JPWO2011151920A1 - オイルフィルター、及び、フィルターエレメント - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルターエレメントの交換時等において、オイルをドレン流路に確実に流せるようにする。【解決手段】オイルフィルター1は、フィルターエレメント7を収容する収容空間を形成するハウジング5とキャップ部材6とを有する。キャップ部材にはフィルターエレメントを係止する係止部23が設けられている。そして、ハウジングの底部には、フィルターエレメントの内周側空間に接続される連通部11と、連通部を囲繞する環状のドレン溝部12と、ドレン溝部を囲繞する環状の流入側溝部13とが設けられている。フィルターエレメントの底部には、区画壁14と当接してろ過前のオイルのドレン溝部への流入を抑制するガスケット35が設けられている。そして、キャップ部材をハウジングから取り外す際に、係止部によってフィルターエレメントをキャップ部材とともに移動させ、ガスケットと区画壁との隙間からろ過前のオイルをドレン溝部へ流入させる。

Description

本発明は、オイルフィルター、及び、このオイルフィルターに用いられるフィルターエレメントに関する。
エンジンに用いられる潤滑油等の汚れ(金属粉等)を除去するオイルフィルターが知られている。このオイルフィルターでは、ハウジングとキャップ部材とで密封空間を形成し、この密封空間の中に筒状のフィルターエレメントを収容している。そして、フィルターエレメントの外周側からろ過前のオイルを供給し、フィルターエレメントの内周側空間に達したオイル(ろ過後のオイル)をエンジン側に送出している。
使用によってフィルターエレメントのろ過性能が劣化するため、フィルターエレメントは適宜交換される。フィルターエレメントの交換時において、密封空間内のオイルが外部に漏出しないように、オイルを抜き取るドレン機構が設けられている。
特許文献1に記載された装置では、フィルターキャップの装着状態では、押圧部がフィルターエレメント(オイルエレメント)に下方向の押圧力を与え、フィルターエレメントの下に配置されている閉塞プレートでドレン流路を閉塞している。そして、オイル交換時には、フィルターキャップを取り外すと、閉塞プレート及びフィルターエレメントがスプリングによって上方へ移動し、ドレン流路が開放される。
特開2007−291939号公報
特許文献1の装置は、スプリングによって閉塞プレートを上方へ移動させる構成になっている。このため、閉塞プレートがケーシングに貼り付いて上方へ移動できなくなった場合、オイルをドレン流路に流せなくなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルターエレメントの交換時等において、オイルをドレン流路に確実に流せるようにすることにある。
前記目的を達成するため、本発明は、筒状のフィルターエレメントと、前記フィルターエレメントの底部が少なくとも収容されるハウジングと、前記ハウジングに対して液密状態で取り付けられ、前記ハウジングとともに前記フィルターエレメントを収容するための収容空間を形成するキャップ部材とを有し、ろ過前のオイルを前記フィルターエレメントの外周側から供給し、前記フィルターエレメントの内周側空間に到達したろ過後のオイルを外部に送出するオイルフィルターであって、前記キャップ部材に前記フィルターエレメントを係止する係止部を設け、前記ハウジングは、前記フィルターエレメントの内周側空間に下側から接続される管状の連通部と、前記連通部を囲繞する環状に設けられるドレン溝部と、区画壁によって前記ドレン溝部と区画され、前記ドレン溝部を囲繞する環状に設けられる流入側溝部とを有し、前記フィルターエレメントは、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で前記区画壁と当接し、前記ろ過前のオイルの前記ドレン溝部への流入を抑制するガスケットを底部に有し、前記キャップ部材を前記ハウジングから取り外す際に、前記係止部によって前記フィルターエレメントを前記キャップ部材とともに移動させ、移動によって生じた前記ガスケットと前記区画壁との隙間から、前記ろ過前のオイルを前記ドレン溝部へ流入させることを特徴とする。
本発明のオイルフィルターによれば、ハウジングとキャップ部材との液密状態を解いてキャップ部材をハウジングから取り外す際に、フィルターエレメントは、係止部を介してキャップ部材とともに移動する。その過程で、フィルターエレメントの底部に設けられたガスケットが区画壁から離隔される。ガスケットが離隔されると、ガスケットと区画壁との間に隙間が生じ、この隙間からろ過前のオイルがドレン溝部へ流入して、ドレン流路へ流れる。このように、キャップ部材の取り外しに伴うフィルターエレメントの移動によって、ガスケットと区画壁との間に隙間を形成しているので、隙間を確実に形成することができ、オイルをドレン流路に確実に流すことができる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記キャップ部材は、前記ハウジングに取り付けられた状態で、前記フィルターエレメントを前記区画壁に向けて押圧する押圧部を有することが好ましい。このオイルフィルターによれば、キャップ部材がハウジングに取り付けられた状態においてガスケットと区画壁との密着性が向上するので、フィルターエレメントの使用時において、ろ過前のオイルがドレン溝部に流れ込むことを確実に抑制できる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記連通部は、先端が前記区画壁の端面よりも突出する長さに設けられ、前記ガスケットと前記区画壁との間に隙間が生じた際に、前記フィルターエレメントの内周側空間に液密状態で接続されることが好ましい。