JPWO2012108408A1 - ジペプチド及びトリペプチドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
N−保護中性アミノ酸をN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルとした後、中性アミノ酸と反応させて末端アミノ基が保護されたジペプチドを合成し、次いで、N脱保護を行った後、得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させることを含むN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法によれば、グルタミン酸γ−トリペプチドを効率的に製造できる。
Description
本発明は、Val-Glyなどのジペプチド、及びこれから得られるγ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸またはアミノ酸誘導体)などのトリペプチドを効率的に製造する方法に関する。
γ−Glu−X−Gly(Xは上記の通りである)などペプチド類は、コク味を有するペプチドとして発見され、食品分野における応用が期待されている(特許文献1)。
γ−Glu−X−Gly型のペプチドのうち、γ−Glu−Val−Glyの製造方法として、特許文献1に完全保護法による合成方法が開示されているが、保護アミノ酸が高価であり、スケールアップが困難なため、その合成方法の改善が要望されている。
一方、γ−Glu−X−Glyのように、N末アミノ酸であるグルタミン酸のγ位と縮合したペプチド(以下、「γ−グルタミルペプチド」という。)の合成に関して、グルタミン酸が縮合可能なカルボン酸基を2つ有するため、N−保護グルタミン酸からγ−グルタミルペプチドを選択的に製造することには課題があった。
すなわち、N−保護グルタミン酸をN−保護グルタミン酸無水物とし、アミノ酸と反応させると、α/γ=2.0/1.0〜3.0/1.0とα−ペプチドが優位的に得られることが報告されている。またN−フタロイルグルタミン酸無水物はアミノ酸と反応させるとγ−ペプチドが選択的に得られるが、脱保護に変異原性を有するヒドラジンが必須であり、商業生産には不適であった。
また、N−保護グルタミン酸γ−誘導体の製法に関し、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下にN−保護グルタミン酸無水物とアミノ酸またはその誘導体とを反応させる方法が知られている(特許文献2)。しかしながら、この方法が、γ−Glu−X−Glyの製法においても好適に適用可能であるか否か、すなわち、N−保護グルタミン酸無水物とX−Gly型のペプチドとの反応に好適に適応可能であるか否かは明確ではない。
したがって、効率的かつ経済的に、γ−Glu−X−Glyを製造する方法が求められている。
γ−Glu−X−Gly型のペプチドのうち、γ−Glu−Val−Glyの製造方法として、特許文献1に完全保護法による合成方法が開示されているが、保護アミノ酸が高価であり、スケールアップが困難なため、その合成方法の改善が要望されている。
一方、γ−Glu−X−Glyのように、N末アミノ酸であるグルタミン酸のγ位と縮合したペプチド(以下、「γ−グルタミルペプチド」という。)の合成に関して、グルタミン酸が縮合可能なカルボン酸基を2つ有するため、N−保護グルタミン酸からγ−グルタミルペプチドを選択的に製造することには課題があった。
すなわち、N−保護グルタミン酸をN−保護グルタミン酸無水物とし、アミノ酸と反応させると、α/γ=2.0/1.0〜3.0/1.0とα−ペプチドが優位的に得られることが報告されている。またN−フタロイルグルタミン酸無水物はアミノ酸と反応させるとγ−ペプチドが選択的に得られるが、脱保護に変異原性を有するヒドラジンが必須であり、商業生産には不適であった。
また、N−保護グルタミン酸γ−誘導体の製法に関し、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下にN−保護グルタミン酸無水物とアミノ酸またはその誘導体とを反応させる方法が知られている(特許文献2)。しかしながら、この方法が、γ−Glu−X−Glyの製法においても好適に適用可能であるか否か、すなわち、N−保護グルタミン酸無水物とX−Gly型のペプチドとの反応に好適に適応可能であるか否かは明確ではない。
したがって、効率的かつ経済的に、γ−Glu−X−Glyを製造する方法が求められている。
本発明は、中性アミノ酸を2分子結合させてなるジペプチドを効率的に製造できる方法を提供することを目的とする。
本発明は、又、グルタミン酸γ−トリペプチドを効率的に製造できる方法を提供することを目的とする。
本発明は、又、グルタミン酸γ−トリペプチドを効率的に製造できる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、N−保護中性アミノ酸をN−ヒドロキシコハク酸イミドと反応させて活性エステルであるN−保護アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルを形成せしめ、さらに、中性アミノ酸と反応させると、特に、pH8.5〜11.5の条件下で反応させると、効率的に末端アミノ基の1つが保護されたジペプチドを製造できることを見出した。さらに、このジペプチドを原料として、末端アミノ基の脱保護(N脱保護)を行った後に、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させると、効率的かつ高選択的にN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドを製造できることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成したのである。
すなわち、本発明は、N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルに、中性アミノ酸を反応させることを特徴とする末端アミノ基が保護されたジペプチドの製造方法を提供する。
すなわち、本発明は、N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルに、中性アミノ酸を反応させることを特徴とする末端アミノ基が保護されたジペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、上記方法で得たジペプチドのN脱保護を行うジペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、上記方法でN脱保護して得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させることを特徴とするN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、Z−γ−グルタミルバリルグリシン、またはその塩を提供する。更には、Z−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶を提供する。
