JPS63290899A - ヒトIgEFc蛋白質のフラグメントおよびその製造法 - Google Patents

ヒトIgEFc蛋白質のフラグメントおよびその製造法

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JPS63290899A
JPS63290899A JP12385987A JP12385987A JPS63290899A JP S63290899 A JPS63290899 A JP S63290899A JP 12385987 A JP12385987 A JP 12385987A JP 12385987 A JP12385987 A JP 12385987A JP S63290899 A JPS63290899 A JP S63290899A
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JP
Japan
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protein
fragment
human
amino acid
igefc
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JP12385987A
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Shuichi Ikeyama
池山 崇一
Tadashi Nishimura
紀 西村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/7056Lectin superfamily, e.g. CD23, CD72

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 痩1上立机肛立夏 本発明はアレルギー治療薬として有用なヒトIgE (
ヒト免疫グロブリンE)Fc蛋白質のフラグメントを含
有する蛋白質、およびその製造法に関する。
来の 術および 日が 決しようとする問題点IgEは
免疫グロブリンIgの一種であり、工gの基本構造たる
Y字型の多重鎖構造のY字の幹の部分に当るFc部にお
いて、通常肥満細胞および好塩基球の膜上に存在するF
cレセプターに結合している。Y字の枝の部分たるFa
bは抗原と反応することにより、それらの細胞からヒス
タミンなどの生物活性を有する物質を放出させ、即時型
アレルギーなどを引き起す、一方、Fab部分を有さず
、Fc部分のみからなるFc部CCH2゜C:l+3.
CH4,から構成される)はFcレセプターへの結合能
を有するので、Fab部およびFc部を有する完全なI
gEとFcレセプターへの結合において競合し、しかも
このものはFab部を有さないため抗原と反応をしない
ので、細胞からのヒスタミンなどの遊離を阻害し、その
結果、即時型アレルギーなどを引き起こすことがないこ
とが知られている。
一方、Fcの材料となるヒトIgE は正常人血清中に
は極めて微量にしか存在せず、IgE  が高濃度に含
有されている骨髄腫患者血清から調製されており、随時
、同一種の標品を任意の量取得することは不可能である
0本発明者らの一部は株化ヒト骨髄腫細胞を培養して培
養液上清から高度に純化されたヒトIgE  を大量に
取得する途を開いた(特開昭58−96028号公報)
、シかしながら、IgE  を蛋白分解酵素で消化して
Fc部を取得することは難しく極めて微量のFc Lか
取得できず実用的な手法となるに至っていない。
分子生物学の最近の進歩によりFc部分をコードするD
NAを細菌に導入し、発現させることが可能になってき
た。この遺伝子組み換えの技術を応用し、Fc DNA
を細菌内で発現させることができれば、Fc蛋白質を大
量に調製することが可能になり、アレルギー治療薬とし
て実用化への道が開かれる。
骨髄腫患者NDから株化された骨髄腫細胞のIgE遺伝
子の塩基配列が決定され〔プロシージング・オブ・ナシ
ョナル・アカデミ−・オブ・サイエンス(Proc、N
atl、Acad、Sci、U、S、A、)79666
1(1982)、ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ(
Nucleic^cids Res、)旦719(19
