JPS6260369B2 - - Google Patents

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JPS6260369B2
JPS6260369B2 JP19236282A JP19236282A JPS6260369B2 JP S6260369 B2 JPS6260369 B2 JP S6260369B2 JP 19236282 A JP19236282 A JP 19236282A JP 19236282 A JP19236282 A JP 19236282A JP S6260369 B2 JPS6260369 B2 JP S6260369B2
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JP
Japan
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blood
neosugar
sucrose
weeks
lipids
Prior art date
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JP19236282A
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English (en)
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JPS5982313A (ja
Inventor
Tetsutaro Niisato
Ueto Takeda
Hidemasa Hidaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Publication date
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Priority to JP19236282A priority Critical patent/JPS5982313A/ja
Publication of JPS5982313A publication Critical patent/JPS5982313A/ja
Publication of JPS6260369B2 publication Critical patent/JPS6260369B2/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は体内脂質減少剤に関し、詳しくはシユ
ークロースにフラクトシルトランスフエラーゼを
作用させ、その結果生成されるシユークロースに
フラクトースが1〜4分子結合したオリゴ糖類を
主成分とする糖混合物の医療用新用途としての体
内脂質減少剤に関する。 近年、日欧米の先進諸国では、栄養過剰の食生
活による肥満者が増加し、高血圧、糖尿、高脂血
および脂肪肝等の各種の成人病の発現率が高ま
り、これらの原因となる肥満防止に重大な関心が
持たれている。この様な背景のもと、本発明者ら
は脂質代謝に影響を及ぼす物質を検索すべく実験
動物を用いて検討した結果、特定の糖混合物を常
時摂取することにより、体重増加が抑制され、血
液中の血糖値、コレステロール、トリグリセライ
ドの明確な減少が認められることを知見し、本発
明を完成した。 本発明はシユークロースにフラクトースが1〜
4分子結合したオリゴ糖類を主成分とする糖混合
物からなる体内脂質減少剤を提供するものであ
る。シユークロースにフラクトシルトランスフエ
ラーゼを作用させることによつて得られるシユー
クロースにフラクトースが1〜4分子結合したオ
リゴ糖類を主成分とする糖混合物(以下、ネオシ
ユガーと称する)の製造法については特開昭56−
154967号および特開昭57−12973号に開示されて
おり、これらに記載の方法により容易に製造し得
る。得られるネオシユガーにはオリゴ糖群、すな
わちシユークロースにフラクトースが1分子結合
した物質(以下、GF2と称する)、シユークロー
スにフラクトースが2分子結合した物質(以下、
GF3と称する)、シユークロースにフラクトース
が3分子結合した物質(以下、GF4と称する)、
シユークロースにフラクトースが4分子結合した
物質(以下、GF5と称する)等のオリゴ糖、未反
応のシユークロース及び転移反応により副成した
グルコース等が含まれている。そして、これらの
構成糖の組成は製造中の反応条件により種々の値
をとり得る。従つて、本発明に係るネオシユガー
の糖組成はどのような組合せも可能であるが、有
効性評価に使用した次の2例を代表例として記載
する。
【表】 これらの5%および10%添加飼料を用い、正常
ラツトに6週間自由摂取させ経時的に体重、血液
および組織検査を実施した結果、毒性の発現を認
めず、添加量に比例した体重増加度の抑制を認め
