JPS62435Y2 - - Google Patents

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JPS62435Y2
JPS62435Y2 JP15975481U JP15975481U JPS62435Y2 JP S62435 Y2 JPS62435 Y2 JP S62435Y2 JP 15975481 U JP15975481 U JP 15975481U JP 15975481 U JP15975481 U JP 15975481U JP S62435 Y2 JPS62435 Y2 JP S62435Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、デイスクブレーキにおいて、摩擦パ
ツドの摩擦材が摩耗限度まで摩耗したことを警報
する摩耗限度警報装置に関するものである。
考案の背景 車両用のデイスクブレーキは、車輪と一体的に
回転するデイスクロータと、そのデイスクロータ
の摩擦面に対面する摩擦材およびその摩擦材の後
面に固着された裏板を備えた摩擦パツドと、その
摩擦パツドをデイスクロータの摩擦面に押し付け
るアクチユエータと、デイスクロータの近傍にお
いて非回転部材に固定され、摩擦パツドをデイス
クロータの摩擦面に直角な方向に移動可能に支持
するトルク受部材とを含むように構成されるのが
普通である。そして、このようなデイスクブレー
キが繰返し使用された結果、摩擦パツドの摩擦材
が摩耗限度まで摩耗した場合には、これを交換す
べきことを運転者に警報する必要があり、そのた
めの摩耗限度警報装置の一種が、特開昭53−
86970号公報や実開昭55−15411号公報に記載され
ている。これは、帯板状のばね部材から成り、摩
擦パツド裏板の側部に取り付けられる取付脚部
と、その取付脚部から延び出て裏板の後方におい
て回曲した後、裏板とトルク受部材との隙間を通
つて摩擦材の摩耗限度位置に達する警報部とを有
する警報部材を備えたものである。摩擦材が摩耗
限度まで摩耗したとき、警報部の先端がデイスク
ロータに接触して警報音を発するのである。
しかし、この摩耗限度警報装置には、周囲の騒
音と明確に区別し得る警報音を得難い欠点があつ
た。警報部材が摩擦パツドのがたつきを防止する
アンチラトルスプリングを兼ねており、そのため
に警報部がトルク受部材の摩擦パツド裏板側面に
対向する面に弾性的に接触させられるようになつ
ているからである。摩擦パツドをデイスクロータ
の周方向に付勢するアンチラトルスプリングは、
制動開始時に摩擦パツドがトルク受部材に衝突し
て異音を発生することを防止するために、摩擦パ
ツドを車両前進時におけるデイスクロータの回転
方向と同方向に付勢するものであることが必要で
あり、警報部材にアンチラトルスプリングを兼ね
させようとすればそれの接触部をトルク受部材の
デイスクロータの回転方向と同方向に向いた面に
弾性的に接触させることが必要である。したがつ
て、この警報部の先端が回転中のデイスクロータ
に接触すれば、接触部はデイスクロータによつて
トルク受部材から離れる向きに弾性変形させられ
ることとなり、警報部材が安定して振動し難いた
めに周波数が高くかつ大きな警報音を得難いので
ある。
また、この警報部材の警報部は平面においてト
ルク受部材の平面に接触するようにされているた
め、警報部が僅かに傾いてもトルク受部材に対す
る接地点の位置が大きく変動することとなり、こ
の点からも警報部が安定に振動し難く、周囲の騒
音と明確に区別し得る警報音を得ることが困難な
のである。
そこで、本考案の考案者等は先に新規な摩耗限
度警報装置を案出した。特願昭56−24484号(特
開昭57−140934号)の警報装置がそれである。こ
れは、車両後退中のブレーキ作用時における摩擦
パツドの回転トルクを摩擦パツドの裏板の側面の
一部と当接することによつて受け、かつ、その当
接時においても消滅することのない隙間をその側
面の他の部分との間に形成するトルク受部材を含
むデイスクブレーキに、帯板状のばね部材から成
り、(a)裏板の上記隙間を形成する側部を前後両側
から挟む一対のアーム部とそのアーム部を連結す
る連結部とを備えてコの字形を成し、その連結部