83))、Fcフラグメントの大腸菌内での発現が報告
されている〔ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ(Nu
cleic Ac1ds Ras、)旦3077、プロ
シージング・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サ
イエンス(Proc、Natl、Acad、Sci。
U、S、A、)812955(1984))、 L/か
じながら、Fc蛋白質は単鎖あたり9個のシスティン残
基を有するため、還元条件下にある大腸菌体から抽出さ
れたFc蛋白質は正しい高次構造を構築していない。
組み換えDNA技術を用いて生産された蛋白質を正しい
高次構造へ構築する技術はまだ確立されておらず今後に
残された課題である。
上記課題を解決する一つの方法として宿主に動物細胞を
用い蛋白質を細胞外へ分泌させる方法がある。IL−2
のリーダー配列を用いてヒトIgEFc蛋白質DNAを
動物細胞で発現せしめFc蛋白質を培養培地中に効率よ
く分泌蓄積させる技術が完成され〔特願昭61−182
457号〕、さらに培地中に蓄積されたFc蛋白質を効
率よく単離精製する技術も完成した(特願昭61−28
1871号)。
本発明者らは大腸菌でのFc蛋白質の発現を可能にすべ
く研究を行ない、上記の動物細胞で成功した手法〔ヒト
IgE蛋白質のFc部分全部(アミノ酸2″@からアミ
ノ酸1@まで)をコードするDNA含有プラスミドを用
いている〕を大腸菌に試みたが、抗ヒトIgE抗体と強
い反応性を示すFc蛋白質を得ることはできなかった。
4 点を解 するための そこで本発明者等はFc[白[DNAを修飾し大腸菌に
とって好都合なフラグメントを発現する組み換え体が得
られれば、修飾フラグメントを大量に調製することが可
能になり、しかもこのものがアレルギーの治療に多大の
貢献をすることが期待できる点に着目し、Fc蛋白質の
一部欠けたものをコードする塩基配列を有するDNAで
形質転換させた組み換え大腸菌を作成し、このものを培
養して蛋白質を製造させたところ、抗ヒトIgE抗体と
強く反応する蛋白質が見つかった。具体的にはFc蛋白
質のカルボキシ末端76アミノ酸残基に相当するDNA
をコードしていない組み換え大腸菌294/ p G 
E Ttrp712  (アミノ酸22′からアミノ酸
4#0までをコードするDNAを有するもの)(アミノ
酸番号については第1図参照)〔ハイブリドーマ±、 
47(1985))の生産するFc蛋白質のフラグメン
トがヒトIgEIll定用キット(IgEリアジオツギ
(塩野義製薬)〕に強く反応することを見出した。すな
わち、上記組み換え菌体を培養し菌体内に当該蛋白質を
蓄積せしめ、このものを塩酸グアニジンを含む抽出液を
用いて抽出したのち、イムノアフィニテイーグロマトグ
ラフィー処理を含む精製処理をせしめた所、ヒトIgE
のC末端側で切断除去されているが、リンカ−ペプチド
: Met −LeuのC末端側にヒトIgEのFc蛋
白質の一部 Asp”’ −Asn −−−−−Arg −Ala”
’が結合した蛋白質が得られたのである。上記組み換え
大腸菌はAsp”’−Pro”’までのアミノ酸をコー
ドするDNAを含有しているにもかかわらず、C末端側
の一部アミノ酸が欠損したAsp”@−−−Ala”’
を含有する新規な蛋白質を産生じたのである。
このようにして本発明者等は、リンカ−ペプチドのC末
端側にヒトIgEのFc蛋白質の全部ではなくて一部が
結合しているもの、具体的にはヒトIgE蛋白質の22
6番目のアミノ酸から始まって365ないし400番目
のアミノ酸で終るフラグメントが結合した新規な蛋白質
が、抗ヒトIgE抗体と強い反応性を示すことを見出し
、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は(1)リンカ−ペプチドと、そのC
末端に結合したヒトIgE蛋白質の226番目のアミノ
酸から始まって365ないし400番目のアミノM(第
1図参照)で終るフラグメントとからなる蛋白質(1)
、(2) ffl白質(1)を生産する能力を有する組
換え大腸菌体を培養し、培養物中に蓄積された該蛋白質
を採取することを特徴とする該蛋白質の製造法、(3)
イムノアフィニティークロマトグラフィーを含む方法で
