JPS6339710Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機構を収容した装置本体を用紙搬
送路を境界に上下に２分割して上部ユニツトを必
要に応じて下部ユニツトから離間させ得るように
した複写機の改良に関する。

この種複写機は、用紙搬送路を開放できるた
め、用紙の詰りに対して容易に対処できるととも
に複写機構の保守点検が容易に行なえるといつた
長所を有するところから卓上型複写機などに実用
化されている。

一方、この種複写機においては感光体ドラムは
帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニング装
置とともに上部ユニツト側に組込まれる構成とな
つている。

しかしながら、従来においては感光体ドラムを
単体で上部ユニツトに対して着脱していたが、こ
れでは感光体ドラムの表面を傷め易いといつた欠
点があり、独立してドラムガイド等を設ける必要
があつた。したがつて、構成が複雑となるばかり
でなく、感光体ドラムの着脱操作が極めて面倒で
あるといつた問題を有している。

本考案は、上記事情にもとづきなされたもの
で、その目的とするところは、比較的簡単な構成
でありながら、感光体ドラムの着脱を容易かつ確
実に行ない得るようにした複写機を提供しようと
するものである。

以下、本考案を添付図面に示す一実施例を参照
して説明する。第１図中１は複写機構２を収容し
た複写機本体であり、この複写機本体１は用紙搬
送路３を境界に上下に２分割して上部ユニツト１
ａを必要に応じて下部ユニツト１ｂから離間させ
得る構成となつている。

上記上部ユニツト１ａには感光体ドラム４、帯
電装置５、露光装置６、現像装置７およびクリー
ニング装置８が、また、下部ユニツト１ｂには給
紙装置９、転写装置１０、剥離装置１１、定着装
置１２、および上記用紙搬送路３を形成する用紙
搬送装置１３がそれぞれ組込まれた状態となつて
いる。

また、上記感光体ドラム４は第２図乃至第４図
に示すようにクリーニング装置８に一体的に設け
られたドラム支持部１４に保持され、クリーニン
グ感光体一体ユニツト３０を構成している。すな
わち、第２図に示すようにクリーニングケース１
５の前後両支持板部１５ａ，１５ｂには相互対向
面部かつ傾斜状態に位置決めガイド溝１６，１６
を有したドラム支持板１７，１７が一体成形され
ている。そして、上記位置決めガイド溝１６，１
６に感光体ドラム４の両端面中央部に突設された
支持突起４ａ，４ａを係合させて位置決めガイド
溝１６，１６の傾斜下端部まで落し込むことによ
り感光体ドラム４をクリーニング装置８に対して
定位置に支持できるようになつている。このと
き、クリーニングブレード１８は適度の接触圧で
摺接するようになつている。

また、第３図および第４図に示すように下ユニ
ツト１ｂの前後両下フレーム１９，１９（フロン
ト側のみ図示）の上側面部には円弧状に切欠され
た載置部２０，２０（フロント側のみ図示）が形
成されていて、上記ドラム支持板１７，１７の外
壁面側に突設された第１の支持部としての円弧状
支持片２１，２１が係合状態で載置されるように
なつている。

このとき、クリーニングケース１５の前後支持
板部１５ａ，１５ｂの下端面に突設された支持片
２２，２２が下フレーム１９，１９の内壁面側に
突設された第２の支持部としての支持突片２３，
２３に載るようになつている。

そして、クリーニング装置８に感光体ドラム４
を一体的に組込んだクリーニング感光体一体ユニ
ツト３０を下部ユニツト１ｂに載置することによ
り自動的に定位置にセツトされるようになつてい
る。

一方、下部ユニツト１ｂの下フレーム１９，１
９と対向する上部ユニツト１ａの上フレーム２
４，２４には、上記円弧状支持片２１，２１と係
合する回動防止溝２５，２５が形成されている。
また上フレーム２４，２４にはドラムシヤフト２
６が貫通するシヤフト挿通孔２７，２７が形成さ
れている。

