JP2007291939A - オイルフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル交換時やオイルエレメント交換時においてフィルタ内部のオイルをドレン流路により抜き取り可能な構成を備えたオイルフィルタに対し、簡単な操作で且つ迅速にフィルタ内部のオイルを抜き取り可能とする構成を提供する。
【解決手段】オイルフィルタのフィルタカバー12の頂部にフィルタキャップ8を着脱自在に装着する。フィルタキャップ8の下端部に押圧部82を設け、フィルタキャップ8の装着状態では、この押圧部82がスプリング76を介してオイルエレメント2に押圧力を与え、このオイルエレメント2の下側に配置されている閉塞プレート6によりドレン流路5を閉塞する。オイル交換時には、フィルタキャップ8を取り外すのみで上記押圧力が解除されてドレン流路5が開放されると共にフィルタカバー12の頂部にオイル注入開口15が開放される。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車用エンジンの潤滑系(エンジンオイルの循環系)等に適用されるオイルフィルタに係る。特に、本発明は、エンジンオイル交換時やオイルエレメント交換時等においてフィルタ内部のエンジンオイル(以下、単にオイルと呼ぶ)をドレン流路より抜き取り可能な構成を備えたオイルフィルタの改良に関する。
従来より、自動車用エンジンにおけるオイルの循環系には、オイル循環経路を循環してエンジン各部の潤滑や冷却を行うオイル中に含まれる不純物や塵埃を除去するためのオイルフィルタが設けられている。このオイルフィルタはエンジン本体に直接取り付けられるものが多く、その取り付け形態の1タイプとして、下記の特許文献1や特許文献2に開示されている倒立型と呼ばれるものが知られている。この倒立型オイルフィルタとは、フィルタケーシングの底面や下部側面等にオイル導入口及びオイル導出口を有するものであって、例えばシリンダヘッドの上部等に取り付けられる。以下、従来の一般的な倒立型オイルフィルタの構成及びその動作について説明する。
図8は、従来の倒立型オイルフィルタの内部構造を示す断面図である。この図に示すように、この種のオイルフィルタは、フィルタケーシングaの内部に略円筒形状のオイルエレメントbが収容された構成となっている。
上記フィルタケーシングaは、エンジン本体(例えばシリンダヘッド)に一体的に形成された円筒形状のケーシング本体a1と、このケーシング本体a1の上部に着脱自在に取り付けられたフィルタカバーa2とを備えている。
また、フィルタケーシングaの内部には、エンジン本体から延びるオイル導入路c、オイル導出路d、ドレン流路eが連通している。オイル導入路cは、オイルエレメントbの外周側の空間s1に連通していると共に、エンジン停止時にフィルタケーシングa内のオイルがエンジン本体側に逆流することを阻止するためのアンチドレンバルブc1が配設されている。オイル導出路dは、オイルエレメントbで濾過されたオイルをエンジン本体に向けて導出するための通路である。フィルタケーシングa内の中央部には、上端部の側面にオイル導入孔f1が形成され且つ内部空間s2が上記オイル導出路dに連通するセンタパイプfが設けられている。ドレン流路eは、オイル交換時やオイルエレメント交換時等においてフィルタケーシングa内のオイルを抜き取るための通路であって、オートドレンバルブe1が配設されている。
上記フィルタケーシングaの内部空間の底部には円板状の閉塞プレートgが配置されている。図8に示す如くオイルエレメントbが所定の装着位置で保持されている状態では、この閉塞プレートgはオイルエレメントbによってフィルタケーシングa内の底面に押圧されており、これによりドレン流路eは閉塞されている。オイルエレメントbをこの所定の装着位置で保持するための構造として、上記フィルタカバーa2の内面にはホールド部材a3が一体的に取り付けられている。このホールド部材a3は、フィルタカバーa2がケーシング本体a1に取り付けられた状態でオイルエレメントbの上端を下方に向けて押圧する押圧プレートa4を備えており、この押圧プレートa4がオイルエレメントbを下方に押圧することで閉塞プレートgがドレン流路eを閉塞する構成となっている。また、フィルタケーシングa内の底面には凹部a5が形成されており、この凹部a5内には、閉塞プレートgに対して上方(フィルタケーシングa内の底面から離間する方向)への付勢力を与えるスプリングa6が収容されている。尚、上記オイル導入路cのフィルタケーシングa内に対する開放位置は閉塞プレートgの外周側に設定されており、閉塞プレートgがフィルタケーシングa内の底面に押圧された状態であってもこのオイル導入路cは上記空間s1に連通した状態となっている。
このように構成されていることにより、エンジンの運転時には、図中の矢印Iで示すように、オイル導入路cからフィルタケーシングa内(上記空間s1)に導入されたオイルがオイルエレメントbを通過し、この際、オイル中に含まれる不純物や塵埃が除去される(オイルが濾過される)。その後、このオイルはセンタパイプfのオイル導入孔f1を経てセンタパイプf内の空間s2を流下し、オイル導出路dからエンジン本体に向けて導出されることになる。
一方、オイルエレメントbに目詰まりが発生した際には、図中に破線で示す矢印IIの如く、フィルタケーシングa内に導入されたオイルが上記ホールド部材a3の外周側に回り込み、センタパイプfの上端開口からこのセンタパイプfの内部空間s2に導入された後、オイル導出路dからエンジン本体に向けて導出される状況となる。これにより、オイルの循環動作が継続して行われ、油圧の確保とオイルエレメントbの破損が防止される。このようなオイルのバイパス流れを許容するために上記ホールド部材a3及び押圧プレートa4には開口a7,a8が形成されている。また、オイルエレメントbに目詰まりが発生していない状況でオイルがセンタパイプfの上端開口から内部空間s2に導入されることがないよう(オイルがオイルエレメントbをバイパスすることがないよう)、センタパイプfの上端開口にはフィルタセフティバルブf2が設けられている。
そして、オイル交換時やオイルエレメント交換時には、図9に示すようにフィルタカバーa2がケーシング本体a1から取り外される。これにより、上記押圧プレートa4がオイルエレメントbを下方に押圧していた押圧力が解除され、上記スプリングa6の付勢力によって閉塞プレートgがフィルタケーシングa内の底面から浮き上がることでドレン流路eを開放する。その結果、図中の矢印IIIで示すようにフィルタケーシングa内のオイルがドレン流路eを経てオイルパンに向けて抜き取られることになる。尚、このフィルタケーシングa内のオイルの抜き取り動作は、オイルパンに設けられたドレンプラグの抜き取り動作と共に行われる。
