JPS6316175B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエアブラツシユの分野に関するもので
あり、特に多数個の色材又は混合された色材を加
えることの出来るエアブラツシユ組立体に関する
ものである。

エアブラツシユは通常商業アーチスト及び写真
家によつて用いられており、色及び影を図面、プ
リント及び写真に加えて、ハイライトを強調した
りフイルムに背景を供給するのに用いられる。し
ばしば鉛筆のような形状であるエアブラツシユに
おいては、ノズルからの圧縮空気が塗料をコント
ロールされたパターンで粉霧化するのに用いられ
る。ノズルはそのような塗料の表面上に又はこれ
を横切つて高速度の渦空気をぶつけ、当該塗料を
種々の寸法の点滴へと分解せしめ、１つの表面上
へと向けるよう作動する。

典型的なエアブラツシユ組立体においては、添
加されるべき色材を含むボトルがエアブラツシユ
に接続されてている。前記ボトルは放出穴を備え
ており、この穴を通つて塗料は圧縮空気により粉
霧化される。ボトルはまた取入口穴を備えてお
り、この穴を通つて空気が引き入れられるのでボ
トル内には真空が生じない。圧縮空気の供給源は
エアブラツシユに接続されており、放出穴近くの
小さなオリフイス中を通過する。空気の流れはベ
ンチユリ効果によつて放出穴を横切り誘起された
低圧領域のため、色材をボトルから引き出し、当
該色材を点滴へと粉霧化せしめ、これを圧縮空気
と混合せしめ、彩色すべき表面へと添加する。

従来技術のエアブラツシユ組立体は、しかしな
がら、数多くの欠点を有している。異なる各々の
色を添加するか、色を混合するためには異なるボ
トルをエアブラツシユに取付けねばならなかつ
た。これは時間をくり、労力のかかる作業であ
り、エアブラツシユによる作業の流れは中断され
ねばならなかつた。加えるに、黒、白又は溶剤を
添加するには、エアブラツシユを掃除し、他の任
意の色材と同様、白、黒又は溶剤を添加せねばな
らなかつた。更には、ボトルからの放出穴は色材
の粘性のためにエアブラツシユの作動中つまる傾
向があつた。最後に、空気取入口穴についても、
エアブラツシユ作業中ボトルからの動きのために
色材が当該取入口穴を横切つて移動するために、
色顔料でつまつてしまうこともあつた。

従つて本発明の一般的目的は改良されたエアブ
ラツシユ組立体を提供することである。

本発明の別の目的は容器を変更するのに作業を
中断することなく複数個の色材を利用出来るエア
ブラツシユ組立体を提供することである。

本発明の別の目的は塗料による空気穴の目づま
りが減少するエアブラツシユ組立体を提供するこ
とである。

本発明の更に別の目的は、黒、白又は溶剤を添
加するのに掃除を必要としないエアブラツシユ組
立体を提供することである。

商業用、レクリエーシヨン用及び微細美術並び
に写真術に用いるエアブラツシユ組立体が提供さ
れている。本エアブラツシユ組立体は塗料のよう
な流体と加圧下ガスを収納して、当該流体をガス
内に取込まれた粉霧形態で排出するようにされた
エアブラツシユと、色の如き異なる特性を備えた
流体を供給するための複数個のホースと、前記ホ
ース及びエアブラツシユに接続されて前記流体を
受取り、エアブラツシユに供給すべき１つ又はそ
れ以上の流体を選択するための選択装置とを有し
ている。前記選択された流体をエアブラツシユに
到達する前に混合せしめ、補色を選択するための
装置もまた提供されている。

以下付図を参照して本発明のより詳細な説明を
行なう。

第１図を参照すると、本発明の第１の実施例の
側立面図が示されている。前記エアブラツシユ組
立体１０は標準の市販のエアブラツシユ１２を有
している。エアブラツシユ１２は空圧ホース１４
及びフイツテイング１６によつて接続された加圧
空気源（図示せず）と、ホース束１８、選択装置
２０及びコネクタフイツテイング２２によつて接
続された塗料の如き流体供給源（図示せず）とを
備えている。エアブラツシユ１２はコントロール
ノブ２４を備えており、ノブ２４が押し下げられ
ると、空気がエアブラツシユ１２中に入り、ノズ
ル２６中を流出することが出来、ノブが矢印２８
の方向に引き戻された時には流体は、コネクタフ
イツテイング２２上方においてエアブラツシユ１
２のボデー内に設けられた（図示せぬ）ニードル
弁を開口させることにより、叙上の如く気化され
得る。つまみホイール３０を設けることにより、
ノブ２４が矢印２８の方向にセツトされると、ノ
ブ２４の押し下げにより予め決められた量の流体
がノズル２６から流出し得る。

