JPS63191857A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPS63191857A
JPS63191857A JP2260587A JP2260587A JPS63191857A JP S63191857 A JPS63191857 A JP S63191857A JP 2260587 A JP2260587 A JP 2260587A JP 2260587 A JP2260587 A JP 2260587A JP S63191857 A JPS63191857 A JP S63191857A
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olefin
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松岡 正己
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 りに立■皿±1 本発明は耐衝撃性が極めてすぐれたポリアミド樹脂組成
物に関する。さらにくわしくは、ポリアミド樹脂と特定
の変性オレフィン系重合体とからなるポリアミド樹脂組
成物に関するものであり、耐衝撃性が極めてすぐれ、か
つ良好な弾性率を有するポリアミド樹脂組成物を提供す
ることを目的とするものである。
【釆立且遺 ポリアミド樹脂は、その物理的、化学的特性がすぐれて
いることにより1合成繊維、フィルム、各種成形材料な
どとして多方面にわたって広く利用されている。特に近
年、ポリアミド樹脂が有する#彦耗性、耐熱性、機械的
特性、電気的特性などの特性を活かしてエンジニャリン
グプラスチックとして種々の電子・電気部品、自動車部
品、機械部品などに広く利用されるようになっている。
しかしながら、ポリアミド樹脂は前記のごとき良好な特
性を有する反面、特に成形部品として使用する場合、耐
衝撃性の点で劣るため、従来からこの特性を改良する手
段が数多く提案されている。
すなわち、ポリアミド樹脂にオレフィンと第三級アルコ
ールのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
共重合体を配合させた組成物(特公昭4G−28791
号)、不飽和の多価カルボン醜またはその誘導体をグラ
フトさせた変性ポリオレフィンを配合させた組成物(特
開昭50−99442号、同52−151348号、同
55−9681号、同55−!3B82号、同55−1
85952号、同57−8299号、同57−7845
3号および同57−200948号ならびに米国特許第
3,484,403号など)、エチレンと不飽和カルボ
ン酸アルキルエステル、不飽和カルボン酸またはその金
属塩、不飽和エポキシドなどとの共重合体を配合させた
組成物(特開昭51−70254号、同51−1013
157号、同51−125’451 号、 pl?15
1−143081 号、同52−47051%、同52
−80352号など)ならびにエチレンとα−オレフィ
ン共重合体およびエチレン系アイオノマー樹脂を配合さ
せた組成物(特開昭58−23850号、同58−29
954号など)などで、前記の欠点である耐衝撃性が改
良され、一般には耐衝撃ナイロンと呼ばれ、これらの組
成物の一部は実用に供されている。
しかしながら、最近これらの耐衝撃ナイロンがより苛酷
な条件下で使用されるようになってきており、耐衝撃性
の点でさらに一段とすぐれた性能を有する材料が必要と
なっているとともに、併せて弾性率の点でも良好である
ことも要求されている。
ところで、不飽和カルボン酸誘導体として無水マレイン
酸などをグラフトしたエチレン−α−オレフィン系共重
合体はポリアミド樹脂の耐衝撃性を向上させるという点
で著しい効果を有しているが、その反面弾性率などの機
械的強度が大きく低下してしまうことは一般的によく知
られており、性能的にかならずしも満足すべきものでは
ない。
そのため、成形材料としての市場が限定される場合もみ
られ、さらに耐衝撃性が高く、しかも良好な弾性率を有
するポリアミドの出現が要望されている。
〜    が     し   −        ・
   6以上のことから、本発明は、ポリアミド樹脂が
本来布するすぐれた諸特性をそこなうことなく、前記の
組成物に比べてさらにすぐれた耐衝撃性を有し、かつ良
好な弾性率を有する組成物を得ることである。
