JPS62285928A - 塩化ビニリデン系樹脂でできたラミネ−ト用無延伸シ−ト・フイルム - Google Patents

塩化ビニリデン系樹脂でできたラミネ−ト用無延伸シ−ト・フイルム

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JPS62285928A
JPS62285928A JP12917886A JP12917886A JPS62285928A JP S62285928 A JPS62285928 A JP S62285928A JP 12917886 A JP12917886 A JP 12917886A JP 12917886 A JP12917886 A JP 12917886A JP S62285928 A JPS62285928 A JP S62285928A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱成形できる他の樹脂のシート・フィルムと
貼り合わけ、カス・水蒸気バリヤー性を有した熟成形用
積層シート・フィルムの、そのバリヤ一層にする塩化ビ
ニリデン系樹脂、ラミネート用無延伸シート・フィルム
の改良技術に関する。
(従来の技術) 熱成形用積層シート・フィルム(以下フィルムと略す)
のバリψ一層にする塩化ビニリデン系樹脂・ラミネート
用無延伸フィルムは、例えば「未延伸1ナランフイルム
(商品名、脂化成製)」として市販され、公知でおる。
このものは、塩化ビニル成分か約10重子%の塩化ヒニ
リデン・塩化ビニル共重合、樹脂で、約7重i%の液体
可塑剤を変性剤として含有していることから、厚み10
ミクロン当たりの酸素透過Gが約30CC′fff″;
fjのガスバリV−性を持つ、透明な(HAZE3%)
無延伸フィルムて市ることか知られている。
又このものは、例えばカナダ国特許第713477号公
告明細書第3図に示されているような製法、口[jら、
塩化ビニリデン系樹脂と良く接合はしないポリエチレン
の様な2枚の樹脂層の間に、塩化ビニリデン系樹脂層を
挟むようにして伸展し共押出して、そのまま冷却して巻
き取っておぎ、後日巻き取ったフィルムを3枚に剥ぎと
り、平坦な無延伸の塩化ビニリデン系樹脂フィルムを取
り出すという製法が用いられる。
その理由は、熱分解し易く、伸展加工し難い樹脂をより
少ない可塑剤■のまま他の(カ]脂の押出伸展性を利用
して分解させずに肉薄化するだめの工夫、及び結晶同化
が遅くいつまでも柔らかく変形し難い薄層を、外力から
保護し成膜固化するための工夫でおるとされている。又
この製法には、塩化ビニリデン樹脂層内の可塑剤を、外
層側に移行吸収させ、塩化ビニリデン層内の可塑剤ヱを
減じてガスバリヤ−性を向上ざUる利点があることも知
られている。
この様な方法で慎重に作られた上記ラミネート用無延伸
フィルムは成形用積層フィルムの芯祠として活用され、
成形技術の進歩に助けられながら種々の成形分野に多用
されるに及/νできた。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながらこのラミネート用無延伸フィルムには、大
別して次の3つの問題点がある。
1 カスバリヤー性の水準が今一つ低く、せめて厚み1
0ミクロン当たりの酸素透過率で、10cc以下の値に
なるように要求されるが、現行は30cc近傍に止まっ
てしまう問題点、尚このガスバリヤ−性改善には、液体
可塑剤の添加量を下げ、その不足分を可塑化樹脂類の添
加で補うという考え方のものがあるが(例えば「未延伸
4ナランフイルム」C3H1(商品名・脂化成製)〕、
これ等のものは膜質が白濁化して不透明で、この分野に
は応用できない。
? 深絞り成形分野の特に局部的な絞り比が大きくなっ
てしまう壁部で、ビニリデン層が破断してしまう成形不
良現象が生じること、尚この現象はビニリデン層の可塑
性を高めれば直けることは予測できるが、バリヤー性が
すでに目標水準を下回っているため、この対象はとれな
い問題点。
3 ラミネート積層体にしようとしたとぎ、無延伸フィ
ルム上におる積層樹脂の剥げ残り部、或いは凹凸しわ部
があり、このものは完全な積層かできないため、不良品
になってしまう問題点。
尚この原因は、無延伸フィルム製造時、塩化ビニリデン
樹脂が程よく固化せず(現在は1週間以上の経時で剥取