このオイルフィルターによれば、ドレン溝部に流れ込んだろ過前のオイルが、内周側空間へ流れ込んでしまう不具合を抑制できる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記ガスケットは、前記フィルターエレメントの底部に設けられ、前記内周側空間を区画する筒状芯材の内周面に沿って外周縁が屈曲された開口部を備えるエラストマー層であり、前記区画壁との間に隙間が生じた際に前記連通部の外周面に密着してシールすることが好ましい。このオイルフィルターによれば、ドレン溝部に流れ込んだろ過前のオイルが、内周側空間へ流れ込んでしまう不具合を確実に抑制できる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記フィルターエレメントは、上端部に上側端板を備え、前記係止部は、前記上側端板の側縁を係止する係止爪を有し、前記キャップ部材に設けられることが好ましい。このオイルフィルターによれば、簡単な構成で、収容空間に収容されたフィルターエレメントをキャップ部材ともに移動させることができる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記キャップ部材の天井部には、前記キャップ部材の内外を連通する連通部が設けられており、前記フィルターエレメントの上端部には、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で前記連通部を気密状態に封止し、前記キャップ部材の前記ハウジングからの取り外しに伴って前記連通部を連通状態にする栓部材が設けられていることが好ましい。このオイルフィルターによれば、キャップ部材の取り外し時において、キャップ部材の天井部に設けた連通部を通じて空気が収容空間に流入する。これにより、キャップ部材とハウジングとの接続部分から収容空間のオイルが漏れ出す不具合を抑制できる。
前述のオイルフィルターにおいて、前記栓部材は、前記連通部に嵌合されるとともにフランジ部が形成された円柱状部を備え、前記円柱状部よりも大径であって前記フランジ部よりも小径の貫通口を設けた抑え板により、前記フランジ部を覆うとともに前記円柱状部を前記貫通口から突出させた状態で、前記栓部材を前記フィルターエレメントの上端部に設けることが好ましい。このオイルフィルターによれば、簡単な構成で連通部を封止したり、連通状態にしたりできる。
また、本発明は、ハウジングと前記ハウジングに対して液密状態で取り付けられるキャップ部材とを有するオイルフィルターに用いられ、前記ハウジングと前記キャップ部材とで形成される収容空間に収容され、外周側から供給されたろ過前のオイルをろ過して内周側空間から排出する筒状のフィルターエレメントであって、係止部によって前記キャップ部材に係止される上端部と、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で、前記ハウジングに設けられた環状のドレン溝部と前記ドレン溝部を囲繞する環状の流入側溝部とを区画する区画壁に当接し、前記流入側溝部を流れるろ過前のオイルの前記ドレン溝部への流入を抑制するガスケットが形成された底部とを有し、前記キャップ部材を前記ハウジングから取り外す際に、前記係止部によって前記キャップ部材とともに移動され、移動によって生じた前記ガスケットと前記区画壁との隙間から、前記ろ過前のオイルを前記ドレン溝部へ流入させることを特徴とする。
本発明のフィルターエレメントは、ハウジングとキャップ部材との液密状態を解いてキャップ部材をハウジングから取り外す際に、係止部を介してキャップ部材とともに移動する。その過程で、フィルターエレメントの底部に設けられたガスケットが区画壁から離隔される。ガスケットが離隔されると、ガスケットと区画壁との間に隙間が生じ、この隙間からろ過前のオイルがドレン溝部へ流入して、ドレン流路へ流れる。このように、キャップ部材の取り外しに伴うフィルターエレメントの移動によって、ガスケットと区画壁との間に隙間を形成しているので、隙間を確実に形成することができ、オイルをドレン流路に確実に流すことができる。
前述のフィルターエレメントにおいて、前記上端部には、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で、前記キャップ部材の天井部に設けられて前記キャップ部材の内外を連通する連通部を気密状態に封止し、前記キャップ部材の前記ハウジングからの取り外しに伴って前記連通部を連通状態にする栓部材が設けられていることが好ましい。このフィルターエレメントによれば、簡単な構成で連通部を封止したり、連通状態にしたりできる。
本発明によれば、フィルターエレメントの交換時等において、オイルをドレン流路に確実に流すことができる。
オイルフィルター及びその周辺部を説明する図である。 ハウジングの底部を説明する図である。 キャップ部の内部構成を説明する図である。 フィルターエレメントの断面図、平面図、底面図である。 区画壁とガスケットとが液密に当接している状態を説明する図である。 ハウジングとキャップ部材の間に配置されるOリングを説明する図である。 ガスケットが区画壁から離隔した状態を説明する図である。 図1に示すI−I矢視図であって、ガスケットが区画壁から離隔した状態を説明する図である。 第2実施形態の要部を説明する断面図である。 第3実施形態の全体構成を説明する断面図である。 フィルターエレメントを説明する断面図である。 フィルターエレメントの上端部及びキャップ部材の内部を説明する断面図である。 栓部材による封止が解かれて、連通部が連通した状態を説明する拡大断面図である。 図13に示す連通状態でのキャップ部材とハウジングとの接続部分を説明する拡大断面図である。 図13に示す連通状態でのガスケットの周辺部分を説明する拡大断面図である。 第4実施形態の全体構成を説明する断面図である。 フィルターエレメントの上端部及びキャップ部材の内部を説明する断面図である。 栓部材による封止が解かれて、連通部が連通した状態を説明する拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のオイルフィルター1は、アルミダイキャスト製のケース2を介してエンジンブロック3に取り付けられている。また、このケース2にはオイルクーラー4も取り付けられている。オイルフィルター1には、オイルパン側からろ過前のオイルが供給される。そして、オイルフィルター1でろ過されたオイルは、エンジンブロック3に送出される。
