JPS63302034A - 着色塗装した硬化型樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は意匠性において特に優れた効果を奏する硬化型
樹脂化粧板に関するもので、なかでも、木目模様を有す
る化粧紙を利用し、この木目模様の導管部に相当する部
分がエンボス凹部とされている化粧板基体を組み合わせ
ること（（より、正に天然木の外観を呈する高品質感の
ある硬化型樹脂化粧板を提供するものである。

〔従来の技術〕

硬化型樹脂化粧板は例えば表面強度が優れている等の理
由で、家具、建イ、Ｈ等において広範囲に利用されてお
り、（１）合板等の基材上に熱硬化型樹脂が含浸されて
いる化粧紙を載置してこれを熱圧成形に付したもの、（
２）５５〜１０（１／７程度の化粧紙に熱硬化型樹脂を
５０チ程度含浸。

乾燥したシートと、フェノール樹脂含浸紙とを熱圧積層
したもの等が存する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然して、前記従来の熱硬化型樹脂化粧板はいずれもその
意匠的効果が低く、高品質感を有する化粧板が得られな
いという欠点がある。

これに対して本発明の着色塗装されている硬化型樹脂化
粧板は、模様における立体感が顕著で、高品質特性を有
するものであって、特に化粧紙における印刷模様が木目
模様とされており、エンボス凹部が前記木目模様の導管
部と合致するようにされた場合に、天然木そのものに酷
似する高品質感が呈される硬化型樹脂化粧板を提供する
ものである。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明の着色塗装されている硬化型樹脂化粧板は、表面
にエンボス凹部が形成されている硬化型樹脂化粧板から
なる化粧板基体と、該化粧板基体の表面に形成されてい
る硬化型着色透明樹脂被覆層とからなるものであって、
前記硬化型着色透明樹脂被覆層の前記化粧板基体のエン
ボス凹部部分上における厚さが、非エンボス凹部部分上
における厚さよりも厚く構成されているものである。

前記構成から成る本発明の硬化型樹脂化粧板において、
化粧板基体として利用される硬化型樹脂化粧板は、表面
にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板であって、例
えば、印刷模様を付した化粧紙にジアリルフタレート樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂。

あるいはこれらの中の２種以上の混合樹脂等を３０〜７
０チ程度含浸させた熱硬化型樹脂含浸化粧紙と化粧板基
材との熱圧成形体からなる所謂熱圧成形タイプの硬化型
樹脂化粧板や、化粧板基材上に例えば酢酸ビニル樹脂や
尿素系樹脂等の接着剤で化粧紙を貼着し、更に不飽和ポ
リエステル樹脂を塗布した後にこの塗布面にビニロン等
の合成樹脂フィルムを覆って、前記不飽和ポリエステル
樹脂を硬化させた所謂湿式タイプのポリエステル樹脂化
粧板等、一般の硬化型樹脂化粧板が使用される。

前記硬化型樹脂化粧板からなる化粧板基体における化粧
紙として使用される印刷模様紙には、坪量２３〜１５０
ｆ／ｍ’特に３５〜１００グ／ｌｒ？のノルジシートが
好ましく、含浸用樹脂の含浸特性の点から多孔性かつ吸
湿性でしかも湿潤強度の高いものが利用され、特に不透
明性と美麗な着色模様が得られるという理由で、酸化チ
タンやその他の顔料が充填されている・ξルプノートが
使用されることが多い。印刷模様紙における印刷模様は
、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、グラビアオ
フセット印刷、シルクスクリーン印刷等の通常の印刷手
段で形成される。

また、前記印刷模様を形成するだめの印刷インキについ
ての制限は特に存しないが、グラビア印刷インキ、グラ
ビア・オフセット印刷インキ。

オフセット印刷インキ、凸版印刷インキ、シルクスクリ
ーン印刷インキ等が印刷手段に合せて使用される。印刷
インキ中のベヒクルについても特に制限は無いが、エチ
ルセルロース、ニトロセルロース、エチルヒドロキシエ
チルセルロース、セルロースアセテートゾロビオネート
。

酢酸セルロース、　酢酪酸セルロース等のセルロース誘
導体、ポリスチレン、ポリａ・メチルスチレン等のスチ
レン系樹脂、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸
エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ロ
ジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノー
ル樹脂。

重合ロジン等のロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、クマロンＦＡ脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラー
ル樹脂、ポリアミド樹脂、塩酢ビ共重合樹脂、ンエラソ
ク、ロジン。

アラビアゴム、アルカロイド、マスチック等の天然樹脂
等が利用される。まだ、前記化粧紙が載置される化粧板
基材としては、例えば、木。

合板、バーチクルボード等の木質基材、石こうボード、
石こうスラグボード等の石こう系基材、パルプセメント
板２石綿スレート板２石綿セメント板、木片セメント板
等の繊維セメント板、ＧＲＣ及びコンクリ−１・、鉄、
アルミニウム、銅等の金属箔若しくはシート、並びに以
と該化粧板基材上の各基材の複合体等が利用される。特
に坪量５０〜２００　ｆｌ／ｎ＋”、　　のクラフト紙
に、例えば、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂。

