JPS629423B2 - - Google Patents

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JPS629423B2
JPS629423B2 JP14110676A JP14110676A JPS629423B2 JP S629423 B2 JPS629423 B2 JP S629423B2 JP 14110676 A JP14110676 A JP 14110676A JP 14110676 A JP14110676 A JP 14110676A JP S629423 B2 JPS629423 B2 JP S629423B2
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JP
Japan
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ethylene
polyethylene
vinyl alcohol
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weight
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JP14110676A
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Koji Niimi
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ポリエチレン組成物層とエチレン−
ビニルアルコール共重合体層とからなる多層積層
構造物に関する。 エチレン含有率15ないし60%のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体は透明性、気体透過抵抗性
が優れており、剛性が高い、耐熱性が良い等、食
品、医薬品等の包装用フイルム、容器として好ま
しい性質を有している。しかし、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体には、水分の透過率が高
い、衝撃強度が低い、ヒートシール性に乏しいと
いう欠点があり、そのためポリオレフインとの積
層構造物として実用に供されることが多い。この
ような積層構造物においては、層間をいかに強固
に接着させるかが課題であり、このことはレトル
ト食品包装材のように煮沸して使用されるような
場合、特に重要視される。積層構造物を得る方法
の一つとして、共押出法があるが、ポリオレフイ
ンとエチレン−ビニルアルコール共重合物とは親
和性に乏しく通常の共押出成形方法では接着しな
い。ポリオレフインとエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体とからなる積層構造物を共押出法で接
着させる方法としては、これまでにも例えばポリ
オレフインおよび/またはエチレン−ビニルアル
コール共重合体にアイオノマー樹脂、エチレン含
有率60モル%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合
体もしくはそのケン化物、塩素化ポリエチレン、
クロルスルホン化ポリエチレン、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体等を混合せしめる方法が
知られている。(特開昭49−4772号、特開昭49−
35482号、特開昭49−37984号等)しかしながら本
発明者らが検討した結果、上記の方法による積層
構造物の層間接着力は良好なものでたかだか50
g/cm程度に過ぎず、長期貯蔵時や煮沸時に密着
性の低下による層間剥離を容易に生じるため、レ
トルト食品用包装材料としては、とうてい使用で
きるものではなかつた。 本出願人は一部もしくは全部が不飽和カルボン
酸もしくはその誘導体でグラフトされたポリエチ
レンがエチレン−ビニルアルコール共重合体と良
好な接着性を有することを見出し、先に提案した
(特開昭50−77485号)。この方法は前記のエチレ
ン系重合体を使用する方法に比して優れた方法で
あるが、やはり長期にわたる密着性、苛酷な条件
例えば沸水中で使用した際の密着性は今だ十分で
ない。 本発明の目的は層間接着性および沸水に浸漬し
た際の層間密着性が更に改善されたポリエチレン
層とエチレン−ビニルアルコール共重合体層とか
らなる多層積層構造物を提供することにある。 本発明の他の目的は、水蒸気透過抵抗性、ガス
透過抵抗性が優れ、機械的強度、剛性が高い多層
積層構造物を提供することにある。 すなわち、本発明は、一部または全部が不飽和
カルボン酸もしくはその誘導体から選ばれた少な
くとも一種のモノマーでグラフトされた結晶化度
65%以上のポリエチレン99ないし51重量部、結晶
化度5ないし30%、エチレン含有率85ないし95モ
