JPS6359597B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 いわゆるＵマチツクと呼ばれるVTRでは、第
１図に示すように記録再生が行われている。図に
おいて入力端子１に供給された映像信号が輝度信
号とクロマ信号の分離回路２に供給され、分離さ
れた輝度信号がFM変調器３を通じて混合回路４
に供給される。また分離回路２で分離された
3.58MHzのクロマ信号が周波数コンバータ５に供
給されると共に、発振器６からの4.27MHzの変換
信号が供給されて、688kHzに低域変換されたク
ロマ信号が形成される。このクロマ信号が混合回
路４で上述の輝度信号と混合され、この混合信号
が切換スイツチ７を通じて回転ヘツド装置８に供
給され、テープ９に記録される。

これに対して再生時には、回転ヘツド装置８か
らの信号が切換スイツチ７を通じてハイパスフイ
ルタ１０に供給され、輝度信号が分離される。こ
の輝度信号がFM復調器１１を通じて混合回路１
２に供給される。また切換スイツチ７からの信号
がローパスフイルタ１３に供給され、クロマ信号
が分離される。このクロマ信号が周波数コンバー
タ１４に供給される。一方基準周波数688kHzの
VCO１５からの信号と、発振器１６からの
3.58MHzの信号とが周波数コンバータ１７に供給
されて、4.27MHzの変換信号が形成される。この
変換信号が周波数コンバータ１４に供給されて、
クロマ信号が3.58MHzに高域変換される。このク
ロマ信号が位相比較回路１８に供給されると共
に、発振器１６からの3.58MHzの信号が比較回路
１８に供給され、この比較出力がVCO１５に供
給されてAPCが行われる。さらにコンバータ１
４からのクロマ信号が混合回路１２で上述の輝度
信号と混合され、この混合信号が端子１９に取り
出される。

このような再生信号を放送規格等に乗せようと
する場合に、再生信号中のジツタ等を除去するた
めの時間軸補正が行われる。このための時間軸補
正装置（TBC）は以下のように構成される。

すなわち第１図において、端子１９からの信号
がAD変換回路２０を通じてメモリ２１に供給さ
れる。それと共に端子１９からの信号が同期分離
回路２２に供給されて水平及び垂直の同期信号が
分離され、この水平同期信号がAFC回路２３に
供給されて、再生信号と同等のジツタを含み例え
ば色副搬送波の４倍の周波数のクロツク信号が形
成される。このクロツク信号がメモリ制御回路２
４に供給される。また同期分離回路２２からの垂
直同期信号が制御回路２４に供給され、この制御
回路２４からのクロツク信号が変換回路２０及び
メモリ２１に供給される。そして所定の期間に端
子１９からの信号がメモリ２１に記憶される。

さらにメモリ２１からの信号がDA変換回路２
５に供給されると共に、基準発振器２６からの色
副搬送波の４倍の周波数のクロツク信号が制御信
号２４に供給され、このクロツク信号がメモリ２
１及び変換回路２５に供給されて、読み出された
信号が出力端子２７に取り出される。

ところが上述の装置において、端子１９に取り
出される再生信号中のクロマ信号は、発振器１６
からの信号によつて位相制御されており、ジツタ
が除去されている。

このためこのような信号をTBCに供給し、輝
度信号中の水平同期信号を検出して輝度信号のジ
ツタが無くなるように時間補正を行うと、クロマ
信号には逆方向のジツタが付加されることになつ
てしまう。

また上述のようなVTRにおいて、スロー再生
や倍速再生などの変速再生を行う場合には、同一
フイールドが繰り返し再生されたり、飛び飛びの
フイールドが再生されたりして、再生信号の連続
性が失われる。

すなわち例えばNTSC方式の映像信号において
は、任意の第１フイールドに対して、次の第２フ
イールドでは信号が1/2水平期間ずらされており、
第３フイールドではクロマ信号の位相が反転され
ており、第４フイールドでは1/2水平期間ずらさ
れると共にクロマ信号の位相が反転されている。
そしてこれら第１〜第４フイールドが順番に繰り
返されている。

そこで例えばスチル再生を行つている場合に
は、単一のフイールドから上述の第１〜第４フイ
ールドを形成する。すなわち第１フイールドでは
信号をそのまま取り出し、第２フイールドでは信
号を1/2水平期間遅延させて取り出し、第３フイ
ールドでは信号中のクロマ信号の位相を反転させ
て取り出し、第４フイールドでは1/2水平期間遅
延させた信号をさらに信号中のクロマ信号の位相
を反転させて取り出す。