る)、剥ぎとり作業時に生じた不良現象が原因である。
従って本発明の目的は上記問題点を解消すること、即ら
、上記問題点を改善できる塩化ビニリデン系樹脂無延伸
フィルムを提供することにある。
(問題点を解決するための手段〕 本発明の椙成の要件をその役ス1]にそって説明すると
、問題点を解決するための主要部をなす部分は、特許請
求の範囲の記載に必る「メチルメタアクリレート成分が
4〜8重量%の塩化ビニリデン・メチルアクリレ−1〜
共重合1樹脂でなり、液体可塑剤の残存含量が4重量%
以下の無延伸シート・フィルム」とした部分にある。
そしてこれに続く「透明性(HAZE値)が10%以下
、90℃における熱収縮率が5%以下、肉厚みが10μ
〜100μのラミネート用無延伸シート・フィルム」の
部分は、この対象のフィルムは装j貴工程で、失透・白
化現象のない、ラミネート積層しやすい収縮率に調整し
た、しかも積層成形分野に利用できる肉厚みの無延伸フ
ィルムとして成膜されたものであることを明確にしてい
る。従ってこの要件の部分は、積層成形品の基本的品質
を保証する部分で必る。
即ち、例えば出来上がった無延伸フィルムの特性として
結果的に、トIAZE値が10%を越えて大ぎいものは
、得られる成形体は不透明でこの分野では実用的ではな
いし、90°Cにお(ヅる熱収縮率か5%を越えるもの
は、当然熱収縮力(○R3)も19Ky/cm以上に高
いので積層時の加熱で層間ずれ、不良が生じやすいし、
肉厚み10μ未満や100μを越えては、積層成形分野
のものではなくなるという意味のものでおる。
以下上記重要な要件について図面などを用いてその意味
するところを詳述する。
第1図は、本発明に用いる塩化ビニリデン系樹脂の、含
有可塑剤の逸散割合を示す実験図でおる。
横軸は、当初樹脂に含有させた可塑剤の爪(重量%)、
縦軸は、最終無延伸フィルムに残存した可塑剤0から計
篩した可塑剤の逸散割合である。
実線は本発明に用いる樹脂の場合(メチルアクリレ−1
〜成分5%)、破線は従来の市販品フィルムの樹脂(塩
ビ成分10%)の場合を示す。
いずれも、塩化ビニリデン層の両側にポリエチレン樹脂
が配された状態に積層、ダイ内で伸展して、塩化ビニリ
デン層が約30μになるようにTダイから板状に押出し
、冷却して巻取り、3日後に剥ぎとって塩化ビニリデン
系樹脂、無延伸フィルムとして取り出したものについて
分析したものである。
この第1図の結果は、本発明に用いる塩化ビニリデン樹
脂は、従来品に比べて加工処理時の可塑剤の逸1敗割合
が大きいことを示している。又、本発明ではこの樹脂の
現象傾向を利用して、押出−成膜の加工時は可能な範囲
で多足の可塑剤添加の領域で不定しがすな樹脂の加工適
性を補い、他方、無延伸フィルムとして取り出す時点で
はガスバリヤ−性に優れ、且つ成形性にも優れるという
水準の可塑剤量に至らしめる。そういう調和点の究明に
発明の完成をみているのである。
第2図は、当技術分野の成形で生じやすい成形不良現象
例で、イ)、口)、ハ)図は順にその不良の程度の大き
ざを示している。 ・ 第3図は、第2図のイ)、口)、ハ)で、成形容器に黒
い筋状に見える部分のその原因現象を示す拡大スケッチ
(約40倍)図で容器壁のカット断面での積層中の塩化
ビニリデン系樹脂層が破断している様子が描かれている
本発明における深絞り成形での成形性の改良とは、この
様な現象を解消し、成形適性温度領域を拡大することに
ある。
第4図は解析結果図で、@′L1ilIlは、無延伸フ
ィルムであったときのフィルム内残存可塑剤里(重量%
)、横軸はフィルム樹脂層内のメチルアクリレ−l−成
分量(重2%)を示す。
第4図において、図中の7091〜点は、実施例、比較
例の結果のまとめに当たる第1表の総合評価の項の記号
を、その対象フィルムのメチルアクリレート成分、及び
残存可塑剤量との関係の座標に、実験N(lと共に描い
た分析図である。そして矢印は、樹脂に添加した当初の
可塑剤口からの変化を示している。尚、中間に位置する
メチルアクリレート量は、混合比からの計算に基ずくも
のである。
第4図の結果によると、ガスバリヤ−性の水準を保ら、
成形性も改善し、出来上がった成形体の外観品位を保ら
、且つ成膜時の加工性、剥ぎ取るまでの保持時間の短縮
、フィルムしわ不良剥ぎ取り不良の解消等、そのすべて