本発明は、又、上記方法で得たトリペプチドのN脱保護を行うグルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、バリルグリシンを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、Z−グルタミン酸無水物と反応させることを特徴とするZ−γ−グルタミルバリルグリシンの製造方法を提供し、更には、得られたZ−γ−グルタミルバリルグリシンのN脱保護を行うγ−グルタミルバリルグリシンの製造方法を提供する。
本発明は、又、上記方法でN脱保護して得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させることを特徴とするN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、Z−γ−グルタミルバリルグリシン、またはその塩を提供する。更には、Z−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶を提供する。
本発明は、又、上記方法で得たトリペプチドのN脱保護を行うグルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法を提供する。
本発明は、又、バリルグリシンを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、Z−グルタミン酸無水物と反応させることを特徴とするZ−γ−グルタミルバリルグリシンの製造方法を提供し、更には、得られたZ−γ−グルタミルバリルグリシンのN脱保護を行うγ−グルタミルバリルグリシンの製造方法を提供する。
本発明によれば、反応時間が短く、副生物の少ないジペプチドを製造することができる。又、本発明によれば、使用原料が安価でかつ反応操作が簡便であるにも係わらず、効率的かつ高選択的にN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドを製造できるという利点がある。
本発明で対象とする中性アミノ酸としては、側鎖にアミノ基もしくはカルボキシル基を有しないアミノ酸をいい、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、β−アラニン、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、ノルバリン(Nva)、2−アミノブタン酸(Abu)、プロリン(Pro)、メチオニン(Met)、セリン(Ser)、スレオニン(Thr)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)等があげられる。これらのうち、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ノルバリン、2-アミノブタン酸が好ましい。
ここで、N−保護中性アミノ酸としては、上記中性アミノ酸のアミノ基を、例えばベンジルオキシカルボニル基(Z)、t−ブチルオキシカルボニル基(Boc)、ホルミル基等の保護基で保護したものがあげられる。本発明において用いるもう1つの中性アミノ酸としては、アミノ基とカルボキシル基のいずれもが保護されていないもの、すなわちフリーの中性アミノ酸を用いるのが好ましい。本発明では、中性アミノ酸として、N−保護されたものと同じ又は異なったアミノ酸を用いることができる。
ここで、N−保護中性アミノ酸としては、上記中性アミノ酸のアミノ基を、例えばベンジルオキシカルボニル基(Z)、t−ブチルオキシカルボニル基(Boc)、ホルミル基等の保護基で保護したものがあげられる。本発明において用いるもう1つの中性アミノ酸としては、アミノ基とカルボキシル基のいずれもが保護されていないもの、すなわちフリーの中性アミノ酸を用いるのが好ましい。本発明では、中性アミノ酸として、N−保護されたものと同じ又は異なったアミノ酸を用いることができる。
N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルは、N−保護中性アミノ酸を酢酸エチル、アセトニトリル、テトラヒドロフランなどの有機溶媒中、0.5〜2倍モル、好ましくは1.0〜1.2倍モルのN−ヒドロキシコハク酸イミドと0.5〜2倍モル、好ましくは1.0〜1.2倍モルのジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl)等の縮合剤と反応させて得ることができる。
N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルと中性アミノ酸の反応は、例えば、N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルに対して、0.5〜2倍モル、好ましくは0.8〜1.2倍モルの中性アミノ酸を、溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で30分〜24時間行うのがよい。
この際、反応をpH8.5〜10.5の条件下で行うのが好ましく、より好ましくは8.5〜9.5未満で行うのがよい。また、反応が低温で行われる場合は、pH9.5〜10.5で行うことも好ましい。
反応に用いられる溶媒としては、酢酸エチル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒があげられる。
これら溶媒は混合して用いてもよく、また水との混合溶媒を用いてもよい。
N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルと中性アミノ酸の反応は、例えば、N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルに対して、0.5〜2倍モル、好ましくは0.8〜1.2倍モルの中性アミノ酸を、溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で30分〜24時間行うのがよい。
この際、反応をpH8.5〜10.5の条件下で行うのが好ましく、より好ましくは8.5〜9.5未満で行うのがよい。また、反応が低温で行われる場合は、pH9.5〜10.5で行うことも好ましい。
反応に用いられる溶媒としては、酢酸エチル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒があげられる。
これら溶媒は混合して用いてもよく、また水との混合溶媒を用いてもよい。
本発明では、次いで、上記の方法で得たジペプチドのN脱保護を常法により行う。例えば、保護基がベンジルオキシカルボニル基の場合は、上記の方法で得たジペプチド反応液をアルゴン置換し、パラジウム炭素を加えて、水素置換してN脱保護させるのがよい。
本発明では、次いで、上記の方法でN脱保護して得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させて、N−保護グルタミン酸γ−トリペプチドを製造する。尚、N−保護グルタミン酸γ−トリペプチドは、N−保護グルタミン酸のγ位がジペプチドに結合しているトリペプチドを意味する。
