JPS628973Y2 - - Google Patents

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JPS628973Y2
JPS628973Y2 JP17557581U JP17557581U JPS628973Y2 JP S628973 Y2 JPS628973 Y2 JP S628973Y2 JP 17557581 U JP17557581 U JP 17557581U JP 17557581 U JP17557581 U JP 17557581U JP S628973 Y2 JPS628973 Y2 JP S628973Y2
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JP
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cutting
curved portion
convex curved
concave curved
tool body
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JP17557581U
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JPS5880114U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、工具の軸線方向に切り下ろして穴
明け加工を行なうドリルあるいは座ぐりカツタ等
の二枚刃の穴明け工具の改良に関する。
一般に、この種の穴明け工具にあつては、工具
本体の軸線に沿つて切屑排出溝が、それもスムー
ズな切屑排出を考慮して大きな切屑排出溝が設け
られている。従つて、剛性が乏しいということが
否めない。その上、チゼルにおいて大きなスラス
ト荷重が生じるため、工具折損あるいは穴の精度
不良等の問題が往々にして発生している。
その点、本出願人が先に提案した中心に切刃、
つまりチゼルが無い穴明け工具によるとスラスト
荷重の軽減を図ることができる(特願昭54−
127046号)。すなわち、第1図に示すように、工
具本体1の先端には切刃チツプ2,2がろう付け
固定されており、また各切刃チツプ2,2の切刃
3,3の各内端縁3a,3aは回転中心Oから
夫々等距離、それも中心にコアが生じない程度に
離されている。従つて、このようなドリルで穴明
け加工を行なうと、チゼルが無いからその分スラ
スト荷重を減少し得、これによつてドリルの剛性
を相対的に向上させることができ、また穴明け加
工中、各内端縁3aが踏んばる状態になるから、
いわゆる「みそすり」運動およびそれによつて発
生するライフリングを防止することができ、ひい
ては工具折損を防止することができ、また精度の
良好な穴を明けることができる。
ところで、このようなドリルにあつては、上述
したようにスラスト荷重を減少し得てドリルの剛
性を相対的に向上させることができるから、高送
り切削が可能である。ところが、高送り切削を行
なつた場合、次のような新たな問題が生じた。す
なわち、このようなドリルで軟鋼等を高送り切削
した場合、厚い切屑が連続して生成し、そしてこ
の切屑がドリルに巻きついてドリルを折損したり
あるいは穴の壁面をこすつて面粗度を悪化させ、
また穴から排出された切屑がドリルに振り回され
るため、穴明け作業が非常に危険であり、また切
屑が飛び散つて作業環境が悪化するという問題が
生じた。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
各切刃を底面視したとき切刃を工具本体の回転中
心側から外周側に向つて順次それぞれ2ケ以上形
成された滑らかな凸曲線部と滑らかな凹曲線部と
から構成し、しかも両切刃の凸曲線部どうし、凹
曲線部どうしを互いに同一形状になすとともに、
半径方向の同一位置に形成し、かつ凸曲線部を凹
曲線部に対して切削回転方向に先行突出させるこ
とにより、軟鋼等を高送り切削しても切屑を分断
することができる二枚刃の穴明け工具を提供する
ことを目的とする。
以下、この考案の一実施例について第2図を参
照して説明する。なお、上記従来例と同一部分に
ついては同一符号を付し、その説明を省略する。
各切刃13,13は工具本体1の回転中心Oに
対して点対称に配置されている。また、切刃13
は同一回転方向側において回転中心O側から外周
側へ向けて4ケ、すなわち夫々2ケ宛形成された
滑らかな凸曲線部13bと滑らかな凹曲線部13
cとから構成されている。しかも、両切刃13の
凸曲線部13b,13bどうし、凹曲線部13
c,13cどうしは、同一形状に形成されるとと
もに、径方向の同一位置に形成されている。な
お、切刃13の内端縁13a付近には凸曲線部1
3bが形成されている。これら凸曲線部13bと
凹曲線部13cは滑らかに連なつてあたかも波状
になされており、しかも凸曲線部13bは凹曲線
部13cに対して切削回転方向、つまり矢印方向
に先行突出させられている。また、切刃チツプ2
のすくい面14は凸曲線部13b及び凹曲線部1
3cに夫々対応し、かつ切屑排出溝15に沿つて
形成された凸曲面部14b及び凹曲面部14cか
