番組情報を表示する表示装置、表示方法および表示プログラムに関する。
放送システムは、放送局から番組の放送信号を送信する送信系としての放送局装置、および放送局装置により送信された放送信号を受信する受信系としての受信装置(例えば、テレビジョン受像機)を含む。
デジタル放送システムにおいては、送信系から受信系に送信される放送信号に複数の情報を多重することにより、視聴者の要望に応じた受信系の機能の多様化が図られている。
例えば、放送予定番組の情報(番組編成情報)を視聴者に提示するサービスが実用化されている。このサービスによれば、送信系において、番組編成情報が電子番組ガイド(EPG: Electric Program Guide )データとして放送信号に多重され、受信系に送信される。受信系においては、与えられた放送信号からEPGデータが抽出され、放送予定番組の情報が視聴者に提示される。
ここで、EPGデータにおいては、例えば放送予定番組ごとに、「番組名」、「放送開始時刻」、「放送終了時刻」、「チャンネル」および「番組識別子」が関連付けされている。
「番組名」は関連付けされている放送予定番組の名称であり、「放送開始時刻」はその放送予定番組の開始予定時刻である。また、「放送終了時刻」はその放送予定番組の終了予定時刻であり、「チャンネル」はその放送予定番組が放映されるチャンネルである。「番組識別子」は、個々の放送予定番組および放送中の番組を識別するためのものである。
さらに、EPGデータには、視聴者が所望の番組を検索等するための情報として、番組のジャンル、番組の説明、番組の出演者、または番組に関連する情報へのリンク情報等が含まれる場合がある。
EPGデータを放送信号に多重することにより、例えばテレビジョン画面に放送予定番組の情報を表示することができる。これにより、視聴者は、例えば表示された放送予定番組の情報に基づいて、所望の放送予定番組を指定し、その番組に関する情報を確認することができる。
ところで、放送予定番組の情報を視聴者に提示するサービスの実用化に伴い、デジタル放送システムに使用される番組配列情報標準規格(STD−B10)が社団法人電波産業会により策定されている。したがって、現在のデジタル放送システムにおいては、この標準規格に基づいて送信系からEPGデータが送信される。
上記の標準規格においては、送信系から受信系に送信されるEPGデータの内容が、その送信時から一定期間分(例えば、送信時から8日分)の放送予定番組に制限される。
図15は、送信時から所定日数分の番組表の一例を示す図である。図15の番組表においては、縦軸方向に放送時刻が示され、横軸方向に複数のテレビ局(A〜Eテレビ)が示されている。これにより、各テレビ局の放送予定番組が経時的に列方向に表示される。この表示形態はラジオ・テレビ欄表示と呼ばれる。
図15においては、空白で示される番組枠に各テレビ局の放送予定番組が対応付けられている。また、ハッチングを施した休止枠には各テレビ局の放送休止時間が対応付けられている。
上記のように、EPGデータの内容には、送信時から一定期間内の放送予定番組についての情報が含まれる。したがって、EPGデータによれば、図15に示すような番組表を作成することが可能である。
しかしながら、受信装置においては、送信時から一定期間にわたる全ての情報を一度にテレビジョン画面に表示することはできない。そのため、テレビジョン画面には、例えば図15の太い破線で示すように、EPGデータにより得られる番組表の一部が表示される。
図16は、従来の受信装置においてテレビジョン画面に表示される番組表の一例を示す図である。図16に示すように、例えば使用者がリモートコントローラを操作することにより、テレビジョン画面TJに番組表900が表示される。
テレビジョン画面TJの上部には、複数の日付タブ901が表示される。日付タブ901の下側には、番組表900の一部としてフォーカス番組表示欄902が表示される。フォーカス番組表示欄902には、後述するフォーカス番組に関する詳細な情報が表示される。
フォーカス番組表示欄902のさらに下側には、時刻表示欄903、テレビ局表示欄904および番組表示欄905が表示される。
時刻表示欄903では、番組の放送予定時刻が縦軸方向に表示される。テレビ局表示欄904では、複数のテレビ局名が横軸方向に表示される。番組表示欄905では、番組枠および休止枠が時刻表示欄903で表示される時刻に沿って表示される。
使用者は、リモートコントローラを操作することにより、番組表900に表示される複数の番組枠および休止枠のうちの一つを選択することができる。これにより、選択された番組枠または休止枠がハイライト表示される。
図16の番組表900においては、Aテレビ局の「真実は見えるか」という番組を表す番組枠がハイライト表示されている。なお、図16の番組表900においては、ハイライト表示を目の粗い斜線のハッチングにより表す。
以下の説明では、上記のように使用者により特定の番組枠または休止枠を選択することが可能な状態をフォーカスと呼ぶ。また、フォーカスにより選択された番組枠に対応付けられた放送予定番組を、フォーカス番組と呼ぶ。
使用者は、リモートコントローラを操作することにより、フォーカスを枠毎に移動させることができる。また、使用者は、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に沿って順次移動させることにより、番組表900を時間軸に沿ってスクロールさせることができる。
上記のように、受信装置のテレビジョン画面に番組表を表示する機能については、使用者の使い勝手等を考慮して様々な機能が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特表平6−504165号公報
特開2006−313948号公報
ところで、テレビジョン画面TJに表示される番組表の表示形態の一例として、1のテレビ局のみの放送予定番組の情報を表示する番組表がある。以下、このような形態で表示される番組表を一局番組表と呼ぶ。
図17は、一局番組表の一例を示す図である。図17の一局番組表においては、縦軸方向に放送予定時刻が示され、横軸方向に放送予定日が示されている。これにより、1日ごとにAテレビ局の放送予定番組が経時的に列方向に表示される。すなわち、図17の一局番組表においては、Aテレビ局のラジオ・テレビ欄が1日ごとに表示されている。
図17においては、空白で示される番組枠にAテレビ局の放送予定番組が対応付けられている。また、ハッチングを施した休止枠には各テレビ局の放送休止時間が対応付けられている。
図17に示すように、一局番組表においては、例えば1日ごとのラジオ・テレビ欄が、0時または放送休止時間を基準として折り返して表示される。このような一局番組表は、例えばテレビ局のホームページなどで用いられている。
EPGデータを用いることにより、テレビジョン画面TJに一局番組表を表示させることも可能である。テレビジョン画面TJに一局番組表を表示する場合、テレビジョン画面TJには他のテレビ局の番組表が表示されない。これにより、テレビジョン画面TJの限られた表示領域が有効に使用される。
テレビジョン画面TJに一局番組表を表示する際には、テレビジョン画面TJの表示領域に限りがあるため、1日分のラジオ・テレビ欄を一度に表示することはできない。したがって、例えば図17の太い破線で示すように、テレビジョン画面TJには一局番組表の一部が表示される。
これにより、使用者がテレビジョン画面TJに表示される一局番組表を閲覧する場合には、例えば朝、昼、晩および深夜の所定の時間帯ごとに一局番組表の表示範囲を切り替える必要がある。または、表示対象となる時間帯を変化させることにより一局番組表の表示範囲をスクロールさせる必要がある。
しかしながら、上記のように、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられてテレビジョン画面TJに表示されると、切り替えが行われるごとに、一局番組表がテレビジョン画面TJに再描画される。
この場合、使用者は再描画が行われるごとに一局番組表の表示対象となる時間帯を再認識しなければならない。また、再描画が行われるごとにテレビジョン画面TJに表示される内容が大きく変化する。これにより、使用者は、一局番組表の内容についても再認識する必要がある。それにより、使用者は、多くの情報を再認識しなければならないので、再認識作業にストレスを感じる。
また、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられて表示されると、一局番組表の全体がテレビジョン画面TJに再描画される。そのため、再描画のための時間が長くなる。これにより、使用者は一局番組表の表示範囲の切り替えごとにストレスを感じる。
一方、一局番組表の表示範囲がスクロールされる場合には、例えば使用者がリモートコントローラを用いてカーソルを移動させることにより、カーソルの移動に応答して一局番組表の表示範囲がスクロールされる。この場合、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられて表示される場合に比べて、再描画による内容の変化が少ないので、スクロール時に一局番組表の時間帯および内容を再認識すべき負担が軽減される。
しかしながら、上述のように、一局番組表は、1日ごとのラジオ・テレビ欄が0時または放送休止時間を基準として折り返して表示される。そのため、使用者が、一局番組表の表示範囲を0時または放送休止時間をまたぐようにスクロールさせる際には、一局番組表を所定の時間帯ごとに切り替える場合と同様の現象が生じる。
具体例を説明する。以下の説明では、一局番組表の1日ごとのラジオ・テレビ欄が0時(24時)で折り返して作成されるものとする。以下、折り返しが行われる時間を折り返し時間と呼ぶ。
例えば、10月2日0時の直前の番組枠にフォーカスが位置する場合、テレビジョン画面TJには10月1日の一局番組表が表示される。この状態で、使用者がさらにフォーカスを将来側に移動させても10月1日の一局番組表には24時以降の情報が存在しないので、テレビジョン画面TJには10月2日の0時からの一局番組表が表示される。
このように、一局番組表の表示範囲をスクロールさせる場合であっても、一局番組表の折り返し時間をまたぐようにスクロールさせる際には一局番組表の表示範囲が全面的に切り替わる。これにより、使用者は、一局番組表を所定の時間帯ごとに切り替える場合と同様のストレスを感じる。
本発明の目的は、使用者がストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる表示装置、表示方法および表示プログラムを提供することである。
(1)本発明の一局面に従う表示装置は、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出する受信部と、受信部により抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成する番組表生成部と、番組表生成部により生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示する表示部と、画面上に表示される番組表の領域を移動させるために使用者により操作される操作装置と、番組表生成部により生成される番組表の少なくとも一部の領域を表示部に表示させるために番組表生成部を制御する制御部とを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、制御部は、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動されるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示されるように番組表生成部を制御するものである。
この表示装置においては、受信部により放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表生成部により番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表生成部による番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
(2)操作装置は、さらに、1つの番組枠を選択するために使用者により操作され、制御部は、操作装置の操作に基づいて選択された番組枠が第1の番組枠として第1の表示形態で表示されるとともに、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が存在する場合に、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が第2の番組枠として第2の表示形態で表示されるように番組表生成部を制御し、第1および第2の表示形態は、第1および第2の番組枠以外の領域の表示形態と異なるように設定されてもよい。
この場合、使用者による操作装置の操作により、1つの番組枠が選択される。選択された1つの番組枠は、第1の表示形態で表示される。このとき、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が存在する場合、他の番組枠が第2の番組枠として第2の表示形態で表示される。また、第1および第2の表示形態は第1および第2の番組枠以外の領域の表示形態と異なる。
これにより、使用者は、自己が選択した第1の番組枠の番組を第1の表示形態により視覚的に認識することができるとともに、第1の番組枠の番組と予め定められた関係を有する第2の番組枠の番組を第2の表示形態により視覚的に認識することができる。
(3)予め定められた関係は、第2の番組枠の番組が第1の番組枠の番組と共通のタイトル名を有するシリーズ番組であってもよい。
この場合、使用者は、第1の番組枠の番組がシリーズ番組であることを視覚的に認識するとともに、第1の番組枠の番組のタイトル名と共通のタイトル名を有するシリーズ番組を第2の番組枠の番組として視覚的に認識することができる。
(4)予め定められた関係は、第2の番組枠の番組が第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれてもよい。
この場合、使用者は、第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれる番組が存在することを視覚的に認識するとともに、第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれる番組を第2の番組枠の番組として視覚的に認識することができる。
(5)番組表は、各番組表示欄内で番組枠が存在しない領域に放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す空き枠を有し、操作装置は、さらに、1つの番組枠または1つの空き枠を選択するために使用者により操作され、制御部は、少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠が選択された状態で、使用者により操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作が行われた場合に、直前の日付の番組表示欄の番組枠または空き枠のうち上記の最終の番組枠よりも後の時点で開始する番組枠または空き枠が選択されるように、番組表生成部を制御してもよい。
