JPS62173089A - 溶接機のチツプドレツサ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、抵抗溶接機の一対のチップ電極の対向面を
整形研磨するだめのチップドレッサーに関する。

〈従来の技術〉 スポット溶接やプロジェクション溶接のような抵抗溶接
においては、被溶接物を一対のチップ電極（以下、単に
チップという場合がある。）間に挾み、電極間に電流を
流すことによ多発生するジュール熱によシ溶接を行なう
。溶接を繰シ返すと、チップ電極面に溶接かすか付着し
たり、局部的な摩耗が発生するので、溶接品質を維持す
るためには、チップ電極面を整形研磨すなわちドレッシ
ングして常に良好な面を保たなければならない。特に近
年におけるシンクロメタルへのプロジェクションナツト
溶接等においては、その下部側のチップ電極の摩耗が激
しく、スパッターと呼ばれる溶接かすの付着による電気
抵抗の変化も、溶接品質に悪影響を与える。

従来におけるチップ電極のドレッシングは、例えば対向
面が平面なチップ電極の場合には、作業者が溶接品質を
見ながら適宜子やナシを用いて行なっていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような手作業によるドレッシングは
手間がかかるばかυでなく、十分な平行面精度を出しに
くい問題があった。

そとでこの発明の目的は、チップ電極のドレッシングを
精度良く自動的に行なえる溶接機のチップドレッサーを
提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 この発明によるチップドレッサーは、溶接機本体に揺動
可能に設けられたアームと、このアームの先端部に設け
られた回転やすりと、アームおよび回転やすりをそれぞ
れ駆動する手段と、回転やすりをその軸方向に従動させ
てチップ電極面に接触させる手段とを備えている。

〈作用〉 一対のチップ電極が離開している間に、アームが揺動し
て回転やすシがチップ電極面に対向し、次いで接触して
チップ電極面をドレッシングする。

〈実施例〉 第１図には、この発明によるチップドレッサーを備えた
グロジエクションナット溶接機の一例が示されている。

チップドレッサー１００は、溶接機本体２００の側面に
円柱状のサポートアーム３００により支持されている。

溶接機本体２００の正面には、プラテン４００がベッド
５００上に取シ付けられ、プラテン４００には、割り型
治具６００を介してプロジェクションナツトのための位
置決めビンシフト装置７００が取シ付けられている。位
置決めビンシフト装置７００の上端部には下チップ８０
０が保持され、これに対向して加圧装置９００の下端部
には、加圧装置９００によシ上下動する上チップ１００
０が設けられている。

作業者またはロボットが保持したワークを下チップ８０
０上に載せると、図示されない自動給送装置からプロジ
ェクションナツトが、供給されて、そのねじ穴が下チッ
プ８００上の位置決めピン７０１に挿入される。続いて
、その上から上チップ１０００が下降してプロジェクシ
ョンナツトを加圧通電し、溶接される。この溶接工程が
終ると、上チップ１０００が上昇するとともに位置決め
ビン７０１が降下し、ワークが下チップ８００から外さ
れて所定の場所に搬送される。この上チップ１０００が
上昇している間に、チップドレッサー１００のアーム１
０１が揺動して上下のチップ１０００　、８００間に位
置し、その先端部の回転やすり１０２が下チップ８００
の表面に対向すると、上チップ１０００が下降して回転
やすシ１０２の上面を押圧し、回転やすシ１０２が下チ
ップ８００の表面をドレッシングする。このドレッシン
グは、下チップ８００からワークが取シ外され、次のワ
ークが下チップ８００にセットされる間に毎回行なって
もよく、チップの摩耗等に応じて何回かに１回の割合い
で行なってもよい。なお、溶接時には加圧装置９００に
よシ上チップ１０００に２００〜８００’ｐ／ｃ！程度
の荷重が加えられるが、ドレッシング時には、溶接用の
加圧空気回路とは別に設けられた低圧空気回路によう適
切な荷重を加えられるようになっている。そして後述す
るように、回転やすシ１０２の上部には浮き円板が備え
られて、上チップ１０００が接触する部分は回転せず、
その下の回転やすシ１０２のみが回転するようになって
いる。

次に第２図および第３図を参照して、チツプドー　ζ　
− レッサー１００の詳細について説明する。チップドレッ
サー１００は、断面円形のサポートアーム３００を介し
て溶接機本体２００の側面に取り付けられる。

サポートアーム３００のチップドレッサー１００側の楕
円端面には端板１０３が溶接され、取付基板１０４は端
板１０３にボルト締めされている。取付基板１０４の一
側面には、メインブラケット１０５を介してエアシリン
ダ取付ブラケット１０６が取シ付けられ、これにエアシ
リンダ１０７が保持されている。エアシリンダ１０７内
のピストンロンド端は、ナックルジヨイントの二叉継手
１０８にねじ止めされ、連結片１０９とでナックル継手
を構成しておシ、アーム１０１が揺動できるようになっ
ている。