その後、オイルエレメント交換やオイル注入が行われる。具体的な動作としては、上述した如くドレンプラグを抜き取ることによりオイル循環経路内のオイルを排出させた後、オイルエレメントbを新品のものに交換する。そして、フィルタカバーa2をケーシング本体a1に装着して図8に示す状態とすると共に、オイルパンのドレン孔をドレンプラグにより閉鎖し、その後、シリンダヘッド等に設けられているオイル注入口から所定量のオイルをオイル循環経路内に注入することになる。尚、このようにオイル交換及びオイルエレメント交換の両方を行う場合とオイル交換のみを行う場合とが、所定期間毎または所定の車両走行距離毎に交互に行われるのが一般的である。
実開平5−89819号公報 特開2000−126517号公報
ところで、上述した従来の一般的な倒立型オイルフィルタでは、オイル交換及びオイルエレメント交換の両方を行う場合と、オイル交換のみを行う場合とに係わらず、閉塞プレートgをフィルタケーシングa内の底面から浮き上がらせてドレン流路eを開放させるために、フィルタカバーa2をケーシング本体a1から取り外すといった作業が必要であった。
通常、フィルタカバーa2とケーシング本体a1との接続位置はフィルタケーシングaの高さ方向の略中央位置となっているため、オイル漏れを生じさせることなしに交換作業を行うためには、この位置(フィルタカバーa2とケーシング本体a1との接続位置)よりも低い位置にオイルの油面が降下するまでフィルタカバーa2をケーシング本体a1から取り外すことができないことになる。つまり、図8に示すように、一般的にフィルタカバーa2とケーシング本体a1とはねじ込み式で接続されているため、フィルタカバーa2をケーシング本体a1に対して僅かに緩め、ねじの嵌合部分の隙間から空気が徐々にフィルタケーシングa内に流れ込むのに伴ってオイルの油面高さが徐々に降下していき、この油面高さがフィルタカバーa2とケーシング本体a1との接続位置よりも低い位置に達するのを待つことになる。このため、フィルタカバーa2とケーシング本体a1との接続位置よりも低い位置にオイルの油面が達するまでの時間を長く要し、その結果、オイル交換やオイルエレメント交換に要する時間が長くなってしまうといった不具合があった。
また、労力の小さな作業でフィルタケーシングa内のオイルを抜き取り可能とする構成が求められていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記倒立型オイルフィルタに代表されるような、オイルエレメント交換時においてフィルタ内部のオイルをドレン流路により抜き取り可能な構成を備えたオイルフィルタに対し、簡単な操作で且つ迅速にフィルタ内部のオイルを抜き取り可能とする構成を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、オイルエレメントの交換時にケーシング本体から取り外されるフィルタカバーとは別部材としてドレン流路を開閉可能とする操作部を備えさせ、これによってオイル交換作業時におけるフィルタケーシング内からのオイルの抜き取り動作が容易に行えるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、ケーシング本体の上部にフィルタカバーが着脱自在に装着されたフィルタケーシング内にオイルエレメントが収容されていると共に、フィルタケーシングの底面にドレン流路が接続され、上記オイルエレメントが所定の装着位置にある際にはこのオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されてフィルタケーシングの装着位置が規制され、これに伴って上記ドレン流路が閉塞される一方、オイルエレメントの交換時にはフィルタカバーがケーシング本体から取り外される構成とされたオイルフィルタを前提とする。このオイルフィルタに対し、上記オイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されるようにフィルタカバーに対して所定の固定位置に固定可能とされていると共に、オイルエレメントに対するフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を解除してドレン流路を開放するように上記固定位置から移動可能またはフィルタカバーから取り外し可能とされたドレン流路開閉手段を上記フィルタカバーの頂部付近に設けた構成としている。
この特定事項により、ドレン流路開閉手段を上記固定位置から移動またはフィルタカバーから取り外すのみでドレン流路を開放してフィルタケーシング内のオイルを抜き取ることが可能になる。そして、ドレン流路開閉手段はフィルタケーシングの頂部付近に設けられているため、フィルタケーシング内部のオイルが漏れ出すことを回避しながら、短時間でフィルタケーシング内のオイルを排出させることが可能になり、オイル交換やオイルエレメント交換に要する時間の大幅な短縮化を図ることができる。また、フィルタカバーをケーシング本体から取り外すといった比較的労力の大きな作業を行うことなくフィルタケーシング内のオイルを抜き取ることが可能であるので、オイル交換のみを行う場合の作業が簡素化できる。
より具体的な構成としては以下のものが挙げられる。ケーシング本体の上部にフィルタカバーが着脱自在に装着されたフィルタケーシング内にオイルエレメントが収容されていると共に、フィルタケーシングの底面にドレン流路が接続され、上記オイルエレメントが所定の装着位置にある際にはこのオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されてフィルタケーシングの装着位置が規制され、これに伴って上記ドレン流路が閉塞される一方、オイルエレメントの交換時にはフィルタカバーがケーシング本体から取り外される構成とされたオイルフィルタを前提とする。このオイルフィルタに対し、上記フィルタカバーの頂部付近に、オイル交換時にオイルが注入される注入開口を形成する。一方、この注入開口に、この注入開口を閉鎖するようにフィルタカバーに取り付けられた状態ではオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を付与すると共に、注入開口を開放するべくフィルタカバーから取り外された状態ではオイルエレメントに対するフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を解除してドレン流路を開放するフィルタキャップを設けた構成としている。
この特定事項によれば、上述した解決手段による作用に加えて、エンジン本体にオイル注入開口を設けておく必要が無くなり、また、オイルの注入作業時には、油面がフィルタケーシングの上端位置(注入開口付近)に達するまで注入できて十分な量のオイルを注入することが可能であるといった作用を発揮することができる。
オイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を付与させる構成として具体的には以下のものが挙げられる。つまり、フィルタカバーに取り付けられた状態でフィルタケーシング内部に位置するフィルタキャップの先端部とオイルエレメントとの間にホールド部材を介在させ、このホールド部材に、フィルタキャップからの押圧力を受けて圧縮するスプリングを設ける。そして、この圧縮状態にあるスプリングの弾性力がオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力として作用する構成としている。
この特定事項によれば、スプリングの弾性変形に伴う付勢力を利用してオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を作用させているため、オイルフィルタの構成部材に寸法誤差(加工誤差等)が生じている場合であってもスプリングの弾性変形によってそれを吸収することができる。このため、オイルフィルタの構成部材の破損等を防止しながらも、オイルエレメントが所定の装着位置で規制されている場合のドレン流路の閉塞状態を良好に得ることができる。
フィルタキャップ及びフィルタカバーの着脱作業性に鑑みられた構成として以下のものが挙げられる。つまり、フィルタカバーとケーシング本体との接続構造及びフィルタキャップとフィルタカバーとの接続構造として、一方に雄ネジが、他方に雌ネジがそれぞれ形成されたねじ込み式をそれぞれ採用する。そして、各接続構造を互いに逆ネジとしている。
フィルタケーシング内からオイルを抜き取る際に、フィルタカバーとケーシング本体との接続部分からのオイル漏れを生じさせないためには、フィルタキャップのみを取り外し、フィルタカバーがケーシング本体から緩まない状態としておくことが必要である。そして、フィルタカバーとケーシング本体との接続構造及びフィルタキャップとフィルタカバーとの接続構造が同方向の回転で緩むねじ込み式である場合にはフィルタキャップの回転と共にフィルタカバーも回転(供回り)してしまってケーシング本体から緩み、オイル漏れが懸念されることになる。本解決手段ではこれらの接続構造を逆ネジとしているため、フィルタキャップの緩み方向の回転はフィルタカバーの締まり方向の回転となるため、フィルタキャップの取り外し時にフィルタカバーとケーシング本体との接続部分からオイル漏れが生じることは回避される。
本発明では、オイルエレメントの交換時にケーシング本体から取り外されるフィルタカバーとは別部材であるドレン流路開閉手段(フィルタキャップ)によってオイル交換作業時におけるフィルタケーシング内からのオイルの抜き取り動作が行えるようにしている。このため、フィルタカバーをケーシング本体から取り外すといった比較的労力の大きな作業を行うことなくフィルタケーシング内のオイルを抜き取ることが可能になり、オイル交換のみを行う場合の作業の簡素化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係るオイルフィルタが、自動車用エンジン、特にV型エンジンの潤滑系に適用された場合であって、後述するオイル導入路、オイル導出路、ドレン流路が共に下部に接続された所謂倒立型のオイルフィルタとして構成された場合について説明する。
(第1実施形態)
−オイルフィルタの構成−
図1は、本実施形態に係るオイルフィルタの内部構造を示す断面図である。また、図2は、このオイルフィルタの一部を破断した分解斜視図である。これらの図に示すように、オイルフィルタは、フィルタケーシング1の内部に略円筒形状のオイルエレメント2が収容された構成となっており、V型エンジンのVバンク間のシリンダヘッド上面に配設されている。
上記フィルタケーシング1は、シリンダヘッドの上面に一体的に形成された円筒形状のケーシング本体11と、このケーシング本体11の上部に着脱自在に取り付けられたフィルタカバー12とを備えている。このケーシング本体11に対するフィルタカバー12の接続構造としては、ケーシング本体11の上端部分の外周面に雄ネジ11aが形成されている一方、フィルタカバー12の下端部分の内周面に雌ネジ12aが形成されていて、ケーシング本体11の上端部分にフィルタカバー12の下端部分がねじ込まれることにより、このケーシング本体11に対してフィルタカバー12が一体的に接続される。このようにしてケーシング本体11にフィルタカバー12が一体的に接続された状態では、この両者間により略密閉された(後述するフィルタキャップ8がフィルタカバー12に装着された状態でオイル導入路3、オイル導出路4、ドレン流路5のみにおいて外部に連通された)ケーシング内部空間が形成されることになる。
そして、上記フィルタケーシング1の内部には、エンジン本体から延びるオイル導入路3、オイル導出路4、ドレン流路5が接続されている。これら通路3,4,5の開口位置として、上記オイル導出路4は、フィルタケーシング1の中央部、つまり、フィルタケーシング1の軸心と同心上の位置に設定されている。また、オイル導入路3は、その内周面の一部がケーシング本体11の内周面に連続するように、つまり、ケーシング本体11の内周面に近接した比較的外側の位置に設定されている。これに対し、ドレン流路5は、フィルタケーシング1の軸心位置とケーシング本体11の内周面位置との間の略中間の位置、つまり、上記オイル導入路3の開口位置よりもフィルタケーシング1の軸心に近い位置に形成されている。
上記オイル導入路3は、オイル循環系に備えられるオイルポンプの吐出側に接続されており、このオイルポンプから吐出されたオイルをオイルエレメント2の外周側の空間S1に導入するよう構成されている。また、このオイル導入路3には、エンジン停止時にフィルタケーシング1内のオイルがエンジン本体側(オイルポンプの吐出側)に逆流することを阻止するためのアンチドレンバルブ31が配設されている。
オイル導出路4は、上記オイルエレメント2の外周側の空間S1に導入された後にオイルエレメント2で濾過されたオイルをエンジン本体に向けて導出するための通路である。このオイル導出路4にオイルを導くための具体的な構成として、フィルタケーシング1内の中央部にセンタパイプ41が配設されている。このセンタパイプ41は、その上端部の側面にオイル導入孔42が形成されており、鉛直方向に延びる内部空間S2の下端が上記オイル導出路4に連通している。つまり、オイルエレメント2で濾過されたオイルがオイル導入孔42からセンタパイプ41の内部空間S2に流れ込み、この内部空間S2を流下してオイル導出路4に排出されるようになっている。尚、上記オイル導入孔42はセンタパイプ41の周方向に亘る複数箇所(例えば4箇所)に形成されている。また、このセンタパイプ41の上端開口には、オイルエレメント2に目詰まりが発生していない状況でオイルがセンタパイプ41の上端開口から内部空間S2に導入されることがないよう(オイルがオイルエレメント2をバイパスすることがないよう)フィルタセフティバルブ43が設けられている。