この場合、使用者により少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠が選択された状態で、使用者により操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作が行われた場合に、直前の日付の番組表示欄の番組枠または空き枠のうち上記の最終の番組枠よりも後の時点で開始する番組枠または空き枠が選択される。
これにより、使用者は、少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠を選択している状態であっても、操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作を行うことにより、前日の番組表示欄の次の時点の番組枠または空き枠を選択することができる。
したがって、使用者は、最終の日付の番組表示欄の最終枠が選択された状態から、前日の番組表示欄の次の時点の番組枠または空き枠を容易に選択することができる。
(6)番組表は、各番組表示欄内で番組枠が存在しない領域に放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す空き枠を有し、操作装置は、さらに、1つの番組枠または1つの空き枠を選択枠として選択するために使用者により操作され、制御部は、少なくとも1つの番組枠または空き枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の選択枠が選択された場合に、画面上で番組表を日付軸に沿って移動させることにより画面上に番組枠および空き枠を有しない番組表示欄の領域が表示されないように番組表生成部を制御してもよい。
この場合、1つの番組枠ならびに放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す1つの空き枠のいずれかが、使用者による操作装置の操作により選択枠として選択される。
そして、使用者により操作装置を用いて少なくとも1つの番組枠または空き枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の選択枠が選択された場合に、画面上に番組枠および空き枠を有しない番組表示欄の領域が表示されないように、画面上で番組表が日付軸に沿って移動される。
これにより、表示部の画面上には、番組枠および空き枠を有しない番組表示欄が表示されないので、表示領域の無駄な消費が防止される。
(7)本発明の他の局面に従う表示方法は、表示部に番組表を表示する表示方法であって、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出するステップと、抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成するステップと、生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示するステップと、使用者による操作装置の操作により、画面上に表示される番組表の領域を移動させるステップとを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、番組表を生成するステップは、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域を時間軸に沿ってそれぞれ移動させるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同じ番組表示欄に連続して表示させるステップを含むものである。
この表示方法においては、放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
(8)本発明のさらに他の局面に従う表示プログラムは、表示部に番組表を表示するために処理装置により実行可能な表示プログラムであって、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出する処理と、抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成する処理と、生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示する処理と、使用者による操作装置の操作により、画面上に表示される番組表の領域を移動させる処理とを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、番組表を生成する処理は、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域を時間軸に沿ってそれぞれ移動させるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同じ番組表示欄に連続して表示させる処理を処理装置に実行させるものである。
この表示プログラムにおいては、放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
本発明に係る表示装置、表示方法および表示プログラムによれば、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
図1は本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図
図2は図1の入力装置を示す模式図
図3は図1の表示装置において表示部に表示される一局番組表の一表示例を示す図
図4はテレビジョン画面TJに表示される一局番組表のスクロール動作の概念を説明するための図
図5は第1のフォーカス移動例を説明するための図
図6は第1のフォーカス移動例を説明するための図
図7は第2のフォーカス移動例を説明するための図
図8は第2のフォーカス移動例を説明するための図
図9は一局番組表の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図
図10は一局番組表の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図
図11は一局番組表表示プログラムのフローチャート
図12は第1のフォーカス移動プログラムを示すフローチャート
図13は第2のフォーカス移動プログラムを示すフローチャート
図14はスクロールプログラムを示すフローチャート
図15は送信時から所定日数分の番組表の一例を示す図
図16は従来の受信装置においてテレビジョン画面に表示される番組表の一例を示す図
図17は一局番組表の一例を示す図
本発明の一実施の形態に係る表示装置、表示方法および表示プログラムについて、図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態において、表示装置は放送局から送信される番組の放送信号を受信するテレビジョン受像機である。
また、本実施の形態においては、放送予定番組の情報(番組編成情報)が、電子番組ガイド(EPG: Electric Program Guide )データとして放送信号に多重され、放送局から表示装置に送信される。
ここで、番組編成情報とは、複数の番組情報から構成される情報である。また、番組情報とは、各放送予定番組に関する情報であり、少なくとも放送局および放送予定日時を含むものである。なお、本実施の形態では、番組情報には、視聴者が所望の番組を検索等するための情報として、番組のジャンル、番組の説明、番組の出演者、または番組に関連する情報へのリンク情報等が含まれる。
本実施の形態に係る表示装置においては、上記のEPGデータに基づいて、1のテレビ局のみの放送予定番組の情報を示す番組表が表示される。以下、このような形態で表示される番組表を一局番組表と呼ぶ。
デジタル放送システムに使用される番組配列情報標準規格(STD−B10)においては、送信系から受信系に送信されるEPGデータの内容がその送信時から8日分の放送予定番組に制限されるが、本実施の形態においては、EPGデータに送信時から15日分の放送予定番組の情報が含まれる。
(1)表示装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示装置100は、受信アンテナ101、放送受信部102、番組再生部103、番組情報蓄積部104、入力装置105、制御部106、描画部107、表示合成部108および表示部109を備える。なお、図1においては、表示装置100の本体部分が点線で示されている。
受信アンテナ101は、放送電波を受信して、電気信号に変換する。これにより、放送局装置20から受信された放送電波が、電気信号形式で放送受信部102に与えられる。なお、本実施の形態において、受信アンテナ101は、一般的なテレビジョン受像機に用いられるテレビ放送用の受信アンテナである。また、テレビ放送は、地上デジタル放送および衛星デジタル放送を含む。
放送受信部102は、図示しない高周波チューナ部およびトランスポートストリーム(以下、TSと略記する)デコーダを含む。これにより、放送受信部102においては、高周波チューナ部が、受信アンテナ101により受信された放送電波の周波数を選択することにより選局を行う。それにより、選局された放送信号がTSデコーダに与えられる。
放送受信部102のTSデコーダは、高周波チューナ部から与えられた放送信号をデコードし、EPGデータ、映像データおよび音声データのパケットを抽出する。これにより、特定の放送局から放送された番組の映像データおよび音声データのパケットが番組再生部103に与えられる。また、EPGデータのパケットが番組情報蓄積部104に与えられる。
番組再生部103は、放送受信部102から与えられる映像データおよび音声データを再生する。本実施の形態において、番組再生部103は例えばMPEG( Motion Picture Experts Group )デコーダである。
番組再生部103により再生された映像データは表示合成部108に与えられる。一方、音声データは図示しない音声データ変換部に与えられ、デジタル形式からアナログ形式に変換される。アナログ形式に変換された音声データは図示しない音声出力部により出力される。
上述のように、放送局装置20から表示装置100に送信される放送信号には、EPGデータが多重されている。番組情報蓄積部104は、放送受信部102から与えられるEPGデータを蓄積する。また、番組情報蓄積部104は、制御部106から与えられる指令信号に応じて、蓄積したEPGデータを描画部107に与える。
入力装置105は、使用者により操作される。本実施の形態において、入力装置105はリモートコントローラである。したがって、表示装置100の本体部には、リモートコントローラから送信される信号を受信する図示しない受信部が設けられる。リモートコントローラの詳細は後述する。
なお、入力装置105としては、リモートコントローラの他、キーボード、ポインティングデバイス、音声認識装置、画像認識装置またはそれらを組み合わせたものを用いることもできる。
制御部106は、例えばCPU(中央演算処理装置)および記憶装置106mからなる。記憶装置106mには、後述の一局番組表表示プログラム、第1のフォーカス移動プログラム、第2のフォーカス移動プログラムおよびスクロールプログラムが記憶される。これにより、制御部106は、記憶装置106mに記憶された各プログラムに基づいて、表示装置100の各構成部の動作を制御する。
また、制御部106は、使用者との対話を管理する。使用者との対話は、OSD( On Screen Display )を用いたGUI( Guraphic User Interface )により実現される。
描画部107は、番組情報蓄積部104から与えられるEPGデータに基づいて、OSD用のグラフィックのイメージを生成する。生成されたイメージは、表示合成部108に与えられる。
表示合成部108は、番組再生部103から与えられる映像データと描画部107から与えられるイメージとを合成し、合成した映像のデータを表示部109に出力する。これにより、表示部109に番組の映像およびOSDが表示される。
表示部109は、例えばプラズマディスプレイパネル、液晶ディスプレイパネルまたは有機エレクトロルミネッセンスパネル等で構成される。
(2)入力装置
図2は、図1の入力装置105を示す模式図である。
図2に示すように、入力装置105には、電源ボタンPW、一局番組表ボタンGP、右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAU、下ボタンADおよびチャンネルボタンCK等が設けられる。
電源ボタンPWは、表示装置100の電源をオン/オフするために、使用者により操作される。一局番組表ボタンGPは、図1の表示部109にEPGデータに基づく一局番組表を表示させるために、使用者により操作される。
右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAU、下ボタンADは、表示部109に一局番組表が表示される場合に一局番組表内のフォーカスを移動させるために、使用者により操作される。フォーカスの詳細は後述する。
チャンネルボタンCKは、複数のボタンを含む。各ボタンには、互いに異なるチャンネルが割り当てられている。使用者がいずれかのボタンを押下操作することにより、そのボタンに割り当てられたチャンネルの番組が表示部109に表示される。
以下の説明では、必要に応じて右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAUおよび下ボタンADをカーソルボタンと総称する。
(3)一局番組表表示例
例えば、使用者がAテレビ局の番組を視聴している際に図2の一局番組表ボタンGPを押下操作する。これにより、図1の表示部109のテレビジョン画面TJにAテレビ局についての一局番組表が表示される。
図3は、図1の表示装置100において表示部109に表示される一局番組表の一表示例を示す図である。
テレビジョン画面TJの上部には、フォーカス番組表示欄202が表示されている。フォーカス番組表示欄202には、後述するフォーカス番組に関する詳細な情報が表示されている。
フォーカス番組表示欄202の下部には、時刻表示欄203、日付表示欄204および番組表示欄205が表示されている。
時刻表示欄203には、放送予定時刻が縦軸方向に表示される。図3の例では、時刻表示欄203に20時台から23時台までの放送予定時刻が示されている。
日付表示欄204には、放送予定日が横軸方向に表示される。図3の例では、10月8日、10月9日および10月10日の日付が、曜日とともにこの順で横軸方向に並んでいる。
本実施の形態において、番組表示欄205には、後述する番組枠、休止枠および未確定枠のいずれかが時刻表示欄203で表示される時刻に沿って表示される。この番組表示欄205は、いわゆるラジオ・テレビ欄である。
番組枠には、Aテレビ局で編成が確定した放送予定番組のうち時刻表示欄203に表示される時間内の放送予定番組が対応付けられる。休止枠には、各テレビ局の放送休止時間が対応付けられる。未確定枠には、放送予定番組の編成が確定していない時間が対応付けられる。
なお、図3では、番組枠および休止枠が矩形で示されている。また、図3では、各放送予定日の22時30分から24時までの休止枠に濃いハッチングが施されている。
使用者は、図2の入力装置105を操作することにより、一局番組表200に表示される複数の枠のうちの一つを選択することができる。これにより、選択された枠がハイライト表示される。
図3の一局番組表200においては、Aテレビ局の「真実は見えるか」という番組の番組枠f1がハイライト表示されている。なお、図3の一局番組表200においては、ハイライト表示が目の粗い斜線のハッチングにより示されている。
