JPS6324025Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等の車室内において、飲物の壜
やコツプ等の小物を載せるのに便利な車輌用テー
ブル装置に関する。

自動車等の車室内においては、飲物の壜やコツ
プ等を置く場所に不自由を感ずることがある。前
席であれば、インストルメントパネルのグローブ
ボツクスの蓋を開いて、ここに置くこともできる
が、後部の座席では適当な場所がないのが普通で
ある。本考案はこの問題を解決するために成され
たものである。

以下、本考案の一実施例を図面について説明す
ると、第１図において１は自動車であつて、ワン
ボツクスカーと呼ばれる種類のものである。この
自動車１の後部座席２後方の壁部３には、次に説
明するトリム４が、ビス５（第２図参照）によつ
て取り付けられている。トリム４は、第２図およ
び第３図に示すように一部の断面が凹凸形状をし
ているもので、凹部６の部分は後述するように物
入れとなり、凸部７は、その内側に、オーデイオ
のスピーカー８を取り付けるようになつている。
第３図に符号９で示すものは車体の外板である。

トリム４の凹部６には、板体１０が、下端に設
けられたヒンジ１１により起伏自在に枢着されて
いる。この板体１０は、トリム４から引き出した
とき、テーブルとなるものである。自動車１の壁
部３（インナパネル）と外板９（アウタパネル）
との間には、第４図に示すような空間１２があ
る。前述の板体１０は中間部分を平坦にして底部
１０ａとし、この底部１０ａの手前側を起こして
小立壁１０ｂとすると共に底部１０ａの向こう側
を前記小立壁１０ｂより高く起こして大立壁１０
ｃとして容器を形成し、この容器の前記小立壁１
０ｂの先端部を、ヒンジ１１により、空間１２内
に収容されたＡの姿勢から、引き出されたＢの姿
勢に変化できるように、起伏自在に取り付けてあ
る。板体１０と壁部３との間にはワイヤ１３が掛
けられ、開いたとき、Ｂの姿勢を保つようになつ
ている。１４はウインドガラス、１５はフロアパ
ネルである。

このように構成されたこの装置は、板体１０を
空間１２から引き出してＢの姿勢にしたときには
その上面をテーブルとして使用できることになる
が、引込めてＡの姿勢にしたときには、板体１０
が下部形状をコ字状にしてあることから物入れと
して使用できることになる（第５図および第６図
参照）。なお、第５図および第６図に示すように、
板体１０の上端（先端）に止めねじ１６を設けて
おき、空間１２に収容したとき、固定するように
するのがよい。

本考案は上述のように構成したものであるか
ら、特にワゴン仕様の車輌に実施した場合、ラツ
ゲージルームがリビングルーム的なものとなり、
好適である。また、単にテーブルとして使用する
のみでなく、板体の形状を上述したような形状に
して容器に形成したものであるから、空間に収容
したときに物入れとしても使用できることにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した自動車の一部を切欠
いて示した斜視図、第２図は第１図のうちのトリ
ムの部分の正面図、第３図は第２図の−断面
図、第４図は第２図の−断面図、第５図およ
び第６図は使用状態を示す説明図である。 １……自動車、３……壁部、４……トリム、１
０……板体、１０ａ……底部、１０ｂ……小立
壁、１０ｃ……大立壁、１１……ヒンジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板体により中間部分を平坦にして底部とし、該
   底部の手前側を起こして小立壁とすると共に底部
   の向こう側を前記立壁より高く起こして大立壁と
   して容器を形成し、該容器の前記小立壁の先端部
   をヒンジにより、車輌の内壁部に起伏自在に取り
   付けて成る車輌用テーブル装置。