ドレン流路5は、オイル交換時やオイルエレメント交換時等においてフィルタケーシング1内のオイルをオイルパンに向けて抜き取るための通路である。つまり、このドレン流路5の下流端はオイルパンの上部で開放されている。このため、このドレン流路5は、オイル交換時やオイルエレメント交換時以外では、濾過されたオイルがエンジン本体をバイパスしてオイルパンに排出されてしまうことがないように閉塞状態とされている。このドレン流路5を閉塞状態とするための構成については後述する。また、このドレン流路5には、オイルの抜き取り動作時に開放されるオートドレンバルブ51が配設されている。
次に、上述したドレン流路5を閉塞状態とするための構成について説明する。上記フィルタケーシング1の内部空間の底部には円板状の閉塞プレート6が配置されている。この閉塞プレート6は中央部に開口61が形成されており、この開口61の内径寸法は上記センタパイプ41の外径寸法に略一致するかまたはこのセンタパイプ41の外径寸法よりも僅かに大きく設定されており、センタパイプ41がこの開口61に挿通された状態で、閉塞プレート6はフィルタケーシング1の内部空間の底部に配置されている。一方、この閉塞プレート6の外径寸法は、上記ケーシング本体11の内径寸法よりも小さく設定されている。上述した如く、ドレン流路5の開口位置はオイル導入路3の開口位置よりも内周側(フィルタケーシング1の軸心に近い位置)に形成されているため、この閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに当接している状態では、この閉塞プレート6がドレン流路5の上端開口の全体を覆う一方、オイル導入路3の上端開口に対してはその一部分のみを覆うようになっている。つまり、閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに当接してもオイル導入路3はオイルエレメント2の外周側の空間S1に連通した状態となっている。そして、図1に示す如くオイルエレメント2が所定の装着位置で保持されている状態では、閉塞プレート6はオイルエレメント2によってフィルタケーシング1内の底面1aに押圧された状態となっており、これによりドレン流路5は閉塞プレート6によって閉塞されている。本実施形態の特徴は、このようにオイルエレメント2が閉塞プレート6をフィルタケーシング1内の底面1aに向けて押圧するための構成にある。この構成の詳細については後述する。
尚、フィルタケーシング1内の底面1aには凹部13が形成されており、この凹部13内には、上記閉塞プレート6に対して上方(フィルタケーシング1内の底面1aから離間する方向)への付勢力を与えるスプリング(コイルスプリングまたは板バネ)14が収容されている。上述した如くオイルエレメント2が所定の装着位置で保持されている状態では、閉塞プレート6はオイルエレメント2によってフィルタケーシング1内の底面1aに押圧された状態であるため、このスプリング14は、凹部13の底面と閉塞プレート6との間で圧縮された状態となっている。
次に、本実施形態の特徴とする構成である、オイルエレメント2を上記所定の装着位置で保持するべくフィルタケーシング1内の底面1aに向けて押圧する構成及び、この所定の装着位置での保持状態を解除する構成について説明する。
上記フィルタカバー12には、オイルエレメント2の上面を押圧するためのホールド部材7及び、フィルタカバー12の頂部に形成された開口(オイル注入開口)15に装着されるフィルタキャップ8が備えられている。以下、各部材7,8の構成及び機能について説明する。
上記ホールド部材7は、フィルタカバー12の内部空間に保持されている。具体的には、図2に示すように、このホールド部材7は、上記フィルタカバー12の下側部分における内径寸法に略一致する外径寸法を有する円板状の押圧プレート71と、この押圧プレート71の上面に一体形成されたスプリング保持部72とを備えている。
上記フィルタカバー12の内周面における雌ネジ12aの直上側には内周側に向かって僅かに突出する係止突起12bが形成されている。この係止突起12bはフィルタカバー12の内周面の全周囲に亘って連続形成されていてもよいし、この内周面の周方向の複数箇所に間欠的に形成されていてもよい。押圧プレート71が、この係止突起12bの上側に係止されることでホールド部材7はフィルタカバー12の内部空間に保持されている。そして、この押圧プレート71の外周部近傍位置にはその厚さ方向(鉛直方向)に貫通する第1のオイルバイパス孔71a,71a,…が複数箇所(例えば周方向に亘って4箇所)に形成されている。更に、この押圧プレート71の中心部にはその厚さ方向(鉛直方向)に貫通するセンタバイパス孔71b(図1参照)が形成されている。
一方、スプリング保持部72は、上記押圧プレート71の上面に立設された内外2個の円環状の突起73,74によって構成されている。この外周側突起73と内周側突起74との間に円環状のスプリング収容空間75が形成されており、このスプリング収容空間75の内部にスプリング76が収容されている。このスプリング76としてはスプリング保持部72の軸心(フィルタケーシング1の軸心に一致している)を軸心として螺旋形状に形成された板バネや、スプリング収容空間75の延長方向に亘る複数箇所に配設された比較的小径のコイルスプリング等が適用可能である。また、これら外周側突起73及び内周側突起74には、その半径方向(板厚方向)に貫通する第2のオイルバイパス孔73a,73a,…、74a,74a,…が複数箇所(例えば周方向に亘って4箇所)に形成されている。
また、上記フィルタキャップ8は、上述した如く、フィルタカバー12の頂部に形成されたオイル注入開口15に着脱自在に装着されている。詳しくは、このフィルタキャップ8は、上端部分に円柱形状の把持部81が設けられており、この把持部81の下端面に円筒形状の押圧部82が一体形成されている。把持部81の外周面には作業者の把持が容易になるように全周面に亘ってローレット加工が施されている。また、上記押圧部82は、その外径寸法が、把持部81の外径寸法よりも僅かに小さく設定され、且つ上記ホールド部材7のスプリング保持部72に形成されているスプリング収容空間75の径寸法に略一致した寸法となっている。
上記オイル注入開口15の内周面には雌ネジ15aが形成されている一方、上記フィルタキャップ8の押圧部82の外周面の上側半分にはこの雌ネジ15aにねじ込み可能な雄ネジ82aが形成されている。このため、フィルタキャップ8の押圧部82をオイル注入開口15に挿通し、雄ネジ82aをオイル注入開口15の雌ネジ15aにねじ込んでいくことによりフィルタキャップ8をフィルタカバー12の頂部に取り付けることが可能な構成となっている。このフィルタキャップ8の取り付け状態では、オイル注入開口15が閉塞されることになり、フィルタケーシング1の内部が略密閉された(オイル導入路3、オイル導出路4、ドレン流路5のみにおいて外部に連通された)状態となる。尚、上記フィルタキャップ8の雄ネジ82a及びオイル注入開口15の雌ネジ15aは、上記ケーシング本体11の雄ネジ11a及びフィルタカバー12の雌ネジ12aとは逆ネジとなっている。具体的に、フィルタケーシング1の平面視において、フィルタカバー12は時計回り方向の回転が締め込み方向(ケーシング本体11への取り付け方向)であり、反時計回り方向の回転が緩み方向(ケーシング本体11からの取り外し方向)となっている。これに対し、フィルタキャップ8は反時計回り方向の回転が締め込み方向(フィルタカバー12への取り付け方向)であり、反時計回り方向の回転が緩み方向(フィルタカバー12からの取り外し方向)となっている。