オイルフィルター1は、ハウジング5と、キャップ部材6と、フィルターエレメント7とを有する。
ハウジング5は、上面が開放された有底円筒状の部材であり、ケース2の上端面にケース2と一体に設けられている。従って、ハウジング5もケース2と同じくアルミダイキャストによって作製されている。本実施形態のハウジング5は、エンジンブロック3の側面に対して傾斜した状態で設けられている。具体的には、下端部を中心にして上端部が、エンジンブロック3から離隔する方向に約20度傾いている。
ハウジング5の底部には、図2に示すように、連通部11と、ドレン溝部12と、流入側溝部13とが設けられている。本実施形態では、円形状とされた底部の中心部分に連通部11が設けられ、ドレン溝部12が連通部11を囲繞する円環状に設けられる。また、流入側溝部13がドレン溝部12を囲繞する円環状に設けられる。なお、ドレン溝部12と流入側溝部13との境界には、円環状の区画壁14が設けられ、ドレン溝部12と流入側溝部13とが区画されている。
連通部11は、管状に構成され、フィルターエレメント7の内周側に形成された内周側空間7a(図4(a)を参照)に下側から接続される。この連通部11は、エンジンブロック3とつながっており、フィルターエレメント7でろ過されたオイルが連通部11を通じてエンジンブロック3に送出される。
流入側溝部13は、ろ過前のオイルが流れる溝であり、底面に設けられた流入口13aからオイルが流入する。流入したオイルは、流入側溝部13に沿って円を描くように流れる。そして、流入側溝部13を流れたオイルは、後述するように、フィルターエレメント7の外周側から内部に浸透する。
ドレン溝部12は、フィルターエレメント7の交換時において、フィルターエレメント7の外周側に存在するろ過前のオイルが流れ込む部分であり、底部には、オイルパンにつながるドレン流路DR(図8を参照)への流出口12aが設けられている。前述したように、ドレン溝部12と流入側溝部13とは区画壁14で区画されている。本実施形態では、図5に示すように、区画壁14の上端面が連通部11の上端面よりも一段低い位置に設けられている。言い換えれば、連通部11の長さは、その先端が区画壁14の上端面よりも突出するように定められている。その理由については、後で説明する。
また、図1に示すように、ハウジング5の上部5aは、他の部分に比べて一段外周側に膨出した形状に設けられている。上部5aの内周面には雌ねじが設けられており、キャップ部材6の下部外周面に設けられた雄ねじが取り付けられるようになっている。従って、ハウジング5の上部5aは、キャップ部材6を取り付けるための取付部として機能する。
次に、キャップ部材6について説明する。
図1及び図3に示すように、キャップ部材6は、下端に開口を有し、上端が天井部21で塞がれた円筒状部材である。前述したように、キャップ部材6の下部外周面には、雄ねじが設けられている。そして、キャップ部材6の下部には、図6に示すようにOリング22(環状のシール部材)が取り付けられている。このため、キャップ部材6の下部をハウジング5の上部5aに締め込むことで、ハウジング5とキャップ部材6との隙間をOリング22が塞ぎ、キャップ部材6及びハウジング5の内部には液密の空間が形成される。この液密の空間は、フィルターエレメント7を収容するための収容空間として用いられる。
図3に示すように、天井部21における内側面には、係止部23が設けられている。この係止部23は、フィルターエレメント7を係止する部分であり、可動部材24と、キャップ側取付部25と、コイルバネ26とを有する。
可動部材24は、フィルターエレメント7に係止し、フィルターエレメント7ともに移動する部分であり、基板27と、係止爪28と、可動側爪29とを有している。
基板27は、係止爪28や可動側爪29が設けられる板状部材であり、本実施形態では、フィルターエレメント7の上端部に設けられた上側端板33(図4(b)を参照)とほぼ同じ大きさの円板によって構成されている。
係止爪28は、フィルターエレメント7の上側端板33に係止する部分であり、基板27の外周縁からフィルターエレメント7側に向けて、等間隔で複数立設されている。各係止爪28の先端には、基板27の中心側(直径方向の内側)に向けて鈎部28aが突設されている。符号Aの丸枠で示すように、この鈎部28aを上側端板33に引っ掛けることで、フィルターエレメント7を係止している。
可動側爪29は、キャップ側取付部25に係止する部分であり、基板27において、係止爪28とは反対方向に立設されている。この可動側爪29は、基板27の中心付近で略円形に配置されるように、複数設けられている。各可動側爪29の先端には、基板27における直径方向の外側に向けて鈎部29aが突設されている。この鈎部29aをキャップ側取付部25の鈎部25aに引っ掛けることで、可動部材24の移動可能範囲を規制している。
キャップ側取付部25は、可動部材24を近接方向や離隔方向に移動可能な状態で取り付けるための部分である。本実施形態のキャップ側取付部25は、内側に鈎部25aを有する板部材を、略円形に配置されるように複数立設することで構成されている。そして、キャップ側取付部25の内壁に沿って各可動側爪29を配置することで、可動部材24は、可動側爪29の鈎部29aがキャップ側取付部25の鈎部25aに当接するまでの範囲内で移動できる。すなわち、キャップ部材6の天井部21に対して近接或いは離隔する方向に移動できる。
コイルバネ26は、キャップ側取付部25及び可動側爪29の内側に配置される部材であり、キャップ部材6の天井部21から反力を得て、可動部材24を離隔方向へ押圧する。このコイルバネ26は、キャップ部材6がハウジング5に十分に締め込まれると収縮し、可動部材24をハウジング5の方向へ押し付ける。これに伴い、可動部材24に係止されたフィルターエレメント7もまた、ハウジング5の方向へ押し付けられる。従って、可動部材24とコイルバネ26の組は、フィルターエレメント7を押圧する押圧部に相当する。