が揃って高水準になるものは、メチルアクリレート量が
4〜8重量%て残存可塑剤量が4重量%以下にあり、矢
印長さの長いもの、即ら、当初多くの可塑創刊ドでh0
エし、後それを逸散さけたものであることが分る。
しかしながら、本発明の目的達成、即ら、ガスバリヤ−
性の水準、成形性の改良水準、フィルムしり剥ぎとり不
良を改善する上では、メチルアクリレート■が4〜8重
母%で残存可塑剤量か4重量%以下て必ることが保証さ
れれば、充分ぞの目的が達成されることも示されている
本発明者等は成膜時の加工性、剥さ″残り不良フィルム
しわ不良の解消、剥ぎ取るまでの保持時間の短縮に作用
する可塑剤の逸散圏について、次の様な現象が生じてい
るものと推察している。即ら、まず樹脂を可塑イヒしそ
の伸展性を容易にしてぎた過剰の可塑剤は、進行する樹
脂の結晶化隣接樹脂側の吸引作用でビニリデン4苫から
押出されて滲みてるが、隣接樹脂もその全扇を短時間で
吸収できないために、ビニリデン層と隣接樹脂との間に
たまってしまう。一方結晶化が進行したビニリデン層は
メチルアクリレート成分による樹脂特質も手伝って、腰
があって、変形に強い層になり、その双方で層間の剥離
は極めてヤリ易く、層間にそって完全に剥ぎとりができ
る現象がそこに生じるものと推察している。
本発明でいう液体可塑剤とは塩化ビニル樹脂用可塑剤と
して公知の液体可塑剤をいう。中でも、食品安全衛生上
の見地から脂肪族二塩基酸エステル系、クエン酸エステ
ル系、脂肪酸エステル系、ポリエステル系等の液体可塑
剤から厳選される。
可塑剤の定性、定■は分析に関する出版物例えば「高分
子分析ハンドブック」 (日本分析化学会編、1985
年)に記載の溶剤抽出法によりガスクロマトグラフ、及
び質量分析計を用いる方法で行うことができる。
可塑剤の逸散率とは、押出−積層製膜一剥き゛取り工程
中に逸散する可塑剤量(B)の当初含有♀(八)に対す
る割合 (重量%)、即ち 可塑剤の逸散率(1昂%)=−X100である。
又塩化ビニリデン系樹脂を芯層として3層構造で成膜し
た後、剥ぎとる両性側層に用いる熱可塑性樹脂は、塩化
ビニリデン系樹脂と熱接着性を十分には示さず、押出加
工温度が塩化ビニリデン系樹脂の熱劣化を促進させない
範囲のものであれば、特に限定されないが、繰返し再使
用或いは剥ぎとり後のフィルムの利用性からポリオレフ
ィン系樹脂を用いるのが好ましい。より好適には低密度
ポリエチレンが用いられる。
本発明に用いた評価方法、評価尺度を下記に示す。
■〕成膜加工適性 無延伸塩化ビニリデン系樹脂フィルムを含む積層フィル
ムを成膜する際に、カーホン及び熱分解による気泡等の
発生を肉眼で観察し、発生が認められるまでの所要時間
を下記評価尺度で評価した。
評価記号    評価尺度 ◎ ;  6時間以上 ○ ;  3時間以上6時間未満 Δ ;  1時間以上3時間未満 X ;  1時間未満 ■〕剥ぎ取り保持時間 無延伸塩化ビニリデン系樹脂フィルムを取り出方前の積
層フィルムを20°Cで保管し、経時を追って順次10
0711111巾、2Tr1.の帯状に切り出し、5T
rL/分の剥ぎとり速度で取り出し、取り出したフィル
ム長さが積層状態での艮ざに対し3%以下の増加に抑え
られるまでに必要な経過時間を下記評価尺度で評価した
評価記号    評価尺度 ◎ ;  1日未満 ○ ;  1日以上3日未満 △ ;  3日以上7日未満 X :  7日以上 ■〕フィルムシワ 1qられた無延伸塩化ヒニリデン系樹脂フィルムを単体
で巻返す際に、120’Cに加熱した直径250珈の熱
ロールに抱き角90°で接触させて、6()TrLZ分
の速度で走行さμながら、巻取部でのタテシワ、エツジ
部のヨコシワ発生を肉眼で硯察し、100m当りのシワ
発生回数を下記評価尺度で評(萌した。
評価記号    評価尺度 ◎ ;  全く発生しないもの O;  1〜2回のもの △ :  3〜5回のもの X ;  5回以上のもの IV)剥ぎ取り適性  ・ 得られたIOC)Om巾の無延伸塩化ビニリデン系樹脂
フィルムを100m[き返し、この間にフィルム表面を
肉眼で観察して剥ぎ゛とり欠点を力・クントし、下記評
価尺度で評価した。
評価記号    評価尺度 ◎ ;  欠点の全く無いもの ○ ;  1〜5箇所あるもの △ ;  6〜10箇所おるもの ×:11以上のもの ■)ガスバリアー性 1ツられた評価用無延伸塩化ビニリデン系樹脂フィルム