メインブラケット１０５はＬ字形をしておシ、エアシリ
ンダ取付ブラケット１０６とは反対側の側面に、アーム
取付プラテン）　１１１　、１１２およびエアモータ１
１３を取）付けるだめのブラケット１１４が、それぞれ
ボルト締めされている。アーム取付ブラケット１１１　
、１１２には、それぞれボール軸受１１５゜１１６を介
してシャフト１１７が取シ付けられ、シャフト１１７の
下端部は継手１１８を介してエアモータ１１３の駆動軸
１１３ａに連結されている。

アーム１０１ば、基端部側の部材１０１ａ　、　１０１
ｂと先端部側の部材１０１ｃ　、　１０１ｄとで構成さ
れ、それぞれ互にボルト結合されている。基端部側の部
材１０１１Ｌ。

１０１ｂは垂直方向に二叉を構成して、それぞれボール
軸受１１９　、１２０を介してシャフト１１７に回転可
能に取シ付けられている。アーム１０１の二叉部には、
スプロケット１２１が固着されて、アーム１０１先端部
の回転やすシ１０２との間にチェーン１２２が掛は渡さ
れている。このチェーン１２２の張シ具合を調整するた
めに、アーム１０１の先端側部材１０１ｃは、基端側部
材１０１ｂに対し長大を通じて位置調整可能に取り付け
られている。

アーム１０１先端部も先端側部材１０１ｃ　、　１０１
ｄによシ垂直方向に二叉部を構成しており、第４図に示
すように、それぞれにボール軸受１２３　、１２４を介
して、スプロケット１２５を固着したスプロケットホル
ダー１２６が取シ付けられている。スプロケットホルダ
ー１２６の中心部にはスプライン溝が形成されて、この
溝にスプラインシャフト１２７が軸方向に移動可能に遊
合されている。スプラインシャフト１２７の中心部には
貫通穴が形成され、この穴に上方からスプリングシート
１２８を介して軸ねじ１２９が挿通され、その下部にお
いて円盤状のやすシ１３０が、角穴によって回シ止めを
施された上でねじ止めされる。すなわち、軸ねじ１２９
によってスプリングシート１２８、スプラインシャ７　
）　１２７、やすり　１３０が一体化され、スプロケッ
トホルダー１２６内を軸方向にのみ移動可能になる。ス
プリングシート１２８とスプロケットホルダー１２６と
の間の空間には、圧縮コイルスプリング１３１が挿入さ
れて、スプリングシート１２８を常に上方に押圧付勢し
ておシ、このためやすシ１３０はスプロケットホルダー
１２６の下面に当っている。そしてスプリングシート１
２８の上面には、スラスト針状ころ軸受１３２を介して
浮き円板１３３が配置され、浮き円板１３３は、カバー
１３４によシ押さえられている。

したがって、浮き円板１３３が上チップ１０００によシ
上方から押圧されると、スプリングシート１２８がスプ
リング１３１を押圧して同時にやすｐ　１３０を下方に
押し下げるので、上下のチップの当り面とやすシ面の平
行度が出ることになる。

アーム１０１は、第３図に示すように、エアシリンダ１
０７により突き出された作業位置Ｐ１と、引かれた退避
位置Ｐ２とを取る。作業位置Ｐ１は、メインブロック１
０５に固定されたストッパー支持部材１３５に調整ねじ
１３６を介して取シ付けられたストッパー１３７によ多
位置規制され、アーム１０１が作業位置Ｐ１に位置する
ときは、その先端部の回転やすｆｉ　１０２の中心が、
溶接機本体の上下チップの中心と一致するように、調整
ねじ１３８にょシ微調整される。

次に第５図を参照して位置決めピンシャフト装置７００
について説明する。位置決めピン７０１は、ワークの位
置決めとグロジェクションナットの位置決めとを共に行
なうもので、電気的に絶縁被覆されている。位置決めピ
ン７０１は、下部の７ランジ部７０１ａと中間部の胴部
７０１ｂと、上部の頭部７０１ｃとからなυ、胴部７０
１ｂが下チップ８００の中心部に設けられた貫通穴に移
動可能に収まっておシ、フランジ部７０１ａによって上
方への抜は止めがなされている。この７ランジ部７０１
ａは、後述するエアシリンダのストロークエンドによっ
て上方への位置決めが可能ならば、必ずしも必要ない。

位置決めピン７０１の下部にはピン７０２が圧入されて
おシ、このピン７０２　Ｋシャフト７０３が止めねじ７
０４によシ固着されている。ピン７０２はピン７０１と
一体に形成してもよい。シャフト７０３の下端部は、７
０−ティングジヨイント７０５を介してエアシリンダ７
０６のピストンロッド７０７にねじ止めまたは固着され
ている。