また、本発明の方法で得られうるN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドのうち、Z−γ−グルタミルバリルグリシンは新規化合物であり、γ-グルタミルバリルグリシンの製造中間体としてきわめて有用である。また、γ-グルタミルバリルグリシンの製造にあたり、Z−γ-グルタミルバリルグリシンの結晶を取得してもよいが、その場合精製がきわめて容易となり、純度の高いγ-グルタミルバリルグリシンを製造することができる。
例えば、Z−γ-グルタミルバリルグリシンの結晶(A晶)は、粉末X線回折パターンにおいて、10.9、16.3、19.2、19.7、20.3の回折角(2θ)にピークを示すことを特徴とする。
本発明では、次いで、上記の方法でN脱保護して得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させて、N−保護グルタミン酸γ−トリペプチドを製造する。尚、N−保護グルタミン酸γ−トリペプチドは、N−保護グルタミン酸のγ位がジペプチドに結合しているトリペプチドを意味する。
また、本発明の方法で得られうるN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドのうち、Z−γ−グルタミルバリルグリシンは新規化合物であり、γ-グルタミルバリルグリシンの製造中間体としてきわめて有用である。また、γ-グルタミルバリルグリシンの製造にあたり、Z−γ-グルタミルバリルグリシンの結晶を取得してもよいが、その場合精製がきわめて容易となり、純度の高いγ-グルタミルバリルグリシンを製造することができる。
例えば、Z−γ-グルタミルバリルグリシンの結晶(A晶)は、粉末X線回折パターンにおいて、10.9、16.3、19.2、19.7、20.3の回折角(2θ)にピークを示すことを特徴とする。
ここで、N−保護グルタミン酸無水物は、N−保護グルタミン酸をジシクロヘキシルカルボジイミド(DDC)、無水酢酸等の脱水剤で処理するなどの常法により製造することができる。
上記ジペプチドとN−保護グルタミン酸無水物の反応は、例えば、N−保護グルタミン酸無水物に対して、0.5〜2倍モル、好ましくは0.8〜1.2倍モルのジペプチドを、0.2〜2倍モル、好ましくは0.5〜1.2倍モルのN−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)の存在下に、溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で30分〜24時間行うのがよい。
この際、反応を炭酸アルカリ金属塩の存在下で行うのが好ましい。炭酸アルカリ金属塩には、正塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)又は、炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)が含まれる。好ましくは炭酸水素ナトリム、炭酸水素カリウムである。炭酸アルカリ金属塩は、N−保護グルタミン酸に対して、1.0〜1.2倍モルの量を用いるのが好ましい。
反応に用いられる溶媒としては、酢酸エチル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒があげられる。
これら溶媒は混合して用いてもよく、また水との混合溶媒も用いてもよい。
上記ジペプチドとN−保護グルタミン酸無水物の反応は、例えば、N−保護グルタミン酸無水物に対して、0.5〜2倍モル、好ましくは0.8〜1.2倍モルのジペプチドを、0.2〜2倍モル、好ましくは0.5〜1.2倍モルのN−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)の存在下に、溶媒中、−20〜80℃、好ましくは0〜50℃で30分〜24時間行うのがよい。
この際、反応を炭酸アルカリ金属塩の存在下で行うのが好ましい。炭酸アルカリ金属塩には、正塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)又は、炭酸水素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)が含まれる。好ましくは炭酸水素ナトリム、炭酸水素カリウムである。炭酸アルカリ金属塩は、N−保護グルタミン酸に対して、1.0〜1.2倍モルの量を用いるのが好ましい。
反応に用いられる溶媒としては、酢酸エチル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒があげられる。
これら溶媒は混合して用いてもよく、また水との混合溶媒も用いてもよい。
上記の方法で得たトリペプチドのN脱保護は、常法により行う。例えば、ジペプチドの場合について説明したのと同様に、保護基がベンジルオキシカルボニル基の場合は、上記の方法で得たトリペプチド反応液をアルゴン置換し、パラジウム炭素を加えて、水素置換してN脱保護させるのがよい。
さらに、グルタミン酸γ−トリペプチドのγ体の比率を高めるために、粗グルタミン酸γ−トリペプチドを水に溶解しメタノールを加えて、晶析して、α体を除去するのがよい。又、副生するα体を、保護基の除去前でも除去後でも、結晶化、クロマトグラフィーなどの常用の方法によりγ−体から分離してもよい。
尚、本発明の方法により製造されるZ−γ−グルタミルバリルグリシンの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などがあげられる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
さらに、グルタミン酸γ−トリペプチドのγ体の比率を高めるために、粗グルタミン酸γ−トリペプチドを水に溶解しメタノールを加えて、晶析して、α体を除去するのがよい。又、副生するα体を、保護基の除去前でも除去後でも、結晶化、クロマトグラフィーなどの常用の方法によりγ−体から分離してもよい。
尚、本発明の方法により製造されるZ−γ−グルタミルバリルグリシンの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などがあげられる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
(1)Z(ベンジルオキシカルボニル)−バリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの合成
Z−バリン20g(79.6mmol)を酢酸エチル120mlに溶解し、N−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)9.18g(1eq)を加えて5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド16.42g(1eq)を酢酸エチル50mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル30mlで洗浄した。目的のZ−バリンコハク酸イミドエステルを酢酸エチル溶液として得た。