ル%のエチレン−α−オレフインランダム共重合
体1ないし49重量部(計100重量部)、および必要
であれば更に20重量部までのエチレン−ビニルア
ルコール共重合体とからなるポリエチレン組成物
層と、エチレン含有率15ないし60モル%のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体層とからなる多層
積層構造物である。 本発明で使用されるエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体層は、エチレン含有率15ないし60モル
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化して
得られるケン化度90ないし100%の重合体であ
る。エチレン含有率15モル%未満のエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体は成形可能温度が分解温
度に接近し成形が困難である。エチレン含有率が
60モル%を越えると、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体の優れた特性であるガス透過抵抗性、
機械的性質が劣り積層構造物とする効果がなくな
る。ケン化度が90%未満のエチレン−ビニルアル
コール共重合体は、機械的性質、耐油性、耐水性
が劣り実用上好ましくない。 本発明で使用するエチレン−ビニルアルコール
共重合体には、更に本発明の目的を損わない範囲
で他の重合体、例えばナイロン、ポリエステル、
ポリオレフイン、ポリカーボネート、アイオノマ
ー樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ABS
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等が混合さ
れているもの、あるいは、エポキシ化合物、イソ
シアネート化合物等で変性されているものであつ
てもよい。更にエチレン−ビニルアルコール共重
合体には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、顔料、染料、核剤、充填剤、スリツプ剤、滑
剤、難燃剤、可塑剤等の添加剤が本発明の目的を
損わない程度含まれていてよい。 本発明で用いられる変性ポリエチレンの原料と
なる結晶化度65%以上のポリエチレンとはエチレ
ンの単独重合体あるいはエチレンと他のα−オレ
フイン例えばプロピレン、1−ブテン、3−メチ
ル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等との共重
合体で結晶化度65%以上、好ましくは70%以上の
ものをいう。なお、本発明における結晶化度は、
ASTM D−618の条件で調製した試料をX線回
折法により測定した値をいう。 本発明では、結晶化度65%以上のポリエチレン
は一部または全部がグラフト変性されるが、本発
明において、ポリエチレンにグラフトされるモノ
マー(以下、グラフトモノマーと呼ぶ)には不飽
和カルボン酸またはその誘導体が使用される。不
飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
等を挙げることができる。また不飽和カルボン酸
の誘導体とは酸無水物、エステル、アミド、イミ
ド、金属塩等をいい、例えば無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸ブチル、アクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノ
メチルエステル、フマル酸ジメチルエステル、イ
タコン酸モノメチルエステル、イタコン酸ジエチ
ルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、マレイン酸モノアミド、マレイン酸ジアミ
ド、マレイン酸−N−モノエチルアミド、マレイ
ン酸−N・N−ジエチルアミド、マレイン酸−N
−モノブチルアミド、マレイン酸−N・N−ジブ
チルアミド、フマル酸モノアミド、フマル酸ジア
ミド、フマル酸−N−モノエチルアミド、フマル
酸−N・N−ジエチルアミド、フマル酸−N−モ
ノブチルアミド、フマル酸−N・N−ジブチルア
ミド、マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−
フエニルマレイミド、アクリル酸ナトリウム、メ
タクリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、メ
タクリル酸カリウム等をあげることができる。こ
れらのグラフトモノマーの中では無水マレイン酸
を使用するのが最も好ましい。グラフトモノマー
をポリエチレンにグラフトするには、公知の種々
の方法を採用することができる。例えばポリエチ
