JPS6236201B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6236201B2
JPS6236201B2 JP52089476A JP8947677A JPS6236201B2 JP S6236201 B2 JPS6236201 B2 JP S6236201B2 JP 52089476 A JP52089476 A JP 52089476A JP 8947677 A JP8947677 A JP 8947677A JP S6236201 B2 JPS6236201 B2 JP S6236201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
metal
film
reflector
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52089476A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5424046A (en
Inventor
Noboru Sugawara
Susumu Ito
Sayoko Amano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8947677A priority Critical patent/JPS5424046A/ja
Publication of JPS5424046A publication Critical patent/JPS5424046A/ja
Publication of JPS6236201B2 publication Critical patent/JPS6236201B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は金属反射鏡に関するものである。 従来、反射鏡金属或いは反射鏡金属薄膜の表面
での反射を増加させる為の増反射膜としては、低
屈折率誘電体物質と高屈折率誘電体物質をそれぞ
れの光学的膜厚が使用波長の約1/4の厚さで交互に 積層し、2層或いは4層、或いは6層構成の増反
射膜を形成している。そして従来は、前記低屈折
率誘電体物質としてフツ化マグネシウムMgF2
高屈折率誘電体物質としては二酸化セリウム
CeO2,酸化ジルコニウムZrO2,二酸化チタン
TiO2が用いられている。 真空薄膜技術を応用して作成された薄膜の構造
は多くの場合多孔質であることが知られている。
第1図は真空中で作成された膜の断面を示すもの
で、1は膜、2は空孔、3は膜の実質部を示して
いる。真空中で作成された第1図に示す如き多数
の空孔2を有する薄膜1を空気中に取り出すと、
前記空孔2に水蒸気が付着し膜の屈折率を変化さ
せる。この薄膜中の上記膜の実質部3の割合は、
空孔2を含めた膜全体の体積に対する実質部3の
体積の割合で定義されており、通常充填率Pと呼
ばれている。この充填率Pは次式で定義されるも
のである。 n=P×n0+(1−P)×1.00 ……(1) n〓=P×n0+(1−P)×1.33 ……(2) 但し:nは真空中での膜の屈折率 n〓は空気中での膜の屈折率 n0は蒸着部の膜の実質部の屈折率 上記第(1),(2)式より、充填率Pは P=1−n〓−n/0.33 である。従つて充填率Pが高くなれば空孔部は減
小し、Pが低くなれば空孔部は増加する。 通常使用されている上記高屈折率誘電体物質は
充填率は低い。例えば2×10-5Torrの真空中で
300℃に加熱された基板上に電子銃加熱により光
学膜厚で375nmの厚さに蒸着したZrO2の充填率
は約0.8(80%)で、20%近い空孔を持つてい
る。一方、低屈折率誘電体物質としては、MgF2
が一般に使用されているが、このMgF2を上記
ZrO2と同様の条件の下で蒸着すると充填率は0.96
(96%)で約4%の空孔を有している。従つて反
射鏡金属或いは反射鏡金属薄膜の上に上述した従
来の構成物質で積層された薄膜は大気中の水蒸気
を自由に通過させ金属或いは金属薄膜の上に大気
中の水蒸気が達し、金属が腐蝕を起す。 例えば、真空槽内に配置された表面が充分に清
浄にされているガラス基板上に真空度3×10-5mm
Hgにて銅を抵抗加熱により3000Åの膜厚となる
まで蒸着し、さらに基板を200℃に加熱し、抵抗
加熱によりMgF2を光学膜厚で使用波長の約1/4
の膜厚となるまで蒸着し、さらに電子銃加熱によ
りZrO2光学膜厚で使用波長の1/4の膜厚となるま
で蒸着した金属反射ミラーを温度45゜湿度95%の
環境で耐久テストを行なうと24時間で全体的に点
状に腐蝕が起こり72時間後には全面的にわたり剥
離を起こし実用には適しない。 本発明は上記金属反射鏡の欠点を改良し、高反
射で、耐久性の高い反射鏡を提供するものであ
る。 本発明に於いては、耐久性の高い反射鏡を得る
為に、従来の低屈折率誘電体層の少なくとも一層
に充填率の高い物質で、且つ反射率を減少させる
ことのない物質を使用するものである。 この充填率の高い物質は、金属鏡の反射面に湿
気が腐蝕することを防ぐので、金属鏡の耐久力を
増大させる。即ち、本発明に於いては、従来の低
屈折率誘電体層に、更に金属面の保護をも同時に
なせる機能を持たせるものである。 本発明に於いては、上記低屈折率誘電体物質の
