JPS63310503A - 電気絶縁油 - Google Patents

電気絶縁油

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JPS63310503A
JPS63310503A JP14763187A JP14763187A JPS63310503A JP S63310503 A JPS63310503 A JP S63310503A JP 14763187 A JP14763187 A JP 14763187A JP 14763187 A JP14763187 A JP 14763187A JP S63310503 A JPS63310503 A JP S63310503A
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acid
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Kazuhito Maeda
一仁 前田
Shigenori Fukuda
福田 栄則
Yoshihito Kadoma
義仁 門磨
Hitoshi Kobashi
小橋 仁
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気絶縁油に関し、詳しくは難燃性、電気特性
に優れ、且つ環境を汚染する恐れの少ない電気絶縁油に
関するものである。
〔従来の技術〕
最近、電気絶縁油の保持すべき性能として、難燃性であ
ることが重視されている。PCB (ポリ塩化ビフエニ
−1k)の使用が難しくなって以来、難燃性の優れた電
気絶縁油としてはシリコーン油が注目されてきた。しか
し、シリコーン油は比誘電率が小さく、また高価である
という欠点がある。
一方、ジオクチルフタレートやジオクチルアジペートと
いったジエステル類は比誘電率は大きいが、引火点が鉱
物油やアルキルベンゼンのように低く難燃性とは言い難
い、同じエステル油でもネオペンチルポリオールエステ
ルはジエステルに比べて熱酸化安定性に優れ、引火点が
高いものとして知られている。
一例として、特開昭53−112498号公報には、ト
リメチロールプロパントリカブリレートなどを難燃性電
気絶縁油として使用することが開示されている。しかし
、それでも引火点は250℃以下であり十分なものとは
言えない、構成脂肪酸の炭素数を大きくすると、エステ
ルの引火点は高くなるが、同時に流動点も高(なるため
、電気絶縁油としては適当でない。
また、特開昭58−93105号公報や特公昭61−6
14”82号公報には、ネオペンチルポリオールエステ
ルとリン酸エステルとの混合物を電気絶縁油として使用
することが開示されている。
これらは難燃性に優れたものである。しかし、リン酸エ
ステルは環境汚染の問題があり、廃棄が困難であるため
、取り扱いの点で難がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来公知の電気絶縁油は、難燃性(引火点
)、電気特性(比誘電率)、流動点および環境汚染のう
ちのいずれかに問題を有し、これらをすべて満足するも
のはほとんど見い出されていない。
したがって、本発明は、上記の性状、性能をすべて満足
する難燃性の電気絶縁油を得ること、すなわち、引火点
が高<(250℃以上)、流動点が低く(−30℃以下
)、電気特性に優れ(比誘電率4.0以上)、且つ環境
汚染の恐れの少ない電気絶縁油を得ることを目的として
いる゛。
〔問題点を解決するための゛手段〕
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討し
た結果、従来用いられたことのないエステル油として、
トリメチロールプロパンと炭素数7〜12の一塩基酸お
よび炭素数6〜1oの二塩基酸とのコンプレックスエス
テルを用いることにより、難燃性、電気特性に優れ且つ
環境汚染の恐れの少ない電気絶縁油が得られるものであ
ることを知り、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、トリメチロールプロパンと炭素数
7〜12の一塩基酸および炭素数6〜10の二塩基酸と
のコンプレックスエステルからなる、その引火点が25
0℃以上、流動点が一30℃以下である電気絶縁油に係
るものである。
本発明に係るコンプレックスエステルは、トリメチロー
ルプロパン、−塩基酸および二塩基酸よりなるものであ
る。アルコールを特にトリメチロ 。
−ルプロパンに限定しているのは、これが他のネオペン
チルポリオール、たとえばネオペンチルグリコールやペ
ンタエリスリトールなどであると、コンプレックスエス
テルの難燃性や電気特性が不十分となるためである。
上記の一塩基酸は炭素数7〜12の直鎖または分枝の飽
和脂肪酸であり、例としては、エナント酸、イソへブタ
ン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタ
ン酸、ペラルゴン酸、イソノナン酸、カプリン酸、イソ
デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸などがある。これ
らの脂肪酸はエステルの合成に際して単品、混合物のい
ずれの形で用いてもよいが、単品で用いた場合生成する
エステルが低温で晶析しやすくなる傾向があるので、2
種類以上を混合して用いるのが好ましい。
炭素数を限定しているのは、炭素数が6以下であると生
成するエステルの引火点が低くなり、13以上であると
流動点が高くなって好ましくないためである。
上記の二塩基酸は炭素数6〜10の直鎖飽和酸であり、
例としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸な
どがある。炭素数を限定しているのは、5以下であると
引火点が低くなり、11以上であると流動点が高くなる
傾向があって好ましくないからである。
本発明に係るコンプレックスエステルは、トリメチロー
ルプロパン、−塩基酸および二塩基酸を混合し、窒素気
流下180〜240℃で上記酸を還流しながら直接エス
テル化し、引き続き未反応の上記酸を減圧下で除去し、
必要に応じて活性白土などで処理することにより、得ら
れる。
上記のエステル化反応において、各成分の使用割合は、
トリメチロールプロパン1モルに対して一塩基酸と二塩
基酸との合計量で通常2.20〜2゜45モルの範囲に
あるのがよい、また、そのうちの二塩基酸はトリメチロ
ールプロパン1モルに対し0.40〜0.65モルの範
囲にあるのが好ましい。
これは、二塩基酸が過少となると生成するエステルの引
火点が低(なり、また過多となると流動点、動粘度が高