I占     ため     び 本発明にしたがえば、これらの問題点はポリアミド樹脂
および変性オレフィン系重合体からなる組成物であり、
これらの合計量中に占めるポリアミド樹脂の組成割合は
50〜95重量%(すなわち、変性オレフィン系重合体
の組成割合は50〜5重量%)であり、かつ変性オレフ
ィン系重合体の出発重合体として(a)エチレンと炭素
数が3個以上であるα−オレフィンとの共重合体(以下
「エチレン系共重合体」と云う)ならびに(b)アクリ
ル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエス
テルからなる群からえらばれた少なくとも一種のα、β
−エチレン型不飽和カルボン酸エステル0.1〜50重
量%ならびに二塩基性不飽和カルボン酸またはその誘導
体0.05〜20重量%をモノマ一単位として含むオレ
フィン系多元共重合体であり、これらの重合体中の該オ
レフィン系多元共重合体の割合は 1〜99重量%であ
り、これらの重合体に不飽和カルボン酸またはその誘導
体をラジカル開始剤の存在下で処理させることによって
製造された変性物を用いることを特徴とするポリアミド
樹脂組成物、 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)ポリアミド樹脂 本発明において使われるポリアミド樹脂は、酸アミド結
合(−C0NH−)を有する線状高分子化合物であり、
大別して二塩基酸とジアミンとを重縮合させることによ
って得られるポリアミドおよび環状ラクタムヤアミノ酸
を自己重縮合させることによって得られるポリアミドが
知られている。前者の代表例としては、ヘキサメチレン
とアジピン酸との重縮合物(ナイロンe−e ) 、ヘ
キサメチレンジアミンとセバシン酸との重縮合物(ナイ
ロン6−10) 、ヘキサメチレンジアミンとドデカン
酸との重縮合物(ナイロンEl−12) 、ヘキサメチ
レンジアミンとテレフタル酸との重縮合物(ナイロン6
T)、キシレンジアミンとアジピン酸との重縮合物(X
D−8ナイロン)およびキシレンジアミンとセパチン酸
との重縮合物(XD−10ナイロン)があげられる、ま
た、後者の代表例としては、カプロラクタムの自己重縮
合物(ナイロン8)、lo−アミノウンデカン酸の自己
重縮合物(ナイロン11)およびラウリンラクタムの自
己重縮合物(ナイロン12)があげられる、さらに、こ
れらを主として構成成分とする重縮合物および混合ポリ
アミド樹脂の重合度は特に限定するものではないが、一
般には相対粘度は2.0〜5.6であり、特に2.5〜
4.5が好ましい、これらのポリアミド樹脂は工業的に
製造され、多方面にわたって利用されているものであり
、それらの製造方法、種類、各種物性、成形方法などは
、村橘俊介、小田良平、井本稔編集パブラスチックハン
ドブック” (朝食書店、昭和59年発行)、第521
頁ないし第548頁な−どによってよく知られているも
のである。
(B)変性オレフィン系重合体 また、本発明において使用される変性オレフィン系重合
体は後記のエチレン系共重合体ならびにα、β−エチレ
ン型不飽和カルボン酸エステルならびに二塩基性不飽和
カルボン酸またはその誘導体をモノマ一単位として含む
オレフィン系多元共重合体に不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体をラジカル開始剤の存在下で処理させることに
よって製造されるものである。
(1)エチレン系共重合体 本発明の変性オレフィン系共重合体の製造に使われるエ
チレン系共重合体はエチレンと炭素数が3個以上である
α−オレフィンとの共重合体であり、たとえばチーグラ
ー・ナツタ触媒、なかでもオキシ三塩化バナジウム、四
塩化バナジウムのようなバナジウム化合物と有機アルミ
ニウム化合物などからなる触媒を用い、モルでエチレン
が50%以上とα−オレフィンが50%以下、好ましく
はエチレン75〜95%とα−オレフィンヲ25〜5%
トヲ共重合させることによって得られる。また、このエ
チレンとα−オレフィンとのモル比でさらに後記の第三
成分を5%以下共重合させることによって得られる多元
共重合体も使用することができる。
α−オレフィンの炭素数は通常12個以下であり、その
代表例として、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1
,デセン−1および4−メチルペンテン−1があげられ