が前記隙間内に位置する姿勢で裏板の側部に嵌め
られた取付脚部と、(b)その取付脚部の前記一対の
アーム部のうち、裏板の後側に位置するアーム部
の先端から裏板の後方へ延び出た後、向きを変え
て先端が前記隙間内に侵入するばね部と、(c)その
ばね部先端から前記デイスクロータの摩擦面に向
かつて延びて先端が前記摩擦材の摩耗限度面に達
し、摩擦材が摩耗限度まで摩耗したときデイスク
ロータの摩擦面に接触する接触部と、(d)その接触
部と前記ばね部との境界部から前記取付脚部の連
結部に向かつて突出し、その連結部にばね部の弾
性力によつて少なくとも接触部の長手方向に関し
ては一点で当接させられ、接触部およびばね部が
連結部に接触することを防止する点状突起とを有
する警報部材を設けるものである。
この摩耗限度警報装置においては、摩擦材が摩
耗限度に達して接触部の先端が回転するデイスク
ロータに接触したとき、接触部はデイスクロータ
によつて点状突起がさらに強く連結部に押し付け
られる向きに変形させられ、点状突起を節として
予め定められた振動数で安定に振動し、極めて明
瞭な警報音を発する。
考案が解決しようとする問題点 本考案はこの摩耗限度警報装置をさらに改良す
ることを目的として為されたものである。すなわ
ち、この摩耗限度警報装置においては、接触部を
強い力で取付部材の連結部あるいは裏板の側面に
押し付けておくほど接触部の振動が安定し、明瞭
な警報音が得られることがその後の研究によつて
明らかになつたのであり、この条件をできる限り
簡単な手段で、かつ、確実に満たすことが本考案
が解決しようとする問題なのである。
警報部材は材料の歩留りを向上させるために、
できる限り単純な長手形状の帯板状ばね部材を一
平面に沿つて曲げ加工することにより製作するこ
とが望ましいのであるが、この場合には接触部は
必ず取付脚部の側方に位置することとなる。そし
て、安定な警報音を得るためには、上述のように
その接触部とばね部との境界に形成された点状突
起が取付脚部の連結部に強く押し付けられた状態
とすることが望ましいのであるが、これは容易な
ことではない。警報部材はばね部材を曲げ加工し
て製作されるものであり、かつ、曲げ加工には必
ずスプリングバツクが伴うものであるため、その
ような警報部材を製作することは容易ではないの
である。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記の問題を解決するために、前述
のような摩耗限度警報装置において、前記裏板の
前記取付脚部が嵌められる側部の側面にその側面
より側方へ突出する支持突部を設けるとともに、
前記取付脚部の連結部にその支持突部の貫通を許
容する開口部を形成し、その開口部のデイスクロ
ータの軸心に近い側と遠い側との両縁と支持突部
との係合により、取付脚部のデイスクロータの軸
心に対して接近・離間する方向の移動が阻止され
るようにするとともに、支持突部の突出量を、前
記取付脚部が前記側部に嵌められた状態において
は支持突部が点状突起を前記ばね部の弾性変形を
伴つて前記連結部から押し離した状態で支持する
大きさに決定したことを要旨とするものである。
作用および効果 このようにすれば、警報部材の点状突起を強く
摩擦パツドの裏板に押し付けて安定した警報音を
得ることが容易となる。取付脚部が摩擦パツド裏
板の側部に嵌められるに従つて、裏板の側面に形
成された支持突部が取付脚部の連結部に形成され
た開口部から突出して点状突起に当接し、それを
取付脚部から押し離してばね部を弾性変形させ
る。したがつて、点状突起は十分な大きさの弾性
力で摩擦パツド裏板に押し付けられることとな
り、前述のように取付け前の自由状態において点
状突起が取付脚部の連結部に弾性的に押し付けら
れた警報部材を製作する必要が無くなつて、警報
部材の製作が容易となるのである。また、点状突
起の押付力を十分に大きくして接触部を安定に振
動させ、一層明瞭な警報音を得ることが可能とな
る。
しかも、裏板に設けられる支持突部は警報部材
を所定の位置に保持する位置決め用突部の役割を
も果して好都合である。すなわち、摩耗限度警報
時には接触部が激しく振動し、この振動が伝達さ
れて警報部材全体が振動することを避け得ないた
め、警報部材と裏板との摩擦力が減少し、警報部
