JPS63167246A - 散乱光式煙感知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、小型且つ薄型の検煙部を備えた散乱光式煙感
知器に関する。

（従来技術） 従来、この種の散乱光式煙感知器にあっては、円筒状の
比較的大きな検煙部を感知器内に設け、検煙部に流入し
た煙による発光素子からの光の散乱光を受光素子で受光
し、受光出力が所定煙濃度に対応する閾値を越えたとぎ
に火災検出出力を生ずるように構成している。

一方、近年にあっては、検煙部の径を小さくすると共に
、検煙部の高さを従来の３分の１程度と薄くした小型且
つ薄型の散乱光感知器の開発が進められている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、検煙部を小型且つ薄型とした散乱光式煙
感知器にあっては、検煙部を上下に仕切る土壁と下壁と
の間隔が狭いため、土壁及び下壁の間に発光素子及び受
光素子を配置した場合、検煙部の底部となる下壁の表面
に天井面に設置した使用状態でホコリや粉埃等が積るよ
うになり、この検煙部の底に溜ったホコリ等によって発
光素子からの光が散乱されて受光素子に入射したり、検
煙部の上部となる土壁の表面へのホコリの付着や結露等
によって発行素子からの光が散乱されて受光素子に入射
することにより、内乱光による定常レベルが上昇して誤
動作を起こすという問題があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、小型且つ薄型とした検煙部の底部に堆積したホコ
リ１））検煙部の上部へのホコリの付着や結露等による
受光出力への影響を低減して長期間にわたり誤動作を防
止できるようにした散乱光式煙感知器を提供することを
目的とする。

この目的を達成するため本発明にあっては、発光素子を
内蔵した発光部ホルダの開口部の下側又は上下側に、検
煙部底面及び上面への光の照ｑ」を遮る遮光部材をひさ
し状に設けるようにしたものである。

（作用） このような本発明の構成を備えた散乱光式煙感知にあっ
ては、天井面等に設置した使用状態で、倹煙部の底（下
壁）にホコリや粉埃等が堆積しても、発光素子からの光
は発光部ホルダの開口部下側にひさし状に張り出された
遮光部材により底面側へ照射されず、ホコリ等がある程
度積っても受光出力に影響を及ぼすことがなく、更に、
検煙部の天井（上壁）にホコリの付着や結露等があって
も、発光素子からの光は発光部ホルダの開口部の下側又
は上下側にひさし状に張り出された遮光部材により上面
側にも照射されず、ホコリの付着や結露等により受光出
力に影響を及ぼすことなく、高い信頼性が得られる。

（実施例） 第１図は本発明の散乱光式煙感知器における検煙部を下
側から児て平面的に示した説明図である。

まず構成を説明すると、ゴは検煙部の上側を仕切る上壁
であり、上壁１の表面には発光部ホルダ２と受光部ホル
ダ３が一体に形成され、発光部ホルダ２の中には発光素
子４が設けられ、または受光部ホルダ３の中には受光索
子５が設けられる。

発光素子４と受光素子５はその先軸４ａ、５ａに示すよ
うに、対向位置から所定角度ずらして配置されており、
この実施例にあっては、光軸４ａと５ａの交差角θは、
例えばθ−１３５°に設定されている。

発光素子４と受光素子５の光軸４ａ、５ａの交差点６の
近傍には遮光部材７が設けられ、発光素子４からの光が
回り込んで直接受光素子５に入射しないようにしている
。更に、遮光部材７に続いて遮光部材８が設けられ、遮
光部材７の先端７ａに結露等を生じた時に、結露等によ
る散乱光が受光素子５に入射することを遮光部材８によ
って防いでいる。

検煙部の周壁を形成する手段としてくの字形状をもった
複数の隔壁９が所定の煙流入間隔を空けて円周上に配置
されている。更に、発光部ホルダ２と受光部ホルダ３の
間の光測の周壁部分には、コンデンサ収納部１０が設け
られ、上壁１の上部に組込まれるプリント基板に実装し
たコンデンサをコンデンサ収納部１０内に組込めるよう
にしている。

発光素子４を内蔵した発光部ホルダ２は、発光素子４の
発光面側に２つの間口部１１．１２を有し、開口部１２
の外側にひさし状の遮光部材１４を設けている。

第２図は第１図の発光部ホルダ２を取り出して示したも
ので、上壁１の下部に一体に形成された発光部ホルダ２
の素子収納部１５に発光素子４を組込むとともに、この
発光素子４の組込み状態で下側から押え部材１６を組入
れて発光素子４を固定しており、この押え部材１６の組
込みで発光素子４の前面に２つの開口部１１．１２が形
成される。間口部１２の外側下部には遮光部材１４がひ
さし状に張り出されており、発光素子４からの光の下側
への照射を遮光部材１４で規制している。

第３図は第１．２図に示した倹煙部を組込んだ光電式煙
感知器の断面図を示す。

第３図において、１８は本体カバーであり、本体カバー
１８の上側が天井面等に固着された感知器ベースに着脱
自在に装着される。本体カバー１８の下部中央には煙流
入口１つを備えた外カバー２０が装着され、この外カバ
ー２０の中に検煙部２１が組込まれる。倹煙部２１は上
壁１によって上部に仕切られると共に、外カバー２０に
設けた下壁２２によって下部が仕切られ、このように上
下に仕切られた検煙部２１内には上壁１に一体に９Ωけ
た発光部ホルダ２及び受光部ホルダ３が配置される。

また、倹煙部２１の上壁１の上部には感知器回路を実装
したプリント基板２３が設けられ、プリン１−基板２３
としては両面パターンをもったものが使用され、上面に
回路パターンを形成してチップ化した回路部品を組込む
と共に、プリント基板２３の下面は前面銅箔とし、感知
器回路のシールド板を形成している。更に、プリント基
板２３の上部にはシールドケース２４が設けられる。勿
論、プリント基板２３の感知器回路で用いるコンデンサ
は第１図に示したように、検煙部２１に突出されたコン
デンサ収納部１０の中に組込まれるようになる。