くなる傾向があるからである。
本発明の電気絶縁油は、上記のコンプレックスエステル
からなり、その引火点が250’C以上、流動点が一3
0℃以下であることを特徴としており、電気特性として
は比誘電率が4.0以上となるものである。また、その
粘度としては、使用時に対流による循環冷却作用が充分
に得られるように、40℃の動粘度が3QOcSt (
センチストークス)以下であるのが好ましい。なお、エ
ステルを構成する一塩基酸および二塩基酸の組み合わせ
組成などによっては、エステルの引火点が250℃未満
または流動点が一30℃を超えることもおこりうるが、
これは本発明の対象外である。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば引火点が高く (250
℃以上)、流動点が低く(−30℃以下)、しかも電気
特性に優れ(比誘電率4.0以上)、そのうえ環境汚染
の恐れの少ない難燃性の電気絶縁油を提供できる。すな
わち、本発明の電気絶縁油は、この種絶縁油に望まれる
性状、性能をすべて保持しており、アルキルベンゼン、
シリコーン油、高引火点鉱油および従来のエステル油に
代わる難燃性の電気絶縁油として広く利用できる。
〔実施例〕
つぎに、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、以下の実施例では、コンプレックスエステルの合
成例を含めて記述しているが、本発明において上記エス
テルの合成法は任意であり、以下の方法々み限定される
ものではない。
実施例 還流装置付きの11のガラス反応器に、トリメチロール
プロパン134.0g(1,0モル)、アジピン酸58
.4g(0,40モル)、カプリル酸221.8 g 
(1,54モル)、カプリン酸87゜7g(0,51モ
ル)を仕込み、窒素気流下220℃で上記酸を還流しな
がら10時間反応させた。引き続き、未反応の上記酸を
除去するため減圧下(10wHg)で4時間反応し、酸
価1.5のコンプレックスニス、チルを得た。このエス
テル(第1表の記号aにて示す)を、この発明の電気絶
縁油とした。
また、−塩基酸および二塩基酸の種類、量を第1表に示
す如く変更した以外は、上記と同様にして第1表の記号
b w iにて示す8種のコンプレックスエステルを得
、これをこの発明の電気絶縁油とした。なお、第1表中
の数値は各成分のモル数を示したものである。
比較例 アルコール、−塩基酸および二塩基酸の種類。
量を第1表に示す如く変更した以外は、実施例と同様の
合成法にて第1表の記号j〜0にて示す6種のコンプレ
ックスエステルを得、これらを比較用の電気絶縁油とし
た。
第1表注釈 1)TMP: )リメチロールブロバン ωΔ財騨に!
NPC:ネオペンチルグリコール 弘栄イ♂−mP E
:ペンタエリスリトール  (ペンタリット、広栄化学
喝2)C4:コハク酸    (試薬−級、片LL+(
σ町ロ晩−0C6:アジビン酸   (住人([■ C9:アゼライン酸  叶山化学工業個1DC10:セ
バシン酸    (試薬−級、東京(?10−mC12
:ドデカンニ酸   ([?→及、東京イV茨工穿凄1
の3)C6:カプロン酸    (NAA−60,日本
MC7:エナント酸   (n−へブタン酸、ATOa
りC8:カプリル酸    (NAA−82,日本相卯
挿1のC9:ペラルゴン酸   (エメリー初1pCI
O:力7”J7酸    (NAA−102,日本mC
12:ラウリン酸    (NAA−122,日ネ相弗
挿−のC14:ミリスチン酸  (NAA−140,日
本m1soc7:イソへブタン酸 (セカノイックc7
酸、ATOai s oC8:イソオクタン酸 (セヵ
ノイックC8m ATOalbr  C8:2−エチル
ヘキサン酸 (協和油化−ゆ1soC9:イソノナン酸
  凍洋合成工釧剛ゆ上記の実施例および比較例に係る
各電気絶縁油につき、つぎの第2表に示した従来公知の
電気絶縁油とともに、その引火点、流動点、40℃での
動粘度および80℃での比誘電率を調べた。その結果は
、第2表に示されるとおりであった。
なお、第2表中の従来公知の電気絶縁油のうち、「トリ
メチロールプロパン脂肪酸エステル」はトリメチロール
プロパンのカプリル酸(75モル%)とカプリン酸(2
5モル%)とのトリエステルを、「ペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル」はペンタエリスリトールのペラルゴ
ン酸テトラエステルを、それぞれ意味する。また、rD
OP (ジオクチルフタレート)」は新日本理化■製、
「アルキルベンゼン系電気絶縁油」は日本石油■製の8
石コンデンサーオイルS1 「シリコーン油」は信越シ
リコーン■製のKF−96、rRT、EmpFliui
dJはRTE社製の高引火点鉱油、である。
上記第2表の結果から明らかなように、本発明品はいず
れも引火点が250℃以上、流動点が一30℃以下で、
しかも比誘電率が4.0以上である。
これに対し、比較品は上記特性のいずれかが劣っている
また、本発明品の40℃の動粘度はいずれも300C8
t以下である。加えて、本発明品はいずれも生分解性が
オリーブ油と同程度に良く、生体内蓄積性がなく、安全
性が高い。
このように、本発明品は引火点が高く、流動点が低く、
電気特性に優れ、且つ環境汚染の恐れの少ない難燃性の
電気絶縁油であることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トリメチロールプロパンと炭素数7〜12の一塩
    基酸および炭素数6〜10の二塩基酸とのコンプレック
    スエステルからなる、その引火点が250℃以上、流動
    点が−30℃以下である電気絶縁油。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006040888A1 (ja) * 2004-10-13 2006-04-20 Japan Energy Corporation 電気絶縁油
JP2009117640A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Hitachi Ltd 負荷時タップ切換器付静止誘導電器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53112498A (en) * 1977-03-11 1978-09-30 Nichicon Capacitor Ltd Electric insulating oil

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