そして、上述した如くフィルタキャップ8がフィルタカバー12の頂部に取り付けられた状態では、図1に示しているように、このフィルタキャップ8の押圧部82の下端部がスプリング収容空間75の内部、つまり、上記外周側突起73と内周側突起74との間に入り込み、このスプリング収容空間75に収容されているスプリング76に向けて下向きの押圧力を与える。この際、スプリング76は圧縮変形しながら上記ホールド部材7の押圧プレート71に下方への押圧力を付与し、これによってオイルエレメント2が押圧プレート71から下方への押圧力を受けた状態になる。その結果、オイルエレメント2は、上記スプリング(オイルエレメント2に対して上向きの付勢力を与えるスプリング)14の付勢力に抗して閉塞プレート6を下方に押圧し、閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに押圧されることでドレン流路5が閉塞された状態となっている。つまり、フィルタキャップ8をフィルタカバー12のオイル注入開口15にねじ込んでいくに従って、このフィルタキャップ8の押圧部82、スプリング76、ホールド部材7の押圧プレート71、オイルエレメント2の順で押圧力が閉塞プレート6に作用し、この閉塞プレート6がドレン流路5を閉塞した状態となる。尚、この状態では、図1に示すようにホールド部材7の押圧プレート71の下面はフィルタカバー12の係止突起12bには当接しておらず、スプリング76の弾性変形による付勢力が効果的にオイルエレメント2を介して閉塞プレート6に作用するようになっている。
−オイルフィルタの動作説明−
次に、上述の如く構成されたオイルフィルタの動作について説明する。
<通常のオイル循環動作時>
エンジンの運転時には、図1中の矢印Iで示すように、オイル循環系に備えられたオイルポンプから吐出されたオイルが、オイル導入路3からフィルタケーシング1内(上記空間S1)に導入される。このオイルは、フィルタケーシング1の内部空間の周方向に亘って流れオイルエレメント2を通過する。この際、オイル中に含まれる不純物や塵埃が除去されてオイルが濾過(浄化)される。その後、このオイルはセンタパイプ41の上端部に形成されているオイル導入孔42を経てセンタパイプ41内の空間S2を流下し、オイル導出路4からエンジン本体に向けて導出されることになる。このようなオイルポンプ、オイルフィルタ、エンジン本体の間でオイルの循環動作が行われることで、オイルによるエンジン各部の潤滑や冷却が行われながらエンジンが運転される。
<オイルエレメント2の目詰まり発生時>
一方、オイルエレメント2に目詰まりが発生し、オイルの流通抵抗が増大した場合には、図1中に破線で示す矢印IIの如く、フィルタケーシング1内に導入されたオイルが、上記ホールド部材7の押圧プレート71に形成されている第1のオイルバイパス孔71aを通過して押圧プレート71の上側に流れ込んだ後、スプリング保持部72を構成する外周側突起73及び内周側突起74にそれぞれ形成されている第2のオイルバイパス孔73a,73a,…、74a,74a,…を通過する。その後、このオイルは、押圧プレート71の中心部に形成されているセンタバイパス孔71b及びフィルタセフティバルブ43を経てセンタパイプ41の内部空間S2に導入された後、オイル導出路4からエンジン本体に向けて導出されることになる。これにより、オイルの循環動作が継続して行われ、油圧の確保とオイルエレメント2の破損(オイルエレメント2の外周側の油圧が著しく上昇することによるオイルエレメント2の変形等)が防止される。
<オイル交換時>
次に、本実施形態において特徴とする動作の一つであるオイル交換時(オイルエレメント2については交換しない場合)の動作について説明する。
前回のオイル交換時(例えば前回はオイル交換と共にオイルエレメント2も交換している場合)から所定期間が経過、または所定の車両走行距離に達し、オイル交換が必要となった際には、先ず、図3に示すように、作業者の手作業によりフィルタキャップ8がフィルタカバー12から取り外される。この場合、本実施形態ではフィルタキャップ8は平面視において時計回り方向に回転される。
フィルタキャップ8が取り外されると、フィルタケーシング1の内部空間が大気開放される。このフィルタキャップ8の取り外し作業によって開放されるオイル注入開口15はフィルタケーシング1の頂部に形成されている。つまり、フィルタケーシング1内部のオイルの油面高さ位置よりも上方でフィルタケーシング1の内部空間が大気開放される。このため、フィルタキャップ8が取り外されたとしてもフィルタケーシング1内部のオイルが漏れ出すことはない。
そして、このフィルタキャップ8の取り外し作業の際、フィルタキャップ8が上方へ移動していくのに伴って、フィルタキャップ8の押圧部82はスプリング76から後退(上側へ後退)していくので、ホールド部材7の押圧プレート71がオイルエレメント2を下方に押圧していた押圧力が解除されていく。このため、フィルタケーシング1内の底面1aの凹部13に収容されているスプリング14の付勢力によって閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aから浮き上がることでドレン流路5が開放されることになる。これにより図3中の矢印IIIで示すようにフィルタケーシング1内のオイルがドレン流路5を経てオイルパンに向けて抜き取られる。実際にフィルタケーシング1内のオイルがドレン流路5から排出されていくのはオイルパンの底部に設けられているドレンプラグの抜き取り作業が行われた際である。
このドレンプラグの抜き取り作業によってフィルタケーシング1内の全てのオイルがドレン流路5から排出され、また、オイル循環経路内のオイルがオイルパンのドレン孔から排出された後、上記ドレンプラグによってドレン孔を封鎖して新たなオイルの注入作業が行われる。このオイル注入作業は、上記フィルタキャップ8を取り外したことで開放されているオイル注入開口15から行われる。この際、上述した如くフィルタキャップ8は取り外されているので、フィルタケーシング1の内部空間とドレン流路5とは連通した状態となっている。このため、オイル注入開口15からオイルが注入されると、このオイルはフィルタケーシング1の内部空間からドレン流路5を経てオイルパンへと導入されていく。また、このオイル注入作業時に油面がセンタパイプ41のオイル導入孔42の形成位置にまで達した場合には、オイルの一部はオイル導入孔42からセンタパイプ41の内部空間S2を経てエンジン本体側へも導入されることになる。
