JPS6311402Y2 - - Google Patents

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JPS6311402Y2
JPS6311402Y2 JP15214982U JP15214982U JPS6311402Y2 JP S6311402 Y2 JPS6311402 Y2 JP S6311402Y2 JP 15214982 U JP15214982 U JP 15214982U JP 15214982 U JP15214982 U JP 15214982U JP S6311402 Y2 JPS6311402 Y2 JP S6311402Y2
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JP
Japan
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flywheel
driven
drive
driven member
excitation coil
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JP15214982U
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JPS5958226U (ja
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、振動の発生を低減することのできる
トルク変動低減フライホイールに関するものであ
る。
[従来の技術] 車両搭載用エンジン等のトルク変動を吸収する
にあたつては、第1図および第2図に示すような
2分割型のフライホイール(2分割フライホイー
ルは特開昭55−14212号公報に開示)によつて、
エンジンの発生するトルク変動を吸収するものが
提案されている(たとえば実開昭59−3046号公
報、特開昭55−109844号公報→弾性帯を用いたも
のを開示)。すなわち、エンジンのクランク軸1
に固定した駆動側フライホイール2と駆動側フラ
イホイール2に軸受3を介して装着された被駆動
側フライホイール4とは共通の回転軸心5を中心
にして相対回転自在に配設され、これらの両フラ
イホイール2,4の互いに対向する面には半径方
向に一定距離だけ変位した一対のピン6,7が複
数組植立されている。そして、これらのピン6,
7間には低捩り剛性の弾性ベルト8がそれぞれ巻
掛けられ、この弾性ベルト8,8,……の伸長に
よりエンジンのトルク変動を十分に吸収する。第
1図中、9はトランスミツシヨンのインプツト
軸、10はクラツチを示す。また、電磁粉または
電磁体を用いて両フライホイールを連結、連結解
除可能とするものは、実開昭56−90555号公報、
特開昭55−142124号公報に開示されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述した2分割型フライホイールは十分なトル
ク変動低減効果を生ずる反面において、エンジン
の回転数によつて2つのフライホイール2,4間
で共振を生ずる場合がある。斯る場合にはエンジ
ンのトルク変動が低減されないばかりか、逆によ
り大きな振動を発生し、車両騒音発生原因の一つ
ともなつている。また、従来のマニユアルトラン
スミツシヨンを有する車両ではクラツチ10の断
続が車両走行に不可欠であるが、上述の2分割型
フライホイールを装着した車両においては、クラ
ツチ10のミートにより駆動側フライホイール2
の回転力は弾性ベルト8,8、……被駆動側フラ
イホイール4、クラツチ10を介してインプツト
軸9に伝達される。したがつて、クラツチ10の
ミート時にフライホイール2,4間に共振が発生
したときには車両自体にもこの振動が伝達され、
車両の乗心地を悪化させると共にクラツチの断続
操作により運転者の疲労をも惹起する。
本考案の目的は、2分割型フライホイールにお
ける2つのフライホイール間の共振の発生を防止
して車両騒音の低減化を図り得ると共に車両の乗
心地が悪化することを防止し得、さらに、マニユ
アルトランスミツシヨンを有する車両に必要不可
欠であつたクラツチの断続操作を不要なものとす
ることができるトルク変動低減フライホイールを
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案のトルク変動低減フライホイールは弾性
ベルトの伸長によりトルク変動を吸収する2分割
型フライホイールを前提としている。すなわち、
クランク軸には駆動側フライホイールが固定さ
れ、トランスミツシヨンのインプツト軸には被駆
動側フライホイールが固定されている。そして、
駆動側フライホイールと被駆動側フライホイール
とは共通の回転軸心を中心にして相対回転自在に
配設されている。一方、この回転軸心を中心にし
て回転する被動部材が駆動側フライホイールに対
して相対回転自在に設けられ、この被動部材と被
駆動側フライホイールとの間にはトルク変動を吸
収するための弾性ベルトが介装されている。そし
て、この被動部材と駆動側フライホイールとの間
には電磁粉が介装され、駆動側フライホイールに
はこの電磁粉を励磁するための励磁コイルが取付