なお図中２８……はドラム支持板１７，１７に
形成されたシヤフト挿通孔である。

しかして、感光体ドラム４を複写機本体１に装
着する場合には、まず、予め上部ユニツト１ａを
開いて下部ユニツト１ｂから離間させた状態と
し、クリーニング装置８のドラム支持部１４に前
述したように感光体ドラム４を保持させ、このク
リーニング感光体一体ユニツト３０を下部ユニツ
ト１ｂの所定位置、すなわち円弧状支持片２１，
２１が下フレーム１９の円弧状に切欠された載置
部２０，２０に係合する位置に載置する。つぎ
に、上部ユニツト１ａを閉じて下部ユニツト１ｂ
に重合させ、この状態でドラムシヤフト２６をフ
ロント側上フレーム２４に形成されたシヤフト挿
通孔２７を介して差し込み、上部ユニツト１ａへ
のクリーニング感光体一体ユニツト３０の組込み
を完了することになる。

このとき、クリーニング装置８は第４図に示す
ように円弧状支持片２１，２１が上下両ユニツト
１ａ，１ｂの上下フレーム１９，１９，２４，２
４によつて挾持されることにより固定される。

そして、第１図の２点鎖線で示すように複写機
本体１の所定位置に保持することになる。

なお、上部ユニツト１ａを必要に応じて開いた
場合には第１図の実線で示すようにクリーニング
感光体一体ユニツト３０が上部ユニツト１ａと一
体に動いて用紙搬送路３を開放することになる。

また、感光体ドラム４を複写機本体１から取外
す場合には、ドラムシヤフト２６を抜いたのち、
上部ユニツト１ａを開状態にして、下部ユニツト
１ｂ上にあるクリーニング感光体一体ユニツト３
０を取外し、ついで、クリーニング装置８から感
光体ドラム１を取外して完了する。

このように、上記実施例によれば感光体ドラム
４の着脱に伴う実際のオペレータの動作が複写機
本体の上部ユニツト１ａの開閉とドラムシヤフト
２６の抜き差しだけとなり、従来の複写機に比し
て、その操作が簡単になつた。

本考案は、クリーニング装置に感光体ドラム支
持部を設けて前記クリーニング装置と前記感光体
ドラムとを一体的にユニツト化し、このクリーニ
ング感光体一体ユニツトをドラムシヤフトを介し
て前記上部ユニツトに着脱可能に装着する構成と
したから、従来のように独立してドラムガイドを
設けるものに比べ構造が簡単になる。また、前記
クリーニング感光体一体ユニツトに支持部を設け
て重合状態にある上下ユニツトのフレーム部によ
つてこの支持部を挟持することによりクリーニン
グ感光体一体ユニツトを固定し、かつ、前記ドラ
ムシヤフトを抜いて前記上部ユニツトを下部ユニ
ツトから離間させたとき下部ユニツトのフレーム
部で前記クリーニング感光体一体ユニツトを支持
する構成としたから、感光体ドラムの着脱操作が
極めて容易かつ傷等を付けることなく確実に行な
えるといつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は上部ユニツトを下部ユニツトから離間させた状
態の複写機の概略的縦断正面図、第２図は要部で
あるクリーニング装置への感光体ドラムの取付構
造を示す分解斜視図、第３図はクリーニング装置
の保持構造を示す分解斜視図、第４図は同じく正
面図である。 １……複写機本体、１ａ……上部ユニツト、１
ｂ……下部ユニツト、２……複写機構、３……用
紙搬送路、４……感光体ドラム、８……クリーニ
ング装置、３０……クリーニング感光体一体ユニ
ツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも感光体ドラムおよびこの感光体ドラ
   ムに付着した現像剤を清掃するクリーニング装置
   を収容した複写機本体を用紙搬送路を境界に上下
   に２分割して上部ユニツトを必要に応じて下部ユ
   ニツトから離間させ得るようにした複写機におい
   て、前記クリーニング装置に感光体ドラム支持部
   を設けて前記クリーニング装置と前記感光体ドラ
   ムとを一体的にユニツト化し、このクリーニング
   感光体一体ユニツトをドラムシヤフトを介して前
   記上部ユニツトに着脱可能に装着する構成とする
   とともに、前記クリーニング感光体一体ユニツト
   に支持部を設けて重合状態にある上下ユニツトの
   フレーム部によつてこの支持部を挟持することに
   よりクリーニング感光体一体ユニツトを固定し、
   かつ、前記ドラムシヤフトを抜いて前記上部ユニ
   ツトを下部ユニツトから離間させたとき下部ユニ
   ツトのフレーム部で前記クリーニング感光体一体
   ユニツトを支持する構成としたことを特徴とする
   複写機。