシフトインナレバー」により押圧されて軸方向に移動する。これにより、対応する1本のフォークシャフトの軸方向の位置(従って、フォークシャフトと一体のフォーク及びスリーブの軸方向の位置)が調整される。この結果、運転者により要求された変速段が達成される。
本発明の実施形態に係るフォークシャフトの支持構造は、一対の樹脂製の支持部材P,P(図3〜図5を参照)と、一対の挿入孔Hg1,Hg1(図5を参照)とから構成される。各支持部材Pは、短い円柱状を呈している。各支持部材Pには、軸方向に沿う3つの同形の貫通孔Qが所定間隔をあけて幅方向に並んで形成されている。各貫通孔Qは、フォークシャフトの断面形状に対して相似的に若干拡大された矩形状を呈している。各支持部材Pの外周面(円筒面)は、3つの貫通孔Qを囲んでいる。
各挿入孔Hg1は、ハウジングHgの内側面において形成された円柱状の凹部である。即ち、各挿入孔Hg1の内周面は円筒面で構成される。各挿入孔Hg1は、貫通していても貫通していなくてもよい。挿入孔Hg1の内径は、支持部材Pの外径よりも若干(圧入代分だけ)小さい。一対の挿入孔Hg1,Hg1は、ハウジングHgの内側面において互いに向かい合うように且つ同軸的に形成されている。
各支持部材Pの外周面が対応する挿入孔Hg1にそれぞれ圧入・固定される(図5を参照)。その後、各支持部材Pの3つの貫通孔Qに対応するフォークシャフトの端部がそれぞれ挿入される。これにより、図3に示すように、平行に並べて近接配置された3本のフォークシャフトA1,A2,A3が、一対の支持部材P,Pを介して、ハウジングHgに対して別個独立に軸方向に移動可能に支持される。
(支持部材の貫通孔の形状、及び、フォークシャフトの断面形状の詳細)
支持部材Pの貫通孔Qの内周面には、4隅を介して接続される4つの面が存在する。図6に示すように、これら4つの面のうち、貫通孔Qの高さ方向(図6において上下方向)において互いに向かい合う2つの面をP1,P1とし、貫通孔Qの幅方向(図6において横方向)において互いに向かい合う2つの面をP2,P2とする。また、フォークシャフトA1,A2,A3を総称して「フォークシャフトA」と呼ぶ。
図6に示すように、発明の実施形態に係る変速機のフォークシャフトの支持構造では、2つの面P1,P1が、内側に突出する曲率半径がR1の凸面となっていて、2つの面P2,P2が、内側に突出する曲率半径がR2の凸面となっている。
一方、フォークシャフトAの外周面にも、4隅を介して接続される4つの面が存在する。図7に示すように、発明の実施形態に係る変速機のフォークシャフトの支持構造では、これら4つの面のうち、フォークシャフトAの高さ方向(図7において上下方向)において互いに向かい合う2つの面(即ち、2つの面P1,P1に対応する2つの面)が、平面となっていて、フォークシャフトAの幅方向(図7において横方向)において互いに向かい合う2つの面(即ち、2つの面P2,P2に対応する2つの面)も、平面となっている。
(作用・効果)
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係る変速機のフォークシャフトの支持構造の作用・効果について説明する。
上述のように、この支持構造では、貫通孔Qの内周の4つの面が全て内側に突出する凸面となり、フォークシャフトAの外周の4つの面が全て平面となっている。この結果、図7から理解できるように、フォークシャフトAの外周面の4隅(エッジ)の近傍において、フォークシャフトAと貫通孔Qとの間の隙間(ギャップ)が比較的大きくなる。従って、何らかの原因によりフォークシャフトAの軸周りにねじり方向の外力(図7の矢印を参照)が加えられて、フォークシャフトAが貫通孔Qに対して若干傾斜しても、フォークシャフトAの外周面の4隅(エッジ)が貫通孔Qの内面に接触しない(し難い)。換言すれば、「フォークとスリーブとの係合部が接触する前にフォークシャフトAの外周面の4隅(エッジ)が貫通孔Qの内面に接触する」事態が発生しない(し難い)。即ち、このことに起因する上述した「フォークシャフトと貫通孔との摺動部の摺動抵抗の増大、且つその摺動部の面圧の増大」という問題が発生しない(し難い)。この結果、支持部材Pに対してフォークシャフトAが滑らかに摺動し得、運転者のシフトフィーリングが悪化しない(し難い)。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、各支持部材Pにおいて、3本のフォークシャフトを挿入するための3つの貫通孔Qが形成されているが、各支持部材Pにおいて、1本のフォークシャフトを挿入するための1つの貫通孔が形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、支持部材Pが挿入孔Hg1に圧入・固定されているが、圧入以外の手法により支持部材Pが挿入孔Hg1に固定されていてもよい。また、支持部材Pの外周面、及び、挿入孔Hg1の内周面は、円筒面で構成されているが、円筒面以外の面で構成されていてもよい。また、支持部材として、図11で示したようなプレートが採用されてもよい。