次に、フィルターエレメント7について説明する。
図4(a)に示すように、フィルターエレメント7は、円筒状の外観形状をしている。そして、直径方向の中心には筒状の芯材31が配置されている。この芯材31には、オイルが通過するための通孔(図示せず)が複数形成されている。芯材31の内側には内周側空間7aが区画され、フィルターエレメント7でろ過されたオイルが流れ込む。芯材31の外周にはろ過材32が配置されている。ろ過材32としては、合成繊維を円筒状に成型したものが用いられる。なお、ろ過材32としては、合成繊維の成型品の他、濾紙を蛇腹状に折りたたんだものも用いることができる。
フィルターエレメント7の上端面は、上側端板33で覆われている。この上側端板33は、図4(b)に示すように、ろ過材32の直径よりも僅かに大きな直径の円板である。そして、図3に示すように、上側端板33の外周部33aはろ過材32の表面に沿ってL形に折り曲げられている。前述の係止爪28は、鈎部28aが上側端板33の外周部33aに係止することで、フィルターエレメント7を係止している。
フィルターエレメント7の下端面は、下側端板34で覆われている。この下側端板34は、図4(c)に示すように、ろ過材32の直径よりも僅かに大きな直径の円板であり、上側端板33と同様に外周部が折り曲げられている。そして、下側端板34の表面(フィルターエレメント7の底部)には、この下側端板34よりも一回り小さなドーナツ盤状のガスケット35が接合されている。このガスケット35は、エラストマー層で構成され、モールド成形によって作製される。ガスケット35の中心部分には、開口部35aが設けられている。この開口部35aの外周縁は、内周側空間7aを区画する芯材31の内周面に沿ってL字状に屈曲されている。
フィルターエレメント7が収容空間に収容されると、ガスケット35は、図5に符号Bの丸枠で示すように、押圧部(可動部材24,コイルバネ26)からの押圧力によって区画壁14の上端面と液密状態で密着する。また、連通部11における先端部分の外周面と芯材31の内周面との間にガスケット35が介在し、内周側空間7aと連通部11の内部空間とが液密状態でつながる。
次に、上記構成のオイルフィルター1の機能について説明する。
このオイルフィルター1を使用するに際しては、キャップ部材6及びハウジング5に形成される収容空間に、フィルターエレメント7を収容する。この場合、まず、キャップ部材6に設けられた係止部23に、フィルターエレメント7を係止させる。すなわち、フィルターエレメント7の上部を可動部材24に嵌め込むことで、フィルターエレメント7の上側端板33に係止爪28を係止させる。
フィルターエレメント7を係止させたならば、フィルターエレメント7の下側半部をハウジング5の内部に挿入し、キャップ部材6をハウジング5側へ締め込む。このとき、連通部11の上端がガスケット35の開口に挿入されるように、フィルターエレメント7の位置を定める。キャップ部材6を十分に締め込むと、Oリング22によってハウジング5とキャップ部材6との間が液密状態で封止される。
この封止状態において、可動側爪29は、キャップ側取付部25の内側に入り込む。そして、可動部材24は、鈎部29aが天井部21の近傍に位置付けられるまで天井部21側に移動する。可動部材24の移動に伴ってコイルバネ26が収縮して反力が生じる。これにより、図5に示すように、フィルターエレメント7がハウジング5の区画壁14へ向けて押圧される。その結果、ガスケット35と区画壁14の上端面との間が液密状態で封止される。また、ガスケット35の開口に連通部11の先端部分が入り込み、ガスケット35が芯材31の内壁面と連通部11の外周面のそれぞれに密着するので、この部分においてもシール状態が形成される。
これにより、フィルターエレメント7が収容空間に収容されて使用可能な状態になる。この使用状態において、流入口13aから流入側溝部13に流入したしたろ過前のオイルは、流入側溝部13に沿って円を描くように流れて流入側溝部13を満たし、フィルターエレメント7の外周面とハウジング5の内周面及びキャップ部材6の内周面との隙間に流入する。その後、オイルは、ろ過材32の内部に流入し、金属粉等の異物がろ過材32でろ別される。ろ過材32の内部を通過したオイルは、芯材31に設けられた通孔を通って内周側空間7aに流入する。内周側空間7aに流入したろ過後のオイルは、この内周側空間7aを流下して連通部11に流れ込み、エンジンブロック3へ供給される。このとき、芯材31と連通部11との間にガスケット35が介在しているので、内周側空間7aを流下するろ過後のオイルがドレン溝部12に漏出されることを抑制でき、連通部11へ導くことができる。
次に、フィルターエレメント7の取り外しについて説明する。この場合、キャップ部材6を取り付け時とは反対方向(取り外し方向)に回転させる。これにより、キャップ部材6の雄ねじとハウジング5の雌ねじとにより、キャップ部材6がハウジング5から離隔する方向へ移動する。図3に示すように、可動側爪29の鈎部29aがキャップ側取付部25の鈎部25aに当接すると、その後はキャップ部材6とともにフィルターエレメント7もハウジング5から離隔する方向へ移動する。これにより、ガスケット35が区画壁14の上面から離れ、隙間が形成される。また、キャップ部材6の移動によって、図6に示すように、Oリング22によるシール状態が解かれる。これにより、キャップ部材6とハウジング5との間にも隙間が形成され、この隙間から空気が収容空間側に流入する。
その結果、図7及び図8に点線の矢印Cで示すように、ろ過前のオイルが、ガスケット35と区画壁14との隙間からドレン溝部12内に流入し、ドレン流路DRを通ってオイルパンへ回収される。図7に示すように、この状態において、連通部11の先端部外周面と芯材31の下端内周面とはガスケット35を介してシールされた状態を維持している。このため、ろ過前のオイルが連通部11に流入する不具合を抑制できる。すなわち、ろ過前のオイルがエンジンブロック3に供給される不具合を防止できる。そして、ろ過前のオイルの液面が区画壁14の上端面と同じ高さになると(本実施形態では、図7に符号Xで示す高さになると)、オイルのドレン溝部12への流入が終了する。