Z−バリン20g(79.6mmol)を酢酸エチル120mlに溶解し、N−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)9.18g(1eq)を加えて5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド16.42g(1eq)を酢酸エチル50mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル30mlで洗浄した。目的のZ−バリンコハク酸イミドエステルを酢酸エチル溶液として得た。
(2)バリルグリシンの合成(Run1)
グリシン 6.28g(1.05eq)に水55mlを加えて溶解し、4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。この溶液にZ−バリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液を室温(20−25℃)で1時間かけて滴下、その後1時間撹拌した。その間4M水酸化ナトリウム水溶液でpH8.5−9.5未満に調整した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換後、50%wet10%パラジウム炭素0.4gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。アルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、バリルグリシンの水溶液を得た。収率95.6%
(2−1) バリルグリシンの合成(Run2〜6)
Run1の条件を変化させて、バリルグリシンを合成した。変更した合成条件と結果をまとめて、表1に示す。
表1
グリシン 6.28g(1.05eq)に水55mlを加えて溶解し、4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。この溶液にZ−バリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液を室温(20−25℃)で1時間かけて滴下、その後1時間撹拌した。その間4M水酸化ナトリウム水溶液でpH8.5−9.5未満に調整した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換後、50%wet10%パラジウム炭素0.4gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。アルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、バリルグリシンの水溶液を得た。収率95.6%
(2−1) バリルグリシンの合成(Run2〜6)
Run1の条件を変化させて、バリルグリシンを合成した。変更した合成条件と結果をまとめて、表1に示す。
表1
尚、Run6は、次のようにして行った。
グリシン1.57g(1.05eq)に水25mlを加えて溶解し、炭酸水素ナトリウム5.1g(3.0eq)を加えて撹拌した。この溶液にZ−バリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液(19.9mmol)を加えて40℃で18時間撹拌した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換し、50%wet10%パラジウム炭素0.05gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。反応液をアルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、バリルグリシンの水溶液を得た。収率87.4%
グリシン1.57g(1.05eq)に水25mlを加えて溶解し、炭酸水素ナトリウム5.1g(3.0eq)を加えて撹拌した。この溶液にZ−バリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液(19.9mmol)を加えて40℃で18時間撹拌した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換し、50%wet10%パラジウム炭素0.05gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。反応液をアルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、バリルグリシンの水溶液を得た。収率87.4%
(3)Z−γ−グルタミルバリルグリシンの合成(粗Z−γ−グルタミルバリルグリシン結晶単離)
Z−グルタミン酸24.63g(1.1eq vs Z−Val)に酢酸エチル148mlを加えて撹拌、5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド18.1g(1eq)を酢酸エチル62mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル37mlで洗浄した。Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
実施例1のRun3で製造したバリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム7.36g(1.0eq vs Z−Glu)を加えて溶解し、そこにZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて室温で滴下した。滴下終了後1時間撹拌し、分層、Z−γ−グルタミルバリルグリシンの水溶液を得た。収率84.8% γ/α=96.4/3.6
水240mlに6M塩酸34.5ml(2.6eq)を加えて撹拌し、そこへ上記で得たZ−γ−グルタミルバリルグリシン水溶液を9時間かけてゆっくりと滴下、滴下後一晩室温で撹拌した。析出した結晶を分離、水120mlで洗浄し、wet晶78.95g得た。40℃で一晩減圧乾燥し13.82gの粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(A晶)を得た。収率68.8% γ/α=97.2/2.8
Z−グルタミン酸24.63g(1.1eq vs Z−Val)に酢酸エチル148mlを加えて撹拌、5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド18.1g(1eq)を酢酸エチル62mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル37mlで洗浄した。Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
実施例1のRun3で製造したバリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム7.36g(1.0eq vs Z−Glu)を加えて溶解し、そこにZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて室温で滴下した。滴下終了後1時間撹拌し、分層、Z−γ−グルタミルバリルグリシンの水溶液を得た。収率84.8% γ/α=96.4/3.6
