JPS63248577A - ボ−ル付シリンダロツドの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば自動車のエアコン用コンプレッサー等
に使用されるシリンダロッドの製造方法に関し、さらに
詳しくは、みがき鋼棒の画先端に、ボールジヨイントと
して組み込まれる鋼球を圧接する溶接加工と、その後、
溶接部を加熱してその溶接部を母材と同等若しくは少な
くとも溶接のままよりは硬度を低下させる焼鈍加工とを
含むボール付シリンダロッドの製造方法に係る。

（従来の技術） 従来、前記コンプレッサー等のピストンシリンダに組み
込まれるポール付シリンダロッドは、電動機の回転運動
を直線ピストン運動に換えるために、シリンダロッドを
形成するみがき鋼棒のピストン連結側と電動機連結側と
にポールジヨイントを形成して連結するベアリング用鋼
球を溶接し、その後溶接部に耐久性を増すための、熱処
理を施して構成される。

（発明の解決しようとする問題点） しかしながら、従来の製造方法は、溶接加工から溶接後
の焼鈍加工に至までの作業工程は殆ど非能率的な作業方
法であるため、精度のバラツキはもちろん生産性、安全
性を欠き、工業的製造上の見地からみて望ましくない。

（問題点を解決するための手段） そこで、本発明は、鋼球と鋼棒との溶接工程から溶接部
の熱処理工程までを全自動で精密に行う製造方法を提供
するもので、その発明概要は、鋼棒を溶接位置に供給し
てこれをバンクアップおよび給電クランプで保持し、次
いで鋼棒の一方の先端に、可動電極の電極面に保持した
鋼球を押圧して給電クランプと可動電極とに電流を通し
て加圧、溶接する第１ステーション、該第１ステーショ
ンから鋼棒を搬出し、次いで鋼棒の他方の先端に、可動
電極の電極面に保持された鋼球を加圧、溶接する第２ス
テーション、該第２ステーションで溶接加工した鋼棒を
、引き続き搬送して焼鈍加工位置に供給し、これをバン
クアンプ及び給電クランプで保持し、給電クランプと可
動電極間に電流を流して一方の鋼球の溶接部を焼鈍する
第３ステーション、該第３ステーションで焼鈍加工した
後、これを再び次の焼鈍加工位置に供給してバンクアン
プ及び給電クランプで保持し、給電クランプと可動電極
とに電流を流して他方の鋼球の溶接部を焼鈍する第４ス
テーションとを含むボール付シリンダロッドの製造方法
であることを特徴とする。

また、可動電極の電極面に鋼球を直接吸着し、これを相
手方の鋼棒に加圧して、給電クランプと可動電極との間
に電流を流して加圧、溶接する際、給電クランプと可動
電極との間に、ストッパを介在し可動電極の加圧方向の
変位量を規制し、溶接品質のバラツキを無くすようにし
たことを特徴とする。

（実施例） 以下、本発明の「実施例」を図面を参照しながら説明す
る。

なお第１図は、本発明方法にかかる全自動ライン方式で
シリンダロッドを生産する場合の概略図である。

同図において、先ず、パーツフィーダ（図省略）から送
られた鋼棒１をトランスファー装置２のチャック装置３
により第１ステーションＳｌの溶接位置に配置したバン
クアップ４の上に送る。

その鋼棒１をバックアップ４と給電クランプ５とで固定
した後、鋼棒１の上端に対応して上下動ずる可動電極６
の電極面に形成した鋼球受容部７の真下に鋼球８を供給
し、鋼球受容部７から吸引されるエアの吸引力で吸着、
保持される。次いで可動電極６を下降し、鋼球８を鋼棒
１の上端に押圧し、給電クランプ５と可動電極６を介し
て溶接電流を流して鋼棒１と鋼球８とを加圧、溶接する
。

次いで第１ステーションＳ１で溶接を終えた鋼棒１をチ
ャック装置９で第２ステーションＳ２に送り、ここで前
工程と同様に鋼棒１をバンクアップ１０の下に送り込み
、鋼棒の下端に対応して上下動する可動電極１１の電極
面の鋼球受容部７に鋼球１２を供給し、これを吸着、保
持する。次いで可動電極１１を上昇し、鋼棒１の下端に
鋼球１２を押圧し、給電クランプ１３と可動電極１１と
の間に溶接電流を流して鋼棒１と鋼球１２とを加圧、溶
接する。第２ステーションＳ２の溶接によって形成され
たシリンダロッドＷをチャック装置１４により第３ステ
ーションＳ３のバックアップ１５の上に供給し、バンク
アップ１５と給電クランプ１６とで固定する。次いで可
動電極１７を下降しバンクアップ１５の間でシリンダロ
ッドＷを押さえ給電クランプ１６と可動電極１７との間
に電流を流して溶接部を加熱し、溶接部の硬度を少なく
とも母材と同等もしくは溶接のままよりも硬度を再現性
よく低下させる。次に第３ステーションＳ３で一方の溶
接部の焼鈍加工を終えた後、そのシリンダロッドＷをチ
ャック装置１８で第４ステーションＳ４に移送する。バ
ックアップ１９と可動電極２０との間に供給する。ここ
で前工程と同様にバックアップ１９と可動電極２０とで
シリンダロッドＷを押さえ、給電クランプ２１と可動電
極２０との間に電流を流し、他方の鋼球１２の溶接部を
加熱しその硬化した溶接部を熱処理する。