、なかでもプロピレンおよびブテン−1が望ましい、ま
た、第三成分としては、 1.4−ペンタジェン、 1
.5−へキサジエンおよび3.3−ジメチル1.5−へ
キサジエンのごとき二個の二重結合を末端に含有する直
鎖もしくは分岐鎖のジオレフィン、 1,4−へキサジ
エンおよび6−メチル−1,5−へブタジェンのごとき
二重結合を一つだけ末端に含む直鎖もしくは分岐鎖ジオ
レフィンまたはビシクロ(2,2,1)−へブテン−2
(ノルボルネン)およびその誘導体(たとえば、エチリ
デンノルボルネン、メチレンノルボルネン、ビニルノル
ボルネン)のごとき環状ジエン炭化水素のような二重結
合を有するものがあげられる。
このエチレン系共重合体のメルトフローインデックス(
JIS  K7210にしたがい、条件が4で測定、以
下r MFRJと云う)は通常0.005〜10.0g
/10分であり、0.O1〜5.0 g710分が望ま
しく、とりわけ0.05〜5.0 g/10分が好適で
ある。
(2)オレフィン系多元共重合体 また、本発明の該変性オレフィン系重合体を製造するた
めに用いられるオレフィン系多元共重合体はアクリル酸
アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエステル
からなる群からえらばれた少なくとも一種のα、β−エ
チレン型不飽和カルボン酸エステルならびに二塩基性不
飽和カルボン酸またはその誘導体をモノマ一単位として
含むオレフィン系多元共重合体である。
α、β−エチレン型不飽和カルボン酸エステルのアルキ
ル基の炭素数は通常1〜10個(好ましくは、 1〜8
個)であり、このα、β−エチレン型不飽和カルボン酸
エステルのうち、アクリル酸アルキルエステルの代表例
としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸−2エチルヘキシルなどがあ
げられる。また、メタクリル酸アルキルエステルの代表
例としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、メタクリル酸ブチルなどがあげられる。
これらのα、β−エチレン型不飽和カルボン酸エステル
のうち、とりわけアクリル酸メチル、アクリル酸エチル
、アクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルが好適で
ある。さらに、二塩基性不飽和カルボン酸またはその誘
導体のうち、二塩基性不飽和カルボン酸の炭素数は通常
多くとも40個であり、35以下のものが好ましい、該
二塩基性不飽和カルボン酸の代表例としては、マレイン
酸、イタコン酸、 3,6−エンドメチレン−1,2,
3,8−テトラヒドロ−シス−フタル酸(ナディック酸
)およびフマル酸があげられる。また、二塩基性不飽和
カルボン酸の誘導体の代表例としては該二塩基性不飽和
酸の酸無水物、エステル、アミド化合物およびその金属
(金属としては、通常アルカリ金属ならびに周期律表第
1I Aおよび第1I B族の金属、たとえばナトリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛)塩があげられる
。これらの二塩基性不飽和カルボン酸およびその誘導体
の好適なものとしては、マレイン酸、無水マレイン酸、
ナディック酸および無水ナディック酸があげられる。
さらに、オレフィンの炭素数は一般には多くとも12個
であり、炭素数が8個以下のものが望ましい。望ましい
オレフィンの代表例としては、エチレン、プロピレンお
よびブテン−1があげられ、とりわけエチレンが最適で
ある。
この多元共重合体のオレフィンの共重合割合は30〜9
9.85重量%であり、特に40〜99.5重量%が好
ましい、また、α、β−エチレン型不飽和ガルポン酸エ
ステルの共重合割合は0.1〜50重量%であり、とり
わけ1.0〜50重量%が望ましい。さらに、二塩基性
不飽和カルボン酸またはその誘導体の共重合割合はそれ
らの合計量として0,05〜20重量%であり、特に0
.5〜10重量%が好ましい、この多元共重合体中のα
、β−エチレン型不飽和カルボン酸エステルおよび二塩
基性不飽和カルボン酸またはその誘導体の共重合割合が
それぞれ下限未満では、得られる組成物の耐衝撃性がか
ならずしも満足すべきものではない、一方、上限を越え
ると、この多元共重合体の軟化点が高くなり、流動性が
低下し、後記の不飽和カルボン酸またはその誘導体の変
