JPS6410829B2 - - Google Patents

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JPS6410829B2
JPS6410829B2 JP55156319A JP15631980A JPS6410829B2 JP S6410829 B2 JPS6410829 B2 JP S6410829B2 JP 55156319 A JP55156319 A JP 55156319A JP 15631980 A JP15631980 A JP 15631980A JP S6410829 B2 JPS6410829 B2 JP S6410829B2
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JP
Japan
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toner
developer
image
developing
carrier
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JP55156319A
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Masanori Takenochi
Tooru Matsumoto
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP55156319A priority Critical patent/JPS5779961A/ja
Publication of JPS5779961A publication Critical patent/JPS5779961A/ja
Publication of JPS6410829B2 publication Critical patent/JPS6410829B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、絶縁性現像剤を使用する現像方法に
関する。 従来、電子写真・静電記録等における現像方法
としては、大別して乾式現像法と湿式現像法とが
ある。前者は、更に二成分系現像剤を用いる方法
と、一成分系現像剤を用いる方法として二分され
る。二成分系現像方法に属するものには、トナー
を搬送するキヤリヤーの種類により、鉄粉キヤリ
ヤーを用いるマグネツトブラシ法、ビーズ・キヤ
リヤーを用いるカスケード法、フアーを用いるフ
アーブラシ法等がある。 又、一成分系現像方法に属するものには、トナ
ー粒子を噴霧状態にして用いるパウダークラウド
法、トナー粒子を直接的に静電潜像面に接触させ
て現像する接触現像法(コンタクト現像、又はド
ナー現像ともいう)、トナー粒子を静電潜像面に
直接接触させず、トナー粒子を荷電して静電潜像
の有する電界により該潜像面に向けて飛行させる
ジヤンピング現像法、磁性の導電性トナーを静電
潜像面に接触させて現像するマグネドライ法等が
ある。二成分系現像方法では、必然的にキヤリヤ
ー粒子とトナー粒子との混合現像剤を用い、通常
現像剤を用い、通常現像過程の進行によりトナー
粒子はキヤリヤー粒子に比べ遥かに大量に消費さ
れるから、両者の混合比が変化し、もつて懸画像
の濃度が変動し、又、消費され難いキヤリヤー粒
子の長時間使用による劣化により画質が低下する
等の欠点を本来有している。 他方、一成分系の現像方法では、磁性トナーを
用いるマグネ・ドライ法及び磁性トナーを用いな
いコンタクト現像法は、トナーが被現像面の全
面、即ち画像部、非画像部に無差別に接触し、こ
れがために非画像部にまでトナーが付着し易く、
所謂地カブリとなつて汚れが生じ易い問題があつ
た。(このカブリ汚れの点については二成分系現
像法においても同様に生じる欠点であつた。)又、
パウダー・クラウド法においてもパウダー状態の
トナー粒子が非画像部に付着することは避けられ
ず、同じくカブリが除去できない欠点を有してい
る。 更に、一成分系現像方法に属する所謂ジヤンピ
ング現像法として、シート等の担持体にトナーを
均一に塗布した後、これを静電保持面に小間隙を
保つて対向させトナー担持体から静電像保持面に
トナーを静電像が有する電荷により吸引し付着さ
せて現像する方法が知られている。(米国特許第
2839400号明細書等) この方法は、静電荷のない非画像部では、トナ