をASTHD−39851こ従ってHOCON 0XT
RAN 100型で20’C,65%RIIの条件で酸
素カス透過度を測定し、下記評価尺度により評価した。
評価記号    評価尺度 (単位cc/ 74.day、atm)◎ :  6以
下 ○ :  6を越えて10以下 △ ;10を越えて15以下 ×;15を越えて高いもの Vl)成形性 評価対象の無延伸塩化ビニリデン系樹脂フィルムの両側
に無延伸ポリプロピレンシート(三井東圧社製>  5
00μと無延伸ポリプロピレンフィルム(東セロ社製>
50μとを接着剤を用いて張り合わせ、合計3層のシー
トにした後、イーリッヒ成形機を用いてプラグアシスト
成形を行い、■外観品位 ■型再現性 ■耐成形戻り性
の各項目について評価した。
シートの加熱温度はシート端部に貼りつけたヒートラベ
ルの変色により判断し、加熱水準はT150〜160°
C,I[165〜175°C,1180〜190°C1
Iv195〜205°Cの4水準とし、コーナー直角の
円筒系の成形型を用い絞り比(型深ざ÷間口部径)水準
@工0.3. II O,6,III O,9,IV 
1.2. V 1.5の5水準とした。
■外観品位 加熱温度、絞り比を変えて容器状に成形した成形品を底
面から肉眼で観察し、外観上第2図に例示するような欠
点の有無を評価した。
この欠点が生じない加熱温度、絞り比の範囲の広さを下
記評価尺度により評価した。
評価記号    評価尺度 絞り比ランクIV以上 ■型再現性 ■で1qられた容器状の成形品の底部のコーナーの決ま
り具合を容器の外側からRゲージで測り、成形体の角の
丸みが5端以下になる加熱温度、絞り比の範囲の広さを
下記評価尺度により評価した。
評価記号    評価尺度 加熱ランク3水準以上 絞り比ランク■ Q ;  或いは 加熱ランク2水準 絞り比ランクIV以上 絞り比ランク■以下 ■耐成形戻り性 ■で得られた容器状の成形品の底部外径を測定し、この
値を成形型の内径で徐した値が0.95以上になるlJ
O熱湿度、絞り比の範囲の広さを下記評価尺度により評
価した。
評価記号      評価尺度 加熱ランクが3水準以上で 絞り比ランクかIV以上のもの 、;  加熱ランクが3水準以下で 絞り比ランクが■のもの X :  加熱ランクが3水準以下で 絞り比ランクが王政下のもの 総合評価 上記8項目の評価項目について個々に評価した評flT
i記号の組合Iにあい−C、ガスバリヤ−性、剥ぎとり
不良、フィルムしわ、成形性とその品1tに重点をおき
、次の尺度でその充足度を評価した。
評価尺度         評価記号 その全項目が◎かQで     ◎ Oの数が2個以下 その全項目が◎か○で     。
○の数が3個以上 1項でもΔが必る       △ 1項でもXがある       X 本発明の内容を以下に示す実施例、比較例で詳述する。
実施例、比較例 評価に用いる基材樹脂である塩化ビニリデン系樹脂は、
塩化ビニリデンとメチルアクリレートとの共重合樹脂で
あり、樹脂中各成分、塩化ビニリデン対メチルアクリレ
ートが97対3(重量%、以下同じ)乃至91対1の範
囲に調整されたもので、これらはいずれも、例えば特願
昭59−240483号記載の方法で得られるもので、
予め樹脂成分に対し1.0重量%のエポキシ化アマニ油
を添加したものを使用した。
上記基材樹脂に対し、アジピン酸ジイソブチルと、アセ
チルクエン酸トリブチルとを予めIfm比で60対40
(重量%)に混合させた液状可塑剤を、第4図の矢印の
始まり部に相当する添加ヱになるよう調整した塩化ビニ
リデン系樹脂組成物を準備した。
これらの組成物を順次口径90mら L/D:24の押
出機を用いて溶融押出しし、一方AS’rM D−12
38に準じて190’C,2,1sKgVJ重で測定し
たメルトインデックスが2.5の低密度ポリエチレンを
口径120 mm、  L/ D : 22の押出機を
用いて溶融押出しし、両溶融樹脂を例えば米国ダウケミ
カル社製フィード・ポートブロックの様な積層装置を用
いて、塩化ビニリデン系樹脂が芯層どなる3層構造に積
層した後、通常のTダイキレスト法により1200m巾
の3層フィルムとして巻き取った。
押出成膜時に併−ぜて成膜加工性を本文に示す評価方法