ここで、第1実施形態のオイルフィルター1におけるポイントについて纏める。
このオイルフィルター1は、筒状のフィルターエレメント7と、フィルターエレメント7の下側半分が収容されるハウジング5と、ハウジング5に対して液密状態で取り付けられ、ハウジング5とともにフィルターエレメント7を収容するための収容空間を形成するキャップ部材6とを有している。
そして、キャップ部材6の内部には、フィルターエレメント7を着脱可能な状態で係止する係止部23が設けられている。また、ハウジング5の底部には、フィルターエレメント7の内周側空間7aに下側から接続される管状の連通部11と、連通部11を囲繞する環状に設けられるドレン溝部12と、区画壁14によってドレン溝部12と区画され、ドレン溝部12を囲繞する環状に設けられる流入側溝部13とが設けられている。
一方、フィルターエレメント7の底部には、キャップ部材6がハウジング5へ液密に取り付けられた状態で区画壁14と当接し、ろ過前のオイルのドレン溝部12への流入を抑制するガスケット35が設けられている。
このオイルフィルター1では、キャップ部材6をハウジング5から取り外す際に、係止部23によってフィルターエレメント7をキャップ部材6とともにハウジング5から離隔する方向へ移動させ、移動によって生じたガスケット35と区画壁14との隙間から、ろ過前のオイルをドレン溝部12へ流入させている。すなわち、フィルターエレメント7を、キャップ部材6を介して移動させることで、ガスケット35と区画壁14との間に隙間を形成している。このため、隙間を確実に形成することができ、オイルをドレン溝部12に確実に流し込むことができる。
また、キャップ部材6には、キャップ部材6がハウジング5に取り付けられた状態で、フィルターエレメント7を区画壁14に向けて押圧する押圧部(可動部材24とコイルバネ26の組)が設けられている。この押圧部によって、ガスケット35と区画壁14との密着性が向上し、フィルターエレメント7の使用時において、ろ過前のオイルがドレン溝部12に流れ込んでしまう不具合を確実に抑制できる。
また、連通部11の長さは、連通部11の先端が区画壁14の上端面よりも突出するように定められており、ガスケット35と区画壁14との間に隙間が生じた際に、ガスケット35の開口周辺部がフィルターエレメント7の芯材31と連通部11との間に介在するように構成されている。このため、ドレン溝部12に流れ込んだろ過前のオイルが、内周側空間7aへ流れ込んでしまう不具合を抑制できる。
また、キャップ部材6の係止部23は、複数の係止爪28を備えており、この係止爪28をフィルターエレメント7に設けられた上側端板33の外周部33a(側縁)に引っ掛けることで係止している。このため、簡単な構成で、収容空間に収容されたフィルターエレメント7をキャップ部材6ともに移動させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態の要部を説明する図である。この第2実施形態において、他の部分は第1実施形態と同じように構成されている。このため、他の部分について説明は省略する。
第2実施形態において、フィルターエレメント7の底面には中空接続部41が突設され、内周側空間7aが中空接続部41の分だけ延長されている。この中空接続部41は連通部11に挿入され、この連通部11と液密状態で接続される部分である。このため、中空接続部41の外径は、連通部11の内径よりも小さく定められている。また、中空接続部41の外周にはシール用のOリング42が取り付けられている。一方、連通部11は、中空接続部41が設けられていることから、第1実施形態の連通部11よりも長さが短く定められている。なお、ガスケット35は、中空接続部41よりも外周側の部分に設けられている。
この第2実施形態でも、ハウジング5に取り付けられたキャップ部材6が取り外し方向に回転されると、キャップ部材6に係止されたフィルターエレメント7がハウジング5から離隔する方向に移動される。これに伴い、ガスケット35と区画壁14との間に隙間が生じ、矢印で示すように、ろ過前のオイルがドレン溝部12へ流入する。このとき、中空接続部41の下端部が連通部11に挿入されており、かつ、中空接続部41と連通部11とがOリング42によってシールされているので、ろ過前のオイルが連通部11を通じてエンジンブロック3側へ送出される不具合を抑制できる。
従って、この第2実施形態でも、キャップ部材6の取り外しに伴ってフィルターエレメント7が移動し、ガスケット35と区画壁14との間に隙間を生じさせるので、フィルターエレメント7の交換時等において、ろ過前のオイルを、ドレン溝部12を通じてドレン流路DRに流し込むことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図10は、第3実施形態の構成を説明する断面図である。この第3実施形態では、キャップ部材6における天井部21の中心に、キャップ部材6の内外(すなわち内側空間と外側空間)を連通する円筒状の連通部SPを設けている。また、この実施形態のフィルターエレメント7は、連通部SPに嵌合可能な栓部材53を有している。この栓部材53は、キャップ部材6をハウジング5に対して液密状態で取り付けた際に連通部SPに嵌合し、連通部SPを気密状態に封止する。そして、この栓部材53は、キャップ部材6のハウジング5からの取り外しに伴い、連通部SPとの間に隙間を生じさせる。これにより、連通部SPは、キャップ部材6の取り外しに伴って連通状態にされ、空気が収容空間に流入することで、収容空間内のオイルがドレン溝部12に流れ込む。
以下、第3実施形態について詳しく説明する。この説明において、先に説明した実施形態と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図10及び図12に示すオイルフィルター1において、キャップ部材6は、前述の実施形態で説明した部分に加え、可動部材51を有する。この可動部材51は、キャップ側取付部25に取り付けられる部材であり、第1実施形態における可動部材24と同様に、近接方向や離隔方向に移動可能な状態で取り付けられる。