そしてこの場合に、1/2水平期間の遅延は上述
のTBCで行うことができる。しかしクロマ信号
の位相を反転させるには輝度信号とクロマ信号を
再度分離しなければならず、このような分離を繰
り返し行うと、信号が著しく劣化してしまうおそ
れがあつた。

本発明はこのような点にかんがみ、簡単な構成
でこれらの問題を解決したものである。

すなわち本発明は、クロマ信号が低域変換され
ている再生映像信号中のクロマ信号を分離し、こ
のクロマ信号を所定の変換信号を用いて高域変換
し、この高域変換されたクロマ信号をクロマ信号
が除かれた再生映像信号に混合し、この混合信号
を時間軸補正して取り出すに当り、混合信号中の
ジツタを検出し、このジツタに応じて変換信号を
補正して混合信号中のクロマ信号に同等のジツタ
を与えるようにすると共に、混合信号の連続性を
検出し、この検出信号に基づいて変換信号の位相
を反転するようにしたものである。

以下図面を参照しながら本発明の一実施例につ
いて説明しよう。なお第２図において第１図を対
応する部分には同一符号を付す。

第２図において、AFC回路２３から再生信号
と同じジツタを含む色副搬送波が取り出され、こ
の信号が位相補正回路２８に供給される。また制
御回路２４においてクロマ信号の連続性が検出さ
れ、これが不連続になつたことを示す信号が補正
回路２８に供給され、この信号が供給されたとき
は色副搬送波の位相が反転される。この色副搬送
波が端子２９に取り出される。

そしてVTRにおいて、発振器１６に代えて、
端子２９からの信号が切換スイツチ３０を通じて
コンバータ１７及び比較回路１８に供給される。

従つてこの装置において、VTRのコンバータ
１７及び比較回路１８には、再生信号のジツタに
等しいジツタを有する色副搬送波が供給され、コ
ンバータ１７からは再生信号に等しいジツタを有
する変換信号が取り出される。これによつて高域
変換が行われることにより、コンバータ１４から
は輝度信号と同等のジツタを有するクロマ信号が
取り出される。

また再生信号中のクロマ信号の位相が不連続に
なると、コンバータ１７及び比較回路１８に供給
される色副搬送波の位相が反転され、これによつ
てコンバータ１７から取り出される変換信号の位
相が反転される。これによつて高域変換されたク
ロマ信号の位相が反転され、再生信号中のクロマ
信号の位相が連続にされる。

こうしてVTRからの再生信号がTBCを通じて
取り出されるわけであるが、本発明によれば、高
域変換を行う際の変換信号にジツタを持たせると
共に必要に応じて位相反転を行うようにしている
ので、常に良好な時間軸補正を行うことができる
と共に、クロマ信号の連続性も保つことができ
る。

さらに輝度信号とクロス信号の分離を行う必要
がないので、信号劣化が生じないと共に、構成も
極めて簡単になる。

なおVTRにおいて、外部同期等を用いるため
に、端子２９に相当する端子を設けたVTRが既
に発表されている。本発明はこのようなVTRに
容易に適用できると共に、VTRとTBCを一体化
した装置としても応用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置の系統図、第２図は本発明
の一例の系統図である。 １４，１７は周波数コンバータ、１５はVCO、
１８は位相比較回路、２２は同期分離回路、２３
はAFC回路、２８は位相補正回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ クロマ信号が輝度信号の低域に周波数変換さ
   れている映像信号を再生し、クロマ信号に含まれ
   ているジツター成分を検出し、このジツター成分
   を含む変換信号により上記クロマ信号を高域変換
   し、この高域変換されたクロマ信号と輝度信号と
   を混合し、この混合信号を時間軸補正するように
   した再生装置において、 上記混合信号の中の輝度信号に含まれる時間軸
   変動分を検出する第１手段と、 上記混合信号中の色副搬送波の連続性を検出す
   る第２の手段と、 上記第１の手段からの時間軸変動分を上記変換
   信号に加算すると共に、上記第２の手段からの連
   続性検出信号により上記変換信号の位相を制御す
   る手段とを有してなる映像信号の再生装置。