ーが吸引されないばかりか、トナーと非画像面と
が接触しないので、上述のカブリが出にくいとい
う長所を有している。又、キヤリヤー粒子を用い
ないので、上述した混合比の変動という事態もな
く、更にキヤリヤー粒子の劣化もない。 しかしながらこの方法は、トナー担持体シート
に予めトナー付着させるため電界を与えている
が、均一になお且つ、薄く塗布することが困難で
塗布ムラが出易い。また、塗布されたトナー層
が、静電像と対向したとき、静電像への均一なト
ナーの離脱が困難である欠点を有している。 この点特開昭54−43027号、特開昭55−18656号
で提案される。磁性トナーと可動なトナー担持体
(スリーブローラー)と、該担持体の内側に静止
磁石を有する現像装置において、該磁石の磁極に
対向してスリーブローラーの外表面に近接して磁
性体材料のトナー厚規制部材を配置し、スリーブ
ローラーの外表面上に均一になお且つ薄く塗布す
ることのできる現像装置は、上記欠点を除去した
もので忠実性が高く画質の安定した静電像現像装
置であると言える。 本発明の目的は、連続使用特性等の耐久性に優
れた現像方法を提供することである。 本発明の他の目的は、高温や高湿などの環境変
化に対しても安定である現像方法を提供すること
である。 その特徴とするところは、静電像を表面に保持
する静電像保持体と、絶縁性現像剤を表面に担持
する現像剤担持体とを現像部において一定の間隙
を設けて配置し、酸化アルミニウムで表面を被覆
した二酸化チタン微粉体を含有する現像剤を現像
剤担持体上に前記間隙よりも薄い厚さに担持さ
せ、該現像剤を現像部において前記静電像保持体
に転移させて現像する現像方法にある。 本発明者らは、従来知られてるジヤンピング現
像剤を使用して繰り返し複写を続けると、特に高
温や高湿の場合には画像濃度が低下し画質が悪く
なるという問題を見つけた。この点について検討
を重ねた結果、その原因の1つは電荷制御成分の
安定性および信頼性にあり、これらの原因により
該スリーブ上への現像粉の付着およびスリーブか
らの現像粉の転写が変化するためである。 従来、この様な乾式現像用トナーに用いられる
電荷制御剤としては、アミノ化合物、第4級アン
モニウム化合物および有機染料特に塩基性染料と
その塩が知られており、ベンジルジメチル―ヘキ
サデシルアンモニウムクロライド、デシル―トリ
メチル、アンモニウムクロライド、ニグロシン塩
基、ニグロシンヒドロクロライド、サフラニンγ
及びクリスタルバイオレツト等が使用されてい
る。ニグロシン塩基及び、ニグロシンヒドロクロ
ライドがしばしば正電荷制御剤として用いられて
いる。これらは、通常熱可塑性樹脂に添加され、
加熱溶融分散も、これを微粉砕して、必要に応じ
て適当な粒径に調整され使用される。 しかしながら、これらの電荷制御剤としての染
料は、構造が複雑で、性質が一定していなく、安
定性に乏しい。また、熱混練時の分解、機械的衝
撃、摩擦、温湿度条件の変化、などにより、分解
又は、変質し、荷電制御性が、低下する現象を生
ずる。 従つて、これらの染料を荷電制御剤として含有
したトナーを複写機に用い現像すると、複写回数
の増大に従い、染料が分解あるいは変質し、耐久
中にトナーの劣化を引き起こす。 又、これらの荷電制御剤としての染料は、熱可
塑性樹脂中に均一に分散る事が極めて困難である
ため、粉砕して得られたトナー粒子間の摩擦帯電
量に差異を生じるという致命的欠点を有してい
る。このため従来、これらの染料の樹脂中への分
散をより均一に行なうための種々の方法が行なわ
れている。例えば、塩基性ニグロシン染料は、熱
可塑性樹脂との相溶性を向上させるために、高級
脂肪酸と造塩して用いられるが、しばしば未反応
分の脂肪酸あるいは、塩の分散生成物がトナー表
面に露出して、キヤリヤーあるいは、トナー担持
体を汚染し、トナーの流動性低下やカブリ、画像
濃度の低下を引き起こす原因となつている。ある
いは、これらの染料の樹脂中への分散向上のため
に、あらかじめ、染料粉末と樹脂粉末とを、機械
的粉砕混合してから熱溶融混練する方法もとられ
ているが、本来の分散不良性は、回避する事がで
きず未だ実用上充分な荷電の均一さは得られてい
ないのが現実である。又、荷電制御性の染料は、
親水性のものが多く、これらの樹脂中への分散不
良のために、溶融混練後粉砕した際には、染料が
トナー表面に露出する。高湿条件下での該トナー
の使用の際には、これら染料が親水性であるがた
めに良質な画像が得られないという欠点を有して