可動部材51は、基板51aと、可動側爪51bとを有する。基板51aは、フィルターエレメント7が係止されるとともに、コイルバネ26からの反力を受けてフィルターエレメント7をハウジング5側に押圧する部材である。本実施形態の基板51aは、上側端板33よりも少し小さい円板によって構成されている。この基板51aの中心部分には、栓部材53の円柱状部53aが挿入される挿入口51dが設けられている。また、この挿入口51dを囲むように、複数の可動側爪51bが略円形に配置されている。
可動側爪51bは、キャップ側取付部25に係止する部分であり、基板51aにおける上面に立設されている。各可動側爪51bの先端には、基板51aにおける直径方向の外側に向けて鈎部51cが突設されている。この鈎部51cをキャップ側取付部25の鈎部25aに引っ掛けることで、可動部材51の移動可能範囲を規制している。さらに、基板51aにおける可動側爪51bよりも外周側の位置には、係止穴51eが設けられている。この係止穴51eは、抑え板52の係止爪52cが挿入される部分である。
そして、本実施形態でも、キャップ側取付部25と可動側爪51bとで区画される空間にコイルバネ26が配置されている。このコイルバネ26の全長は、鈎部25aと鈎部51cとが引っ掛かっている状態における天井部21と基板51aの距離以上に定められる。このため、キャップ部材6がハウジング5から取り外されると、コイルバネ26が伸長して鈎部25aと鈎部51cとが引っ掛かるまで可動部材51を離隔させる。
本実施形態のフィルターエレメント7は、図11に示すように、前述の実施形態で説明した部分に加え、抑え板52と栓部材53とを上端部に備えている。
抑え板52は、上側端板33を外側から覆うように取り付けられる部材であり、栓部材53を保持するとともに、フィルターエレメント7の上端部をキャップ部材6に係止させる。後述するように、本実施形態では、係止爪52c(係止部)を可動部材51に係止させることで、フィルターエレメント7の上端部がキャップ部材6に係止されている。すなわち、この実施形態は、係止部をフィルターエレメント7の上端部に備えた構成になっている。
抑え板52は、基板52aと、取付爪52bと、係止爪52cとを有している。基板52aは、取付爪52bや係止爪52cが設けられる板状部材であり、上側端板33とほぼ同じ大きさの円板によって構成されている。基板52aの中心部には、栓部材53の円柱状部53aが挿入される挿入口52eが設けられている。この挿入口52eは円形をしている。そして、挿入口52eの直径は、円柱状部53aの直径よりも一回り大きく、栓部材53のフランジ部53bの直径よりも十分に小さく定められている。
取付爪52bは、抑え板52を上側端板33に取り付けるための部分であり、基板52aの側縁から上側端板33側に向けて、等間隔で複数立設される。取付爪52bの先端には、内周側へ向けて鈎部52dが突設されている。この鈎部52dを上側端板33の外周部33aに引っ掛けることで、抑え板52が上側端板33に取り付けられる。
係止爪52cは、フィルターエレメント7を、キャップ部材6が有する可動部材51に係止させるため部分である、すなわち、この係止爪52cは、フィルターエレメント7の上端部をキャップ部材6(可動部材51)に係止させる係止部に相当する。本実施形態の係止爪52cは、基板52aの外周縁から少し内周側の位置に、取付爪52bとは反対方向へ突設されている。この係止爪52cは、基板51aの係止穴51eに挿入される部分であり、係止穴51eと同じく複数設けられる。そして、係止爪52cの先端に設けた鈎部が基板51aの上面に係止することで、フィルターエレメント7が可動部材51に係止される。すなわち、フィルターエレメント7がキャップ部材6に係止される。
栓部材53は、前述したように、キャップ部材6の着脱に応じて連通部SPを封止したり、連通部SPを連通させたりする部材である。本実施形態の栓部材53は、円柱状部53aと、フランジ部53bとを有する。
円柱状部53aは、円筒状の連通部SPに嵌合する部分であり、高さ方向の途中にOリング53cを備えている。このOリング53cは、円柱状部53aが連通部SPに挿入された状態で、連通部SPの内壁及び円柱状部53aの周面と密着し、連通部SPを気密状態で封止する。
フランジ部53bは、円柱状部53aの下端に一体に形成されている。このフランジ部53bは、円柱状部53aの直径、及び、基板52bに設けられた挿入口52eの直径よりも大きな円形板部によって構成されている。そして、抑え板52の取り付け状態において、フランジ部53bは、芯材31の上端を塞ぐ天井部31aと基板52aとの間に形成される隙間に収納される。また、円柱状部53aは、抑え板52よりも上方に突設される。この状態において、栓部材53は、隙間の大きさや挿入口52eの直径で定まるクリアランスの範囲で移動可能に取り付けられる。
以上のように構成されたオイルフィルター1では、収容空間内にフィルターエレメント7を収容してキャップ部材6をハウジング5に液密状態で取り付けると、栓部材53の円柱状部53aが連通部SPに嵌合され、この連通部SPを気密状態で封止する。すなわち、Oリング53cによって連通部SP内の空間が分断される。この封止状態において、可動部材51は、鈎部51cが天井部21の近傍に位置付けられるまで、天井部21側に移動する。可動部材51の移動に伴ってコイルバネ26が収縮し、反力によって可動部材51がハウジング5側に押圧される。これに伴い、フィルターエレメント7もハウジング5側に押圧され、ガスケット35と区画壁14の上端面との間が液密状態で封止される。また、芯材31と連通部11との間でシール状態が形成される。
フィルターエレメント7の取り外し時において、キャップ部材6を取り外し方向に回転させると、キャップ部材6がハウジング5から離隔する方向へ移動する。このとき、コイルバネ26が伸長するため、反力によって可動部材51はハウジング5側に押圧された状態を維持する。これにより、連通部SPが円柱状部53aから抜ける方向に移動する。
