JPS645315Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばチユーナ、カセツト・デツ
キ、テープレコーダ等の電子機器に用いるスイツ
チ・ロツドの取付構造に関する。

従来、チユーナ、カセツト・デツキ、テープレ
コーダ等の電子機器に用いられるスイツチ・ロツ
ドには第１図乃至第３図に示すように先端側と後
端側が屈曲されたものがある。すなわち、スイツ
チ・ロツド１′は、スイツチ素体２が嵌着される
ようなスリツト３を先端側に設けたスイツチ操作
部１′Ａと、後記フロント・パネル４から露出さ
れるノブ５が装着されるような後端側のノブ操作
部１′Ｂとを屈曲連結部１′Ｃを介して平行に屈曲
して形成されている。

そして、このスイツチ・ロツド１′を取付ける
のには、シヤーシ等に取付けられるガイド・パネ
ル６′に設けた取付孔６′Ａ内に後端側にノブ５を
有するスイツチ・ロツド１′をガイド・パネル
６′の前面よりその先端側から挿入していく。そ
して取付孔６′Ａ内において屈曲連結部１′Ｃを回
転させた後にノブ操作部１′Ｂまで挿入させてか
らスイツチ・ロツド１′の先端に設けたスリツト
３内にスイツチ素体２を嵌着させる。その後、前
記ガイド・パネル６′にフロント・パネル４を平
行、配置してスイツチ・ロツド１′を取付ける。
この場合、ガイド・パネル６′が、スイツチ・ロ
ツド１′に対して位置規制されるので、フロン
ト・パネル４の取付けはガタつくことなく簡単に
行われる。

このように、スイツチ・ロツド１′をガイド・
パネル６′の取付孔６′Ａに対して前方から挿入し
なければならない。従つてスイツチ・ロツド１′
の幅以上にガイド・パネル６′に設けた取付孔
６′Ａの水平方向の寸法l′を大きくしなければな
らない。このため、スイツチ・ロツド１′とガイ
ド・パネル６′の取付孔６′Ａとの間にガタツキを
生ずるので前述のようにフロント・パネル４をガ
イド・パネル６′の前面に取付ける場合に、ガイ
ド・パネル４に対するスイツチ・ロツド１′の位
置規制が正確に行われない欠点があつた。

本考案は上述のような欠点に鑑みてなされたも
のでその目的とするところは、フロント・パネル
をガイド・パネルの前面に取付ける場合に、スイ
ツチ・ロツドのガイド・パネルに対する位置規制
が正確に行え、しかもフロント・パネルをガイ
ド・パネルの前面に正確に位置決めして取付ける
ことができる電子機器におけるスイツチ・ロツド
の取付構造を提供するのにある。

以下本考案の第１実施例を第４図乃至第８図に
従つて説明する。

この実施例においては、第１図乃至第３図に示
す従来品と同一部分においては同一符号で示す。

そして、スイツチ・ロツド１が挿入されるよう
なガイド・パネル６，６を段違いに形成してい
る。６Ａは段違いのガイド・パネル６，６の間に
形成された取付孔で、この取付孔６Ａは第１図に
示す従来の取付孔６′Ａよりもその水平方向の寸
法ｌが短く、且つ前記スイツチ・ロツド１が挿入
される前後方向に任意寸法の段差l₁を有するよう
に形成される。

本考案の第１実施例は上述のような構成からな
り、ガイド・パネル６，６が段違いに配置されて
いるから、ガイド・パネル６，６との間に形成さ
れた取付孔６Ａの水平方向の寸法ｌは第１図乃至
第３図に示す従来品よりも短くできる。

こうしてスイツチ・ロツド１を取付けるのには
先ず取付孔６Ａ内に先端側のスイツチ操作部１Ａ
を挿入する（第４図参照）。次いでスイツチ・ロ
ツド１を第５図に示すように僅かに傾けて先端側
のスイツチ操作部１Ａと、後端側のノブ操作部１
Ｂとを連結するために屈曲した屈曲連結部１Ｃを
取付孔６Ａ内に挿通する。この場合、取付孔６Ａ
は、第５図に示すように段違いに形成されたガイ
ド・パネル６，６との間に形成されているため、
第１図乃至第３図に示す従来の取付孔６′Ａより
も水平方向の寸法ｌが短かくなるが前後方向に段
差l₁が生じているから容易にスイツチ操作部１Ａ
に対して屈曲した屈曲連結部１Ｂを取付孔６Ａ内
に挿通できる。

また屈曲連結部１Ｂは先端側のスイツチ操作部
１Ａに対して図面において左右方向に屈曲されて
いるが、同時に上下方向に屈曲されても、容易に
取付孔６Ａ内にこの屈曲連結部１Ｂを挿通でき
る。それから、直線状のノブ操作部１Ｃを取付孔
６Ａ内に真直ぐに挿入することによつてガイド・
パネル６の取付孔６Ａ内にスイツチ・ロツド１を
挿入し、セツトする。その後、スイツチ・ロツド
１の先端に設けたスリツト３内にスイツチ素体２
を嵌着する。

