JPS6013837A - 耐衝撃性樹脂の処理物 - Google Patents

耐衝撃性樹脂の処理物

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JPS6013837A
JPS6013837A JP12033083A JP12033083A JPS6013837A JP S6013837 A JPS6013837 A JP S6013837A JP 12033083 A JP12033083 A JP 12033083A JP 12033083 A JP12033083 A JP 12033083A JP S6013837 A JPS6013837 A JP S6013837A
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JP
Japan
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impact
styrene
resistant resin
acid anhydride
anhydride
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Application number
JP12033083A
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English (en)
Inventor
Hideo Kojima
小嶋 英雄
Kenji Takemura
竹村 憲二
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔1〕 発明の目的 本発明は耐衝撃性樹脂にカルボン酸の無水物を架橋剤の
不存在下で処理させることによって得られる耐衝撃性樹
脂の処理物に関する。さらにくわしくは、(5)ブタジ
ェンを主成分とするブタジェン不ゴムにスチレン単独ま
たはスチレンと他のビニル化合物とをグラフト共重合さ
せることによって得られる耐衝撃性樹脂ならびに(B)
5−ノルポル坏ンー2.3−ジカルボン酸無水物、6−
(5−カルボキシ−ビシクロ(2,2,I J−へブタ
−2−エニル)酢酸無水物、3.6−メタノ−1−メチ
ル−I。
2.3.6−チトラヒドロシスフタル酸無水物、2−オ
キサ−1,4−ジオキソ−5,8−メタノ−1、2,3
゜4+4a+5+8+8a−オクタヒドロナフタレンお
よび5゜8−メタノ−1+2+314142+5+8+
8”−オクタヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸
無水物からなる群からえらばれた少なくとも一種のカル
ボン酸の無水物を架橋剤の不存在下で処理させることに
よって得られる耐衝撃性樹脂の処理物に関するものであ
り、金属との接着性のすぐれた処理物を提供することを
目的とするものである。
CI’ll 発明の背景 極性基を有しない高分子化合物(たとえば、オレフィン
系重合体、スチレン系重合体)は極性基を有しないため
に金属との接着性がよくない。そのためにスチレン系重
合体の金属との接着性を付与するために下記の方法が提
案されている。
(1)スチレン系重合体(耐衝撃性スチレン系樹脂も含
めて)に極性基を有するビニル化合物(たとえば1アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、その無水物)をグ
ラフト重合させる方法。
(2)スチレンと前記ビニル化合物とを共重合させる方
法。
(3)スチレン系重合体に接着性を有する物質(樹脂も
含めて)を配合させる方法。
しかしながら、以上の方法によってスチレン系重合体の
接着性を改良したとしても、金属との接着性は満足すべ
きものではない。このことは、スチレン系重合体が硬い
樹脂であるために該重合体の成形物と金属との接着界面
において樹脂層が金属をビーリングするさいに生じる変
形に対応できる挙動をとらないためと推定される。
以上のことから、スチレン系重合体として耐衝撃性樹脂
と前記ビニル化合物とを有機過酸化物の存在下で溶融混
練させることにより、耐衝撃性樹脂の接着性を改良する
ことが考えられる。しかし、使用した有機過酸化物の発
生するラジカルによって該耐衝撃性樹脂において架橋反
応が同時に進行し、変性された共重合体がゲル化のため
に樹脂としての物性、外観、成形性、相溶性などが著し
く悪化する。
上記のことから、耐衝撃性樹脂と極性基を有するビニル
化合物(たとえば、無水マレイン酸)とを有機過酸化物
の不存在下で溶融混練させることが推考される。しかし
ながら、完全にビニル化合物を耐衝撃性樹脂にグラフト
重合させることは難しく、未反応のビニル化合物が重合
体の表面に経時的にブリードするために人体などに悪影
響を及ぼすばかりでなく、接着性の低下を生じる。
l〕 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの欠点を復さず