また、車両前進用の変速段の数は、5つに限定されない(例えば、4つ、或いは、6つであってもよい)。この変速段の数に応じて、変速機に備えられるフォークシャフト、及びフォークの数が変化する。
また、上記実施形態においては、支持部材Pの貫通孔Qの内周の4つの面が全て内側に突出する凸面となり、フォークシャフトAの外周の4つの面が全て平面となっている(図6、図7を参照)。これに対し、図8、図9に示すように、貫通孔Qの内周の4つの面のうち、2つの面P1,P1が外側に突出する曲率半径がR1の凹面となり、2つの面P2,P2が内側に突出する曲率半径がR2の凸面となっていて、フォークシャフトAの外周の4つの面のうち、高さ方向(図9において上下方向)において互いに向かい合う2つの面(即ち、2つの面P1,P1に対応する2つの面)が外側に突出する凸面となっていて、フォークシャフトAの幅方向(図7において横方向)において互いに向かい合う2つの面(即ち、2つの面P2,P2に対応する2つの面)が平面となっていてもよい。
この変形例によっても、上記実施形態と同じ作用・効果が生じ得る。加えて、この変形例では、フォークシャフトの高さ方向において互いに向かい合う2つの面(凸面)と支持部材Pの貫通孔Qの2つの面P1,P1(凹面)とが、点(比較的狭い面積)でなく面(比較的広い面積)で接触し得る。これにより、上記実施形態(上記接触が点接触となる)に比して、何らかの原因によりフォークシャフトにこれらの接触面圧が増大する方向の外力が加えられても、これらの接触面圧が過大となり難い。この結果、運転者のシフトフィーリングが悪化しない(し難い)。
具体的には、図3に示すように、フォークシャフトの高さ方向において互いに向かい合う2つの面の一方にシフトヘッドが他方にフォークが取り付けられている構成では、シフトヘッドがシフトインナレバーにより軸方向における一方向に押圧されると(図3において黒矢印を参照)、フォークは対応するスリーブから軸方向における反対方向に反力を受ける(図3において白矢印を参照)。ここで、シフトヘッドとフォークとは離れている。従って、フォークシャフトに回転モーメントが発生する。この回転モーメントは、上述の接触面圧を増大する方向の外力となる。しかしながら、この上述の理由により、この変形例では、上記実施形態に比して、上述の接触面圧が過大となり難い。従って、運転者のシフトフィーリングが悪化し難い。
T/M…変速機、E/G…エンジン、Ai…入力軸、Ao…出力軸、G1i,G2i,G3i,G4i,G5i,GRi…駆動ギヤ、G1o,G2o,G3o,G4o,G5o,GRo…被動ギヤ、H1〜H3…ハブ、S1〜S3…スリーブ、A1,A2,A3…フォークシャフト、F1〜F3…フォーク、H1,H2,H3…シフトヘッド、P…支持部材、Q…貫通孔、Hg…ハウジング(ケース)、Hg1…挿入孔

Claims (2)

  1. 車両のシフトレバーのニュートラル位置からのシフト操作に応じて軸方向に移動する、断面が矩形状のフォークシャフトを支持する、変速機のフォークシャフトの支持構造であって、
    矩形状の貫通孔が形成された一対の支持部材と、
    前記変速機のハウジング側において互いに向かい合うように且つ同軸的に形成された一対の取り付け部と、
    を備え、
    前記一対の支持部材が前記一対の取り付け部にそれぞれ固定され、前記一対の支持部材の前記貫通孔に前記フォークシャフトの両端部がそれぞれ軸方向に相対移動可能に挿入されて、前記フォークシャフトが前記ハウジングに対して軸方向に移動可能に支持され、
    前記フォークシャフトの外周面のうちで4隅を介して接続される4つの面のうち、互いに向かい合う第1組の2つの面はそれぞれ平面であり且つ互いに向かい合う第2組の2つの面はそれぞれ外側に突出する凸面であり、
    前記支持部材の貫通孔の内周面のうちで4隅を介して接続される4つの面のうち、前記第1組に対応する2つの面はそれぞれ内側に突出する凸面であり且つ前記第2組に対応する2つの面はそれぞれ外側に窪む凹面である、変速機のフォークシャフトの支持構造。
  2. 請求項1に記載の変速機のフォークシャフトの支持構造において、
    前記各支持部材には、複数の前記貫通孔が形成されていて、前記各支持部材の前記複数の貫通孔に複数の前記フォークシャフトの両端部がそれぞれ軸方向に相対移動可能に挿入された、変速機のフォークシャフトの支持構造。
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