、評価尺度で評価した。
jqられた積層フィルムは20’C雰囲気中で保管し、
剥ぎ取り保持時間を本文に示す評価方法、評価尺度で評
価する一方、予備実験で求めた可塑剤逸散速度データー
に基づき経時を追いつつ、順次i oo。
m巾の無延伸塩化ビニリデン系樹脂フィルムを取り出し
た。
jqられだ無延伸フィルムはいずれも透明で(ASTM
 D−1003で測ったHAZE値7%以下〉熱収縮ヲ
示g’:イ(AS’rM D−2732ニ準シ90°C
(7)収縮率3%以下)のものであった。
これら無延伸フィルムの剥ぎとり不良、フィルムしわ、
バリアー性について本文記載の評価方法、評価尺度に従
って評価する一方、フィルムの両表面をエチルアルコー
ルで拭き取った部分の残留可塑剤を測定し、第1表に実
験N0と共に示した。
更に上記フィルムの成形性については外観品位、型再現
性、耐成形戻り性の項目について、取り得る条件範囲の
広さの観点から本文記載の評価方法・評価尺度に従って
評価した。
以上の塩化ビニリデン・メチルアクリレート共重合樹脂
フィルムの各成分比率及び残留可塑剤と共に上記各評価
結果を第1表に示した。
第1表の評価評のみでは、有用な要因が判り難いため、
メチルアクリレ−1〜成分含有宿と残留可塑剤量との関
連をより明瞭とする解析図を第4図に示した。
この評価・解析結果からメチルアクリレ−1〜成分が4
重量%未満の少量に過ぎると、成膜加工性、成形品の外
観品位、型再現性が損なわれ易くなってしまい、逆に8
重量%を越えて多めに過ぎると剥ぎとり保持時間、剥ぎ
とり不良、フィルムしわ、型再現性の項目か悪くなるこ
とがわかる。
又、残留可塑剤が4重量%を越えて多めに過ぎると成形
戻りか悪化するばかりでなく目標とするバリアー性をも
損ないやすいことがわかる。
以上から、共重合樹脂中のメチルアクリレート成分のシ
は4〜8重量%の範囲で、且つ残留可塑剤量が4重足%
以下の範囲にあれば、全ての評価項目において高度な水
準を保持できることがわかる。
以上より明らかなように本発明の実施例は第1評の実験
Nc5.6.7.10.11.14.16.17.18
であり、比較例は同実険NQ1,2,3,4.8゜9、
12.13.15.19.20.21.22である。
(以下余白) (発明の効果〕 本発明は、上述の構成を取ることにより、市販フィルム
例えば「未遠心サランフィルム、JC2M。
C5H(商品名、旭化成社製〉等が達成できなかった、
透明であり得て、高度なバリアー性、深絞り成形適性範
囲の拡大を実現し、同時に成膜加工での作業性をも大巾
に改善するという成形用無延伸塩化ヒニリデン系樹脂フ
ィルムとして産業上極めて有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は可塑剤の逸散率を示す実験図である。 第2p1は成形不良の状態を示す成形品の斜視図である
。 第3図は第2図に示す不良部の断面拡大(約40倍)図
である。 第4図は実験結果の解析図でおる。 特許出願人 旭化成工業株式会社 代理人 弁理士 野 崎 鋏 也 第1図 可塑剤添加量  重■% 第2図 第3図 X :  プロピレン樹脂層 Y ;  塩化ビニリデン系樹脂層 Z :  ポリプロピレン樹脂層 第4図 メチルアクリレート成分含有−11i%手続ネ甫正書(
自発) 昭和61年11月6日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩化ビニリデン系樹脂でできたラミネート用無延伸フィ
    ルムにおいて、メチルメタアクリレート成分が4〜8重
    量%の塩化ビニリデン・メチルアクリレート共重合樹脂
    からなり、該フィルム層に残存する液体可塑剤が4重量
    %以下、透明性(HAZE値)が10%以下、90℃に
    おける熱収縮率が5%以下、肉厚みが10μ〜100μ
    の範囲にあることを特徴とする塩化ビニリデン系樹脂で
    できたラミネート用無延伸シート・フィルム。
JP12917886A 1986-06-05 1986-06-05 塩化ビニリデン系樹脂でできたラミネ−ト用無延伸シ−ト・フイルム Granted JPS62285928A (ja)

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