いる。 この様に、従来の荷電制御性を有する染料をト
ナーに用いた際には、トナー粒子間に於いて、あ
るいは、トナーとキヤリヤー間、トナーとスリー
ブのごときトナー担持体間に於いて、トナー粒子
表面に発生電荷量にバラツキを生じ、現像カブ
リ、トナー飛散、キヤリヤー汚染等の障害が発生
する。またこれらは、複写枚数を多く重ねた際に
特に顕著な現象となつて現われ、実質上、複写機
には適さない結果となる。 又、高湿条件下に於いては、トナー画像の転写
効率が著しく、低下し、使用に耐えないものであ
る。又、常温常湿に於いてさえも、該トナーを長
期保存した際には、用いた荷電制御性の染料の不
安定性のために、トナー凝集を起こし、使用不可
能になる場合が多い。 従来、トナーにコロイダルシリカと称される微
粉体シリカ(たとえば日本アエロジル社製アエロ
ジル200、R972など)を添加する例は公知であ
る。しかしながら、このような物質は安定性の点
で必ずしも充分でなくまた、正荷電制御性を必要
とするトナーでは、このようなシリカを添加する
と帯電性が変化してしまい不適当であつた。 本発明者は、上記の如き従来の荷電性トナーに
まつわる種々の問題点を解決し、均一に強く帯電
し、静電荷像を可視化して、高品質な画像を与え
る酸化アルルミニウムで表面を被覆した二酸化チ
タンを目的として鋭意研究せる結果、該微粉体を
現像剤に含有させれば優れた種々の特性を示す電
子写真用現像剤が得られる事を見出した。そして
さらに、この現像剤をスリーブローラーを有する
現像装置に適用するのが非常に有効であることを
見出した。 本発明で用いる現像工程について説明する。第
1図に本発明で用いる現像工程の1実施形態が断
面図で示される。同図において静電像保持体1は
矢印方向に動く。現像担持体である非磁性円筒4
つは、現像部において静電像保持体表面と同方向
に進むように回転する。非磁性円筒4b内部部に
は、多極永久磁石9が回転しないように配されて
いる。現像剤容器12から送られる一成分系絶縁
性磁性現像剤11を非磁性円筒面上に塗布し、か
つ円筒面とトナー粒子との摩擦によつて、トナー
粒子に静電像電荷と逆極性の荷電を与える。さら
に鉄製のドクターブレード10を円筒表面に近接
して(間隔50μ〜500μ)、多極永久磁石9の一つ
の磁極(図示ではS極)位置に対向して配置する
ことにより、トナー層の厚さを薄く(30μ〜
300μ)且つ均一に規制する。この円筒4bの回
転速度を調節することにより、現像剤層の表層速
度及び好ましくは内部速度が静電像保持面の速度
と実質的に等速、もしくはそれに近い速度となる
ようにする。ドクターブレード10として鉄のか
わりに永久磁石を用いて対向磁極を形成してもよ
い。また、現像部において現像担持体と静電像保
持面との間で交流バイアスを印加してもよい。こ
の交流バイアスはが200〜4000Hz、Vppが500〜
3000Vであれば良い。 以上の如く、この現像工程においては一成分磁
性現像剤を現像担持体上に安定に保持させる為
に、多極永久磁石9を内包する非磁性円筒4bを
用いた。また、現像剤層を薄く均一に形成する為
に、円筒4b表面に近接して磁性体薄板もしくは
永久磁石によるドクターブレード10を配置し
た。このように磁性体のドクターブレードを用い
ると、現像担持体に内包された永久磁石の磁極と
の間に対向磁極が形成され、ドクターブレードと
現像担持体間でトナー粒子鎖を強制的に立ち上が
せることになり、現像担持体上の他の部分、例え
ば静電像面に相対する現像部分の現像剤層を薄く
規制するのに有利である。さらにそのような強制
的運動を現像剤に与えることにより現像剤層はよ
り均一になり、よつて非磁性体ドクターブレード
では実現できなかつた薄く且つつ均一なトナー層
形成が達せられる。しかもドクターブレードとス
リーブとの間隙を広めに設定できるからトナー粒
子の破壊や凝集を防止する効果もある。現像部分
におけるトナー粒子の転移に際し、静電像の吸引
作用あるいは交流バイアスの作用によつて静電像
側に転移する。 本発明の現像方法において用いられるトナー用
の結着樹脂としては、従来電子写真用トナー結着
樹脂として知られる各種の材料樹脂が用いられ
る。 例えばポリスチレン、ポリスチレン・ブタジエ
ン共重合体、スチレン・アクリル共重合体等のス
チレン系共重合体、ポリエチレン、ポリエチレン
酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンビニルアルコ
ール共重合体のようなエチレン系共重合体、フエ
ノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アリルフタレー
ト樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、マ
レイン酸系樹脂等である。またいずれの樹脂もそ
の製造法等は特に制約されるものではない。これ
は従来エマルジヨン重合等で製造した樹脂は不純
物が含まれ易く使いずらかつたものが本発明によ
り容易に使用が可能になり、樹脂選択の範囲も大
きく広がる。これも本発明の大きな効果である。 トナー中に含有させる磁性粉としては強磁性の
元素及びこれらを含む合金、化合物などであり、
マグネタイト、ヘマタイト、フエライトなどの
鉄、コバルト、ニツケル、マンガンなどの合金や
化合物、その他の強磁性合金など従来より磁性材
料として知られているものがある。通常使用する
磁性粉の大きさとしては平均粒径が0.05〜5μ好ま
しくは0.1〜1μが良い。この磁性粉は、トナー中
に10〜70重量%、好ましくは15〜35重量%含有さ
せるのが良い。この含有量であれば、前述の現像
方法において適切な磁気モーメントが働き、良好
な画像を作成することができ、定着性も優れてい
る。 トナーに用いる着色材料としては、従来公知の
カーボンブラツク、鉄黒などが使用でき、従来公
知の正荷電制御剤としての染料全てが本発明に用
いられる酸化アルミニウムで表面を被覆した二酸
化チタン微粉体との組み合せで使用する事ができ
る。例えばベンジルメチル―ヘキサデシルアンモ
ニウムクロライド、デシルートリメチルアンモニ
ウムクロライド、ニグロシン塩基、ニグロシンヒ
ドロクロライド、サフラニンγ及びクリスタルバ
イオレツトなどの種々の染料である。 本発明に用いられる酸化アルミニウムで表面を
被覆した二酸化チタン微粉体を製造する方法とし
ては例えば、ベースとなる二酸化チタン微粉体の
水分散液中に、アルミニウムの可溶性塩(例えば
塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アル
ミニウムなど)を適当量添加し(好ましくはベー
スとなる二酸化チタンの重量に対して0.01〜10%
の酸化アルミニウムが被覆する様に、相当するア
ルミニウム塩を添加する)NH4OHによつてPH領
域6.0〜9.0のPHに調整する。その後50℃以上の温
度で熟成し、次いでロ過し、洗滌し、乾燥後粉砕
し約800℃の酸化雰囲気中で加熱酸化する。これ
を再び粉砕して適当な粒径に調整する。ベースと
なる二酸化チタンには既にケイ素の酸化物、ある
いは含水酸化物あるいは隣酸塩の被覆がほどこさ
れていてもよい。他の方法としては、三塩化アル
ミニウムの如き昇華性を有するアルミニウム化合
物を600℃以上の気相分解反応でベースとなるシ
リカ粒子表面上に付着酸化させる方法もとれる。 本発明に用いられる酸化アルミニウムで被覆し
た酸化チタン微粉体の一次粒子径は0.01〜2に調
整して用いられるのが好ましく、現像剤への添加
量は0.001〜20wt%(好ましくは0.1〜15wt%)の
範囲で添加する際に優れた安定性を有す正の帯電
性を示すトナーが得られる。また特に、添加する
該シリカの内現像剤重量に対して0.01〜3wt%を
トナー粒子表面に付着せしめるとさらに好まし
い。また、酸化アルミニウムで被覆した後の酸化
チタン微粉体の比表面積の値としては、10〜350
m2/gの際に添加するトナーとの摩擦帯電電荷
を、該酸化チタン表面に安定した空間電荷を保持
する事ができる。この比表面積は酸化アルミニウ
ムで被覆することでベースのそれより増大する。 酸化アルミニウムで被覆した酸化チタンを製造
する際のベースとなる酸化チタン微粉体としては
例えば以下の様な商品名で市販されているものが
用いられる。 タイーピユア各グレード(デユポン社製) タイトーン各グレード(堺化学工業社製) アエロジルP―25(日本アエロジル社製) また本発明に用いられる酸化アルミニウムで被
覆した酸化チタン微粉体の市販のものとしては例
えば以下の様なものである。 タイトーンR―5N,SR―1,(堺化学工業製) このようにして構成された本発明の現像方法に
用いられる正荷電性トナーの第一の特性は、荷電
制御剤として従来公知の不安定な色素による荷電
制御だけでなく、酸化アルミニウムで被覆した酸
化チタン微粉体によつて制御しているために、特
に、本発明の現像方法ではトナー粒子間の摩擦帯
