本発明の一実施形態について図1ないし図11に基づいて説明すると、以下の通りである。
ここでは、本発明に係る放送受信装置の実施の一形態として、コンテンツデータ(映像情報や音声情報)および番組配列情報(イベント情報)を含むデジタル放送波を受信し、受信したコンテンツデータに対応する映像情報および/または音声情報を出力すると共に、受信した番組配列情報に基づいてデジタル放送のEPGを表示するデジタル放送受信機能付きテレビについて説明する。
デジタル放送としては、現在、BS(Broadcasting Satellite;放送衛星)を使用してテジタル信号による放送を行うBSデジタル放送、CS(Communication Satellite;通信衛星)を使用してテジタル信号による放送を行うCSデジタル放送、地上の電波塔からデジタル化した放送波を送信する地上テジタル放送、の3種類の放送が行われているが、デジタル放送テレビ100は、これら3種類の放送のいずれも受信可能である。また、デジタル放送では、現在、テレビ放送、ラジオ放送、データ放送の3種類のサービスが行われている。これら3つのサービスで提供されるコンテンツは、テレビ放送では映像情報および音声情報、ラジオ放送では音声情報、データ放送では文字情報である。デジタル放送テレビ100は、これら3種類のサービスのいずれにも対応しており、各サービスで提供されるコンテンツを映像および/または音声として出力することができる。なお、サービスの違いは、表示画面の表示レイアウトには関係がないため、以下の説明では、デジタル放送波がテレビ放送のものである場合について説明する。
ここで、現在我が国で運用されているBSデジタル放送、CSデジタル放送、および地上デジタルテレビジョン放送におけるデータ伝送方式について説明する。
現在我が国で運用されているBSデジタル放送、CSデジタル放送、および地上デジタルテレビジョン放送では、1つのトランスポンダ(周波数チャネル)に複数のトランスポートストリーム(以下、「TS」と略記する)を多重化して伝送している。TSは、社団法人電波産業会(ARIB)の標準規格に従ったデータ構造を有しており、コンテンツデータとしての要素信号(ES;Elemantary Stream)に対して、イベント情報としての番組配列情報をヘッダとして付加したTSパケットで構成されている。
番組配列情報のデータ構造は、ARIB標準規格であるARIB STD-B10 「デジタル放送に使用する番組配列情報標準規格」に従ったものである。番組配列情報は、MPEG(Moving Pictures Expert Group)−2システム規格で規定された伝送制御情報であるPSI(Program Specific Information;番組特定情報)と、EPGなどを構築するためのSI(Service Information;サービス情報)とで構成される。
PSIは、TSが実際に放送されている周波数の情報を含んでいる。
SIは、BIT(Broadcaster Information Table;放送局情報テーブル)、SDT(service Description Table;サービス記述テーブル)、EIT(イベント情報テーブル)、およびTOT(Time Offset Table;時刻オフセットテーブル)の4つのテーブルで構成されている。
BITは、ネットワーク内の放送局に関する情報を記載したものである。
SDTは、TS情報部とサービス情報部とに分かれている。TS情報部は、ネットワークを識別するためのネットワークIDと、TSを識別するためのTS ID(IDentifier)とを含んでいる。BSネットワークには、ネットワークID「4」が割り当てられている。また、CS1ネットワークおよびCS2ネットワークにはそれぞれ異なる値のネットワークIDが割り当てられている。また、地上デジタルテレビジョン放送では、同じ地域では各放送局ごとに異なる値のネットワークIDが割り当てられている。サービス情報部は、ネットワーク内で個々のサービス(チャンネル)を識別するための識別子であるサービスID(いわゆるチャンネル番号)を含んでいる。
EITは、イベントごとの番組情報を記載したものであり、サービス情報部とイベント情報部とに分かれている。サービス情報部は、ネットワーク内で個々のサービス(チャンネル)を識別するための識別子であるサービスID(いわゆるチャンネル番号)を含んでいる。イベント情報部は、イベントID、イベント開始時刻、イベント継続時間、イベントの名称(番組タイトル)、イベントのジャンルなどを含んでいる。
TOTは、現在時刻を記載したものである。
なお、番組配列情報のデータ構造の詳細については、ARIBより頒布されている図書『ARIB STD-B10 「デジタル放送に使用する番組配列情報標準規格」 4.0版』(平成16年12月14日策定)に記載されている。
図1に示すように、本実施形態に係るデジタル放送受信機能付きテレビ(以下、「デジタル放送テレビ」と称する)100は、チューナ16と、出力部としてのスピーカ6および表示パネル7とを備えている。また、デジタル放送テレビ100は、外部のリモコン8からの指示信号(信号光)を受け取り、受け取った指示信号に応じた動作を行うようになっている。
チューナ16は、図1に示すように、デジタル復調部(受信部)2、デマルチプレクサ9、AVデコーダ4、音声制御部11、表示制御部13、番組配列情報記憶部5、リモコン受光部14、および制御部3を備えている。
デジタル復調部2は、BSデジタル放送、CSデジタル放送、または地上デジタルテレビジョン放送のデジタル放送波(デジタル放送信号を搬送する高周波の放送波)をデジタル放送の放送局から受信する外部のアンテナ1に接続されている。図1ではアンテナ1を1つのものとして描いているが、実際には、アンテナ1は、BSデジタル放送、CSデジタル放送、または地上デジタルテレビジョン放送の各々のための3つのアンテナである。地上デジタルテレビジョン放送信号(放送波)は、地上のデジタルテレビジョン放送の放送局から送信され、地上デジタルテレビジョン放送用アンテナで受信される。
デジタル復調部2は、所望のサービスのチャンネルに同調することで、アンテナ1で受信されたデジタル放送信号の中から所望のサービスのデジタル放送信号を取り出すと共に、デジタル放送信号をベースバンドのビットストリーム信号に復調する。この所望のサービスのチャンネルのデジタル放送波に同調することで所望のサービスのデジタル放送信号を取り出す動作は、選局と呼ばれる。デジタル復調部2は、後述する選局制御部15からの指示により、選局(同調)するサービスを選択する。
デジタル放送信号には、前述したように、映像データや音声データ等のコンテンツデータと、番組配列情報とが含まれており、それゆえ、デジタル復調部2で復調されたビットストリーム信号にも、コンテンツデータと番組配列情報とが含まれている。デジタル復調部2で復調されるビットストリーム信号は、イベントのコンテンツデータのビットストリーム信号、番組配列情報のビットストリーム信号などを多重化したものである。