次に、上記の実施例の作用を説明する。

第３図に示す天井面に取り付けた使用状態において、検
煙部２１に対しては外部からの空気の流通があることか
ら、長期間使用している間に検煙部２１の底面となる下
壁２２の表面にホコリや粉埃３０が堆積するようになる
。このような検煙部底面のホコリや粉埃３０の堆積に対
し、発光部ホルダ２に組込んだ発光素子４からの光が堆
積したホコリや粉埃３０に照射されて散乱し、受光素子
５の受光出力に影響を及ぼすが、本発明にあっては、発
光部ホルダ２の開口部下側にひさし状に遮光部材１４を
張り出していることから、検煙部２１の底部に溜ったホ
コリや粉埃３０に対する発光素子４からの光の照射が遮
られ、検煙部２１の底面にホコリや粉埃３０が溜っても
発光素子４からの光の照射による散乱光を生じないため
ホコリや粉埃３０の堆積で受光素子５の受光出力が上昇
して誤動作を起こしてしまうことを長期間に亘って抑制
することができる。

第４図は、本発明の他め実施例を示した説明図であり、
この実施例にあっては、発光部ホルダ２の開口部にひさ
し状に張り出された遮光部材を設けるようにしたもので
ある。発光部ホルダ２の開口部下側にひさし状に張り出
された遮光部材１４については、上記の実施例で説明し
たように、検煙部２１の底部に溜ったホコリや粉埃に対
する発光素子４からの光の照射が遮られ、検煙部２１の
底にホコリや粉埃が溜っても発光素子４からの光の照射
による散乱光を生じないために、ホコリや粉埃の堆積で
受光素子５の受光出力に影響を与えないものである。

本実施例にあっては、遮光部材１４の他に、更に発光部
ホルダ２の開口部上側にひさし状に張り出された遮光部
材３０を設けるようにしたものでおる。即ち、検煙部２
１に対しては、外部からの空気の流通があることから、
検煙部２１の上面となる上壁１の表面にホコリや粉埃等
が付着したり、結露が発生して発光素子４からの光が上
壁１に付着したホコリや結露等に照射されて散乱し、受
光素子５の受光出力に影響を及ぼすが、発光本発明にあ
っては、発光部ホルダ２の開口部上側にひさし状に遮光
部材３０を設Ｃプるこから、検煙部２１の上部に付着し
たホコリや結露等に対する発光素子４からの光の照射が
遮られ、検煙部２１の上部に付着したホコリや結露等に
より発光素子４からの光の照射による散乱光を生じたな
いため、ホコリや結露等で受光素子５の受光出力は影響
を受けなくなる。

従って、発光部ホルダ２０閤口部上下側にひさし状に張
り出された遮光部材１４．３０を設けることにより、検
煙部の底部に溜ったホコリや粉埃等による受光出力への
影響及び検煙部２１の上部に付着したホコリや結露等に
よる受光出力への影響をなくすことができるので、内乱
光によって受光出力が上昇して誤動作を起こすことを略
完全に抑えることができ、更に信頼性の高いものとなる
。

第５図は、本発明の他の実施例を示した説明図であり、
この実施例にあっては、発光部ホルダ２の開口部下側に
ひさし状に張り出された遮光部材の先端を鋭角的にした
ものである。即ち、上記の実施例のように遮光部材の先
端が平坦であると、先端に結露等を生じた場合、乱反射
の原因となり、受光出力に影響を与えることになる。本
発明にあっては、遮光部材１４の先端を鋭角的にしたこ
とにより、先端に結露等を生じた場合の乱反射による受
光出力への影響を抑制したものである。

（発明の効果〉 以上説明してぎたように本発明によれば、発光素子を内
蔵した発光部ホルダの開口部下側又は上下側に検煙部底
面及び又は上面への光の照射を遮る遮光部材をひさし状
に設けるようにしたため、検煙部を小型且つ薄型とした
ことで、検煙部の底面に溜ったホコリや粉埃による散乱
光の受光出力への影響を受は易くなっても、ホルダ開口
部下側に設けた遮光部材による底部側への光の照射によ
る底部からの散乱光を遮断して防止することができ、検
煙部底面にホコリや粉埃等が溜っても長期間に亘って誤
動作を起こすことのない信頼性の高い散乱光式煙感知器
を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の検煙部を下側から見て平面的に示した
断面図、第２図は第１図の発光部ホルダを取出して示し
た断面図、第３図は第１図の検煙部を備えた感知器の断
面図、第４，５図は本発明におりる発光部ホルダの他の
実施例を示した断面図である。 １：土壁 ２：発光部ホルダ ３：受光部ホルダ ４：発光素子 ５：受光素子 ６：光軸の交差点 ７．８：遮光部材 ９：隔壁 １０：コンデンサ収納部 ’１１，１２：開口部 １４．３０：遮光部材 １６：押え部材 １８二本体カバー １９：煙流入口 ２０：外カバー ２１：検煙部 ２２：下壁 ２３ニブリント基板 ２４：シールドケース

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 検煙部内に発光素子と受光素子を対向位置から所定角度
   ずらして配置し、該検煙部に流入した煙による前記発光
   素子からの光の散乱光を前記受光素子で受光して火災を
   検出する散乱光式煙感知器に於いて、 前記発光素子を内蔵した発光部ホルダの開口部下側又は
   上下側に、検煙部底面へ光の照射を遮る遮光部材をひさ
   し状に設けたことを特徴とする散乱光式煙感知器。