JPS63895Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、表面印刷模様、特に、スクリーン印
刷法により模様付けされる化粧板に関するもので
ある。

近年、木質繊維板、鉱物質繊維板（ロツクウー
ル板、ガラス繊維板）、石膏ボード、パルプセメ
ント板、硅酸カルシウム板、合板等の化粧板の化
粧方法として、表面印刷による化粧、特に立体感
および装飾性に優れたスクリーン印刷法が広く採
用されてきた。しかし、これらの化粧板は、通
常、建築物の天井板、壁面等に用いる場合、隣合
う化粧板の境界部に厚さのバラツキ等による不陸
と称する段差が生じ易く、外感を損うため、化粧
板の側縁部を面取りすることが多い。すなわち、
第１図に示すように基板３′上にスクリーン印刷
模様５′を施した後、第２図に示すように両端部
１３に縁加工を行うのが普通であり、面取り面
２′に模様付けが出来なかつた。このため、第３
図に示すように隣接する化粧板に連続する模様を
施すことができず、面取り面２′により模様が縦
横に分断され、表現できる意匠が限定されるうえ
に、装飾的効果も減少するという欠点を有してい
た。

本考案は、前記従来の欠点を解消するためにな
されたもので、側縁部に面取り加工をした基板の
表面から面取り面にかけて連続するように印刷模
様を、この基板を施工した時に隣接する同一模様
を有する他の基板の印刷模様と連続するように設
けたものであり、これはスクリーン印刷等により
容易に製造できる。

すなわち、本考案を一実施例である図面にした
がつて説明する。第４図は、本考案に係る化粧板
１を示し、側縁部に面取り面２を有する基板３上
に、基板表面４から面取り面２に連続するスクリ
ーン印刷模様５を施したものである。

前記化粧板１は、例えば第６，７図に示すスク
リーン印刷器６により製造できる。スクリーン印
刷器６はスクリーン版７とスケージ８とからな
る。スクリーン版７は従来公知のもので、枠９に
所望の模様を網目状に形成したスクリーン１０を
張設したもので、スケージ８は、基板３との当接
部に、基板３の断面形状に略等しい形状を有する
凹陥部１１を有するゴム状体である。

このスクリーン印刷器６により、前記従来と同
様の方法によりスクリーン印刷を施せば、化粧板
１が形成される。

第８図は、化粧板１の施工状態を示すものであ
る。

以上の説明より明らかなように、本考案によれ
ば、面取り面に印刷模様が設けてあるため、面取
り面の現出による目地模様が目立つこともなく、
天井面等の仕上げ面に従来表現し得なかつた装飾
効果の高い、美麗な連続模様を表現することがで
きる等の効果を有する。

しかもこれらはスクリーン印刷法により従来の
印刷による生産性を損うことなく、得ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は従来の化粧板の断面図、第３図は
従来の化粧板による施工例を示す平面図、第４図
は本考案に係る化粧板の平面図、第５図は第４図
の−線断面図、第６図は本考案に係る化粧板
の製造方法を示す斜視図、第７図は第６図の−
線断面図、第８図は本考案に係る化粧板の施工
例を示す平面図である。 １……化粧板、２……面取り面、３……基板、
４……基板表面、５……スクリーン印刷模様。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側縁部に面取り加工をした基板の表面から面取
   り面にかけて連続するように印刷模様を、この基
   板を施工した時に隣接する同一模様を有する他の
   基板の印刷模様と連続するように設けたことを特
   徴とする建築用化粧板。