材が裏板の板面に沿つて移動し易いのであるが、
本考案に係る摩耗限度警報装置においては、警報
部材の取付脚部の開口部のデイスクロータの軸心
に近い側と遠い側との両縁と支持突部との係合に
よつてこの警報部材の正規位置からの移動が有効
に防止され得ることとなるのである。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図において10は円板状のデイスクロータ
であり、車両の車輪とともに回転させられる。デ
イスクロータ10は外周部の両側に摩擦面12,
14を備えており、これらの摩擦面に対向して、
一対の摩擦パツド、すなわちインナパツド16お
よびアウタパツド18が配設されている。パツド
16,18はそれぞれ摩擦材20,21と、その
後面に固着された鋼製の裏板22,24とから成
つている。これらのパツド16,18はデイスク
ロータ10の両側に配置されたパツド支持部2
6,28および第2図に示すようにデイスクロー
タ10の外周を越えてこれらを連結する連結部3
0とからなるトルク受部材32によつてデイスク
ロータ10の軸心に平行な方向に摺動可能に手持
されている。この点については後に詳述する。
パツド16,18はアクチユエータとしてのキ
ヤリパ33によつてデイスクロータ10に押圧さ
れる。すなわち、キヤリパ33はインナパツド1
6の後面に対向して設けられた液圧シリンダ34
と、アウタパツド18の後面に対向して設けられ
たリアクシヨン部36と、これらをデイスクロー
タ10の外周を越えて連結する連結部38とを備
えており、トルク受部材32に立設された図示し
ない2本のスライドピンによつてデイスクロータ
10の軸心に平行な方向に移動可能に支持されて
いる。したがつて、液圧シリンダ34のシリンダ
ボア40に制動液圧が供給されるとき、ピストン
42がインナパツド16をデイスクロータ10の
摩擦面12に押し付け、その反力でリアクシヨン
部36がアウタパツド18を摩擦面14に押し付
けるのである。
次にトルク受部材32によるパツド16,18
の支持の仕方について詳細に説明するが、これは
両パツドについてほぼ同様であるためアウタパツ
ド18についてのみ説明し、インナパツド16に
ついては説明を省略する。トルク受部材32のパ
ツド支持部28には、第2図に示すようにほぼ矩
形のパツド収容切欠44が形成されており、この
切欠44の両側の底部に近い部分には同じく矩形
の小切欠46,48が形成されている。アウタパ
ツド18の裏板24は、両側部の下端から側方へ
突出させられた耳部50,52を備えており、こ
れら耳部50,52が前記小切欠46,48に係
合させられた状態でパツド収容切欠44に収容さ
れている。裏板24は制動時においては側面の上
部において、トルク受部材32のこれに対面する
面、すなわち切欠44の内面に当接してトルクの
伝達を行うようにされており、裏板24の側面の
下部である耳部50,52の先端面と小切欠4
6,48のこれに対面する面との間には上記トル
ク伝達時においても消滅することのない隙間が形
成されている。そして、この裏板24とパツド支
持部28との接触面間にはステンレス製の錆付防
止部材54が装入されており、この錆付防止部材
54と一体にアウタパツド18のラトリングを防
止するアンチラトルスプリング56が形成されて
いる。なお、インナパツド16側においては、こ
のアンチラトルスプリングの形状がアウタパツド
18側とは異なつている。
裏板24の一方の耳部、すなわち、車両前進時
におけるデイスクロータ回入側(リーデイング
側)の耳部52には、摩耗限度警報装置60が設
けられている。この摩耗限度警報装置60を拡大
して第3図ないし第8図に示す。摩耗限度警報装
置60は裏板24の側部である耳部52の側面
(先端面)から側方へ突出させられた支持突部6
2と帯板状のばね用ステンレス鋼薄板からなる警
報部材64とからなつている。警報部材64は第
3図に最も明瞭に示されているように取付脚部6
6、ばね部68および接触部70から成つてい
る。
取付脚部66は、一対のアーム部と、そのアー
ム部を連結する連結部とを備えてほぼコの字形を
成している。一対のアーム部は前記裏板の耳部5
2を前面側と後面側との両側から挟む形状を有し
ているが、取付け前の自由状態では第8図に実線