デマルチプレクサ9は、このデジタル復調部2で復調された、多重化されたビットストリーム信号から、番組配列情報のビットストリーム信号を取り出す。すなわち、デマルチプレクサ9は、多重化されたビットストリーム信号を、映像情報(動画情報、静止画情報、文字情報など)のビットストリーム信号、音声情報のビットストリーム信号、番組配列情報のビットストリーム信号などに分離する。デマルチプレクサ9は、番組配列情報を番組配列情報記憶部5に記憶させる。また、デマルチプレクサ9は、映像情報および音声情報のビットストリーム信号をAVデコーダ4に送る。なお、ビットストリーム信号に含まれる番組配列情報は、BSデジタルのテレビ放送の場合、通常、約1週間分(例えば8日間)のEPGに関するものである。番組配列情報には、イベントの名称、イベントの放送日時、イベントの内容、イベントの出演者等のイベントに関する情報が含まれている。
AVデコーダ4は、デマルチプレクサ9から送られた映像情報(圧縮された映像情報)のビットストリーム信号を、表示パネル7で処理可能な形式の映像信号に復号する処理を行い、処理により得られた映像信号を後述する表示制御部13を介して後述する画像合成部12に送ると共に、デマルチプレクサ9から送られた音声情報(圧縮された音声情報)のビットストリーム信号を、スピーカ6で処理可能な形式の音声信号に復号し、音声制御部11を介してスピーカ6に送る。スピーカ6は、AVデコーダ4から送られた音声信号に応じて音声を出力する。なお、放送信号に含まれる圧縮された映像情報の圧縮形式には、例えばMPEG(Motion Picture Experts Group)−2 Videoを用い、放送信号に含まれる圧縮された音声情報の圧縮形式には、例えばMPEG−2 Audio AACを用いる。これら圧縮形式は、これに限るものではなく、例えば動画像符号化技術の国際標準方式であるMPEG−4 VisualやH.264(MPEG−4 AVC)等を映像情報の圧縮形式として用いてもよい。
音声制御部11は、後述するEPG作成部10からの指示に基づいて、スピーカ6への音声信号の出力を停止させるものである。
表示制御部13は、後述するEPG作成部10からの指示に基づいて、画像合成部12への映像信号の出力を停止させ、その結果として、受信している放送信号に対応するイベントの映像を表示パネル7に表示させることを停止させるものである。
番組配列情報記憶部5は、デマルチプレクサ9で取り出された番組配列情報のビットストリーム信号を記憶するものである。
リモコン受光部14は、ユーザが外部のリモコン8に入力した指示に応じた信号を外部のリモコン8から赤外線で受信し、受信した信号に基づいてユーザがリモコン8に入力した指示を判別し、その指示に応じた指示信号を制御部3に送る。
制御部3は、EPGを表示させるユーザの指示を指示信号として受け、この指示信号に基づいて、デジタル放送テレビ100における各種構成要素の動作を統括的に制御するものである。制御部3は、EPG作成部10、画像合成部12、および選局制御部15を含んでいる。
EPG作成部10は、利用可能な複数のサービスを複数の放送提示単位に分け、番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報に基づき(より詳細には番組配列情報のSIに含まれるEITに基づき)、放送提示単位別の複数のEPGの画像信号を、ユーザの指示に応じて切り替えながら作成するものである。上記EPGは、対応する放送提示単位に属する複数のサービスの一覧と、それら複数のサービスの一覧とを示すものである。ここでは、上記複数の放送提示単位は、イベント情報の配信方式に係る運用規定(標準規格)が互いに異なるBSデジタル放送、CSデジタル放送、および地上デジタルテレビジョン放送の3つである。したがって、本実施形態では、EPG作成部10は、地上デジタルテレビジョン放送のEPG、BSデジタル放送のEPG、およびCSデジタル放送のEPGのいずれかを切り替えて作成するようになっている。また、本実施形態では、上記EPGは、縦方向にサービスID順(チャンネル番号順)にイベント情報を配列させ、かつ、横方向を時間軸として時間順にイベント情報を配列させたマトリクス状のEPGである。EPG作成部10は、1つの放送提示単位で利用可能な全てのサービスに関するEPGの少なくとも一部サービスに対応する部分を表示パネル7に表示させるようにEPGの画像信号を作成する。EPG作成部10は、作成したEPG画面の画像信号を画像合成部12に送る。
EPG作成部10は、リモコン8からリモコン受光部14を介して、カーソルをEPG画面のサービス表示部からイベント表示部に移動させる指示(第2の指示)を受けると、視聴中のイベントを放送しているサービスが属する放送提示単位とは異なる他の放送提示単位の番組配列情報を取得する指示を選局制御部15に送ると共に、取得され番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報を読み出すことで、視聴中のイベントを放送しているサービスが属する放送提示単位とは異なる他の放送提示単位の番組配列情報を取得するようになっている。
また、EPG作成部10は、リモコン8からリモコン受光部14を介して、カーソルをEPG画面のサービス表示部からイベント表示部に移動させる指示(第2の指示)を受けると、音声制御部11および表示制御部13に対してそれぞれ、スピーカ6への音声信号の出力、および画像合成部12への映像信号の出力を停止させる指示を送り、その結果として、表示パネル7におけるイベントの映像の表示、およびスピーカ6における放送イベントの音声の出力を停止させる。
また、EPG作成部10は、リモコン8からリモコン受光部14を介して、カーソルを移動させる指示(カーソルキー26〜29による指示)を受けると、その指示に基づいて、カーソルを移動させてEPG画面上に表示させる処理を行うようになっている。また、EPG作成部10は、サービス表示部や日時表示部のハイライト表示処理も行うようになっている。
画像合成部12は、EPG作成部10から送られたEPG画面の画像信号をAVデコーダ4から送られたイベントの映像信号と合成し、得られた映像信号を表示パネル7に出力する。これにより、画像合成部12は、EPG作成部10が作成したEPG画面の画像を、AVデコーダ4からの映像信号に対応する映像(放送イベントの映像)に重畳して表示パネル7に表示させる。このように表示させることで、ユーザは、放送イベントを視聴中にEPGを確認することができる。なお、通常の視聴状態においては、EPG作成部10からEPG画面の画像信号が送られないので、画像合成部12は、AVデコーダ4から送られた映像信号を表示パネル7にそのまま出力する。
選局制御部15は、リモコン8からリモコン受光部14を介して、サービスを選局する指示や、後述する放送提示単位の切り替え指示を受け、指示に応じて、選局するチャンネルを切り替えるようにデジタル復調部2を制御する。また、選局制御部15は、EPG作成部10からの指示も受け取ることができ、EPG作成部10から、視聴中のイベントを放送しているサービスが属する放送提示単位とは異なる他の放送提示単位の番組配列情報を取得する指示を受けると、選局するチャンネルを他の放送提示単位の番組配列情報を送信している少なくとも1つのチャンネルに切り替えるようにデジタル復調部2を制御する。
表示パネル7は、画像合成部12から送られた、イベントの映像および/またはEPG画面を含む映像の信号を映像として出力する。表示パネル7は、特に限定されるものではなく、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等である。また、表示パネル7に代えて、CRT(cathode ray tube)ディスプレイや投射型表示装置(プロジェクタ)などを用いてもよい。