そして、所定量のオイルが注入されてオイル注入作業が終了すると、作業者の手作業によりフィルタキャップ8がフィルタカバー12に取り付けられる。つまり、フィルタキャップ8の押圧部82がオイル注入開口15に挿通され、雄ネジ82aをオイル注入開口15の雌ネジ15aにねじ込んでいくことによりフィルタキャップ8をフィルタカバー12の頂部に取り付ける。この場合、本実施形態ではフィルタキャップ8は平面視において反時計回り方向に回転される。
このフィルタキャップ8の取り付け作業により、フィルタキャップ8が下方へ移動していくのに伴って、このフィルタキャップ8の押圧部82の下端部がスプリング収容空間75の内部に入り込んでいき、このスプリング収容空間75に収容されているスプリング76に向けて下向きの押圧力を与える。この際、スプリング76は圧縮変形しながら上記ホールド部材7の押圧プレート71に下方への押圧力を付与し、これによってオイルエレメント2が押圧プレート71から下方への押圧力を受けた状態になる。その結果、オイルエレメント2は、上記スプリング14の付勢力に抗して閉塞プレート6を下方に押圧し、図1に示すように、閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに押圧されることでドレン流路5が閉塞された状態となり、フィルタケーシング1内部のオイルがドレン流路5から排出されてしまうことが防止された構成となる。以上の動作によりオイル交換作業が完了する。
<オイルエレメント2の交換時>
次に、オイルエレメント2の交換時の動作について説明する。一般に、オイルエレメント2の交換時には同時にオイルも交換される。
前回のオイル交換時(例えば前回のオイル交換時にはオイルエレメント2を交換していない場合)から所定期間が経過、または所定の車両走行距離に達し、オイル交換及びオイルエレメント2の交換が必要となった際には、先ず、上述したオイル交換時の場合と同様に作業者の手作業によりフィルタキャップ8がフィルタカバー12から取り外される(図3参照)。これにより、上述と同様に、ホールド部材7の押圧プレート71がオイルエレメント2を下方に押圧していた押圧力が解除され、フィルタケーシング1内の底面1aの凹部13に収容されているスプリング14の付勢力によって閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aから浮き上がることでドレン流路5が開放される。これにより図3中の矢印IIIで示すようにフィルタケーシング1内のオイルがドレン流路5を経てオイルパンに向けて抜き取られることになる。この際にも、フィルタケーシング1内部のオイルの油面高さ位置よりも上方でフィルタケーシング1の内部空間が大気開放されるため、フィルタケーシング1内部のオイルが漏れ出すことはない。
オイルパンの底部に設けられているドレンプラグの抜き取り作業によってフィルタケーシング1内の全てのオイルがドレン流路5から排出され、また、オイル循環経路内のオイルがオイルパンのドレン孔から排出された後、図4に示すように、フィルタカバー12をケーシング本体11から取り外す。この場合、本実施形態ではフィルタカバー12は平面視において反時計回り方向に回転される。このフィルタカバー12の取り外しによりケーシング本体11の上部が開放される。その後、ケーシング本体11内に収容されているオイルエレメント2を新品のものに交換する。
このオイルエレメント2の交換の後、フィルタカバー12をケーシング本体11に装着して図3に示す状態とする。この場合、本実施形態ではフィルタカバー12は平面視において時計回り方向に回転される。この状態でオイル注入作業が行われる。このオイル注入作業は、上記フィルタキャップ8を未だ取り付けていないことで開放されているオイル注入開口15から行われる。この際、フィルタケーシング1の内部空間とドレン流路5とは連通した状態となっているため、オイル注入開口15からオイルが注入されると、このオイルはフィルタケーシング1の内部空間からドレン流路5を経てオイルパンへと導入されていく。
そして、所定量のオイルが注入されてオイル注入作業が終了すると、作業者の手作業によりフィルタキャップ8がフィルタカバー12に取り付けられる。つまり、フィルタキャップ8の押圧部82がオイル注入開口15に挿通され、雄ネジ82aをオイル注入開口15の雌ネジ15aにねじ込んでいくことによりフィルタキャップ8をフィルタカバー12の頂部に取り付ける。
このフィルタキャップ8の取り付け作業により、上述したオイル交換時の場合と同様に、フィルタキャップ8が下方へ移動していくのに伴って、このフィルタキャップ8の押圧部82の下端部がスプリング収容空間75の内部に入り込んでいき、このスプリング収容空間75に収容されているスプリング76に向けて下向きの押圧力を与える。この際、スプリング76は圧縮変形しながら上記ホールド部材7の押圧プレート71に下方への押圧力を付与し、これによってオイルエレメント2が押圧プレート71から下方への押圧力を受けた状態になる。その結果、オイルエレメント2は、上記スプリング14の付勢力に抗して閉塞プレート6を下方に押圧し、図1に示すように、閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに押圧されることでドレン流路5が閉塞された状態となり、フィルタケーシング1内部のオイルがドレン流路5から排出されてしまうことが防止された構成となる。以上の動作によりオイルエレメント2の交換作業及びオイル交換作業が完了する。
以上説明したように、本実施形態では、オイル交換のみを行う場合であっても、オイル交換及びオイルエレメント交換の両方を行う場合であっても、フィルタキャップ8を取り外すことでドレン流路5を開放してフィルタケーシング1内のオイルをオイルパンに向けて抜き取ることが可能である。つまり、フィルタケーシング1内部のオイルの油面高さ位置よりも上方でフィルタケーシング1の内部空間を大気開放させ、且つこの大気開放動作と同時にドレン流路5を開放させることができるようになっている。このため、フィルタケーシング1内部のオイルが漏れ出すことを回避しながら、短時間でフィルタケーシング1内のオイルを排出させることが可能になり、オイル交換やオイルエレメント交換に要する時間の大幅な短縮化を図ることができる。また、オイル交換のみを行う場合にはフィルタカバー12をケーシング本体11から取り外すといった比較的労力の大きな作業は必要なくなる。このため、労力の小さな作業でオイル交換時のオイル抜き取り作業を行うことが可能になる。
