JPH021956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の技術分野］ 本考案は、各種音響機器のダイヤル装置に関す
る。

［考案の技術的背景とその問題点］ 第５図はチユーナー装置付きのテープレコーダ
ーを示すもので、図において符号１はカセツトテ
ープを収容するキヤビネツト本体を示している。
キヤビネツト本体１には、キヤビネツトフロント
２が開閉自在に取付けられている。キヤビネツト
本体１の側方にはフレームカバー３に覆われて同
調用の指針を有するダイヤル装置４が配置されて
いる。

一方キヤビネツトフロント２の側方にはフレー
ムカバー３の目視窓５に対応して、目視窓６が形
成されている。

第６図はダイヤル装置４の詳細を示すもので、
図において符号７はプリント基板を示している。
このプリント基板７上には指針８を移動する摺動
面９を備えたフレーム本体１０が配置されてい
る。指針８はダイアル機構１１により摺動面９上
を移動される。フレーム本体１０にはその側面両
端に２か所のリブ１２，１３が形成されている 図において符号３はフレーム本体１０を覆つて
配置されるフレームカバーを示しており、フレー
ムカバー３の中央部にはフレーム本体１０の摺動
面９上を移動する指針８を目視するための目視窓
５が形成されている。

一方フレーム本体のリブ１２，１３に対応する
位置には貫通孔１４，１５が穿設されており、こ
の貫通孔１４，１５内にビス１６を挿入し、フレ
ーム本体１０のリブ１２，１３にこのビス１６を
螺合することによりフレームカバー３はフレーム
本体１０に固定される。

しかしながら以上のように構成されたダイヤル
装置では、フレームカバー３をビス１６によりフ
レーム本体１０に取付けるため、その取付け部が
必要があり、フレームカバー３の巾Ｗをある程度
以上小さくすることが困難であり、またフレーム
本体１０にリブ１２，１３のためのスペースを確
保することが困難であるという問題がある。更に
フレームカバー３のフレーム本体１０への固定に
ビス１６を用いているためコストが高くなるとい
う問題がある。

［考案の目的］ 本考案はかかる従来の事情に対処してなされた
もので、フレームカバーのフレーム本体への固定
をビスを用いることなく行なうことができ、これ
によりダイヤル装置を小形化し、また、コストダ
ウンを図ることのできるダイヤル装置を提供しよ
うとするものである。

［考案の概要］ すなわち本考案は、指針を移動する摺動面を備
えたフレーム本体に、前記指針の目視窓を有する
断面コ字形状のフレームカバーを固定してなるダ
イヤル装置において、前記フレーム本体の長手方
向両側端に嵌合爪又は嵌合孔を形成するととも
に、前記フレームカバーの両側端に弾性を有する
リブを形成し、このリブに形成された嵌合孔又は
嵌合爪に前記嵌合爪又は嵌合孔を係止したことを
特徴とするダイヤル装置である。

［考案の実施例］ 以下本考案の詳細を図面に示す一実施例につい
て説明する。

第１図は本考案のダイヤル装置の一実施例を示
すもので、図において符号１０はプリント基板７
上面に固定されるフレーム本体を示している。フ
レーム本体１０の上面には指針８を移動する摺動
面９が形成されている。指針８はダイヤル機構１
１により摺動面９上を移動可能とされている。フ
レーム本体１０の長手方向両側端には一対の嵌合
爪１７が突出して形成されている。また、フレー
ム本体１０上面には一定間隔をおいて一対の上下
方向位置決め用リブ１８が配置され、両側面に
は、水平方向位置決め用リブ１９が形成されてい
る。

図において符号３は中央部に指針８の目視窓５
を有する断面コの字形状のフレームカバーを示し
ている。フレームカバー３の両側端には、第２図
に示すように、例えばフレームカバー３と一体成
形されたプラスチツク製の弾性を有するリブ２０
が形成されている。このリブ２０には嵌合孔２１
が穿設されている。

以上のように構成されたダイヤル装置では、第
３図に示すように、フレーム本体１０上方からフ
レームカバー３を被せフレーム本体１０に形成さ
れる嵌合爪１７をフレームカバー３の両端に形成
されるリブ２０の嵌合孔２１に係止することによ
りフレームカバー３のフレーム本体１０への固定
が行なわれる。

この時、フレームカバー３の上下方向の位置は
フレーム本体１０の上面に形成される上下方向位
置決めリブ１８により位置決めされ、また左右方
向の位置は、第４図に示すように、フレーム本体
１０の両側面に形成される水平方向位置決めリブ
１９により位置決めされる。従つて、この状態に
おいてフレームカバー３は動くことなくフレーム
本体１０に確実に固定されることとなる。

すなわち、以上のように構成されたダイヤル装
置では、フレーム本体１０へのフレームカバー３
の固定をフレーム本体１０の嵌合爪１７をフレー
ムカバー３の嵌合孔２１に係止することにより確
実な固定を行なうことができるため、組立時間を
従来より大幅に短縮することができる。またビス
を用いないため、ビスのためのスペースが不要と
なり、ダイヤル装置の小形化を計ることができ
る。更にビスを用いないため、ダイヤル装置のコ
ストダウンを計ることができる。

なお、以上述べた実施例では、フレーム本体に
嵌合爪を形成し、フレームカバーのリブに嵌合孔
を形成した例について述べたが、本考案は、かか
る実施例に限定されるものではなく、フレーム本
体に嵌合孔を形成し、リブに嵌合爪を形成しても
良いことは勿論である。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案のダイヤル装置によ
れば、従来のようにフレーム本体へのフレームカ
バーの固定にビスが不要となるため、ビス固定用
のスペースか不要となり、ダイヤル装置の小形化
を計ることができる。そしてビスが不要となるた
め、ダイヤル装置のコストダウンを計ることがで
きる。更にフレーム本体の嵌合爪にフレームカバ
ーの嵌合孔を係止するだけで組立が行なわれるた
め、組立に要する作業時間を従来より大幅に短縮
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のダイヤル装置の一実施例を
示す外観図、第２図は第１図のフレームカバーの
両端に形成されるリブを示す外観図、第３図はフ
レーム本体にフレームカバーを固定した状態を示
す縦断面図、第４図は第３図の横断面図、第５図
はダイヤル装置を備えたテープレコーダを示す外
観図、第６図は第５図のダイヤル装置の詳細を示
す外観図である。 ３……フレームカバー、５……目視窓、７……
プリント基板、８……指針、９……摺動面、１０
……フレーム本体、１７……嵌合爪、２０……リ
ブ、２１……嵌合孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 指針を移動する摺動面を備えたフレーム本体
   に、前記指針の目視窓を有する断面コ字形状の
   フレームカバーを固定してなるダイヤル装置に
   おいて、前記フレーム本体の長手方向両側端に
   嵌合爪又は嵌合孔を形成するとともに、前記フ
   レームカバーの両側端に弾性を有するリブを形
   成し、このリブに形成される嵌合孔又は嵌合爪
   に前記嵌合爪又は嵌合孔を係止したことを特徴
   とするダイヤル装置。 (2) フレーム本体の上面および側面に、フレーム
   カバーの位置ずれを防止する位置決め用リブを
   設けたことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載のダイヤル装置。