レン、グラフトモノマーを溶媒の存在下または不
存在下で、ラジカル開始剤を添加してまたは添加
せずに高温で加熱することによつて行われる。反
応に際し、スチレンのような他のビニルモノマー
を共存させてもよい。 ポリエチレンへのグラフトモノマーのグラフト
される量(以下グラフト率と呼ぶ)は組成物全体
のグラフト率が10-4ないし5重量%の範囲にある
よう調製するのが好ましい。工業的製造上からは
予めグラフト率10-2ないし10重量%の変性ポリエ
チレンを製造しておき、次に未変性ポリエチレン
にこの変性ポリエチレンを混合することが組成物
中のグラフトモノマーの濃度を適当に調整できる
ため好ましい方法であるが、最初からポリエチレ
ンに所定量のグラフトモノマーを配合してグラフ
トしてもさしつかえない。 本発明において結晶化度65%以上のポリエチレ
ンに配合されるエチレン−α−オレフインランダ
ム共重合体とは、結晶化度5ないし30%、エチレ
ン含有率85ないし95モル%の共重合体、例えばエ
チレンとプロピレン、1−ブテン、3−メチル−
1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペ
ンテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレ
フインの1種もしくは2種以上との共重合体をい
う。これらの重合体は、酸化、塩素化、クロルス
ルホン化あるいはエポキシ化合物やカルボキシル
基含有化合物がグラフトされている等種々の変性
が施されていてもよい。これらのうちでは更にエ
チレン含有率85ないし95モル%、結晶化度5ない
し30%のエチレン−1−ブテンランダム共重合体
を用いると、変性ポリエチレンの透明性、耐衝撃
性、接着性、耐沸水接着性のいずれの性能をも向
上させるため最も好ましい。 エチレン−α−オレフインランダム共重合体は
メルトインデツクス(ASTM−D−1238、190
℃)0.1ないし50の範囲のものが好ましい。 本発明は(a)一部もしくは全部が不飽和カルボン
酸もしくはその誘導体から選ばれた少なくとも一
種のモノマーでグラフトされた結晶化度65%以上
のポリエチレンに(b)エチレン−α−オレフインラ
ンダム共重合体を配合することにより結晶化度65
%以上の変性ポリエチレンのエチレン−ビニルア
ルコール共重合体への接着性が向上することを見
出したもので、かかる効果はこれまでに知られて
いなかつたことである。すなわち、第1に結晶化
度65%以上のポリエチレンは上記(a)の如き変性が
なされておらねばならず、変性されていない結晶
化度65%以上のポリエチレンに上記(b)の如き重合
体を混合しても全く接着しない。また上記(a)の如
き変性ポリエチレン単味でも後述の比較例4で示
すようにエチレン−ビニルアルコール共重合体に
対する接着性は十分でない。未変性の高圧法ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等も比
較例14〜16に示したようにエチレン−ビニルアル
コール共重合体とほとんど接着しない。またこの
ような樹脂を変性したものも接着性は十分ではな
い。 結晶化度が64%未満のエチレン系重合体を上記
(a)の如き結晶化度が65%以上の変性ポリエチレン
に配合することにより、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体への初期接着性および耐沸水接着性
が比較例1〜3、実施例1〜3および比較例8〜
12に示すように著しく向上するが、本発明の結晶
化度が5〜30%の(b)のエチレン−α−オレフイン
ランダム共重合体とすることにより、結晶化度が
30%を越えるものに比べて、実施例1〜3と比較
例1〜3および比較例8〜12との対比から明らか
な如く、更に初期接着性および耐沸水接着性が向
上することが明らかである。 本発明で使用するポリエチレン組成物は、(a)一
部もしくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその
誘導体でグラフトされた結晶化度65%以上のポリ
エチレン99ないし51重量部、好ましくは99ないし
70重量部、(b)エチレン−α−オレフインランダム
共重合体1ないし49重量部、好ましくは1ないし
30重量部からなる組成物(計100重量部)を主成
分とする。(b)エチレン−α−オレフインランダム
共重合体の量が1重量%未満では、配合による効
果が不十分であり、49重量%を越えると耐熱変形
性、剛性、機械的強度が損われ、レトルト用途等
へは、使用できない。また接着強度も低下してく
る。 本発明で使用するポリエチレン組成物は、必要
に応じて更にエチレン−ビニルアルコール共重合
体を20重量%まで含んでいてもよい。一部もしく
は全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体が