蛋白質の採取を行なう上記(2)の蛋白質の製造法、(
4)イムノアフィニティークロマトグラフィーにおいて
モノクローナル抗体を用いる上記(3)記載の蛋白質の
製造法に関するものである。
本発明の蛋白質(1)は新規な物質であり、従来、この
ような蛋白質は得られたことがなかったのである1本発
明の蛋白質(1)においてヒトIgEFc蛋白質のフラ
グメントのN末端側についているリンカ−ペプチドは大
腸菌での本蛋白質の発現が順調に行われるものであれば
どのようなものでも構わないが、具体的にはMet−L
suのようなものが挙げられる。
本発明の蛋白質(1)を生産する能力を有する組換え大
腸菌体としては前述の大腸菌294/ p GETtr
p712が具体的には挙げられるが、これに限定される
ことはない。
例えば、蛋白質(1)をコードする塩基配列を有するD
NAで形質転換された大腸菌であって、蛋白質(1)を
生産する組み換え大腸菌体、あるいはリンカ−ペプチド
をコードする塩基配列とその3′−末端に結合したヒト
IgE蛋白質の一部をコードする塩基配列とを有するD
NAで形質転換された大腸菌であって、大腸菌内のプロ
セッシングにより蛋白’Jt (1)を生産する組み換
え大腸菌体などのいずれを用いてもよい。
本発明の蛋白質(1)を製造する方法としては。
上記の蛋白質(1)を生産する能力を有する組換え大腸
菌体の培養、生成物の精製の他、リンカ−ペプチドとそ
のC末端に結合したヒトIgEF。
蛋白質またはそのフラグメントとからなる蛋白質のC末
端側からアミノ酸を切除して、所望のアミノ酸を有する
フラグメントとすることもできる。
なお1本発明の蛋白質においては、一部のアミノ酸が削
除されていたり、他のアミノ酸に置換されていても、本
発明と同様の作用を有するものは本発明の蛋白質に含ま
れる。
本発明で用いられる形質転換大腸菌体の培養は。
自体公知の培地1例えばM−9培地中、15〜40℃、
好ましくは24〜37℃で3〜48時間、好ましくは5
〜12時間行い、必要により通気や撹拌を加えることも
できる。
培養後、公知の方法で菌体を集め、菌体を尿素、塩酸グ
アニジンなどの蛋白変性剤を含む緩衝液に懸濁し、冷所
で撹拌したのち、遠心分離により当該蛋白質を含む上澄
液を得る方法、あるいは緩衝液に懸濁し、超音波処理、
リゾチームおよび/または凍結融解によって菌体を破壊
したのち、遠心分離により当該蛋白質を含む上澄液を得
る方法などが適宜用い得るが、例えば菌体を集めて塩酸
グアニジン(3〜7M)を含む緩衝液を加え撹拌(0〜
10℃で0.5〜8時間)後、遠心分離して上澄を得る
方法が好ましい。
上記抽出液からのFc蛋白質のフラグメントの分離、精
製は自体公知の分離精製法を適切に組み合わせて分離精
製することができる。すなわち、例えばモノクローナル
抗体を用いるイムノアフィニティークロマトグラフィー
、ゲルろ過クロマトグラフィーおよびイオン交換クロマ
トグラフィーなどの分離、精製手段から適宜選択し、組
み合わせて使用することができるが、とりわけ上記記載
のこれらの手段をこの順番に用いるのがよい。
イムノアフィニティークロマトグラフィーのリガンドと
して抗ヒトIgE ポリクローナル抗体を用いることが
できるが、とりわけFc部分を認識するモノクローナル
抗体を用いることが好ましい。
Fc部分を認識するモノクローナル抗体としてE 23
5 I 63. E 120.02など〔ハイブリドー
マ(llybridoma)4,47(1985))が
挙げられるが、とりわけE120.02が好ましい。
イムノアフィニティークロマトグラフィーの担体として
アフィゲル−10(バイオラッド社)、CNBr−活性
化セファローズ4B(ファルマシア社)、フォルミルセ
ルロファイン(生化学工業)などが用いられ、とりわけ
アフィゲル−10が好ましい。
Fc?If白質のフラグメントをE 120.02をリ
ガンドとするイムノアフィニティークロマトグラフィー
により精製するには、前Fc蛋白質のフラグメント含有
抽出液を緩衝液(りん酸緩衝液など)に対してあらかじ
め充分に透析し、不溶物を遠心分離により除去した上澄
液を上記緩衝液で平衡化した上記カラムに吸着させ、緩
衝液で溶出する。該緩衝液に蛋白変性剤(尿素など)な
どを適量加えて使用でき、これら添加物の種類や濃度、
緩衝液のpHを組合せ、適切な溶出液として用いること