電量のバラツキがなく、しかも帯電量が大きいた
めに、従来防ぎようのなかつた現像カブリ、トナ
ー飛散、トナー凝集が全くなくそれらに基づくト
ナーの耐久使用による劣化がなく高品質な画像を
長期間使用できる事にある。さらにいくつかの実
用上重要な特性がある。その一つは、本発明に用
いられる該酸化チタンのチタンとアルミナの相互
作用による安定した正荷電制御性のため、温度、
湿度の環境変化による電荷量の減少がほとんどな
く、特に高湿時の転写効率が常湿時のそれとほと
んど変わりないというおどろくべき特性がある。 他の特徴は、従来の正に荷電制御する色素・染
料はその分散性不良のためから用いる結着樹脂と
の間に選択性があり、どの樹脂との組み合せも可
能という事はなかつたが、本発明に用いられるケ
イ酸塩微粉体と樹脂との間には選択性がなく、い
かなる樹脂とも組み合せる事ができ、応用可能な
トナーの構成が広く選択できる事にある。そとえ
ば、熱定着用トナーの他に、圧力定着性トナーカ
プセルトナーに用いる事ができる。 以上本発明の基本的な構成と特色について述べ
たが以下実施例にもとづいて具体的に本発明の方
法について説明する。しかしながら、これによつ
て本発明の実施の能様がなんら限定されるもので
ない。実施例中の部数は重量部である。 〔実施例 1〕 酸化亜鉛100重量部、スチレン―ブタジエン共
重合体20重量部、n―ブチルメタクリレート40重
量部、トルエン120重量部、ローズベンガル1%、
メタノール溶液4重量部からなる混合物をボール
ミルにて6時間分散混合した。これを0.05厚のア
ルミニウム板に乾燥塗布厚が40μになるようにワ
イヤーバーにて塗布し、温風にて溶剤を蒸散させ
酸化亜鉛バインダー系感光体を作成してドラム状
とした。この感光体に−6KVのコロナ放電を行
ない全面一様に帯電した後、原画像照射を行ない
静電潜像を形成した。現像剤担持体を外径50mmの
ステンレス製円筒スリーブとした。スリーブ表面
磁束密度700ガウス、穂切りブレードスリーブ表
面間距離0.2mmである。このスリーブ回転マグネ
ツト固定(スリーブ周速はドラムのそれと同じで
回転方向は逆)型現像器を、前記感光ドラム表面
―スリーブ表面距離0.25mmに設定し、スリーブに
400Hz1000Vの交流及び−150Vの直流バイアスを
印加した。 次に ピコラスチツクD―150(エツソ石油化学ポリス
チレン系樹脂) 100部 ピアレス155(コロンビアカーボン社) 5部 メチレンブルークロライド 5部 マグネタイト 50部 上記材料をブレンダーでよく混合した後150℃
に熱した2本ロールで混練した。混練物を自然放
冷後、カツターミルで粗粉砕した後、ジエツト気
流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、さらに風力
分級機を用いて分級して平均粒径10〜20μの微粉
体を得た。 次に、タイピユアR―931(デユポン社)100g
を水2中に分散し、該分散液に塩化アルミニウ
ムを10g添加した後充分撹拌しながらアンモニア
水によりPHを8.0に調整し、50℃で3時間加熱後
ロ過し、乾燥し粉砕した。粉砕物を500℃酸素雰
囲気下で2時間加熱酸化させ、得られた焼成物を
粉砕し平均粒径0.5μに調整し、アルミナ被覆二酸
化チタン微粉体を得た。 該アルミナ被覆二酸化チタン微粉体を、前記現
像剤に対し1.0wt%を混合したものを現像剤とし
た。 この現像剤を用いて現像し、次いで転写紙の背
面より−7KVの直流コロナを照射しつつ粉像を
転写し、複写画像を得た。定着は市販の普通紙複
写機(商品名、NP―5000、キヤノン製)を用い
て行なつた。得られた画像は鮮明で、濃度、解像
力が高くかぶりもなかつた。耐久枚数も、30000
枚と優れており、35℃、85%の環境条件でも濃度
1.25と高く、転写効率も85%と良好であつた。 〔比較例 1〕 実施例1で製造たアルミコーテイング二酸化チ
タン微粉体を添加しない他は実施例1と同様に、
現像剤を作成し同様の装置で現像、転写、定着を
行なつたところ、画像濃度は0.63と低く、かぶり
も多い不鮮明な画像しか得られなかつた。35℃、
85%の環境条件下では濃度0.32と極端に低く、実
用不可の画像であつた。 〔実施例 2〕 エピコート#1007(シエル化学エポキシ樹脂)
100部 モーガン(キヤボツト社カーボンブラツク)
10部 スピリツトブラツクAB2 2部 マグネタイト 60部 上記材料を実施例1の方法でトナーとし、この