リモコン8は、図2に示すように、ユーザがデジタル放送テレビ100に指示を入力するためのキー群を備え、そのキー群の操作に応じて各種指示を表す信号をリモコン受光部14へ送るものである。上記キー群は、デジタル放送テレビ100の表示パネル7にEPG画面を表示させるための番組表キー20、3つの放送切換キー21、EPG画面上でカーソルのある位置のイベント(現在選択しているイベント)を選局あるいは予約するための決定キー25、EPG画面上のカーソルを上へ移動させるための上カーソルキー26、EPG画面上のカーソルを左へ移動させるための左カーソルキー27、EPG画面上のカーソルを右へ移動させるための右カーソルキー28、およびEPG画面上のカーソルを下へ移動させるための下カーソルキー29を備えている。リモコン8は、例えば、イベントの映像の表示中に番組表キー20が押下されたときには、そのイベントを放送しているサービスの属する放送提示単位のEPG画面(後述するEPG画面30)を起動する指示を表す信号を送る。
放送切換キー21は、放送ネットワークの切り替えを指示するためのキーであり、地上デジタルテレビジョン放送キー22、BSデジタル放送キー23、CSデジタル放送キー24の3つのキーで構成されている。
放送切換キー21は、EPGを放送イベントの映像に重畳表示しているときには、EPG作成部10が作成するEPGを、ある放送提示単位のEPGから別の放送提示単位のEPGに切り替える指示を入力するキーとして機能する。
また、放送切換キー21は、EPGを表示することなく放送イベントの映像を表示しているときには、デジタル復調部2が選局するチャンネルを、ある放送提示単位のチャンネルから別の放送提示単位のチャンネルに切り替える指示を入力するキーとして機能する。EPGが表示されることなく放送イベントの映像が表示パネル7に表示された状態で、現在表示中の放送イベントの放送提示単位と異なる放送提示単位に対応する放送切換キー21からの入力があった場合、デジタル復調部2が、入力された放送切換キー21に対応する放送提示単位(例えばCSデジタル放送)の1つのサービスに同調して放送中のイベントのコンテンツデータを取得し、その放送中のイベントの映像を表示パネル7に表示する。例えば、CSデジタル放送キー24が選択された場合、デジタル復調部2がCSデジタル放送の1つのサービスに同調して放送中のイベントのコンテンツデータを取得し、その放送中のイベントの映像を表示パネル7に表示する。
次に、デジタル放送テレビ100におけるEPGの表示処理について詳細に説明する。
以下の説明では、利用可能なBSデジタル放送のサービスが、サービスIDが101,102,103,141,201の5つのサービスであり、これらサービスのTSID(トランスポートストリームID)がそれぞれ4000,4000,4001,5000,6000であるものとする。デジタル放送テレビ100の番組配列情報記憶部5は、表1のように、各放送提示単位毎にこれに含まれる複数のサービスに関する番組配列情報(この例では、ネットワークID、サービスID、TS ID、および周波数)のリストを持っている。
また、以下の説明では、利用可能な地上デジタルテレビジョン放送のサービスが、3桁番号(地上デジタルテレビジョン放送においてサービスIDの代わりにユーザーに提示される番号)が011,021,041,061の4つのサービスであるものとする。
デジタル放送テレビ100は、通常は、表示パネル7上にEPGを表示させることなく選局中のイベントの映像を表示している状態、すなわちユーザがイベントを視聴している状態;以下、「通常視聴状態」と称する)にある。この通常視聴状態では、デジタル放送信号が、アンテナ1で受信され、デジタル復調部2でベースバンドのビットストリーム信号に復調される。そして、復調されたビットストリーム信号が、デマルチプレクサ9にて、コンテンツデータ(要素信号)と番組配列情報とに分離される。コンテンツデータは、テレビ放送では映像情報および音声情報のビットストリーム、ラジオ放送では音声情報のビットストリームである。映像情報のビットストリーム信号は、AVデコーダ4で復号された後、画像合成部12を介して表示パネル7に送られ、映像として表示パネル7に表示される。音声情報のビットストリーム信号は、AVデコーダ4で復号された後、スピーカ6に送られ、音声としてスピーカ6から出力される。番組配列情報は、番組配列情報記憶部5に格納される。
以上のようにして、デジタル放送テレビ100は、番組配列情報を受信して番組配列情報記憶部5に格納する。番組配列情報は、常時受信してもよいが、映像および音声の出力を妨げないタイミングで、例えばデジタル放送信号の受信を開始した時に、受信することが好ましい。
地上デジタルテレビジョン放送の1サービスの放送信号は、そのサービスのみに関する番組配列情報(各局SI)を含んでいる。そのため、デジタル放送テレビ100は、地上デジタルテレビジョン放送の受信開始時には、デジタル復調部2によるチャンネルスキャンを行うことにより、視聴地域の地上デジタルテレビジョン放送の全サービスの番組配列情報(各局SI)を受信し、番組配列情報記憶部5にこの番組配列情報を記憶させる。そして、各サービスがそれぞれ選局されてデジタル復調部2が他のサービスの番組配列情報を受信する度に、受信した番組配列情報によって番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報を更新する。
また、BSデジタル放送あるいはCSデジタル放送の1サービスの放送信号は、同一ネットワークに属する全サービスに関するイベント情報(全局SI)を含んでいる。そのため、デジタル放送テレビ100は、BSデジタル放送、CS1ネットワーク、およびCS2ネットワークの受信開始時には、デジタル復調部2により、受信するネットワーク(BSデジタル放送、CS1ネットワーク、またはCS2ネットワーク)に属する所定の1サービス(例えば、データ再送周期の短いプロモーションチャンネル)を選局し、そのネットワークの全サービスの番組配列情報(全局SI)を受信し、番組配列情報記憶部5に受信した番組配列情報(全局SI)を記憶させる。
この通常視聴状態では、デジタル放送テレビ100は、ユーザがリモコン8の番組表キー20を押下するまでは、EPG画面を起動せずに待機する。
そして、デジタル放送テレビ100は、ユーザがリモコン8の番組表キー20を押下すると、すなわち、リモコン受光部14からEPG画面の起動を指示する指示信号を受け取ると、デジタル放送の放送局から受信した番組配列情報に基づいてEPGを表示パネル7に表示する。
より詳細には、まず、EPG作成部10が、リモコン受光部14からEPG画面の起動を指示する信号を受け、EPG画面中に表示すべきサービス情報やイベント情報(イベントの名称など)などの情報を番組配列情報記憶部5から読み出し、読み出した情報に基づいてEPG画面の画像信号を作成する。そして、画像合成部12が、作成されたEPG画面の画像信号を、視聴中のイベントの映像信号と合成して表示パネル7に出力することで、表示パネル7において、EPG画面を視聴中のイベントの映像に重畳表示させる。
その結果、図3または図4に示すように、視聴中の放送提示単位(この例ではBSデジタル放送、CSデジタル放送、または地上波デジタルテレビジョン放送)に属する複数のサービスの各々で放送されるイベント情報を示すEPG画面30(基本画面)が、視聴中のイベント映像35に重畳されて表示パネル7(図1参照)のスクリーン7a上に表示される。図3は、BSデジタル放送に関するEPG画面30の例であり、図4は、地上デジタルテレビジョン放送に関するEPG画面30の例である。