、金属との接着性のすぐれたスチレン系重合体の組成物
またはその処理物を得ることについて種々探索した結果
、 囚 ブタジェンを少なくとも60重量%含有するブタジ
ェン系ゴムにスチレン単独またはスチレンとアクリロニ
トリルおよびメチルメタクリレートからなる群からえら
ばれた少なくとも一種のビニル化合物とをグラフト共重
合させることによって得られる耐衝撃性樹脂100重量
部 ならびに (B) 5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水
物、6−(5−カルボキシ−ビシクロ〔2゜2.1〕−
へブタ−2−エニル)酢酸無水物、3.6−メタノ−1
−メチル−1,2,3,6−チトラヒドロシスフタル酸
無水物、2−オキサ−1,4−ニジオキソ−5,8−メ
タノ−1,2,3,4,4’a、5,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレンおよび5゜8−メタノ−1,2,3,
4,4a、5,8.8a−オクタヒドロナフタレン−1
,2−ジカルボン酸無水物からなる群からえらばれた少
なくとも一種のカルボン酸の無水物 0.01〜10重
量部を架橋剤の不存在下で処理させることによって得ら
れる耐衝撃性樹脂の処理物が、 金属との接着性がすぐれているのみなら−ず、前記の欠
点の解決された処理物が得られることを見出し、本発明
に到達した。
昨〕 発明の効果 本発明によって得られる処理物はその製造も含めて下記
のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1)本発明の処理物は一般の合成樹脂の分野において
行なわれているロール、押出機、バンバリーミキサ−、
ニーダ−などの混合機を使用して溶融状態で混練させる
ことによって得られるから、製造法が簡易である。
(2)未反応のモノマー(カルボン酸の無水物)が処理
物の表面にブリードすることが・極めて少ないために人
体などへの悪影響がないばかりでなく、経時的にも接着
性の低下が少ない。
(3)使用される耐衝撃性樹脂のゲル化および架橋反応
が起らないため、成形性および流動性の低下が起らない
(4)得られる処理物と金属粉末、無機充填剤または有
機充填剤とを混練させることによって分散性を改良する
ばかりでなく、これらの脱落防止に役立つ。
(5)スチレンを生成分とする樹脂と良い相溶性を有し
、これらの樹脂の接着性を伺与することができる。
(6)アルコール性水酸基、アミン基を有する樹脂と反
応させることが可能であり、これらの樹脂と積層および
ブレンドすることができる。
(7)混線性および成形性が良好であるため、種々の形
状を有する成形物に成形することができ、また種々の機
械的強度がすぐれている。
本発明によって得られる以上のごとき効果(特徴)を発
揮°するために多方面にわたって使用することができる
。代表的な用途を下記に示す。
(1)自動車(二輪車も含めて)の各種物品(2)各種
家電用部品 (3)各種容器および日用品雑貨 (4)スチレンを主成分とする樹脂との積層物(5)″
事務用機器部品 (6)各種金属、無機充填剤、有機充填剤などの粉末状
物、フレーク状物および繊維状物の分散性改良剤 (7)スチレンを主成分とする樹脂の接着性の改良〜〕
 発明の詳細な説明 囚 耐衝撃性樹脂 本発明−において使用される耐衝撃性樹脂は後記のブタ
ジェン系ゴムにスチレン単独またはスチレンと他のビニ
ル化合物とをグラフト共重合させることによって得られ
るものである。
(1) ブタジェン系ゴム 該ブタジェン系ゴムとはブタジェンを主成分(60重量
%以上)とするゴムであり、ブタシェフ 単独li合ゴ
ム、ブタジェンと少量のスチレンiたはアクリロニトリ
ルとの共重合ゴム(SBR。
NBR)である。ブタジェンとスチレンとの共重合ゴム
はブロック共重合ゴムでもよく、マたランダム共重合ゴ
ムでもよい。
本発明の耐衝撃性樹脂を製造するにあたり、前記ブタジ
ェンゴムのうち、ゴムの種類によって異なるが、それら
のムーニー粘度が20〜140のものが望ましく、とシ
わけ30〜120のものが好適でちる。また、これらの
ブタジェン系ゴムは工業的に広く製造され、かつ多方面
にわたって利用されているものである。それらの製造方
法、特性および用途については広く知られているもので
ある。〔たとえば、神原周著、“合成ゴム/・/ドブツ
クN(昭和42年、朝倉書店発行)〕0(2)耐衝撃性
樹脂の製造 本発明において用いられる耐衝撃性樹脂は前記のゴムに
スチレン単独またはスチレンと他のビニル化合物(アク
リロニトリル、メチルメタクリレート)のうち少なくと
も一種とをグラフト重合させることに°よって製造され
るものである。グラフト重合の方法は塊状重合法、溶液
重合法、乳化重合法および水性懸濁重合法ならびにこれ
らのグラフト重合方法を結合させる方法(たとえば塊状