以下の説明では、上記のように使用者により特定の枠を選択することが可能な状態をフォーカスと呼ぶ。また、フォーカスにより選択された番組枠に対応付けされた放送予定番組を、フォーカス番組と呼ぶ。
これにより、図3では、10月8日20時に放送が予定された「ニュース8」という番組がフォーカス番組となる。それにより、上述のフォーカス番組表示欄202には、「ニュース8」という番組に関する詳細な情報が表示される。詳細な情報としては、当該番組のテレビ局、放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、内容、出演者等が表示される。
(4)一局番組表のスクロール動作の概念
使用者は、図2の入力装置105のカーソルボタンを操作することにより、フォーカスを枠毎に移動させることができる。また、使用者は、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に沿って順次移動させることにより一局番組表200を時間軸(縦軸)に沿ってスクロールさせることができる。さらに、使用者は、フォーカスを日付方向(横軸方向)に沿って順次移動させることにより一局番組表200を日付(横軸)に沿ってスクロールさせることができる。
図4は、テレビジョン画面TJに表示される一局番組表200のスクロール動作の概念を説明するための図である。
本実施の形態に係る表示装置100においては、表示部109に表示するための一局番組表200が、概念上図4に示すように生成される。図4では、Aテレビ局の10月8日から10月11日までの一局番組表ATが螺旋状に延びる帯により示されている。この一局番組表ATにおいては、帯が周方向に一周するごとに放送予定日が進行する。各放送予定日に対応する帯の部分では、周方向に0時から24時までの放送予定時刻が対応付けられている。
このように、図4では、一局番組表ATが、放送予定日ごとに折り返されることなく帯状に示されている。これにより、各放送予定日に対応する帯の連結部(各日付の始端と終端の連結部分)に時間的な間隙が存在しない。すなわち、各放送予定日の間で、一局番組表ATに継ぎ目が存在しない。
ここで、図4において、太い破線により示された領域をテレビジョン画面TJの表示対象領域Rとする。この場合、図3の一局番組表200が時間軸方向にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが矢印s1の方向(周方向)に移動するように示される。
例えば、図3で示される一局番組表200は表示対象となる時間帯が20時台から23時台に設定され、放送予定日が10月8日から10月10日に設定されている場合を想定する。
この状態で、使用者が図1の入力装置105を操作することにより、一局番組表200の表示範囲が時間軸方向(縦軸方向)にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが周方向に移動するように示される。
この場合、図4に示すように、各放送予定日に対応する部分の連結部には時間的な間隙が存在しないので、表示対象領域Rは周方向に沿って円滑に移動してゆく。したがって、図3のテレビジョン画面TJにおいては、一局番組表200が円滑にスクロールされる。
すなわち、図3の一局番組表200の時間軸方向へのスクロール時には、日付をまたぐようなスクロールが行われる場合でも、一局番組表200に表示される情報の内容が全面的に大きく変化することが防止される。
なお、使用者が図1の入力装置105を操作することにより、一局番組表200の表示範囲が日付方向(横軸方向)にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが横軸方向に移動するように示される。この場合、一局番組表200に表示される情報の内容が一日分変化する。それにより、使用者は、スクロールにより新たに表示された一局番組表200を確認することができる。
上記のように、本実施の形態に係る表示装置100においては、一局番組表200が日付をまたいで時間軸方向にスクロールされても、放送予定日の切り替わりに伴って一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることが防止される。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200の表示範囲を縦軸方向にスクロールさせることができる。
(5)第1のフォーカス移動例
フォーカス移動時における一局番組表200の表示状態について、第1のフォーカス移動例を図3、図5および図6を参照しつつ説明する。図5および図6は、第1のフォーカス移動例を説明するための図である。
例えば、図3の一局番組表200で示すように、10月8日の「ニュース8」という番組の番組枠f1にフォーカスが位置する状態で、使用者が図2の下ボタンADを押下操作した場合を想定する。
この場合、図5に示すように、10月8日の「ニュース8」という番組の番組枠f1が、ハイライトの表示状態から通常の表示状態に変化する。そして、当該番組枠f1の下側に位置する「真実は見えるか」という番組の番組枠f2がハイライト表示される。
すなわち、使用者により下ボタンADが押下操作されることにより、フォーカスが番組枠f1から番組枠f1よりも将来側に表示された番組枠f2へ移動する。これにより、フォーカス番組表示欄202には、「真実は見えるか」という番組に関する詳細な情報が表示される。
本例では、フォーカス番組表示欄202に、「真実は見えるか」を放送するAテレビ局、放送開始時刻「10月8日21時30分」、放送終了時刻「10月8日22時30分」、番組名である「真実は見えるか」が表示されている。
ここで、番組枠f2に対応付けられた「真実は見えるか」という番組は、毎日同じ時刻で放送が予定されたシリーズ番組である。そのため、10月9日および10月10日の番組表示欄205においても、「真実は見えるか」という番組の番組枠f3,f4が表示されている。
なお、本実施の形態において、シリーズ番組とは、上記のように所定の周期で同じ時刻に放送が予定された番組の他、共通のタイトル名を有する番組等の共通の情報が割り当てられた番組をいう。
本例では、フォーカスが移動することにより10月8日の番組枠f2がハイライト表示されるとともに、10月9日および10月10日の番組枠f3,f4もハイライト表示される。
これにより、使用者は、現在フォーカスが位置する番組枠f2の放送予定番組がシリーズ番組であることを容易に認識できる。また、他の日に放送されるシリーズ番組の番組枠f3,f4がハイライト表示されるので、フォーカスが位置する番組枠f2のシリーズ番組が、何日に放送されるかを容易に認識することができる。
このように、所定の関係を有する放送予定番組の番組枠として、複数の番組枠f2,f3,f4がハイライト表示される状態をグループフォーカスと呼ぶ。
なお、図5の太い破線で示すように、グループフォーカスによりハイライト表示される番組枠f2,f3,f4が互いに隣接する場合、それらの番組枠f2,f3,f4を取り囲むような線が表示されてもよい。
本実施の形態においては、グループフォーカスにより特定された複数の番組枠のうち、使用者により選択されたフォーカス番組とフォーカス番組以外のシリーズ番組とを容易に識別できるように、以下の表示方法を用いることもできる。
以下の説明では、グループフォーカスにより特定された複数の番組枠のうち、使用者によりフォーカスが移動された箇所の番組枠(フォーカス番組の番組枠)f2を主フォーカス番組枠f2と呼び、フォーカス番組以外のシリーズ番組の番組枠f3,f4を従属フォーカス番組枠と呼ぶ。
グループフォーカスにおいては、主フォーカス番組枠f2と従属フォーカス番組枠f3,f4との間で発光輝度に差を設けてもよい。
図5では、主フォーカス番組枠f2が高い輝度でハイライト表示されていることを示すために、主フォーカス番組枠f2に目の粗い斜線のハッチングが施されている。一方、従属フォーカス番組枠f3,f4が低い輝度でハイライト表示されていることを示すために、従属フォーカス番組枠f3,f4に薄いハッチングが施されている。これにより、使用者は、フォーカス番組とフォーカス番組以外のシリーズ番組とを容易かつ確実に識別することができる。
本例では、クループフォーカスをハイライト表示で示す例を説明したが、ハイライト表示に代えて、主フォーカス番組枠f2および従属フォーカス番組枠f3,f4に、それぞれ彩度が異なる背景色を設定してもよい。
また、主フォーカス番組枠f2に表示される文字列のフォント色と従属フォーカス番組枠f3,f4に表示される文字列のフォント色とに差を設けてもよい。さらに、主フォーカス番組枠f2および従属フォーカス番組枠f3,f4のいずれか一方の発光輝度を経時的に変化させてもよい。
続いて、図6の一局番組表200で示すように、「真実は見えるか」という番組の番組枠f2にフォーカスが位置する状態で、さらに使用者が図2の下ボタンADを連続して押下操作した場合を想定する。
図5の一局番組表200においては、フォーカスが位置する番組枠f2の下側に休止枠が表示されている。これにより、フォーカスは、休止枠に移動する。それにより、フォーカスが番組表示欄205の下端に位置する。
そのため、使用者により再度下ボタンADが押下操作されることにより、図6に示すように、一局番組表200が将来側に所定時間分スクロールされる。
本例では、一局番組表200が将来側に1時間分スクロールされる。これにより、時刻表示欄203には21時台から0時(24時)台までの放送予定時刻が示される。
上記のように一局番組表200が将来側に1時間スクロールされると、「おっさん刑事」という番組が、時刻表示欄203に表示される時間内の放送予定番組となる。
これにより、図6に示すように、一局番組表200においては、「おっさん刑事」という番組の番組枠f5にフォーカスが移動する。
上記のように、使用者は、図2の入力装置105のカーソルボタンを押下操作することにより、一局番組表200をスクロールし、所望の番組枠にフォーカスを移動させることができる。
そして、一局番組表において本来日付ごとに折り返しが行われるべき時間をまたぐようにスクロールが行われる場合でも、テレビジョン画面TJに表示される一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることが防止される。それにより、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200を閲覧することができる。また、スクロール時に一局番組表200の描画時間が長時間化することが防止される。
上記では、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に移動させる場合の例を説明したが、使用者は、図2の右ボタンARおよび左ボタンALを押下操作することによりフォーカスを横軸方向(日付方向)に移動させることもできる。
この場合、テレビジョン画面TJ上では、1日分の番組表示欄205の内容が変化する。したがって、一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることがないので、使用者はストレスを感じることなく一局番組表200を閲覧することができる。
上記のフォーカス移動は、図1の制御部106が後述する第1のフォーカス移動プログラムを実行することにより行われる。
(6)第2のフォーカス移動例
フォーカス移動時における一局番組表200の表示状態について、第2のフォーカス移動例を図7および図8を参照しつつ説明する。図7および図8は、第2のフォーカス移動例を説明するための図である。
本例においては、EPGデータに10月1日から10月15日までの15日分の放送予定番組の情報が含まれるものとする。この場合、図1の表示部109には、10月15日24時までの一局番組表200が表示可能である。
図7においては、テレビジョン画面TJに10月14日および10月15日の放送予定番組を示す一局番組表200が表示されている。
本実施の形態に係る表示装置100においては、テレビジョン画面TJに3日分の番組表示欄205が表示可能である。したがって、図7の例では、1つの番組表示欄205に放送予定番組に関する情報が表示されていない。
図7に示すように、例えばフォーカスが10月15日の最後の放送予定番組の番組枠f6に位置する場合、使用者が図2の下ボタンADをさらに押下操作しても10月16日の番組編成情報が存在しないので、フォーカスを移動させるべきではないと考えられる。
番組編成情報が存在しない時間帯に、フォーカスを移動させても使用者は有益な情報を得ることができず、番組編成情報が存在する時間帯にフォーカスを戻す手間が生じるためである。
しかしながら、本例では、フォーカスが番組枠f6に位置するときに、使用者が図2の下ボタンADを押下操作することにより、図8に示すように一局番組表200が将来側に1時間分スクロールされる。
これにより、一局番組表200の表示対象となる時間帯が0時から4時に変更され、日付表示欄204の表示も変更される。それにより、3つの番組表示欄205のうち中央の番組表示欄205では、放送予定番組に関する情報が表示されなくなる。そして、図7において中央の番組表示欄205の番組枠f6に位置していたフォーカスが、スクロール後に左側の番組表示欄205に表示された番組枠f7に移動する。
このように、本例では、使用者が図2の下ボタンADを押下操作したにもかかわらず、フォーカスが斜め下方に表示された番組枠に移動する。このようなフォーカスの移動は使用者の意図に反すると考えられる。
しかしながら、使用者は、必ずしもフォーカスの移動のみを目的として図2の下ボタンADを押下操作するわけではない。使用者は一局番組表200をスクロールさせるために、フォーカスを移動させる場合がある。
そのため、フォーカスが最終の番組枠f6に位置するときに下ボタンADの押下操作が無効にされると、使用者は、下ボタンADを押下操作しているにもかかわらずスクロールが行われないので、違和感を感じる場合がある。
そこで、本例では、使用者が感じる違和感を解消するために上記のようなフォーカス移動が行われる。このフォーカス移動は、図1の制御部106が後述する第2のフォーカス移動プログラムを実行することにより行われる。
(7)一局番組表のスクロール例
一局番組表200のスクロール例について、図9および図10を参照しつつ説明する。図9および図10は、一局番組表200の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図である。
本例においても、第2のフォーカス移動例と同様に、EPGデータに10月1日から10月15日までの15日分の放送予定番組の情報が含まれるものとする。この場合、図1の表示部109には、10月15日24時までの一局番組表200が表示可能である。
上述のように、使用者は、図2の下ボタンADを押下操作することにより一局番組表200を時間軸方向(縦軸方向)にスクロールさせることができる。
一局番組表200は、時間軸方向に24時間分のスクロールが行われるごとに、日付方向(横軸方向)にスクロールされる。これにより、例えば使用者が図2の下ボタンADを押下操作することにより、図9に示すように、3つの番組表示欄205のうち1つの番組表示欄205で放送予定番組に関する情報が表示されない場合がある。以下の説明では、全く情報が表示されない番組表示欄205を空き番組表示欄205と呼ぶ。
空き番組表示欄205においては、その空き番組表示欄205に対応する日付の番組編成情報がないので、番組枠のみならず、休止枠および未確定枠も表示されない。