ができる。得られたFc蛋白質のフラグメントを含む両
分の濃縮には限外ろ過膜などを用いることができる。
ゲルろ過クロマトグラフィーは、例えばセファクリル5
−zoo(ファルマシャ社)カラムを用いて公知の手段
を適用して実施される。
イオン交換クロマトグラフィーは、例えばDEAE−ト
ヨバール650M (東洋曹達工業)カラムを用いて公
知の手段を適用して実施される。
かくして生成されるヒトIgEFc蛋白質のフラグメン
トの純度の測定(比活性)には、市販のヒトIgE測定
用キット、例えばIgEリアジオツギ(ジオツギ製薬)
を用いて行なうことができる。
本発明の製造法によれば、高度に精製された、医薬品等
として使用しうるヒトIgEFc蛋白質のフラグメント
含有蛋白質を得ることができる。
例えば、ヒトIgEFc蛋白質の一部をコードする塩基
配列を有するDNAで形質転換された大腸菌体の産生じ
たFc蛋白質のフラグメント含有蛋白質を本発明の方法
により精製することにより下記の性状を有する高度に精
製されたヒトIgEFc蛋白質のフラグメント含有蛋白
質を得ることができる。
(1)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(還元
条件下)で2本のバンドを示し、これによる分子量測定
値はそれぞれ20,000±1 、000ダルトンおよ
び18,000±1 、000ダルトンである。
(2)アミノ末端アミノ酸としてメチオニン(もしくは
そのホルミル体)を有する。
(3)カルボキシ末端アミノ酸としてアラニンを有する
(4)IXIO’ユニット/■以上の比活性を有する。
本発明において蛋白質純度決定のためのFc蛋白質のフ
ラグメント含有蛋白質の活性の(比活性)測定はIgE
リアジオツギキットを用いるラジオイムノアッセイ法で
行なった。
本発明の蛋白質の毒性は低く、IgEによってひきおこ
されるアレルギーの治療作用を有する。
したがって、本発明の蛋白質は、たとえば、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などのアレルギ
ーの治療薬として用いることができる0本発明の蛋白質
をアレルギーの治療薬として用いるには、ヒトに、たと
えば噴震用液剤、軟膏剤、クリーム剤などとして噴霧、
塗布することにより非経口的に、または錠剤などとして
経口的に投与される。投与量は、性状、投与経路により
異なるが、およそ1回あたり、10ng〜100μgで
あり、1日約3回投与される。
なお、本願明細書および図面において、塩基やアミノ酸
などを略号で表示する場合、IUPAC−I U B 
Comm1ssion on Bioche+aica
l Nomancla−tureによる略号、あるいは
当該分野における慣用略号に基づくものであり、その例
を次に挙げる。
またアミノ酸に関し光学異性体がありうる場合は、特に
明示しなければL一体を示すものとする。
DNA   デオキシリボ核酸 A   アデニン T   チミン G   グアニン Cシトシン SDS   ドデシル硫酸ナトリウム Gly  グリシン Ala   アラニン Val   バリン Leu   ロイシン 11a   イソロイシン Ser   セリン Thr   スレオニン Cys   システィン 1/2Cys   ハーフシスチン Met   メチオニン Glu   グルタミン酸 A g p   アスパラギン酸 Lys   リジン A r g   アルギニン His   ヒスチジン Phe   フェニルアラニン Tyr   チロシン Trp   トリプトファン Pro   プロリン Asn   アスパラギン Gln   グルタミン ヌ】0乳 以下に、参考例および実施例を挙げて本発明をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
なお、以下の参考例2に記載のp G E T trp
302を用いて、大腸菌294(I F 0−1417
1)をCohenら[プロシーディンゲス・オフ・ナシ
ョナル・アカデミ−・オフ・サイエンス・ニー・ニス・
ニーJ (Proc、Natl。
Acad、Sci、U、S、^、)61.2110(1
972)に記載の方法により形質転換させて得られた形
質転換体大腸菌294/pG E Ttrp302は、
財団法人発酵研究所(IFO) L: I FO−14