熱処理が終了すると、シリンダロッドＷが可動電極２０
と給電クランプ２１から開放され、チャフ装置２２でシ
リンダロッドＷが次の工程に搬送される。

なお、可動電極の電極面に保持した鋼球を溶接する際、
給電クランプと可動電極との間に、ストッパ２３を介挿
することにより、電極面の消耗で電極移動が変化しても
前記ストッパ２３が鋼球受容部の溝の深さｈを固定する
ことができ、溶接品質のバラツキを無くすことができる
。

第２図及び第３図は、第１及び第２ステーションに配置
される可動電極装置のユニット構造を示す要部断面図及
びその平面図である。

この可動電極６と１１は、電極チップ２４を嵌着するチ
ップホルダ２５を固着したスライド体２６が、第３図に
示すように矢印（イ）、（ロ）の二方向にボルトＢ１、
Ｂ２で移動調節が可能なように、溶接機の加圧シリンダ
のラム２７に固定されたプラテン２８に装着しである。

これにより鋼棒の先端に対する鋼球の位置決め精度の芯
出しが容易にできるよう、配慮がなされている。

第４図は、第３及び第４ステーションに配置される可動
電極装置のユニット構造を示す要部断面図である。

この可動電極１７と２０は、加圧シリンダのラムに固着
されたプラテン２９に、二次バー３０が固着され、この
二次バーに固着されたディス３１の円筒内３２には電極
チップ３３を嵌着したチ・ノブホルダ３４が自在継手を
形成するリンクボール３５を介して回動自在に取付けら
れている。そしてチップホルダ３４はフレキシブルな導
電線３８を介して二次バー３０と接続されていて、しか
もディス３１のボールプランジャー３６により自在に動
けるように支持されている。これにより、電極面の鋼球
受容部が鋼球の球面に完全に適合するように、可動電極
が自在に動けるよう配慮がなされている。

なお、チップホルダ３４に嵌着した電極チップ３３はチ
ップ抜きナツト３７により容易に着脱、交換ができるよ
うになっている。

（発明の効果） 以上のように、本発明によれば、自動車のエアコン等に
使用される冷凍圧縮機のシリンダロッドを精度よく製造
する場合に、みがき鋼棒及び銅球を４つのステーション
からなる溶接及び熱処理工程にトランスファ装置により
自動供給しながら、溶接と熱処理を全自動で行うことが
できるから、シリンダロッドを短い生産タクトで連続的
に生産することができる。

また溶接する際に可動電極と給電クランプの間に電極の
消耗による変位量を規制するストッパを備えることで、
電極面の鋼球受容部の深さｈを一定に保ち、常に高い溶
接品質を一様に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる製造方法の全自動ラインの一
実施例を示す概略図。第２図は、本発明の溶接工程で使
用される可動電極の構造例を示す要部断面図。第３図は
、前記可動電極の平面図。 第４図は本発明の熱処理工程で使用される可動電極の構
造例を示す要部断面図。 １・、・鋼棒　８．１２・・・鋼球　Ｗ・・・シリンダ
ロッド　４．１０・・・バックアップ　５．１３・・・
給電クランプ　６．１１・・・可動電極　７・・・鋼球
受容部　１７．２０・・・可動電極　１６．２１・・・
給電クランプ１５．１９・・・バックアップＳ、・・・
第１ステーション　Ｂ２・・・第２ステージョン　Ｓ３
・・・第３ステーション　５４０３．第一１１−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、所定位置から供給された鋼棒をバックアップおよび
   給電クランプで保持すると共に、前記鋼棒の一方の先端
   に、可動電極の電極面に保持した鋼球を押圧し、給電ク
   ランプと可動電極間に電流を流し加圧、溶接する第１ス
   テーション、該第１ステーションから鋼棒を搬出し、次
   いで鋼棒の他方の先端に、前記同様、可動電極の電極面
   に保持した鋼球を加圧、溶接する第２ステーション、該
   第２ステーションを経て形成したボール付シリンダロッ
   ドを、引き続き搬送してこれを前記同様に所定位置に供
   給してバックアップ及び給電クランプで保持し、可動電
   極で一方の鋼球を押圧して給電クランプと可動電極間に
   電流を流し一方の鋼球の溶接部を焼鈍する第３ステーシ
   ョン、該第３ステーションで焼鈍加工した後、これを再
   び次の焼鈍加工位置に搬送してこれをバックアップ及び
   給電クランプで保持し、給電クランプと可動電極を介し
   て電流を流し他方の鋼球の溶接部を焼鈍する第４ステー
   ションとを含むボール付シリンダロッドの製造方法。 ２、可動電極の電極面に鋼球を保持する際、電極面に形
   成した鋼球受容部のエア吸引力でこれを吸着、保持する
   特許請求の範囲第１項記載のボール付シリンダロッドの
   製造方法。 ３、可動電極の電極面に保持した鋼球を、給電クランプ
   と可動電極との間に電流を流して加圧、溶接する際、給
   電クランプと可動電極との間に、ストッパを介在し可動
   電極の加圧方向への変位量を規制する特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載のボール付シリンダロッドの製造方
   法。