図13に示すように、Oリング53cが連通部SPから外れるまでキャップ部材6が移動されると、Oリング53cによるシール状態が解かれ、連通部SPが連通状態になる。このとき、図14に示すように、Oリング22は、ハウジングの上部5aとキャップ部材6とを液密状態でシールしている。このため、キャップ部材6よりも外側の空気は、図13に符号Dの矢印で示すように、連通部SPを通って収納空間内に流入する。また、図15に示すように、キャップ部材6の移動に伴ってガスケット35が区画壁14の上面から離隔するので、符号Eの矢印で示すように、ガスケット35と区画壁14との隙間からろ過前のオイルがドレン溝部12に流れ込む。そして、ドレン溝部12に流れ込んだオイルはオイルパンに回収される。
このように、本実施形態では、キャップ部材6の取り外し方向への移動に伴って栓部材53による連通部SPの封止状態を解き、外部の空気をキャップ部材6の天井部21から収容空間内に導入しているので、キャップ部材6とハウジング5との接続部分から収容空間のオイルが漏れ出す不具合を抑制できる。また、フィルターエレメント7の上面に設けた栓部材53によって、連通部SPを封止したり連通状態にしたりしているので、簡単な構成で連通部SPの封止状態を制御できる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図16及び図17は、第4実施形態のオイルフィルター1を説明する図である。このオイルフィルター1は、第3実施形態のオイルフィルター1における栓部材53に代えて、芯材31の天井部31aの上面に円柱状部31bを突設したものである。すなわち、芯材31を栓部材として用いたものである。
この円柱状部31bは、第3実施形態の栓部材53aが有する円柱状部53aと同様に構成され、高さ方向の途中にOリング31cが設けられている。そして、収容空間内にフィルターエレメント7を収容してキャップ部材6をハウジング5に液密状態で取り付けると、円柱状部31bが連通部SPに嵌合され、この連通部SPを気密状態で封止する。
この封止状態において、可動部材51が天井部21側に移動してコイルバネ26が収縮し、フィルターエレメント7がハウジング5側に押圧される。そして、ガスケット35と区画壁14の上端面との間が液密状態で封止される。
フィルターエレメント7の取り外し時において、キャップ部材6がハウジング5から離隔する方向へ移動すると、コイルバネ26の反力によって可動部材51はハウジング5側に押圧された状態を維持する。これにより、連通部SPが円柱状部31bから抜ける方向に移動する。図18に示すように、Oリング31cが連通部SPから外れるまでキャップ部材6が移動されると、Oリング31cによるシール状態が解かれ、連通部SPが連通状態になる。そして、キャップ部材6よりも外側の空気は、符号Dの矢印で示すように、連通部SPを通って収納空間内に流入する。
これに伴い、ガスケット35が区画壁14の上面から離隔するので、符号Eの矢印で示すように、ガスケット35と区画壁14との隙間からろ過前のオイルがドレン溝部12に流れ込む。そして、ドレン溝部12に流れ込んだオイルはオイルパンに回収される。
本実施形態では、第3実施形態の作用効果に加え、芯材31の天井部31aの上面に円柱状部31bを一体的に設けているので、構成の簡素化が図れ、組み立て作業時の負担を軽減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、その等価物が含まれる。
例えば、ハウジング5の深さに関し、上述の各実施形態では、フィルターエレメント7の下側半部を収容する構成になっていたが、この構成に限定されない。例えば、フィルターエレメント7の下側から1/3程度の部分を収容する構成であってもよいし、下側から2/3程度の部分を収容する構成であってもよい。要するに、少なくともフィルターエレメント7の底部が収容されていればよい。
押圧部(可動部材24,コイルバネ26)に関し、キャップ部材6の締め込み度合いを調整することで、ガスケット35と区画壁14との密着度合いを調整できるならば、この押圧部を省略することもできる。
ハウジング5とキャップ部材6の固定に関し、前述の各実施形態では、雄ねじと雌ねじとによって行っていたが、この構成に限定されない。例えば、金属バンドを用いてハウジング5とキャップ部材6とを固定してもよい。
ガスケット35に関し、前述の各実施形態では、下側端板34の大部分を覆う形状に構成されていたが、少なくとも区画壁14の上端が当接する部分に設けられていればよい。このため、リング状に形成してもよい。なお、第1実施形態において、ガスケット35をリング状に形成した場合には、連通部11の上端外周面にOリングを設ければよい。
係止部23に関し、前述の各実施形態では、フィルターエレメント7が有する上側端板33の側縁を係止爪28によって係止する構成であったが、この構成に限定されない。フィルターエレメント7の上部が固定できれば、任意の構成を採ることができる。
コイルバネ26に関し、フィルターエレメント7をハウジング5側に押圧することができれば、他の構成のバネであってもよい。
円柱状部31b,53aに関し、Oリング31c,53cを備える構成としたが、Oリング31c,53cに代えて、円柱状部31b,53aの外周面を周回する突条を形成してもよい。
オイルフィルター1の適用対象に関し、各実施形態では、エンジンに用いられる潤滑油等の汚れを除去するものを例示したが、他の種類のオイルフィルターであっても同様に適用できる。