EPG画面30は、図3または図4に示すように、サービス表示部31、イベント表示部32、および日時表示部33からなるEPG表示部と、他の部分とで構成されている。
サービス表示部31は、視聴可能なサービスの一覧を示すものである。この例では、4つのサービスID(チャンネル番号)が縦方向に沿って配列されている。サービス表示部31では、常にいずれか1つのサービスIDが選択された状態となる。通常の視聴状態からEPG画面30を起動した場合、現在視聴中のイベントに対応するサービスIDが選択される。そして、現在選択されているサービスIDはハイライト表示される。したがって、通常の視聴状態からEPG画面30を起動した場合、現在視聴中のイベントに対応するサービスIDがハイライト表示される。
なお、ある放送提示単位のEPGから異なる放送提示単位のEPGへの切り替え時には、後述するように、サービス表示部31における現在選択されているサービスID上にカーソル34が表示される。サービス表示部31にカーソル34が存在する場合には、ユーザがリモコン8の上下カーソルキー26・29を押下するに従ってサービス表示部31上でカーソル34を上下に移動させることができる。ただし、カーソル34が一番上に達した後、ユーザがリモコン8の上カーソルキー26を押下すると、カーソル34を移動させることなくサービス表示部31が下方へ1行分スクロールされる。同様に、カーソル34が一番下に達した後、ユーザがリモコン8の下カーソルキー29を押下すると、カーソル34を移動させることなくサービス表示部31が上方へ1行分スクロールされる。このように上下にスクロールすることにより、ユーザは、現在視聴中のイベントに対応する放送提示単位に属する全てのサービス(この例ではサービスID)を知ることができる。なお、サービスIDに代えて、サービスのロゴやサービス名などを表示してもよい。
イベント表示部32は、受信中のチャンネル(サービス)と同一の放送提示単位(この例では地上デジタルテレビジョン放送、BSデジタル放送、またはCSデジタル放送)に属する複数のサービスで放送中あるいは放送予定のイベントの一覧(イベント名などのイベント情報の一覧)を時系列で表示するものである。この例では、イベント表示部32は、時間軸が横軸であり、各サービスごとのイベント情報を表示する横方向の行が、サービス表示部31と対応するように配置されている。また、イベント名などのイベント情報は、各イベントごとに設けられたセル内に表示されている。また、イベント表示部32は、サービス表示部31の右に配置されている。
イベント表示部32に表示されるEPGの時間幅は、例えば3時間や6時間など適宜設定すればよいが、図3および図4の例では3時間である。また、イベント表示部32に表示されるEPGのチャンネル数(サービス数)は、特に限定されないが、図3および図4の例では4チャンネル(サービス)である。
イベント表示部32では、常にいずれか1つのセルが選択された状態となる。通常の視聴状態からEPG画面30を起動した場合、現在視聴中のイベントに対応するセルが選択される。そして、現在選択されているのイベントに対応するセル上にカーソル34が表示される。したがって、通常の視聴状態からEPG画面30を起動した場合、現在視聴中のイベントに対応するセル上にカーソル34が表示される。
また、イベント表示部32にカーソル34が存在する場合には、ユーザが、リモコン8のカーソルキー26〜29を用いてカーソル34を所望のイベントに対応するセルの位置に移動させることによって、そのイベントを選択することができるようになっている。すなわち、イベント表示部32では、ユーザが右カーソルキー28を押下すればカーソル34が1つ右のイベント上に移動し、ユーザが左カーソルキー27を押下すればカーソル34が1つ左のイベント上に移動し、ユーザが上カーソルキー26を押下すればカーソル34が1つ上のイベント上に移動し、ユーザが下カーソルキー29を押下すればカーソル34が1つ下のイベント上に移動するようになっている。ただし、カーソル34が一番上に達した後、ユーザがリモコン8の上カーソルキー26を押下すると、ハイライト表示部を移動させることなくサービス表示部31が下方へ1行分スクロールされる。同様に、カーソル34が一番下に達した後、ユーザがリモコン8の下カーソルキー29を押下すると、カーソル34を移動させることなくサービス表示部31が上方へ1行分スクロールされる。このように上下にスクロールすることにより、ユーザは、現在視聴中のイベントに対応する放送提示単位に属する全てのサービス(この例ではサービスID)を知ることができる。なお、サービスIDに代えて、サービスのロゴやサービス名などを表示してもよい。また、サービスIDと共に放送局名を表示してもよい。
日時表示部33は、イベント表示部32に表示された各イベントの放送時間を視覚的に示すために、イベント表示部32の時間軸に対応する時間帯を示す複数のセルを含んでいる。日時表示部33では、EPG上で選択されているイベントが存在する場合には、選択されているイベントに対応する時間帯のセルがハイライト表示され、EPG上で選択されているイベントが存在せず、視聴中のイベントが存在する場合には、視聴中のイベントに対応する時間帯のセルがハイライト表示される。日時表示部33は、イベント表示部32の上に配置されている。
なお、EPG画面30の他の部分には、表示中の放送提示単位(図3の例では「BS」(BSデジタル放送)、図4の例では「地上D」(地上デジタルテレビジョン放送))および現在日時(この例では「1/13 AM10:44」)が表示される。
ユーザは、視聴したいイベントを視聴したり、イベントを予約したりするのに、このEPG画面30を使うことができる。すなわち、図3および図4に示すEPG画面30が表示された後、ユーザがカーソルキー26〜29を用いてカーソル34を所望のイベントのセル上に移動させてそのイベントを選択し、決定キー25を押すと、選択したイベントの視聴または予約を行うことができる。デジタル放送テレビ100は、放送中のイベントが選択されたときには選択されたイベントを選局し、未放送のイベントが選択されたときには、予約選択画面に移行する。この予約選択画面は、視聴予約を行うか、録画予約を行うか、予約しないかを選択するものである。この選択をユーザが行うと、デジタル放送テレビ100は、その選択に従った予約処理または予約キャンセル処理を行う。
また、EPG画面30は、ユーザがリモコン8の終了キーを押せば、消えるようになっている。すなわち、ユーザがリモコン8の終了キーを押せば、表示パネル7は、選局中のイベントの映像を表示している状態(通常の視聴状態)に戻るようになっている。
次に、ある放送提示単位のイベントの映像にその放送提示単位のEPGを重畳表示させた状態で、他の放送提示単位のEPGを表示させる処理の流れについて、図3、図4、図5〜図7のフローチャート、および図8、図9に基づいて説明する。図6は、他の放送提示単位のEPGを表示する処理の流れを示すフローチャートである。図7は、図6の処理により他の放送提示単位のEPGが表示され、カーソル34がサービス表示部31内に存在する状態で、リモコン8の右カーソルキー28が押された時の処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、第1の放送提示単位としての地上デジタルテレビジョン放送のイベントの映像に地上デジタルテレビジョン放送のEPGを重畳表示させた状態で、第2の放送提示単位としてのBSデジタル放送のEPGを表示させる処理の流れについて説明する。ここでは説明しないが、第1の放送提示単位および第2の放送提示単位が他の組み合わせであっても、処理の流れは同様である。