現像剤に対しタイトーンR―5N(堺化学工業)を
1.2wt%ヘンシエルミキサーで混合したものを現
像剤とした。この現像剤を用い、実施例1の方法
で転写定着画像を作成したところ、画像濃度は
1.35と高く、かぶりも全くなく、階調性、解像力
とも優れた画像であつた。耐久性も良く15000枚
後の転写画像も濃度が1.32と変化なく、かぶりも
全くない良好なものであつた。35℃,85%の環境
条件下でも、濃度1.28と高く、転写効率も85%と
優れていた。 〔比較例 2〕 タイトーンR―5Nを添加しない他は実施例2
と同様に、現像剤を作成し、同様の装置で現像、
転写、定着を行なつたところ画像濃度は0.63と低
く、かぶりも多い不鮮明な画像しか得られなかつ
た。35℃,85%の環境条件下では濃度0.32と極端
に低く、実用不可の画像であつた。 〔実施例 3〕 PE130(ポリエチレン、ヘキストAG社) 100部 ソルベントブラツク3 5部 タイトーンSR―1(堺化学工業) 20部 マグネタイト 60部 上記材料をブレンダーでよく混合した後、約
150℃に熱した2本ロールで混練し、実施例1と
同様の方法で粉砕し分級して、平均粒径15μの現
像剤を得た。実施例1の方法で現像し、転写し、
普通紙に加圧ローラーにて圧力定着を行い画像を
得た。画像濃度は1.25と高く耐久枚数10000枚後
の画像濃度も12.0と充分高かつた。画質も良好で
かぶりもなく、解像力の高い画像であつた。また
35℃,85%RHの高湿度条件下での画像濃度は、
1.13と高く、常湿度と全くかわらぬ画質であつ
た。 〔比較例 3〕 アルミナ被覆二酸化チタン微粉体のかわりに平
均粒径約0.5μの二酸化チタン微粉体を使用するこ
とを除いて、実施例1と同様にして現像剤を調製
し、さらに実施例1と同様にしてトナー画像形成
をおこなつた。結果を下記表に実施例1の結果と
並記して示す。 〔比較例 4〕 アルミナ被覆二酸化チタン微粉体のかわりに平
均粒径約0.5μの二酸化アルミニウム微粉体を使用
することを除いて、実施例1と同様にして現像剤
を調製し、さらに実施例1と同様にしてトナー画
像形成をおこなつた。結果を下記表に示す。 〔比較例 5〕 アルミナ被覆二酸化チタン微粉体のかわりに、
N―β(アミノエチル)γ―アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン10重量%で処理された二酸化
チタン微粉体を使用することを除いて、実施例1
と同様にして現像剤を調整し、さらに実施例1と
同様にしてトナー画像形成をおこなつた。結果を
下記表に示す。 〔比較例 6〕 アルミナ被覆二酸化チタン微粉体のかわりに平
均粒径0.5μの酸化アルミニウム微粉体0.5wt%及
び平均粒径0.5μの二酸化チタン微粉体0.5wt%を
使用することを除いて、実施例1と同様にして現
像剤を調製し、さらに実施例1と同様にしてトナ
ー画像形成をおこなつた。結果を下記表に実施例
1の結果と並記して示す。
【表】 表中から明白な如く、二酸化チタン微粉体単独
ではトナーに対する正荷電制御性が不充分であ
り、酸化アルミニウム微粉体単独では、耐湿性が
不充分であつた。また、アミノシランカツプリン
グ剤で処理された二酸化チタン微粉体は、常温常
湿では問題はなかつたが、高温高湿下で画像濃度
が低下した。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に適用できる現像工程の一実
施形態を示す断面図。 1……静電像保持体、4……非磁性円筒、10
……ドクターブレード、11……絶縁性現像剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 静電像を表面に保持する静電像保持体と、絶
    縁性現像剤を表面に担持する現像剤担持体とを現
    像部において一定の間隙を設けて配置し、酸化ア
    ルミニウムで表面を被覆した二酸化チタン微粉体
    を含有する現像剤を現像剤担持体上に前記間隙よ
    りも薄い厚さに担持させ、該現像剤を現像部にお
    いて前記静電像保持体に転移させて現像すること
    を特徴とする現像方法。 2 酸化アルミニウムで表面を被覆した二酸化チ
    タン微粉体が加熱により焼成されている特許請求
    の範囲第1項の現像方法。
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