本例では、使用者による下ボタンADの押下操作により、空き番組表示欄205が発生した場合、発生した空き番組表示欄205がなくなるように一局番組表200が日付方向にスクロールされる。
例えば、図9の番組枠f8にフォーカスが移動することにより、空き番組表示欄205が発生すると、図10に示すように一局番組表200が1日分日付方向にスクロールされる。これにより、テレビジョン画面TJにおいては、無駄な表示領域の消費が防止される。
上記のスクロールは、図1の制御部106が後述するスクロールプログラムを実行することにより行われる。
(8)一局番組表表示プログラム
図1の表示装置100が一局番組表200を表示するための一局番組表表示プログラムについて説明する。図11は、一局番組表表示プログラムのフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。
初めに、図1の制御部106は、使用者による入力装置105の操作により、外部から一局番組表200を表示させる旨の指令を受けたか否かを判別する(ステップS110)。
制御部106は、指令を受けることにより、現在選局されているチャンネルを認識するとともに内蔵された計時手段を用いて現在時刻を取得し、表示対象となるテレビ局および表示対象となる時間帯を決定する(ステップS111)。そして、制御部106は、表示対象となるテレビ局について、表示対象となる時間帯の放送予定番組の情報を時刻順にEPGデータから抽出する(ステップS112)。
次に、制御部106は、抽出した放送予定番組の番組枠をテレビジョン画面TJに描画する(ステップS113)。
続いて、制御部106は、表示対象となる時間帯の全ての放送予定番組が抽出されたか否かを判別する(ステップS114)。
表示対象となる全ての放送予定番組が抽出されることにより、制御部106は一局番組表200の表示動作を終了する。一方、表示対象となる全ての放送予定番組が抽出されていない場合、制御部106は上記ステップS112の動作を行う。
なお、上記では説明を省略したが、放送予定番組が存在しない時間帯および放送予定番組の編成が確定していない時間帯については、番組表示欄205に休止枠および未確定枠が描画される。
(9)第1のフォーカス移動プログラム
第1のフォーカス移動プログラムについて説明する。図12は、第1のフォーカス移動プログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。本例では、移動前のフォーカスは番組枠に位置するものとする。
初めに、図1の制御部106は、使用者による入力装置105の操作により、外部からフォーカスを移動させる旨の指令を受けたか否かを判別する(ステップS120)。
フォーカスの移動が指令された場合、制御部106は、フォーカスの進行方向において、現在フォーカスが位置する番組枠の時刻の直前または直後に放送休止時間または番組編成が未確定である時間が存在するか否かを判別する(ステップS121)。
放送休止時間または編成が未確定である時間が存在する場合、制御部106は、現在フォーカスが位置する番組枠の直前または直後に存在する休止枠または未確定枠にフォーカスを移動させる(ステップS122)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
なお、休止枠または未確定枠にフォーカスが移動した場合には、フォーカスが通常の番組枠に位置する場合と同様に、フォーカスが位置する休止枠または未確定枠をハイライト表示してもよい。また、休止枠または未確定枠をハイライト表示する代わりに、フォーカスが休止枠または未確定枠に位置することを示す絵柄を一局番組表200の一部に表示してもよい。
放送休止時間または番組編成が未確定である時間が存在しない場合、制御部106は、フォーカスの進行方向において、現在のフォーカス番組の時刻に最も近い時刻で放送が予定されかつ一局番組表200に番組枠が表示されている放送予定番組を検索する(ステップS123)。そして、制御部106は、該当する放送予定番組が存在するか否かを判別する(ステップS124)。
放送予定番組が存在する場合、制御部106は、フォーカスをその放送予定番組の番組枠に移動させる(ステップS125)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
放送予定番組が存在しない場合、制御部106は、一局番組表200のスクロールが既に行われたか否かを判別する(ステップS126)。
スクロールが既に行われている場合、制御部106はフォーカスを移動させることなく、動作を終了する。
スクロールが行われていない場合、制御部106は、新たに表示対象となる時間帯を決定し、放送予定番組の情報をEPGデータから抽出する。そして、制御部106は、抽出した情報に基づいてフォーカスの進行方向に一局番組表200を所定時間分スクロールさせる(ステップS127)。その後、制御部106は、上記ステップS121の動作を行う。
(10)第2のフォーカス移動プログラム
第2のフォーカス移動プログラムについて説明する。図13は、第2のフォーカス移動プログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。本例では、移動前のフォーカスは番組枠に位置するものとする。
初めに、図1の制御部106は、使用者による図2の下ボタンADの押下操作により、外部から信号を受けたか否かを判別し、下ボタンADの押下操作を検出する(ステップS131)。
制御部106は、下ボタンADの押下操作を検出することにより、上述の第1のフォーカス移動プログラムに基づいて時間軸の進行方向にフォーカスを移動させる(ステップS132)。
そして、制御部106は、フォーカスがEPGデータに基づいて表示可能な最終の番組枠、すなわち最も将来の放送予定番組の番組枠を超えて移動するか否かを判別する(ステップS133)。
フォーカスが上記の最終の番組枠を超えて移動する場合、制御部106は、フォーカスを隣接する番組表示欄205に表示された枠へ移動させる(ステップS134)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
一方、フォーカスが上記の最終の番組枠を超えて移動しない場合、制御部106は、フォーカスの移動を終了する。
なお、上記ステップS134において、フォーカスの移動先となる枠は、移動元である番組枠の放送終了時刻以降でかつ放送終了時刻に最も近い時刻に対応付けられた番組枠、休止枠または未確定枠のいずれかである。
(11)スクロールプログラム
スクロールプログラムについて説明する。図14は、スクロールプログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。
初めに、図1の制御部106は、使用者による図2の下ボタンADの押下操作により、外部から信号を受けたか否かを判別し、下ボタンADの押下操作を検出する(ステップS141)。
制御部106は、下ボタンADの押下操作を検出することにより、上述の第1のフォーカス移動プログラムに基づいて時間軸の進行方向にフォーカスを移動させる(ステップS142)。
そして、制御部106は、テレビジョン画面TJに表示される複数の番組表示欄205のうち、放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205があるか否かを判別する(ステップS143)。
放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205がある場合、制御部106は、複数の番組表示欄205の全てに放送予定番組に関する情報が表示されるように、一局番組表200を日付方向(横軸方向)にスクロールする(ステップS144)。これにより、スクロールプログラムに基づく動作が終了する。
一方、放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205が存在しない場合、制御部106は、一局番組表200の日付方向(横軸方向)へのスクロールを行うことなくフォーカスの移動を終了する。
本例において、図2の入力装置105は、下ボタンADが押下された状態が所定時間継続された場合に、下ボタンADが押下されたことを示す信号を連続して制御部106に与えてもよい。
この場合、例えば使用者が下ボタンADを押下した状態を持続することにより、制御部106は、一局番組表200を連続してスクロールさせてもよい(キーリピート機能)。
また、制御部106は、上記のようにキーリピートが行われている間は、上記ステップS141,S142の動作を繰り返し、キーリピートが終了することにより、ステップS143の動作を行ってもよい。
上記のほか、制御部106はステップS142の動作に続いて、図2の入力装置105のカーソルボタンが所定時間操作されたか否かを判別し、所定時間経過した場合に、ステップS143の動作を行ってもよい。
本スクロールプログラムにおいて、ステップS144の処理により一局番組表200が日付方向にスクロールされる場合、スクロール時の表示形態を使用者が入力装置105を操作することによるスクロール時の表示形態と識別可能にしてもよい。
例えば、使用者が入力装置105を操作することにより一局番組表200を日付方向にスクロールさせる際に、一局番組表200が番組表示欄205の列単位で再描画される場合を想定する。この場合、制御部106は、上記スクロールプログラムにより一局番組表200が日付方向にスクロールされる際に、例えば一局番組表200を画素単位で日付方向に移動させる。
これにより、使用者は、自己の意図に基づく一局番組表200のスクロールと、表示装置100において自動的に行われる一局番組表200のスクロールとを容易に識別できる。
また、上記のように、一局番組表200が画素単位でスクロールされると、一局番組表200の表示状態が滑らかに変化する。これにより、使用者がフォーカス位置を見失うことが防止される。
(12)グループフォーカスの対象
本実施の形態においては、所定の関係を有する放送予定番組の番組枠としてシリーズ番組の番組枠がグループフォーカスの対象となることを説明したが、グループフォーカスの対象となる番組枠は、以下の条件により設定されてもよい。
例えば、同じジャンルの放送予定番組、同じ出演者が出演する放送予定番組、および使用者の嗜好に適合する放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよい。
なお、使用者の嗜好に適合する放送予定番組は、例えば表示装置100の制御部106が、使用者の視聴状態を監視することにより視聴者の嗜好のジャンルを識別し、識別されたジャンルの放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよいし、視聴者が視聴する番組のうち視聴頻度が高い上位のシリーズ番組(例えば、上位3つの番組等)の放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよい。
図1の制御部106は、EPGデータに含まれる番組名、放送時間、またはジャンル等の情報に基づいてグループフォーカスの対象となる番組枠を判定してもよい。
また、制御部106は、使用者により予め設定された放送予定時刻、日付または曜日に基づいてグループフォーカスの対象となる番組枠を判定してもよい。
グループフォーカスの対象となる番組枠の判定は、放送局装置20から送信されるEPGデータのみならず、放送局装置20以外の機器から例えばインターネットを通して送信される情報に基づいて行われてもよい。
(13)効果
本実施の形態に係る表示装置100においては、使用者による入力装置105の操作に基づいて一局番組表200が時間軸方向に沿ってスクロールされる。
そして、使用者による入力装置105の操作時においては、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の領域が各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とが同じ番組表示欄205に連続して表示される。
これにより、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の領域が日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とが切り替わるようにテレビジョン画面TJ上に表示されることが防止される。
それにより、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の内容の全てが変更されないので、一局番組表200の表示時間が短縮される。また、使用者はテレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の内容の全てを再認識する必要がない。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200をスクロールさせることができる。その結果、使用者は、ストレスを感じることなく、一局番組表200を確認することができる。
(14)他の実施の形態
上記実施の形態では、制御部106がCPUならびに一局番組表表示プログラム、第1のフォーカス移動プログラム、第2のフォーカス移動プログラムおよびスクロールプログラムにより実現されるが、これに限定されず、制御部106が電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
また、描画部107はCPUおよびプログラムにより実現されてもよく、電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
同様に、表示合成部108はCPUおよびプログラムにより実現されてもよく、電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
(15)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、放送受信部102が受信部の例であり、図1の番組情報蓄積部104、入力装置105、描画部107および表示合成部108が番組表生成部の例であり、入力装置105が操作装置の例であり、図1の制御部106が処理装置の例である。
また、時刻表示欄203により示される縦軸が時間軸の例であり、日付表示欄204により示される横軸が日付軸の例であり、図5の主フォーカス番組枠f2のハイライト表示が第1の表示形態の例であり、図5の従属フォーカス番組枠f3,f4のハイライト表示が第2の表示形態の例である。
さらに、未確定枠が未確定の期間を示す空き枠の例であり、休止枠が番組休止期間を示す空き枠の例であり、第1のフォーカス移動プログラムおよび一局番組表表示プログラムが表示プログラムの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、複数の日の番組情報をラジオ・テレビ欄の形式で表示する際に有効に利用可能である。また、時間軸を持つ情報であれば、番組情報以外の一般情報にも利用可能である。例えば、交通機関の時刻表を表示する際にも有効に利用可能である。
番組情報を表示する表示装置、表示方法および表示プログラムに関する。
放送システムは、放送局から番組の放送信号を送信する送信系としての放送局装置、および放送局装置により送信された放送信号を受信する受信系としての受信装置(例えば、テレビジョン受像機)を含む。
デジタル放送システムにおいては、送信系から受信系に送信される放送信号に複数の情報を多重することにより、視聴者の要望に応じた受信系の機能の多様化が図られている。