重合した後、水性懸濁重合する方法)がある。一般に、
100重量部の耐衝撃性樹脂を製造するために使用され
るブタジェン系ゴムの使用量は3〜40重量部であり、
5〜35重量部が好ましく、特に5〜30重量部が好適
である。(比較的に多量のブタジェン系ゴムを使用して
ゴムを多く含有するグラフト重合物を製造し、このグラ
フト重合物に前記のスチレン、アクリロニトリル、メチ
ルメタクリレートの単独重合樹脂を混合させてもよいが
、この場合のゴム状物の使用量は該混合物として計算す
る)。また、ブタジェン系ゴムにグラフト鎖として結合
している七ツマ−(スチレン、アクリロニトリル、メチ
ルメタクリレニド)の分子量は、通常1,000〜30
0,000テあり、とりわけ2,000〜200. O
CI Oが望ましい。概して、ブタジェン系ゴムに完全
にモノマーが結合することはまれであり、り゛シフト物
とゴムに結合しないモノマーの竿独重合体または共重合
体とが存在する。
これらの単独重合体および共重合体は分離しないでその
まま使われる。
(3)耐衝撃性樹脂の代表例 以上のように製造された耐衝撃性樹脂の代表例としては
、ブタジェン単独重合ゴムまたはスチレンとブタジェン
のブロックもしくはランダム共重合ゴム(SBFt、)
にスチレン単独をクラフト共重合させることによって得
られる耐衝撃性スチレン樹脂(1−I I P S樹脂
)、ブタジェン単独重合ゴム、SBR・またはアクリロ
ニトリルとブタジェン共重合ゴム(NBR)にスチレン
とアクリロニトリルとをグラフト共重合させることによ
って得られるアクリロニトリル−ブタジェン−スチレン
三元共重合樹脂(’A、 B S樹脂)、ブタジェン単
独重合ゴムまたはS B Rにスチレンとメチルメタク
リレートとをグラフト共重合することによって得られる
メチルメタクリレート−ブタジェン−スチレン三元共重
合樹脂(MBs樹脂)があげられる。
(B) 処理方法 本発明を実施するには上記の耐衝撃性樹脂に[5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、6−(5−カ
ルボキシ−ビシクロ(2,2,I J−へブタ−2−エ
ニル)酢酸無水物、3,6−メタノ−1−メチル−1,
2,3,6−チトラヒドロシスフタル酸無水物、2−オ
キサ−1,4−ジオキソ−5,8−メタノ−1,2,3
,4+4a、5,8.8a−オクタヒドロナフタレンお
よび5,8−メタノ−1,2,3,4,4a、5,8.
8a−オクタヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸
無水物」(以下「カルボン酸無水物と云う)を処理させ
ることによって達成することができる。処理方法として
は溶液法と溶融法とがあげられる。
溶液法で処理する方法では無極性有機溶媒中に前記耐衝
撃性樹脂とカルボン酸無水物とを投入して一般には室温
(15°C)ないし150’O(好ましくは、15°C
ないし120℃)で処理する方法である。この方法にお
いて使われる不活性有機溶媒としては飽和脂肪族カルボ
ン酸、その無水物およびエステルからなる有機酸および
その誘導体ならびに脂肪族炭化水素および芳香族炭化水
素ならびにこれらのハロゲン化物があげられる。これら
の不活性有機溶媒のうち、融点が0°C以下であるが、
沸点が30〜250°Cのものが好ましい。融点がO′
Cを越える溶媒を使用すると、凝固し易い。
一方、沸点が30°C未満のものを使うと、処理中に気
化し易く、丑だ沸点が250°Cを越えた有機溶媒を用
いると、処理終了後において得られた処理生成物から該
溶媒を完全に除去することが困難である。これらのこと
から、好捷しい不活性有機溶媒の代表例としては、酢酸
メチル、酢酸エチル、ベンゼン、ヘキサノ、クロロベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、四塩化炭化
水素、オクタンおよびヘプタンがあげられる。
さらに、溶融法によって耐衝撃性樹脂にカルボン酸無水
物を処理する場合、一般の合成樹脂の分野において使用
されている溶融混線機(たとえば、押出機)を用いて前
記耐衝撃性樹脂およびカルボン酸無水物を溶融混練しな
がら処理することによって得ることができる。このさい
、混線温度は使われる耐衝撃性樹脂の種類によって異な
るが、使用される耐衝撃性樹脂の融点以上であるが、2
80°C以下である。かりに、280℃を越えた温度で
処理を実施すると、用いられる耐衝撃性樹脂の一部が熱
劣化することがあり、たとえ熱劣化しなくても急激な処
理(反応)が発生し、良好な処理物が得られない。
100重量部の耐衝撃性樹脂に対するカルボン酸無水物
の処理割合は0.01〜10重量部であり、002〜1
0重量部が望ましく、とりわけ005〜50重量部が好
適である。100重量部の耐衝撃性樹脂に対するカルボ
ン酸無水物の処理割合が001重量部未満では、すぐれ
た接着強度を有する処理物が得られない。一方、10.