そして、ガイド・パネル６，６の間に形成され
た取付孔６Ａは第１図に示す従来の取付孔６′Ａ
と異なり、水平方向の寸法ｌが短く、スイツチ・
ロツドよりも僅かに大きく形成されているだけな
ので、軸長方向に直交する方向に対してもガタつ
かない。従つてフロント・パネル４を取付ける場
合にも、スイツチ・ロツド１はガイド・パネル６
に対してそのガタつきを防止され、結局、スイツ
チ・ロツド１によりフロント・パネル４もその取
付位置を規制できる。

また図面において、スイツチ・ロツド１の左右
側面および之に直交する上下面にその軸長方向に
沿つて位置決め用の突条７Ａ，７Ｂを設け、そし
て前記取付孔６Ａの直交位置に設けたガイド凹部
６Ｂ，６Ｂ内に前記突条７Ａ，７Ｂを摺動自在に
遊嵌することによつてスイツチ・ロツド１を取付
孔６Ａ内に挿入する場合に図面において左右方向
にも上下方向にもガタつくことなくスイツチ・ロ
ツド１を取付孔内に挿入することができる。

第９図および第１０図に示すものは本考案の第
２実施例である。この実施例においては、前記実
施例が水平面においてガイド・パネル６，６を段
違いに形成したことによつて、このガイド・パネ
ル６，６の間に取付孔６Ａを設けたのと異なり、
同一平面内でのガイド・パネル６に取付孔６Ａを
断面、斜めに開設した点が前記実施例と異なる。

なお、スイツチ・ロツド１の屈曲連結部１Ｂ
は、図面において左右方向に屈曲されているのに
すぎないけれども上下方向にも屈曲されても、ス
イツチ・ロツド１を傾倒することにより取付孔６
Ａ内に容易に挿通することができる。

上述のように本考案は、ガイド・パネルの取付
孔を前後方向に段違いに形成して水平方向の寸法
が短い取付孔を形成したので、フロント・パネル
をガイド・パネルの前面に取付ける場合に、スイ
ツチ・ロツドのガイド・パネルに対する位置規制
が正確に行えるこのようにガイド・パネルに対し
てガイド・ロツドを正確に位置決めして取付ける
ことができるから、結局、フロント・パネルをガ
イド・パネルの前面に正確に位置決めして取付け
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来のスイツチ・ロツドの
取付構造を示した断面図であり、このうち第１図
はガイド・パネルの取付孔内にスイツチ・ロツド
の先端部を挿入した状態の断面図、第２図は同じ
く屈曲連結部を取付孔内に挿入した状態の断面
図、第３図はスイツチ・ロツドをガイド・パネル
の取付孔内に後端まで挿入してフロント・パネル
を取付けた状態の断面図、第４図乃至第６図は本
考案の第１実施例を示し、このうち第４図はスイ
ツチ・ロツドの先端部をガイド・パネルの取付孔
内に挿入した状態の断面図、第５図は同じく屈曲
連結部をガイド・パネルの取付孔内に挿入した状
態の断面図、第６図はスイツチ・ロツドをガイ
ド・パネルの取付孔内に後端まで挿入してフロン
ト・パネルを取付けた状態の断面図、第７図およ
び第８図は上記実施例における変形例でこのうち
第７図はスイツチ・ロツドの先端部をスイツチパ
ネルの取付孔内に挿入した状態の断面図、第８図
は同じく拡大平面図、第９図および第１０図は本
考案の第２実施例を示した断面図で、このうち第
９図はスイツチ・ロツドの先端部をガイド・パネ
ルに挿入した状態の断面図、第１０図は同じくス
イツチ・ロツドを傾斜した状態の断面図である。 １……スイツチ・ロツド、１Ａ……スイツチ操
作部、１Ｂ……ノブ操作部、１Ｃ……連結屈曲
部、４……フロント・パネル、５……ノブ、６…
…ガイド・パネル、６Ａ……取付孔、７Ａ，７Ｂ
……突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端側にスイツチ操作部を、また後端側にノブ
   操作部を非同軸に屈曲したスイツチ・ロツドをフ
   ロント・パネルと該フロント・パネルの後方に平
   行して配置したガイド・パネルとに前方より挿通
   して取付ける構造の電子機器におけるスイツチ・
   ロツドの取付構造にして、前記スイツチ・ロツド
   が挿通される前記ガイド・パネル部分を前後方向
   に段違いになして水平方向の寸法が短い取付孔に
   形成することを特徴とした電子機器におけるスイ
   ツチ・ロツドの取付構造。