また、ここでは、予め、BSデジタル放送の全サービスの番組配列情報(全局SI)が受信され、番組配列情報記憶部5に記憶されているものとする。また、予め地上デジタルテレビジョン放送のチャンネルスキャンが行われ、視聴地域の地上デジタルテレビジョン放送の全サービスの番組配列情報(各局SI)が受信され、番組配列情報記憶部5に記憶されているものとする。
さらに、図4に示すように、番組配列情報記憶部5に記憶された地上デジタルテレビジョン放送の番組配列情報に基づいて地上デジタルテレビジョン放送のEPGが地上デジタルテレビジョン放送のイベント映像35(受信しているコンテンツデータに応じた映像)に重畳表示され、地上デジタルテレビジョン放送のイベントの音声(受信しているコンテンツデータに応じた音声)がスピーカ6から出力されているものとする。
次に、地上デジタルテレビジョン放送のイベント映像35に地上デジタルテレビジョン放送のEPGが重畳表示された状態で、現在表示中のEPGの放送提示単位と異なる放送提示単位のEPGを表示させるユーザ指示、すなわちユーザによるリモコン8のBSデジタル放送キー23の押下があると、デジタル放送テレビ100は、表示するEPGを地上デジタルテレビジョン放送のEPGからBSデジタル放送のEPGに切り替える処理(EPG切り替え処理)を実行する(S3・S4)。
すなわち、まず、EPG作成部10が、複数の放送提示単位の何れかへの切り替えキー、すなわち3つの放送切換キー21(22〜24)の何れかが押下されるまで待ち(S1のNO)、3つの放送切換キー21(22〜24)の何れかが押下されると(S1のYES)、押下された放送切換キー21に対応する放送提示単位が、現在表示しているEPGの放送提示単位と異なるかを判定する(S2)。
この場合、押下された放送切換キー21(BSデジタル放送キー23)に対応する放送提示単位(BSデジタル放送)が、現在表示しているEPGの放送提示単位(地上デジタルテレビジョン放送)と異なるので、S3・S4のBSデジタル放送のEPGの表示処理に移行する。なお、押下された放送切換キー21に対応する放送提示単位が、現在表示しているEPGの放送提示単位と同一である場合には、処理を終了する。
S3・S4のEPG切り替え処理では、まず、EPG作成部10が、押下された放送切換キー21(BSデジタル放送キー23)に対応する放送提示単位(BSデジタル放送)に関する過去の番組配列情報(一番最近にBSデジタル放送を受信した時に取得された番組配列情報)を番組配列情報記憶部5から取得する(S3)。なお、このとき取得する情報は、EITのみであってもよい。
次に、EPG作成部10は、番組配列情報記憶部5から取得したBSデジタル放送の番組配列情報に含まれるEITに基づいて、BSデジタル放送に関するサービス表示部31およびイベント表示部32を含むEPG画面30を作成し、表示パネル7に表示させる(S4)。
すなわち、EPG作成部10は、現在表示中のEPG画面30(図4に示す地上デジタルテレビジョン放送のEPG画面30)に代えて、押下された放送切換キー21(BSデジタル放送キー23)に対応するEPG画面30、すなわちBSデジタル放送のEPG画面の画像信号を作成し、画像合成部12に送る。そして、画像合成部12は、EPG作成部10によって作成されたBSデジタル放送のEPG画面30の画像信号を、地上デジタルテレビジョン放送のイベント映像35の映像信号と合成することで、BSデジタル放送のEPG画面30を地上デジタルテレビジョン放送のイベント映像35に重畳表示させる。
また、EPG作成部10は、カーソル34をEPG画面30のサービス表示部31に表示させる(S4)。
以上のようにして、図8に示すように、カーソル34がサービス表示部31に配置されたBSデジタル放送のEPG画面30が、地上デジタルテレビジョン放送のイベント映像35に重畳されて表示パネル7に表示される。
S3・S4のEPG切り替え処理では、EPG作成部10は、デジタル復調部2の選局制御を選局制御部15に行わせることなく、デジタル復調部2による地上デジタルテレビジョン放送に属するサービス(視聴中のイベントを放送しているサービス)の放送信号の受信を継続させると共に、表示パネル7によるイベントの映像の出力、およびスピーカ6によるイベントの音声の出力を継続させる。したがって、映像および音声がそのまま流れている。
それゆえ、デジタル放送テレビ100では、地上デジタルテレビジョン放送のイベントの映像を表示したまま、放送イベントの放送提示単位とは異なる放送提示単位に関するEPGを表示することができる。よって、デジタル放送テレビ100は、現在視聴している地上デジタルテレビジョン放送のイベントの映像および音声を消すことなく、BSデジタル放送のEPGを重畳表示させることができる。現在視聴している地上デジタルテレビジョン放送のイベントの映像および音声が消えてしまうことがないので、ユーザは、現在視聴している地上デジタルテレビジョン放送のイベントを視聴したまま、BSデジタル放送のEPGを閲覧することができる。
このときに表示されるBSデジタル放送のEPGを閲覧することで、ユーザは、種々の有益な情報を得ることができる。
まず、EPG画面30のイベント表示部32の全てのイベントセルに対応するイベントのEITを全て取得済みであれば、この状態で、すでにBSデジタル放送のEPG画面30のイベント表示部32の全てのイベントセルにイベント情報が表示される。したがって、ユーザは、BSデジタル放送のEPG画面30のイベント表示部32から、BSデジタル放送で放送される全イベントの情報を得ることができる。
一方、EPG画面30のイベント表示部32のイベントセルに対応するイベントのうち、一部のイベントのEITを未取得である場合には、図8に示すように、そのEIT未取得のイベントに対応するイベントセルのイベント情報が欠落したEPG画面30が表示される。図8に示すEPG画面30を表示した状態で放置しておいても、欠落したイベントセルは埋められない。しかしながら、その場合でも、ユーザは、図8に示すEPGから、BSデジタル放送で放送されるイベントの一部の情報を得ることができる。
また、イベント表示部32にイベント情報が表示されない場合であっても、ユーザは、サービス表示部31を、必要に応じて上下にスクロールしながら閲覧することにより、どんなサービスがあるかを確認できる(視聴可能なサービスのチャンネル番号(サービスID)を確認できる)。
なお、上記S4のステップでは、例えば図6のフローチャートに示すルーチンが呼び出される。
このルーチンの呼び出し時には、予め決められたルールに基づいてサービスIDのサービスを指定する。この例では、103chのサービスを指定する。呼び出し時にサービスを指定するルールは、「サービスIDに103があれば、サービスIDが103のサービスを指定し、103chが無ければ、最も番号の若いサービスIDを持つサービスを指定する」というように、予め決めておく。