0重量部を越えて処理するならば、接着性の増大はなく
、むしろ物性が著しく低下するために望ましくない。
前記の処理方法のうち、溶液法では処理終了後において
使った無極性有機溶媒を得られた処理物から実質的に完
全に除去する必要がある。そのため、本発明を実施する
にあたり、溶融法が好ましい0 さらに、この溶融法において、せん断速度が50〜20
0/秒(好適には、100〜200/秒)の条件で実施
することが望捷しい。
本発明の重要な点は前記のいずれかの方法によって実施
する場合でも、架橋剤が存在しない状態で行なうことで
ある。かりに、処理中に架橋剤(たとえば、有機過酸化
物)が存在した状態で本発明を実施すれば、耐衝撃性樹
脂中に存在する二重結合によって架橋反応が起こり、ゲ
ル化を生じ、成形性および流動性が低下するために好ま
しくない。
(0) 処理物の物性 本発明によって得られる処理物の物性の代表例としては
、A、STM D−1238にしたがって測定したメル
トフローレート(VFR)は0.01〜60g/10分
であり、ASTM D−792にしたがって測定した密
度は0.90〜1’、20g/dでちる。また、AST
M D−638にしたがって測定した引張強度は200
〜350kg/fflであり、伸び率は10〜500%
である。さらに、ASTM D−790にしたがって測
定した曲げ弾性率は8000〜20. OO’ Okg
/crAであり、ASjM D−256にしたがって測
定したアイゾツト衝撃強度(ノツチ付)は10〜50k
g・cm1口である。また、ASTM D−2240に
したがって測定したロックウェル硬度(Dスケール)は
70〜85である。これらの物性は処理物の製造に用い
た耐衝撃性樹脂およびカルボン酸無水物の種類およびそ
れ′らの使用割合(処理割合)ならびにその処理条件に
よって異なる。
本発明において使用されるカルボン酸無水物は立体的に
かさ高い化合物であるため、一般に用いられているマレ
イン酸やその無水物とは異なり、架橋反応の橋かけ剤と
はならない。そのためにゲル化を生ぜず、したがって流
動性(溶融粘度)および成形性がほとんど低下しない。
■ 利用、成形方法など 得られる処理生成物は反応性の酸無水物基を有するため
に金属、無機化合物および有機化合物と強固な結合を有
するため、これらの粉末状物、繊維状物またはフレーク
状とともに練シ込んだ場合、種々の物性を改良するばか
りで々く、これらを充填剤などの添加剤として使用する
場合、樹脂状物およびゴム状物との分散性がすぐれてい
る。したがって、本発明によって得られる処理生成物を
練り込んだ添加剤を配合させた樹脂またはゴム状物の成
形物からの添加剤の脱落を防止することができる。
さらに、スチレン単独重合体、スチレンを主成分とする
共重合体およびスチレン単独またはスチレンと他のビニ
ル化合物をグラフト重合させることによって得られるグ
ラフト重合物との相溶性が極めて良好である。したがっ
て、これらの重合物と混練り(混合)することが容易で
ある。そのためにこれらの重合物の接着性を改良するこ
とができるばかりでなく、種々の添加剤とともにこれら
の重合物と混練させることによってカップリング効果を
これらの重合物に付与する。したがって、添加剤を配合
させるこれらの重合物の物性を改良することができる。
その上、アルコール性水酸基、アミン基を有する重合物
(たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のけん化物
、アミド樹脂)と反応することが可能でちゃ、これらの
重合物の積層、接着などが容易である。
また、金属(たとえば、鉄、アルミニウム、銅、ステン
レス鋼)との積層物を製造することが可能であり、さら
に本発明の処理生成物または前記重合物との組成物の成
形物の表面にアクリル系塗料やウレタン系塗料の塗装性
を改良することができる。
本発明によって得られる処理生成物はその!、ま使用し
てもよいが、スチレン単独重合体ならびに前記共重合体
およびグラフト重合物のうち、いずれかと混合して組成
物として用いてもよい。さらに、処理生成物または該組
成物の使用目的に応じてこれらの処理生成物また組成物
にさらに、酸素、熱および紫外線に対する安定剤、金属
劣化防°止剤、難燃化剤、着色剤、電気的特性改良剤、
充填剤、帯電防止剤、滑材、加工性改良剤および粘着性
改良剤のごとき添加剤を本発明の混合物が有する特性を