で示すようにコの字の開口部が狭くなるように製
作されており、取付け時には二点鎖線で示すよう
に弾性変形によつて拡げられた状態で耳部52に
取り付けられる。この取付脚部66の連結部は、
支持突部62の貫通を許容する開口部を有してい
る。すなわち、第6図および第7図から明らかな
ように、取付脚部66の一方のアーム部の先端か
ら連結部にかけて矩形の切欠が形成されることに
よりこれらの部分が二股に分かれており、この二
股に分かれた部分の内側の縁、つまり連結部に形
成された開口部のデイスクロータ10の軸心から
遠い側の縁と軸心に近い側の縁とが支持突部62
に係合する状態で取り付けられて、取付脚部66
が耳部52に沿つて上下方向に移動することが防
止されている。
取付脚部66の他方のアーム部、すなわち耳部
52の裏面に接触するアーム部には係合爪71が
設けられている。係合爪71は第3図および第7
図から明らかなように警報部材64の一部がコの
字の内側に曲げおこされ、コの字の開口側から奥
側に向うように延び出させられたものであつて、
耳部52の裏面に形成された係合凹部72に係合
させられている。係合凹部72は耳部52の基端
側から先端側に向つて深くなる形状に形成され、
先端側の端に耳部52の後面にほぼ直角な面を備
えており、この面で係合爪71の先端と係合し
て、警報部材64が耳部52の基端部側から先端
部側に向つて抜け出すことを防止するとともに、
取付脚部66の連結部の内面に接触する耳部52
の先端面と共同して、警報部材64が裏板24に
平行な平面内で回動することを防止する作用を為
すものである。しかも、この係合爪71はコの字
形の取付脚部66の開口側から奥側に向うにつれ
て内側への突出量が漸増するように形成されてい
るため、取付脚部66が耳部52に取り付けられ
る際には、耳部52自体によつて取付脚部66の
一対のアーム部にほぼ平行な状態まで弾性変形さ
せられ、取付作業に支障をきたすことがないので
ある。
ばね部68は第3図から明らかなようにU字形
の第1屈曲部および第2屈曲部からなつており、
第1屈曲部はU字がパツド中央側から側方に向つ
て開口するように形成され、第2屈曲部はU字が
裏板24の後面に向つて開口するように形成され
ている。ばね部68の中央部には、第1屈曲部お
よび第2屈曲部にまたがつて、第4図および第5
図に明瞭に示されるように長穴73が形成されて
おり、この長穴73の形成によつてそれぞれの屈
曲部のばね定数の調整が行われている。
ばね部68の先端から接触部70が延び出させ
られている。ばね部68は全体としては、取付脚
部66の一方のアーム部の先端から裏板24の後
方へ延び出た後、向きを変えて先端が耳部52の
先端面(正確には支持突部62の先端面)とトル
ク受部材32のこれに対面する面との間の前記隙
間へ侵入しているのであるが、その先端から接触
部70が延び出させられているのである。接触部
70は平板状を成し、上記隙間を通過して裏板2
4の前側まで延びており、その先端は第3図に二
点鎖線で示す摩耗限度面74に達している。
この接触部70とばね部68との境界部から耳
部52に向つて点状突起76が膨出させられてお
り、この点状突起76が裏板24の一部である耳
部52の先端面から側方へ突出させられた支持突
部62の先端面に、ばね部68の弾性力によつて
押し付けられている。すなわち、警報部材64は
取付け前の自由状態においては、第8図に実線で
示すように、点状突起76が取付脚部66に近接
した状態で形成されるのであるが、取付状態にお
いては、この点状突起76が支持突部62によつ
てばね部68の弾性力に抗して二点鎖線で示す位
置まで押し離した状態で支持されるのである。ま
た、ばね部68による点状突起76の付勢方向は
車両前進時におけるデイスクロータ10の回転方
向と一致するようにされている。以上、アウタパ
ツド18に設けられた摩耗限度警報装置60につ
いて説明したが、インナパツド16に同様な摩耗
限度警報装置を設けることも可能であり、またイ
ンナパツドおよびアウタパツドは同時に交換され
るのが普通であるため、両パツド16,18のう
ち早く摩耗することが予測される一方にのみ摩耗
限度警報装置60を設けることも可能である。
以上のように構成された摩耗限度警報装置60