水240mlに6M塩酸34.5ml(2.6eq)を加えて撹拌し、そこへ上記で得たZ−γ−グルタミルバリルグリシン水溶液を9時間かけてゆっくりと滴下、滴下後一晩室温で撹拌した。析出した結晶を分離、水120mlで洗浄し、wet晶78.95g得た。40℃で一晩減圧乾燥し13.82gの粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(A晶)を得た。収率68.8% γ/α=97.2/2.8
なお、Z−γ−グルタミルバリルグリシンには以下のA晶〜F晶の結晶多形があることを見出した。これらのうち、結晶としては、E晶が好ましい。主要ピーク[回折角(2θ)]、製造例と共に以下に示す。又、これらのA晶〜F晶の粉末X線結晶回折パターンを、図1〜6に示す。
A晶:酸性晶析した結晶(10.9、16.3、19.2、19.7、20.3)
B晶:メタノールでスラリー洗浄して得られる結晶(6.0、7.3,8.3,15.0,20.0)
(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのA晶(0.3g)にメタノール1.5mlを加えて20℃で3日間撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.2gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(B晶)を得た。
C晶:A晶をエタノールで再晶析した結晶(6.1、15.1、17.7、24.6、26.9)
(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのA晶(1.0g)にエタノール10mlを加えて30℃で3時間、さらに50℃で1時間撹拌した。その後6時間かけて20℃まで冷却し、一晩20℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.85gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(C晶)を得た。
A晶:酸性晶析した結晶(10.9、16.3、19.2、19.7、20.3)
B晶:メタノールでスラリー洗浄して得られる結晶(6.0、7.3,8.3,15.0,20.0)
(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのA晶(0.3g)にメタノール1.5mlを加えて20℃で3日間撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.2gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(B晶)を得た。
C晶:A晶をエタノールで再晶析した結晶(6.1、15.1、17.7、24.6、26.9)
(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのA晶(1.0g)にエタノール10mlを加えて30℃で3時間、さらに50℃で1時間撹拌した。その後6時間かけて20℃まで冷却し、一晩20℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.85gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(C晶)を得た。
D晶:B晶をエタノールで再晶析した結晶(6.6、6.7、19.0、19.5、31.9)
粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのB晶(6.0g)にエタノール108mlを加えて65℃で1時間撹拌した。その後10時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し3.8gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(D晶)を得た。
E晶:A晶をメタノールで再晶析した結晶(8.5、14.1、18.0、21.6、22.9)
上記(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンにメタノール73.3mlを加えて40℃で3時間撹拌した。その後3時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、メタノール12mlで洗浄、40℃で一晩減圧乾燥し8.0gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率45.5% γ/α=99.9/0.1
1H NMR(DMSO−d6,400MHz):δ0.83(3H,d,J=6.8Hz);0.86(3H,d,J=6.8Hz);1.70−1.81(1H,m);1.93−1.98(2H,m);2.18−2.36(2H,m);3.69(1H,dd,J=17.5,5.8Hz);3.77(1H,dd,J=17.5,5.9);3.90−4.02(1H,m);4.18(1H,dd,J=8.9,6.7Hz);5.03(1H,s);7.26−7.42(5H,m);7.58(1H,d,J=7.9Hz);7.84(1H,d,J=8.9Hz);8.24(1H,dd,J=5.9,5.8Hz)
13C NMR(DMSO−d6,400MHz):δ18.3,19.5,27.3,30.8,32.0,40.9,53.8,57.8,65.8,128.1,128.2,128.7,137.4,156.5,171.5,171.78,171.84,174.0
Mass(M+H):438 Mass(M−H):436
F晶:B晶を酸性で再晶析した結晶(6.6、13.5、15.2、20.9)
粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのB晶(1.0g)にメタノール8mlとZ−グルタミン酸(35mg)を加えて40℃で1時間撹拌した。その後3時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.35gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(F晶)を得た。
粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのB晶(6.0g)にエタノール108mlを加えて65℃で1時間撹拌した。その後10時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し3.8gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(D晶)を得た。
E晶:A晶をメタノールで再晶析した結晶(8.5、14.1、18.0、21.6、22.9)
上記(3)で得た粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンにメタノール73.3mlを加えて40℃で3時間撹拌した。その後3時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、メタノール12mlで洗浄、40℃で一晩減圧乾燥し8.0gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率45.5% γ/α=99.9/0.1
