JPS6349643B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車体開口部と該車体開口に装着され
るウインドガラス周縁間に介装されるウエザース
トリツプの改良に関する。

従来のウエザーストリツプとしては、例えば第
１，２図に示したようなものがある。

すなわちウエザーストリツプ４は、車体１の開
口部に取付けられるフロントウインドガラス２及
びリヤウインドガラス３の周縁と車体開口縁部間
に介装されて、フロントウインドガラス２及びリ
ヤウインドガラス３を車体開口部に固着させると
ともに、両ウインドガラス２，３と車体開口縁部
とのシールを行うものであり、その断面形状、及
び装着構造は、第２図に示す如くである。

すなわち図中４はウエザーストリツプであり、
車体１の開口縁部に設けられているパネルフラン
ジ１ａと嵌合する車体嵌口部４ａと、フロントウ
インドガラス（又はリヤウインドガラス３）と嵌
合するガラス嵌合部４ｂと、モール５と嵌合する
モール嵌合部４ｃとを有し、前記車体嵌合部４ａ
にパネルフランジ１ａを挿入する一方フロントウ
インドガラス２（又はリヤウインドガラス３）の
周部をガラス嵌合部４ｂに挿入することにより、
前記ガラス２，３は車体１に装着されかつその接
合部のシールがなされるのである。

又前記モール嵌合ざ４ｃは溝部４ｄと、該溝部
４ｄの開口縁部に相対向して突設されたリツプ４
ｅ，４ｅとからなり、一方モールは、長手方向両
端縁部にフランジ５ａ，５ａを、又同中央裏面部
に凹条部５ｂを有する長尺状体であり、該フラン
ジ５ａ，５ａをリツプ４ｅ，４ｅ間にて挾持させ
ることにより、ウエザーストリツプ４に嵌着さ
れ、該ウエザーストリツプ４を介して車体１に装
着されるのである。

かかるモータ５のウエザーストリツプ４への嵌
着は、第３図に示したように該ウエザーストリツ
プ４の一端部のリツプ４ｅ，４ｅを押し広げ、モ
ール５のフランジ５ａ，５ａを、該リツプ４ｅ，
４ｅと溝部４ｄ底部間に位置させ、さらに矢印イ
方向に一端部側より挿入し、他端部まで倒達させ
ることにより各直状部ごとに挿入して行なうので
ある。

このときモール５のフランジ５ａ，５ａと、ウ
エザーストリツプ４のリツプ４ｅ，４ｅ間には、
成形上互いの寸法誤差が生ずる場合を考慮して予
め隙間を設定してあり、これに起因してモール５
を装着した際、該モール５が位置ずれするおそれ
があり、このため図示したようにウエザーストリ
ツプにモール５の裏面部に設けられている凹状部
５ｂに嵌入する凸条４ｆを設け、該凸条４ｆを凹
状部５ｂに嵌入させて、モール５の位置決めを行
う構造が用いられることがあつた。

しかしながらかかる構造のものにあつては、車
体に開口縁部は通常曲率Ｒ等からなる湾曲状であ
り、したがつて、該開口縁部に着装されたウエザ
ーストリツプ４も曲率Ｒ等からなる湾曲状であ
り、さらには前記ウエザーストリツプ４に形成さ
れている凸条４ｆも同様の湾曲状となる。このた
め第３図に示したようにウエザーストリツプ４に
モール５を挿入する際、該モール５を矢印イ方向
に移動させると、湾曲状に屈曲しているウエザー
ストリツプ４の凸条４ｆに、直状であるモータ５
の凹条部５ｂが摺接する。したがつて該凹条部５
ｂと前記凸条４ｆとの摺接による挿入抵抗によ
り、モール５のウエザーストリツプ４への挿入作
業が困難となり、よつて凸条４ｆを有するウエザ
ーストリツプ４にあつては前述のようにモール５
の位置決めを行ない得る利点がある反面、モール
５の挿入作業性が悪いという欠点も有するもので
あつた。

本発明はかかる問題点を解決すべくなされたも
のであり、ウエザーストリツプのコーナー部に位
置するモール嵌装部のみに、モール裏面側に形成
されている凹条部に嵌入する凸条を形成したこと
により、挿入作業性を向上させ得るとともに、充
分なモール位置決め作用をも営む自動車用ウエザ
ーストリツプを提供することを目的とするもので
ある。