ら構成されている。なお、図中16は切削油を流
すための油穴である。
しかして、このようなドリルで穴明け加工を行
なつた場合、切屑は切刃13の凸曲線部13b及
び凹曲線部13cに対応して生じる。凸曲線部1
3bから生じる切屑は、すくい面14の凸曲面部
14bで押し広げられ、その結果細かく分断され
る。また、凹曲線部13cから生じる切屑は、凹
曲線部13cに対応して断面円弧状となつて延
び、この凹曲線部13cに隣接しかつ凹曲線部1
3cより回転中心O側に位置する凸曲面部14b
に押し当たつて急激にカールさせられ、これによ
つて扇状に細かく分断される。すなわち、この切
屑は断面円弧状であるため、切屑の曲げに対する
柔軟性が失なわれ、従つて急激にカールさせられ
ると切屑に折り目が生じ、その折り目から分断さ
れるのである。その上、この切屑は隣接する凸曲
線部13bの凹曲線部13c側の部分から生じる
切屑に干渉し、これによつて凹曲線部13cから
生じる切屑はより一層確実に分断される。しか
も、凸曲線部13bと凹曲線部13cとを夫々2
ケ宛設けているから、切刃13から生じる切屑は
より一層細かく分断される。この結果、切屑がド
リルに巻きついてドリルが折損したり、あるいは
切屑が穴の壁面をこすつて穴の面粗度が悪化した
りするのを防止することができ、また穴から排出
された切屑ドリルに振り回わされることがないか
ら、穴明け作業の安全性を向上させることがで
き、さらに切屑が飛び散ることがないから、作業
環境を良好にすることができる。なお、細かく分
断された切屑は油穴16から流入する切削油によ
つて穴の外部へ速やかに排出される。また、切刃
13自体がチツプブレーカ機能を持つているか
ら、再研削の都度チツプブレーカを形成する必要
がなく、ドリルの再研削が容易である。
さらに、両切刃13,13の各凸曲線部13
b,13bどうし、凹曲線部13c,13cどう
しを半径方向の同一位置に形成しているから、つ
まり凸曲線部13b,13bどうし、凹曲線部1
3c,13cどうしの互いの位相を一致させてい
るから、ドリルがワークに喰付くとき、あるいは
ワークを貫通するときにドリルが振られるのを防
止することができる。すなわち、切刃13に凸曲
線部13bおよび凹曲線部13cを形成すると、
切刃13に切削荷重の分力としてのラジアル荷重
が作用し、このラジアル荷重によつて喰付き時お
よび貫通時にドリルが振られる。特に、一方の切
刃13の凸曲線部13bおよび凹曲線部13cと
他方の切刃13の凸曲線部13bおよび凹曲線部
13cとの互いの位相をずらした場合には、一方
の切刃13に作用するラジアル荷重と他方に作用
するラジアル荷重とが加算され、ドリルの振れが
大きくなる。この点、上記のドリルにおいては、
両切刃13,13の凸曲線部13bと凹曲線部1
3cとの互いの位相を一致させているから、一方
の切刃13に作用するラジアル荷重と他方に作用
するラジアル荷重とが相殺する。したがつて、ド
リルが振られるのを防止することができる。
また、この実施例においては切刃チツプ2の内
端縁13a付近を凸曲線部13bとしているが、
これによつて次のようなメリツトを得ることがで
きる。すなわち、切刃チツプ2の内端縁13a付
近は高送り切削となつて大きなスラスト荷重を受
けるから、欠損し易い状況にある。しかし、切刃
13の内端縁13a付近を凸曲線部13bとして
いるから、切刃チツプ2の内端縁13a付近の厚
さが厚くなり、その上厚くなることによつて凸曲
線部13bの曲率半径を大きくすることができ、
これによつて切刃チツプ2の内端縁13a付近の
強度を向上させることができ、従つて切刃チツプ
2の内端縁13a付近の欠損を防止することがで
きる。
また、上記実施例においては、側面視におい
て、切刃13を直線(実際には、上述したよう
に、凸曲線部13bが凹曲線部13cに対してド
リルの先端方向に突出している。)にしている
が、これに限られることなく、第4図または第5
図に示すように種々の形状とすることができる。
以下、第4図または第5図に示すドリルについて
説明する。なお、切刃以外は上記実施例と同様で
あるから、切刃以外の部分については同一符号を
付し、その説明を省略する。第4図のものは、回
転中心O側から外周側へ向かつて最初の凹曲線部
33cと2番目の凸曲線部33bとの接点を境に
して切刃33の先端角を2段にしたもので、切屑
はその接点を境にして2分されるため、切屑をよ
り一層確実に分断する効果がある。第5図のもの
は先端角を2段にしたのみならず、切刃43の内
側の部分を工具本体1側へ凹ませたもので、切屑
分断をより確実にすると共に、切刃43と切刃チ
ツプ2の内側面とのなす角を大きくして切刃チツ
プ2の内端縁43a付近の強度を大きくして切刃
チツプ2の欠損を防止し得、またワークに対する
食い付き点を回転中心から遠くしていわゆる芯振
れを小さくすることができる。
また、上記実施例においては切刃チツプ2を工
具本体1にろう付け固定しているが、これに限ら
れることなく、切刃チツプ2をボルト等で固定し
てもよく、また切刃チツプ2を工具本体1と一体
に形成してもよい。
以上説明したように、この考案による二枚刃の
穴明け工具によれば、切刃を底面視したとき、切
刃を工具本体の回転中心側から外周側に向かつて