そこなわない範囲であるならば混合してもよい0 本発明によって得られた処理生成物と前記重合物および
/または添加剤とを混合するには、一般の合成樹脂の業
界において一般に使われているヘンシェルミキサーのご
とき混合機を使ってトライブレンドしてもよく、バンバ
リー−ミキサー、ニーダ−、ロールミルおよびスクリュ
一式押出機のごとき混合機を用いて溶融混練することに
よって製造することもできる。このさい、あらかじめト
ライブレンドし、得られる混合物をさらに溶融混練する
ことによって一層均一な混合物を得ることができる。
本発明によって処理生成物は前記したごとく、成形物が
すぐれているために合成樹脂の分野において通常行なわ
れてい芯押出成形法、射出成形法、インフレーション成
形法およびプレス成形法のごとき成形法によって種々の
形状を有する成形物を製造することができる。また、形
状としては、フィルム状物、シート状物、ボード状物、
板状物、パイプ状物、棒状物、容器状物、組成物および
球状物ならびにその他の複雑な形状を有するものがあげ
られる。前記の溶融混練の場合でも、成形の場合でも使
われる処理生成物または組成物の軟化点以上の温度で実
施しなければならないが、高い温度で実施すれば、処理
生成物や他の重合物が劣化することがある。したがって
、溶融混練りおよび成形は一般には150〜280°C
の温度範囲において実施される。
前記したごとく、本発明によって得られる処理生成物は
、接着性がすぐれているために種々の物質の形状物と接
着することができる。この物質としては、金属(たとえ
ば、アルミニウム、・鉄、銅、それらの合金)、ガラス
、紙、繊維、木、皮革、ゴム類(たとえば、ネオゾレン
ゴム、ウレタンゴム、ブタジェン系ゴム、天然ゴム)、
極性基含有樹脂(たとえば、A、BS樹脂、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル)ならびに前記
スチレン単、独重合体、スチレンを主成分とする共重合
体およびグラフト重合物があげられる。このように本発
明によって得られる処理生成物は種々の物質の形状物と
接着性がすぐれているためにこれらの物質の形状物と積
層(二層でもよく、三層以上でもよい)して使用するこ
とができる。さらに、該処理生成物または組成物の成形
物にアクリル系塗料またはウレタン系塗料によって塗装
して使用することもできる。
(至)実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において、接着強度(厚さ 
0.05mm)を230℃のプレス温度で2分間予熱を
行ない、この温度において1501i/−の加圧条件で
1分間プレス成形を行なった。得られた各プレス成形物
(幅 10朋)をテンシロンを用いて剥離速度が50闘
/分の条件で接着面に対して1°8σの方向に剥離した
。また、メルトフローレート(以下「MFRJと云う)
はJISK−6870にしたがい、温度が200℃およ
び荷重が5.0 kgの条件で測定した。
なお、実施例および比較例において耐衝撃性樹脂はあら
かじめ下記のように製造したものを使用した。
〔囚 スチレン系樹脂(HIPS)) スチレン系樹脂として、8.1重量部のスチレン−ブタ
ジェンランダム共重合ゴム〔スチレン含有量 25.3
重量%、ムーニー粘度(ML++4) 25、以下1’
−8BRJと云う〕に92重量部のスチレンをグラフト
重合させ、メルトフローレートが13.0I/10分の
耐衝撃性ポリスチレン(以下JHIPSJと云う)を製
造して用いた。
〔但)AB8樹脂〕 201のステンレス製オートクレーブにスチレンーブタ
ジエン共重合ゴム(ブタジェン含有量80重量係、ゴム
のゲル含有量 80チ)280.0g(固形分として)
、2.0gの過硫酸アンモニウム、8’O,OFの不均
化ロジン酸ナトリウム、210Jのラウリルメルカプタ
ンおよび8.Olの水を仕込み、均一状に攪拌した。こ
れに単量体として2520gのスチレンと1200.9
のアクリロニトリルを加えて攪拌し、ついで、攪拌しな
がら70°Cに昇温させた。この温度において攪拌しな
がら10時間重合を行なった。ついで、5チの硫酸アル
ミニウムの水溶液を上記のようにして得られた重合体(
グラフト物)を含有するラテックス状物に加え、得られ
たグラフト物を凝固した。この凝固物を約1%の水酸化
ナトリウムの水溶液約524を用いて洗浄し、さらに多
量(約301)の70°Cの温水を使って洗浄した。こ