以下本発明の構成について、第４図以降に示し
た一実施例に従つて説明する。第４図において１
４はウエザーストリツプであり直状部１４ａ，１
４ｂと、コーナー部１４ｃとから構成されてお
り、周知のように直状部１４ａ，１４ｂは押し出
し成形により、又コーナー部１４ｃは、型成形に
より前記直状部１４ａ，１４ｂの端部に結合させ
て成形する。１５は凸条であり、コーナー部１４
ｃに設けられている溝部１４ｄの底部に設けられ
ており、その断面形状は第５図に示したように、
該溝部１４ｄに装着されるモータ５の裏面側に形
成されている凹状部５ｂに挿入可能な形状であつ
て、又その平面形状は、第４図に示したように直
状部１４ａ側に嵌装されるモールの凹状部に挿入
される挿入部１５ａと直状部１４ｂ側に嵌装され
るモールの凹状部に挿入される挿入部１５ｂとか
らなる略Ｌ字形であり、コーナー部１４ｃの成形
時に一体成形されている。なおリツプ１４ｅ，１
４ｅ、車体嵌合部１４ｆ、ガラス嵌合部１４ｇの
構成は前記従来例と同様である。

以上構成に係る本実施例において、ウエザース
トリツプ１４は、ガラス嵌合部１４ｆに、第１図
に示したようなフロントウインドガラス２（又は
リヤウインドガラス３）を嵌合させ、又車体嵌合
部１４ｇに車体のパネルフランジ１ａを嵌合させ
て車体開口縁部とフロントウインド２（又はリヤ
ウインドガラス３）周縁部間に介装され、さらに
リツプ１４ｅ，１４ｅ間には長手方向両縁部にフ
ランジ５ａ，５ａを又中央裏面部に同様に凹状部
５ｂを有するモール５が直状部１４ａ，１４ｂの
それぞれ一端部側より挿入される。

この時直状部１４ａ，１４ｂには凸条１５が設
けられていないことからモール５の挿入端部は凸
条１５に摺接することなく、さらには両部材の成
形誤差を考慮して隙間が設けられていることから
スムーズに挿入作業を行うことができ（第６図）、
よつて挿入作業効率を向上させることができる。

そしてモール５が挿入にともなつてコーナー部
１４ｃまで達すると、該コーナー部１４ｃには凸
条１５が設けられていることから、直状部１４ａ
側に嵌装されたモール５は凸条１５の嵌入部１５
ａに、又直状部１４ｂ側に嵌装されたモール５は
嵌入部１５ｂにそれぞれ嵌入し、端部においてモ
ール５の位置決めがなされるのである。

無論この凸条１５は各コーナー部にそれぞれ設
けられていることから、モール５は挿入未端部に
おいても当該コーナー部に設けられている凸条が
嵌入することとなり、したがつて両端部にて凸条
１５による位置決めがなされ、充分な位置規制が
なされることとなるのである。

以上説明したように本発明は、車体開口部と該
車体開口部に装着されるウインドガラス周縁間に
介装されるウエザーストリツプであつて、モール
嵌装部を有し、該モール嵌装部にモールを挿入し
て嵌装するものにおいて、該ウエザーストリツプ
のコーナー部に位置するモール嵌装部のみに、前
記モール裏面側に形成されている凹状部に嵌入す
る凸条を形成した自動車用ウエザーストリツプを
提供したことから、まずモールのモール嵌装部へ
の挿入作業に際しては、従来のように該モール嵌
装部に設けられることのあつた凸条にモール挿入
端が接触し、その摩擦抵抗＝挿入抵抗によつて挿
入作業が防げられることなくスムーズに挿入作業
を行うことができ、よつて作業効率の向上を図る
ことができる。又挿入作業終了後においては、モ
ールは両端部においてウエザーストリツプのコー
ナー部に設けられている凸条に、その凹状部を挿
入して位置決めがなされることから、ウエザース
トリツプのモール嵌装部とモール間に成形時の誤
差を考慮して間隙を設けて置いたとしても、該間
隙内にて位置ずれすることなく、確実な位置規制
を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はウエザーストリツプの一例の車体取付
け位置を示す斜視図、第２図は第１図―線断
面図、第３図はモール装着方法を示す説明図、第
４図は本発明の一実施例を示す平面図、第５図は
第４図―線断面図、第６図は第４図―線
断面図である。 １…車体、１ａ…パネルフランジ、２…フロン
トウインドガラス、４…リヤウインドガラス、
４，１４…ウエザーストリツプ、５…モール、５
ａ…（モールの）フランジ、５ｂ…（モールの）
凹状部、１５…凸条。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車体開口部と該車体開口部に装着されるウイ
   ンドガラス周縁間に介装されるウエザーストリツ
   プであつて、モール嵌装部を有し、該モール嵌装
   部にモールを挿入して嵌装するものにおいて、該
   ウエザーストリツプのコーナー部に位置するモー
   ル嵌装部のみに、前記モール裏面側に形成されて
   いる凹状部に嵌入する凸条を形成したことを特徴
   とする自動車用ウエザーストリツプ。