叙上の如く、流体供給源はホース束１８によつ
て選択装置２０へと接続されている。ホース束１
８は多数個のホース３２からなつており、各ホー
ス３２は例えば選択された色の塗料を含んでい
る。第２図から第４図に示される如く、前記ホー
ス３２は多数個の出口穴３６を備えた硬質ゴム又
はプラスチツクから作ることの出来るマニホール
ド３４に接続されている。前記マニホールド３４
はハウジング４０内にうめ込まれたボルト４２、
ワツシヤ４４及びナツト４６によつて弁プレート
３８及びハウジング４０へと接続されており、弁
プレート３８に対して回転可能である。前記弁プ
レート３８はプラスチツクカバー４８を介して、
中実ゴムから構成することの出来るハウジング４
０に固定的に接続されている。ステンレレス鋼か
ら作ることの出来る前記弁プレート３８は内部に
細長い孔５０を備えており、孔５０はハウジング
４０中を延びるチヤンネル５２と整合している。
前記チヤンネル５２は中実ゴムハウジング４０内
に形成されているのが図示されており、フイツテ
イング５４によつてコネクタフイツテイング２２
に接続されている。別法として、前記ハウジング
４０を中空状とし、スパイダ部材を内部に装着
し、ボルト４２を支持することが可能であり、チ
ヤンネル５２は弁プレート３８及びフイツテイン
グ５４に接続されたチユーブから構成させること
が出来る。中実ハウジング４０と接続して用いら
れる前記弁プレート３８はもしも孔５０を類似の
適当な輪郭の孔をハウジング４０内に設けて出口
穴３６と協働させるならば省略することも可能で
ある。種々の要素を構成するのに種々の材質が叙
上されたが、可動要素間に流体もれを防止するシ
ール作用が保持される限りにおいて、任意の組合
せの材質を用いることが可能である。

作動において、前記マニホールド３４が回転さ
せられると、前記出口穴３６は孔５０を通つてま
わされ、赤、オレンジ、黄、緑、青又は紫のよう
な予め定められた色の塗料が孔５０及びチヤンネ
ル５２に進入し、フイツテイング５４及びコネク
タ５２を介してエアブラツシユに供給されること
が可能である。前記出口穴３６は十分近付いて隔
設されているので、隣接した出口穴３６の部分を
孔５０の細長い部分に露出させて隣接する色を孔
５０において混合することが可能である。所望と
あらば、以後図示する如く、ホース３２の数を増
大させて黒、白及び溶剤をエアブラツシユに提供
することが可能である。前記流体供給源は流体が
エアブラツシユ１２に重力作用で供給されるよ
う、一般的にはエアブラツシユ１２のレベル上方
に配置される。しかしながら、前記流体はまた、
もしも重力供給が便利乃至望ましくなかつたり、
スプレーガンをエアブラツシユの代りに用いてよ
り多くの体積の流体を供給したい場合には、積極
的に加圧下状態で提供することが可能である。

次に第５図及び第６図を参照すると、エアブラ
ツシユ組立体１０′は選択装置２０′を備えてお
り、これはその側面に接続されたフイツテイング
５６によつてエアブラツシユ１２′に装着されて
いる。エアブラツシユ１２′に接続されたホース
１４′はホース束１８′内においてホース３２′と
一体にされており、かくて単一のホース束が流体
及び加圧空気の両方を担持している。フイツテイ
ング５６が選択装置２０′の側面に接続されてい
るので、ボルト５８はハウジング４０′中を延び
ることが可能であり、ボルトヘツド６０はワツシ
ヤ４４′及びナツト４６′によりハウジング４０′、
弁プレート３８′及びマニホールド３４′を互いに
固定することが可能である。前記ハウジング４
０′はホース６２が第２図に示したチヤンネル５
２を置換えた状態において中空をなしているのが
図示されている。この特定の実施例においては、
マニホールド３４′が静止しており、弁プレート
３８′が回転することにより、種々の色又は色の
組合せが孔５０′及びホース６２に入り込みエア
ブラツシユ１２′に供給されることが可能である。
マニホールド３４′が回転するのを防止するため
にピン６４が用いられている。ホース６２はそれ
が弁プレート３８′及び孔５０とともに回転可能
なるよう十分な可撓性を以つて作られている。マ
ニホールド３４′の出口穴３６′は第３図に示され
る穴よりも互いに近付いて配設し、弁プレート３
８′がホース６２の運動を少なくするべく例えば
210゜だけ回転すれば良いようにすることが出来
る。