次に、EPG作成部10が、本ルーチンの呼び出し時に指定されたサービスをサービスXとして記憶する(S11)。
次に、EPG作成部10が、番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報内のTOT、あるいは内部時計から、現在の日時を取得する(S12)。そして、EPG作成部10が、取得した日時に基づいて日時表示部33を描画する(S13)。すなわち、EPG作成部10が、日時表示部33の画像を作成して表示パネル7に表示させる。
次に、EPG作成部10が、番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報内のSDTに基づいて、サービス表示部31を描画する(S14)。すなわち、EPG作成部10が、サービス表示部31の画像を作成して表示パネル7に表示させる。
次に、EPG作成部10が、番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報内のEITに基づいて、イベント表示部32を描画する(S15)。すなわち、EPG作成部10が、イベント表示部32の画像を作成して表示パネル7に表示させる。
次に、EPG作成部10が、サービス表示部31内のサービスX上にカーソルを表示させる(S16)。
S3・S4のEPG切り替え処理の後、イベント表示部32へカーソル34を移動させる指示があると(S5)、すなわちユーザがリモコン8の右カーソルキー28を押下すると、S6〜S9のEPG更新処理に移行する。
S6〜S9のEPG更新処理では、まず、EPG作成部10が、表示制御部13および音声制御部11に対して、受信コンテンツデータに応じた映像信号および音声信号を表示パネル7およびスピーカ6へ送ることを停止させる指示を送り、この指示にしたがって、表示制御部13および音声制御部11が、受信コンテンツデータに応じた映像信号および音声信号を、AVデコーダ4から表示パネル7およびスピーカ6へ送ることを停止し、その結果として、受信コンテンツデータに応じた、視聴中のイベント映像35および音声の出力を停止(ミュート)する(S6)。
また、EPG作成部10が、カーソル34をサービス表示部31からイベント表示部32に移動させる(S7)。
その結果、図9に示すように、カーソル34がサービス表示部31からイベント表示部32に移動すると共に、視聴中のイベント映像35が消去された状態となる。
さらに、デジタル放送テレビ100は、押されたキーに対応する放送提示単位の1つのサービスを選局する(S8)。この場合、デジタル放送テレビ100は、BSデジタル放送の1つのサービスを選局する。すなわち、EPG作成部10が、選局制御部15に対してBSデジタル放送の1つのサービスを選局させる指示を送り、この指示にしたがって、選局制御部15が、BSデジタル放送の1つのサービスを選局するようにデジタル復調部2を制御する。その結果、BSデジタル放送の全サービスの最新の番組配列情報を含む放送信号がデジタル復調部2で受信され、番組配列情報記憶部5に記憶される。したがって、番組配列情報記憶部5に記憶されたBSデジタル放送の全サービスの番組配列情報が最新のものに更新される。そして、EPG作成部10は、番組配列情報記憶部5からBSデジタル放送に関する全サービスの最新の番組配列情報を取得し(S8)、表示パネル7に表示されているBSデジタル放送のEPGの表示内容を、取得した番組配列情報記憶部5内のBSデジタル放送に関する番組配列情報に合わせて更新する(S9)。
この例では、BSデジタル放送の1サービスを選局し、BSデジタル放送信号を受信して最新のEITを取得し、EITを取得するにしたがって、EPGの内容を更新する。したがって、リモコンのBSデジタル放送キー23を押下した後、BSデジタル放送の全サービスで所定期間(テレビ放送の場合には1週間)内に放送される全てのイベントに関するEITを取得し、EITを取得するにしたがって、表示パネル7に表示されているBSデジタル放送のEPGの内容を更新する。したがって、図9に示す一部のイベント情報が欠落したBSデジタル放送のEPG画面30を表示した状態で放置しておくと、欠落したイベント情報が埋められた図3に示すBSデジタル放送のEPG画面30が表示される。
以上のようにして、ユーザは、イベント表示部32へカーソル34を移動させる指示を入力する(リモコン8の右カーソルキー28を操作する)だけで、図3に示すEPG画面を閲覧し、BSデジタル放送の全てのイベントに関する最新の情報を得ることができる。
また、「サービス表示部からイベント表示部にカーソルを移動させる」という分かり易い操作で、EIT未取得のために表示されていなかったイベント情報を他の放送提示単位の電子番組ガイドに追加表示できるので、使い勝手がよい。すなわち、ユーザは、一般に、他の放送提示単位の電子番組ガイドにイベント情報の抜けがあったときに、「注目しているイベント情報が抜けている部分へカーソルを移動させれば、何らかの変化が起こるだろう」と直感するであろう。そのため、ユーザが、そのような直感に従ってイベント表示部へカーソルを移動させる操作(右カーソルキー28の操作)を行えば、抜けている部分のイベント情報が追加される。したがって、ユーザは、取扱説明書などを見なくとも、抜けている部分のイベント情報を追加させるための操作を直感で行うことができる。
なお、上記S7・S8のステップでは、例えば図7のフローチャートに示すルーチンが呼び出される。
まず、EPG作成部10が、サービス表示部31において選択されているサービス、すなわちサービス表示部31におけるカーソル34が存在する位置のサービスをサービスXとして記憶する(S21)。
次に、EPG作成部10が、番組配列情報記憶部5に記憶された番組配列情報内のTOT、あるいは内部時計から、現在の日時を取得する(S22)。
次に、EPG作成部10が、日時表示部33内の現在日時を含む日時単位をハイライト表示させる(S23)。
次に、EPG作成部10が、サービス表示部31内のサービスX上に存在するカーソル34を消去する(S24)。
次に、EPG作成部10が、サービス表示部31内のサービスXをハイライト表示させる(S25)。
次に、サービスXで現在日時に放送中であるイベントがイベント表示部32に表示されていれば、カーソル34を該イベント上に表示させる(S26)。一方、サービスXで現在日時に放送中であるイベントがイベント表示部32に表示されていなければ、カーソル34を該イベント上に表示させない(S26)。
次に、BSデジタル放送のサービスXを選局する(S27)。すなわち、EPG作成部10が、選局制御部15に対してBSデジタル放送のサービスXを選局させる指示を送り、この指示にしたがって、選局制御部15が、BSデジタル放送のサービスXを選局するようにデジタル復調部2を制御する。