1H NMR(DMSO−d6,400MHz):δ0.83(3H,d,J=6.8Hz);0.86(3H,d,J=6.8Hz);1.70−1.81(1H,m);1.93−1.98(2H,m);2.18−2.36(2H,m);3.69(1H,dd,J=17.5,5.8Hz);3.77(1H,dd,J=17.5,5.9);3.90−4.02(1H,m);4.18(1H,dd,J=8.9,6.7Hz);5.03(1H,s);7.26−7.42(5H,m);7.58(1H,d,J=7.9Hz);7.84(1H,d,J=8.9Hz);8.24(1H,dd,J=5.9,5.8Hz)
13C NMR(DMSO−d6,400MHz):δ18.3,19.5,27.3,30.8,32.0,40.9,53.8,57.8,65.8,128.1,128.2,128.7,137.4,156.5,171.5,171.78,171.84,174.0
Mass(M+H):438 Mass(M−H):436
F晶:B晶を酸性で再晶析した結晶(6.6、13.5、15.2、20.9)
粗Z−γ−グルタミルバリルグリシンのB晶(1.0g)にメタノール8mlとZ−グルタミン酸(35mg)を加えて40℃で1時間撹拌した。その後3時間かけて10℃まで冷却し、一晩10℃で撹拌した。結晶を分離、40℃で一晩減圧乾燥し0.35gのZ−γ−グルタミルバリルグリシンの結晶(F晶)を得た。
(4-1)γ−グルタミルバリルグリシン(単離・精製されたZ体を使用)
Z−γ−グルタミルバリルグリシン(E晶)7.5gに水80ml、メタノール80mlを加えて懸濁し、アルゴン置換した。50%wet10%パラジウム炭素0.2gを加えて水素置換し、40℃で一晩撹拌した。反応液をアルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。ろ過液を約50mlまで減圧濃縮した。ミリポア(0.45μm)ろ過により不溶物を分離、ろ液を約18.5gまで減圧濃縮した。濃縮液を50℃に加温し撹拌した。メタノール56mlを30分かけて滴下し、滴下後50℃で2時間撹拌後、室温で一晩撹拌した。析出した結晶を分離し、メタノール8mlで洗浄した。40℃で一晩減圧乾燥して4.56gのγ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率37.6% from Z−Val γ/α=99.9/0.1
1H NMR(D2O,400MHz):δ0.88(3H,d,J=6.8Hz);0.89(3H,d,J=6.8Hz);1.99−2.10(3H,m);2.40−2.50(2H,m);3.72(1H,t,J=6.4Hz);3.86(1H,d,J=17.8Hz);3.91(1H,d,J=17.8Hz);4.08(1H,d,J=6.8Hz);
13C NMR(D2O,400MHz):δ17.7,18.7,26.5,30.3,31.5,41.7,54.2,60.0,173.9,174.0,174.5,175.3
Mass(M+H):304 Mass(M−H):302
Z−γ−グルタミルバリルグリシン(E晶)7.5gに水80ml、メタノール80mlを加えて懸濁し、アルゴン置換した。50%wet10%パラジウム炭素0.2gを加えて水素置換し、40℃で一晩撹拌した。反応液をアルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。ろ過液を約50mlまで減圧濃縮した。ミリポア(0.45μm)ろ過により不溶物を分離、ろ液を約18.5gまで減圧濃縮した。濃縮液を50℃に加温し撹拌した。メタノール56mlを30分かけて滴下し、滴下後50℃で2時間撹拌後、室温で一晩撹拌した。析出した結晶を分離し、メタノール8mlで洗浄した。40℃で一晩減圧乾燥して4.56gのγ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率37.6% from Z−Val γ/α=99.9/0.1
1H NMR(D2O,400MHz):δ0.88(3H,d,J=6.8Hz);0.89(3H,d,J=6.8Hz);1.99−2.10(3H,m);2.40−2.50(2H,m);3.72(1H,t,J=6.4Hz);3.86(1H,d,J=17.8Hz);3.91(1H,d,J=17.8Hz);4.08(1H,d,J=6.8Hz);
13C NMR(D2O,400MHz):δ17.7,18.7,26.5,30.3,31.5,41.7,54.2,60.0,173.9,174.0,174.5,175.3
Mass(M+H):304 Mass(M−H):302
(4-2)γ−グルタミルバリルグリシン(Z体単離・未精製)
wet粗Z−γ−グルタミルバリルグリシン44.0g(net12.08g、γ/α=96.1/3.9)に水54ml、酢酸エチル60.4ml、メタノール30.2mlを加えて懸濁し、アルゴン置換した。50%wet10%パラジウム炭素0.24gを加えて水素置換し、40℃で一晩撹拌した。反応液をアルゴン置換後パラジウム炭素を分離により除いた。ろ過液を分層し、水層を約60mlまで減圧濃縮した。ミリポア(0.45μm)ろ過により不溶物を分離、ろ液を約30gまで50℃以下で減圧濃縮した。濃縮液を50℃に加温し、種付けをして1時間室温で撹拌した。メタノール54.4mlを30分かけて滴下し、滴下後50℃で2時間、20℃で一晩撹拌した。析出した結晶を分離し、メタノール12.1mlで洗浄した。40℃で一晩減圧乾燥して6.88gのγ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率57.0% from Z−Val γ/α=99.2/0.8であった。
wet粗Z−γ−グルタミルバリルグリシン44.0g(net12.08g、γ/α=96.1/3.9)に水54ml、酢酸エチル60.4ml、メタノール30.2mlを加えて懸濁し、アルゴン置換した。50%wet10%パラジウム炭素0.24gを加えて水素置換し、40℃で一晩撹拌した。反応液をアルゴン置換後パラジウム炭素を分離により除いた。ろ過液を分層し、水層を約60mlまで減圧濃縮した。ミリポア(0.45μm)ろ過により不溶物を分離、ろ液を約30gまで50℃以下で減圧濃縮した。濃縮液を50℃に加温し、種付けをして1時間室温で撹拌した。メタノール54.4mlを30分かけて滴下し、滴下後50℃で2時間、20℃で一晩撹拌した。析出した結晶を分離し、メタノール12.1mlで洗浄した。40℃で一晩減圧乾燥して6.88gのγ−グルタミルバリルグリシンの結晶を得た。収率57.0% from Z−Val γ/α=99.2/0.8であった。
(4-3)γ−グルタミルバリルグリシン(Z体非単離・抽出)