けられている。励磁コイルは電磁粉を励磁し得る
位置であれば、駆動側フライホイールに内装され
ても良いし、駆動側フライホイールの外面にボル
ト等で取付けられても良い。また、励磁コイルの
端子はコントロールボツクスに結線され、コント
ロールボツクスはエンジン回転数やシフトレバー
位置を検知して励磁コイルへの通電を遮断する。
ここにいう励磁コイルへの通電を遮断する時と
は、駆動側フライホイールと被駆動側フライホイ
ールとの間に共振を生ずる時やトランスミツシヨ
ンのシフト時等をいう。
[作用] 本考案のトルク変動低減フライホイールは、通
常の運転状態においては励磁コイルに通電されて
いるから、駆動側フライホイールと被動部材とが
一体となつて回転し、被動部材と被駆動側フライ
ホイールとの間に介装された弾性ベルトによつて
エンジンのトルク変動が低減される。これによつ
て、エンジンのトルク変動に伴なう振動が防止さ
れ、騒音の低減効果を得ることができる。
つぎに、エンジンが特定の回転数にあつて駆動
側フライホイールと従動側フライホイールとの間
で共振が発生する場合には、コントロールボツク
スが励磁コイルへの通電を遮断するから、駆動側
フライホイールと被動部材とは相対的に回転自在
となり、両フライホイール間の共振の発生は防止
される。
また、マニユアルトランスミツシヨンのシフト
ポジシヨンを変更する時にもコントロールボツク
スは励磁コイルへの通電を遮断する。これによつ
て、駆動側フライホイールと被動部材とは相対回
転自在となるから、被動部材と一体回転していた
被駆動側フライホイールへの回転力の伝達も停止
される。したがつて、クラツチの断続操作をする
ことなくシトポジシヨンの変更が可能になると共
に、シフトポジシヨン変更後に励磁コイルへの通
電を再開した時には被動部材が駆動側フライホイ
ールと一体回転するまでに一定の時間遅れが存す
るから、この間の両者間のすべりによりシヨツク
が緩和され、車両の乗心地の向上を図り得る。
[実施例] 以下に、本考案に係るトルク変動低減フライホ
イールの実施例を第3図を参照して説明する。
クランク軸1にはボルト11によつて駆動側フ
ライホイール12が固定され、駆動側フライホイ
ール12にはリングギヤ13が取付けられてい
る。また、クランク軸1の回転軸心と共通の回転
軸心5を有するトランスミツシヨンのインプツト
軸9には被駆動側フライホイール14がスプライ
ン15とボルト16とによつて固定され、互いに
一体化されたインプツト軸9と被駆動側フライホ
イール14とは軸受17,18によつて回転自在
に支持されている。これによつて、両フライホイ
ール12,14は相対的に回転自在となつてい
る。
つぎに、インプツト軸5には軸受19を介して
被動部材20が回転自在に支承され、被動部材2
0は回転軸心5を中心にして回転する。したがつ
て、被動部材20と駆動側フライホイール12と
は相対的に回転自在となつている。被動部材20
にはピン21が植立され、インプツト軸9に植立
されたピン22とこのピン21との間には弾性ベ
ルト23が巻掛けられている。ピン21,22お
よび弾性ベルト23は回転軸心5の周りに必要個
数だけ配される。
そして、駆動側フライホイール12の内部には
励磁コイル24が内装され、また、駆動側フライ
ホイール12と被動部材20との間には電磁粉2
5が介装されている。励磁コイル24の端子24
a,24bはそれぞれスリツプリング25a,2
5bに結線され、スリツプリング25a,25b
は図示しないブラシを介してコントロールボツク
ス26に連結されている。27はボルト28によ
つて駆動側フライホイール12に固定されたドラ
イブメンバであり、スリツプリング25a,25
bはこのドライブメンバ27に取付けられてい
る。
以下、作用を説明する。
エンジン(図示せず。)や車両が通常の運転状
態にあるときはコントロールボツクス26は励磁
コイル24に通電しているから、励磁コイル24
によつて電磁粉25は励磁されて駆動側フライホ
イール12と被動部材20とは一体となつて回転
している。そして、この回転力はピン21、弾性
ベルト23、ピン22を介してインプツト軸9、
被駆動側フライホイール14に伝達されるから、
エンジンのクランク軸1の発生するトルク変動は
弾性ベルト23の伸長によつて吸収される。
エンジンの回転数が駆動側フライホイール12
と被駆動側フライホイール14との間で共振を発
生する回転数になつた時には、コントロールボツ
クス26が励磁コイル24への通電を遮断する。
すると、電磁粉25の励磁が消滅し、駆動側フラ
イホイール12と被動部材20とは相対回転自在
となるから、両フライホイール12,14間での
共振の発生は未然に防止される。
そして、マニユアルトランスミツシヨンのシフ
トポジシヨンを変更する時には、シフトレバー位
置をコントロールボツクス26が検知して励磁コ
イル24への通電を遮断するから、トランスミツ
シヨンのインプツト軸9にはクランク軸1の回転
力が伝達されず、クラツチの断続を行なうことな
くシフトポジシヨンの変更が可能となる。また、
シフト動作が完了すると、そのシフトレバー位置
を検出してコントロールボツクス26が励磁コイ
ル24への通電を開始するが、電磁粉25が完全