た。また、血液検査では血糖、コレステロールお
よびトリグリセライドの明確な減少を認めた。さ
らに、剖検時に体脂肪の顕著な減少を認めた。ま
た、ゴールドチオグルコース起因肥満マウスにネ
オシユガー10%添加飼料をペアードフイーデイン
グ(Paired feeding)で4週間給餌し、経時的に
体重、血液検査を実施した結果、体重の減少とコ
レステロール、ホスホリピツドおよびトリグリセ
ライドの減少を認め、特に脂質の減少は顕著であ
つた。 これらの事実から、本発明のネオシユガーを常
時摂取することにより、肥満が防止され、既に肥
満となつた者では肥満が解消され、加えて血中の
コレステロール等の脂質も低下するものと考えら
れる。 また、フラクトース、グルコースおよびシユー
クロース等の糖質食を給餌すると血清と肝内脂質
の著増および明確な脂肪肝を発症する特殊な実験
系を用いてネオシユガー食を給餌したが、ネオシ
ユガーは血清と肝内脂質を増量せず、かつ全く脂
肪肝を誘発しなかつた。この事実と上記の正常ラ
ツトの試験結果から、本発明のネオシユガーは、
脂肪肝治療および脂肪肝発症防止作用を有すると
考えられる。 また、糖尿病動物を用いてネオシユガーを経口
もしくは腹腔内に3週間投与し、経時的に血中脂
質を検査した結果、いずれの投与経路で投与して
も、ネオシユガーは血糖、コレステロール、ホス
ホリピツドおよびトリグリセライドを明確に低下
させ、特に腹腔内投与時の効果は顕著であつた。
このことより、本発明のネオシユガーは、糖尿病
患者の高血糖および高脂血、とりわけ高脂血状態
を顕著に改善するものと考えられ、特に静脈内投
与での効果が期待出来る。 さらに、13週齢の自然発症高血圧ラツトにネオ
シユガー混餌食を8週間給餌し、経時的に体重、
血液、組織検査、肝内脂質量および血圧を測定し
た結果、体重増加度の鈍化と血中のコレステロー
ル、トリグリセライドおよびホスホリピツド、加
えて肝内脂質量の減少を認めた。また、血圧上昇
が抑制され、動物の上昇した血圧を低下させた。 この結果から本発明のネオシユガーは高血圧症
の防止および治療効果も充分期待され、特に肥満
と高脂血症を併せもつ高血圧患者への効果が期待
出来る。 このような一連の事実から本発明のネオシユガ
ーは、臨床でも肥満の予防作用を発現し、さらに
各種の原因による高脂血症を治療するものと考え
られるし、また高血圧症の予防と治療作用も充分
に期待し得ると考えられる。 なお、ネオシユガーP、Gの毒性は試験の結
果、ラツト、マウス雄雌共経口投与でLD509g/
Kg以上であつた。 体内脂質減少剤としてのネオシユガーの実際的
な使用法としては特に制限はないが、経口適用も
しくは静脈内投与が望ましい。剤形としてはペレ
ツト、粉末、水溶液などが好ましい。経口適用の
場合は、飲用水に溶解し、水溶液として1回50g
以下、好ましくは毎食後、1日3回摂取する方法
が望ましい。また、飲用以外の経口投与としては
あらゆる食品に砂糖の代替品として用い摂取させ
ることが出来る。静脈内適用の場合は、濃度15%
以下の水溶液としてもしくは各種の点滴用剤に一
定量添加し、それらの500ml剤を朝夕1日2回程
度、静脈内に点滴適用することが望ましい。 上述の方法により本発明のネオシユガーを摂取
させることにより、肥満、高脂血、脂肪肝および
高血圧の予防と治療が行なわれ、特に高脂血の入
院患者には経口と静脈内適用を併用することによ
り、迅速な効果の発現が期待される。このように
本発明のネオシユガーは体内脂質減少剤として、
肥満者と成人病患者が漸増する現代において、人
類の健康維持上極めて有用である。 以下、実施例によつて本発明の効果を説明す
る。 実施例 1 オリエンタル酵母工業KK製の精製飼料A配合
の組成中の蔗糖5%、あるいは更に澱粉5%を除
いた飼料にネオシユガーP、ネオシユガーG、シ
ユークロースもしくはグルコースを5%あるいは
10%の割合に加えた飼料を作製した。それらを、
体重平均170gのウイスター系ラツト雄1群18匹
に6週間自由に摂取させ、経時的に体重を測定し
た。また、10%混餌群について給餌開始後、2、
4および6週目に各群6例宛採血し、経時的に血
液検査を行なつた。なお、平均摂餌量は次のとお
りであつた。 5% 10% ネオシユガーP 23.3g 25.0g ネオシユガーG 28.7 26.4 グルコース 26.3 25.0 シユークロース 27.5 31.4 無処置 25.0 25.0 結果を第1図および第2図に示す。 実施例 2 ゴールドチオグルコース30mg量を1回腹腔内投
与し、5週間放置して肥満となつたJCL−ICR系
の雄マウスを1群20匹として用い、実施例1の場
合と同様に作製した糖質10%添加飼料をペアード
フイーデイングで4週間給餌し、その間経時的に
血液検査を行なつた。結果を第3図に示す。 実施例 3 蔗糖約90%で、蛋白質を含まない飼料を14日間