次に第７図から第９図を参照すると、選択装置
２０″がマニホールド３４″及び弁プレート３８″
の端面図とともに図示されている。前記マニホー
ルド３４″は赤、オレンジ、黄、緑、青及び紫の
色のための複数個の出口穴６４ａ―ｆと、緑、青
及び紫の色のための複数個の出口穴６６ａ―ｃと
を備えている。弁プレート３８″は主ピツクアツ
プ即ち孔６８と補ピツクアツプ即ち孔７０とを備
えている。前記主ピツクアツプ６８及び補ピツク
アツプ７０はハウジング７６内においてそれぞれ
ホース７２，７４に接続されており、これらのホ
ースは結合されてエアブラツシユ１２′に通ずる
単一ホース７８を形成している。作動において、
弁プレート３８″がマニホールド３４″上で回転さ
れると、前記主ピツクアツプ６８の存在により塗
料は出口穴６４ａ―ｆからホース７２を通つてエ
アブラツシユ１２′へと気化されることが可能で
ある。前記主ピツクアツプ６８が出口穴６４ｆを
通過するよう回転した後には、ピツクアツプ６８
により出口穴６６ａからの緑の塗料がホース７２
に進入可能となる一方、同時に補ピツクアツプ７
０により、補色である赤色の塗料が穴６４ａから
ホース７４に進入しホース７８内の緑色塗料と混
合することが可能である。同様にして、補色関係
にある青／オレンジ塗料並びに黄／紫塗料が出口
穴６６ｂ／６４ｂ及び６６ｃ／６４ｃからホース
７８内へと混合可能である。以前と同様隣色は細
長い形状をした主及び補ピツクアツプ６８，７０
によつて混合される。

次に第１０図から第１２図を参照すると、選択
装置２０がマニホールド３４及び弁プレート
３８の端面図とともに図示されている。マニホ
ールド３４は赤、オレンジ、黄、緑、青及び紫
色のための複数個の出口穴７６ａ―ｆと、それぞ
れ黒、白色及び溶剤のための複数個の出口穴７
８，８０及び８２とを備えている。前記出口穴７
６ａ―ｆの各々はテーパの付いた凹状領域８４を
備えているが、当該領域は、出口穴７６ａ及び７
６ｆを除いては、端部から円周方向において両方
向に延びている。出口穴７６ａ，７６ｆにおいて
はテーパ状凹状領域は穴７６ａに対して一方の方
向に延びるも、出口穴７６ｆに対しては反対方向
に延びている。出口穴７８，８０及び８２の各々
はそこから延びて、マニホールド３４の面内に
円形のチヤンネル８６，８８，９０を形成する円
周方向割溝を備えている。弁プレート３８は半
径方向に細長い孔９２を備えており、この孔の存
在により種々の色はマニホールド３４を出口穴
７６ａ―ｆから出てハウジング９６内のチヤンネ
ルへと進入することが可能となつている。前記半
径方向に細長い形状の孔９２は図中想像線で示す
如く隣接領域８４とオーバラツプしており、かく
てマニホールド３４が弁プレート３８に関し
て回転された際領域８４及び出口穴７６ａ―ｆか
らの色が混合される。前記弁プレート３８は内
部に付加的孔９８，１００及び１０２を備えてお
り、これらの孔はそれぞれチヤンネル８６，８８
及び９０と出合うよう半径方向に隔置されてい
る。そのようなチヤンネル８６，８８及び９０の
存在により、黒、白色及び溶剤は常に出口穴７
８，８０及び８２を経て孔９８，１００及び１０
２からチヤンネル１０４，１０６及び１０８内へ
と流れることが可能である。黒、白色及び溶剤の
流れ並びにこれらと種々の色との混合、これらの
間での混合をコントロールするために、弁１１
０，１１２及び１１４はチヤンネル１０４，１０
６及び１０８がチヤンネル９４及び互いに結合さ
れチヤンネル１１６へと導通する以前にこれらチ
ヤンネル１０４，１０６及び１０８へと接続され
ている。かくて黒、白及び溶剤は種々の前記色及
び互い同士とチヤンネル９４内において容易かつ
選択的に混合されることが可能である。