ところで、ステップS8では、押されたキーに対応する放送提示単位の1つのサービスを選局するようにしていたが、さらに別の例として、1つのサービスを選局した後、前記放送提示単位が複数のネットワークから構成される場合(例えば、「CS」や「地上D」の場合)、所定の時間が経過した後前記放送提示単位に属する他のネットワークのサービスを順に選局してゆき、前記放送提示単位の全てのネットワークのサービスを選局するまで、所定の時間の経過を待ち選局する動作を繰り返しても良い。例えば、前記放送提示単位が「CS」であり、はじめに選局する1つのサービスがCS2ネットワークに属する場合は、所定の時間の経過後、CS1ネットワークに属するサービスを選局するように動作させてもよい。このときCS1に属するサービスの決定方法は「001があれば001、無ければ一番若いサービスID」のように予め決めておく。他のネットワークについても同様である。同じように例えば、前記放送提示単位が「地上D」であり、「地上D」が地上1〜4の4つのネットワークから構成され、はじめに選局する1つのサービスが地上3ネットワークに属する場合、所定の時間の経過待ち→地上4ネットワークに属するサービスの選局→所定の時間の経過待ち→地上1ネットワークに属するサービスの選局→所定の時間の経過待ち→地上2ネットワークに属するサービスの選局、のように動作させても良い。
また、図5のフローチャートでは、ステップS9は、ステップS8の後に実行されるようになっているが、これ以外にも、EITを取得する毎にステップS9を実行しても良い。
以上のように、本実施形態に係るデジタル放送テレビ100では、ある放送提示単位のEPGをイベントの映像に重畳表示している状態で、他の放送提示単位のEPGの表示を開始させる指示をユーザが入力すると、サービス表示部31にまずカーソル34を配置するようになっている。また、このとき、本実施形態に係るデジタル放送テレビ100は、ユーザが指示を入力した時点に視聴していたイベントの映像および音声はそのまま出力を継続し、このイベントの映像の上に他の放送提示単位のEPGを重畳表示するようになっている。
これにより、ユーザは、ある放送提示単位に属するサービスのイベントを視聴しながら、そのイベントの属する放送提示単位とは異なる他の放送提示単位のEPGを閲覧することができるので、使い勝手が良くなる。すなわち、ユーザは、他の放送提示単位のEPGを閲覧している時にも、イベントの視聴を継続することができる(ただし、サービス表示部からイベント表示部にカーソルを移動する前まで)。
このときに表示されるEPG上では、既にEITを取得済みのイベント(番組配列情報記憶部にEITが記憶されているイベント)に関する情報が表示される。したがって、EIT未取得のイベントがある場合、EIT未取得のイベントに関する情報はEPGのイベント表示部に表示されない。しかしながら、その場合でも、EPGのイベント表示部に一部のイベントの情報が表示されるのであれば、ユーザが、ある放送提示単位に属するサービスのイベントを視聴しながら、他の放送提示単位のイベント情報の一部を閲覧できるので、ユーザに有益である。また、もしEPGのイベント表示部に全くイベント情報が表示されない場合であっても、EPGのサービス表示部にサービス情報が表示される。これにより、ユーザが、ある放送提示単位に属するサービスのイベントを視聴しながら他の放送提示単位に属する視聴可能なサービスのチャンネル番号(サービスID)を確認することができる。例えば、イベントを視聴しながら、他の放送提示単位に101、102、103、141、・・・などのチャンネル番号(サービスID)を持つ視聴可能なサービスが存在することを確認することができる。
視聴可能なサービスの数が少ない場合には、EPGのサービス表示部に、他の放送提示単位に属する視聴可能なサービスの全てが表示される。したがって、ある放送提示単位に属するサービスのイベントを視聴しながら、他の放送提示単位に属する視聴可能なサービスの全てをユーザが確認できる。
一方、視聴可能なサービスの数が多く、EPGのサービス表示部に一部のサービスしか表示されない場合もある。本実施形態に係るデジタル放送テレビ100では、ユーザが上下カーソルキーを用いてカーソルを上下に移動させれば、画面が上下にスクロールして表示されていないサービスを表示させるようになっている。そのため、この場合においても、ユーザは、上下カーソルキーを用いてカーソルを上下に移動させることで、ある放送提示単位に属するサービスのイベントを視聴しながら、他の放送提示単位に属する視聴可能なサービスの全てをユーザが確認できる。
また、本実施形態に係るデジタル放送テレビ100では、イベントの映像および音声の出力を継続しながら、このイベントの映像の上に他の放送提示単位のEPGを重畳表示しているときに、ユーザがサービス表示部からイベント表示部にカーソルを移動させる操作を行うと、他の放送提示単位に属する少なくとも1つのサービスを選局して、EITなどの番組配列情報を取得するようになっている。また、デジタル放送テレビ100は、この選局により、他の放送提示単位に属する少なくとも1つのサービスで放送されるイベントに関する情報(具体的には、EITなどのSIに対応する情報)を取得し、EPGの内容を更新するようになっている。これにより、EIT未取得のイベントがあるために表示されているEPGにイベント情報の抜けが存在する場合には、ユーザが、サービス表示部からイベント表示部にカーソルを移動させる操作を行うことで、抜けている部分のイベント情報(EIT未取得のイベントに関する情報)の表示を追加することができる。その結果、ユーザは、抜けている部分が埋められたEPGを閲覧することができる。
次に、本発明と従来技術との比較のために、前記従来の液晶テレビ「AQUOS Gシリーズ」(以下、「従来機」と称する)におけるEPGの表示処理について図10および図11に基づいて説明する。ここでも、記憶部が、表1のように、各放送提示単位毎にこれに含まれる複数のサービスに関する番組配列情報(この例では、ネットワークID、サービスID、TS ID、および周波数)のリストを持っているものとする。また、ここでも、利用可能な地上デジタルテレビジョン放送のサービスが、3桁番号(地上デジタルテレビジョン放送においてサービスIDの代わりにユーザーに提示される番号)が011,021,041,061の4つのサービスであるものとする。
また、ここでは、地上デジタルテレビジョン放送のイベントの視聴中に地上デジタルテレビジョン放送のEPGを表示した後、地上デジタル放送のEPGからBSデジタル放送のEPGへ切り替える場合について説明する。
まず、ユーザが、地上デジタルテレビジョン放送のイベントの視聴中にリモコンの番組表キーを押下すると、図4と同様に、視聴中の映像に地上デジタルのEPGが重畳されて表示される。
次に、ユーザがリモコンのBSデジタル放送キーを押下すると、表示するEPGを地上デジタルテレビジョン放送のEPGからBSデジタル放送のEPGに切り替えると共に、受信した映像信号に対応する映像信号の出力を停止し、音声をミュートする(S33・S34)。
すなわち、従来機は、何れかの放送提示単位のEPGへの切り替えキー(この例ではBSデジタル放送キー)が押されるのを待ち(S31)、何れかの放送提示単位のEPGへの切り替えキーが押されると、その押されたキーに対応する放送提示単位(この例ではBSデジタル放送)が、現在表示しているEPGの放送提示単位(この例では地上デジタルテレビジョン放送)と異なるか否かを判定する(S32)。異なる場合には、視聴しているイベントの映像および音声を消し(S33)、現在表示しているEPGに代えて、押されたキーに対応する放送提示単位(この例ではBSデジタル放送)のEPGを表示する(S34)。
従来機は、S34では、予め記憶されたEITに基づいてBSデジタル放送のEPGを表示する。このとき、EIT未取得のイベントが存在する場合には、図9に示すように、そのイベントに対応する部分の情報が欠落したEPGが表示される。