摂取させた10週齢のウイスター系ラツトの雄を1
群6匹として用い、それらに糖質各70%とカゼイ
ン、ビタミン等からなる飼料を6日間自由摂取さ
せた。7日目に採血と肝の摘出を行ない血清と肝
内の総脂質(コレステロール、トリグリセライ
ド、ホスホリピツド)を測定した。結果を第4図
に示す。 実施例 4 8週齢のウイスター系ラツトの雄にストレプト
ゾトシン60mg/Kg量を1回静脈内投与し、2週間
放置した動物を1群30匹として用い、ネオシユガ
ーおよび蔗糖を腹腔内に2g/Kg量3週間連続投
与し、その間経時的に血液検査を行なつた。結果
を第5図に示す。 実施例 5 13週齢の自然発症性高血圧ラツト(SHR)の
雄を各1群40匹として用い、実施例1の場合と同
様に作製したネオシユガー10%添加飼料を8週間
ペアードフイーデイングで給餌し、その間経時的
に体重、血液、体内脂質、組織像および血圧を測
定した。結果を第6図に示す。 実施例 6 8週齢のウイスター系のラツト雄を用いた。こ
の実験動物にはストレプトゾトシン60mg/Kg量を
1回静脈内投与し、2週間放置して糖尿病状態と
して供試した。 糖尿病状態とした上記実験動物を1群30匹とし
て用いた。ネオシユガーは4.5g/Kg量を1日1
回3週間に亘り経口投与し、1、2および3週間
投与後にそれぞれ各群10匹ずつを採血に供し、血
液中の脂質を測定した。結果を第7図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは実施例1の正常ラツトを使用し
た6週間糖質混餌試験における体重の経時的変化
を示し、aは5%混餌群、bは10%混餌群であ
る。第2図aは血液検査のうち血糖の経時的変化
を、第2図bはコレステロールの経時的変化を、
第2図cはトリグリセライドの経時的変化をそれ
ぞれ示す。第3図a,b,cは実施例2のゴール
ドチオグルコース起因肥満マウスを使用した4週
間混餌試験における体内脂質の経時的変化を示
し、aはコレステロールを、bはホスホリピツド
をcはトリグリセライドを示す。第4図a,bは
実施例3の糖質過給餌ウイスター系ラツトの血清
中総脂質aおよび肝内総脂質bの測定値を示す。
第5図a,b,cは実施例4のストレプトゾトシ
ン起因糖尿病ラツトを使用した3週間腹腔内投与
における体内脂質の経時的変化を示し、第5図a
はコレステロール、第5図bはホスホリピツド、
第5図cはトリグリセライドを示す。第6図a〜
fは実施例5の自然発症高血圧ラツトを使用した
8週間のネオシユガー10%混餌試験における経時
変化を示し、aは体重、bは血糖、cは血圧(4
週後のみ)および体内脂質(dはコレステロー
ル、eはホスホリピツド、fはトリグリセライ
ド)をそれぞれ示す。第7図は実施例6のストレ
プトゾトシン起因糖尿病ラツトの血清脂質に対す
るネオシユガーの経口投与による影響を示し、第
7図aはコレステロール、第7図bはホスホリピ
ツド、第7図cはトリグリセライドの経時的変化
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シユークロースにフラクトースが1〜4分子
    結合したオリゴ糖類を主成分とする糖混合物から
    なる体内脂質減少剤。 2 経口投与可能なペレツト、粉末、水溶液など
    の剤形である特許請求の範囲第1項記載の体内脂
    質減少剤。 3 静脈内投与可能な水溶液、点滴用剤などの剤
    形である特許請求の範囲第1項記載の体内脂質減
    少剤。
JP19236282A 1982-11-04 1982-11-04 体内脂質減少剤 Granted JPS5982313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19236282A JPS5982313A (ja) 1982-11-04 1982-11-04 体内脂質減少剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP19236282A JPS5982313A (ja) 1982-11-04 1982-11-04 体内脂質減少剤

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Publication Number Publication Date
JPS5982313A JPS5982313A (ja) 1984-05-12
JPS6260369B2 true JPS6260369B2 (ja) 1987-12-16

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ID=16290014

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