本発明をかくて説明した今、当業者が数多くの
修整例及び変更例を案出可能なることは明白であ
る。かくて、例えば、前記マニホールドは流体ラ
インを線形輪郭において保持可能であり、前記弁
プレートはマニホールド内の出口穴上を線形的に
滑動し、種々の色が出ることを許容せしめ得る。
このような実施例におけるマニホールドにおいて
は、出口穴に平行に走行し、黒、白及び溶剤のた
めのホースに接続された線形チヤンネルが設けら
れることになろうし、弁プレートはそのような線
形チヤンネルに接続された付加的孔を備えること
になろう。加えるに、前記円形チヤンネル８６，
８８及９０は弁プレート３８の面内に容易に配
置可能である。かくて本発明は特許請求の範囲の
精神によつてのみ限定されるべきものと理解され
たい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の側立面図、第
２図は第１図の実施例の選択装置の横断面図、第
３図は第２図の線３―３に沿つて眺めた第１図の
実施例の選択装置の端面図、第４図は第２図の線
４―４に沿つて眺めた第１図の実施例の選択装置
の端面図、第５図は本発明の第２の実施例の側立
面図、第６図は第５図の実施例の選択装置の一部
横断面にて示せる側立面図、第７図は第５図の実
施例において用いることの可能な代替的選択装置
の一部横断面にて示せる側立面図、第８図は第７
図の線８―８に沿つて眺めた第７図の選択装置の
端面図、第９図は第７図の線９―９に沿つて眺め
た第７図の選択装置の端面図、第１０図は第１図
の実施例において使用可能な別の選択装置の一部
横断面にて示せる側立面図、第１１図は第１０図
の線１１―１１に沿つて眺めた第１０図の選択装
置の端面図、第１２図は第１０図の線１２―１２
に沿つて眺めた第１図の実施例の選択装置の端面
図である。 １８…ホース束、３６…出口穴、３８…弁プレ
ート、３４…マニホールド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 異なる色材を収容する複数個の供給容器と、
   色材を射出する塗装機器とに組合わせて使用され
   る色換え装置にして、 前記供給容器から導かれる色材を、一定の順序
   で連続した地点に配置された出口へと導く供給路
   を有する供給路画成装置と、 前記供給路画成装置の出口から色材を受け取
   り、該色材を前記塗装機器へ送る一本の供給通路
   を備えた色材案内装置にして、該共通通路の入口
   開口の長さが、前記供給路の出口開口の隣接する
   二つに跨がるだけの大きさを有し、従つて二つの
   出口から異なつた色材を、同時に受け取り混合で
   きるようになつており、また、受け取る各色材の
   量が前記供給路の出口と色材案内装置の入口との
   間の相対的位置の変化に対応して変化するように
   なつた色材案内装置と、 射出される色材を次々に変化させるために、前
   記入口を前記出口に対し、前記連続した地点に沿
   つて移動させる調節装置とを有することを特徴と
   する色換え装置。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の色換え装置に
   おいて、前記供給路画成装置の出口開口が円形平
   面をなす第１表面に配置されており、前記色材案
   内装置が、前記第１表面に同心に密接に係合する
   円形平面をなす第２表面を有し、該第２表面に前
   記共通路の入口開口が配置されており、前記調節
   装置が、前記第１表面と第２表面とを、それらの
   共通中心軸廻りに相対的に回転させるように操作
   している色換え装置。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載の色換え装置に
   おいて、前記供給路画成装置の出口開口が第１表
   面に配置されており、前記色材案内装置が、前記
   第１表面に密接に滑動係合する第２表面を有し、
   該第２表面に前記共通路の入口開口が配置されて
   おり、前記調節装置が、前記第１表面と第２表面
   とを、互いに相対線型運動をなすように動かして
   いる色換え装置。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の色換え装置に
   おいて、前記供給路画成装置の出口開口と前記色
   材案内装置の共通通路の入口開口とが、前記調節
   装置によつて入口開口が或る特定の出口開口の近
   くへ移動されるとき、該出口開口から入口開口へ
   の色材の流れが次第に変化するように形成されて
   おり、また、前記調節装置により入口開口が２個
   の隣接する出口開口の間において移動されるとき
   には、共通通路の入口開口が前記２個の入口開口
   から同時に色材を受け取り、入口開口が調節装置
   により動かされるに従い、２種の色材の混合比率
   が次第に変化するようになつている色換え装置。 ５ 特許請求の範囲第４項に記載の色換え装置に
   して、前記複数個の供給容器を加圧する装置を備
   えた色換え装置。