充填率として0.98以上のものが実用上有効である
ことを見い出した。従つて、本発明に於いては、
この低屈折率誘電体物質に適するものの一実施例
として、後述するその成分の80%以上がSiO2
形成されている物質が適することを見い出したの
である。 本発明に於いては、上記高屈折率の誘電体物質
としては、従来使用されているZrO2,TiO2
CeO2等が使用可能である。 次に実施例を引用して本発明を詳述する。 実施例 先ず真空槽内に配置された表面が充分に清浄さ
れたガラス基板上に真空度2×10-5mmHgにて反
【表】 上記実施例に於いては、反射鏡金属又は反射鏡
金属薄膜として銅を用いたが、アルミニウム
Al,金Au及び銀Agであつても同様の効果を生じ
るのである。又、上記実施例は反射増加膜として
二層構成の場合を示したが、4層構成及び6層構
成であつても、少なくとも一層の低屈折率誘電体
層を上述した構成とすることで、同様の効果を得
ることができる。 上記実施例で述べた低屈折率誘物質の充填率は
実施例のSiO2に於いては0.98〜0.99(98〜99
%)SiO2を主成分とした実施例の蒸着膜では
ほぼ1.0(100%)で、いずれもMgF2の0.96より
高い充填率を示した。 以上、従来の増反射金属ミラーの膜構成におい
ては薄膜の構成はいずれも完全に充填されておら
ず大気中の水蒸気を自由に通過させ金属の腐蝕を
促進させていたが、本発明による反射鏡の膜構成
においては、空孔がほとんど見られない低屈折率
誘電体の薄膜層を少なくとも一層設けることによ
り金属層への水蒸気の通過をさまたげ、金属の腐
蝕を防げるという優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄膜の断面を示す図。 1……薄膜、2……空孔、3……膜の実質部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 反射鏡金属又は、反射鏡金属薄膜の上に低屈
    折率誘電体層と高屈折率誘電体層を交互に設け、
    前記反射鏡金属又は、反射鏡金属薄膜の反射率を
    増加させる反射鏡に於いて、 充填率Pを、 P=1−{(nf〓−nf)/0.33} 但し、nf *は空気中での膜の屈折率 nfは真空中での膜の屈折率 と定義すると、前記低屈折率誘電体層の少なくと
    も一層の充填率は0.98以上で構成することによ
    り、上記反射鏡金属又は、反射鏡金属薄膜の耐久
    力を増加させたことを特徴とする反射鏡。
JP8947677A 1977-07-25 1977-07-25 Reflecting mirror Granted JPS5424046A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8947677A JPS5424046A (en) 1977-07-25 1977-07-25 Reflecting mirror

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8947677A JPS5424046A (en) 1977-07-25 1977-07-25 Reflecting mirror

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5424046A JPS5424046A (en) 1979-02-23
JPS6236201B2 true JPS6236201B2 (ja) 1987-08-06

Family

ID=13971772

Family Applications (1)

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JP8947677A Granted JPS5424046A (en) 1977-07-25 1977-07-25 Reflecting mirror

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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58208703A (ja) * 1982-05-31 1983-12-05 Shigeo Kubo 多層膜反射鏡の製造方法
JPS5922003A (ja) * 1982-07-28 1984-02-04 Ricoh Co Ltd 高反射鏡の製造方法
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JP2719367B2 (ja) * 1988-10-31 1998-02-25 ホーヤ株式会社 多層膜表面反射鏡
JP2005017543A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Nikon Corp 紫外線レーザ光用ミラー及び光学系及び投影露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5424046A (en) 1979-02-23

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