従来機は、次いで、押されたキーに対応する放送提示単位の1つのサービスを選局し、押されたキーに対応する放送提示単位のうち、選局された1つのサービスと同じネットワークのサービスに関する最新の番組配列情報を取得する(S35)。そして、EPGの表示内容を、取得した最新の番組配列情報に合わせて更新する。
この例では、BSデジタル放送の1サービスを選局し、BSデジタル放送信号を受信して最新のEITを取得し、EITを取得するにしたがって、EPGの内容を更新する。したがって、従来機は、リモコンのBSデジタル放送キーを押下した後、BSデジタル放送の全サービスで所定期間(テレビ放送の場合には1週間)内に放送される全てのイベントに関するEITを取得し、EITを取得するにしたがって、EPGの内容を更新する。したがって、図9に示すEPGを表示した状態で放置しておくと、図9に示すEPGの欠落している部分が埋められたEPG、例えば、図3に示すEPGが表示される。
BSデジタル放送以外の放送提示単位のサービスを視聴中に、BSデジタル放送(他の放送提示単位)のEPGを表示するS34・S35のステップでは、例えば図11のフローチャートに示すルーチンが呼び出される。
このルーチンの呼び出し時には、予め決められたルールに基づいてサービスIDのサービスを指定する。この例では、103chのサービスを指定する。呼び出し時にサービスを指定するルールは、「サービスIDに103があれば、サービスIDが103のサービスを指定し、103chが無ければ、最も番号の若いサービスIDを持つサービスを指定する」というように、予め決めておく。
次に、本ルーチンの呼び出し時に指定されたサービスをサービスXとする(S41)。
次に、現在の日時を取得し(S42)、取得した日時に基づいて日時表示部を描画する(S43)。
次に、サービス表示部を描画する(S44)と共に、イベント表示部を描画する(S45)。
次に、日時表示部内の現在日時を含む日時単位をハイライト表示する(S46)。
次に、サービス表示部内のサービスXをハイライト表示する(S47)。
次に、サービスXに属するイベントの内、現在日時に放送中であるイベントがイベント表示部に表示されていれば、カーソルを該イベント上に表示する。表示されていなければ、カーソルは表示しない(S48)。
次に、サービスXを選局する(S49)。
なお、BSデジタル放送ではなく、CSデジタル放送などの他の放送提示単位に関するEPを表示する場合にも、図11のフローチャートに示すルーチンが呼び出される。呼び出し時のサービスは、例えばCSデジタル放送の場合には「100があれば100、無ければ一番若いサービスID」のように、例えば地上デジタル放送の場合には「011があれば011、無ければ一番若いサービスID」のように、予め決めておく。
現在日時が1/13 AM10:44であり、BS以外を視聴中に、BSのEPGを図11のフローで表示させた場合、未取得のEITがない場合、図3のように表示される。未取得のEITがある場合、一例として図9のようになる。
サービス表示部31には、指定されたサービスが一番上に表示され、以降、サービスリストの順番に表示してゆく。サービスリストの一番最後のサービス(201)の次は一番最初のサービス(101)から表示する。サービスリストは、サービスID順にソートされている。なお、サービス表示部31の表示処理は、デジタル放送テレビ100でも同様である。
以上のように、従来機では、BSデジタル放送のEPGを表示した場合には、必ず地上デジタル放送の映像および音声が途切れるようになっている。したがって、例えば、ユーザが、地上デジタル放送のイベントを視聴中に、BSデジタル放送のEPGに表示されているチャンネル番号(サービスID)だけを確認したい場合であっても、視聴中のイベントの映像および音声が途切れてしまう。これに対し、上記デジタル放送テレビ100では、ユーザが右カーソルキー28を押すまでは、視聴中のイベントの映像および音声が表示される。
なお、上述したデジタル放送テレビ100では、サービス表示部31からイベント表示部32へカーソルを移動させるためのカーソルキーが、右カーソルキーであったが、これは、イベント表示部32がサービス表示部31の右にあるためである。したがって、サービス表示部31に対するイベント表示部32の位置関係に応じて、サービス表示部31からイベント表示部32へカーソルを移動させるためのカーソルキーは適宜変更可能である。また、サービス表示部31からイベント表示部32へカーソルを移動させるための操作は、リモコン8の十字キーを用いた操作に限定されるものではなく、デジタル放送テレビ100本体の十字キーを用いた操作や、ポインティングデバイスなどの他の入力機器を用いた操作であってもよい。
また、上記の説明では、本発明の放送受信装置が、テレビジョン放送信号を受信し、受信イベントの音声を出力しながらEPGを受信イベントの映像に重畳させて表示する場合について説明したが、本発明は、ラジオ放送信号を受信し、受信イベントの音声を出力しながらEPGを表示させるものや、文字放送信号を受信し、受信イベントの文字を出力しながらEPGを表示させるもの、テレビジョン放送信号を受信し、EPGを受信イベントの映像と並べて表示するものなどにも適用可能である。
また、上記の説明では、本発明の放送受信装置が、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上波デジタルテレビジョン放送の3つの放送提示単位に関するEPGを切り替えて表示するものであったが、切り替えられる複数の放送提示単位は、特に限定されるものではなく、例えば、BSデジタル放送、CS1ネットワーク、CS2ネットワーク、地上波デジタルテレビジョン放送の4つの放送提示単位であってもよい。
また、上述の説明では、本発明の放送受信装置が、デジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送波に含まれる番組配列情報に基づいてデジタル放送のEPGを表示するデジタル放送受信機能付きテレビである場合について説明したが、これに限るものではない。本発明の放送受信装置は、ケーブルテレビ回線や光ファイバー回線を通してデジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号に含まれるEPGデータに基づいてデジタル放送のEPGを表示するテレビなどにも適用可能である。
また、上述の説明では、EPGが、通常のEPGであったが、これに限定されるものではなく、裏番組表であってもよい。裏番組表とは、現在表示しているイベント以外の現時点で放送されているイベント(いわゆる裏番組)の情報を示すEPGである。
最後に、デジタル放送テレビ100における表示および音声出力を制御する制御部3は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、デジタル放送テレビ100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるデジタル放送テレビ100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記デジタル放送テレビ100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、デジタル放送テレビ100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。