性(処理)を行なうことが困難となるばかりでなく、経
済的にも好ましくない。
この多元共重合体のMFRは通常0.01〜100g7
10分テアリ、0.05〜100 g710分が望まし
く、とりわけ0.1〜50 g / 10分が好適であ
る。
MFRが0.01g710分未満の多元共重合体を用い
ると、加工性がよくない、一方、 100 g 710
分を越えると、成形性がよくない。
この多元共重合体は一般的に良く知られているラジカル
高圧重合法、たとえば各単量体を高圧下(一般には、 
500〜2,500 Kg/ cm’) 、高温(通常
、 120〜260°C)において必要に応じて連鎖移
動剤を使ってラジカル重合法で容易に製造することがで
きる。
(3)不飽和カルボン酸またはその誘導体前記エチレン
系共重合体とオレフィン系多元共重合体との混合物を処
理(変性)させるために使われる不飽和カルボン酸また
はその誘導体としては一塩基性不飽和カルポン酸および
前記二塩基性不飽和カルボン酸ならびにこれらの不飽和
カルボン酸の金属塩、アミド、イミド、エステルおよび
無水物があげられる。これらのうち、−塩基性不飽和カ
ルボン酸の炭素数は通常多くとも30個であり、特に2
5個以下が好ましい、−塩基性不飽和カルボン酸の代表
例としては、アクリル酸、メタクリル酸およびクロトン
醜があげられる。また、二塩基性不飽和カルボン酸およ
びその誘導体の代表例としては、二塩基性不飽和カルボ
ン酸としてマレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびす
ディック酸、その無水物として無水マレイン酸、ナディ
ック酸無水物およびテトラヒドロ無水フタル酸、そのエ
ステルとしてマレイン酸モノエチルまたはジエチルおよ
びグリシジルメタクリレート、ざらにイミドとしてマレ
イミドがあげられる。これらの不飽和カルボン酸または
その誘導体のうち、二塩基性不飽和カルボン酸の無水物
が好適である。
(4)ラジカル開始剤 さらに、本発明の変性オレフィン系重合体を製造するた
めに用いられるラジカル開始剤の1分半減期の分解温度
は通常100°C以上であり、 105℃以りのものが
好ましく、特に120°C以上のものが好適である。好
適なラジカル開始剤の代表例としては、ジクルミパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジー第三級−ブ
チルパーオキサイド、 2,5−ジメチル−2,5−ジ
(第三級−ブチル−パーオキシ)ヘキサン、2.5−ジ
メチル−2,5−ジ(第三級−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン−3、ラウロイルパーオキサイド、第三級−ブチル
パーオキシベンゾエ゛−トなどの有機過酸化物があげら
れる。
(5)使用割合 前記エチレン系共重合体とオレフィン系多元共重合体と
の合計量中に占めるオレフィン系多元共重合体の割合は
 1〜89重量%であり、5〜95重量%が望ましく、
とりわけ10〜90重量%が好適である。エチレン系共
重合体とオレフィン系多元共重合体との合計量中に占め
るオレフィン系多元共重合体の割合が 1重量%未満で
は、均一な組成物を得ることが難しく、また、弾性率の
点でも不充分である。一方、89重量%を越えると、耐
衝懸性が満足すべきものとは云えない。
前記エチレン系共重合体およびオレフィン系多元共重合
体の合計量100重量部に対する不飽和カルボン酸およ
びその誘導体ならびにラジカル開始剤の使用割合は通常
下記の通りである。
不飽和カルボン酸およびその誘導体では、それらの合計
量として0.01〜5.0重量部であり、0.05〜3
.0重量部が好ましく、特に0.1〜2.0重量部が好
適である。不飽和カルボン酸およびその誘導体の使用割
合がそれらの合計量として0.01重量部未満では、得
られる変性オレフィン系重合体の接着性が不充分である
。一方、5.0重量部を越えると、変性オレフィン系重
合体を製造するさいに分解または架橋反応が併発する恐
れがある。
また、ラジカル開始剤では、0.001〜1.0重量部
であり、 o、oos〜1.0重量部が望ましく、とり
わけ0.005〜0.5重量部である。ラジカル開始剤
の使用割合が0.005重量部未満では、変性効果の発
揮が乏しく、変性を完全にするには長時間を要するばか
りでなく、未反応物が混在する結果となる。一方、1.