また、オイル注入開口15がフィルタケーシング1に形成されているため、エンジン本体にオイル注入開口を設けておく必要が無くなる。従来では、オイルフィルタの設置スペースとオイル注入開口の形成スペースとをエンジン本体に確保しておく必要があったが、本実施形態ではオイル注入開口の形成スペースを確保しておく必要がない。このため、エンジン本体の設計の自由度を拡大することができ、例えばエンジン本体の小型化を図ることができる。また、オイル注入開口15がフィルタケーシング1の頂部に形成されているので、オイルの注入作業時には、油面がフィルタケーシング1の上端位置に達するまで注入できる。従来のオイルフィルタにおいて、このオイルフィルタからオイルを注入させようとすると、フィルタカバーとケーシング本体との接続位置がフィルタケーシングの高さ方向の略中央位置であるため、油面がケーシング本体の上端位置に達した時点までしかオイルを注入することができない。本実施形態では、オイルフィルタからオイルを注入する場合であっても十分な量のオイルを注入することが可能であり、オイルの注入不足を防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、オイルエレメント2を上記所定の装着位置で保持するべくフィルタケーシング1内の底面1aに向けて押圧する構成が上記第1実施形態のものと異なっている。その他の構成は第1実施形態のものと同様であるので、ここでは第1実施形態との相違点について主に説明する。
図5は、本実施形態に係るオイルフィルタの内部構造を示す断面図である。この図では、上記第1実施形態のものと同様の部材については同一の符号を付している。
この図5に示すように、本実施形態に係るホールド部材7は、押圧プレート71、スプリング保持部72の他に、このスプリング保持部72に対して相対的にスライド移動自在な操作ロッド77が設けられている。以下、各部71,72,77について説明する。
上記押圧プレート71は、上述した第1実施形態のものと同様に、フィルタカバー12の内周面に形成されている係止突起12bの上側に係止され、これによってホールド部材7がフィルタカバー12の内部空間に保持されている。そして、この押圧プレート71の外周部近傍位置にはその厚さ方向(鉛直方向)に貫通する第1のオイルバイパス孔71a,71a,…が複数箇所(例えば周方向に亘って4箇所)に形成されている。更に、この押圧プレート71の中心部にはその厚さ方向(鉛直方向)に貫通するセンタバイパス孔71bが形成されている。
一方、スプリング保持部72は、上記押圧プレート71の上面の中央部に立設された円筒形状の部材で成り、その内部にスプリング収容空間75が形成されている。このスプリング収容空間75の内部にはコイルスプリング76が収容されている。また、このスプリング保持部72には、その半径方向(板厚方向)に貫通する第2のオイルバイパス孔72aが複数箇所(例えば周方向に亘って4箇所)に形成されている。更に、このスプリング保持部72の上端部には内周側に向けて突出し、上記操作ロッド77の抜け止めのための突起72bが形成されている。
上記操作ロッド77は、フィルタカバー12の頂部に形成された開口12cから上記スプリング保持部72の内部(スプリング収容空間75)に亘って挿通される部材である。詳しくは、この操作ロッド77は、上端部分に平板形状の把持部77aが設けられており、この把持部77aの下端面に略円柱形状の押圧ロッド77bが一体形成されている。押圧ロッド77bの下端部には水平方向外側に突出する係止フランジ77cが形成されており、図6に示すように、この係止フランジ77cが上記スプリング保持部72の突起72bに係止されることで抜け止めが図られている。
また、この操作ロッド77の外周面の一部には断面略円弧形状の係止突部77dが周方向に亘って延びている。更に、この押圧ロッド77bの内部には空気通路77eが形成されている。この空気通路77eは、一端(図中の上端)が上記係止突部77dの直上側位置の複数箇所(周方向に亘って4箇所)に、他端(図中の下端)が押圧ロッド77bの下端にそれぞれ開放されている。このため、図5に示すように操作ロッド77がフィルタケーシング1の内部に押し込まれている状態では、係止突部77dがフィルタカバー12の開口12cの下端縁に係止されてこの位置で操作ロッド77が保持されると共に、空気通路77eの一端側はフィルタカバー12(開口12cの端面)によって閉鎖された状態となる。これに対し、図6に示すように操作ロッド77がフィルタケーシング1から引き出された状態では、押圧ロッド77bの係止フランジ77cがスプリング保持部72の突起72bに係止されることで抜け止めされた状態で、空気通路77eの一端側はフィルタカバー12の外側に位置して大気に臨む状態となり、フィルタケーシング1内に空気が導入されるようになっている。
以上の構成により、本実施形態に係るオイルフィルタにあっては、操作ロッド77がフィルタケーシング1の内部に押し込まれている状態(図5)では、フィルタケーシング1の内部が略密閉された(オイル導入路3、オイル導出路4、ドレン流路5のみにおいて外部に連通された)状態となると共に、押圧ロッド77bの下端部が、スプリング収容空間75に収容されているスプリング76に向けて下向きの押圧力を与える。この際、スプリング76は圧縮変形しながら上記ホールド部材7の押圧プレート71に下方への押圧力を付与し、これによってオイルエレメント2が押圧プレート71から下方への押圧力を受けた状態になる。その結果、オイルエレメント2は、上記スプリング(オイルエレメント2に対して上向きの付勢力を与えるスプリング)14の付勢力に抗して閉塞プレート6を下方に押圧し、閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aに押圧されることでドレン流路5が閉塞された状態となる。この状態で上述したオイル循環動作が行われる。この図5においても、通常のオイル循環動作を矢印Iで示し、オイルエレメント2に目詰まりが発生した際のオイル循環動作を破線の矢印IIで示している。
一方、オイル交換時やオイルエレメント交換時において、操作ロッド77がフィルタケーシング1から引き出された状態(図6)となると、フィルタケーシング1の内部が上記空気通路77eを介して大気に連通した状態になると共に、操作ロッド77が上方へ移動していくのに伴って、ホールド部材7の押圧プレート71がオイルエレメント2を下方に押圧していた押圧力が解除されていき、フィルタケーシング1内の底面1aの凹部13に収容されているスプリング14の付勢力によって閉塞プレート6がフィルタケーシング1内の底面1aから浮き上がることでドレン流路5が開放されることになる。これにより図6中の矢印IIIで示すようにフィルタケーシング1内のオイルがドレン流路5を経てオイルパンに向けて抜き取られることになる。
尚、本実施形態の場合、上記フィルタカバー12に形成されている開口12cはオイル注入開口としての機能を兼用していないため、オイル交換時におけるオイルの注入作業は、オイルフィルタとは異なる箇所に配設されたオイル注入開口(例えばシリンダヘッドに形成されたオイル注入開口)から行われることになる。