285トLテ寄Ifc!レテイル。
また、同じく参考例2に記載のp G E Ttrp7
12を用いて、大腸菌294(I F 0−14171
)をCohenら「プロシーディンゲス・オフ・ナショ
ナル・アカデミ−・オフ・サイエンス・ニー・ニス・ニ
ー」(Proc、Natl、Acad、Sci、U、S
、A、)61.2110(1972)に記載の方法によ
り形質転換させて得られた形質転換体大腸菌294/p
G E Ttrp712は、財団法人発酵研究所(IF
O)にIFO−14609として、また昭和62年5月
21日から通商産業省微生物工業技術研究所(FRI)
にFERM  P−9382として寄託されている。
参考例I  E 120.02アフイゲル10カラムの
製造抗ヒトIgEモノクローナル抗体、E 120.0
2(ハイブリドーマ、土、 47(1985))360
s+gを含むPBS(137mM NaC1,2,7m
M KCI、 8.1mM Na、HPO,、1,5m
MK1.PO,、p)17.4)溶液75m1を2Qの
0.IM Na+lCO。
溶液に対して一晩4℃で透析したのち、アフィゲル10
(バイオラッド社) 75mΩに加えて混和し5℃で2
日間振とうした。混合液をガラスフィルター上に移して
ゲルをPBSで洗いアフィゲル10に結合しなかった蛋
白質を除いた。この操作でのモノクローナル抗体への結
合率は約87%で7フイゲル101mQ当り約4.2脂
gのモノクローナル抗体の結合したE 120.02−
アフィゲル1075mQが得られた0本ゲルをPBS、
3M尿素、 0.15M NaC1を含む0.2M酢酸
ナトリウム緩衝液(p H4,0)、 0.15MNa
(:1を含む0.2M酢酸、PBSで順次洗浄したのち
内径2.61のカラムに詰めE 120.02−アフィ
ゲルIOカラムを製造した。
参考例2  カルボキシ末端欠損Fc蛋白質発現プラス
ミドp G E Ttrp712の構築ヒトIgEのC
,−C4領域のポリペプチドが大腸菌において発現する
ように構築されたプラスミドp G E Ttrp30
2 [Kurokawa、ら、ヌクI/イック・アシッ
ズ・リサーチ(Nucleic Ac1ds Res、
)旦、3077−3085(1983) ;特開昭59
−44399号公報]を制限酵素MstIIで切断し、
生じた粘着末端を大腸菌DNAポリメラーゼ■ラージフ
ラグメントでうめた後。
50nHの5′末端をリン酸化した翻訳停止コドンを含
むEc*RIリンカ−dCTAGAATTCTAGをT
4DNAリガーゼ(New England Biol
abs社)を用いて結合させた。両端に結合したリンカ
一部分をEcoRIで切断したのち、DNAを再結合さ
せたヒトIgE 蛋白質の480番目のアミノ酸までを
コードするプラスミドp G E Ttrp712を構
築した。このプラスミドを用いて、Cohen らの方
法r(Proc、Natl、Acad、Sci、U、S
、A、)69.2110(1972)Jに従って大腸菌
294(IFO−14171)を形質転換させることに
より形質転換体大腸菌294/pG E Ttrp71
2を得た(第2図参照)。
実施例1 形質転換体の培養 形質転換体大腸菌!菌294/ pG E Ttrp7
12 (第2図参照)を1.0%グルコース、0.2%
カザミノ酸を含むM−9培地で37℃、6時間培養した
後、菌体を集めた。
実施例2 菌体からの抽出 実施例1記載の方法で培養し、−20℃で凍結して得た
凍結保存菌体65gを7M塩酸グアニジン。
20mM 2−メルカプトエタノールを含むPBS  
(p H7,4) 200mAに懸濁し5℃で4時間撹
拌した。
この懸濁液にP B 8267■Qを加えてさらに1時
間撹拌を続けたのち30,100X gで1時間遠心分
離して上清を得、ついでPBS  4Ωに対して5℃で
2日間透析した。なお、途中で3回PBSを交換した。
透析内液を遠心分離して上清4’lOwa Q  (2
115B;98.7X10’ユニツト)を得た。
実施例3  Fc蛋白質のフラグメントの製造■ イム
ノアフィニティークロマトグラフィー参考例1で調製し
たE 120.02−アフィゲル10カラム(2,6X
13.6m)をPBSにより平衡化して、実施例2で得
られた透析内液の一部15fujlを同カラムにかけた
のち、同緩衝液1,000mQ、 0.15MNaCQ