例えば、放送予定番組の情報(番組編成情報)を視聴者に提示するサービスが実用化されている。このサービスによれば、送信系において、番組編成情報が電子番組ガイド(EPG: Electric Program Guide )データとして放送信号に多重され、受信系に送信される。受信系においては、与えられた放送信号からEPGデータが抽出され、放送予定番組の情報が視聴者に提示される。
ここで、EPGデータにおいては、例えば放送予定番組ごとに、「番組名」、「放送開始時刻」、「放送終了時刻」、「チャンネル」および「番組識別子」が関連付けされている。
「番組名」は関連付けされている放送予定番組の名称であり、「放送開始時刻」はその放送予定番組の開始予定時刻である。また、「放送終了時刻」はその放送予定番組の終了予定時刻であり、「チャンネル」はその放送予定番組が放映されるチャンネルである。「番組識別子」は、個々の放送予定番組および放送中の番組を識別するためのものである。
さらに、EPGデータには、視聴者が所望の番組を検索等するための情報として、番組のジャンル、番組の説明、番組の出演者、または番組に関連する情報へのリンク情報等が含まれる場合がある。
EPGデータを放送信号に多重することにより、例えばテレビジョン画面に放送予定番組の情報を表示することができる。これにより、視聴者は、例えば表示された放送予定番組の情報に基づいて、所望の放送予定番組を指定し、その番組に関する情報を確認することができる。
ところで、放送予定番組の情報を視聴者に提示するサービスの実用化に伴い、デジタル放送システムに使用される番組配列情報標準規格(STD−B10)が社団法人電波産業会により策定されている。したがって、現在のデジタル放送システムにおいては、この標準規格に基づいて送信系からEPGデータが送信される。
上記の標準規格においては、送信系から受信系に送信されるEPGデータの内容が、その送信時から一定期間分(例えば、送信時から8日分)の放送予定番組に制限される。
図15は、送信時から所定日数分の番組表の一例を示す図である。図15の番組表においては、縦軸方向に放送時刻が示され、横軸方向に複数のテレビ局(A〜Eテレビ)が示されている。これにより、各テレビ局の放送予定番組が経時的に列方向に表示される。この表示形態はラジオ・テレビ欄表示と呼ばれる。
図15においては、空白で示される番組枠に各テレビ局の放送予定番組が対応付けられている。また、ハッチングを施した休止枠には各テレビ局の放送休止時間が対応付けられている。
上記のように、EPGデータの内容には、送信時から一定期間内の放送予定番組についての情報が含まれる。したがって、EPGデータによれば、図15に示すような番組表を作成することが可能である。
しかしながら、受信装置においては、送信時から一定期間にわたる全ての情報を一度にテレビジョン画面に表示することはできない。そのため、テレビジョン画面には、例えば図15の太い破線で示すように、EPGデータにより得られる番組表の一部が表示される。
図16は、従来の受信装置においてテレビジョン画面に表示される番組表の一例を示す図である。図16に示すように、例えば使用者がリモートコントローラを操作することにより、テレビジョン画面TJに番組表900が表示される。
テレビジョン画面TJの上部には、複数の日付タブ901が表示される。日付タブ901の下側には、番組表900の一部としてフォーカス番組表示欄902が表示される。フォーカス番組表示欄902には、後述するフォーカス番組に関する詳細な情報が表示される。
フォーカス番組表示欄902のさらに下側には、時刻表示欄903、テレビ局表示欄904および番組表示欄905が表示される。
時刻表示欄903では、番組の放送予定時刻が縦軸方向に表示される。テレビ局表示欄904では、複数のテレビ局名が横軸方向に表示される。番組表示欄905では、番組枠および休止枠が時刻表示欄903で表示される時刻に沿って表示される。
使用者は、リモートコントローラを操作することにより、番組表900に表示される複数の番組枠および休止枠のうちの一つを選択することができる。これにより、選択された番組枠または休止枠がハイライト表示される。
図16の番組表900においては、Aテレビ局の「真実は見えるか」という番組を表す番組枠がハイライト表示されている。なお、図16の番組表900においては、ハイライト表示を目の粗い斜線のハッチングにより表す。
以下の説明では、上記のように使用者により特定の番組枠または休止枠を選択することが可能な状態をフォーカスと呼ぶ。また、フォーカスにより選択された番組枠に対応付けられた放送予定番組を、フォーカス番組と呼ぶ。
使用者は、リモートコントローラを操作することにより、フォーカスを枠毎に移動させることができる。また、使用者は、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に沿って順次移動させることにより、番組表900を時間軸に沿ってスクロールさせることができる。
上記のように、受信装置のテレビジョン画面に番組表を表示する機能については、使用者の使い勝手等を考慮して様々な機能が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特表平6−504165号公報
特開2006−313948号公報
ところで、テレビジョン画面TJに表示される番組表の表示形態の一例として、1のテレビ局のみの放送予定番組の情報を表示する番組表がある。以下、このような形態で表示される番組表を一局番組表と呼ぶ。
図17は、一局番組表の一例を示す図である。図17の一局番組表においては、縦軸方向に放送予定時刻が示され、横軸方向に放送予定日が示されている。これにより、1日ごとにAテレビ局の放送予定番組が経時的に列方向に表示される。すなわち、図17の一局番組表においては、Aテレビ局のラジオ・テレビ欄が1日ごとに表示されている。
図17においては、空白で示される番組枠にAテレビ局の放送予定番組が対応付けられている。また、ハッチングを施した休止枠にはAテレビ局の放送休止時間が対応付けられている。
図17に示すように、一局番組表においては、例えば1日ごとのラジオ・テレビ欄が、0時または放送休止時間を基準として折り返して表示される。このような一局番組表は、例えばテレビ局のホームページなどで用いられている。
EPGデータを用いることにより、テレビジョン画面TJに一局番組表を表示させることも可能である。テレビジョン画面TJに一局番組表を表示する場合、テレビジョン画面TJには他のテレビ局の番組表が表示されない。これにより、テレビジョン画面TJの限られた表示領域が有効に使用される。
テレビジョン画面TJに一局番組表を表示する際には、テレビジョン画面TJの表示領域に限りがあるため、1日分のラジオ・テレビ欄を一度に表示することはできない。したがって、例えば図17の太い破線で示すように、テレビジョン画面TJには一局番組表の一部が表示される。
これにより、使用者がテレビジョン画面TJに表示される一局番組表を閲覧する場合には、例えば朝、昼、晩および深夜の所定の時間帯ごとに一局番組表の表示範囲を切り替える必要がある。または、表示対象となる時間帯を変化させることにより一局番組表の表示範囲をスクロールさせる必要がある。
しかしながら、上記のように、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられてテレビジョン画面TJに表示されると、切り替えが行われるごとに、一局番組表がテレビジョン画面TJに再描画される。
この場合、使用者は再描画が行われるごとに一局番組表の表示対象となる時間帯を再認識しなければならない。また、再描画が行われるごとにテレビジョン画面TJに表示される内容が大きく変化する。これにより、使用者は、一局番組表の内容についても再認識する必要がある。それにより、使用者は、多くの情報を再認識しなければならないので、再認識作業にストレスを感じる。
また、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられて表示されると、一局番組表の全体がテレビジョン画面TJに再描画される。そのため、再描画のための時間が長くなる。これにより、使用者は一局番組表の表示範囲の切り替えごとにストレスを感じる。
一方、一局番組表の表示範囲がスクロールされる場合には、例えば使用者がリモートコントローラを用いてカーソルを移動させることにより、カーソルの移動に応答して一局番組表の表示範囲がスクロールされる。この場合、一局番組表が所定の時間帯ごとに切り替えられて表示される場合に比べて、再描画による内容の変化が少ないので、スクロール時に一局番組表の時間帯および内容を再認識すべき負担が軽減される。
しかしながら、上述のように、一局番組表は、1日ごとのラジオ・テレビ欄が0時または放送休止時間を基準として折り返して表示される。そのため、使用者が、一局番組表の表示範囲を0時または放送休止時間をまたぐようにスクロールさせる際には、一局番組表を所定の時間帯ごとに切り替える場合と同様の現象が生じる。
具体例を説明する。以下の説明では、一局番組表の1日ごとのラジオ・テレビ欄が0時(24時)で折り返して作成されるものとする。以下、折り返しが行われる時間を折り返し時間と呼ぶ。
例えば、10月2日0時の直前の番組枠にフォーカスが位置する場合、テレビジョン画面TJには10月1日の一局番組表が表示される。この状態で、使用者がさらにフォーカスを将来側に移動させても10月1日の一局番組表には24時以降の情報が存在しないので、テレビジョン画面TJには10月2日の0時からの一局番組表が表示される。
このように、一局番組表の表示範囲をスクロールさせる場合であっても、一局番組表の折り返し時間をまたぐようにスクロールさせる際には一局番組表の表示範囲が全面的に切り替わる。これにより、使用者は、一局番組表を所定の時間帯ごとに切り替える場合と同様のストレスを感じる。
本発明の目的は、使用者がストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる表示装置、表示方法および表示プログラムを提供することである。
(1)本発明の一局面に従う表示装置は、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出する受信部と、受信部により抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成する番組表生成部と、番組表生成部により生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示する表示部と、画面上に表示される番組表の領域を移動させるために使用者により操作される操作装置と、番組表生成部により生成される番組表の少なくとも一部の領域を表示部に表示させるために番組表生成部を制御する制御部とを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、制御部は、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動されるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示されるように番組表生成部を制御するものである。
この表示装置においては、受信部により放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表生成部により番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表生成部による番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
(2)操作装置は、さらに、1つの番組枠を選択するために使用者により操作され、制御部は、操作装置の操作に基づいて選択された番組枠が第1の番組枠として第1の表示形態で表示されるとともに、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が存在する場合に、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が第2の番組枠として第2の表示形態で表示されるように番組表生成部を制御し、第1および第2の表示形態は、第1および第2の番組枠以外の領域の表示形態と異なるように設定されてもよい。
この場合、使用者による操作装置の操作により、1つの番組枠が選択される。選択された1つの番組枠は、第1の表示形態で表示される。このとき、第1の番組枠と予め定められた関係を有する他の番組枠が存在する場合、他の番組枠が第2の番組枠として第2の表示形態で表示される。また、第1および第2の表示形態は第1および第2の番組枠以外の領域の表示形態と異なる。
これにより、使用者は、自己が選択した第1の番組枠の番組を第1の表示形態により視覚的に認識することができるとともに、第1の番組枠の番組と予め定められた関係を有する第2の番組枠の番組を第2の表示形態により視覚的に認識することができる。
(3)予め定められた関係は、第2の番組枠の番組が第1の番組枠の番組と共通のタイトル名を有するシリーズ番組であってもよい。
この場合、使用者は、第1の番組枠の番組がシリーズ番組であることを視覚的に認識するとともに、第1の番組枠の番組のタイトル名と共通のタイトル名を有するシリーズ番組を第2の番組枠の番組として視覚的に認識することができる。
(4)予め定められた関係は、第2の番組枠の番組が第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれてもよい。
この場合、使用者は、第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれる番組が存在することを視覚的に認識するとともに、第1の番組枠の番組と共通のジャンルに含まれる番組を第2の番組枠の番組として視覚的に認識することができる。
(5)番組表は、各番組表示欄内で番組枠が存在しない領域に放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す空き枠を有し、操作装置は、さらに、1つの番組枠または1つの空き枠を選択するために使用者により操作され、制御部は、少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠が選択された状態で、使用者により操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作が行われた場合に、直前の日付の番組表示欄の番組枠または空き枠のうち上記の最終の番組枠よりも後の時点で開始する番組枠または空き枠が選択されるように、番組表生成部を制御してもよい。
この場合、使用者により少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠が選択された状態で、使用者により操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作が行われた場合に、直前の日付の番組表示欄の番組枠または空き枠のうち上記の最終の番組枠よりも後の時点で開始する番組枠または空き枠が選択される。
これにより、使用者は、少なくとも1つの番組枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の番組枠を選択している状態であっても、操作装置を用いて後続する空き枠を選択する操作を行うことにより、前日の番組表示欄の次の時点の番組枠または空き枠を選択することができる。