下チップ８００の下部テーバ部８００ａは、アダプター
７０８のテーバ穴７０８ａに嵌入され、アダプター７０
８の下部ねじ部７０８ｂは、ストレートホルダー７０９
のねじ穴７０９ａにねじ結合されている。下チップ８０
０は、ストレートホルダー７０８に直接取シ付けてもよ
い。このストレートホルダー７０９は、プラテン４００
上に固定された割り型治具６００に取シ付けられている
。ストレートホルダー７０９の下部には角形ブロック７
１０が溶接され、この角形ブロック７１０に角形の支柱
７１１がボルト締めされ、この支柱７１１にエアシリン
ダ７０６が支持されている。そしてシャフト７０３は、
ストレートホルダー７０９と支柱７１１とにブシュ７１
２　、７１３を介して、エアシリンダ７０６によ如上下
に摺動可能に支持されている。

エアシリンダ７０６の下部には、リミットスイッチが配
置されていて、エアシリンダ７０６のストロークの上端
および下端を検出して、そのアッパエンドのときは図示
のように位置決めピン７０１が下チップ８００上面から
突出し、ロアエンドのときは、位置決めピン７０１が下
チップ８００上面から完全に埋没するようになっている
。

上記した各部装置は、図示されない制御部により制御さ
れる。すなわち、第１図において、下チップ８００上に
ワークが乗せられ、位置決めピン７０１にプロジェクシ
ョンナツトが乗せられると、加圧装置９００によシ上チ
ップ１０００が下降し、プロジェクションナツトを加圧
してワークに溶接する。この溶接はほとんど瞬間的に行
なわれ、上チップ１０００が上昇すると、位置決めピン
７０１が下降してワークの取シ出しを容易にしてワーク
が搬送される。次いで回転やすシ１０２が回転してアー
ム１０１が揺動し、位置決めピン７０１が埋没した下チ
ップ８００表面上に回転やす、９１０２が対向すると、
上チップ１０００が再び下降して回転やすり１０２を加
圧し、タイマー如よシ一定時間下チップ８ｏｏ表面をド
レッシングする。続いて上チップ１０００が上昇して回
転やすシ１０２０回転が停止するとともにアーム１０１
が元の位置に退避し、位置決めピン７０１が再び上昇し
て下チップ８００表面から突出し、その位置が保持され
る。

上記構成において、回転やすシの研磨面の形状を他のチ
ップの形状、例えばスポット溶接用のチップの形状に合
わせれば、他のチップのドレッシングも可能である。ま
た、回転やナシを上側に向けて取シ付ければ、上チップ
のドレッシングも可能である。さらに回転やす９を備え
たアーム自体を上下動させて、回転やすりをチップに接
触させるようにしてもよい。また、溶接機は、プラテン
上で溶接を行なうタイプのものであってもよい。

その他、この発明を種々に変形できることは勿論である
。

〈発明の効果〉 以上のように、との発明による溶接機のチップドレッサ
ーは、溶接機本体忙揺動可能に設けられたアームと、こ
のアームの先端部に設けられた回転やすりと、アームお
よび回転やすりをそれぞれ駆動する手段と、回転やすり
をその軸方向に従動させてチップ電極面に接触させる手
段とを備えているので、短時間に精度良くかつ安全にチ
ップのドレッシングを行なうことができる。特にこの発
明を、ワークの供給から搬出までロボットにょシ自動的
に行なうシステム内で使用する場合には、溶接から溶接
の間の待ち時間内にチップのドレッシングを行なえるの
で、作業効率が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明によるチップドレッサーを備えた溶
接機の外観斜視図、第２図は、第１図に示すチップドレ
ッサーの部分断面側面図、第３図は、同チップドレッサ
ーの平面図、第４図は、第２図のＡ部拡大図、第５図は
、第１図に示す位置決めピンシフト装置の断面側面図で
ある。 １００・・・チップドレッサー、１ｏ１・・・アーム、
１ｏ２・・・回転やす、ｉ）、１０７・・・エアシリン
ダ、１１３・・・エアモータ、２００・・・溶接機本体
、３ｏｏ・・・サポートアーム、４００・・・プラテン
、５００・・・ベッド、６ｏｏ・・・割シ型治具、７０
０・・・位置決めピンシフト装置：　７０１・・・位置
決めピン、８００・・・下チップ、９ｏｏ・・・加圧装
置、１０００・・・上チップ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 溶接機本体に揺動可能に設けられて一対のチップ電極間
   に進入可能なアームと、 前記アームの前記チップ電極に対応する位置に回転可能
   に設けられた回転やすりと、 前記アームを揺動させて前記回転やすりを前記チップ電
   極に対向させる手段と、 前記回転やすりをその軸方向に従動させて前記チップ電
   極に接触させる手段と、 前記回転やすりを回転させて前記チップ電極を研磨する
   手段とを備えた溶接機のチップドレッサー。