0重量部を越えるならば、過度の分解または架橋反応を
起こすために好ましくない。
(6)変性オレフィン系重合体の製造 本発明の変性オレフィン系重合体を製造するにはこの種
の変性オレフィン系重合体を製造する公知の手段によっ
て行なわれる。
代表的な製造方法としては、キシレン、トルエンなどの
芳香族炭化水素化合物、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪
族炭化水素化合物などの溶媒中で前記エチレン系共重合
体およびオレフィン系多元共重合体、不飽和カルボン酸
またはその誘導体およびラジカル開始剤を加熱混合させ
て製造する方法ならびにこれらのエチレン系共重合体、
オレフィン系多元共重合体、不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体およびラジカル開始剤をあらかじめ本質的に反
応しない条件で混合させ、得られる混合物をスクリュ一
式押出機、バンバリーミキサ−、ニーダ−などの一般に
合成樹脂の分野において使われている混練機を使用して
溶融混合させることによる製造方法があげられるが、操
作法、経済性の点から後者の方法が好んで採用される。
後者の場合、変性の温度条件については、前記オレフィ
ン系多元共重合体の劣化、不飽和カルボン酸またはその
誘導体の分解、有機過酸化物の分解温度などを考慮して
適宜選定されるが、一般には 100〜350℃であり
、 150〜350℃が望ましく、とりわけ 150〜
300℃が好適である。
(C)組成割合 本発明の組成物中に占める前記ポリアミド樹脂の組成割
合は50〜95重量%(すなわち、変性オレフィン系重
合体の組成割合は50〜5重量%)であり、 5〜45
重量%が望ましく、殊に10〜40重量%が好適である
0組成物中のポリアミド樹脂の組成割合が50重量%未
満では、得られる組成物の機械的強度の低下が著しく好
ましくない、一方、95重量%を越えると、耐衝撃性の
改良効果が乏しい。
(D)組成物の製造 本発明の組成物を製造するにあたり、合成樹脂の分野に
おいて一般に行なわれている方法を採用すればよい、混
合方法としては、ヘンシェルミキサーおよびタンブラ−
のごとき混合機を使ってトライブレンドした樹脂混合物
をスクリュ一式押出機、ニーダ−およびバンバリーミキ
サ−のごとき混合機を用いて溶融状態で混練させる方法
、あるいはトライブレンドのかわりに各々の前記樹脂を
定量フィーダーを用いて上記の混合機に供給しつつ溶融
状態で混練させる方法などがある。なお、必要に応じて
これらの混合方法を二回以上実施することによって一層
均一な組成物とすることができる。
本発明の組成物を製造するにあたり、酸素、熱および光
(紫外線)に対する安定剤、難燃化剤、滑剤、各種充填
剤、補強剤、帯電防止剤、可塑剤ならびに着色剤(顔料
)のごとき各種の添加剤を配合させてもよい。
この組成物を溶融混線および後記の成形にさいし、配合
されるポリアミド樹脂および変性オレフィン系重合体が
溶融するが、これらが熱によって劣化しない温度範囲で
実施しなければならない、これらのことから、一般には
150〜350℃であり、とりわけ180〜300℃が
望ましい。
本発明の組成物は通常の熱可塑性樹脂の分野において実
施されている押出成形法、射出成形法、プレス成形法の
ごとき成形法によって種々の形状を有する成形物を製造
することができる。
−ゝび 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、アイゾツト衝撃強
度はASTM  D−838にしたがい、 1/2×1
/2 X 2.5インチの試験片にノツチをつけ、温度
が23℃および一30℃で測定した。また、曲げ弾性率
はASTM  D−790にしたがい、174インチ×
1/2 インチ×5インチの矩形試験片で測定した。
〔(A)変性オレフィン系重合体の製造〕エチレン系共
重合体として、MFRが0.45g710分であり、プ
ロピレンの共重合割合が25重量%であるエチレン−プ
ロピレン共重合体〔以下、「共重合体(a)」 と云う
〕およびMFRが3.3 g / 10分であり、ブテ
ン−1の共重合割合が18重量%であるエチレン−ブテ
ン−1共重合体〔以下、「共重合体(b)」 と云う〕
ならびにオレフィン系多元共重合体として、MFRが1
.8g/10分であるエチレン−メチルメタクリレート