したがって、使用者は、最終の日付の番組表示欄の最終枠が選択された状態から、前日の番組表示欄の次の時点の番組枠または空き枠を容易に選択することができる。
(6)番組表は、各番組表示欄内で番組枠が存在しない領域に放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す空き枠を有し、操作装置は、さらに、1つの番組枠または1つの空き枠を選択枠として選択するために使用者により操作され、制御部は、少なくとも1つの番組枠または空き枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の選択枠が選択された場合に、画面上で番組表を日付軸に沿って移動させることにより画面上に番組枠および空き枠を有しない番組表示欄の領域が表示されないように番組表生成部を制御してもよい。
この場合、1つの番組枠ならびに放送予定番組が未確定の期間または番組休止期間を示す1つの空き枠のいずれかが、使用者による操作装置の操作により選択枠として選択される。
そして、使用者により操作装置を用いて少なくとも1つの番組枠または空き枠を含む最終の日付の番組表示欄の最終の選択枠が選択された場合に、画面上に番組枠および空き枠を有しない番組表示欄の領域が表示されないように、画面上で番組表が日付軸に沿って移動される。
これにより、表示部の画面上には、番組枠および空き枠を有しない番組表示欄が表示されないので、表示領域の無駄な消費が防止される。
(7)本発明の他の局面に従う表示方法は、表示部に番組表を表示する表示方法であって、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出するステップと、抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成するステップと、生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示するステップと、使用者による操作装置の操作により、画面上に表示される番組表の領域を移動させるステップとを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、番組表を生成するステップは、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域を時間軸に沿ってそれぞれ移動させるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同じ番組表示欄に連続して表示させるステップを含むものである。
この表示方法においては、放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
(8)本発明のさらに他の局面に従う表示プログラムは、表示部に番組表を表示するために処理装置により実行可能な表示プログラムであって、放送信号を受信し、受信した放送信号から番組編成情報を抽出する処理と、抽出された番組編成情報に基づいて番組表を生成する処理と、生成された番組表の少なくとも一部の領域を画面上に表示する処理と、使用者による操作装置の操作により、画面上に表示される番組表の領域を移動させる処理とを備え、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含み、複数の番組表示欄のいずれかに表示されかつ番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠を有し、番組表を生成する処理は、操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域を時間軸に沿ってそれぞれ移動させるとともに、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同じ番組表示欄に連続して表示させる処理を処理装置に実行させるものである。
この表示プログラムにおいては、放送信号が受信され、受信された放送信号から番組編成情報が抽出される。抽出された番組編成情報に基づいて、番組表が生成される。そして、生成された番組表の少なくとも一部の領域が表示部に表示される。
ここで、番組表は、番組の放送予定時刻を表す時間軸と、番組の放送予定日を表すために時間軸に交差するように設けられた日付軸と、日付軸における日付ごとに時間軸に沿って延びるように設けられた複数の番組表示欄とを含む。
複数の番組表示欄のいずれかには、番組に関する情報を示す少なくとも1つの番組枠が表示される。これにより、使用者は番組枠により示される番組に関する情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が時間軸に沿ってそれぞれ移動される。これにより、使用者は、操作装置を操作することにより、各日付の所望の時間帯における番組の情報を容易かつ確実に認識することができる。
使用者による操作装置の操作時においては、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが同じ番組表示欄に連続して表示される。
これにより、使用者による操作装置の操作に基づいて、画面上に表示される複数の番組表示欄の領域が連続する日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とが切り替わるように画面上に表示されることが防止される。
それにより、画面上に表示される複数の番組表示欄の内容の全てが変更されないので、番組表の生成時間が短縮され、表示部に表示される番組表の表示時間が短縮される。また、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分とを同時に視認することができるとともに、各日付の番組表示欄の終了部分と次の日付の番組表示欄の開始部分との連続性を視覚的に認識することができる。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
本発明に係る表示装置、表示方法および表示プログラムによれば、使用者は、ストレスを感じることなく画面上に表示される番組表の情報を確認することができる。
図1は本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図
図2は図1の入力装置を示す模式図
図3は図1の表示装置において表示部に表示される一局番組表の一表示例を示す図
図4はテレビジョン画面TJに表示される一局番組表のスクロール動作の概念を説明するための図
図5は第1のフォーカス移動例を説明するための図
図6は第1のフォーカス移動例を説明するための図
図7は第2のフォーカス移動例を説明するための図
図8は第2のフォーカス移動例を説明するための図
図9は一局番組表の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図
図10は一局番組表の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図
図11は一局番組表表示プログラムのフローチャート
図12は第1のフォーカス移動プログラムを示すフローチャート
図13は第2のフォーカス移動プログラムを示すフローチャート
図14はスクロールプログラムを示すフローチャート
図15は送信時から所定日数分の番組表の一例を示す図
図16は従来の受信装置においてテレビジョン画面に表示される番組表の一例を示す図
図17は一局番組表の一例を示す図
本発明の一実施の形態に係る表示装置、表示方法および表示プログラムについて、図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態において、表示装置は放送局から送信される番組の放送信号を受信するテレビジョン受像機である。
また、本実施の形態においては、放送予定番組の情報(番組編成情報)が、電子番組ガイド(EPG: Electric Program Guide )データとして放送信号に多重され、放送局から表示装置に送信される。
ここで、番組編成情報とは、複数の番組情報から構成される情報である。また、番組情報とは、各放送予定番組に関する情報であり、少なくとも放送局および放送予定日時を含むものである。なお、本実施の形態では、番組情報には、視聴者が所望の番組を検索等するための情報として、番組のジャンル、番組の説明、番組の出演者、または番組に関連する情報へのリンク情報等が含まれる。
本実施の形態に係る表示装置においては、上記のEPGデータに基づいて、1のテレビ局のみの放送予定番組の情報を示す番組表が表示される。以下、このような形態で表示される番組表を一局番組表と呼ぶ。
デジタル放送システムに使用される番組配列情報標準規格(STD−B10)においては、送信系から受信系に送信されるEPGデータの内容がその送信時から8日分の放送予定番組に制限されるが、本実施の形態においては、EPGデータに送信時から15日分の放送予定番組の情報が含まれる。
(1)表示装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示装置100は、受信アンテナ101、放送受信部102、番組再生部103、番組情報蓄積部104、入力装置105、制御部106、描画部107、表示合成部108および表示部109を備える。なお、図1においては、表示装置100の本体部分が点線で示されている。
受信アンテナ101は、放送電波を受信して、電気信号に変換する。これにより、放送局装置20から受信された放送電波が、電気信号形式で放送受信部102に与えられる。なお、本実施の形態において、受信アンテナ101は、一般的なテレビジョン受像機に用いられるテレビ放送用の受信アンテナである。また、テレビ放送は、地上デジタル放送および衛星デジタル放送を含む。
放送受信部102は、図示しない高周波チューナ部およびトランスポートストリーム(以下、TSと略記する)デコーダを含む。これにより、放送受信部102においては、高周波チューナ部が、受信アンテナ101により受信された放送電波の周波数を選択することにより選局を行う。それにより、選局された放送信号がTSデコーダに与えられる。
放送受信部102のTSデコーダは、高周波チューナ部から与えられた放送信号をデコードし、EPGデータ、映像データおよび音声データのパケットを抽出する。これにより、特定の放送局から放送された番組の映像データおよび音声データのパケットが番組再生部103に与えられる。また、EPGデータのパケットが番組情報蓄積部104に与えられる。
番組再生部103は、放送受信部102から与えられる映像データおよび音声データを再生する。本実施の形態において、番組再生部103は例えばMPEG( Motion Picture Experts Group )デコーダである。
番組再生部103により再生された映像データは表示合成部108に与えられる。一方、音声データは図示しない音声データ変換部に与えられ、デジタル形式からアナログ形式に変換される。アナログ形式に変換された音声データは図示しない音声出力部により出力される。
上述のように、放送局装置20から表示装置100に送信される放送信号には、EPGデータが多重されている。番組情報蓄積部104は、放送受信部102から与えられるEPGデータを蓄積する。また、番組情報蓄積部104は、制御部106から与えられる指令信号に応じて、蓄積したEPGデータを描画部107に与える。
入力装置105は、使用者により操作される。本実施の形態において、入力装置105はリモートコントローラである。したがって、表示装置100の本体部には、リモートコントローラから送信される信号を受信する図示しない受信部が設けられる。リモートコントローラの詳細は後述する。
なお、入力装置105としては、リモートコントローラの他、キーボード、ポインティングデバイス、音声認識装置、画像認識装置またはそれらを組み合わせたものを用いることもできる。
制御部106は、例えばCPU(中央演算処理装置)および記憶装置106mからなる。記憶装置106mには、後述の一局番組表表示プログラム、第1のフォーカス移動プログラム、第2のフォーカス移動プログラムおよびスクロールプログラムが記憶される。これにより、制御部106は、記憶装置106mに記憶された各プログラムに基づいて、表示装置100の各構成部の動作を制御する。
また、制御部106は、使用者との対話を管理する。使用者との対話は、OSD( On Screen Display )を用いたGUI( Graphical User Interface )により実現される。
描画部107は、番組情報蓄積部104から与えられるEPGデータに基づいて、OSD用のグラフィックのイメージを生成する。生成されたイメージは、表示合成部108に与えられる。
表示合成部108は、番組再生部103から与えられる映像データと描画部107から与えられるイメージとを合成し、合成した映像のデータを表示部109に出力する。これにより、表示部109に番組の映像およびOSDが表示される。
表示部109は、例えばプラズマディスプレイパネル、液晶ディスプレイパネルまたは有機エレクトロルミネッセンスパネル等で構成される。
(2)入力装置
図2は、図1の入力装置105を示す模式図である。
図2に示すように、入力装置105には、電源ボタンPW、一局番組表ボタンGP、右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAU、下ボタンADおよびチャンネルボタンCK等が設けられる。
電源ボタンPWは、表示装置100の電源をオン/オフするために、使用者により操作される。一局番組表ボタンGPは、図1の表示部109にEPGデータに基づく一局番組表を表示させるために、使用者により操作される。
右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAU、下ボタンADは、表示部109に一局番組表が表示される場合に一局番組表内のフォーカスを移動させるために、使用者により操作される。フォーカスの詳細は後述する。
チャンネルボタンCKは、複数のボタンを含む。各ボタンには、互いに異なるチャンネルが割り当てられている。使用者がいずれかのボタンを押下操作することにより、そのボタンに割り当てられたチャンネルの番組が表示部109に表示される。
以下の説明では、必要に応じて右ボタンAR、左ボタンAL、上ボタンAUおよび下ボタンADをカーソルボタンと総称する。
(3)一局番組表表示例
例えば、使用者がAテレビ局の番組を視聴している際に図2の一局番組表ボタンGPを押下操作する。これにより、図1の表示部109のテレビジョン画面TJにAテレビ局についての一局番組表が表示される。
図3は、図1の表示装置100において表示部109に表示される一局番組表の一表示例を示す図である。
テレビジョン画面TJの上部には、フォーカス番組表示欄202が表示されている。フォーカス番組表示欄202には、後述するフォーカス番組に関する詳細な情報が表示されている。
フォーカス番組表示欄202の下部には、時刻表示欄203、日付表示欄204および番組表示欄205が表示されている。
時刻表示欄203には、放送予定時刻が縦軸方向に表示される。図3の例では、時刻表示欄203に20時台から23時台までの放送予定時刻が示されている。
日付表示欄204には、放送予定日が横軸方向に表示される。図3の例では、10月8日、10月9日および10月10日の日付が、曜日とともにこの順で横軸方向に並んでいる。
本実施の形態において、番組表示欄205には、後述する番組枠、休止枠および未確定枠のいずれかが時刻表示欄203で表示される時刻に沿って表示される。この番組表示欄205は、いわゆるラジオ・テレビ欄である。