グラフトされたポリエチレンは、変性されていな
いポリエチレンに比べエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体との混和性が良好であるため、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体が混合されていて
も、例えば水蒸気透過抵抗性の低下、透明性の低
下、層状剥離等の混合による欠点をほとんど生じ
ない。 ポリエチレン組成物には更に酸化防止剤、紫外
線吸収剤、顔料、染料、充填剤、核剤、ブロツキ
ング防止剤が本発明の目的を損わない範囲で配合
されていてもよい。 本発明で使用するポリエチレン組成物を調製す
る方法としては、公知の種々の方法をとりうる。
例えば、各成分をリボンブレンダー、V型ブレン
ダー、タンブラー、ヘンシエルミキサー等で混合
後、押出機、バンバリーミキサー、二本ロール、
ニーダー等で溶融混練する方法、あるいは各成分
を溶媒に溶解させ、よく撹拌混合した後、貧溶媒
を添加して析出させる等の方法をとりうる。 本発明のポリエチレン組成物層とエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体層とからなる積層構造物
を製造する方法としては、(1)予めそれぞれのフイ
ルム、シートを製造しておき、両者を熱圧着する
方法、(2)エチレン−ビニルアルコール共重合体層
に溶融したポリエチレン組成物を押出して積層す
る方法、(3)それぞれを別個の押出機で溶融し同一
のダイスより共押出する等の方法が採用できる。 上記(1)、(2)、(3)の方法において、成形時のポリ
エチレンの樹脂温度は140℃ないし300℃特に150
℃ないし250℃の範囲が好ましい。(1)、(3)の方法
におけるエチレン−ビニルアルコール共重合体の
樹脂温度は170℃ないし250℃特に180℃ないし230
℃の範囲が好ましい。 本発明のポリエチレン組成物層とエチレン−ビ
ニル共重合体からなる積層構造物としては、ポリ
エチレン組成物層およびエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体層を内層または外層にした2層構造
のもの、いずれかの層を中間層とし、他の層をサ
ンドイツチした3層構造、あるいは上記構造物に
更にポリエチレン組成物もしくはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体のいずれかと接着性を有す
る重合体、例えばポリエチレン組成物の場合は、
ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−α−
オレフイン共重合体等、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体の場合は、ナイロン、ポリエステル
樹脂等の層が積層された積層構造物、例えばポリ
エチレン/本発明で定義したポリエチレン組成
物/エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ
エチレン組成物/エチレン−ビニルアルコール共
重合体/ナイロンの3層構造、ポリエチレン/ポ
リエチレン組成物/エチレン−ビニルアルコール
共重合体/ポリエチレン組成物、ポリエチレン/
ポリエチレン組成物/エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体/ナイロンの4層構造、ポリエチレ
ン/ポリエチレン組成物/エチレン−ビニルアル
コール共重合体/ポリエチレン組成物/ポリエチ
レンの5層構造のもの等の他、ポリエチレン組成
物/エチレン−ビニルアルコール共重合体の構成
要素を含む積層構造の範囲内で、種々の組合せが
可能である。これらの積層構造物は、いずれかの
層が一軸もしくは二軸に配向してもよい。 本発明のポリエチレン組成物層とエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体層とからなる積層構造物
はフイルム、シート、パイプ、中空瓶等として実
用に供される。 本発明のポリエチレン組成物とエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体とからなる積層構造物は、
層間接着性および沸水処理後の層間接着性が更に
改善されており、従来生じていた使用時に積層物
が剥離する問題が解消された。従つて、ポリエチ
レン/エチレン−ビニルアルコール共重合体積層
物の高い剛性、機械的強度、耐沸水性、ガス透過
抵抗性、水蒸気透過抵抗性等を生かして、野菜、
肉類、乳製品等の包装材料、調味料、食用油、医
薬品等の包装容器あるいはカレー、シチユー等の
レトルト食品用包装材等の用途に好適に使用しう
る。 次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ
ら実施例に何ら制約されるものではない。 比較例 1〜5 高密度ポリエチレン(メルトインデツクス12、
結晶化度78%)に無水マレイン酸2.5重量%グラ
フトした変性ポリエチレン(以後変性PEと略
す)と高密度ポリエチレン(メルトインデツクス
1、結晶化度76%、以後HDPEと略す)とからな
る変性ポリエチレン成分(以後変性HDPE成分と
略す)および高圧法低密度ポリエチレン(商品
名:ミラソンM−50、三井ポリケミカル製、メル
トインデツクス1.9、結晶化度59%、以後LDPE
と略す)を第1表に記載した重量部タンブラーブ
レンダーで混合後、押出機で210℃で造粒した。
この組成物のペレツトを一台の押出機で溶融し、
樹脂温210℃で複合インフレーシヨン成形用ダイ
に供給する。一方別の押出機でエチレン−ビニル
アルコール共重合体(エチレン含有率31モル%、
ケン化度99%)を溶融し、樹脂温210℃で前記ダ
イに供給し、内側がポリエチレン組成物層、外側
がエチレン−ビニルアルコール共重合体層からな
るインフレーシヨンフイルム(ポリエチレン組成
物層の厚さ70μ、エチレン−ビニルアルコール層
の厚さ30μ)を成形した。このフイルムから巾15
mmの試験片を切り取り、ポリエチレン組成物層と
エチレン−ビニルアルコール共重合体層の間を一
部剥離した後、インストロン測定機によりチヤツ
クスピード100mm/minで測定して両層の剥離強
度を求めた。また、フイルムを98℃沸水中に1時
間浸漬後取出したものについても同様に試験し
た。測定結果を第1表に示す。
【表】 実施例 1〜3 低密度ポリエチレンをエチレン−1−ブテンラ
ンダム共重合体(エチレン含有率90モル%、メル
トインデツクス1.0、結晶化度15%、以下EBCと
略す)に代えかつ配合比を第2表に示した重量部
とした組成物を用いる以外は比較例1と同様に行
つた。結果を第2表に示す。
【表】 第1表及び第2表から、結晶化度が65%以上の
変性HDPE成分に、結晶化度が64%以下(比較例
1〜3のLDPEは59%、実施例1のEBCは15%)
のオレフイン重合体を配合すると初期接着性(初
期剥離強度)及び耐沸水処理後の剥離強度)が比
較例4、5に比べて著しく向上することが明らか
であり、又実施例1の如く結晶化度が30%以下の
オレフイン重合体を配合することにより、初期接
着性及び耐沸水接着性が結晶化度が59%のオレフ
イン重合体に比べて、更に向上していることが分
かる。 比較例 6、7 変性HDPE成分の一つである高密度ポリエチレ
ンに代えて中密度ポリエチレン(メルトインデツ
クス2.0、結晶化度68%、以下MDPEと略す)を
用い、かつ配合比を第3表に示した重量部とする
以外は比較例1と同様に行つた。 比較例 8〜11 低密度ポリエチレンに代えてエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル含有率8重量%、メル
トインデツクス1.7、結晶化度43%、以下EVAと
略す)を用い、かつ配合比を第3表に示した重量
部とする以外は、比較例1と同様に行つた。結果
を第3表に示す。
【表】 比較例 12〜14 比較例1、8で用いたHDPE、LDPE、EVAの
それぞれ単味を用いる以外は、比較例1と同様に
行つた。結果を第4表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一部または全部が不飽和カルボン酸もしくは
    その誘導体から選ばれた少なくとも一種のモノマ
    ーでグラフトされた結晶化度65%以上のポリエチ
    レン99ないし51重量部、結晶化度5ないし30%、
    エチレン含有率85ないし95モル%のエチレン−α
    −オレフインランダム共重合体1ないし49重量部
    (計100重量部)、および必要であれば更に20重量
    部までのエチレン−ビニルアルコール共重合体と
    からなるポリエチレン組成物層と、エチレン含有
    率15ないし60モル%のエチレン−ビニルアルコー
    ル共重合体層とからなる多層積層構造物。
JP14110676A 1976-11-26 1976-11-26 Laminated structure Granted JPS5366983A (en)

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JPS5366983A JPS5366983A (en) 1978-06-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH04136214U (ja) * 1991-06-07 1992-12-18 倉三郎 水野 患部冷却装置

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