を備えたデイスクブレーキにおいて、アウタパツ
ド18の摩擦材20が摩耗限度まで摩耗した場合
には、以下のようにして警報が発せられる。
摩擦材20が摩耗限度に達した状態において
は、警報部材64の接触部70の先端が第9図に
示すようにデイスクロータ10の摩擦面14に接
触する。デイスクロータ10は車両前進時におい
て、第9図において矢印Aで示す方向に回転して
いるため、摩擦面14に接触した接触部70は、
摩擦力によつてデイスクロータ10の回転方向へ
引つ張られて実線で示すように変形させられ、そ
の後、警報部材64自体の弾性力によつて元の位
置に復帰する。以下、この動作の繰返しによつ
て、接触部70は点状突起76が耳部52の支持
突部62に接触した状態のまま激しく振動し、警
報音を発する。この際、接触部70は点状突起7
6において裏板24の側面としての支持突部62
の端面に接触し、他の部分においては接触しない
ようにされているため、接触部70の裏板24に
対する接触点が明確に定まることとなり、警報部
材64が予定通りの振動モードおよび固有振動数
で安定に振動して予定通りの警報音を発すること
となる。また警報音発生時に、もし点状突起76
が支持突部62から離れてしまう事態が生ずれ
ば、接触部70の振動が不安定となつて、予定通
りの周波数の明瞭な警報音が得られないのである
が、本実施例においては前述のように点状突起7
6が十分強い力で支持突部62に押し付けられて
いるため、安定した明瞭な警報音が発せられる。
しかも、本実施例においては、点状突起76を
支持突部62に十分な力で押し付けるようにする
ために、警報部材64の取付け時に接触部70を
支持突部62自体によつて取付脚部66から押し
離すようにされているため、裏板24に取り付け
られる前の自由状態においては、第8図に示すよ
うに点状突起76および接触部70は取付脚部6
6に近接させられればよく、取付脚部66に接触
させられる必要はないため、警報部材64の曲げ
加工時に、スプリングバツクによつて接触部70
が取付脚部66から第8図にαで示す量だけ離れ
ることを許容することができ、警報部材64の製
作が極めて容易である。
また、本実施例においては、警報部材64のば
ね部68が接触部70の摩擦面14に直角な方向
の移動を有効に許容する第1屈曲部を備えている
ため、接触部70がデイスクロータ10と接触し
て一旦デイスクロータ10の回転方向に引つ張ら
れた後、元の位置に復帰する一種のステイツクス
リツプ現象の発生が助長され、従つて警報音が安
定して発せられる。
この警報音発生時には接触部70のみならず、
警報部材全体が激しく振動し、しかも、取付脚部
66にはばね部68によつて耳部52から抜け出
す向きの付勢力が加えられているのであるが、係
合爪71の最も突出した先端部と係合凹部72と
の係合、および取付脚部66と支持突部62との
係合によつて、警報部材64の脱落は勿論、正規
の位置からのずれも確実に防止される。
なお付言すれば、上記実施例においては警報部
材64が裏板24の耳部52に取り付けられてい
たが、警報部材64の取付位置は摩擦パツドの裏
板の側部であればよく、必ずしも耳部に限定され
るものではない。要するにコの字形の取付脚部を
それの一対のアーム部が裏板を前後両側から挟む
状態で取り付け得る部分であればよいのである。
また、警報部材のばね部は必ずしも上記実施例
のように、2つの屈曲部を備えたものである必要
はなく、取付脚部と接触部とを連結するとともに
接触部を裏板の側面に一定の力で押し付けるばね
力を発生させ得るものであればよい。
また、取付脚部の裏板からの離脱を防止する手
段も前記係合爪71と係合凹部72との組合せに
代えて種々のものを採用することができる。例え
ば、コの字形の取付脚部の一部が内側へ半球状に
膨出させられた突起と、これに対応して裏板に形
成された丸穴との組み合わせを採用することも可
能である。
その他、いちいち例示することはしないが、実
用新案登録請求の範囲を逸脱することなく種々の
変形を加えた態様で本考案を実施し得ることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である摩耗限度警報
装置を備えたデイスクブレーキの側面断面図であ