番組枠には、Aテレビ局で編成が確定した放送予定番組のうち時刻表示欄203に表示される時間内の放送予定番組が対応付けられる。休止枠には、Aテレビ局の放送休止時間が対応付けられる。未確定枠には、放送予定番組の編成が確定していない時間が対応付けられる。
なお、図3では、番組枠および休止枠が矩形で示されている。また、図3では、各放送予定日の22時30分から24時までの休止枠に濃いハッチングが施されている。
使用者は、図2の入力装置105を操作することにより、一局番組表200に表示される複数の枠のうちの一つを選択することができる。これにより、選択された枠がハイライト表示される。
図3の一局番組表200においては、Aテレビ局の「ニュース8」という番組の番組枠f1がハイライト表示されている。なお、図3の一局番組表200においては、ハイライト表示が目の粗い斜線のハッチングにより示されている。
以下の説明では、上記のように使用者により特定の枠を選択することが可能な状態をフォーカスと呼ぶ。また、フォーカスにより選択された番組枠に対応付けされた放送予定番組を、フォーカス番組と呼ぶ。
これにより、図3では、10月8日20時に放送が予定された「ニュース8」という番組がフォーカス番組となる。それにより、上述のフォーカス番組表示欄202には、「ニュース8」という番組に関する詳細な情報が表示される。詳細な情報としては、当該番組のテレビ局、放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、内容、出演者等が表示される。
(4)一局番組表のスクロール動作の概念
使用者は、図2の入力装置105のカーソルボタンを操作することにより、フォーカスを枠毎に移動させることができる。また、使用者は、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に沿って順次移動させることにより一局番組表200を時間軸(縦軸)に沿ってスクロールさせることができる。さらに、使用者は、フォーカスを日付方向(横軸方向)に沿って順次移動させることにより一局番組表200を日付(横軸)に沿ってスクロールさせることができる。
図4は、テレビジョン画面TJに表示される一局番組表200のスクロール動作の概念を説明するための図である。
本実施の形態に係る表示装置100においては、表示部109に表示するための一局番組表200が、概念上図4に示すように生成される。図4では、Aテレビ局の10月8日から10月11日までの一局番組表ATが螺旋状に延びる帯により示されている。この一局番組表ATにおいては、帯が周方向に一周するごとに放送予定日が進行する。各放送予定日に対応する帯の部分では、周方向に0時から24時までの放送予定時刻が対応付けられている。
このように、図4では、一局番組表ATが、放送予定日ごとに折り返されることなく帯状に示されている。これにより、各放送予定日に対応する帯の連結部(各日付の始端と終端の連結部分)に時間的な間隙が存在しない。すなわち、各放送予定日の間で、一局番組表ATに継ぎ目が存在しない。
ここで、図4において、太い破線により示された領域をテレビジョン画面TJの表示対象領域Rとする。この場合、図3の一局番組表200が時間軸方向にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが矢印s1の方向(周方向)に移動するように示される。
例えば、図3で示される一局番組表200は表示対象となる時間帯が20時台から23時台に設定され、放送予定日が10月8日から10月10日に設定されている場合を想定する。
この状態で、使用者が図1の入力装置105を操作することにより、一局番組表200の表示範囲が時間軸方向(縦軸方向)にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが周方向に移動するように示される。
この場合、図4に示すように、各放送予定日に対応する部分の連結部には時間的な間隙が存在しないので、表示対象領域Rは周方向に沿って円滑に移動してゆく。したがって、図3のテレビジョン画面TJにおいては、一局番組表200が円滑にスクロールされる。
すなわち、図3の一局番組表200の時間軸方向へのスクロール時には、日付をまたぐようなスクロールが行われる場合でも、一局番組表200に表示される情報の内容が全面的に大きく変化することが防止される。
なお、使用者が図1の入力装置105を操作することにより、一局番組表200の表示範囲が日付方向(横軸方向)にスクロールされると、図4では表示対象領域Rが横軸方向に移動するように示される。この場合、一局番組表200に表示される情報の内容が一日分変化する。それにより、使用者は、スクロールにより新たに表示された一局番組表200を確認することができる。
上記のように、本実施の形態に係る表示装置100においては、一局番組表200が日付をまたいで時間軸方向にスクロールされても、放送予定日の切り替わりに伴って一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることが防止される。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200の表示範囲を縦軸方向にスクロールさせることができる。
(5)第1のフォーカス移動例
フォーカス移動時における一局番組表200の表示状態について、第1のフォーカス移動例を図3、図5および図6を参照しつつ説明する。図5および図6は、第1のフォーカス移動例を説明するための図である。
例えば、図3の一局番組表200で示すように、10月8日の「ニュース8」という番組の番組枠f1にフォーカスが位置する状態で、使用者が図2の下ボタンADを押下操作した場合を想定する。
この場合、図5に示すように、10月8日の「ニュース8」という番組の番組枠f1が、ハイライトの表示状態から通常の表示状態に変化する。そして、当該番組枠f1の下側に位置する「真実は見えるか」という番組の番組枠f2がハイライト表示される。
すなわち、使用者により下ボタンADが押下操作されることにより、フォーカスが番組枠f1から番組枠f1よりも将来側に表示された番組枠f2へ移動する。これにより、フォーカス番組表示欄202には、「真実は見えるか」という番組に関する詳細な情報が表示される。
本例では、フォーカス番組表示欄202に、「真実は見えるか」を放送するAテレビ局、放送開始時刻「10月8日21時30分」、放送終了時刻「10月8日22時30分」、番組名である「真実は見えるか」が表示されている。
ここで、番組枠f2に対応付けられた「真実は見えるか」という番組は、毎日同じ時刻で放送が予定されたシリーズ番組である。そのため、10月9日および10月10日の番組表示欄205においても、「真実は見えるか」という番組の番組枠f3,f4が表示されている。
なお、本実施の形態において、シリーズ番組とは、上記のように所定の周期で同じ時刻に放送が予定された番組の他、共通のタイトル名を有する番組等の共通の情報が割り当てられた番組をいう。
本例では、フォーカスが移動することにより10月8日の番組枠f2がハイライト表示されるとともに、10月9日および10月10日の番組枠f3,f4もハイライト表示される。
これにより、使用者は、現在フォーカスが位置する番組枠f2の放送予定番組がシリーズ番組であることを容易に認識できる。また、他の日に放送されるシリーズ番組の番組枠f3,f4がハイライト表示されるので、フォーカスが位置する番組枠f2のシリーズ番組が、何日に放送されるかを容易に認識することができる。
このように、所定の関係を有する放送予定番組の番組枠として、複数の番組枠f2,f3,f4がハイライト表示される状態をグループフォーカスと呼ぶ。
なお、図5の太い破線で示すように、グループフォーカスによりハイライト表示される番組枠f2,f3,f4が互いに隣接する場合、それらの番組枠f2,f3,f4を取り囲むような線が表示されてもよい。
本実施の形態においては、グループフォーカスにより特定された複数の番組枠のうち、使用者により選択されたフォーカス番組とフォーカス番組以外のシリーズ番組とを容易に識別できるように、以下の表示方法を用いることもできる。
以下の説明では、グループフォーカスにより特定された複数の番組枠のうち、使用者によりフォーカスが移動された箇所の番組枠(フォーカス番組の番組枠)f2を主フォーカス番組枠f2と呼び、フォーカス番組以外のシリーズ番組の番組枠f3,f4を従属フォーカス番組枠と呼ぶ。
グループフォーカスにおいては、主フォーカス番組枠f2と従属フォーカス番組枠f3,f4との間で発光輝度に差を設けてもよい。
図5では、主フォーカス番組枠f2が高い輝度でハイライト表示されていることを示すために、主フォーカス番組枠f2に目の粗い斜線のハッチングが施されている。一方、従属フォーカス番組枠f3,f4が低い輝度でハイライト表示されていることを示すために、従属フォーカス番組枠f3,f4に薄いハッチングが施されている。これにより、使用者は、フォーカス番組とフォーカス番組以外のシリーズ番組とを容易かつ確実に識別することができる。
本例では、クループフォーカスをハイライト表示で示す例を説明したが、ハイライト表示に代えて、主フォーカス番組枠f2および従属フォーカス番組枠f3,f4に、それぞれ彩度が異なる背景色を設定してもよい。
また、主フォーカス番組枠f2に表示される文字列のフォント色と従属フォーカス番組枠f3,f4に表示される文字列のフォント色とに差を設けてもよい。さらに、主フォーカス番組枠f2および従属フォーカス番組枠f3,f4のいずれか一方の発光輝度を経時的に変化させてもよい。
続いて、図6の一局番組表200で示すように、「真実は見えるか」という番組の番組枠f2にフォーカスが位置する状態で、さらに使用者が図2の下ボタンADを連続して押下操作した場合を想定する。
図5の一局番組表200においては、フォーカスが位置する番組枠f2の下側に休止枠が表示されている。これにより、フォーカスは、休止枠に移動する。それにより、フォーカスが番組表示欄205の下端に位置する。
そのため、使用者により再度下ボタンADが押下操作されることにより、図6に示すように、一局番組表200が将来側に所定時間分スクロールされる。
本例では、一局番組表200が将来側に1時間分スクロールされる。これにより、時刻表示欄203には21時台から0時(24時)台までの放送予定時刻が示される。
上記のように一局番組表200が将来側に1時間スクロールされると、「おっさん刑事」という番組が、時刻表示欄203に表示される時間内の放送予定番組となる。
これにより、図6に示すように、一局番組表200においては、「おっさん刑事」という番組の番組枠f5にフォーカスが移動する。
上記のように、使用者は、図2の入力装置105のカーソルボタンを押下操作することにより、一局番組表200をスクロールし、所望の番組枠にフォーカスを移動させることができる。
そして、一局番組表において本来日付ごとに折り返しが行われるべき時間をまたぐようにスクロールが行われる場合でも、テレビジョン画面TJに表示される一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることが防止される。それにより、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200を閲覧することができる。また、スクロール時に一局番組表200の描画時間が長時間化することが防止される。
上記では、フォーカスを時間軸方向(縦軸方向)に移動させる場合の例を説明したが、使用者は、図2の右ボタンARおよび左ボタンALを押下操作することによりフォーカスを日付方向(横軸方向)に移動させることもできる。
この場合、テレビジョン画面TJ上では、1日分の番組表示欄205の内容が変化する。したがって、一局番組表200の表示内容が全面的に切り替わることがないので、使用者はストレスを感じることなく一局番組表200を閲覧することができる。
上記のフォーカス移動は、図1の制御部106が後述する第1のフォーカス移動プログラムを実行することにより行われる。
(6)第2のフォーカス移動例
フォーカス移動時における一局番組表200の表示状態について、第2のフォーカス移動例を図7および図8を参照しつつ説明する。図7および図8は、第2のフォーカス移動例を説明するための図である。
本例においては、EPGデータに10月1日から10月15日までの15日分の放送予定番組の情報が含まれるものとする。この場合、図1の表示部109には、10月15日24時までの一局番組表200が表示可能である。
図7においては、テレビジョン画面TJに10月14日および10月15日の放送予定番組を示す一局番組表200が表示されている。
本実施の形態に係る表示装置100においては、テレビジョン画面TJに3日分の番組表示欄205が表示可能である。したがって、図7の例では、1つの番組表示欄205に放送予定番組に関する情報が表示されていない。
図7に示すように、例えばフォーカスが10月15日の最後の放送予定番組の番組枠f6に位置する場合、使用者が図2の下ボタンADをさらに押下操作しても10月16日の番組編成情報が存在しないので、フォーカスを移動させるべきではないと考えられる。
番組編成情報が存在しない時間帯に、フォーカスを移動させても使用者は有益な情報を得ることができず、番組編成情報が存在する時間帯にフォーカスを戻す手間が生じるためである。
しかしながら、本例では、フォーカスが番組枠f6に位置するときに、使用者が図2の下ボタンADを押下操作することにより、図8に示すように一局番組表200が将来側に1時間分スクロールされる。
これにより、一局番組表200の表示対象となる時間帯が0時から3時に変更され、日付表示欄204の表示も変更される。それにより、3つの番組表示欄205のうち中央の番組表示欄205では、放送予定番組に関する情報が表示されなくなる。そして、図7において中央の番組表示欄205の番組枠f6に位置していたフォーカスが、スクロール後に左側の番組表示欄205に表示された番組枠f7に移動する。
このように、本例では、使用者が図2の下ボタンADを押下操作したにもかかわらず、フォーカスが斜め下方に表示された番組枠に移動する。このようなフォーカスの移動は使用者の意図に反すると考えられる。
しかしながら、使用者は、必ずしもフォーカスの移動のみを目的として図2の下ボタンADを押下操作するわけではない。使用者は一局番組表200をスクロールさせるために、フォーカスを移動させる場合がある。
そのため、フォーカスが最終の番組枠f6に位置するときに下ボタンADの押下操作が無効にされると、使用者は、下ボタンADを押下操作しているにもかかわらずスクロールが行われないので、違和感を感じる場合がある。
そこで、本例では、使用者が感じる違和感を解消するために上記のようなフォーカス移動が行われる。このフォーカス移動は、図1の制御部106が後述する第2のフォーカス移動プログラムを実行することにより行われる。
(7)一局番組表のスクロール例
一局番組表200のスクロール例について、図9および図10を参照しつつ説明する。図9および図10は、一局番組表200の横軸方向へのスクロール動作の一例を説明するための図である。
本例においても、第2のフォーカス移動例と同様に、EPGデータに10月1日から10月15日までの15日分の放送予定番組の情報が含まれるものとする。この場合、図1の表示部109には、10月15日24時までの一局番組表200が表示可能である。
上述のように、使用者は、図2の下ボタンADを押下操作することにより一局番組表200を時間軸方向(縦軸方向)にスクロールさせることができる。