本実施形態によれば、操作ロッド77をフィルタケーシング1から引き出すのみでドレン流路5を開放してフィルタケーシング1内のオイルをオイルパンに向けて抜き取ることが可能である。つまり、上述した第1実施形態のものと同様に、フィルタケーシング1内部のオイルの油面高さ位置よりも上方でフィルタケーシング1の内部空間を大気開放させ、且つこの大気開放動作と同時にドレン流路5を開放させることができるようになっている。このため、フィルタケーシング1内部のオイルが漏れ出すことを回避しながら、短時間でフィルタケーシング1内のオイルを排出させることが可能になり、オイル交換やオイルエレメント交換に要する時間の大幅な短縮化を図ることができる。また、操作ロッド77をフィルタケーシング1から引き出すといった労力の小さな作業でオイル交換時のオイル抜き取り作業を行うことが可能である。
(変形例)
上述した第2実施形態の変形例として、フィルタカバー12にオイル注入開口15を設けたものを図7に示す。この図7に示すように、フィルタカバー12の上端近傍位置にボス12dを突設しておき、その内部空間をオイル注入開口15としたものである。このオイル注入開口15の内周面には雌ネジ15aが形成されており、このオイル注入開口15に対して着脱自在なボルト83を適用することによってオイル注入開口15が開閉される構成となっている。つまり、オイル交換時には、図7に示すように操作ロッド77を引き出して、フィルタケーシング1の内部のオイル及びオイル循環経路内のオイルをオイルパンのドレン孔から排出した後、ボルト83を取り外してオイル注入開口15を開放し、オイル注入作業を行うようにする。
本変形例によれば、上記第2実施形態の効果に加えて、エンジン本体にオイル注入開口を設けておく必要が無くなり、また、オイルの注入作業時には、油面がフィルタケーシング1の上端位置に達するまで注入できて十分な量のオイルを注入することが可能であるといった効果を奏することもできる。
−その他の実施形態−
以上説明した各実施形態では、本発明を自動車用V型エンジンの潤滑系に適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、自動車用直列型エンジンの潤滑系に適用したり、自動車用以外のエンジンの潤滑系に対しても適用可能である。
また、上記各実施形態では、オイル導入路3及びオイル導出路4が共にフィルタケーシング1の底面1aに接続されたオイルフィルタに本発明を適用した場合について説明したが、フィルタケーシング1の下部側面にこれら通路が接続されるものに対しても本発明は適用可能である。
第1実施形態に係るオイルフィルタの内部構造を示す断面図である。 オイルフィルタの一部を破断した分解斜視図である。 フィルタキャップがフィルタカバーから取り外された状態を示すオイルフィルタの断面図である。 フィルタカバーがケーシング本体から取り外された状態を示すオイルフィルタの断面図である。 第2実施形態に係るオイルフィルタを示す図1相当図である。 第2実施形態において操作ロッドが引き出された状態を示すオイルフィルタの断面図である。 第2実施形態の変形例における図6相当図である。 従来のオイルフィルタの内部構造を示す断面図である。 従来のオイルフィルタにおいてフィルタキャップがフィルタカバーから取り外された状態を示す断面図である。
符号の説明
1 フィルタケーシング
1a 底面
11 ケーシング本体
12 フィルタカバー
15 オイル注入開口
2 オイルエレメント
5 ドレン流路
7 ホールド部材
76 スプリング
77 操作ロッド(ドレン流路開閉手段)
8 フィルタキャップ(ドレン流路開閉手段)

Claims (4)

  1. ケーシング本体の上部にフィルタカバーが着脱自在に装着されたフィルタケーシング内にオイルエレメントが収容されていると共に、フィルタケーシングの底面にドレン流路が接続され、上記オイルエレメントが所定の装着位置にある際にはこのオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されてフィルタケーシングの装着位置が規制され、これに伴って上記ドレン流路が閉塞される一方、オイルエレメントの交換時にはフィルタカバーがケーシング本体から取り外される構成とされたオイルフィルタにおいて、
    上記オイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されるようにフィルタカバーに対して所定の固定位置に固定可能とされていると共に、オイルエレメントに対するフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を解除してドレン流路を開放するように上記固定位置から移動可能またはフィルタカバーから取り外し可能とされたドレン流路開閉手段が上記フィルタカバーの頂部付近に設けられていることを特徴とするオイルフィルタ。
  2. ケーシング本体の上部にフィルタカバーが着脱自在に装着されたフィルタケーシング内にオイルエレメントが収容されていると共に、フィルタケーシングの底面にドレン流路が接続され、上記オイルエレメントが所定の装着位置にある際にはこのオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力が付与されてフィルタケーシングの装着位置が規制され、これに伴って上記ドレン流路が閉塞される一方、オイルエレメントの交換時にはフィルタカバーがケーシング本体から取り外される構成とされたオイルフィルタにおいて、
    上記フィルタカバーの頂部付近には、オイル交換時にオイルが注入される注入開口が形成されている一方、
    上記注入開口には、この注入開口を閉鎖するようにフィルタカバーに取り付けられた状態ではオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を付与すると共に、注入開口を開放するべくフィルタカバーから取り外された状態ではオイルエレメントに対するフィルタケーシングの底面に向かう押圧力を解除してドレン流路を開放するフィルタキャップが設けられていることを特徴とするオイルフィルタ。
  3. 上記請求項2記載のオイルフィルタにおいて、
    フィルタカバーに取り付けられた状態でフィルタケーシング内部に位置するフィルタキャップの先端部とオイルエレメントとの間にはホールド部材が介在されており、このホールド部材にはフィルタキャップからの押圧力を受けて圧縮するスプリングが設けられていて、この圧縮状態にあるスプリングの弾性力がオイルエレメントに対してフィルタケーシングの底面に向かう押圧力として作用する構成とされていることを特徴とするオイルフィルタ。
  4. 上記請求項2または3記載のオイルフィルタにおいて、
    フィルタカバーとケーシング本体との接続構造及びフィルタキャップとフィルタカバーとの接続構造は、一方に雄ネジが、他方に雌ネジがそれぞれ形成されたねじ込み式としてそれぞれ構成されており、各接続構造は互いに逆ネジとなっていることを特徴とするオイルフィルタ。
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