3ケ以上交互に形成された滑らかな凸曲線部と滑
らかな凹曲線部とから構成し、しかも両切刃の凸
曲線部どうし、凹曲線部どうしを径方向の同一位
置に形成し、かつ凸曲線部を凹曲線部に対して切
削回転方向に先行突出させているから、凸曲線部
から生じる切屑は凸曲線部の押し広げ作用によつ
て、また凹曲線部から生じる切屑は柔軟性が小さ
くなつた状態で凸曲線部に押し当たつて急激にカ
ールさせられると共に隣接する凸曲線部の凹曲線
部の部分から生じる切屑に干渉することによつて
夫々分断することができ、さらに喰付き時および
貫通時に工具が振れるのを防止することできると
ともに、スラスト荷重の大きな内端縁付近の強度
を向上させてその欠損を有効に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は先に提案した中心に切刃のないドリル
の一例を示す図で、aはその底面視図、bはその
側面図、第2図はこの考案の一実施例を示す図
で、aはその底面視図、bはその側面図、第3図
は第2図に示す実施例の要部を示す拡大側面図、
第4図および第5図は夫々この考案の他の実施例
を示す側面図である。 1……工具本体、2……切刃チツプ、13,3
3,43……切刃、13a,33a,43a……
内端縁、13b,33b,43b……凸曲線部、
13c,33c,43c……凹曲線部、14……
すくい面、15……切屑排出溝、O……回転中
心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工具本体1の先端部に内端縁13aが前記工具
    本体1の回転中心Oから夫々等距離離されて設け
    られた2つの切刃13と、各切刃13のすくい面
    14側に位置しかつ前記工具本体1の軸線方向に
    沿つて設けられた切屑排出溝15とを備えた二枚
    刃の穴明け工具において、前記各切刃13を軸線
    方向先端視したとき、該切刃13は、前記工具本
    体1の回転中心O側から外周側に向つて順次それ
    ぞれ2ケ以上形成された滑らかな凸曲線部13b
    と滑らかな凹曲線部13cとからなり、しかも両
    切刃13,13の凸曲線部13b,13bどう
    し、凹曲線部13c,13cどうしは互いに同一
    形状をなすとともに、半径方向の同一位置に形成
    されており、かつ前記凸曲線部13bは前記凹曲
    線部13cに対して切削回転方向に先行突出し、
    内端縁13aに位置する切刃13は凸曲線部13
    b,13bであることを特徴とする二枚刃の穴明
    け工具。
JP17557581U 1981-11-26 1981-11-26 二枚刃の穴明け工具 Granted JPS5880114U (ja)

Priority Applications (1)

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JP17557581U JPS5880114U (ja) 1981-11-26 1981-11-26 二枚刃の穴明け工具

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JP17557581U JPS5880114U (ja) 1981-11-26 1981-11-26 二枚刃の穴明け工具

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Publication Number Publication Date
JPS5880114U JPS5880114U (ja) 1983-05-31
JPS628973Y2 true JPS628973Y2 (ja) 1987-03-02

Family

ID=29967983

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JP17557581U Granted JPS5880114U (ja) 1981-11-26 1981-11-26 二枚刃の穴明け工具

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JP2021151681A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 三菱マテリアル株式会社 ドリル

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062369A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Tungaloy Corp 穴あけ工具に取り付けられるチップの製造方法、並びに穴あけ工具の製造方法および穴あけ工具
JP6127341B2 (ja) * 2013-03-01 2017-05-17 住友電工ハードメタル株式会社 3枚刃ツイストドリル
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JPS5880114U (ja) 1983-05-31

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