−無水マレイン酸三元共重合体〔メチルメタクリレート
の共重合割合S、を重量%、無水マレイン酸の共重合割
合 2.8重量%、以下「重合体(1)」と云う〕およ
びMFRが5.5g/10分であるエチレン−エチルア
クリレート−無水マレイン酸三元共重合体〔エチルアク
リレートの共重合割合 7.2重量%、無水マレイン酸
の共重合割合 2.1重量%、以下「重合体(2)」と
云う〕をそれぞれ第1表に示される混合物であらかじめ
混合した。得られた各混合物100重量部に対し、 0
.4重量部の無水マレイン酸および0.012重量部の
2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三級−ブチル−パー
オキシ)へキサンをヘンシェルミキサーを使って5分間
トライブレンドを行った。得られた各混合物をノンベン
ト式押出機(径40■)に供給し、220℃の温度にお
いて溶融させながら溶融混練し、各種変性オレフィン系
重合体(略称を第1表に示す)を得た。得られた変性オ
レフィン系重合体中に反応した無水マレイン酸(MAR
)の量およびMFRを第1表に示す。
なお、反応したMA)重量は、常法により赤外スペクト
ル法を用いて測定した。
〔(B)ポリアミド樹脂〕
ポリアミド樹脂として、相対粘度〔ηr〕が2.8であ
るヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との重縮合物(
ナイロン 6−6)を用いた。
(以下余白) 実施例 1〜10、比較例 1〜4 前記のようにして得られた第1表に示される変性オレフ
ィン系重合体25重量部および75重量部のナイロン 
8−6をヘンシェルミキサーを用いて5分間トライブレ
ンドを行なった。得られた各混合物を二軸押出機(径 
30+am)を使用して270℃の温度において溶融混
練しながらペレット(組成物)を製造した。
このようにして得られた各組成物を射出成形機を用いて
性能評価用の試験片を作成し、アイゾツト衝撃強度(2
3°C1−30℃)および曲げ弾性率の測定を行なった
。それらの結果を第2表に示す。
(以下余白) 兄」Jと班盟 本発明のポリアミド樹脂組成物に使われる変性オレフィ
ン系重合体は従来のゴム(たとえば、エチレンとプロピ
レンを主成分とする共重合ゴム)。
にグラフトさせたものより比較的容易に、かつ経済的に
有利に製造することができるのみならず、常温における
耐衝撃性も比較的に良好であり、しかも−30°Cのよ
うに苛酷な条件でも耐衝撃性がすぐれている。さらに、
剛性(曲げ弾性率)も良好である。したがって、本発明
のポリアミド樹脂組成物は自動車部品、電気機器部品、
電子機器部、その他の工業部品の分野において将来有望
であることは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリアミド樹脂および変性オレフィン系重合体からなる
    組成物であり、これらの合計量中に占めるポリアミド樹
    脂の組成割合は50〜95重量%であり、かつ変性オレ
    フィン系重合体の出発重合体として(a)エチレンと炭
    素数が3個以上であるα−オレフィンとの共重合体なら
    びに(b)アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリ
    ル酸アルキルエステルからなる群からえらばれた少なく
    とも一種のα、β−エチレン型不飽和カルボン酸エステ
    ル0.1〜50重量%ならびに二塩基性不飽和カルボン
    酸またはその誘導体0.05〜20重量%をモノマー単
    位として含むオレフィン系多元共重合体であり、これら
    の重合体中の該オレフィン系多元共重合体の割合は1〜
    99重量%であり、これらの重合体に不飽和カルボン酸
    またはその誘導体をラジカル開始剤の存在下で処理させ
    ることによって製造された変性物を用いることを特徴と
    するポリアミド樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61254660A (ja) * 1985-05-07 1986-11-12 Mitsubishi Chem Ind Ltd ポリアミド樹脂組成物

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