を含む0.2M酢酸ナトリウム緩衝液(pH7,2)6
0m Q 、 3 M尿素、 0.15M NaCQを
含む0.2M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5,0) 1
00mQ 、 P BS 200■Ωで順次洗った。3
M尿素を含む緩衝液で溶出された活性画分約80m Q
をPBS2Qに対して5℃で24時間透析した。なお、
途中で1回PBSを交換した。3回のクロマトグラフィ
ー操作により得られた透析内液を遠心分離して上清24
1■Q(31,3+*g; 55,4 X 10”ユニ
ット)を得た。
■ セファクリルS−200を用いたゲルろ過クロマト
グラフィー ■で得られた遠心上清をYM−5メンプラン(アミコン
社製、アメリカ)を用いて濃縮した。
得られた濃縮液全量をあらかじめPBSで平衡化したセ
ファクリルS−200カラム(1,6X105m)にか
け、同緩衝液を用いてFc蛋白質のフラグメントを溶出
した。活性画分24.7mA (9,4mg; 19.
3×101ユニツト)を得た。
■ DEAE−トヨパール650 Mを用いたイオン交
換クロマトグラフィー ■で得られた活性画分を10mM Tris−HCQ 
(pH8゜2)緩衝液500m Qに対して24時間透
析した。なお途中で1回緩衝液を交換した。透析内液を
遠心分離したのち、上清をあらかじめlomM Tri
s−tic !1 (pH8,2)緩衝液で平衡化した
DEAE−トヨパール650Mカラム(0,72X17
cm)にかけ、同緩衝液lO履ρで洗った。カラムに結
合した蛋白質は10 mMTris−HCQ (pH8
,2)緩衝液100m Qに0.3M NaCQを含む
同緩衝液100mΩを連続的に加えるNaCQの直線濃
度勾配グラジェントにより溶出した。NaCQ濃度14
0■H付近に溶出された高比活性画分17.2iQ(1
,8mg; 6−5X10’ユニツト)を集めた。
上記方法で製造した実質的に純粋なFc蛋白質のフラグ
メントは下記の性状を有していた。
(1)単一性: 実施例3で得られたFc蛋白質のフラグメントの純度を
ラエムリの方法〔「ネイチャー(Nature) J 
+亜680(1970))に準じて5DS−ポリアクリ
ルアミドスラブゲル電気泳動を行った結果、Fc蛋白質
のフラグメントは還元条件下で主に2本のバンドを示し
た(第3図参照)。
(2)分子量: Fc¥X白質のフラグメントの分子量は5DS−ポリア
クリルアミドスラブゲル電気泳動から還元条件下では2
0,000±1,000および18,000±i 、 
oooダルトンと算出された。
(3)アミノ酸組成: 実施例3で得られたFc蛋白質のフラグメント15.6
μgをガラス製加水分解用試験管にとり、4%チオグリ
コール酸を含む定沸点塩酸を加えて。
減圧下に封管したのち、110℃で24.48.72時
間加水分解した。加水分解後、開管し、減圧下に塩酸を
除去し、残渣を0.02N塩酸に溶解して日立製835
型アミノ酸分析計によりアミノ酸分析を実施した。シス
チンおよびシスティンはハースの方法〔メソッズインエ
ンザイモロジー(Methods inEnzymol
、)旦、 197(1967))に従い、Fc蛋白質の
フラグメントを過ギ酸酸化したのち、減圧下、定沸点塩
酸中で24時間加水分解して、アミノ酸分析計によりシ
スティン酸として定量した。
アミノ酸分析値は、 24.48および72時間の加水
分解で得られた値を平均して求めた。但し、セリンおよ
びスレオニンの値は加水分解時間を0時間に外挿して求
めた。その結果を第1表に示す。
第  1  表 アミノ酸         モル% Asp/Asn           9.8Thr 
            13.5Ser      
       9.4Glu/Gln        
  11.3Pro             3.8
aty             7.2Ala   
          4・91/2Cys      
     3.2V a l            
 5 、6Met             1.6I
 le             3.4Lau   
          9.8Tyr2.7 Phe                  3.3L
ys4.0 His                  2・4A