更にはこれらの樹脂の中の２種以上の混合樹脂等の３０
〜５０％が含浸、乾燥されたバッカー紙が化粧基材とし
て使用されている硬化型樹脂化粧板からなる化粧板基体
の場合には、曲面貼加工等が可能なフレキシブル特性を
有する硬化型樹脂化粧板となる。更に、前記化粧紙」―
に所望に応じて載置されるオーバーレイ紙は、硬化型樹
脂が含浸されている無色透明、無色半透明。

まだは着色透明のオーバーレイ紙であって、好適には、
坪量２０〜８０グ／ｍ’程度の含浸用紙。

透明紙、リンター紙等に３０〜５０％程度の硬化型樹脂
、例えば、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エ
ボキノ樹脂、グアナミン樹脂。

ジアリルフタレート樹脂等が含浸されているオーバーレ
イ紙が使用される。尚、前記オーバーレイ紙は、前述の
所謂熱圧成形タイプの硬化型樹脂化粧板からなる化粧板
基体において、表面保護層や、表面樹脂層の厚さを大き
くすることによって意匠的な深み効果を発現させるだめ
等の目的で使用されるものであって、所謂湿式タイプの
ポリエステル樹脂化粧板からなる硬化型樹脂化粧板によ
る化粧板基体においては使用されることのないものであ
る。

更にまだ、前記硬化型樹脂化粧板からなる化粧板基体に
おける表面のエンボス凹部は、前記化粧板基体が所謂熱
圧成形タイプの硬化型樹脂化粧板の場合には、該化粧板
を得る際の熱圧成形時にエンボス用の型版を使用するこ
とによって形成される。このエンボス用の型版は所謂エ
ンボス版であり、例えば、ステンレススチール板や鋼板
等にエツチング法や電鋳法等によって等が使用される。

また、前記化粧板基体が所謂湿式タイプのポリエステル
樹脂化粧板の場合には、前記したエンボス版から型取り
したエンボスフィルムを被覆用フィルムとして使用する
ことにより形成される。

更に、表面にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板か
らなる化粧板基体の表面に形成されている硬化型着色透
明樹脂層は、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂等で構成されるが、前記化粧板基体表面
に対する密着性や樹脂被覆層における耐溶剤性等におい
て良好な性質を有する２液硬化型樹脂が利用されること
が好ましい。尚、硬化型着色透明樹脂層における着色剤
は通常の顔料一般が利用されるが、該着色透明樹脂層に
おける透明性を高く維持するために隠蔽能の小さな有機
質顔料が好適に利用される。また、前記硬化型着色透明
樹脂層の形成は、フローコ−１・方式やロールコート方
式等で実施されるが、特に、塗工ロール部のエアーギャ
ップを、硬化型着色透明樹脂層が形成される化粧板基体
の厚さよりも薄くして、圧力が掛かるように調節したロ
ールコート方式を利用する場合に、化粧板基体の表面の
エンボス凹部部分上における厚さが非エンボス凹部部上
における厚さよシも厚くされている硬化型着色透明樹脂
層の形成が極めて容易となる。尚、前記ロールコート方
式に使用される塗エロールハ、金属ロール、ゴムロール
、スポンジロール等を利用し得るが、特にＪＩＳ硬度硬
度６０〜鹿また、前記硬化型着色透明樹脂層は、前記し
た通り、化粧板基体の表面のエンボス凹部部分上におけ
る厚さが非エンボス凹部部分上における厚さよりも厚く
されているものであるが、この両者の部分上における着
色透明樹脂層の厚さは、５〜２０：１程度とされている
ことが好ましい。

更に、表面にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板か
らなる化粧板基体に前記硬化型着色透明樹脂被覆層を形
成するに際しては、得られる着色透明樹脂被覆層と化粧
板基体表面との間の良好なる密着性が得られるように、
予め、前記化粧板基体の表面を研磨処理しておくことが
好ましい。

〔実施例〕

以下本発明の着色塗装されている硬化型樹脂化粧板の具
体的な構成を製造実施例に基いて説明する。

実施例１ 坪量１　ｏ　ｏ　ｙ７ｔ？？　　のクラフト原紙にフェ
ノール樹脂４０重量係を含浸，乾燥させたクラフト含浸
紙の３枚重ねシートを化粧板基材として使用した。

坪量８０グ／ｍ”　チタン紙〔■県人：　ＰＭ−６Ｐ）
ニ、酢酸セルロース−メラミン樹脂系のビヒクルによる
インキ〔諸星インキ■製〕で、グラビア輪転機を使用し
てオーク木目模様を付した化粧紙に、ジアリルフタレー
ト樹脂を含浸，乾燥させた熱硬化型樹脂含浸化粧紙を得
た。