り、第2図は同じく正面断面図である。第3図は
本考案の一実施例である摩耗限度警報装置を拡大
して示す平面断面図であり、第4図は第3図にお
ける−視図、第5図は第3図における−
視図、第6図は第3図における−視図、第7
図は第3図における−断面図、第8図は上記
摩耗限度警報装置に使用される警報部材の取付け
前の形状と取付け後の形状とを比較して示す平面
断面図である。第9図は上記摩耗限度警報装置が
警報音を発する状態を示す平面断面図である。 10……デイスクロータ、16……インナパツ
ド、18……アウタパツド、20,21……摩擦
材、22,24……裏板、32……トルク受部
材、33……キヤリパ、50,52……耳部、6
0……摩耗限度警報装置、62……支持突部、6
4……警報部材、66……取付脚部、68……ば
ね部、70……接触部、72……係合凹部、74
……摩耗限度面、76……点状突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両の車輪と一体的に回転するデイスクロータ
    と、該デイスクロータの摩擦面に対面する摩擦材
    と該摩擦材の後面に固着された裏板とを備えた摩
    擦パツドと、該摩擦パツドを前記デイスクロータ
    の摩擦面に押し付けるアクチユエータと、前記デ
    イスクロータの近傍において非回転部材に固定さ
    れ、前記摩擦パツドを前記デイスクロータの摩擦
    面に直角な方向に移動可能に支持するとともに、
    車両後退中のブレーキ作用時における該摩擦パツ
    ドの回転トルクを該摩擦パツドの前記裏板の側面
    の一部と当接することによつて受け、かつ、該当
    接時においても消滅することのない隙間を該側面
    の他の部分との間に形成するトルク受部材とを含
    むデイスクブレーキにおいて、前記摩擦材が摩耗
    限度まで摩耗したとき警報音を発生する装置であ
    つて、帯板状のばね部材から成り、(a)前記裏板の
    前記隙間を形成する側部を前後両側から挟む一対
    のアーム部とそのアーム部を連結する連結部とを
    備えてコの字形を成し、該連結部が前記隙間内に
    位置する姿勢で前記裏板側部に嵌められた取付脚
    部と、(b)該取付脚部の前記一対のアーム部のう
    ち、前記裏板の後側に位置するアーム部の先端か
    ら該裏板の後方へ延び出た後、向きを変えて先端
    が前記隙間内に侵入するばね部と、(c)該ばね部先
    端から前記デイスクロータの摩擦面に向かつて延
    びて先端が前記摩擦材の摩耗限度面に達し、該摩
    擦材が摩耗限度まで摩耗したとき前記デイスクロ
    ータの摩擦面に接触する接触部と、(d)該接触部と
    前記ばね部との境界部から前記取付脚部の連結部
    に向かつて突出し、該連結部に前記ばね部の弾性
    力によつて少なくとも前記接触部の長手方向に関
    しては一点で当接させられ、該接触部およびばね
    部が該連結部に接触することを防止する点状突起
    とを有する警報部材を含む摩耗限度警報装置にお
    いて、 前記裏板の前記取付脚部が嵌められる側部の側
    面にその側面より側方へ突出する支持突部を設け
    るとともに、前記取付脚部の連結部にその支持突
    部の貫通を許容する開口部を形成し、該開口部の
    前記デイスクロータの軸心に近い側と遠い側との
    両縁と該支持突部との係合により、該取付脚部の
    前記デイスクロータの軸心に対して接近・離間す
    る方向の移動が阻止されるようにするとともに、
    該支持突部の突出量を、前記取付脚部が前記側部
    に嵌められた状態においては該支持突部が前記点
    状突起を前記ばね部の弾性変形を伴つて前記連結
    部から押し離した状態で支持する大きさに決定し
    たことを特徴とするデイスクブレーキの摩擦パツ
    ド摩耗限度警報装置。
JP15975481U 1981-10-27 1981-10-27 ディスクブレ−キの摩擦パッド摩耗限度警報装置 Granted JPS5865443U (ja)

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