一局番組表200は、時間軸方向に24時間分のスクロールが行われるごとに、日付方向(横軸方向)にスクロールされる。これにより、例えば使用者が図2の下ボタンADを押下操作することにより、図9に示すように、3つの番組表示欄205のうち1つの番組表示欄205で放送予定番組に関する情報が表示されない場合がある。以下の説明では、全く情報が表示されない番組表示欄205を空き番組表示欄205と呼ぶ。
空き番組表示欄205においては、その空き番組表示欄205に対応する日付の番組編成情報がないので、番組枠のみならず、休止枠および未確定枠も表示されない。
本例では、使用者による下ボタンADの押下操作により、空き番組表示欄205が発生した場合、発生した空き番組表示欄205がなくなるように一局番組表200が日付方向にスクロールされる。
例えば、図9の番組枠f8にフォーカスが移動することにより、空き番組表示欄205が発生すると、図10に示すように一局番組表200が1日分日付方向にスクロールされる。これにより、テレビジョン画面TJにおいては、無駄な表示領域の消費が防止される。
上記のスクロールは、図1の制御部106が後述するスクロールプログラムを実行することにより行われる。
(8)一局番組表表示プログラム
図1の表示装置100が一局番組表200を表示するための一局番組表表示プログラムについて説明する。図11は、一局番組表表示プログラムのフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。
初めに、図1の制御部106は、使用者による入力装置105の操作により、外部から一局番組表200を表示させる旨の指令を受けたか否かを判別する(ステップS110)。
制御部106は、指令を受けることにより、現在選局されているチャンネルを認識するとともに内蔵された計時手段を用いて現在時刻を取得し、表示対象となるテレビ局および表示対象となる時間帯を決定する(ステップS111)。そして、制御部106は、表示対象となるテレビ局について、表示対象となる時間帯の放送予定番組の情報を時刻順にEPGデータから抽出する(ステップS112)。
次に、制御部106は、抽出した放送予定番組の番組枠をテレビジョン画面TJに描画する(ステップS113)。
続いて、制御部106は、表示対象となる時間帯の全ての放送予定番組が抽出されたか否かを判別する(ステップS114)。
表示対象となる全ての放送予定番組が抽出されることにより、制御部106は一局番組表200の表示動作を終了する。一方、表示対象となる全ての放送予定番組が抽出されていない場合、制御部106は上記ステップS112の動作を行う。
なお、上記では説明を省略したが、放送予定番組が存在しない時間帯および放送予定番組の編成が確定していない時間帯については、番組表示欄205に休止枠および未確定枠が描画される。
(9)第1のフォーカス移動プログラム
第1のフォーカス移動プログラムについて説明する。図12は、第1のフォーカス移動プログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。本例では、移動前のフォーカスは番組枠に位置するものとする。
初めに、図1の制御部106は、使用者による入力装置105の操作により、外部からフォーカスを移動させる旨の指令を受けたか否かを判別する(ステップS120)。
フォーカスの移動が指令された場合、制御部106は、フォーカスの進行方向において、現在フォーカスが位置する番組枠の時刻の直前または直後に放送休止時間または番組編成が未確定である時間が存在するか否かを判別する(ステップS121)。
放送休止時間または編成が未確定である時間が存在する場合、制御部106は、現在フォーカスが位置する番組枠の直前または直後に存在する休止枠または未確定枠にフォーカスを移動させる(ステップS122)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
なお、休止枠または未確定枠にフォーカスが移動した場合には、フォーカスが通常の番組枠に位置する場合と同様に、フォーカスが位置する休止枠または未確定枠をハイライト表示してもよい。また、休止枠または未確定枠をハイライト表示する代わりに、フォーカスが休止枠または未確定枠に位置することを示す絵柄を一局番組表200の一部に表示してもよい。
放送休止時間または番組編成が未確定である時間が存在しない場合、制御部106は、フォーカスの進行方向において、現在のフォーカス番組の時刻に最も近い時刻で放送が予定されかつ一局番組表200に番組枠が表示されている放送予定番組を検索する(ステップS123)。そして、制御部106は、該当する放送予定番組が存在するか否かを判別する(ステップS124)。
放送予定番組が存在する場合、制御部106は、フォーカスをその放送予定番組の番組枠に移動させる(ステップS125)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
放送予定番組が存在しない場合、制御部106は、一局番組表200のスクロールが既に行われたか否かを判別する(ステップS126)。
スクロールが既に行われている場合、制御部106はフォーカスを移動させることなく、動作を終了する。
スクロールが行われていない場合、制御部106は、新たに表示対象となる時間帯を決定し、放送予定番組の情報をEPGデータから抽出する。そして、制御部106は、抽出した情報に基づいてフォーカスの進行方向に一局番組表200を所定時間分スクロールさせる(ステップS127)。その後、制御部106は、上記ステップS121の動作を行う。
(10)第2のフォーカス移動プログラム
第2のフォーカス移動プログラムについて説明する。図13は、第2のフォーカス移動プログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。本例では、移動前のフォーカスは番組枠に位置するものとする。
初めに、図1の制御部106は、使用者による図2の下ボタンADの押下操作により、外部から信号を受けたか否かを判別し、下ボタンADの押下操作を検出する(ステップS131)。
制御部106は、下ボタンADの押下操作を検出することにより、上述の第1のフォーカス移動プログラムに基づいて時間軸の進行方向にフォーカスを移動させる(ステップS132)。
そして、制御部106は、フォーカスがEPGデータに基づいて表示可能な最終の番組枠、すなわち最も将来の放送予定番組の番組枠を超えて移動するか否かを判別する(ステップS133)。
フォーカスが上記の最終の番組枠を超えて移動する場合、制御部106は、フォーカスを隣接する番組表示欄205に表示された枠へ移動させる(ステップS134)。これにより、フォーカスの移動が終了する。
一方、フォーカスが上記の最終の番組枠を超えて移動しない場合、制御部106は、フォーカスの移動を終了する。
なお、上記ステップS134において、フォーカスの移動先となる枠は、移動元である番組枠の放送終了時刻以降でかつ放送終了時刻に最も近い時刻に対応付けられた番組枠、休止枠または未確定枠のいずれかである。
(11)スクロールプログラム
スクロールプログラムについて説明する。図14は、スクロールプログラムを示すフローチャートである。上述のように、本プログラムは、図1の記憶装置106mに記憶される。
初めに、図1の制御部106は、使用者による図2の下ボタンADの押下操作により、外部から信号を受けたか否かを判別し、下ボタンADの押下操作を検出する(ステップS141)。
制御部106は、下ボタンADの押下操作を検出することにより、上述の第1のフォーカス移動プログラムに基づいて時間軸の進行方向にフォーカスを移動させる(ステップS142)。
そして、制御部106は、テレビジョン画面TJに表示される複数の番組表示欄205のうち、放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205があるか否かを判別する(ステップS143)。
放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205がある場合、制御部106は、複数の番組表示欄205の全てに放送予定番組に関する情報が表示されるように、一局番組表200を日付方向(横軸方向)にスクロールする(ステップS144)。これにより、スクロールプログラムに基づく動作が終了する。
一方、放送予定番組に関する情報が全く表示されない番組表示欄205が存在しない場合、制御部106は、一局番組表200の日付方向(横軸方向)へのスクロールを行うことなくフォーカスの移動を終了する。
本例において、図2の入力装置105は、下ボタンADが押下された状態が所定時間継続された場合に、下ボタンADが押下されたことを示す信号を連続して制御部106に与えてもよい。
この場合、例えば使用者が下ボタンADを押下した状態を持続することにより、制御部106は、一局番組表200を連続してスクロールさせてもよい(キーリピート機能)。
また、制御部106は、上記のようにキーリピートが行われている間は、上記ステップS141,S142の動作を繰り返し、キーリピートが終了することにより、ステップS143の動作を行ってもよい。
上記のほか、制御部106はステップS142の動作に続いて、図2の入力装置105のカーソルボタンが所定時間操作されたか否かを判別し、所定時間経過した場合に、ステップS143の動作を行ってもよい。
本スクロールプログラムにおいて、ステップS144の処理により一局番組表200が日付方向にスクロールされる場合、スクロール時の表示形態を使用者が入力装置105を操作することによるスクロール時の表示形態と識別可能にしてもよい。
例えば、使用者が入力装置105を操作することにより一局番組表200を日付方向にスクロールさせる際に、一局番組表200が番組表示欄205の列単位で再描画される場合を想定する。この場合、制御部106は、上記スクロールプログラムにより一局番組表200が日付方向にスクロールされる際に、例えば一局番組表200を画素単位で日付方向に移動させる。
これにより、使用者は、自己の意図に基づく一局番組表200のスクロールと、表示装置100において自動的に行われる一局番組表200のスクロールとを容易に識別できる。
また、上記のように、一局番組表200が画素単位でスクロールされると、一局番組表200の表示状態が滑らかに変化する。これにより、使用者がフォーカス位置を見失うことが防止される。
(12)グループフォーカスの対象
本実施の形態においては、所定の関係を有する放送予定番組の番組枠としてシリーズ番組の番組枠がグループフォーカスの対象となることを説明したが、グループフォーカスの対象となる番組枠は、以下の条件により設定されてもよい。
例えば、同じジャンルの放送予定番組、同じ出演者が出演する放送予定番組、および使用者の嗜好に適合する放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよい。
なお、使用者の嗜好に適合する放送予定番組は、例えば表示装置100の制御部106が、使用者の視聴状態を監視することにより視聴者の嗜好のジャンルを識別し、識別されたジャンルの放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよいし、視聴者が視聴する番組のうち視聴頻度が高い上位のシリーズ番組(例えば、上位3つの番組等)の放送予定番組の番組枠をグループフォーカスの対象としてもよい。
図1の制御部106は、EPGデータに含まれる番組名、放送時間、またはジャンル等の情報に基づいてグループフォーカスの対象となる番組枠を判定してもよい。
また、制御部106は、使用者により予め設定された放送予定時刻、日付または曜日に基づいてグループフォーカスの対象となる番組枠を判定してもよい。
グループフォーカスの対象となる番組枠の判定は、放送局装置20から送信されるEPGデータのみならず、放送局装置20以外の機器から例えばインターネットを通して送信される情報に基づいて行われてもよい。
(13)効果
本実施の形態に係る表示装置100においては、使用者による入力装置105の操作に基づいて一局番組表200が時間軸方向に沿ってスクロールされる。
そして、使用者による入力装置105の操作時においては、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の領域が各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とを含む場合に、各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とが同じ番組表示欄205に連続して表示される。
これにより、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の領域が日付をまたいで移動される場合でも、各日付の番組表示欄205の終了部分と次の日付の番組表示欄205の開始部分とが切り替わるようにテレビジョン画面TJ上に表示されることが防止される。
それにより、テレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の内容の全てが変更されないので、一局番組表200の表示時間が短縮される。また、使用者はテレビジョン画面TJ上に表示される複数の番組表示欄205の内容の全てを再認識する必要がない。したがって、使用者は、ストレスを感じることなく一局番組表200をスクロールさせることができる。その結果、使用者は、ストレスを感じることなく、一局番組表200を確認することができる。
(14)他の実施の形態
上記実施の形態では、制御部106がCPUならびに一局番組表表示プログラム、第1のフォーカス移動プログラム、第2のフォーカス移動プログラムおよびスクロールプログラムにより実現されるが、これに限定されず、制御部106が電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
また、描画部107はCPUおよびプログラムにより実現されてもよく、電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
同様に、表示合成部108はCPUおよびプログラムにより実現されてもよく、電子回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
(15)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、放送受信部102が受信部の例であり、図1の番組情報蓄積部104、入力装置105、描画部107および表示合成部108が番組表生成部の例であり、入力装置105が操作装置の例であり、図1の制御部106が処理装置の例である。
また、時刻表示欄203により示される縦軸が時間軸の例であり、日付表示欄204により示される横軸が日付軸の例であり、図5の主フォーカス番組枠f2のハイライト表示が第1の表示形態の例であり、図5の従属フォーカス番組枠f3,f4のハイライト表示が第2の表示形態の例である。
さらに、未確定枠が未確定の期間を示す空き枠の例であり、休止枠が番組休止期間を示す空き枠の例であり、第1のフォーカス移動プログラムおよび一局番組表表示プログラムが表示プログラムの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、複数の日の番組情報をラジオ・テレビ欄の形式で表示する際に有効に利用可能である。また、時間軸を持つ情報であれば、番組情報以外の一般情報にも利用可能である。例えば、交通機関の時刻表を表示する際にも有効に利用可能である。