オーバーレイ用原紙〔■県人：　０Ｌ−２３）に、ジア
リルフタレート樹脂５０重量係を含浸，乾燥させた熱硬
化型樹脂含浸オーバーレイ紙を得た。

前記した化粧板基材と樹脂含浸化粧紙とオーバーレイ含
浸紙とを順次重ねた積み重ね体をステンレススチール板
トステンレススチール製エンボス版との間に介在させ、
さらにその両列表面にクッション材を接当し、上，下の
プレス熱板間にて５　０　Ｈ／ｃａ　、　１　３　５°
Ｃ，　３　０ｍ１ｎ．の熱圧条件にて熱圧成形すること
により、表面にエンボス凹部が形成されている厚さ１ｍ
′ＩＬの硬化型樹脂化粧板からなる化粧板基体を得た。

尚、前記オーバーレイ含浸紙に接当させたステンレスス
チール製エンボス版は、オーク木目模様のうちの導管部
分が***する形状からなるもので、エツチングで得られ
たものであり、得られた化粧板基体の表面に形成されて
いるエンボス凹部は、化粧紙表面におけるオーク木目模
様のうちの導管部と合致する部分に形成させてあり、凹
部の。

最も深いところで約８０μの深さである。

前記得られた化粧板基体の表面（エンボス凹部が形成さ
れている方の表面）を＃４００番手のサンドペーパーで
サンディング加工した後、ロールコート方式にて下記組
成着色透明樹脂塗料を塗工，乾燥することによって、図
面にて符号１で表示されるような着色塗装されている硬
化型樹脂化粧板、すなわち、化粧板基体２と、該化粧板
基体２におけるエンボス凹部３部分上における厚さが５
〜１０μ、非エンボス凹部部分上における厚さが１μの
硬化型着色透明樹脂層５とからなる目的製品たる硬化型
樹脂化粧板を得た。尚、前記着色透明樹脂塗料は、エア
ーギャップＱ、　３　ｍｍのロールコータ−で塗工した
。

アクリルポリオール・・・・　・・・・・・１００重量
部へキザメチレンジイノ／アネ−１・　・・・・・２０
重量部着色剤・・・・・・・・・・・　・　・・・・２
重量部溶剤・　・・・・・・・・・　・・・・−・　５
０重量部（ＭＴＢＫ／キ７０−ル＝２／１．：ＩＩ得ら
れた着色塗装されている硬化型樹脂化粧板は、オーク木
目模様の導管部に厚い着色透明樹脂層が形成されておシ
、それによってワイピング効果が発揮されると共に、導
管部以外の部分にも薄い着色透明樹脂層による塗装効果
が得られ、全体として、天然木の塗装仕上げ品と酷似す
る意匠効果の極めて優れた化粧板となった。

〔作用及び効果〕

本発明の着色塗装さ′れている硬化型樹脂化粧板は、表
面にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板からなる化
粧板基体と、前記化粧板基体の表面に形成されている硬
化型着色透明樹脂被覆層とからなり、かつ、前記硬化型
着色透明樹脂被覆層の厚さが、前記化粧板基体の非エン
ボス凹部部分上における厚さに比較して、化粧板基体の
エンボス凹部部分上における厚さの方が厚く形成されて
いるものである。

従って、本発明の着色塗装されている硬化型樹脂化粧板
は、化粧板基体表面に形成されているエンボス凹部部分
」−が厚く形成されている硬化型着色透明樹脂被覆層を
有しているので、エンボス凹部部分が顕著に識別される
、すなわち、化粧板基体の表面のエンボス凹部部分が非
エンボス凹部部分に比較して濃く彩色された濃色を呈す
るものであり、立体的な効果と同時にきわだった彩色効
果が得られるものである。

また、化粧板基体の表面に形成されている着色透明樹脂
被覆層が９、美麗な深みや塗装外観を呈するものである
ととから、意匠特性において優れた効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の着色塗装されている硬化型樹脂化粧板の一
実施例品を示す模型断面図である。 １、着色塗装されている硬化型樹脂化粧板、２：化粧板
基体、３：化粧板基体２の表面におけるエンボス凹部、
４：化粧板基体２の表面における非エンボス凹部、５：
硬化型着色透明樹脂被覆層。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）表面にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板か
   らなる化粧板基体と、前記化粧板基体の表面に形成され
   ている硬化型着色透明樹脂被覆層とからなり、かつ、前
   記硬化型着色透明樹脂被覆層は、前記化粧板基体のエン
   ボス凹部部分上における厚さが、非エンボス凹部部分上
   における厚さよりも厚く形成されていることを特徴とす
   る着色塗装されている硬化型樹脂化粧板。
2. （２）表面にエンボス凹部を有する硬化型樹脂化粧板か
   らなる化粧板基体が、化粧板基材と該化粧板基材上に載
   置されている熱硬化型樹脂含浸化粧紙と前記化粧紙上に
   必要に応じて載置されている熱硬化型樹脂含浸オーバー
   レイ紙との熱圧成形体である特許請求の範囲第１項記載
   の着色塗装されている硬化型樹脂化粧板。
3. （３）化粧板基材が、硬化型樹脂が含浸されているバッ
   カー紙である特許請求の範囲第２項記載の着色塗装され
   ている硬化型樹脂化粧板。