rg                 、2.4Tr
p                1.5(4)NH
,末端アミノ酸配列: 実施例3で得られたFc蛋白質のフラグメント24μg
に気相プロテインシークエネーター(アプライド・バイ
オシステムズ社製470A型、アメリカ)を用いる自動
エドマン分解法を適用して。
NH2末端アミノ酸配列を分析した。フェニルチオヒダ
ントインアミノ酸(PTH=アミノ酸)はミクロパック
C18−3カラム(パリアン社製、アメリカ)を用いる
高速液体クロマトグラフィーにより同定した。各ステッ
プで検出されたPTH−アミノ酸を第2表に示す。
第2表 ステップ   検出されたPTH−アミノ酸1    
     メチオニン 2         ロイシン 3         アスパラギン酸 4         アスパラギン 5         リジン 6         スレオニン 7         フェニルアラニン8      
  セリン 9       バリン 10           X傘 11        セリン 12         アルギニン 13         アスパラギン酸14     
     フェニルアラニン15         ス
レオニン 串:同定出来ず (5)COOH末端アミノ酸 実施例3で得られたFc蛋白質のフラグメント90μg
をガラス製ヒドラジン分解用試験管にとり、無水ヒドラ
ジンO,1rnQを加えて減圧下に封管したのち、10
0℃で6時間加熱した。得られたヒドラジン分解物をス
ピードバックコンセードレータ−(サーバント社製、ア
メリカ)を用いて乾固したのち、蒸留水に溶解した。こ
の溶液にベンズアルデヒドを添加し、室温1時間撹拌し
、遠心分離を行ったのち、上清を得た。この上清を乾固
し、日立fIB835型アミノ酸分析計によりアミノ酸
分析を実施した。その結果、1.In moleのアラ
ニンが検出された。
光」4蔓碩艮 本発明により製造されるヒトIgEFc蛋白質のフラグ
メント含有蛋白質はIgEによって引きおこされるアレ
ルギーの治療に有用な新規物質であり、また本発明によ
って該蛋白質の大量生産が可能となり、産業上の有用性
は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はプラスミドP G E Ttrp712に含ま
れるリンカ−およびIgEのFc部分の塩基配列をアミ
ノ酸配列に翻訳して示した図である。 第2図は本発明で用いられるプラスミドPGETtrp
712の横築図である。 第3図は本発明で得られた蛋白質の5DS−ポリアクリ
ルアミドスラブゲル電気泳動の結果を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リンカーペプチドと、そのC末端に結合したヒト
    IgE蛋白質の226番目のアミノ酸から始まって36
    5ないし400番目のアミノ酸で終るフラグメントとか
    らなる蛋白質。
  2. (2)リンカーペプチドと、そのC末端に結合したヒト
    IgE蛋白質の226番目のアミノ酸から始まって36
    5ないし400番目のアミノ酸で終るフラグメントとか
    らなる蛋白質を生産する能力を有する組換え大腸菌体を
    培養し、培養物中に蓄積された該蛋白質を採取すること
    を特徴とする該蛋白質の製造法。
  3. (3)イムノアフィニティークロマトグラフィーを含む
    方法で蛋白質の採取を行なう、特許請求の範囲第2項記
    載の蛋白質の製造法。
  4. (4)イムノアフィニティークロマトグラフィーにおい
    てモノクローナル抗体を用いる特許請求の範囲第3項記
    載の蛋白質の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100725314B1 (ko) 2003-11-13 2007-06-07 한미약품 주식회사 면역글로불린 불변영역의 대량 생산 방법
JP2009513110A (ja) * 2005-08-16 2009-04-02 ハンミ ファーマシューティカル カンパニー リミテッド 開始メチオニン残基が除去された免疫グロブリンFc領域の大量生産方法

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