に励磁されて駆動側フライホイール12と被動部
材20とが一体回転を始めるまでには一定の時間
遅れが存する。すなわち、この間、駆動側フライ
ホイール12と被動部材20との間にはすべりを
生ずるから、クラツチ結合時のシヨツクは極めて
軽微なものとなる。したがつて、車両の乗心地の
向上が図れる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のトルク変動低減
フライホイールによれば、駆動側フライホイール
と従動側フライホイールとの間に被動部材を介在
させ、この被動部材と駆動側フライホイールとを
所謂電磁粉クラツチによつて断続する構成とした
から、駆動側フライホイールと被駆動側フライホ
イールとの間で共振が発生する時に電磁粉クラツ
チを切れば共振の発生を未然に防止することがで
きるという効果を得る。したがつて共振に起因す
る車両の振動を有効に防止し得、騒音の低減化を
図ることができるという効果を得る。
また、シフトレバー位置を検出して上記電磁粉
クラツチの断続動作を行なわせれば、マニユアル
トランスミツシヨンを有する車両の走行に不可欠
であつたクラツチペダルの操作が不要となるか
ら、運転者の疲労が軽減される。しかも、電磁粉
クラツチのミート時には結合すべき部材間に一定
時間すべりを生ずるから、極めてなめらかなクラ
ツチミート動作が可能となり、車両の乗心地が大
幅に向上するという効果を得る。
なお、通常の車両運転時には弾性ベルトの伸長
によつてエンジンのトルク変動が吸収されるか
ら、トルク変動に基づく振動・騒音は十分に低減
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のトルク変動低減フライホイール
の縦断面図、第2図は第1図の−線に沿う断
面図、第3図は本考案に係るトルク変動低減フラ
イホイールの一実施例の縦断面図、である。 1……クランク軸、9……インプツト軸、12
……駆動側フライホイール、14……被駆動側フ
ライホイール、20……被動部材、21,22…
…ピン、23……弾性ベルト、24……励磁コイ
ル、25……電磁粉、26……コントロールボツ
クス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) クランク軸に固定した駆動側フライホイール
    とトランスミツシヨンのインプツト軸に固定し
    た被駆動側フライホイールとを共通の回転軸心
    を中心にして相対回転自在に配設すると共に、
    前記回転軸心を中心にして回転する被動部材を
    前記駆動側フライホイールに対して相対回転自
    在に設け、該被動部材と前記被駆動側フライホ
    イールとの間に弾性ベルトを介装し、前記被動
    部材と前記駆動側フライホイールとの間に電磁
    粉を介在させ、前記駆動側フライホイールの前
    記電磁粉を励磁可能な位置に通電・遮断可能な
    励磁コイルを取付けたことを特徴とするトルク
    変動低減フライホイール。 (2) 前記励磁コイルを前記駆動側フライホイール
    に内装してなる実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のトルク変動低減フライホイール。 (3) エンジンの運転状態およびシフトレバー位置
    によつて通電・遮断するコントロールボツクス
    に前記励磁コイルを結線してなる実用新案登録
    請求の範囲第2項記載のトルク変動低減フライ
    ホイール。
JP15214982U 1982-10-08 1982-10-08 トルク変動低減フライホイ−ル Granted JPS5958226U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15214982U JPS5958226U (ja) 1982-10-08 1982-10-08 トルク変動低減フライホイ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15214982U JPS5958226U (ja) 1982-10-08 1982-10-08 トルク変動低減フライホイ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5958226U JPS5958226U (ja) 1984-04-16
JPS6311402Y2 true JPS6311402Y2 (ja) 1988-04-04

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ID=30336966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15214982U Granted JPS5958226U (ja) 1982-10-08 1982-10-08 トルク変動低減フライホイ−ル

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JPS5958226U (ja) 1984-04-16

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