のグラフト物を約80℃において減圧下で一昼夜乾燥を
行なった。その結果、3785gの白色粉末状のグラフ
ト物が得られた。得られたグラフト物のゴム状物の含有
量は733重量%あった。以下、このグラフト物を[A
BsJ という。
((C)MBS樹脂〕 ブタジェンが76.5重量%、スチレ/が23.5重量
%からなるブタジェン−スチレン共重合ゴム(ムーニー
粘度 50)138051を含有する水性分散液120
1を201のステンレス製オートクレーブに仕込んだ。
窒素気流下、温度を60℃に保チながらホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸ナトリウムの二水和物480gを約2
.41の水に溶解した水溶液と16(lのキュメンノ・
イドロバ−オキサイドとを加え、1時間攪拌した。つい
で、768(lのメチルメタクリレニドと320gのキ
ュメンハイドロパーオキサイドとの混合液を添加し、重
合を行なった。約7時間後に重合軟化率は918チに達
した。この反応系に6880gのスチレンと32.0g
のキュメンノ・イドロバ−オキサイドとの混合液を添加
し、重合を行なった。約6時間後に重合軟化率が93.
396に達した。この液に塩酸と塩化ナトリウム(食塩
)との水溶液を加えて凝固させた。ついで、この沈澱物
を濾過し、充分に温水を使用して洗浄した後、約80℃
の温度において減圧下で一昼夜乾燥を行なった。その結
果、白色粉末状の重合物(グラフト物)が得られた。こ
のグラフト物(以下[MBSJと云う)のゴム状物の含
有量は966重量%あった。
実施例 1〜10、比較例 1〜4 前記の耐衝撃性樹脂(種類を第1表に示す)100重量
部ならびにカルボン酸無水物として5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボン酸無水物〔以下「無水物(5)」と
云うL6−(5−カルボキシ−ビシクロ(2,2,1’
]−へブタ−2−エニル)酢酸無水物〔以下「無水物(
B)」と云う]、3,6−メタノ−1−メチル−1,2
,3,6−チトラヒドロシスフタル酸無水物〔以下「無
水物ρ)」と云う〕、2−オキサ−1,4−ジオキシ−
5,8−メタノ−1、2,3゜4 + 4a + 5 
+ 8.8a−オクタヒドロナフタレン〔以下「無水物
■)」と云う〕および5,8−メタノ−1,2,3゜4
+4a+5+8.8a−オクタヒドロナフタレン−1,
2−ジカルボン酸無水物〔以下「無水物(目」と云う〕
をそれぞれ(第1表に使用量および種類を示す)二軸押
出機(径 30mm)を使用してシリンダ一温度が19
0’Oおよび樹脂平均滞留時間が4分間で混練しながら
ベレットを製造した。得られた各ベレットを前記のごと
くアルミニウム箔と接着させ、接着強度を測定した。得
られたそれぞれのベレットのMFRおよび接着強度を第
1表に示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる処理物は、金属との接着性が良好であるのみな
らず、成形性もすぐれていることは明らかである。
特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 保)ブタジェンを少なくとも60重量係含有するブタジ
    ェン系ゴムにスチレン単独またはスチレンとアクリロニ
    トリルおよびメチルメタノクレートからなる群からえら
    ばれた少なくとも一錘のビニル化合物とをグラフト共重
    合させることによって得られる耐衝撃性樹脂 ioo重
    量部 ならびに (B) 5−ノルポル坏ンー2,3−ジカルボン酸無水
    物、6−(5−カルボキン−ビシクロ[2,2,1]−
    へブタ−2−エニル)酢酸無水物、3,6−メタノ−1
    −メチル−1,2,3,6−チトラヒドロシスフクル酸
    無水物、2−オキサ−1,4−ジオキソ−5,8−メタ
    ノ−1,2+3+4.4a、5+8.8a−オクタヒド
    ロナフタレンおよび5,8−メタノ−1゜2+3.4.
    4a、5,8.8a−オクタヒドロナフタレン−1,2
    −ジカルボン酸無水物からなる群からえらばれた少なく
    とも一種のカルボン酸の無水物0.01〜10重量部 を架橋剤の不存在下で処理させることによって得られる
    耐衝撃性樹脂の処理物。
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