1…オイルフィルター,2…ケース,3…エンジンブロック,4…オイルクーラー,5…ハウジング,5a…ハウジングの上部,6…キャップ部材,7…フィルターエレメント,7a…内周側空間,11…連通部,12…ドレン溝部,12a…流出口,13…流入側溝部,13a…流入口,14…区画壁,21…天井部,22…Oリング,23…係止部,24…可動部材,25…キャップ側取付部,25a…鈎部,26…コイルバネ,27…基板,28…係止爪,28a…鈎部,29…可動側爪,29a…鈎部,31…芯材,31a…天井部,31b…円柱状部,31c…Oリング,32…ろ過材,33…上側端板,33a…外周部,34…下側端板,35…ガスケット,35a…開口部,41…中空接続部,42…Oリング,51…可動部材,51a…基板,51b…可動側爪,51c…鈎部,51d…挿入口,51e…係止穴,52…抑え板,52a…基板,52b…取付爪,52c…係止爪,52d…鈎部,52e…挿入口,53…栓部材,53a…円柱状部,53b…フランジ部,53c…Oリング,DR…ドレン流路,SP…連通部

Claims (9)

  1. 筒状のフィルターエレメントと、前記フィルターエレメントの底部が少なくとも収容されるハウジングと、前記ハウジングに対して液密状態で取り付けられ、前記ハウジングとともに前記フィルターエレメントを収容するための収容空間を形成するキャップ部材とを有し、ろ過前のオイルを前記フィルターエレメントの外周側から供給し、前記フィルターエレメントの内周側空間に到達したろ過後のオイルを外部に送出するオイルフィルターであって、
    前記フィルターエレメントを前記キャップ部材に係止させる係止部を設け、
    前記ハウジングは、前記フィルターエレメントの内周側空間に下側から接続される管状の連通部と、前記連通部を囲繞する環状に設けられるドレン溝部と、区画壁によって前記ドレン溝部と区画され、前記ドレン溝部を囲繞する環状に設けられる流入側溝部とを有し、
    前記フィルターエレメントは、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で前記区画壁と当接し、前記ろ過前のオイルの前記ドレン溝部への流入を抑制するガスケットを底部に有し、
    前記キャップ部材を前記ハウジングから取り外す際に、前記係止部によって前記フィルターエレメントを前記キャップ部材とともに移動させ、移動によって生じた前記ガスケットと前記区画壁との隙間から、前記ろ過前のオイルを前記ドレン溝部へ流入させることを特徴とするオイルフィルター。
  2. 前記キャップ部材は、前記ハウジングに取り付けられた状態で、前記フィルターエレメントを前記区画壁に向けて押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルター。
  3. 前記連通部は、先端が前記区画壁の端面よりも突出する長さに設けられ、前記ガスケットと前記区画壁との間に隙間が生じた際に、前記フィルターエレメントの内周側空間に液密状態で接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルフィルター。
  4. 前記ガスケットは、前記フィルターエレメントの底部に接合され、前記内周側空間を区画する筒状芯材の内周面に沿って外周縁が屈曲された開口部を備えるエラストマー層であり、前記区画壁との間に隙間が生じた際に前記連通部の外周面に密着してシールすることを特徴とする請求項3に記載のオイルフィルター。
  5. 前記フィルターエレメントは、上端部に上側端板を備え、
    前記係止部は、前記上側端板の側縁を係止する係止爪を有し、前記キャップ部材に設けられることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のオイルフィルター。
  6. 前記キャップ部材の天井部には、前記キャップ部材の内外を連通する連通部が設けられており、
    前記フィルターエレメントの上端部には、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で前記連通部を気密状態に封止し、前記キャップ部材の前記ハウジングからの取り外しに伴って前記連通部を連通状態にする栓部材が設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のオイルフィルター。
  7. 前記栓部材は、前記連通部に嵌合されるとともにフランジ部が形成された円柱状部を備え、
    前記円柱状部よりも大径であって前記フランジ部よりも小径の貫通口を設けた抑え板により、前記フランジ部を覆うとともに前記円柱状部を前記貫通口から突出させた状態で、前記栓部材を前記フィルターエレメントの上端部に設けたことを特徴とする請求項6に記載のオイルフィルター。
  8. ハウジングと前記ハウジングに対して液密状態で取り付けられるキャップ部材とを有するオイルフィルターに用いられ、前記ハウジングと前記キャップ部材とで形成される収容空間に収容され、外周側から供給されたろ過前のオイルをろ過して内周側空間から排出する筒状のフィルターエレメントであって、
    係止部によって前記キャップ部材に係止される上端部と、
    前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で、前記ハウジングに設けられた環状のドレン溝部と前記ドレン溝部を囲繞する環状の流入側溝部とを区画する区画壁に当接し、前記流入側溝部を流れるろ過前のオイルの前記ドレン溝部への流入を抑制するガスケットが形成された底部とを有し、
    前記キャップ部材を前記ハウジングから取り外す際に、前記係止部によって前記キャップ部材とともに移動され、移動によって生じた前記ガスケットと前記区画壁との隙間から、前記ろ過前のオイルを前記ドレン溝部へ流入させることを特徴とするフィルターエレメント。
  9. 前記上端部には、前記キャップ部材が前記ハウジングへ液密に取り付けられた状態で、前記キャップ部材の天井部に設けられて前記キャップ部材の内外を連通する連通部を気密状態に封止し、前記キャップ部材の前記ハウジングからの取り外しに伴って前記連通部を連通状態にする栓部材が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のフィルターエレメント。
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