Z−グルタミン酸24.64g(1.1eq)に酢酸エチル120mlを加えて5℃に冷却、ジシクロヘキシルカルボジイミド18.1g(1.0eq vs Z−Glu)を酢酸エチル40mlに溶解して加えた。5℃で30分、室温で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により除き、酢酸エチル40mlで洗浄、Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
バリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム7.36g(1.0eq vs Z−Glu)を加え撹拌し、上記で調製したZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて滴下した。滴下後1時間室温で撹拌し、THF70mlを加えて40℃に加温した。濃塩酸22mlを加えてpH3.0に調整し抽出した。分層し酢酸エチル層を水100mlで洗浄した。酢酸エチル層に水120ml、50%wet10%パラジウム炭素0.75gを加えて水素置換し、40℃で撹拌脱保護した。反応終了後、パラジウム炭素をろ過し分層した。水層を100mlまで減圧濃縮しミリポアろ過(0.45μm)により不溶物を除き、再度50gまで減圧濃縮した。50℃に加温しメタノール60mlを滴下、終了後50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離(wet25.93g)し、メタノール30mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルバリルグリシンの結晶17.73gを得た。収率67.4% γ/α=99.6/0.4
Z−グルタミン酸24.64g(1.1eq)に酢酸エチル120mlを加えて5℃に冷却、ジシクロヘキシルカルボジイミド18.1g(1.0eq vs Z−Glu)を酢酸エチル40mlに溶解して加えた。5℃で30分、室温で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により除き、酢酸エチル40mlで洗浄、Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
バリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム7.36g(1.0eq vs Z−Glu)を加え撹拌し、上記で調製したZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて滴下した。滴下後1時間室温で撹拌し、THF70mlを加えて40℃に加温した。濃塩酸22mlを加えてpH3.0に調整し抽出した。分層し酢酸エチル層を水100mlで洗浄した。酢酸エチル層に水120ml、50%wet10%パラジウム炭素0.75gを加えて水素置換し、40℃で撹拌脱保護した。反応終了後、パラジウム炭素をろ過し分層した。水層を100mlまで減圧濃縮しミリポアろ過(0.45μm)により不溶物を除き、再度50gまで減圧濃縮した。50℃に加温しメタノール60mlを滴下、終了後50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離(wet25.93g)し、メタノール30mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルバリルグリシンの結晶17.73gを得た。収率67.4% γ/α=99.6/0.4
(4-4)γ−グルタミルバリルグリシンの精製
上記γ−グルタミルバリルグリシンの結晶に水70mlを加えて60℃に加熱溶解した。不溶物をミリポアろ過(0.45μm)し62gまで減圧濃縮した。50℃に加熱しメタノール88mlを加えて種晶を添加、50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離(wet18.2g)し、メタノール35mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルバリルグリシンの結晶14.9gを得た。収率58.0% γ/α=99.9/0.1
γ−グルタミルバリルグリシンの結晶の粉末X線結晶回折パターンを図7に示す。
上記γ−グルタミルバリルグリシンの結晶に水70mlを加えて60℃に加熱溶解した。不溶物をミリポアろ過(0.45μm)し62gまで減圧濃縮した。50℃に加熱しメタノール88mlを加えて種晶を添加、50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離(wet18.2g)し、メタノール35mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルバリルグリシンの結晶14.9gを得た。収率58.0% γ/α=99.9/0.1
γ−グルタミルバリルグリシンの結晶の粉末X線結晶回折パターンを図7に示す。
実施例3 ノルバリルグリシン及びγ−グルタミルノルバリルグリシンの合成
(1)Z(ベンジルオキシカルボニル)−ノルバリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの合成
Z−ノルバリン10g(39.8mmol)を酢酸エチル60mlに溶解し、N−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)4.59g(1eq)を加えて5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド8.21g(1eq)を酢酸エチル25mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。
析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル15mlで洗浄した。目的のZ−ノルバリンコハク酸イミドエステルを酢酸エチル溶液として得た。
(2)ノルバリルグリシンの合成
グリシン3.14g(1.05eq)に水28mlを加えて溶解し、4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。この溶液にZ−ノルバリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液を室温(20−25℃)で1時間かけて滴下、その後1時間撹拌した。その間4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0−10.0未満に調整した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換後、50%wet10%パラジウム炭素0.2gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。アルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、ノルバリルグリシンの水溶液を得た。収率90.0%
(1)Z(ベンジルオキシカルボニル)−ノルバリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの合成
Z−ノルバリン10g(39.8mmol)を酢酸エチル60mlに溶解し、N−ヒドロキシコハク酸イミド(HOSu)4.59g(1eq)を加えて5℃に冷却した。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド8.21g(1eq)を酢酸エチル25mlに溶解して、10℃以下でゆっくりと加えた。5℃で30分、室温(25℃)で一晩撹拌した。
析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により分離し、酢酸エチル15mlで洗浄した。目的のZ−ノルバリンコハク酸イミドエステルを酢酸エチル溶液として得た。
(2)ノルバリルグリシンの合成
グリシン3.14g(1.05eq)に水28mlを加えて溶解し、4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。この溶液にZ−ノルバリンのヒドロキシコハク酸イミドエステルの酢酸エチル溶液を室温(20−25℃)で1時間かけて滴下、その後1時間撹拌した。その間4M水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0−10.0未満に調整した。6M塩酸を加えて撹拌、pH8に調整した。反応液をアルゴン置換後、50%wet10%パラジウム炭素0.2gを加えて、水素置換して一晩室温で撹拌した。アルゴン置換後、パラジウム炭素を分離により除いた。反応液を分層して、ノルバリルグリシンの水溶液を得た。収率90.0%
(3)γ−グルタミルノルバリルグリシン(Z体非単離・抽出)
Z−グルタミン酸12.31g(1.1eq)に酢酸エチル50mlを加えて5℃に冷却、ジシクロヘキシルカルボジイミド9.0g(1.0eq vs Z−Glu)を酢酸エチル15mlに溶解して加えた。5℃で30分、室温で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により除き、酢酸エチル20mlで洗浄、Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
ノルバリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム3.68g(1.0eq vs Z−Glu)を加え撹拌し、上記で調製したZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて滴下した。滴下後1時間室温で撹拌し、40℃に加温した。濃塩酸11mlを加えてpH3.0に調整し抽出した。分層し酢酸エチル層を水50mlで洗浄した。酢酸エチル層に水50ml、メタノール25ml、50%wet10%パラジウム炭素0.37gを加えて水素置換し、20〜25℃で撹拌脱保護した。反応終了後、パラジウム炭素をミリポアろ過(0.45μm)により除き、40gまで減圧濃縮した。50℃に加温しメタノール50mlを滴下、終了後50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離し、メタノール12mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルノルバリルグリシンの結晶8.09gを得た。収率67.0% γ/α=99.8/0.2
Z−グルタミン酸12.31g(1.1eq)に酢酸エチル50mlを加えて5℃に冷却、ジシクロヘキシルカルボジイミド9.0g(1.0eq vs Z−Glu)を酢酸エチル15mlに溶解して加えた。5℃で30分、室温で一晩撹拌した。析出したジシクロヘキシル尿素をろ過により除き、酢酸エチル20mlで洗浄、Z−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を得た。
ノルバリルグリシン水溶液(HOSuを含む)に炭酸水素ナトリウム3.68g(1.0eq vs Z−Glu)を加え撹拌し、上記で調製したZ−グルタミン酸無水物の酢酸エチル溶液を1.5時間かけて滴下した。滴下後1時間室温で撹拌し、40℃に加温した。濃塩酸11mlを加えてpH3.0に調整し抽出した。分層し酢酸エチル層を水50mlで洗浄した。酢酸エチル層に水50ml、メタノール25ml、50%wet10%パラジウム炭素0.37gを加えて水素置換し、20〜25℃で撹拌脱保護した。反応終了後、パラジウム炭素をミリポアろ過(0.45μm)により除き、40gまで減圧濃縮した。50℃に加温しメタノール50mlを滴下、終了後50℃で3時間、室温で一晩撹拌、晶析した。析出した結晶を分離し、メタノール12mlで洗浄した。50℃で一晩減圧乾燥して、γ−グルタミルノルバリルグリシンの結晶8.09gを得た。収率67.0% γ/α=99.8/0.2
1H NMR(D2O,400MHz):δ0.81(3H,t,J=7.4Hz); 1.22−1.38(2H,m);1.55−1.73(2H,m);2.02−2.10(2H,m);2.35−2.48(2H,m);3.72(1H,t,J=6.2 Hz);3.84(1H,d,J=17.6Hz);3.89(1H,d,J=18.0Hz); 4.20(1H,dd,J=5.2,5.6Hz);
13C NMR(D2O,400MHz):δ12.7,18.4,26.0,31.1,33.0,41.3,53.7,53.8,173.5,174.8,175.0;
Mass(M+H):304 Mass(M−H):302
13C NMR(D2O,400MHz):δ12.7,18.4,26.0,31.1,33.0,41.3,53.7,53.8,173.5,174.8,175.0;
Mass(M+H):304 Mass(M−H):302
Claims (10)
- N−保護中性アミノ酸のN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルと、中性アミノ酸とを、pH8.5〜11.5の条件下で反応させることを特徴とする末端アミノ基が保護されたジペプチドの製造方法。
- N−保護中性アミノ酸が、N−保護バリンもしくはN−保護ノルバリンであり、中性アミノ酸がグリシンである、請求項1記載のジペプチドの製造方法。
- N−保護中性アミノ酸が、N−保護バリンであり、中性アミノ酸がグリシンである、請求項1記載のジペプチドの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の方法で得たジペプチドのN脱保護を行うジペプチドの製造方法。
- 請求項4に記載の方法でN脱保護して得られたジペプチドを、N−ヒドロキシコハク酸イミドの存在下に、N−保護グルタミン酸無水物と反応させることを特徴とするN−保護グルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法。
- 反応を炭酸アルカリ金属塩の存在下で行う請求項5記載の方法。
- 請求項5又は6記載の方法で得たトリペプチドのN脱保護を行うグルタミン酸γ−トリペプチドの製造方法。
- グルタミン酸γ−トリペプチドが、γ−グルタミルバリルグリシンである、請求項7記載の製造方法。
- グルタミン酸γ−トリペプチドが、γ−グルタミルノルバリルグリシンである、請求項7記載の製造方法。
- Z−γ−グルタミルバリルグリシン又はその塩。
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